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2015年06月02日

「洋楽危機」を考える

01
「洋楽危機」を考える

ここ数年、もう少しかな、洋楽を聴く人が減っているという。
今回は「洋楽危機」として、そのことを考えてみました。

僕の周りの若い世代の人も、熱心に洋楽を聴いている人はいない。
音楽そのものも、CDを毎月買うというほどの人もいないかも。
ポール・マッカートニーのコンサートで東京に行くと話しても、
何かの「イベント」に行くんだね、といった反応が多く、
僕がいかにビートルズが好きかまでは興味がなさそうでした。

CDの売上自体も最盛期の3割くらいに落ち込んでいる中で、
洋楽だけに限ったことではないのですが、その上でやはり
洋楽の割合も少なくなっているようです。

「ベストヒットUSA」では昨秋から、洋楽の魅力を広めようということで、
主にJ-POPミュージシャンをゲストに呼んで、小林克也氏との
対談形式でその人の洋楽にまつわる話を披露しています。

僕が印象的だったのは、松任谷由実、南佳孝でした。
ユーミンは今年最初にふさわしい大物として招かれたようですが、
丸いサングラスにちょっとサイケな1970年前後っぽいいでたちで、
番組の趣旨に合わせつつ自分らしさも出していて、さすがは
トップミュージシャンと言われるだけあるなと感心しました。
南佳孝は父親の影響でジャズが好きで、都会志向であり、
田舎臭い響きの音楽は嫌いという明確なポリシーがありました。
イーグルスは嫌いだけどジャクソン・ブラウンは大好き。
僕の経験では、両者は普通連動しているものであったのですが、
好きと嫌いが分かれた人は初めてで、音楽の感じ方はやはり
人それぞれだと感心し、その感じ方が新鮮でした。

他、雅楽の東儀秀樹はピンク・フロイドが大好きだったそうで、
意外なようで、でもどこかでつながっているようで興味深かった。
そして鈴木雅之のソウル愛と見識の深さには敬意を抱きました。
余談ですが、番組のFacebookページ上で洋楽の魅力を広めるには
どうしたらよいか意見を募っていたのですが、僕も出せなかったし、
いい意見は集まらなかったようで、最近ページの記事自体が、
それほど上がらなくなったのは気になるところです。

僕は「ベストヒットUSA」のその企画が始まって以来、洋楽問題に対して
僕なりにいろいろ考えてきたのですが、リサーチしているわけでもなく、
もちろん、結論(のようなもの)は出ていません。
ただ、そろそろ一度記事にして、意見を投じてみるのもいいかと思い、
今日は洋楽問題について話してゆきます。


02
「洋楽危機」を考える

なお、今回の記事では、別BLOGで上げた写真も使います。
これはマーク・ロンソンとハウ。

時代が変わった、といえば何でも済んでしまいそうですが、
こと洋楽に関しては、それがかなり大きいと、ひとつは思います。

日本人は、敗戦後立ち直り、経済的に成長し、海外に目が向き、
海外のものへの憧れが強くなり、主に欧米の物や文化は
時代の先をゆくかっこいいものだ、という意識が広まった。
音楽でもそれが起こっていた、だから洋楽がもてはやされた。
これは疑いようのない事実だと思います。
だからこの場合、欧米の人が自国(語)以外の音楽を聴くのとは
まるで意味合いが違う、日本だからこその現象といえるでしょう。

おまけに、日本の高度経済成長とほぼまったく時を同じくして、
エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、レッド・ツェッペリンと
洋楽ロック自体が生まれ、進化を続け、大きな市場となった。
ソウルという音楽も時期を同じくしてひとつのジャンルにまで成長した。
偶然とはいえ、日本人にとってあまりにもうまく出来た偶然だった。
音楽に関しては、日本人が欧米に求める以上のものが、
何もしなくても向こうから提示されてきた、それが1960年代。
こんな幸せなことはなかったでしょうし、今後もないに違いない。
たとえ、当時は日本のレコード会社で発売されるまで時間がかかったり、
輸入盤が今のように自由に買えたわけではなかったり、為替など、
問題はあったにしても、供給元が膨らんでいたのは間違いなく、
それらはあまり大きな問題ではなかったのではないかと。
ロックだけではない、ソウルの拡大も日本には大きかった。
「ベストヒットUSA」のゲストの誰か、ラップをしている人だったかな、が、
日本の昔の歌謡曲って今からみるとソウルですよね、と言っていたのは、
僕もまさにそう感じていたので納得でした。

そして1970年代には「洋楽」全盛期を迎えた。
ソウルが全盛期だったのと時を同じくしたのは、偶然ではないかも。
だから、日本においてかつて「洋楽」というのは
独特の響きを持った宝物のような言葉になり、
「洋楽信仰」のようなものが出来上がったのでしょう。


03
「洋楽危機」を考える

ブラック・サバスとポーラ、そして東京土産・・・

1980年代に「洋楽」は行き詰りましたが、一方で日本の音楽は
J-POPという言葉が生まれ、多様化が始まりました。
このJ-POPが、いわば「洋楽」のライバルといえるまで成長したことが、
「洋楽」にとってジャブのように効き続けていたのでしょう。
その要因はふたつ考えられます。

ひとつは、市場自体はCD化により広がっていったものの、
市場における「洋楽」の割合は低下したと思われること。
これは想像に難くないですね。

話題を変えて、僕自身の思い出をひとつ。
大学生の頃、日本人はコンサートで歌わない、とよく言われていました。
海外ではみんなで歌うような曲でも、日本人は黙って聴いている。
日本人は奥ゆかしいとか、まあそこまではいわなくても、
コンサートは「聴く」ものという意識が高かった、これひとつ。
もうひとつは、英語の歌詞の「洋楽」は歌詞を覚えていないし、
聞いているだけでは分からない、という問題もあるかと。

日本の場合、兄姉や父母の影響を除けば、「洋楽」を聴き始めるのは
中学生になり英語を授業で学ぶようになってからという人が多いのでは。
かくなる僕もそうで、英語を学ぶことで直接的に英語への関心が高まり、
ラジオやテレビなどで「洋楽」を聴くのが普通になる。
ただ、すべての人がそうではない。
やっぱり分からないものは分からない。
そこへ日本語で歌われるJ-POPが成長したことで、
その方が聴きやすいし自分でも歌えるという人が増えた。
カラオケの普及もそこと関係がありそうですが、それはまたの機会に。
今ではJ-POPのコンサートでも歌う人が増えたみたいですね。
「洋楽」のコンサートでももちろん、僕自身それは感じています。

04
「洋楽危機」を考える

レッド・ツェッペリンとマーサ。

そしてもうひとつの要因。
実は、今回の結論めいた話をすると、これが大きい。
コンサート、ライヴ、生の演奏に触れる人が増えたこと。

なぜ増えたかというと、コンサートは「音楽を聴く」以上に「体験」であり、
その「体験」を楽しむ人が増えた、ということなのでしょう。
そうなんです、「体験」なんです。
観光地に行ったり、街歩きをしたり、何かを作るのと同じこと。

しかも、「体験」の場が圧倒的に増えた。
以前は、コンサートといえば、ある程度以上名の知れたアーティストが
ある程度以上の大きな会場で行うものか、もしくは、小さなクラブで
「マニア的」に集まるもの、というイメージでした(少なくとも僕は)。
しかし今は、身の周りに音楽活動をしている人が増えた。
それはいわゆる「親父バンド」のような身近なものから、ある程度
収入があるセミプロ、そして地元のプロのミュージシャンなど。
アマチュアでも演奏技術に長けた人も多く出てきた。
街に行けば、ライヴハウスのアマチュアから、ジャズ祭りのような
イベントでコンサートを「体験」できる場が増えた。

おまけに「洋楽」アーティストはチケット代が高止まりしている一方で、
街のコンサートはその半分から1/5くらいで「体験」できる。
日本はバブル以降、経済が停滞していたから、これは大きい。

音楽ってそもそも、実際に聴くと、「体験」すると、感動するものなのだ。
僕はそう思います。
世界の一流ミュージシャンの演奏をレコードやDVDで聴くよりも
地元のアマチュア音楽家のライヴ「体験」の方が感動する。
極端な話、友だちの下手な歌でも感動し涙することもある。

そこに、音楽の本質に気づいた人が増えたのだと僕は思います。

しかも、「洋楽」アーティスト何て、言葉は違うし、どこに住んでいるか
分からないし、人間性に触れられるのは音楽と少しの文字情報だけ。
一方で、友だちや家族の演奏会はもちろん、地元の音楽家でも、
誰それの知り合いとか、どこに住んでいるとか、それが分かるだけで
ぐっと近しく感じる。

レコードで聴く音楽と、ライヴの「体験」は違うことが分かった。
これは、例えばローリング・ストーンズのような大物アーティストでも、
レコードで聴くのとコンサートでは、同じ人なのに別物と僕も感じます。
音楽においては、「体験」を取る人が増えた。
一度の体験は効力が何カ月も何年も続くものだから。

実は、人々が音楽に費やすお金は、「洋楽」CDの売上が落ちるほどには
減っていないのではないか、と想像します。
CDを買うよりはコンサートに行くことを選ぶ。
やっぱり、人生、いろいろと「体験」したいですからね。


05
「洋楽危機」を考える

R.E.Mとマーサ。

ここまで書いて、僕自身思いました。
「それってむしろいいことではないのか?」

そう、いいことだと思います。
音楽なんて本来、上手い下手関係なく誰でもが
気軽に楽しめるものであり、そういう機会が増えたのだから。
音楽を享受できる機会が増えることで、生活も豊かになる。
「体験」の楽しさを知ってしまった以上、もう退行はできない。
人間ってそういうものですよね。
なんて、ちょっと危ない発言ですが(笑)。

長くなりました、そろそろ終わります。

僕が、「洋楽」問題について結論が出せなかったのは、
「洋楽」以前に音楽を愛する者としては、これはこれでいいのだ、
何も「洋楽」がいちばんである必要はないのではないか、
と思ったからです。

「洋楽」好きとしては、日本でも今くらいの情報量があり、
ひとまず高くても不自由なくCDを買い続けられればいい。
「洋楽」の話ができる仲間が、少し、だけど確実にいればいい。
最近はそう思うようになりました。

でも、これは最低限譲れない部分ではあり、現状では、
最低限がそろそろ近づいているのかと危惧しないでもないかな。

幸い、情報量はFacebookで直に得ることもできるので大丈夫かな。
つくづく、インターネットが社会を変えましたね。
そうそう、ネット配信という問題もありますが、それもまた別に。

ただしやはり「洋楽」にはいい歌が多い。
聴いた人すべてが誰の何という曲とまで知らなくてもいいから、日本でも、
「洋楽」のいい歌は聴き継がれ、歌い継がれてゆけばと願います。


06
「洋楽危機」を考える

ひと休みするポーラにマーサが強引にフレームイン!

最後に「洋楽」好き側の問題もひとつだけ短く。
これを書かないとアンフェアかもしれないと思いまして。
「洋楽」を聴く人、古い音楽ばかり聴き過ぎ。
これは自戒の念を強く込めて言っています。
新しい音楽ももっと聴いてゆきたい、と心では思っても、
実際は古い音楽についつい手が伸びてしまう。
聴いたことがない人で自分にとっては新しい人でも、関係ない。

ここから話し出すとまた長くなるので、今回はここで終わりにします。
ここで書いて、さらにそこから思ったことを後日発展させる
ということはあるかもしれません。

まあつまり、僕はいつも音楽のことを考えているのだと。
もちろん、そればかり考えているわけではありません、念のため。
むしろ仕事と関係ないのだから、もっと減らすべきかも、と・・・(笑)。


07
「洋楽危機」を考える






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Posted by guitarbird at 21:29 │音楽雑想
この記事へのコメント
売れないのは仕方ないのかも。
J-POPだって、CMタイアップやドラマ主題歌で話題になって
チョコット売れるぐらいですから。

それに比べて洋楽は、やたら2次使用を嫌いすぎ。
最近売れたのでも、CMだったかTV番組だったかの、ナントカスイフトが売れたぐらいでしょ?
耳にする機会すらないのに売れるわけもありません。
CDレンタル禁止した時が、ターニングポイントだと確信してます。
それさえしなければ、もう少しは延命出来たと思ってます。
その後の凋落ぶりが酷い。

洋楽・邦楽含め、全ての最近のものがツマラナイから、昔に行ってしまうのは仕方ないことかも・・
最近の洋楽は、リズム偏重傾向だし、J-POPも売れ線は掃き溜め。
埋もれている中から、ようつべで発掘して聴いている始末。

逸れますが、最近は古今亭志ん朝の落語にハマって
ようつべで探してみていますから。

そういう時代と斬ってしまっては詮ないのかもしれませんが
実際そうなのだからと、半ば達観しています。
Posted by ROUTE179 at 2015年06月03日 12:50
ROUTE179さん、こんばんわ
私は「ベストヒットUSA」を見るようになってから今の音楽もまた
聴くようになりましたが、傾向としては「最近の」音楽は
そういう部分があるのは確かです。
ただ、それは「傾向」であって「全て」ではありません。
サム・スミスのように「こんな歌が今でも売れるの」と驚いたり、
ブルーノ君やマーク・ロンソンのような「しっかりした」ものもあります。
(J-POPは分からないので何とも言えないですが)。

ただこれは、どれだけ「洋楽」が好きかにもよるのでしょうね。
逆にいえば私の「洋楽偏重」は危ないのかも(笑)。
少なくとも、「ベストヒットUSA」で紹介される音楽でいいものを
見つけたいという思いはあるし、少しでもいいと思ったら買いたい、
という奉仕精神のようなものが私にあり、
つまり「洋楽愛」ですかね(笑)。

まあでも、その「ベストヒットUSA」でも中心はむしろ昔の曲の
コーナーだから、物理的にも古い曲の方がいいものが多いから、
仕方ないといえば仕方ないですね。
物理的、そう、20年前から聴いてきた曲と先月世に出た曲を
同列ではやっぱり語れないものなのでしょうね。
まあだから、Uptown Funkがまるで昔からあったかのように
すんなりと受け入れられる、そんな曲はすごいのでしょう。

ところで私の場合、まだまだ聴き込んでいないものはたくさんあり、
大好きなボブ・ディランですらすべての曲をソラでは思い出せません。
ヴァン・モリソン然り、というかほほすべての人がそうなので、
新しいのを買うのだったら、それらを聴き込んですべて覚えなさい、
と自分に言い聞かせたい部分はありますね(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年06月03日 18:48
鈴木雅之は確か、モーリス・デイのフォロワーでもありましたね。
彼の2012年ツアーDVDなんか、もうジャケがモーリスそのまんまですよ。

さて自分の場合、洋楽は邦楽と並列で存在していたものでした。
プロ野球で言うなら、邦楽がセ・リーグで洋楽がパ・リーグ、みたいな感じ。
自分が住む関西圏には昔、阪神・阪急・近鉄・南海と4つも球団があって、もちろん断トツ人気はセ・リーグの阪神だったのですが、他のパ・リーグ3球団も(関西ローカルの)TV中継などで接する機会が多く、個人的には非常に近しい存在だったのです。
Posted by 鬼若子 at 2015年06月04日 01:43
鬼若子さん、おはようございます
そうですそうそう!
「ベストヒットUSA」でもモーリス・デイの話をしていましたよ。
きっと鬼若子さん喜ぶなと思いながら見ていたのを思い出しました。
それでやっぱりまたCD買わなきゃ、と思ったのですが・・・

なるほど、洋楽と邦楽が並列だったのですね。
私はビートルズを聴くまでは、両親がよく観ていた歌謡曲番組を
一緒に観ていましたが、以降は観なくなりました。
避けたとかそういうことではなく単にビートルズを聴きたいので
食後すぐに自分の部屋に入るようになっただけですが。
野球といえば、あと中高生時代は「プロ野球ニュース」、
起きていた時は必ず観ていました。
部屋にテレビがなかったので、ビートルズ聴いて、両親が寝てから
テレビがある居間に戻っていました(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年06月04日 06:29
再び失礼します。
やはり鈴木雅之はモーリス・デイの話をしていましたか!
マーチンがシャネルズ(ラッツ&スター)でヴイヴイいわしていた時代と、モーリスがザ・タイム(ジ・オリジナル・セヴン)で名を上げた時代はほぼ同時期で、ソロ転身もほぼ同時期。
別に呼応している訳ではないんでしょうけど、何やら因縁めいたものを感じます。

さて、プロ野球セ・パと音楽洋邦の話の続きですが、自分の場合、家の近くに阪急電車があって頻繁に利用していた事から、例えば阪急の福本は阪神の掛布と同じぐらい身近で偉大な存在でありまして、これは丁度「掛布=マーチン級の邦楽スター、福本=プリンスとかグロリア・エステファンとか」みたいな図式になります、自分の中では。

要するにたまたま偶然阪急(=洋楽)が身近にあった生活環境だったので、たまたま偶然知り得て好きになっただけ。
もし仮に、実際と少しだけ違った生活環境で生きていれば、自分は普通に阪神(=邦楽)の選手だけを追いかけていたと思います。
そう言えば今は、阪急も近鉄も南海も球団は存在しませんね。
Posted by 鬼若子 at 2015年06月05日 02:11
guitarbirdさん、こんにちは。
この記事を一昨日、読ませて頂きました。
すぐにでも反応したかったのですが、ちゃんと隅々まで読む時間がなくて、
ずっと読みたくて気になっておりました!
すみません、遅くなり。
書きたいと思ったことが沢山あり・・。
まんべんなく触れる為に文中の一部を引用させて下さいね。


そして1970年代には「洋楽」全盛期を迎えた。

独特の響きを持った宝物のような言葉になり、 「洋楽信仰」のようなものが出来上がったのでしょう。

・・・まさに。
以前書いたかと思いますが、近所の親戚の「お兄さん」がツェッペリンのアルバムを持っていたと記憶しました。
子供の頃、それが何なのか分からなかったです。
今度あったら、好きだったのか、その人に聞いてみたいです。
また、そのお兄さんはコカ・コーラも好きでした。
その方のお母さんはコーラを飲むと骨が溶ける、って言っていましたけれどね。(笑)
そんな時代でした。
西洋から入ってきたものがおしゃれで珍しくて・・・生活に英語の活字が入ってくるのが楽しくて、見慣れなくて、新鮮で・・。
今、そういう感覚はないですね。
コーラとZEPが一緒の空間(親戚の家)での思い出として鮮烈な私です。
昭和の思い出。 (^^;


おまけに「洋楽」アーティストはチケット代が高止まりしている一方で・・

そうですね。
先日、とある所で私よりもお若い男性でGreen DayのTシャツをお召しの方と出会ったので、「Green Day、お好きなんですか?」と聞いてみました。
彼は多分、その類の質問を意外な場所で受けたことがとても意外!という表情をしていました。 が、やがて色々なバンドのことを話しました。
多分30代半ばか前半か・・。 私は明らかに年上ですが、思ったよりもこのオバサン、いろんなバンドの名前を知っているな、と思われたのかどうか・・あれは知っていますか?と色々なバンド名を出されてきて。
RANCIDとかNirvana など。 パンクもその方は大好きだと。
私はピストルズの活躍期を雑誌などでは知っていたので、その当時のことを少し語りました。
「今はパンクはどういう恰好をしているんですか? 今も安全ピンの人、いるんですか?」と聞いたら、安全ピン文化?をふつうだと思っていた私に「へぇ~」といったような、ちょっと感心したような表情をお向けに
なられました。
そういう風に、若い方にもピストルズは受け継がれているのか、と知り。
自分はパンクは積極的には聴かなかったけれども、継承されている音楽の形なのだと知り、若い人も頼もしいじゃないの、なんて思って帰ってきました。
その後、私は家でGreen DayをTubeで毎日、観て聴いております。

あ、それでチケット。 (笑)
その方も高い、とおっしゃっておられました。
で、「日本の人達はどれぐらいなんですか?」と聞くと、「僕も日本の人のは聴きに行かないから分からないですけれど、多分
何千円とか・・・その単位じゃないですかね?」と。

高いですが、好きな人は「当たり前」になってきちゃっていますかね。
確かに高いですよ、うちなど、娘の分と2枚取るとなると懐が・・。
何かまたバイトないかな?って探しちゃいます。
が、なんとか他を詰めてでも・・・行きたいのがライヴなんですよね。
(洋服代けちってとか、美容院やめたり、何かを犠牲にして。)


音楽なんて本来、上手い下手関係なく誰でもが気軽に楽しめるものであり、そういう機会が増えたのだから。
音楽を享受できる機会が増えることで、生活も豊かになる。
「体験」の楽しさを知ってしまった以上、もう退行はできない


・・・最近、朝の情報番組を観ると頻繁に日本人アーティストのコンサートのニュースが。
以前は「歌謡ショー」ぐらいだったのでしょうね、昭和は。
それは昔すぎる比較かもしれませんが・・・。
ライヴ、大がかりなパイロ、レーザー光線を使ったショー、などは今は日本で当たり前となっているでしょうが、元々はきっと洋楽のアーティストから教わったものですよね!?

今朝もミスチルのツアーの動員が20万人以上と朝の情報番組で。
昔はなかった現象でしょうね。

私は以前から書かせて頂いているように、日本のTVはほぼ見ないし、偏りがありすぎるので、どれだけ邦楽が流行っていて、洋楽が斜陽なのかをあまり知らぬままなのです。
つけるラジオもAFNだけなので、当然、洋楽ですし・・。 (笑)
こんな中にいるので(鎖国気味な・・?) 周りの環境というものを知らなすぎな幸せな(?)人なので・・。
自分としては、今も洋楽が流行っているものだと思っているのですが・・
そうですね、周りでライヴまで行く人は?というと、あまりいないですね。

我が家のムスメは・・・
ブログにもよく登場させていますが、私と同じ環境下で暮らしている為、日本に住む高校生のくせして、J-Pop文化をあまり知らないです。
学校では明らかに日本の曲を聴くお友達ばかりですが。
ムスメは一向に気にせず。 クラスのプロフィールにも「洋楽が好きです。」と堂々と書いていました。
たしかに・・話が合う友人はいない模様です。 これが縮図・・というものかもしれませんね。

まだまだあるのですが、今回はこの辺で。
また!
Posted by はるちゃん at 2015年06月05日 12:53
鬼若子さん、こんばんわ
そうなんですよ。
あの番組はゲストが誰が好きだったかを最初に話すのですが、
鈴木雅之さんはもちろんというかその最初に話していました。
LPを出してきたんだけどあれは個人のかな、テレビ曲のかな。
そういえば、鈴木雅之さんもモーリス・デイのように、襟が長くて広くて
立っていて胸元があいている服を着ていたことありませんでしたか?
いや、これは勘違いかもしれない・・・

昔は阪急沿線に住んでいたのですね。
強かったですね、私が小学生時代に。
私は、父が長嶋さんが好きだったので、長嶋さんが監督をしていた
1977年、小4まで父の影響で巨人ファンでしたが、長嶋さんが
辞めさせられて父が怒り、もう巨人は応援するなと言われました。
一方で母は国鉄の金田=金やんが好きで国鉄→ヤクルトファンで、
当時の女性の割には野
球に熱心でルールも分かっている人で、
父と私が巨人ファンを辞めてすんなりとヤクルトにたどり着きました。
が、しかし、なんと、ファンになった初年度の1978年にヤクルトが
初優勝してしまったからさあ大変(笑)。
週に1回は食事の後神宮に行って家族で野球みてました。
応援団の岡田さん(亡くなられましたが)もよく見ました。
日本シリーズの相手は阪急で、あの巨人が勝てなかったのだから、
勝てるはずがないと言われていたのが勝ってしまいました。
そのようなわけで、阪急ブレーブスには思い出がたくさんあります。

こうしてみるとやはり小学生の頃の「環境」というのは、
その後の人生にずっと影響を与え続けるようですね。
それでふと、私のようないい加減な人間が父親にならなくてよかった、
とも思いました(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年06月05日 20:00
はるちゃんさん、こんばんわ
いろいろと書いていただきありがとうございました。
興味深く読ませていただきました。
しかしこちらは書くことがまとまらなかったので、少し置いて
また返信をさせていただければと思います。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年06月05日 20:54
はるちゃんさん、おはようございます
あらためて、生活に横文字のものが入って来るのが新鮮で
というのは、そういえばマックもケンタも1970年代に
日本に入って来たので、音楽のみならずやはり世の中が
そういう流れだったんだなと思います。
横文字の入ったTシャツなどを普通に着るというのは、
その頃定着して今は普通になっているのであろうし。
ただ、今は新鮮味がないと書いておられますが、その流れの反動で
「やまとことば」が注目されたり、ということがあるのかもしれない、と。

グリーン・デイが好きな方と話をされたのですね。
申し訳ない、私は実はグリーン・デイが苦手です。
あの歌い方が生理的にだめなんです。
自分の中ではコステロに近いものがありますが、世の中、というか
ロックの世界では評価が高いけど自分が苦手というのも一緒です。
R.E.M.も手がけたスコット・リットがプロデュースしたものもあって
これは聴いてみようと何度も今まで思ったのですが・・・
でもグリーン・デイは日本でも人気があるようですよね、そして割と
世代の壁を超えている存在だと思います、ニルヴァーナの次くらいに。
一方でグリーン・デイと同じ世代で私が愛する
ストーン・テンプル・パイロッツは、日本ではからっきし、なのですが・・・
ついでに言うとスマッシング・パンプキンズも歌い方が生理的に、です。
私は声自体は(なぜか)嫌いでも乗り越えられるのですが、
歌い方がだめというのは結構引っかかります。
(ついでにいえば「レリゴー」の人も歌い方が苦手です)。

私もJ-POP関連の情報は朝の情報番組とヤフーが元ですが、
でも、その情報に接して、今はそういう世の中であり、
なぜそうなのか、ということは必ずといっていいほど考えます。
偉そうなことを言わせてもらえば、私の場合「知らない」のではなく、
知った上で話をしない、聴かない、といったところです。
基本的には好奇心旺盛で知りたい人間なので。
そして実はこう見えて流行には敏感で、特に言葉については、
「流行り言葉」はほとんど使うことはないのですが、逆で、
「死語」も使いたくない、という人間です。
時々、敢えてBLOGの中で「これは死語か?」と書いて
ユーモアとして使うことはありますが。

まあでも、J-POPは、その番組でかかったりCMなどで短く
かかったのは耳にしますが、聴くことはないので、
どんな「傾向」くらいしか分からないので、音楽自体については
私は何かを言えるものではないです。
だから、聴かないのによくない、とはもちろん言えません。
私は、お祭りは参加しないけど傍から楽しそうな人を見るのは好き、
という人間で、多くの人が楽しんでいることだから、
そのこと自体はとても嬉しく思います。
その上で、洋楽を聴く人がもっと増えてほしい、とは思います。
まあ、今は洋楽邦楽関係なく聴く人が増えているようだし、
かえってその方が健全であり、私のようにポピュラー音楽は洋楽だけ
というほうが、かえって自分の心がひねくれているのか、と
思わなくもないですね、正直。
花でも、外来種を見て「外来種だけどきれいだよな」と
多少ひねくれた見方をしてしまう自分がいます。
と書いて、実はこの場合洋楽邦楽と立場が逆になっていて、
ますます自分は複雑な人間だと思うのですが・・・
だから、関係なく聴く人、そういう姿勢の方が自然だと思います。

では、なぜ自分はポピュラー音楽は洋楽しか聴かないかというと、
それが自分の「個性」だと思うからです。
あとは英語の歌が好き、というのがありますが、「好き」というのは
生理的なものだから、どうしようもないのです(笑)。

娘さんのことは、私は子供がいない人間でもあるので、私が何か
言えるものではないと思い、敢えてスルーさせてもらいます。
悪しからずご了承ください。

あと、洋楽の話ですが、90年代にMTVを観ていた頃は今より
もっと偏向して聴いていて、ラップ・ヒップホップは嫌いでした。
でも、流れている間は「我慢して」聞いていました。
しかし、近年ソウル系R&B系を真面目に聴くようになって、
あの頃「聴く」ではなく「聞いて」いたことが実は理解に役立っている、
ということに気づき、なんでも体験するものだと思いました。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年06月06日 05:13
guitarbirdさん、おはようございます。

先週中に読ませては頂いておりましたが、お返事したいと思いつつ、週がまたがりまして、すみません。

あまりお得意ではない、とおっしゃるグリーン・デイの話題から始めて恐縮ですが・・。
(^^;
(べつに押し売りしようという趣旨ではないので、ご勘弁下さいね。)

私もべつにジャンルがどうの、とあまり子だわならないというか、どういうジャンルかあまり気にしないというか。 以前も「未だにグランジがなんなるかよくわかっていないけれども、なんとなくあの時代に出てきたああいった感じの音楽」程度の解釈のまま来てしまっている、ということをこちらで書かせて頂きましたよね。
なので、区分けはなんでもよくて、のつもりでしたが、それまでなんとなく毛嫌いというほどでもないかもしれませんが、積極的に取り入れようとは思っていなかったんですよ。
古い雑誌が取ってあり、表紙が彼らなんですよ。
メンバーの一人が髪の毛、グリーンなんですよ! (笑)
あらら~~、という程度で、見た目で判断してはいけませんが、まぁ、その当時は自分はHR/HMが隆盛の頃で、そちら方面に関心がありましたので、表紙の緑の人はまぁ、どうでもいいか・・(すみません、雑な書き方で)と思っていました。

数年がたち・・・
ラジオで良いなと思う曲に出会いました。
娘が生まれ、あまり外にも出なくて。 (勿論買い物に行ったり、子供を遊びには連れて外に行くけれど、以前のようにライヴに行ったり、CDショップに気が済むまでいたり、という音楽関連のことは出来ていませんでした。) 
そんな生活の中で唯一の音楽情報がたびたび書かせて頂いているAFN放送だったんです。
そこから流れてきた Wake me up when September ends・・・ と聞き取れる部分、あ、これがタイトルだな、と分かり。
しかし、誰が歌っているのかは聞き取れずにおりました。
その綺麗な曲がGreen Dayと実は最近知り、(お恥ずかしながら) びっくりしました。
流行っていた頃はよくラジオで流れていても、時がたつとそうそうかからなくなるので、最近は殆ど聴いていなかったのですが。
え~~!? あの緑の髪の・・?!(笑)
やはり、人は見かけで判断してはいけないのだと・・・。 (笑)
(^^;

ごめんなさいね、苦手な歌い方だと伺っていながら、またしつこく彼らのことを書いて。

こればかりはどうしようもないことと理解いたします!
私はあまりひっかかる歌い方ってないというか、鈍感なのかもしれません。
生理的にダメなのはどうしようもないことですよね。
ほかにいっぱいあるのだから、あえてそれを乗り越えてまで聴く必要もないですしね。
「レリゴー」もでしょうか。 私は何とも思っていなかったです。
レリゴー1曲しか知りませんしね・・・。 
( *´艸`)
それにしても、すごいですね、武道館が即完売。
こういう傾向を見ると・・・中にはオペラ・ファンで彼女のファンだったという方もいらっしゃるでしょうが、きっと(あくまでも想像) あれ1曲しか知らない、それをきっかけにアルバムを聴くようになった方も今回生じたかとは思います。 が、ほぼあの1曲のおかげでと言っては失礼ですが、武道館が満杯で追加も出るって。 曲のもつパワーは偉大ですね。
もしかしたら、あの現象のおかげで洋楽を聴かなかった人が聴くきっかけになるかもしれませんよね。
それぐらいの社会現象だったかもしれません。
娘は吹奏楽部にいることを自分のブログでも書いておりますが、吹奏楽のコンクールや大会などでも去年はレリゴー人気で、色々な団体が選曲でかぶったようですし。
娘が通うピアノ教室でも勿論、レリゴーは発表会やお楽しみ会だったか・・・登場していたようでした。
楽譜も売れた、とブログ繋がりのピアノの先生でロックも好きな方も書いておられました。

洋楽を聴く人が増えるキッカケになると嬉しいことですね。

スマパンも苦手ですか。 私は詳しくは知りません。 よく売れたアルバムがありますよね。 先日知り合ったグリーン・デイのTシャツを着ていらした男性もそのアルバムは持っているなんて話に及びました。
私も聴いてみようかなぁー程度に思ってはいるんです。
が、予算のからみがあり、なかなか追いつけないでいます。 (笑)

あ、生理的に・・・なのか、デス・ボイスはちょっと~~。
曲もトータルで(?)、更にあの声・・ん~~、BGMで流れているのは文句言わない方ですが、それを自ら家で流そうとまでは思わない分野かもしれません。
(^^;

あと・・・
娘の学校でどんなものが好まれているかというと・・・
世界の終わりでしたっけ。 ←あ、すみません、調べもせず。 これをローマ字スペルで書くのが正しいのかも。 これを好きという男子とか。 あとはEXILE好きの吹奏楽部の女子とか・・・。 
ジャニーズの人気度はあまり分かりませんが、娘の部活仲間で好きな女の子がいます。
嵐だそうです。
それで、今度コンサートがあり、ネットで応募するのだそうですが、友達のアドレスを約60件借りたそうです。 その中でやっと1通当選したそうです。 
他の子で20件だか30件応募の子は外れた、そうです。
すごいですね。 
洋楽ライヴは取ろうと思えば、まずまずチケットが取れますものね。
ポールの時の売り切れ、と言っていた2013年の時も、私さえもネットのチケット屋さんで定価よりは高かったですが、買うには買えましたもの・・。
嵐はファンクラブに入っていても取れない、という話はよく聞きますが、本当なんですね。
これだけ人気なのは、日本のライヴ文化(という言葉を勝手に作るならば)でも聞いたことがないかもしれないですね。
それだけ「生」を楽しむ、という人が増えて、それはそれでよい文化でしょう。 
あ、また突っ込めば、ジャニーズなど踊る方の場合、「歌は生」かどうかは・・・ また色々言われていますが、とりあえず本人を見に行く、という点だけで「ライヴ」だとすれば。 (笑)

長々とすみませんでした。
つい、色々と。 (^^;
Posted by はるちゃん at 2015年06月08日 09:27

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「洋楽危機」を考える