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Posted by naturum at

2013年05月27日

マイルス・デイヴィスをすべて聴いてみようか

01


僕は、ジャズは、何も知らないよりは少し知っている程度です。
だからこそ、いつも以上に、ジャズをあまり聴かないかたにも
気軽に読んでいただけるような記事を心がけて書きました。

弟が、マイルス・デイヴィス Miles Davis
ボックスセットを2つ買いました。

ひとつは、COLUMBIA時代のアルバムをすべて集めたもの、
もうひとつは、PRESTIGE時代のアルバムをすべて集めたもの。

なお、弟はメタルマニアで、僕よりもジャズは知らないですが、
でも、COMPLETEという言葉に引かれて買ったようです(笑)。
CDコレクターの罠ですね・・・

ひとつずつ見てゆきます。

02


MILES DAVIS
The Complete Columbia Album Collection


COLUMBIAレーベル時代、1957年から1989年までの
アルバム52枚を紙ジャケット化しボックスセットとしたものです。

52枚というのがまた、圧倒されますね。
週に1枚ずつ聴いて、ちょうど1年かかります。
きりのいい数字ですね。

03


52枚のアルバムを全部書き出すのは骨が折れるし、
なにより記事が読みにくくなるでしょうから、
ここはこの写真にてさらりと紹介。

なお、52枚のアルバムですが、2枚組アルバムもあるので、
CDの枚数としては70枚になります。

マイルスはまた、アルバムが出た後にリリースされた、
ひとつのアルバムのセッションのコンプリートものなどの
編集盤も幾つか出ていますが、それは別扱いになっています。

そして、各アルバムとも、
リマスター盤CDとしてリリースされた際に加えられた
ボーナス音源は収録されています。

04


100ページ以上あるブックレットが付属しており、
紙ジャケット化して見にくくなったクレジット表記などを
補って余りある内容となっています。

そして、ライヴ映像のDVD
MILES DAVIS QUINTET LIVE IN EUROPE '67
も収められています。
おお、僕が生まれた年のライヴだ・・・どうでもいいか・・・

こちらがあるので、ディスクは合計71枚となります。

05


僕のように、アルバムの順番を覚えてない人が
適当に取り出して聴いても、大丈夫、
通し番号が振られていて、ちゃんと元通りに収められます。
そこはひとつご安心ください(笑)。

06


紙ジャケットは、SONY/BMGの5枚組のものは
やっつけ仕事程度のものでしたが、こちらは少し手が込んでいて、
ダブルジャケットのものも、そのように再現されています。

つづいてもうひとつのボックス。

07


ALL MILES PRESTIGE ALBUMS

COLUMBIAの前に所属していたレーベル
PRESTIGE時代の14枚のアルバムをまとめたものです。

08


こちらの14枚は、この写真でもなんとか分かるでしょうか。

14枚くらいなら書き出してもよかったのですが、
そうなると52枚も書き出す必要が出てくるので、やめました。

09


俗に言う「マラソン・セッション」の4枚の名盤を、
箱を開けて中に並べてみました。

こちらはブックレットなどはないですし、
紙ジャケも簡易なものですが、まあ、マイルスなら、
知りたければ本がたくさん出ていますし。

さて、僕は一時期、少しジャズに凝っていたことがあるのですが、
この中には、その頃によく聴いていて、
自分なりに好きと思えたアルバムも何枚かできました。

また、ジャズに凝らなくなってからも、マイルスだけは、
純粋に「音楽」として好きなので、中古でリマスター盤を見つけると
買って聴き続けてもいました。

今回は、せっかくの機会、それらをかいつまんで紹介します。

10


左:KIND OF BLUE
このアルバムは間違いなくジャズでいちばん好きですね。
なんというか、荘厳な雰囲気、心が洗われる気がします。
ジャズ=ダンス音楽、ではないことが分かりました。
タイトルもいいですね。

右:SKETCHES OF SPAIN
これは、ロドリーゴ Joaquin Rodrigo
「アランフェス協奏曲」 Concierto Di Aranjuez
を元にして、ギル・エヴァンス Gil Evansとともに作られた、
ということは、何を見ても触れられていると思います(笑)。
必殺仕事人のテーマ曲みたい・・・
この2枚は、今でも時々聴きたくなって聴きます。

11


左:'ROUND ABOUT MIDNIGHT
「あ、なんだか俺、真面目にジャズを聴いてるなぁ!」
という満足感に浸れる1枚です(笑)。

右:MILESTONES
これはジャズに凝っていた頃に大好きでしたが、
朝によく似合う雰囲気だと僕は感じたんです。
この上のもののように、ジャズは夜というイメージが強いですし、
朝の雰囲気に合うジャズもあるんだなって、驚きました。
ただしこれ、あくまでも、僕個人が感じたことですので・・・
それと、Milestone=一里塚というタイトルは、
MilesのTones(音)という意味もかけられているのが秀逸ですね。

12


左:BITCHES BREW
これはとんでもなくすごい、こんな音楽は聴いたことがない!
ジョン・マクラフリン John McLaughlin
エレクトリック・ギターがもう超絶テクニック。
そしてエレクトリック・ギターがあるから僕にも親しみやすい。
これはビルボードの年間チャートにも入っているのも
チャート好きとしても注目の、外せない1枚です。
これも、今でも時々むしょうに聴きたくなります。

右:ON THE CORNER
この2枚は、ソウル全盛期にリリースされたもので、
ソウルやジャズ以前の黒人音楽を統括している感じがします。
そしてこれ、ピーター・バラカン氏「魂(ソウル)のゆくえ」
の中でも「ソウルな1枚」として取り上げられていて、
僕はその本を読んでからこれを買いました。
しかし、半年ほどして、このボックスセットが出ることに・・・
マイルスは、影響を与えるし受ける大きな人だったのでしょうね。

13


左:NEFERTITI
これはなんとなく買ってなんとなく聴いていたのですが、
ネフェルティティというのが古代エジプトの王妃の名前である
ということを、半月前に初めて知りました・・・
Aidaみたいなものかな(笑)。

右:AURA
これはCOLUMBIA時代の最後、52番目、1989年のアルバム。
中古で買ったのですが、曲名がみな色の名前になっていて、
おしゃれというか、かっこいいというか、引き込まれる音楽です。

14


左:DECOY
右:YOU'RE UNDER ARREST
この2枚は1980年代、僕が洋楽を聴き始めてからのもので、
当時購読していた「FMファン」の表紙になっていたために、
ジャケットを見て懐かしさに襲われました。
ただし、音は当時もその後も聴いたことはなかったので
今回この記事を書くにあたり、初めて聴いてみました。
どちらも、ジャズというより広い意味でのブラックですが、
後者には、
マイケル・ジャクソン Michael JacksonHuman Natureと、
シンディ・ローパー Cyndi LauperTime After Time
収録されていました。
そういえば、マイルスがシンディのこの曲をカバーをした
というのは、当時話題になり、ニュースとして聞いていましたが、
それを思い出したことがまた懐かしさに拍車をかけています。
実際、この2曲はアレンジもとってもよくて気に入りました。
暫く聴くかな。
そういえば後者の頃には、マイルス、テレビCMにも出ていたっけ。
ほんと、懐かしい。

15


左:THE MUSING OF MILES
これのみPRESTIGE時代のものですが、これは、
村上春樹の小説で、登場人物が、この中の曲の
A Gal In Calicoについて言及していたのを読んで、当時は、
アイリッシュ・セターのキャリコがうちにきたばかりの頃で、
これは運命だと思い、その曲が入ったアルバムを調べて買いました。
当時は僕はまだネットを利用していなかったので、
CD店の店頭で大量にあるマイルスのアルバムの中から、
これを探し出すのは結構大変でした(笑)。

右:SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
最後のこれは、父の遺品を整理していた時に見つかった1枚。
父はジャズが好きでしたが、でも、モダン以降は聞かない、
といつも言っていて、マイルスも好きじゃないようだったので、
このCDが出てきたのはだから驚きました。
誰かにすすめられて買って聴いたのかもしれません。
今となってはもう、分からないことですが。

と、かいつまんでの割には長くなりました。

ちなみに、お察しの通りというか、ここで紹介したものは、
写真14のもの以外は以前からCDを買って聴いていたものなので、
ボックスセットを買った結果、ダブりました。
でも、ボックスセットは、1枚の値段×52枚よりははるかに安く、
これらの分を飲み込んでも余りあるくらいの価格です。
ダブったものは、東京の家に置いておいたりしています。

16


なお、COLUMBIAのアルバムの何枚かは、
未発表音源などを加えた2枚組豪華盤
LEGACY EDITIONもリリースされています。
ここでは代表して2枚を。

正直言いまして、僕も弟も、2人合わせても、
まだこの66枚のうち10枚くらいしか聴いていないのですが、
これを機に、マイルス・デイヴィスをすべて聴いてみようか
などと、思わないこともないです。
あ、マイルス・デイヴィス名義のもの、という意味でして、
参加しているものすべてを聴いてゆくのは、さすがに無理でしょう。

しかし、そうであっても、
この2つがマイルスのすべてでは、もちろんありません。
この前と、この後の時期にもまだ何枚かあるはずです。

実際に

17


ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD
(LIFT TO THE SCAFFOLD)


マイルスがサントラを担当したフランス映画、
ルイ・マル監督「死刑台のエレベーター」
この中には含まれていません。
これ、たまたま紙ジャケットでこれだけ別に買っていました。

まあ、すべて聴こうなんて意気込まないで、
あるものを好きな時に聴いてゆくとしますかね。

18


でもやっぱり、ここまできてしまえば、
編集盤を除けば、残りのほうがはるかに少ないだろうから、
この際だからすべて買い揃えたい・・・

と思ってしまうのは、悲しい性ですね(笑)。



  


Posted by guitarbird at 12:08ジャズ