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2014年02月07日

FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ

01
FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ

FOREVERLY Billie Joe Armstrong+Norah Jones
フォーエヴァリー 
ビリー・ジョー・アームストロング+ノラ・ジョーンズ
 (2013)

少し前の話、今年に入って、
エヴァリー・ブラザース The Everly Brothers
のフィル(フィリップ)・エヴァリーが亡くなりました。

先ずはBarksからの引用記事です。



エヴァリー・ブラザース、弟フィルが死去

エヴァリー・ブラザーズのフィル・エヴァリーが金曜日(1月3日)、
慢性閉塞肺疾患のため亡くなった。74歳だった。

妻パティによると、長年に渡る喫煙が原因だったという。
『Los Angeles Times』紙に訃報を伝えた彼女は
「私たちは悲嘆に暮れています。彼は長い間、懸命に戦ってきました」
と話した。

ミュージシャンの父、アイク・エヴァリーと共に
幼いときからステージに立っていたドン&フィル兄弟は、
1956年にエヴァリー・ブラザーズとして1stシングルをリリース。
続く「Bye Bye Love」「Wake Up Little Susie」(1957年)が
世界中で大ヒットした。
その後も「Cathy’s Clown」「When Will I Be Loved」
「All I Have To Do Is Dream」「Bird Dog」「Walk Right Back」
などのヒット曲を生み、1986年に<Rock and Roll Hall of Fame>
が創設した際には殿堂入りする初の10アーティストの1組に選ばれた。
数々のミュージシャンに影響を与えた彼らを『Rolling Stone』誌は
「ロック界で最も重要なヴォーカル・デュオ」と称えている。

ニール・ヤング、ポール・マッカートニー、キース・リチャーズ、
サイモン&ガーファンクル、ビーチ・ボーイズ、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアンソニー・キーディスなど
ミュージシャンの間でもエヴァリー・ブラザーズのファンは多く、最近では、
グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングとノラ・ジョーンズが、
エヴァリー・ブラザーズの1958年のアルバム
『Songs For Our Daddy Taught Us』のカバー・アルバム
『Foreverly』をリリースしたばかりだった。
合掌。




エヴァリー・ブラザースは、ビートルズを聴き始めた頃に
その名前を知りました。
引用文でもあるように、ポール・マッカートニーが大好きであり、
ジョン・レノンとポールはエヴァリーのようになりたかった、
といった話を本で読んだりラジオで聞いたりしていました。

(ポール・マッカートニー&)ウィングスのLet'em Inの歌詞にある
"Phil & Don"とはまさにエヴァリーの2人のこと。
なお、ドンが兄だけどこの歌詞ではフィルが先になっているのは、
前の節の"Brother John"の"John"と韻を踏むためだと思われます。
その"Brother John"とは誰のことかは、言わずもがなですね。

同様にエヴァリーから影響を受けた「兄弟」がサイモン&ガーファンクル。
S&G最後のアルバム「明日に架ける橋」には、エヴァリーの
Bye Bye Loveをライヴで収録したヴァージョンが入っていますが、
僕が初めてそれと意識して聴いたエヴァリーの曲がそれでした。
その曲はジョージ・ハリスンもカヴァーしていますが、当時の
荒んだ心を反映してかマイナー調に転じた重たい曲になっています。

ちなみに、ウィキペディアによれば
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」
において第90位(その話題の記事はこちら)であり、
偉大な100人のシンガーの中では、唯一、兄弟でランクインし、
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」
において第33位にランクインしている、とのこと。

しかし、いつかエヴァリーを聴いてみたい、という思いを抱きながら、
僕が初めて自分のお金でレコードを買って彼らの音楽を聴いたのは、
中学時代から20年以上経った2003年頃、もちろんCDでのことでした。



僕が買ったベスト盤は今は廃盤のようですが、これは
収録曲内容がそれに近い別のベスト盤です。

最初に聴いて思ったこと。
ビートルズとオールディーズの中間の音楽ってやっぱりあったんだ。
このオールディーズとは、エルヴィス・プレスリーも含め、
Rock Around The ClockやBlue Suede Shoesのような
ロックンロール創生期の音楽のことを指して言っていますが、
以前は古い音楽をあまり聴かなかった僕は、それらの音楽があって、
いきなりビートルズに進化したものだと思い込んでいました。
でも、生物だって5本指の馬がいきなり1本指になったのではなく、
その中間段階がいたことが化石などかわ分かっているように、
音楽だって、その間がちゃんとあったんだ、ということ。
ビートルズがカンブリア紀の大爆発ではなかったのだと。
エヴァリーの音楽は、カントリーっぽいけどカントリーではなく、でも
ロックというほどまだ硬くない、しかし一級のポップスという音楽です。

爾来、編集盤やボックスセットなどを買って時々聴いています。

02 エヴァリー・シスターズ(!?)
FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ

昨年11月、ノラ・ジョーンズが、グリーン・デイの
ビリー・ジョー・アームストロングと組んだアルバムが出ました。
FOREVERLYというタイトル、辞書には載っていない単語ですが、
エヴァリー・ブラザースの曲を2人で歌ったアルバムで、
「エヴァリーのために」という"for""everly"と
"forever"とかけた造語でしょう。
引用文にあるようにエヴァリーのアルバムを「底本」として
まるごと歌ったものであり、今回はそのアルバムを取り上げて、
フィル・エヴァリーを偲ぶ記事とさせていただきます。

ノラ・ジョーンズは大好きだからもちろんすぐに買って聴きましたが、
記事にするのが遅れ、そうこうしているうちにフィルが亡くなりました。
このタイミングははきっと単なる偶然だと思われますが、でも、
それにしてもというタイミングではあり、ノラも驚いたことでしょう。
そしてもちろん、悲しいという記事をFacebookで上げていました。

記事にするのが遅れた理由。
先に謝っておきます、ファンのかた、ごめんなさい。
僕はグリーン・デイが、ビリー・ジョー・アームストロングが
苦手なのです・・・
嫌い、と書くと過剰反応する方がいらっしゃるかと思いますが、でも
彼らの音楽というよりは、彼の歌い方が生理的に僕はだめなのです。
グリーン・デイは、MTVをよく見ていた1990年代にいつも流れていて、
アルバムは聞いていないけど曲をある程度聴いた上での話だから
食わず嫌いというわけではなく、また生理的にダメというのは
やっぱりどうしようもない、と自己弁護させていただきます。
それでもグリーン・デイの音楽自体は割といいと思い、特に
When I Come Aroundは、MTVで観て聴いて
ギターでコピーしていたくらいで、ブックオフで見る度に買って
聴いてみようと何度も思ってきましたが、やはり手を出せない。

だから今回、大好きなノラの新譜が出るのはうれしいけれど、
よりによって一緒の歌っているのがあの人かい、と・・・

でも聴くと、あれっ!?
ビリー・ジョー・アームストロングの歌い方が普通だ。
そうなんです、変な顔で熱く歌うという僕が知った彼ではないのです。
声も普通にいい、聴けないなんてことはまったくない。
ただ、普通に歌うと普通すぎてあまり特徴がない声かも、とは思い、
だからグリーン・デイではああいう歌い方をするのかもしれない、とも。

「底本」となったのは、SONGS OUR DADDY TAUGHT US、
「父が僕らに教えてくれた歌」というタイトルであり、
トラディショナル・ソングを歌ったものです。
そのアルバムを僕は持っていないのですが、幸いなことに、
THE COMPLETE CADENCE RECORDINGS 1957-1960
という2枚組の編集盤にそのアルバムが丸ごと収録されており、
先ずはオリジナルを聴いて短くまとめて書きます。



これがそのCADENCE RECORDINGS。
余談ですが、このジャケットの2人の衣装、なんとなく
「スター・トレック」の宇宙船のクルーのような感じが・・・

父に教わったということですが、EBの2人の父親が音楽家であり、
2人は音楽が周りにあふれる子ども時代を送ったのでしょう。
2人のハーモニーは、そうして培った音楽的素養から成り立っている、
と考えると納得できます。
そしてこのアルバムを作ったのは、父のおかげでデビューできて
人気者になれた、その恩返しとも受け取れます。

エヴァリーの歌い方は力は入っても決して熱くならないというスタイルで、
そこが後のロックとは大きく違う部分ですが、熱くならないということは
理知的で説得力がある、ということにもなります。
(熱くて説得力がある人もたくさんいますが)。
だから、ロックに慣れた人にはおとなしすぎると感じるかもしれない。

ただし、その涼しさから寂しさや悲しさがにじみ出ていて、
そこが聴く者の胸を打つ、ある意味ソウルです。
やはり声は持って生まれた部分が大きいように思いますが、
ポールもジョンもS&Gも、人の心を動かす彼らの歌い方を
見習って自分たちのののにしたかったのでしょう。


03 家、それもこのアルバムのテーマ
FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ


ビリー・ジョーとノラは、オリジナルの12曲すべて取り上げていますが、
曲順を変えています。
流れを考えたのでしょう、そのことは曲の話の中で触れます。

気になるのは、オリジナルのエヴァリーは男2人で歌っていますが、
ビリー・ジョーとノラは男性と女性という組み合わせ。
でも、エヴァリーを聴くと、片方が、知らない人が女性かと思うくらい
高い声で歌うので、ビリー・ジョーとノラも違和感はありません。
むしろノラのほうが声が低いんじゃないかな。
なお、ドンとフィルのどちらが高い声か、ずっと昔本を読んだはずが、
どちらがそうかは覚えておらず、分かりませんでした。

ただ、ビリー・ジョーとノラが男女で歌うことにより、
オリジナルとは違う感覚があります。
10代から20代前半の子どもを持ったお父さんとお母さん、
といった雰囲気に聴こえるのです。
特にノラの母性、これが聴きどころともいえます。
ノラは僕と干支が同じで一回り下だから、それくらいの年齢の
子どもがいても不思議ではないくらいですが、でも若いといえば若い。
その若さでこの母性、僕はそこに驚きました。
これはビリー・ジョーと、男性と歌ったことによる効果でしょう。
少なくとも彼女の普通の作品では感じなかったことです。
ノラはしかし、小さい頃からロック以前の古い音楽を聴きなじみ、
20代に出てきた当初から古い音楽の持つ感覚を自分のものとして
出せる人ではあったんだけど、そこに年齢を重ねることによる
味が出てきた、それが「母性」につながったのだと思います。
そもそも、ジャケット写真のノラ、1960年代のアメリカのドラマの
お母さん役の人みたいな雰囲気があります。

ノラだけではなくビリー・ジョーとの相乗効果と書きましたが、
ビリー・ジョーの歌い方も落ち着いていて、それも驚きました。
彼の声には、心配する、思いやる、という気持ちがよく表れています。
ビリー・ジョー・アームストロングは1972年生まれ、今年で44歳。
ウィキペディアで見ると、1994年に結婚して2児の父とのことで、
まさに10代のお子さんがいるお父さんであり、そのような今の
自分の気持ちが歌に表れたと考えるのは自然なことでしょう。

ただ、親としての気持ちを歌うことを通じて、
自分たちの青春時代も懐かしむようなところも感じられます。
自分たちはこうだった、こんなことはしないよう気をつけていた、
などなど、歌のイメージが二重にも三重にも膨らんでゆきます。

2人のハーモニーは、エヴァリーのように息がぴったりというよりは、
お互いが邪魔をしないように、しかしパートによりビリー・ジョーが
目立ったりノラだったり、といった感じで、これはこれで楽しめます。
このアルバムはトラディショナルを歌っただけに曲がシンプルであり、
だからこそこの2人のヴォーカルこそが最大の魅力といえるでしょう。

しかしもちろん、エヴァリーが歌うくらいだから、
歌メロがいい曲ばかりで、ついつい口ずさんでしまう。

音楽としては、僕が本当のカントリーを聴く前には
カントリーだと思っていた、というスタイルの音楽。
フォークとは少し違う、カントリーっぽさはある、といったところ。
歌い方はカントリーの影響を受けているのが感じられますが、
そもそもエヴァリーがそうだったから、当然のことでしょう。

エヴァリー同様生ギターを基本にした最小限のバンド形態、
時々ハーモニカやペダルスティールそれにフィドルなどが入る、
ほんとうに簡素なアレンジ、だから余計に歌が響いてくる。
ベースもアップライトベースだと思う、温かみがある音に聴こえます。


04
FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ

1曲目Roving Gambler
アメリカにはギャンブラーものの曲が多いですよね、脈々と続いている。
アコースティックギター弾き語りにハーモニカが入るおとなしい響き。
ビリー・ジョーはちゃんとレコードを聴いたことがないので、
普通に歌っている、以外は何も言えないけれど、
ノラは、旦那を立てる妻のような雰囲気もありますね。


2曲目Long Time Gone
歌メロが素直に好き。
Aメロの最後のタイトルの言葉を歌う前に声がすうーっと高くなる部分、
2人の息が合っていると感じる、ここが特にいい。
揺ら揺ら揺れるエレクトリックギターの間奏のソロがいい。
ピアノも低く入っていて、洒落たアレンジ。


3曲目Lightning Express
ちょっと悲しげで寂しげなワルツ、でもタイトルは「稲妻急行」。
ビリー・ジョーにはキーが高いのか、ここはノラの声が目立つ。
ブルーグラス風のギターが2人の声を柔らかく包み込む。
この曲を僕は3回目くらいからもう口ずさんでいました。


4曲目Silver Haired Daddy Of Mine
アップテンポで少し元気になる。
Bye Bye Loveを明るくしたような響き、或いは、ビートルズの
Don't Pass Me Byをアップテンポにしたような感じかな。
僕が「カントリーを聴く前にカントリーだと思っていた音楽」の代表。
この歌メロはどこかで聴いたことがあるような感じもします。
ノラの拗ねて甘えるような歌い方が今回は少なくて残念だけど、
ここではビリー・ジョーの向こうにそれが聴こえてほっとする。
4曲目まではオリジナルと曲順が同じです。


5曲目Down In The Willow Garden
オリジナルでは9曲目。
ブルーズ風のエレクトリックギターで始まる重たい響きの曲。
ワルツで、やはり揺ら揺らするギターの音色ともども、
ちょっと恐い、夏に聴くとお化けを想像しそうな曲でもある。
そしてこれはノラが好きなディクシーランド・スタイルに近い。


6曲目Who's Gonna Shoe Your Pretty Little Feet?
この曲にこんなくだりがあります。
"Who's gonna kiss the ruby red lips"
遊び歌というか、なんだかイメージ膨らんできますよね。
異性への興味が強くなった10代の頃。
しかも男女で歌うと、健全な色っぽさを感じずにはいられない。
最初に聴いた時に引き込まれた曲。


05 今朝の太陽の暈、"halo"
FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ

7曲目Oh So Many Years
微妙にシャッフルした明るく軽快な曲。
前のおとなしいワルツが終わってすぐにはいるのがいい。
エレクトリックギターのソロが入るけどビリー・ジョーかな。
音はフェンダー系に聴こえるし。
ずっとおとなしくきた中でこのソロは簡単だけど効果的です。


8曲目Barbara Allen
ここで初めてコーラスではなくビリー・ジョーの独唱で始まる。
3コーラス目でノラが入ってくるけれど、これはビリー・ジョーの歌。
片田舎のバーでおじいさんが歌うと似合いそうなワルツで、
フィドルを前面に出し特にカントリーっぽさを強く感じる曲。
でも、何番まであるんだろう、「鉄道唱歌」並みとは言わないけれど、
同じ12小節を何度も繰り返して歌い継ぐ曲。


9曲目Rockin' Alone (In An Old Rockin' Chair)
イントロのちょっと寂しげなピアノ、讃美歌風の響き。
この辺がアメリカだなと思いますね。
この歌もワルツ、抑制が効いて、胸にしみてくる。
ここはノラの声がよく響いてきます。


10曲目I'm Here To Get My Baby Out Of Jail
今度はノラの独唱で始まり、曲が進むと楽器が増え、
ビリー・ジョーのコーラスが薄く入ってきます。
刑務所に入ってしまった子どもを思いやる母性を感じます。
そりゃ悪いことしたんだけど、子どもはかわいいのでしょう。
そういう複雑な気持ちがよく伝わってきます。
でも、こんなに歌が上手くて声がきれいなお母さんなんて・・・
とは思わない、大スターで唯一無二の声を持った人なのに、
ノラ・ジョーンズの庶民的感覚や人懐っこさを感じます。
僕が選ぶこのアルバムのベストトラックはこれですね。
まあ、ノラの声が前面に出ていることもあるんですが。
なお、エヴァリーのオリジナルではこの曲が最後ですが、
そうですね、最後にしては締まらないというか、
放り出されるような感じになるので、ここでよかったと思います。


11曲目Kentucky
ケンタッキーを離れたところで懐かしむ、郷愁を誘う曲。
自分が死んだら山に葬ってほしいと歌う。
落ち着いて歌うから、余計にノスタルジックに感じる。
この曲は逆にオリジナルでも11曲目で、最後の前に
思いをため込む、そんな感じがしていいですね。


12曲目Put My Little Shoes Away
最後も教会音楽風のゆったりとした荘厳さもある曲。
すべての思いをまとめさらに高みに運ぶような心にしみる響き。
最後ぷっつりと歌が終わってしまうのですが、でも、
そこまでの余韻を心の中に解放してくれるように感じます。

 

なおこのCDは、ビリー・ジョー・アームストロングとグリーン・デイの
レコード会社であるRepriseからのリリースとなっており、
日本ではワーナー・ミュージック・ジャパンから発売されています。
名義も「ビリー・ジョー+ノラ」となっていて、つまりは
ノラというよりはビリー・ジョーのアルバムということなのかもしれない。

このアルバムは、エヴァリー・ブラザースの歌心や歌への思いを
決して熱くなりすぎず、敬意を込めて表しています。
これがエヴァリーのヴォーカルのスタイルではあります。
ただ、曲についていえば、「オールディーズとビートルズの間」の
スタイルには達していません、そうですよねトラッドだから。
実際、エヴァリーの先述の編集盤を聴いていると、オリジナルの
このアルバムに該当する部分の後ろに出てくる彼らのオリジナルの
ヒット曲を聴くと、より複雑になり、新しく感じられます。
でも、トラッドのエヴァリーを今の時代に取り上げることで、
彼らの音楽の世界の広さや深さを感じられることでしょう。

さて、このアルバム、ノラ・ジョーンズの割には
あまり話題になっていないような気がします。
確かに、特にノラの異様にポップな最新作に比べると地味だし、
ビリー・ジョーはグリーン・デイが日本で人気があるにしても、
こういうこともやるのか、という受け止められ方かもしれない。
そもそもアートワークも地味ですかね。
おまけにエヴァリーが日本でどれだけ聴かれているのか、と。
でも、純粋に音楽として、歌として素晴らしい。
ノラ・ジョーンズの音楽への思い、また新たな展開を見せてくれて
ファンとしてはうれしいし楽しいですね。

そして。
そうだな、グリーン・デイもそろそろ聴いてみるかな。


06
FOREVERLY エヴァリー・ブラザースに捧ぐ







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Posted by guitarbird at 22:34 │ロックC-J
この記事へのコメント
Bye bye loveはサイモン&ガーファンクルの歌では良く知ってたけどオリジナルかなと思ってましたよ。
セシリアと良く似た感じで好きです。
Every Brothersのオリジナル聴きましたが、やはり新鮮でした。二人ともギター弾いてましたが〔笑〕

もう一曲、タイトルで気になった曲
Let It Be Me 言わずもがなですが。
2;36秒のこの歌、簡潔でゆったりした叙事詞 プラターズの<煙が目に沁みる>を連想させてくれ好きになりました。
プレスリーも歌ってますね。
ポール・マッカートニーもファンという文章で納得です。

ノラ・ジョーンズの声はいいですね。ハモも巧い。
でも欲を言えば、一人の歌を聴きたい(笑) 部分的ハモは好きですが!
Posted by matsu at 2014年02月08日 01:03
matsuさん、おはようございます
Bye Bye Loveはあの冷めた感覚が心に響いてきますよね。
S&Gはライヴ録音していて手拍子が入っているせいで
余計に歌の冷めた感覚が印象的でした。
S&Gはこの曲スタジオ録音もしていてボックスセットで聴きましたが、
わざわざライヴを選んだのも分かる気がしました。

Let It Be Meですが、私はソウルを真面目に聴き始めてから
サム&デイヴで知り、その後ロッドがSOULBOOKでメアリー・Jと
歌っていましたが、サム&デイヴのライナーノーツには、
その曲は「凡庸だ」と書いてありました。
それを書いた人は日本のソウル評論家の大御所の人ですが、
それを読んで評論家がますます信用できなくなりました(笑)。

私はエヴァリーではCrying In The Rainが好きです。
キャロル・キングの曲で、彼女とJTがコンサートでも歌っていて、
ますます好きになりました。

ノラ・ジョーンズはカントリー系のバンドもあるし、さて次は
何をしてくれるか楽しみですね。
でも次は元に戻って普通にジャズっぽいのをやりそうな気が。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年02月08日 07:23
guitarbirdさん、おはようございます。

お好きなノラ・ジョーンズさんがデュエットしたお相手が・・・なんだこの人か、という展開でしたのですね、最初は。
でも聴いてみたらGreen Dayのようなクセがない歌い方だったという・・。
こういうことって案外とあるのかもしれませんね。
聴いてみて良かったですね。
私も知っていた曲、少ないですが少しありました。
安らかに・・・。
Posted by はるちゃん at 2014年02月09日 07:57
評論家のいうことはアテにはなりませんね。
人によりますが、歌がホント好きなのかな?
そうでなければ、サム&デイブやロッドやプレスリーがカヴァーする意味が見えません。
料理の鉄人に出てた、中華の陳さんが言ってましたが、食べた人全員を満足させる料理なんてあり得ない。と
ただ出来るだけ美味しいと言ってくれるよう、自分も毎日料理場に立ち、真剣勝負してると。料理が好きでお客さんに喜んで貰いたい本物のプロですね。

最終的には、好きか嫌いでしょうし自分がどう感じるかが大切でしょうが。

Let It Be にしてもジョンは、[ビートルズには関係ない。ウイングスの曲にできたんだ。ヤツがあれを書いた気持ちが分からん]と批判的だったようです。

私は、この曲はそんなには好きでなかったけど、ビートルズ好きO君が間奏のギターを完コピーで弾いてくれた事があり
それから好きになりました。

同じ曲でもそうだから、アーチィストでもそうかもしれませんね〔笑〕
だから楽しい。
Posted by matsu at 2014年02月09日 11:00
はるちゃんさん、こんにちわ
今回のビリー・ジョーはまったくもって予想外でしたが、でも、ノラと
歌うのだからある程度は抑えてくるだろうなとは思っていました。
ただ、私の最大の苦手のE.C.氏はポール・マッカートニーに
参加しても同じように歌っていましたが・・・
ただ、E.C.氏はクラシックのソプラノ歌手と録音したりで、
音楽的には興味があるので、いずれ聴くかもしれません(笑)。
さて、グリーン・デイをどうするか今は考えています。
ブックオフ5軒回ると揃いそうですが、でももしかして
例の5枚組が出ないかなとも思います。
なんて、やっぱり私は反応が単純ですね(笑)。
エヴァリーはこれからも聴き続けてゆきます。
安らかに、と本文で書くのを忘れていました。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年02月09日 11:23
matsuさん、こんにちわ
私がそのサム&デイヴの件で問題だと思うのは、雑誌や新聞
などのレコード評ではなく、お金を出して買ったCDの
ライナーノーツでそれはどうだろう、という部分なのです。
すごく期待して楽しみにして買って聴いたところでそんなことを
書かれたのでは・・・配慮が足りないと思います。
むしろ雑誌の評でそう書くならまだ理解はできるのですが。

ちなみに私は最近は買うまではプロの評論家の評は
一切読まないです(買っても読む機会があまりないですが)。

Let It Beについてのジョンのその言葉は私も記事で何度か
書きましたが、今は世間的に結構知られているんですね。
ちなみに私は、ギターソロが派手で目立つフィル・スペクターの
アルバムヴァージョンより、それが目立たない
ジョージ・マーティンのシングルヴァージョンのほうが好きです。
以前、ラジオでビートルズの曲の人気投票をしていた際に、
Let It Beはアルバムヴァージョンが流されたのが
私はちょっとがっかりしました。
私はデュラン・デュランの007のテーマ曲、A View To A Killが
昔は大嫌いでしたが今では大好きです(笑)。
人間、時間が経つと考え方や感じ方も変わる部分もありますね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年02月09日 11:33
いちばん好きなのはやっぱり"Let It Be Me"かなぁ。
男女デュエットがこれほどハマる曲もないし。
山下達郎と竹内まりやの夫婦デュオによるカバーは秀逸で、一聴の価値がありますよ♪
Posted by Master at 2014年02月10日 19:39
Masterさん、こんばんわ
Let It Be Meの夫婦デュオというのはアイディアとしても
いいですね、音楽がほんとうに好きなことが伝わってきます。
エヴァリーはポップスにおけるデュオの基本なのでしょうね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年02月10日 20:54
Let It Be Meへ戻りますが、確かにその評論家の穿った見方は、ライナーノーツで書く必要はないですね。

Masterさんの書き込みもあり、カラオケに無いかなと調べてみました。

DAMには、The Every Brothersで生音との2パターンと竹内まりや(英語)でありました。
UGAは竹内まりや(英語)だけですがあります。
竹内夫婦は洋楽センスいいですね、まだ聴いてないけど楽しみが増えました。

デュオの相手が居ないけど〔苦笑〕、プレスリーVer. でも歌うかな。

いつもヒント有難うございます。
Posted by matsu at 2014年02月11日 00:39
matsuさん、おはようございます
そのライナーノーツを書いた人はほんとうにそう思っているのか、
書いた当時と今では気持ちが違うかも、とも思います。

Let It Be Meはカラオケにあるのですね。
竹内まりやが歌っているのが効いているのでしょうね。
山下達郎さんと竹内まりやさんは大滝詠一さんの
洋楽センスを受け継いでそうな感じがします、なんとなくですが。
プレスリーのは歌い方が想像できます。
(というか聴いたことあると思うのですがどこに入っているのか)。
matsuさんはいつも音楽を楽しんでおられますね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年02月11日 08:03

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