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2014年08月25日

UNPLUGGED ニール・ヤング

01
UNPLUGGED ニール・ヤング

UNPLUGGED Neil Young
アンプラグド ニール・ヤング
 (1993)

知床にいますが、今日はアルバム記事を上げます。
遠征でアルバム記事を上げるのも一度やってみたくて、
それがかなったのは実はうれしいのです(笑)。

今回はニール・ヤング

遠征先で突然思いついたため、恒例の犬たちが紹介する
CDの冒頭写真が用意できず、ハウと他のCDで撮った写真を
加工して使いました、ご了承ください。
帰宅した際には撮り直してひっそりと交換しておきます(笑)。

少し前に、過去の発掘音源によるライヴ盤の新譜
A TREASURE(記事はこちら)を上げたばかりですが、僕は
それがとても気に入り、毎日ではないけどまだよく聴いていて、
昨日も移動中の網走管内に入った辺りで聴きひたりました。
やっぱり田舎道には合いますね。
だけどそのアルバムはもう既に記事で紹介してしまった。
しかしこの良さはやっぱりまだまだ伝えたい。
そこで思いついた、車に積んであるこのアルバムを記事にして
ニール・ヤングをまた取り上げれば少しはそれが伝わるかな、と。
そのアルバムのリンクを施したので、ご興味を持たれたかたが
もしいらっしゃればそこからまた記事を見ていただければとも。

本題の前に、このアルバムを車に積んであるのは、ライヴ盤で
選曲がいいところを抑えていて、ベストとはいわないけど、
彼のキャリアのいい歌にひと通り接することができるからです。
ニール・ヤングはベスト盤で聴くとあまりしっくりこない、
僕はそう感じています。
なんでだろう、売れたり有名だったりもてはやされた曲だけ
集めてもそれは「よそいき」というか、あくまでも彼の
一面でしかないということもあるだろうし、彼はまた曲が
よくてもよくなくても同じように心が曲に反映されるから、
わざわざベスト盤で聴かなくてもいいのかもしれない。
その点ライヴ盤であればニール・ヤングのその時の思いが
ベスト盤よりも正直に表れている気がして納得します。

これはアンプラグドがブームのさなかに出ました。
ブームに乗った、今にしてそう思えるかもしれません。
ポール・マッカートニーから始まり、エリック・クラプトン、
ロッド・スチュワート、ボブ・ディランにニール・ヤングと
UNPLUGGEDに乗った大物は多かったですが、でも
アンプラグドのブームは、簡単な演奏で歌を伝えたいという
歌手としての本質を再認識し再発見した流れと動きであり、
それはみんななんとなく感じていたことだったんだろうなと、
僕はよいこととして今でも考えています。
当時はケーブルテレビのMTVを熱心に見ていて
UNPLUGGEDの番組は毎週楽しみにしていました。
そしてアンプラグドが今の音楽に残したものも小さくなくて、
アコースティックギターの響きを生かした音楽の幅が
うんと広がりすっかり定着したとも僕は思います。

ニール・ヤングはアンプラグドを待ち望んでいたのでは。
彼こそがまるで歌が服を着て歩いている人間というか、
歌で伝えたいことの塊のような人ですからね。
このブームは俺のためにあるんだ、とすら思っていたかも。

ニール・ヤングの歌って歌じゃないですね。
A TREASUREを聴いていてそう感じました。
感じていることを音楽に乗せて発語してみたところ
それが歌になってしまう、ただ単にそういう人なのだと。
聴いていて歌を「作っている」という感じがしません。
それだけニール・ヤングの歌は自然に感じます。
歌っていることだって身の回りのことばかりで、
社会問題がテーマのものもあるけど身近に感じることばかり。
それをどちらかというとよく推敲されたというよりは、
ぱっと思いついた平易な言葉で紡いでゆくのが彼の歌。

だからどんな演奏をつけて歌ってみても、
ニール・ヤングの歌はニール・ヤングの歌として響いてくる。
アンプラグドを聴き直してそれも感じました。

ニール・ヤングはどういう人なんだろうってよく考えますが、
考えても無駄だ、聴こえてくる音楽がニール・ヤングなんだ。
そんなことにもまた気づきました。

このアンプラグドでもほぼいつものバンドメンバーが集められ、
女性コーラスは妹のアストリッド・ヤングと、
ニコレット・ラーソンが務めています。
まさに肩肘張らないゆったりとした演奏に浸ることができます。
普通の人がやれば緩すぎると感じるくらいがニール・ヤングの
いわば持ち味ですからね(笑)。

02 犬なしで寂しいCD写真ですが・・・
UNPLUGGED ニール・ヤング

Tr1:The Old Laughing Lady
ソロデビューアルバムからのこれが1曲目というのが
意表をついていていかにもニール・ヤングらしいか。
だけど考えてみるとこの曲を作った頃のニール・ヤングは
まだ20代前半だったはずだけど、そんな若い頃から彼は
「笑顔の年老いた女性」なんて歌を作ってたんですね。
ニール・ヤングの人を見る目の優しさを感じました。

Tr2:Mr. Soul
バッファロー・スプリングフィールドの2枚目、そうです
キベリタテハがジャケットにいるアルバム(記事こちら)から。
オリジナルではエレクトリックギターが高らかになるこの曲を、
アコースティックギターとハーモニカによる
カントリーブルーズ風に味付けし曲に新たな魅力を与えています。
アコ特有のボディを「カッカッ」と鳴らしてリズムをとるのが
カッコよすぎる、まさにアンプラグドを生かしたアレンジですね。

Tr3:World On A String
亡くなったミュージシャン仲間を偲んで作られたアルバム
TONIGHT'S THE NIGHTからの選曲で、元々寂しい響きの曲が
アンプラグドでは寂しさが強調されるように聴こえます。

Tr4:Pocahontas
ディズニーの映画でも知られたネイティヴアメリカンの女性を
題材にとっているけど、歌詞にマーロン・ブランドが出てくるのは、
彼がアカデミー賞の授賞式でネイティヴアメリカンの少女を
一緒にステージに上げたことと関係あるのかな、ふと思った。
元々はRUST NEVER SLEEPSに納められた曲。

Tr5:Stringman
ニール・ヤングのすごいところはこうしたライヴ盤においても
おしみなく新曲を出してしまうこと。
ピアノが刻むリフが次の曲を彷彿とさせる旋律なのは偶然か。
ピアノ弾き語りでつぶやくように歌うニール。

Tr6:Like A Hurricane
オルガンが鳴り響く賛美歌のような響のこの曲が
ギターがガリガリ鳴り響くあの名曲なのかと。
疑いはしなかったけど(笑)、この変わり映えは見事。
もうただただ聴き入るしかない前半のハイライト。
それにしても"I am just a dreamer, and you are just a dream"
というくだりの素晴らしいこと。
ニール・ヤングこそ永遠のDreamerですね。
本人によるカバーつまりリメイクとして僕が最も好きな
曲とヴァージョンはこれだと思います。

Tr7:Needle And The Damage Done
名盤HARVESTから。
余談ですが、確かこの当時「FMファン」で読んだもので、
いろんなアーティストが好きな10曲を挙げていく記事があって、
ポール・マッカートニーがその中の1曲にこれを挙げていて
正直僕は少し驚きました。
記事には選んだ本人のコメントもあってそれによればポールは
当時の妻のリンダさんがこの曲が好きだからと書いてあって、
なんだか微笑ましくてそこで納得しました。
元々が弾き語り風の曲だけにこれはイメージ踏襲されています。
もちろんそれがニール・ヤングらしいところ。
曲について詳しくは近くHARVESTのアルバム記事上げたいと、
3年以上前からずっと思い続けているのですが・・・(笑)・・・

03 ポーラ怒らないで、ちゃんと写真あるからさ(笑)
UNPLUGGED ニール・ヤング

Tr8:Helpless
前の曲があっさりと終わっておもむろに始まったのは、
「ニール・ヤングといえばこれ」と言われることが多い名曲。
ここで2人の女性コーラスが入ってきてニールを「助け」ます。
このアンプラグドはNo.1ヒットとなったあの曲こそないけど、
ニールの曲のツボは抑えられているのが納得するところです。

Tr9:Harvest Moon
当時の最新スタジオアルバムの表題曲。
このアルバムもこの曲もリリースから20年を経て今では
名盤・名曲の風格が出てきたように思います。
誰の心にも優しく寄り添う歌。
なおこのアルバムについては、その全曲を曲順を変えて
演奏したライヴ盤とともに触れたこちらの記事
ご興味があるかたはご参照ください。

Tr10:Transformer Man
最大の驚きはこの曲かも。
ニール・ヤングが電子音楽に挑戦し物議をかもしたアルバム
TRANSからの曲だけどもちろんここではアンプラグドで
余計な(!?)演奏がないだけこんなにもいい曲だったかと。
きっとこのアンプラグドで曲自体は再評価されたのではないかな。
ただこれが気に入ったからといってオリジナルアルバムを聴くと、
やっぱり、なにがしかの抵抗があるかもしれないけど・・・(笑)。
「とぅるるっとぅるるぅ」という鳥の声のようなコーラスがいい。

Tr11:Unknown Legend
HARVEST MOONから2曲目の曲だけどもう新しいの古いの
まったく関係なく響いてくることがよく分かると思います。
サビの歌メロが口ずさみやすくて僕は大好きな1曲。

Tr12:Look Out For My Love
ニールのカントリーサイドの名盤COMES A TIMEから。
執拗に繰り返すサビの言葉の女性コーラスが印象的で、
少しずつ煽られているような気持ちになります。

Tr13:Long May You Run
正しくはスティーヴン・スティルスとの一時的なプロジェクトである
スティルス・ヤング・バンドの同名アルバムから。
この曲がここに入っていることが昨年になって大きな意味を持ちました。
ニール・ヤングが母国カナダのバンクーバー五輪の閉会式において
選手たちへのメッセージとして歌ったのがこの曲だったからです。
五輪閉会式について詳しくはこちらの記事を見ていただくとして、
この曲を選んだニール・ヤングには優しさと大きさを感じました。
"With your chrome heart shining in the sun, long may you run"
努力してスポーツを続けていれば誰もが太陽の下で輝く。
しかし努力によっては銅や銀や金色に輝くかもしれない、
それまで走り続けられるようにというメッセージ。
17年も前にそのことを予見していたはずはないんだけど、でも
ニール・ヤングという人がぶれないという結果がもたらした
だからこのアルバムも素晴らしいのだと思い直しました。
ところでUnknown Legendにも"Chrome"という単語が出てきて
このアルバムでは期せずして2曲でその単語が使われていますが、
CHROME DREAMS (II)というアルバムを作ったくらいだから、
"Chrome"というのはニール・ヤングのキーワードというか、
こだわりがある言葉であることも想像できます。

Tr14:From Hank To Hendrix
このCDはライヴ盤とはいいながらも、実際にコンサートで演奏された
うちの数曲が削られた上に、曲順も演奏順とは一致していません。
ニールの中にはコンサートはコンサート、CDはCDという
認識があって、ここではCDで聴くとメッセージがよりうまく伝わる
ように編集されていることが想像できます。
CDの最後として選んだ曲は、HARVEST MOONからの3曲目。
Hankはカントリーの伝説の人ハンク・ウィリアムス、
Hendrixはいわずとしれたジミ・ヘンドリックスのことで、
ニールが特に影響を受けた2人のことをさしていると思われます。
そんな曲を最後に持ってきたのは、ニールの思いももちろんだけど、
若い人にもっといろいろな音楽を聴いて好きになってほしいという
ミュージシャンとしてのメッセージとして受け止めました。
CDとして聴くと軽いというか何かまだ続きがありそうと感じるけど、
そう思ってしまったのであればニールの思う壺(笑)。
このCDをまた聴きたくなるし、ニール・ヤングの他のアルバムも
もっともっと聴きたくなることでしょう。
大丈夫、どれを聴いてもそこにいるのはニール・ヤングだから。




このアルバムは出た当時はブームの中の1枚でしたが、
周りのことに乗ってみるのも彼の見逃せない一面であり、
今となってはブームから離れてあくまでもニール・ヤングの
ライヴ盤の1枚として感じます。
これから先は逆にいえば「アンプラグド」の説明しなければ
いけなくなるかもしれません(笑)。

ニール・ヤングはニール・ヤングだ。
一見意味不明のそんな言葉の意味も、このアルバムを聴けば
すっと胸に落ちてくると思います。

どんな演奏であってもニール・ヤングの歌は変わらない。

やっぱり歌ですね、歌の力。





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Posted by guitarbird at 21:02 │ロックK-P

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