2014年05月09日
ベスト・バラード・コレクション ロッド・スチュワート
※guitarbirdはただ今遠征に出ております
この記事はタイマーで上げています
お返事が遅れることがありますが、予めご了承ください
先日のAll For Loveの記事の際に決めた、このアルバム。
僕がいっちばん好きなヴォーカリスト。
01

IF WE FALL IN LOVE TONIGHT Rod Stewart
ベスト・バラード・コレクション ロッド・スチュワート
released in 1996
その名の通り、
ロッド・スチュワートのバラードを集めた企画ものですが、
新録音・新曲も4曲含まれており、冒頭の4曲がそれ。
ロッド・スチュワートほど
他人の曲のカバーが上手い人はいません!
断言します!
作った人よりも曲の気持ちが分かっているんじゃないだろうか。
というのは言葉のあやですね。
ポップソング=ロックの楽曲は、歌詞は、
聴いた人が好きに解釈できるものでありますし。
しかし、それにしてもロッドの歌は説得力があります。
ひとつは、ロッド自身の感情はあまり反映されていない、
ここがポイントだと僕は考えています。
歌い手=演じ手の感情が色濃く反映されると、
それはもはやポップソングではなくなります。
メガショービジネスであるポピュラー音楽の世界では、
演じ手の私生活や私情は本来見せないものなのですし。
02 白い花の桜、夏にはサクランボがなる木

そしてさらに、聴き手があたかも自分が歌っているように感じる、
そこがまたポピュラー音楽の特徴でもあると思います。
もっというなら、自分がこう歌えたら気持ちいいだろうなぁ。
カラオケはまさにそれを実践しているものにすぎません。
もし、歌い手の感情が色濃く反映されていれば、
多くの人が歌ってみたいとは思わないでしょう。
そうした音楽は、受け付ける人は大好きになるけど、
そうではない多くの人は、自分のものとして聴けない・・・
もちろん僕は、歌い手=演じ手の感情が色濃く反映される音楽を、
否定するものではありません。
ただ、自分はそうした音楽が苦手であり、
小さい頃からポピュラー音楽を聴き続けてきた、というまでです。
さらにいえば、僕は、
多くの人が聴く音楽の中に自分だけの解釈を見つけることが好き、
という面が強い、ただそれだけのつまらない人間です。
長くなりましたが、ロッドの説得力は、
決して「歌い手として歌唱力が優れている」というものではなく、
あくまでも、ポピュラー音楽という世界において、
多くの人に伝わりやすい気持ちを表すことが上手い、
というものなのです。
でも、じゃあそれは何に起因するのかというと・・・
今の僕には、それこそがまさにロッドの個性である、
としか表現することができません。
ということで、ロッドのアルバムの記事を最初に上げる際に、
これは先ず言っておきたい、と思っていたことでした。
03 アオジ(露出オーバー)

Tr1:If We Fall In Love Tonight
ブラック系の名プロデューサーティームの
ジャム&ルイスと組み、彼らが作曲したまったくの新曲。
新し物好きのロッド、嗅覚が鈍っていないことを示した曲。
いかにも1曲目という、爽やかで、軽やかなバラード。
あ、このアルバムは「バラード・コレクション」だから、
みんなバラードなんだっけ(笑)。
Tr2:For The First Time
このアルバムで2番目にいいのはこの曲!
映画音楽で活躍するジェームス・ニュートン・ハワード作(共作)。
ここでは「新曲」となっていますが、同じ頃にこの曲を、
ケニー・ロギンスが、映画「素晴らしき日」のサントラで歌い、
そちらがグラミー賞などにノミネートされています。
というのは、この記事を書くのに調べて分かったことですが、
実は僕、この曲は、最初に聴いた頃からずっと、
オールディーズのカバーだと思い込んでいたんです。
勘違いもはなはだしいですが、だけど、
そういう古き良き時代の雰囲気を持った新しい名曲だと、
今回記事のために聴いて、思いました。
これは素晴らしい!
切なさの極み!
切ない曲が大好きですからね、僕は(笑)。
ちなみに映画「素晴らしき日」の主演は、ジョージ・クルーニーと、
僕が大好きなミシェル・ファイファーです(そいえば映画観たことある)。
Tr3:When I Need You
レオ・セイヤーのヒット曲で、
かつてアルバムを記事で紹介したアルバート・ハモンドが、
作詞家・作曲家のキャロル・ベイヤー・セイガーと組んだ曲。
そうか、レオ・セイヤーのこの曲自体は以前から知ってたけど、
そこで僕は既にアルバート・ハモンドに接していたんだ。
名曲、名バラード。
こちらもジャム&ルイスのプロデュース。
余談ですが、レオ・セイヤーと、キャロル・ベイヤー・セイガーって
紛らわしいですよね。
僕はずっと、キャロル・ベイカー・セイヤーだと思ってましたし・・・
Tr4:Someties When We Touch
そしてまたジェームス・ニュートン・ハワードに戻る。
羽のようにソフトで軽やかな感じの曲。
ここまでの新しい4曲も聴きどころ満載です!
04:落雷で折れて黒焦げになった樹木と新緑、常緑

Tr5:Tonight's The Night (Gonna Be Alright)
1976年のアルバムA NIGHT ON THE TOWNより。
ロッドがカバーの名手であることには何度も触れていますが、
いっぽうで、このような素晴らしい曲を1人で作ってもいます。
全米NO.1ヒットで、1977年の年間チャートNO.1曲でもあり、
ロッドを象徴する曲のひとつでしょう。
なお、オリジナルバージョンのエンディングに入っている
女性のエロティックな声がここでは、それが始まる前に
フェイドアウトされていますが、そうして正解だと僕は思います。
Tr6:I Don't Want To Talk About It
1975年のアルバムATLANTIC CROSSINGより。
この曲はこちらの記事をご参照ください。
Tr7:Have I Told You Lately (studio version remix)
1991年のアルバムVAGABOND HEARTより。
この曲は、ロッド・スチュワートでいちばん好きな曲です。
ロッドのみならず、僕がリアルタイムで聴いた
全てのロックの楽曲の中でも、間違いなく5指に入るくらい、
大切な、思い入れもたっぷりの曲。
だからこの曲は、また、いつか、バラードの記事にします。
ただ、すぐにそれが出来る自信や勇気が、今はないのですが・・・
でもやっぱりひとことだけ。
「普通の1日」の喜びを歌った歌です。
Tr8:Your Song
あのエルトン・ジョンの、ロック史上でも屈指の名曲のカバー。
ロッドとエルトンは若い頃から交流があり、
ロッドの1970年の名作GASOLINE ALLEYでも、
エルトンは自分の曲にヴォーカルでも参加しています。
05:春もみじとシラカンバ

Tr9:Forever Young (1996)
元デュラン・デュランのアンディ・テイラーをギターに迎え、
思い切ったロック路線に打って出た1988年のアルバム
OUT OF ORDERからのヒット曲。
ロッドとバンドメンバーの共作。
ボブ・ディランの名曲とは同名異曲。
元々、バラードというよりミドルテンポの落ち着いた曲ですが、
このアルバムのために、バラードに編曲して再録音しており、
それでタイトルが(1996)になっています。
が、ごめんなさい・・・
はっきり、意欲は買うのですが、僕は、元のバージョンが、
ロッドの中でも10指に入るかというくらいに大好きなので、
このバラードのバージョンは好きではありません。
ただ、ロッド自身がこの曲をそれだけ気に入っていることが分かり、
うれしかったことは確かです。
この曲のいいたいことはタイトル通り。
いつかこの曲も独立して記事に。
Tr10:You're In My Heart
1977年のアルバムFOOT LOOSE AND FANCE FREEより。
これもロッド1人で作曲。
まあ、ロッドの曲は、展開もなく単純な進行なのですが、
それだけに旋律のよさが際立っているともいえます。
この曲は、ヒット当時にテレビかラジオで耳にしていたらしく、
ロッドを聴くようになり自分でLPを買ってこの曲を聴いて、
あ、知ってる、と。
でも、僕個人のレベルを超えて、この曲には何か、
1970年代ノスタルジーを感じさせるものがあります。
そう、ビリー・ジョエルのThe Strangerなどのように。
余談、ロッド大好きな僕の友達は、この曲は
「まあいいけど・・・」と言ってあとは鼻で笑ってました(笑)。
Tr11:My Heart Can't Tell You No
これも先述OUT OF ORDERからの曲。
タイトルの語感、いわゆる「非生物主語」が、
日本人の僕には違和感がありました(今でもあります)。
もがき苦しみ、ためらうような、切なさにあふれた曲。
そのアルバムは、4枚のシングルが、
大ヒットはしなかったんだけどみなTop20くらいに売れ、
アルバムも最高位は低いんだけどじわじわと売れた
不思議なアルバムでもあります。
Tr12:First Cut Is The Deepest
再びアルバムA NIGHT ON THE TOWNより。
これはずっとロッドの曲だと思っていました。
年にシェリル・クロウがベスト盤を出す際に、
新録音としてこの曲をカバーしていましたが、それは、
ロッドの曲をカバーしたのだと思っていましたし・・・
しかしオリジナルは1970年代のシンガー・ソングライターである
キャット・スティーヴンス。
ロッドのカバーのうまさを物語る1曲。
サビの歌い方はロッドにしか出せない味。
ただ、オリジナルは聴いたことがないのですが・・・
06:新緑の森

Tr13:Sailing
再びアルバムATLANTIC CROSSINGより。
この曲はこちらの記事をご参照ください。
Tr14:Downtown Train
1989年に出た4枚組ボックスセットSTORYTELLERより。
これ、僕の中ではいまだに最高のボックスセットです。
ロッドの歴史を、遺漏なく、というといいすぎですが、
最良の形で、各年代万遍なく曲を拾い上げ、
それこそ「ロッドの歴史」を物語る大作に仕上がっています。
ほんと、ロッドのことをある程度詳しくしかし早く知りたければ、
このボックスセットを聴けば理解できます。
これは、そのボックスセット用の新録音曲で、全米3位の大ヒット。
トム・ウェイツの曲。
夜を過ごして朝を迎えた、という雰囲気の曲で、
どこか寂しく、切なく、しかし明るさを絶やさない、そんな曲。
Tr15:Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda)
続いてトム・ウェイツのカバー。
これは、1993年に出た、LEAD VOCALISTという、
半分は過去の曲、半分はロックの名曲の新たなカバーという
まあ、中途半端なアルバムから。
ロッドの中では最も詩情溢れる、劇的な曲でしょう。
もちろんそれは、ロッドの表現力にしてなし得た技ですが、
しかし、それまでのロッドにしては凝りすぎという感じもします。
能天気ともいえる明るさが本来の彼の魅力であり、
重たいバラードをやっても、どこかにその匂いがした、
そんなロッドにしては、真面目すぎ、じめっとしすぎ、
きれいすぎ、きっちりとやりすぎ・・・というか。
それもまたしかし新境地を狙ったのかもしれませんが。
ただ、当時僕は、Tr14に続いてこの路線は少しくどいかな、
と思わなくもなかったです。
嫌いじゃない、好きな曲ですが。
ロッド大好きの友達も、この曲には、いいのかどうなのか、
答えに困っていた記憶があります。
Tr16:All For Love
これは、このアルバムの記事を上げるきっかけとなった、
一昨日のこちらの記事をご参照ください。
ちなみに、ロッドはどこを歌っているか、分かりますか(笑)。
なお、このアルバムは、
UK盤、インターナショナル盤、US盤、日本盤とあり、
それぞれ選曲と曲順が違うので、注意が必要です。
ここで紹介した、僕が持っているのは日本盤で、
Your Songが入っています。
このアルバム、ジャケットの写真もとってもいいなぁ、と思います。
ニュー・ヨークの摩天楼を背景に、ただ、ロッドが
ビルの屋上にいるだけ、しかも曇りで空が白い写真ですが、
それがなんとも、うまくこの切なさのようなものを表していると。
ロッドの青いスーツがまたカッコいいし!
正直、あの曲を入れてほしかった・・・というのはありますが、
それを言ったらキリがないですし、これはこれで素晴らしいです。
ところで。
これからの時期、バラードはどうなんでしょうね・・・
どちらかというと寒い時期、というイメージもしないでもないですが、
ま、いい曲ばかりで楽しめるアルバムではあります。
今回の写真は、ここ数日のA公園の風景写真でした。
さて、最後に問題。
次の写真07は、01とどこが違うでしょう!?
07

正解:CDが07は横、01はタテになっている
・・・ほんとは、これをたてで冒頭に使うつもりでしたが、
タテより横のほうが写真的に収まりがいいので、
CDの向きを変えて01を撮り直しました。
あ、ハウが目を開けている、
も、不正解ではありません、念のため(笑)。
この記事はタイマーで上げています
お返事が遅れることがありますが、予めご了承ください
先日のAll For Loveの記事の際に決めた、このアルバム。
僕がいっちばん好きなヴォーカリスト。
01

IF WE FALL IN LOVE TONIGHT Rod Stewart
ベスト・バラード・コレクション ロッド・スチュワート
released in 1996
その名の通り、
ロッド・スチュワートのバラードを集めた企画ものですが、
新録音・新曲も4曲含まれており、冒頭の4曲がそれ。
ロッド・スチュワートほど
他人の曲のカバーが上手い人はいません!
断言します!
作った人よりも曲の気持ちが分かっているんじゃないだろうか。
というのは言葉のあやですね。
ポップソング=ロックの楽曲は、歌詞は、
聴いた人が好きに解釈できるものでありますし。
しかし、それにしてもロッドの歌は説得力があります。
ひとつは、ロッド自身の感情はあまり反映されていない、
ここがポイントだと僕は考えています。
歌い手=演じ手の感情が色濃く反映されると、
それはもはやポップソングではなくなります。
メガショービジネスであるポピュラー音楽の世界では、
演じ手の私生活や私情は本来見せないものなのですし。
02 白い花の桜、夏にはサクランボがなる木

そしてさらに、聴き手があたかも自分が歌っているように感じる、
そこがまたポピュラー音楽の特徴でもあると思います。
もっというなら、自分がこう歌えたら気持ちいいだろうなぁ。
カラオケはまさにそれを実践しているものにすぎません。
もし、歌い手の感情が色濃く反映されていれば、
多くの人が歌ってみたいとは思わないでしょう。
そうした音楽は、受け付ける人は大好きになるけど、
そうではない多くの人は、自分のものとして聴けない・・・
もちろん僕は、歌い手=演じ手の感情が色濃く反映される音楽を、
否定するものではありません。
ただ、自分はそうした音楽が苦手であり、
小さい頃からポピュラー音楽を聴き続けてきた、というまでです。
さらにいえば、僕は、
多くの人が聴く音楽の中に自分だけの解釈を見つけることが好き、
という面が強い、ただそれだけのつまらない人間です。
長くなりましたが、ロッドの説得力は、
決して「歌い手として歌唱力が優れている」というものではなく、
あくまでも、ポピュラー音楽という世界において、
多くの人に伝わりやすい気持ちを表すことが上手い、
というものなのです。
でも、じゃあそれは何に起因するのかというと・・・
今の僕には、それこそがまさにロッドの個性である、
としか表現することができません。
ということで、ロッドのアルバムの記事を最初に上げる際に、
これは先ず言っておきたい、と思っていたことでした。
03 アオジ(露出オーバー)

Tr1:If We Fall In Love Tonight
ブラック系の名プロデューサーティームの
ジャム&ルイスと組み、彼らが作曲したまったくの新曲。
新し物好きのロッド、嗅覚が鈍っていないことを示した曲。
いかにも1曲目という、爽やかで、軽やかなバラード。
あ、このアルバムは「バラード・コレクション」だから、
みんなバラードなんだっけ(笑)。
Tr2:For The First Time
このアルバムで2番目にいいのはこの曲!
映画音楽で活躍するジェームス・ニュートン・ハワード作(共作)。
ここでは「新曲」となっていますが、同じ頃にこの曲を、
ケニー・ロギンスが、映画「素晴らしき日」のサントラで歌い、
そちらがグラミー賞などにノミネートされています。
というのは、この記事を書くのに調べて分かったことですが、
実は僕、この曲は、最初に聴いた頃からずっと、
オールディーズのカバーだと思い込んでいたんです。
勘違いもはなはだしいですが、だけど、
そういう古き良き時代の雰囲気を持った新しい名曲だと、
今回記事のために聴いて、思いました。
これは素晴らしい!
切なさの極み!
切ない曲が大好きですからね、僕は(笑)。
ちなみに映画「素晴らしき日」の主演は、ジョージ・クルーニーと、
僕が大好きなミシェル・ファイファーです(そいえば映画観たことある)。
Tr3:When I Need You
レオ・セイヤーのヒット曲で、
かつてアルバムを記事で紹介したアルバート・ハモンドが、
作詞家・作曲家のキャロル・ベイヤー・セイガーと組んだ曲。
そうか、レオ・セイヤーのこの曲自体は以前から知ってたけど、
そこで僕は既にアルバート・ハモンドに接していたんだ。
名曲、名バラード。
こちらもジャム&ルイスのプロデュース。
余談ですが、レオ・セイヤーと、キャロル・ベイヤー・セイガーって
紛らわしいですよね。
僕はずっと、キャロル・ベイカー・セイヤーだと思ってましたし・・・
Tr4:Someties When We Touch
そしてまたジェームス・ニュートン・ハワードに戻る。
羽のようにソフトで軽やかな感じの曲。
ここまでの新しい4曲も聴きどころ満載です!
04:落雷で折れて黒焦げになった樹木と新緑、常緑

Tr5:Tonight's The Night (Gonna Be Alright)
1976年のアルバムA NIGHT ON THE TOWNより。
ロッドがカバーの名手であることには何度も触れていますが、
いっぽうで、このような素晴らしい曲を1人で作ってもいます。
全米NO.1ヒットで、1977年の年間チャートNO.1曲でもあり、
ロッドを象徴する曲のひとつでしょう。
なお、オリジナルバージョンのエンディングに入っている
女性のエロティックな声がここでは、それが始まる前に
フェイドアウトされていますが、そうして正解だと僕は思います。
Tr6:I Don't Want To Talk About It
1975年のアルバムATLANTIC CROSSINGより。
この曲はこちらの記事をご参照ください。
Tr7:Have I Told You Lately (studio version remix)
1991年のアルバムVAGABOND HEARTより。
この曲は、ロッド・スチュワートでいちばん好きな曲です。
ロッドのみならず、僕がリアルタイムで聴いた
全てのロックの楽曲の中でも、間違いなく5指に入るくらい、
大切な、思い入れもたっぷりの曲。
だからこの曲は、また、いつか、バラードの記事にします。
ただ、すぐにそれが出来る自信や勇気が、今はないのですが・・・
でもやっぱりひとことだけ。
「普通の1日」の喜びを歌った歌です。
Tr8:Your Song
あのエルトン・ジョンの、ロック史上でも屈指の名曲のカバー。
ロッドとエルトンは若い頃から交流があり、
ロッドの1970年の名作GASOLINE ALLEYでも、
エルトンは自分の曲にヴォーカルでも参加しています。
05:春もみじとシラカンバ

Tr9:Forever Young (1996)
元デュラン・デュランのアンディ・テイラーをギターに迎え、
思い切ったロック路線に打って出た1988年のアルバム
OUT OF ORDERからのヒット曲。
ロッドとバンドメンバーの共作。
ボブ・ディランの名曲とは同名異曲。
元々、バラードというよりミドルテンポの落ち着いた曲ですが、
このアルバムのために、バラードに編曲して再録音しており、
それでタイトルが(1996)になっています。
が、ごめんなさい・・・
はっきり、意欲は買うのですが、僕は、元のバージョンが、
ロッドの中でも10指に入るかというくらいに大好きなので、
このバラードのバージョンは好きではありません。
ただ、ロッド自身がこの曲をそれだけ気に入っていることが分かり、
うれしかったことは確かです。
この曲のいいたいことはタイトル通り。
いつかこの曲も独立して記事に。
Tr10:You're In My Heart
1977年のアルバムFOOT LOOSE AND FANCE FREEより。
これもロッド1人で作曲。
まあ、ロッドの曲は、展開もなく単純な進行なのですが、
それだけに旋律のよさが際立っているともいえます。
この曲は、ヒット当時にテレビかラジオで耳にしていたらしく、
ロッドを聴くようになり自分でLPを買ってこの曲を聴いて、
あ、知ってる、と。
でも、僕個人のレベルを超えて、この曲には何か、
1970年代ノスタルジーを感じさせるものがあります。
そう、ビリー・ジョエルのThe Strangerなどのように。
余談、ロッド大好きな僕の友達は、この曲は
「まあいいけど・・・」と言ってあとは鼻で笑ってました(笑)。
Tr11:My Heart Can't Tell You No
これも先述OUT OF ORDERからの曲。
タイトルの語感、いわゆる「非生物主語」が、
日本人の僕には違和感がありました(今でもあります)。
もがき苦しみ、ためらうような、切なさにあふれた曲。
そのアルバムは、4枚のシングルが、
大ヒットはしなかったんだけどみなTop20くらいに売れ、
アルバムも最高位は低いんだけどじわじわと売れた
不思議なアルバムでもあります。
Tr12:First Cut Is The Deepest
再びアルバムA NIGHT ON THE TOWNより。
これはずっとロッドの曲だと思っていました。
年にシェリル・クロウがベスト盤を出す際に、
新録音としてこの曲をカバーしていましたが、それは、
ロッドの曲をカバーしたのだと思っていましたし・・・
しかしオリジナルは1970年代のシンガー・ソングライターである
キャット・スティーヴンス。
ロッドのカバーのうまさを物語る1曲。
サビの歌い方はロッドにしか出せない味。
ただ、オリジナルは聴いたことがないのですが・・・
06:新緑の森

Tr13:Sailing
再びアルバムATLANTIC CROSSINGより。
この曲はこちらの記事をご参照ください。
Tr14:Downtown Train
1989年に出た4枚組ボックスセットSTORYTELLERより。
これ、僕の中ではいまだに最高のボックスセットです。
ロッドの歴史を、遺漏なく、というといいすぎですが、
最良の形で、各年代万遍なく曲を拾い上げ、
それこそ「ロッドの歴史」を物語る大作に仕上がっています。
ほんと、ロッドのことをある程度詳しくしかし早く知りたければ、
このボックスセットを聴けば理解できます。
これは、そのボックスセット用の新録音曲で、全米3位の大ヒット。
トム・ウェイツの曲。
夜を過ごして朝を迎えた、という雰囲気の曲で、
どこか寂しく、切なく、しかし明るさを絶やさない、そんな曲。
Tr15:Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda)
続いてトム・ウェイツのカバー。
これは、1993年に出た、LEAD VOCALISTという、
半分は過去の曲、半分はロックの名曲の新たなカバーという
まあ、中途半端なアルバムから。
ロッドの中では最も詩情溢れる、劇的な曲でしょう。
もちろんそれは、ロッドの表現力にしてなし得た技ですが、
しかし、それまでのロッドにしては凝りすぎという感じもします。
能天気ともいえる明るさが本来の彼の魅力であり、
重たいバラードをやっても、どこかにその匂いがした、
そんなロッドにしては、真面目すぎ、じめっとしすぎ、
きれいすぎ、きっちりとやりすぎ・・・というか。
それもまたしかし新境地を狙ったのかもしれませんが。
ただ、当時僕は、Tr14に続いてこの路線は少しくどいかな、
と思わなくもなかったです。
嫌いじゃない、好きな曲ですが。
ロッド大好きの友達も、この曲には、いいのかどうなのか、
答えに困っていた記憶があります。
Tr16:All For Love
これは、このアルバムの記事を上げるきっかけとなった、
一昨日のこちらの記事をご参照ください。
ちなみに、ロッドはどこを歌っているか、分かりますか(笑)。
なお、このアルバムは、
UK盤、インターナショナル盤、US盤、日本盤とあり、
それぞれ選曲と曲順が違うので、注意が必要です。
ここで紹介した、僕が持っているのは日本盤で、
Your Songが入っています。
このアルバム、ジャケットの写真もとってもいいなぁ、と思います。
ニュー・ヨークの摩天楼を背景に、ただ、ロッドが
ビルの屋上にいるだけ、しかも曇りで空が白い写真ですが、
それがなんとも、うまくこの切なさのようなものを表していると。
ロッドの青いスーツがまたカッコいいし!
正直、あの曲を入れてほしかった・・・というのはありますが、
それを言ったらキリがないですし、これはこれで素晴らしいです。
ところで。
これからの時期、バラードはどうなんでしょうね・・・
どちらかというと寒い時期、というイメージもしないでもないですが、
ま、いい曲ばかりで楽しめるアルバムではあります。
今回の写真は、ここ数日のA公園の風景写真でした。
さて、最後に問題。
次の写真07は、01とどこが違うでしょう!?
07

正解:CDが07は横、01はタテになっている
・・・ほんとは、これをたてで冒頭に使うつもりでしたが、
タテより横のほうが写真的に収まりがいいので、
CDの向きを変えて01を撮り直しました。
あ、ハウが目を開けている、
も、不正解ではありません、念のため(笑)。
Posted by guitarbird at 22:45
│ロックQ-Z