2014年05月05日
All For Love 映画「三銃士」のテーマ曲
いつ以来かのバラードの記事・・・
だから、記事の書きかたも忘れていました(笑)。
01

ロック・バラード・コレクション RBC032
All For Love Bryan Adams, Rod Stewart & Sting
オール・フォー・ラヴ 1993
ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング
written by Bryan Adams, R.J.Lange and Michael Kamen
♪ Let's make it all for one...and all for love
最近、ふと思いました。
この曲は、「おやじロック」の始まりではないかと。
さらにいえば、ロックが「反体制のシンボル」であることを
完全に終わらせ、歴史の中に置いた曲ではないかと・・・
この曲は映画「三銃士」のテーマ曲として作曲され、
「三銃士」に、そして「三大テノール」になぞらえ、
ロック界の「三大ハスキーヴォイス」が集結して歌った曲。
その3人とは
ブライアン・アダムス
ロッド・スチュワート
スティング
すごいメンバー!
ロック史上かつて、これだけ豪華メンバーの曲は、
We Are The Worldくらいしかなかったのではないかと。
ヒットチャート中心に聴いてきた僕は当時
その情報を耳にして、狂喜乱舞を通り越し、
何をしたか覚えていないくらいに喜びました(笑)。
しかし、一部のロックファンからは、
「客寄せパンダ」として、冷たい目で見られていた気がします。
でもやはり、話題性、レコード会社のプロモーション、
そしてもちろん楽曲の良さ・聴きやすさが広く受け入れられ、
全米NO.1の大ヒット曲に。
リスナーの耳は正直なのです(笑)。
作曲は、ブライアン・アダムスと、
「シャナイア・トウェインの夫」である怪物プロデューサーの
ロバート・ジョン・マット・ランジ、そして
映画音楽制作者、そして指揮者のマイケル・ケイメンです。
まあ、それだけでも売れる要素が大ですが(笑)。
この曲は、
ブライアン・アダムスにとって3曲目のNo.1ヒット、
他2曲は
・Heaven
・(Everything I Do) I Do It For You
(映画「ロビン・フッド」のテーマ)
(彼は、この後さらにもう1曲
Have You Ever Really Loved A Woman ?
(映画「ドン・ファン」のテーマ)をNO.1に送り込む)、
ロッド・スチュワートにとって4曲目のNO.1ヒット、
他3曲は
・Maggie May
・Tonight's The Night
・Da Ya Think I'm Sexy
スティングにとっては2曲目のNO.1ヒット、
他1曲は、ザ・ポリス時代の
・Every Breath You Take
となったのでした。
しかし、ロックファンのみならず、ヒットしたとはいっても、
やはりどこか冷めた目で見られていたような気がします。
「お前ら魂を売ったか・・・」みたいな・・・
もっとも、それをあざ笑うかのように、曲で、ビデオクリップで、
圧倒的なパフォーマンスを見せた彼らは、
ショーマンとしてプロ中のプロであったことも証明されました。
ビデオクリップは、3人が織り成す人間模様が面白くもありました。
ブライアンは、年下で「招く側」でもあり、気を使っていて、
スティングは、仕事と割り切ったような「営業顔」、そして
ロッドは、いかにも俺が大物だという風体、ある意味浮いて・・・
もちろん、3人「仲良く」スタジオで録音していましたが、
しかし、それ以上のことを想像させない、という姿勢でもありました。
さらにこの曲、ヒットした当時はもてはやされましたが、
10年以上経った今となっては、当時からすると信じられないくらい
歴史の片隅に追いやられているような気がしてなりません。
最近、ちょっとしたきっかけでまたよく聴いているのですが、
僕は大好きで、素晴らしさはまったく色褪せていません。
ギターソロも、かなり好きですし、車で繰り返しかけています。
そしてついでにいえば、ブライアン・アダムスは、
上記リストでもお分かりのように、NO.1ヒット4曲中3曲が、
映画絡みの曲であったことが影響したのか、この次のアルバム
18 TIL I DIEを境に、急激に人気が落ちました。
まあ、そのアルバムは僕もあまり好きじゃなですし、
この曲の影響だけとは言い切れないかもしれないですが。
それらのことはずっと感じていたのですが、
最近聴いて、散らかっていた考えがひとつにまとまりました。
それが、「おやじロックの始まり」です。
ロックが、本来のメッセージ性を失い、
単なるショービジネスとなったことを証明する、
レコードとしての明らかな契機がこの曲だった、ということです。
その役目はラップやヒップホップが受け継いだと、
僕は解釈しています。
まあ、ロックは、聴く側はもちろんのこと、
演じ手側も年を重ねて、40代、50代になり、
加齢とともに人間は柔らかく、まろやかになるわけで
この動きは当たり前ではあるんですけどね。
ちなみに僕は、そもそも、最初に聴き始めた頃からずっと、
ロックを「反体制」のものとしては捉えてはおらず、
単に、ただ単純に、その音楽が、旋律が好きなだけでした。
その意味で僕は、中学生の頃から「おやじロック」だった、
というわけですね(笑)。
今でもその気持ちは、ほとんど変わっていませんし。
それもあって、僕にはこの流れは極めて自然に思えます。
かつては、1990年代前半頃までかな、
「50になってもロックを聴いていたい」というのが、
ロックをいかに好きかの態度を示す合言葉のようなものでしたが、
今ではむしろ、当たり前ですしね。
もちろん僕は、死ぬまでロックを聴き続けますよ!
02

閑話休題、長いので写真を1枚。
映画「三銃士」のDVD。
話はかの有名な三銃士で、
最近話題のキーファー・サザーランドも出ています。
そして、このDVDが入っているラックは、
sakiさんが作って贈ってくれたラックです。
本来はCDラックですが、今回はDVDを置いて。
部屋にあるとなかなかいい感じです!
ということで、sakiさん、ありがとうございます!
さて。
この曲については、いい思い出があります。
ロッド・スチュワートが、94年のコンサートでこの曲を演奏しました。
ロッドと、バンドの黒人のヴォーカルの人が2人で
歌い合いましたが、最後の前の部分、ブレイクの後に、
レコードではブライアンだけが歌う部分に差し掛かった時、
その場にはもちろんブライアンがいないので、
誰が歌っていいか分からないという素振りで
ロッドとその人が顔を見合わせ、さらにはバンドのほうを見て、
3秒くらい固まっていて、それからロッドが歌いだした、
という楽しい演出がありました。
まあ、そういう、まるで「笑点」のような「お約束の演出」が
かつては、「ロックじゃない」ということであったのでしょうけど・・・
◇
この曲は3人が歌っているので、3人それぞれのCDで楽しめます。
こちらはブライアン・アダムスのベスト盤。
もちろん上記4曲全て収録。
海外盤で、2枚組の割には安いです。
こちらはロッド・スチュワート。
その名の通りバラードを集めた企画物で、
実はこれだけで記事にしたいくらい素晴らしいCDです。
というか、いつか記事にしよう、今決めました(笑)。
こちらはスティング。
その音楽はもちろん、自らも俳優として活躍するなど、
映画人に人気が高いスティングの、ポリス時代からソロまで、
映画で使われた曲を集めたCDで、
企画物としてはかなり秀逸で聴き応えがあるCDです。
こちらも記事にするかな。
最後に映画のDVDのリンクも。
さて、既に長くなってますが、もう少しお付き合いください。
この曲のアーティスト名の表記は
Bryan Adams, Rod Stewart & Sting
ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング
となっています。
これは、単純にファミリーネームのアルファベット順で
「A」dams→「Ste」wart→「Sti」ng
ですが、語呂がすっきりしていてかっこいい響きですよね。
特に、最後のスティングで短く締めるあたりが。
まあ、スティングは名前ひとつですが。
そしてたまたま偶然ですが、この3人の場合、
ファーストネームでもこの順番になります。
「B」ryan→「R」od→「S」ting
うちはCDはファーストネームも含めた
アルファベット順に並べています、ちなみに。
こうした名前というのは、どうして決めるのかな、と。
力関係(実績)や、年齢順だったり、いろいろ考えられますが、
語呂がいいように並べることもままあり、例えば、
Crosby, Stills & Nash
クロスビー、スティスル&ナッシュ
は、語呂を優先しているのが分かります。
(この場合、グループ内の力関係の可能性もありますが)。
この曲の3人に戻し、では試しに、他の並べかたをしてみると
1:ブライアン・アダムス、スティング&ロッド・スチュワート
2:ロッド・スチュワート、ブライアン・アダムス&スティング
3:ロッド・スチュワート、スティング&ブライアン・アダムス
4:スティング、ブライアン・アダムス&ロッド・スチュワート
5:スティング、ロッド・スチュワート&ブライアン・アダムス
やっぱり、
6:ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング
が、いちばん語呂がしっくりきて、かっこいいですよね!
(なんだか競馬の三連単みたいですが・・・(笑)・・・)
たまたまアルファベット順に並べて
いちばんいい語呂になったのが、偶然とはいえ面白いなと。
それだけのハナシでした・・・
春もバラードはいいですね!
だから、記事の書きかたも忘れていました(笑)。
01

ロック・バラード・コレクション RBC032
All For Love Bryan Adams, Rod Stewart & Sting
オール・フォー・ラヴ 1993
ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング
written by Bryan Adams, R.J.Lange and Michael Kamen
♪ Let's make it all for one...and all for love
最近、ふと思いました。
この曲は、「おやじロック」の始まりではないかと。
さらにいえば、ロックが「反体制のシンボル」であることを
完全に終わらせ、歴史の中に置いた曲ではないかと・・・
この曲は映画「三銃士」のテーマ曲として作曲され、
「三銃士」に、そして「三大テノール」になぞらえ、
ロック界の「三大ハスキーヴォイス」が集結して歌った曲。
その3人とは
ブライアン・アダムス
ロッド・スチュワート
スティング
すごいメンバー!
ロック史上かつて、これだけ豪華メンバーの曲は、
We Are The Worldくらいしかなかったのではないかと。
ヒットチャート中心に聴いてきた僕は当時
その情報を耳にして、狂喜乱舞を通り越し、
何をしたか覚えていないくらいに喜びました(笑)。
しかし、一部のロックファンからは、
「客寄せパンダ」として、冷たい目で見られていた気がします。
でもやはり、話題性、レコード会社のプロモーション、
そしてもちろん楽曲の良さ・聴きやすさが広く受け入れられ、
全米NO.1の大ヒット曲に。
リスナーの耳は正直なのです(笑)。
作曲は、ブライアン・アダムスと、
「シャナイア・トウェインの夫」である怪物プロデューサーの
ロバート・ジョン・マット・ランジ、そして
映画音楽制作者、そして指揮者のマイケル・ケイメンです。
まあ、それだけでも売れる要素が大ですが(笑)。
この曲は、
ブライアン・アダムスにとって3曲目のNo.1ヒット、
他2曲は
・Heaven
・(Everything I Do) I Do It For You
(映画「ロビン・フッド」のテーマ)
(彼は、この後さらにもう1曲
Have You Ever Really Loved A Woman ?
(映画「ドン・ファン」のテーマ)をNO.1に送り込む)、
ロッド・スチュワートにとって4曲目のNO.1ヒット、
他3曲は
・Maggie May
・Tonight's The Night
・Da Ya Think I'm Sexy
スティングにとっては2曲目のNO.1ヒット、
他1曲は、ザ・ポリス時代の
・Every Breath You Take
となったのでした。
しかし、ロックファンのみならず、ヒットしたとはいっても、
やはりどこか冷めた目で見られていたような気がします。
「お前ら魂を売ったか・・・」みたいな・・・
もっとも、それをあざ笑うかのように、曲で、ビデオクリップで、
圧倒的なパフォーマンスを見せた彼らは、
ショーマンとしてプロ中のプロであったことも証明されました。
ビデオクリップは、3人が織り成す人間模様が面白くもありました。
ブライアンは、年下で「招く側」でもあり、気を使っていて、
スティングは、仕事と割り切ったような「営業顔」、そして
ロッドは、いかにも俺が大物だという風体、ある意味浮いて・・・
もちろん、3人「仲良く」スタジオで録音していましたが、
しかし、それ以上のことを想像させない、という姿勢でもありました。
さらにこの曲、ヒットした当時はもてはやされましたが、
10年以上経った今となっては、当時からすると信じられないくらい
歴史の片隅に追いやられているような気がしてなりません。
最近、ちょっとしたきっかけでまたよく聴いているのですが、
僕は大好きで、素晴らしさはまったく色褪せていません。
ギターソロも、かなり好きですし、車で繰り返しかけています。
そしてついでにいえば、ブライアン・アダムスは、
上記リストでもお分かりのように、NO.1ヒット4曲中3曲が、
映画絡みの曲であったことが影響したのか、この次のアルバム
18 TIL I DIEを境に、急激に人気が落ちました。
まあ、そのアルバムは僕もあまり好きじゃなですし、
この曲の影響だけとは言い切れないかもしれないですが。
それらのことはずっと感じていたのですが、
最近聴いて、散らかっていた考えがひとつにまとまりました。
それが、「おやじロックの始まり」です。
ロックが、本来のメッセージ性を失い、
単なるショービジネスとなったことを証明する、
レコードとしての明らかな契機がこの曲だった、ということです。
その役目はラップやヒップホップが受け継いだと、
僕は解釈しています。
まあ、ロックは、聴く側はもちろんのこと、
演じ手側も年を重ねて、40代、50代になり、
加齢とともに人間は柔らかく、まろやかになるわけで
この動きは当たり前ではあるんですけどね。
ちなみに僕は、そもそも、最初に聴き始めた頃からずっと、
ロックを「反体制」のものとしては捉えてはおらず、
単に、ただ単純に、その音楽が、旋律が好きなだけでした。
その意味で僕は、中学生の頃から「おやじロック」だった、
というわけですね(笑)。
今でもその気持ちは、ほとんど変わっていませんし。
それもあって、僕にはこの流れは極めて自然に思えます。
かつては、1990年代前半頃までかな、
「50になってもロックを聴いていたい」というのが、
ロックをいかに好きかの態度を示す合言葉のようなものでしたが、
今ではむしろ、当たり前ですしね。
もちろん僕は、死ぬまでロックを聴き続けますよ!
02

閑話休題、長いので写真を1枚。
映画「三銃士」のDVD。
話はかの有名な三銃士で、
最近話題のキーファー・サザーランドも出ています。
そして、このDVDが入っているラックは、
sakiさんが作って贈ってくれたラックです。
本来はCDラックですが、今回はDVDを置いて。
部屋にあるとなかなかいい感じです!
ということで、sakiさん、ありがとうございます!
さて。
この曲については、いい思い出があります。
ロッド・スチュワートが、94年のコンサートでこの曲を演奏しました。
ロッドと、バンドの黒人のヴォーカルの人が2人で
歌い合いましたが、最後の前の部分、ブレイクの後に、
レコードではブライアンだけが歌う部分に差し掛かった時、
その場にはもちろんブライアンがいないので、
誰が歌っていいか分からないという素振りで
ロッドとその人が顔を見合わせ、さらにはバンドのほうを見て、
3秒くらい固まっていて、それからロッドが歌いだした、
という楽しい演出がありました。
まあ、そういう、まるで「笑点」のような「お約束の演出」が
かつては、「ロックじゃない」ということであったのでしょうけど・・・
◇
この曲は3人が歌っているので、3人それぞれのCDで楽しめます。
こちらはブライアン・アダムスのベスト盤。
もちろん上記4曲全て収録。
海外盤で、2枚組の割には安いです。
こちらはロッド・スチュワート。
その名の通りバラードを集めた企画物で、
実はこれだけで記事にしたいくらい素晴らしいCDです。
というか、いつか記事にしよう、今決めました(笑)。
こちらはスティング。
その音楽はもちろん、自らも俳優として活躍するなど、
映画人に人気が高いスティングの、ポリス時代からソロまで、
映画で使われた曲を集めたCDで、
企画物としてはかなり秀逸で聴き応えがあるCDです。
こちらも記事にするかな。
最後に映画のDVDのリンクも。
さて、既に長くなってますが、もう少しお付き合いください。
この曲のアーティスト名の表記は
Bryan Adams, Rod Stewart & Sting
ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング
となっています。
これは、単純にファミリーネームのアルファベット順で
「A」dams→「Ste」wart→「Sti」ng
ですが、語呂がすっきりしていてかっこいい響きですよね。
特に、最後のスティングで短く締めるあたりが。
まあ、スティングは名前ひとつですが。
そしてたまたま偶然ですが、この3人の場合、
ファーストネームでもこの順番になります。
「B」ryan→「R」od→「S」ting
うちはCDはファーストネームも含めた
アルファベット順に並べています、ちなみに。
こうした名前というのは、どうして決めるのかな、と。
力関係(実績)や、年齢順だったり、いろいろ考えられますが、
語呂がいいように並べることもままあり、例えば、
Crosby, Stills & Nash
クロスビー、スティスル&ナッシュ
は、語呂を優先しているのが分かります。
(この場合、グループ内の力関係の可能性もありますが)。
この曲の3人に戻し、では試しに、他の並べかたをしてみると
1:ブライアン・アダムス、スティング&ロッド・スチュワート
2:ロッド・スチュワート、ブライアン・アダムス&スティング
3:ロッド・スチュワート、スティング&ブライアン・アダムス
4:スティング、ブライアン・アダムス&ロッド・スチュワート
5:スティング、ロッド・スチュワート&ブライアン・アダムス
やっぱり、
6:ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング
が、いちばん語呂がしっくりきて、かっこいいですよね!
(なんだか競馬の三連単みたいですが・・・(笑)・・・)
たまたまアルファベット順に並べて
いちばんいい語呂になったのが、偶然とはいえ面白いなと。
それだけのハナシでした・・・
春もバラードはいいですね!
Posted by guitarbird at 23:29
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