2014年04月03日
ロックアーティストの略称を考える
今夜は音楽そのものの話ではありません。
だから余計に、軽く読み流していただけると(笑)。
その割に、文章が長いですが・・・
01
DANCE OF DEATHの記事のアウトテイク写真
僕は言葉について考えるのが大好きです。
今回は、ロックアーティストの略称を考えてみました。
なおこれは、あくまでも日本でのこととして考えました。
それからこれらは、
僕の周りでそれを使っている人がいたり、
ラジオ・テレビや雑誌・新聞、ネットなどで使われているのを
実際に自分で聞いたり見たりしたことがある例だけを挙げたため、
ここに挙げた同じアーティストについてでも、
探せばもっと出てくるかもしれません。
◇
ロックアーティストを呼んだり文字で書いたりする際に、
略称を使うことはよくあります、というか、普通です。
でも、
ビートルズ、キンクス、フー、イエス、イーグルス、キッス、
クイーン、クラッシュ、メタリカ、ニルヴァーナ、
ABBA、AC/DC、R.E.M.など、単語ひとつのバンドや、
アルファベットで書かれたバンドを略す人は
あまりいないとは思います。
ビートルズを略すと「ビー」・・・!?!?
イエスはどうするの・・・(笑)・・・
余談ですが僕は、
ABBA「アバ」とTOTO「トト」は、
カナで書くと何か変な感じがするので、
日本語の文章の中でもアルファベットで書いています。
その0:Theを省く
しかし、先に書いたビートルズ、キンクス、フー、イーグルスなどは、
正しくはみなTheがつきますが、
特に日本では、通常はTheは省いて言いますね。
だからたまに、このバンドはTheがついてるんだっけ・・・
という話になったりもするのですが(笑)。
ここでは、Theは無視して話を続けます。
その1:2つ(以上)の単語のひとつだけをいう場合
これは3つのパターンが見られます
1-1:2つ(以上)の単語の前を省いて後ろだけでいう場合
ローリング・ストーンズ=ストーンズ
ピンク・フロイド=フロイド
ジェスロ・タル=タル
レッド・ツェッペリン=ツェッペリン
ディープ・パープル=パープル
ブラック・サバス=サバス
キング・クリムゾン=クリムゾン
ユーライア・ヒープ=ヒープ
セックス・ピストルズ=ピストルズ
トーキング・ヘッズ=ヘッズ
アイアン・メイデン=メイデン
etc..
これが圧倒的に多いと思いますが、これらの多くは、
前の単語が後ろの名詞を修飾するという性格上、
言葉としては至極当然のことだと思います。
キング・クリムゾンは、
曲名にCrimson Kingともあるように、言葉的にはむしろ、
フランス語などのように後ろが前を形容しているともとれますね。
それから、ジェスロ・タルとユーライア・ヒープは
人物名のように聞こえますが実際その通りで、
ジェスロ・タルは実在の人物名(農政学者)、
ユーライア・ヒープは小説の登場人物の名前です。
なお、僕は、レッド・ツェッペリンはZEPと書いたり呼んだりしますが、
これはこの派生だと思います。
ただ
フリートウッド・マック=マック
このバンドの名前は、バンド創設者である
ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーから名前をとったもので、
この2つの単語には修飾・非修飾関係はない同格ですが、
短いので「マック」と通常は略されます。
しかし僕は、ミック・フリートウッドこそがバンドの顔だと思うので、
マックという略称には違和感があり、あまり使っていません。
1-2:2つ(以上)の単語の後ろを省いて前だけをいう場合
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル=クリーデンス
オールマン・ブラザース・バンド=オールマン
ドゥービー・ブラザース=ドゥービー
アース、ウィンド&ファイア=アース
モトリー・クルー=モトリー
ガンズ・アンド・ローゼズ=ガンズ
モトリーは、同じく
前の単語が後ろの単語を修飾するという関係であるはずなのに、
「クルー」ではなく「モトリー」と称しています。
モトリー・クルー=Motley Crueは、正しくは、
ドイツ語のように「o」「u」の上に点が2つつくかたちで表記しますが、
そうすることにより、言葉として意味をなさないとみなされること、
そして、クルーはありふれた音の響きの言葉だけど、
モトリーは独特な響きなのでそうなったと考えられます。
ちなみに、モトリー・クルーの意味は、
メタルマニアの弟も「知らない」とのことでした(笑)。
ドゥービーもモトリーと同じく、
修飾語のほうが響きが独特なパターンですね。
「ブラザース」といったところで、
エヴァリーかもしれないし、ライチャズかもしれない・・・
オールマンもその派生でしょう。
そして「バンド」を省くのもよくあるパターンです。
ガンズは、修飾・非修飾関係にない同格の単語ですが、
ローゼズよりガンズのほうがそれっぽいからでしょうね。
アースもほぼ同じでしょう。
そしてもうひとつ
1-3:略称が複数ある場合
ジューダス・プリースト=ジューダスまたはプリースト
これ、僕や弟は通常「プリースト」と称していますが、
「ジューダス」と言う人も結構いらっしゃるようで、
ネットや実生活で少なくとも2人に会ったことがあります。
(どちらが多いかはまったく分からないですが)。
それから
デュラン・デュラン=デュラン
と言ったり書いたりしている人が、当時はいたような気もしますが、
この場合は、どっちを略したのでしょうね(笑)。
ちなみにデュラン・デュランは映画の登場人物の名前だそうです。
ここの最後に、3つ以上の単語から成るバンド名で、
真ん中にはさまれた単語だけを残す例を僕は知らないので、
ここではそれは分類しませんでした。
その2:単語の頭文字で表記する場合
サイモン&ガーファンクル=S&G
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル=CCR
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング=CSN(&)Y
ジェイムス・テイラー=JT
エレクトリック・ライト・オーケストラ=ELO
エマーソン、レイク&パーマー=EL(&)P
ティーアズ・フォー・フィアーズ=TFF
ストーン・テンプル・パイロッツ=STP
これについては、CCRやELPのように、
アーティスト自身が略称を使用している場合もあります。
ただ、エマーソン、レイク&パーマーは、
「エマーソン」と略すこともないではないですが、
この場合は先述のフリートウッド・マックの逆で、
エマーソンが中心人物に見えるため、僕には違和感はないです。
あとは、
ディープ・パープル=DPのように、
自身でアルバムジャケットのロゴに使用しているものの、
その呼びかた、書きかたが普及していない場合もあります。
なお、頭文字で表すのは、この分類に限らず、
英語ではむしろ普通だと思います、念のため。
その3:単語ひとつでも略す場合
エアロスミス=エアロ
スコーピオンズ=スコピ
ホワイトスネイク=ホワスネ
これは珍しい例。
といって、AerosmithとWhitesnakeは
2つの単語をくっつけた造語であって、
エアロは1-2のパターンに当てはまりますね。
他の2つは実際はその4なのですが、
ここの例が少ないので、先にここで取り上げました。
その4:日本語のカナ書きで縮める場合
ジミ・ヘンドリックス=ジミヘン
キング・クリムゾン=キンクリ
ピーター・ガブリエル=ピーガブ
ビリー・ジョエル=ビリジョ
バッド・カンパニー=バドカン
デフ・レパード=デフレパ
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ=レッチリ
スマッシング・パンプキンズ=スマパン
ストーン・テンプル・パイロッツ=ストテン
僕は、このカテゴリの言い方はしません。
正直これは、かっこ悪いというか、言うのが恥ずかしいのです・・・
上の「スコピ」と「ホワスネ」もです。
でもこれらは、ラジオ・テレビや雑誌、ネットそれに僕の周りで
実際に聞いたり文字で見たものです。
それから、
ピンク・フロイドを「ピンフロ」
と言う人がいるという噂を聞いたことがありますが、
実際に接したことはありません・・・
その5:単語2つ以上でも通常は略さない場合
ビーチ・ボーイズ
ビー・ジーズ
ヴァン・ヘイレン(バン・ヘレン)
ボン・ジョヴィ
パール・ジャム
グリーン・デイ
ボン・ジョヴィは、ジョン・ボン・ジョヴィがイタリア系で、
ほんとうの苗字はBongioviというひとつの単語であるところを、
響きと見てくれを良くするためにBon Joviとしたそうです。
その6:個人名について
これは、
ジョン・レノン=ジョン
ポール・マッカートニー=ポール
ロッド・スチュワート=ロッド
キース・リチャーズ=キース
オジー・オズボーン=オジー
etc...
親しみを込めてファーストネームで呼ぶことが多いです。
ビートルズのファンとS&Gのファンが話をすると、
どっちのポールだか分からなくなったり(笑)。
が、
ボブ・ディラン=ディラン
エリック・クラプトン=クラプトン
デヴィッド・ボウイ=ボウイ
ブルース・スプリングスティーン=スプリングスティーン
と、ファミリーネームで呼ばれることが多い人も中にはいます。
スプリングスティーンなんて、名前のほうが短いのに・・・
なお、クラプトンはエリックも割合よく使われると思います。
それから、
エルヴィス・プレスリー=エルヴィスまたはプレスリー
ですが、でも通常「エルヴィス」といえば彼のことを指しますね。
だから
エルヴィス・コステロ=コステロ
が一般的ではないでしょうか。
それと僕の場合は
ニール・ヤングやトム・ペティ、シェリル・クロウ
はファーストネームで呼ばないで、いつもフルネームです。
その7:特殊な場合
グランド・ファンク・レイルロード
は、頭文字のGFRの他に、当初は、レイルロードだけを省いて
グランド・ファンク
と呼ばれていたようですが、
後にバンド名を改名し、自分たちで「レイルロード」を省き、正式に
グランド・ファンクになりました。
似たような例で、
ジェファーソン・エアプレインは、後に
ジェファーソン・スターシップと名前を変え、さらに後に
スターシップと再度名前を変えました。
今は(あるとすれば)、元の名前に戻っています。
◇
要は、略称というのは、分かりやすい、類例が少ない、
その言葉からアーティストをイメージしやすいことが
ポイントだと思います。
そして最後に・・・
その8:僕と弟は冗談でこう呼んでいる・・・
最後は、僕と弟が冗談でこう呼んでいるというものを紹介します。
あ、もちろん、愛情を込めた冗談ですので、そこはよろしく(笑)。
レッド・ツェッペリン=ペリン
エリック・クラプトン=プトン
ヴァン・モリソン=ヴァンモリ
エルトン・ジョン=トンジョン
リンダ・ロンシュタット=リンロン
アリス・クーパー=アリスク
レイナード・スキナード=レイスキ
チープ・トリック=プトリ
プリテンダーズ=プリテン
ジョン・ボン・ジョヴィ=ジョンボヴィ
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ=ホッチリ
シェリル・クロウ=シェリルク
マッチボックス・トウェンティ=マッチボ
ついでに
HMV=MV(エムヴイ)
かっこ悪いといいながらも、
自分たちでこうして略称を作っています(笑)。
まあこれも、言葉遊びですので・・・
それから、こんなのもあります・・・
フリートウッド・マック=マクド
「マクド」は、「マック」=「マクドナルド」の連想で、
マクドナルドを関西などでは「マクド」と略すことからきたものです。
これはやりすぎ、と、自分でも思いますが(笑)。
あ。
「トンジョン」だと、オリヴィア・ニュートン=ジョンもそうだなぁ・・・
それに「プトン」だと、ピーター・フランプトンもか・・・
【追記】
この記事を著した後で、かの矢沢永吉さんが
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのことを
「ホッチリ」と本当に呼んでいるらしいということを、
ラジオの音楽番組で聞きました。
いや、ちょっと驚いたけど、でも、
矢沢永吉さんらしくて面白いなと(笑)。
02
STILL GOT THE BLUESの記事のアウトテイク写真
というわけで、オチがあるようでないまま終わります。
※なお、
ここに挙げた例以外の略称をご存知のかたがいらっしゃいましたら、
ぜひぜひ、書き込みにて教えてください、お願いします。
楽しみにしております!
◇
そうそう、最後にお願い
R.E.M.
は、「.」を省略しないでください(笑)。
Rapid Eye Movementの略で、「.」が必要なのです・・・
それと、
だからといって「レム」と言わないでください(笑)。
だから余計に、軽く読み流していただけると(笑)。
その割に、文章が長いですが・・・
01
DANCE OF DEATHの記事のアウトテイク写真
僕は言葉について考えるのが大好きです。
今回は、ロックアーティストの略称を考えてみました。
なおこれは、あくまでも日本でのこととして考えました。
それからこれらは、
僕の周りでそれを使っている人がいたり、
ラジオ・テレビや雑誌・新聞、ネットなどで使われているのを
実際に自分で聞いたり見たりしたことがある例だけを挙げたため、
ここに挙げた同じアーティストについてでも、
探せばもっと出てくるかもしれません。
◇
ロックアーティストを呼んだり文字で書いたりする際に、
略称を使うことはよくあります、というか、普通です。
でも、
ビートルズ、キンクス、フー、イエス、イーグルス、キッス、
クイーン、クラッシュ、メタリカ、ニルヴァーナ、
ABBA、AC/DC、R.E.M.など、単語ひとつのバンドや、
アルファベットで書かれたバンドを略す人は
あまりいないとは思います。
ビートルズを略すと「ビー」・・・!?!?
イエスはどうするの・・・(笑)・・・
余談ですが僕は、
ABBA「アバ」とTOTO「トト」は、
カナで書くと何か変な感じがするので、
日本語の文章の中でもアルファベットで書いています。
その0:Theを省く
しかし、先に書いたビートルズ、キンクス、フー、イーグルスなどは、
正しくはみなTheがつきますが、
特に日本では、通常はTheは省いて言いますね。
だからたまに、このバンドはTheがついてるんだっけ・・・
という話になったりもするのですが(笑)。
ここでは、Theは無視して話を続けます。
その1:2つ(以上)の単語のひとつだけをいう場合
これは3つのパターンが見られます
1-1:2つ(以上)の単語の前を省いて後ろだけでいう場合
ローリング・ストーンズ=ストーンズ
ピンク・フロイド=フロイド
ジェスロ・タル=タル
レッド・ツェッペリン=ツェッペリン
ディープ・パープル=パープル
ブラック・サバス=サバス
キング・クリムゾン=クリムゾン
ユーライア・ヒープ=ヒープ
セックス・ピストルズ=ピストルズ
トーキング・ヘッズ=ヘッズ
アイアン・メイデン=メイデン
etc..
これが圧倒的に多いと思いますが、これらの多くは、
前の単語が後ろの名詞を修飾するという性格上、
言葉としては至極当然のことだと思います。
キング・クリムゾンは、
曲名にCrimson Kingともあるように、言葉的にはむしろ、
フランス語などのように後ろが前を形容しているともとれますね。
それから、ジェスロ・タルとユーライア・ヒープは
人物名のように聞こえますが実際その通りで、
ジェスロ・タルは実在の人物名(農政学者)、
ユーライア・ヒープは小説の登場人物の名前です。
なお、僕は、レッド・ツェッペリンはZEPと書いたり呼んだりしますが、
これはこの派生だと思います。
ただ
フリートウッド・マック=マック
このバンドの名前は、バンド創設者である
ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーから名前をとったもので、
この2つの単語には修飾・非修飾関係はない同格ですが、
短いので「マック」と通常は略されます。
しかし僕は、ミック・フリートウッドこそがバンドの顔だと思うので、
マックという略称には違和感があり、あまり使っていません。
1-2:2つ(以上)の単語の後ろを省いて前だけをいう場合
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル=クリーデンス
オールマン・ブラザース・バンド=オールマン
ドゥービー・ブラザース=ドゥービー
アース、ウィンド&ファイア=アース
モトリー・クルー=モトリー
ガンズ・アンド・ローゼズ=ガンズ
モトリーは、同じく
前の単語が後ろの単語を修飾するという関係であるはずなのに、
「クルー」ではなく「モトリー」と称しています。
モトリー・クルー=Motley Crueは、正しくは、
ドイツ語のように「o」「u」の上に点が2つつくかたちで表記しますが、
そうすることにより、言葉として意味をなさないとみなされること、
そして、クルーはありふれた音の響きの言葉だけど、
モトリーは独特な響きなのでそうなったと考えられます。
ちなみに、モトリー・クルーの意味は、
メタルマニアの弟も「知らない」とのことでした(笑)。
ドゥービーもモトリーと同じく、
修飾語のほうが響きが独特なパターンですね。
「ブラザース」といったところで、
エヴァリーかもしれないし、ライチャズかもしれない・・・
オールマンもその派生でしょう。
そして「バンド」を省くのもよくあるパターンです。
ガンズは、修飾・非修飾関係にない同格の単語ですが、
ローゼズよりガンズのほうがそれっぽいからでしょうね。
アースもほぼ同じでしょう。
そしてもうひとつ
1-3:略称が複数ある場合
ジューダス・プリースト=ジューダスまたはプリースト
これ、僕や弟は通常「プリースト」と称していますが、
「ジューダス」と言う人も結構いらっしゃるようで、
ネットや実生活で少なくとも2人に会ったことがあります。
(どちらが多いかはまったく分からないですが)。
それから
デュラン・デュラン=デュラン
と言ったり書いたりしている人が、当時はいたような気もしますが、
この場合は、どっちを略したのでしょうね(笑)。
ちなみにデュラン・デュランは映画の登場人物の名前だそうです。
ここの最後に、3つ以上の単語から成るバンド名で、
真ん中にはさまれた単語だけを残す例を僕は知らないので、
ここではそれは分類しませんでした。
その2:単語の頭文字で表記する場合
サイモン&ガーファンクル=S&G
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル=CCR
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング=CSN(&)Y
ジェイムス・テイラー=JT
エレクトリック・ライト・オーケストラ=ELO
エマーソン、レイク&パーマー=EL(&)P
ティーアズ・フォー・フィアーズ=TFF
ストーン・テンプル・パイロッツ=STP
これについては、CCRやELPのように、
アーティスト自身が略称を使用している場合もあります。
ただ、エマーソン、レイク&パーマーは、
「エマーソン」と略すこともないではないですが、
この場合は先述のフリートウッド・マックの逆で、
エマーソンが中心人物に見えるため、僕には違和感はないです。
あとは、
ディープ・パープル=DPのように、
自身でアルバムジャケットのロゴに使用しているものの、
その呼びかた、書きかたが普及していない場合もあります。
なお、頭文字で表すのは、この分類に限らず、
英語ではむしろ普通だと思います、念のため。
その3:単語ひとつでも略す場合
エアロスミス=エアロ
スコーピオンズ=スコピ
ホワイトスネイク=ホワスネ
これは珍しい例。
といって、AerosmithとWhitesnakeは
2つの単語をくっつけた造語であって、
エアロは1-2のパターンに当てはまりますね。
他の2つは実際はその4なのですが、
ここの例が少ないので、先にここで取り上げました。
その4:日本語のカナ書きで縮める場合
ジミ・ヘンドリックス=ジミヘン
キング・クリムゾン=キンクリ
ピーター・ガブリエル=ピーガブ
ビリー・ジョエル=ビリジョ
バッド・カンパニー=バドカン
デフ・レパード=デフレパ
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ=レッチリ
スマッシング・パンプキンズ=スマパン
ストーン・テンプル・パイロッツ=ストテン
僕は、このカテゴリの言い方はしません。
正直これは、かっこ悪いというか、言うのが恥ずかしいのです・・・
上の「スコピ」と「ホワスネ」もです。
でもこれらは、ラジオ・テレビや雑誌、ネットそれに僕の周りで
実際に聞いたり文字で見たものです。
それから、
ピンク・フロイドを「ピンフロ」
と言う人がいるという噂を聞いたことがありますが、
実際に接したことはありません・・・
その5:単語2つ以上でも通常は略さない場合
ビーチ・ボーイズ
ビー・ジーズ
ヴァン・ヘイレン(バン・ヘレン)
ボン・ジョヴィ
パール・ジャム
グリーン・デイ
ボン・ジョヴィは、ジョン・ボン・ジョヴィがイタリア系で、
ほんとうの苗字はBongioviというひとつの単語であるところを、
響きと見てくれを良くするためにBon Joviとしたそうです。
その6:個人名について
これは、
ジョン・レノン=ジョン
ポール・マッカートニー=ポール
ロッド・スチュワート=ロッド
キース・リチャーズ=キース
オジー・オズボーン=オジー
etc...
親しみを込めてファーストネームで呼ぶことが多いです。
ビートルズのファンとS&Gのファンが話をすると、
どっちのポールだか分からなくなったり(笑)。
が、
ボブ・ディラン=ディラン
エリック・クラプトン=クラプトン
デヴィッド・ボウイ=ボウイ
ブルース・スプリングスティーン=スプリングスティーン
と、ファミリーネームで呼ばれることが多い人も中にはいます。
スプリングスティーンなんて、名前のほうが短いのに・・・
なお、クラプトンはエリックも割合よく使われると思います。
それから、
エルヴィス・プレスリー=エルヴィスまたはプレスリー
ですが、でも通常「エルヴィス」といえば彼のことを指しますね。
だから
エルヴィス・コステロ=コステロ
が一般的ではないでしょうか。
それと僕の場合は
ニール・ヤングやトム・ペティ、シェリル・クロウ
はファーストネームで呼ばないで、いつもフルネームです。
その7:特殊な場合
グランド・ファンク・レイルロード
は、頭文字のGFRの他に、当初は、レイルロードだけを省いて
グランド・ファンク
と呼ばれていたようですが、
後にバンド名を改名し、自分たちで「レイルロード」を省き、正式に
グランド・ファンクになりました。
似たような例で、
ジェファーソン・エアプレインは、後に
ジェファーソン・スターシップと名前を変え、さらに後に
スターシップと再度名前を変えました。
今は(あるとすれば)、元の名前に戻っています。
◇
要は、略称というのは、分かりやすい、類例が少ない、
その言葉からアーティストをイメージしやすいことが
ポイントだと思います。
そして最後に・・・
その8:僕と弟は冗談でこう呼んでいる・・・
最後は、僕と弟が冗談でこう呼んでいるというものを紹介します。
あ、もちろん、愛情を込めた冗談ですので、そこはよろしく(笑)。
レッド・ツェッペリン=ペリン
エリック・クラプトン=プトン
ヴァン・モリソン=ヴァンモリ
エルトン・ジョン=トンジョン
リンダ・ロンシュタット=リンロン
アリス・クーパー=アリスク
レイナード・スキナード=レイスキ
チープ・トリック=プトリ
プリテンダーズ=プリテン
ジョン・ボン・ジョヴィ=ジョンボヴィ
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ=ホッチリ
シェリル・クロウ=シェリルク
マッチボックス・トウェンティ=マッチボ
ついでに
HMV=MV(エムヴイ)
かっこ悪いといいながらも、
自分たちでこうして略称を作っています(笑)。
まあこれも、言葉遊びですので・・・
それから、こんなのもあります・・・
フリートウッド・マック=マクド
「マクド」は、「マック」=「マクドナルド」の連想で、
マクドナルドを関西などでは「マクド」と略すことからきたものです。
これはやりすぎ、と、自分でも思いますが(笑)。
あ。
「トンジョン」だと、オリヴィア・ニュートン=ジョンもそうだなぁ・・・
それに「プトン」だと、ピーター・フランプトンもか・・・
【追記】
この記事を著した後で、かの矢沢永吉さんが
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのことを
「ホッチリ」と本当に呼んでいるらしいということを、
ラジオの音楽番組で聞きました。
いや、ちょっと驚いたけど、でも、
矢沢永吉さんらしくて面白いなと(笑)。
02
STILL GOT THE BLUESの記事のアウトテイク写真
というわけで、オチがあるようでないまま終わります。
※なお、
ここに挙げた例以外の略称をご存知のかたがいらっしゃいましたら、
ぜひぜひ、書き込みにて教えてください、お願いします。
楽しみにしております!
◇
そうそう、最後にお願い
R.E.M.
は、「.」を省略しないでください(笑)。
Rapid Eye Movementの略で、「.」が必要なのです・・・
それと、
だからといって「レム」と言わないでください(笑)。
Posted by guitarbird at 23:29
│音楽雑想