2014年03月13日
「微妙に恐い顔」のロックアルバムジャケット集
01

1月に「微妙に笑えるロックジャケット集」という記事を上げました。
今回はその派生記事です。
二匹目のどじょう、と言っても構わないですが(笑)。
それはともかく、前回の記事を編集している際、
アルバムの候補を挙げているうちに、
「顔」のものは独立させてもいいかなと思い、
この記事になりました。
「微妙に恐い顔」のロックアルバムジャケット集
まあ、「ある意味恐い」が適宜かもしれませんが、
そんな「恐い顔」ジャケットを集めてみました。
さらっと見て楽しんでいただければさいわいです。
なお、ジャケット記事ではいつものことですが、
あくまでもジャケットだけを話題としたいため、
内容については、あえて触れていません。
興味がある方は、検索して調べてみてください。
そしていつも言うことですが、
これらはみな、僕が好きなアルバムです。
嫌いなものをわざわざ取り上げはしません・・・
◎その1 アート系
01 1-1

IN THE COURT OF THE CRIMSON KING
King Crimson 1969
最初は定番中の定番、内容も名盤中の名盤。
ロックのアルバムジャケットでは最も有名な部類でしょうね。
定番なので、あえてこれ以上は何も言いません。
02 1-2

BLACKOUT Scorpions 1982
いろんな意味でまずいもの、物議をかもすものも含めて、
ジャケットには特別のこだわりを示すスコーピオンズ。
邦題「蠍魔宮」は、中でも「アートな香り」が高いものでしょう。
ゴットフリート・ヘルンバインという芸術家の手になるもので、
この写真では見えませんが、左下にHELNWEINのサインがあります。
かつて、小樽の丸井今井の美術館にこの原画があったのですが、
残念ながら閉館してしまい、今はどうなっているのやら・・・
03 1-3

REVENGE Eurythmics 1986
タイトルが「復讐」でこの顔は恐い・・・と、当時は思いました。
写真のようでよく見ると絵だというのが、また恐い・・・
左側の女性アニー・レノックスの瞳には猫の瞳を描いた、
ということを当時聞きました。
04 1-4

ENGLISH ROSE Fleetwood Mac 1969
これまたロック史でも有名な、インパクトが大きいジャケット。
モデルは、バンドの名前の元にもなった
ドラムスのミック・フリートウッド。
このジャケットには、英語の原題よりもむしろ
「英吉利の薔薇」という漢字を使った邦題のほうが
イメージが合う気がします!
この邦題をつけた当時のレコード会社の人に大拍手!
◎その2 オカルト系(!?)
05 2-1

MR.WONDERFUL Fleetwood Mac 1968
基本的には1アーティストにつき1枚といいつつ、
これだけはどうしても紹介したいので、2枚目。
これも先述のミック・フリートウッド自身がモデル。
特殊メイクでもなんでもない、「素」の写真、だから恐い・・・(笑)。
脇にある人形がまた恐さを助長しています。
彼は、スター・トレックの大ファンで、
「新スター・トレック」に宇宙人の役でゲスト出演したことがある、
と書けば、さもありなんですよね!
なお、その話は僕も見ましたが、特殊メイクだったがために、
最後まで分かりませんでした・・・
06 2-2

EYE OF THE ZOMBIE John Fogerty 1986
まあ、これはそもそもがそういうタイトルだし、
モデルは本人で、狙っているものでしょうけど・・・
彼のファンである僕は、出た当時、なんでぇ・・・とか思いました。
07 2-3

VERY 'EAVY VERY 'UMBLE Uriah Heep 1970
ま、こんなのもあります、ということで・・・
余談、これ、いまだにタイトルが覚えられないんです・・・
08 2-4

PETER GABRIEL III Peter Gabriel 1980
核の危機を表しているのでしょうか・・・
時あたかも冷戦時代。
09 2-5

GOATS HEAD SOUP The Rolling Stones 1973
「山羊の頭のスープ」というイメージからして、恐いですね・・・
当時の英国のロッカーの間では、
そうしたカルト的なものが広まっていた、という話ですが、でも、
今の、還暦過ぎても健康に跳ね回って歌っている姿を見てしまうと、
そうしたイメージには、違和感のようなものを覚えることもあります。
ま、いろんな意味で若かった、ということで(笑)。
◎その3 真顔がまた妙に恐い系
10 3-1

WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
Joe Cocker 1969
出たぁ!! アンドレ・ザ・ジャイアント(笑)。
ある意味、01のキング・クリムゾンと同系ですが、
絵ではなく写真なだけ、余計に恐いかも。
でも、これで本人は、どんな音楽をイメージしてほしいのかな・・・
11 3-2

CAT SCRATCH FEVER Ted Nugent 1977
野人!
いや、ナイスアメリカンガイ(やや無理があるか・・・)
「微妙に笑える」に入れたほうがよかったか(笑)。
12 3-3

NO JACKET REQUIRED Phil Collins 1985
これは、汗をかいているのが、当時は恐かったんです・・・
暑いから「ジャケット」は要らない、という意味でしょうけど、
でも当時は「このアルバムジャケットは要らない」
と、友達と冗談を言っていました。
しかし、アルバム「ジャケット」というのは日本だけで、向こうでは
Sleeveというのを知ったのは、二十歳を過ぎてからでした・・・
ちなみに、このアルバムのタイトルは、
フィル・コリンズが、どこかでホテルのバーか何かに入る際、
その店は外套を脱いで入ることになっている店で、
入り口でそう注意された、という体験からきている、
と、かつて小林克也さんが言っていた記憶があります。
13 3-4

MAIN OFFENDER Keith Richards 1992
キース・リチャーズは、マジで恐いっす・・・
なんせ「主犯」ですからね・・・
必殺仕事人の世界。
◎その4 どうして恐くする必要があるの・・・系
14 4-1

PIANO MAN Billy Joel 1973
最初にこのアルバムを見たのは高校時代ですが、
なんでこんな恐いジャケットなのか、理解できませんでした。
でも、大人になってこのアルバムを聴き込むと、
不思議と、このジャケットが、このアルバムの
音楽のイメージぴったりに思えてきました。
じゃあどこが、といわれると・・・
それを自分の言葉で説明できるには、あと3年かかるかな(笑)。
15 4-2

DARYL HALL & JOHN OATES 1975
なにゆえ女装・・・!?
ホール&オーツは中学時代から大好きでしたが、
むしろ男くさいというイメージが強かっただけに、
大人になってこのアルバムを知り、ショックでした・・・
僕はちなみに、男性の女装は大の苦手なんです・・・
自分でするなんて冗談で想像するだけでも嫌だし
女装をしている男性を見るのも・・・
映画ならなんとか耐えられますが、それ以上はご勘弁を。
(好きな方がいらっしゃれば、ごめんなさい、
でもこれはあくまでも僕の感じ方なので・・・)
16 4-3

ONE MORE DRIFTER IN THE SNOW
Aimee Mann 2006
これ、クリスマスアルバムなんですよ。
クリスマスって普通は、楽しい雰囲気を思い浮かべませんか?
だけどこのエイミー・マン、まるで「雪女」。
怨念の塊のような顔をして、夜の街を眺めています・・・
ただ、彼女の声は、こんなイメージかもしれません。
17 4-4

LIVE R.E.M. 2007
彼らに心酔する僕でさえ、この恐い顔の意図を、
いまだに、いまふたつくらい掴み兼ねているのであります・・・
まあもっとも、ライヴ映像を観ると、
Voのマイケル・スタイプは、不可解な(僕にいわせれば)
メイクをしてよくステージに上がっているようであり、
これはその模様を表したといえば、それまでですが。
◎その5 わけありで恐い系
18 5-1

NO MORE TEARS Ozzy Osbourne 1991
まず直接的には、天使の羽が生えているのが恐いでしょうか。
でも、僕はこれ、違った意味で「恐い」んです。
オジー・オスボーンの一連のジャケットは、
狼男に扮していたり、十字架を手に妙なポーズを取ったりと、
まあどれも「おかしく」もあり「恐く」もあるのですが、
それらは意図的な自虐的エンターテイメントに過ぎません。
例としてここで1枚上げると、
5-1-2

こんな感じです。笑えるでしょ(笑)。
しかし、本題に戻って、5-1、これが僕は「恐い」んです。
なぜか。
この写真、オジー・オズボーン本人だということですが、
どう見ても、いつ見ても、何年経っても、そしていまだに
これがオジー本人には見えないのです。
まるでジャニーズ系(笑)。
僕にはそれが、ある意味、恐くて・・・
ほんとにほんとうにオジー本人なのかと、
昨日も弟に詰問したのですが、
ほんとにほんとうにそうだ、ということ・・・
納得するしかないですね。
19 5-2

McCARTNEY II Paul McCartney 1980
すっとぼけた、らしくない顔をして写っていますが、
一説にはこれ、牢屋の中をイメージして撮ったとか。
そうです、ポール・マッカートニーが
コンサートのために来日して、麻薬で逮捕されたあの事件。
当時は僕はまだビートルズを聴いていなかったのですが、
それは「事件」として、かなりショックでした。
その事件の後にリリースされたのがこのアルバム。
レコード屋の店頭に並ぶこのLPやポスターの写真を見て僕は、
「あ、この人は悪い人だ」というイメージが形成されました。
そんな苦い思い出があるジャケット。
20 5-3

THE MIRACLE Queen 1989
恐いというか。
これは、メンバー4人の顔を合成したもので、
右から2人目のフレディ・マーキュリーの目だけが2つ。
アイディア秀逸、それをうまく作ってしまうのも見事。
だけど、やっぱり、じっと見ると、どこか恐いんです(笑)。
21 5-4

OH LA LA Faces 1973
顔といえば、フェイセズを出さないわけにはゆきません!
彼らの顔ジャケットといえば、やっぱりこれ。
しかし、恐いという感じではなく、むしろユーモラスですよね。
当時のLPではいろいろ仕掛けがあったらしいので、
LP探そうと常々思っている1枚です。
だけど・・・
僕は、シルクハットの男性が、なぜかなんとなく恐いんです。
なぜだろう。
恐い映画かなにかの刷り込みかな・・・
分からないけど、カウボーイハットもハンチングも大丈夫だけど、
シルクハットは恐いんです・・・
なんか、妙な恐いものがたくさんありますね、僕には(笑)。
◎今回のベスト
ということで、今回の「最も恐い」アルバムは・・・
22

TROUT MASK REPLICA Captain Beefheart 1970
恐くないっすか!
恐いっすよね!
マスですよ、鱒、顔がマス!
邦題がそのものずばり「複製鱒仮面」
「フクセイマスカメン」と発語するのもまた、いと恐し。
こんな人が、いや魚が町を歩いていたら、どうしますか!
そもそも、こんなこと思いつくその発想自体が、
恐いというか、驚愕というか、人間業とは思えない!
音楽にだけちょっと触れると、キャプテン・ビーフハートは、
このアルバムで、それまで触れたことすらなかったという
ピアノをゼロから練習して録音したという話。
どうしてもピアノでなければならない、
それほどまでに「表現の衝動」に突き動かされたのでしょうね。
そう考えると、このジャケットも分かるような気がしてきます。
LP探して部屋に飾っておくかな。
でも、夜にトイレで起きた時に見ると、恐いかな・・・
1位を記念して、これだけリンクを施しました。
◇
というわけで、アルバムジャケットの記事は
手間はかかるんですが、でも自分でも楽しいので、
また思いついたら上げたいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました!

1月に「微妙に笑えるロックジャケット集」という記事を上げました。
今回はその派生記事です。
二匹目のどじょう、と言っても構わないですが(笑)。
それはともかく、前回の記事を編集している際、
アルバムの候補を挙げているうちに、
「顔」のものは独立させてもいいかなと思い、
この記事になりました。
「微妙に恐い顔」のロックアルバムジャケット集
まあ、「ある意味恐い」が適宜かもしれませんが、
そんな「恐い顔」ジャケットを集めてみました。
さらっと見て楽しんでいただければさいわいです。
なお、ジャケット記事ではいつものことですが、
あくまでもジャケットだけを話題としたいため、
内容については、あえて触れていません。
興味がある方は、検索して調べてみてください。
そしていつも言うことですが、
これらはみな、僕が好きなアルバムです。
嫌いなものをわざわざ取り上げはしません・・・
◎その1 アート系
01 1-1

IN THE COURT OF THE CRIMSON KING
King Crimson 1969
最初は定番中の定番、内容も名盤中の名盤。
ロックのアルバムジャケットでは最も有名な部類でしょうね。
定番なので、あえてこれ以上は何も言いません。
02 1-2

BLACKOUT Scorpions 1982
いろんな意味でまずいもの、物議をかもすものも含めて、
ジャケットには特別のこだわりを示すスコーピオンズ。
邦題「蠍魔宮」は、中でも「アートな香り」が高いものでしょう。
ゴットフリート・ヘルンバインという芸術家の手になるもので、
この写真では見えませんが、左下にHELNWEINのサインがあります。
かつて、小樽の丸井今井の美術館にこの原画があったのですが、
残念ながら閉館してしまい、今はどうなっているのやら・・・
03 1-3

REVENGE Eurythmics 1986
タイトルが「復讐」でこの顔は恐い・・・と、当時は思いました。
写真のようでよく見ると絵だというのが、また恐い・・・
左側の女性アニー・レノックスの瞳には猫の瞳を描いた、
ということを当時聞きました。
04 1-4

ENGLISH ROSE Fleetwood Mac 1969
これまたロック史でも有名な、インパクトが大きいジャケット。
モデルは、バンドの名前の元にもなった
ドラムスのミック・フリートウッド。
このジャケットには、英語の原題よりもむしろ
「英吉利の薔薇」という漢字を使った邦題のほうが
イメージが合う気がします!
この邦題をつけた当時のレコード会社の人に大拍手!
◎その2 オカルト系(!?)
05 2-1

MR.WONDERFUL Fleetwood Mac 1968
基本的には1アーティストにつき1枚といいつつ、
これだけはどうしても紹介したいので、2枚目。
これも先述のミック・フリートウッド自身がモデル。
特殊メイクでもなんでもない、「素」の写真、だから恐い・・・(笑)。
脇にある人形がまた恐さを助長しています。
彼は、スター・トレックの大ファンで、
「新スター・トレック」に宇宙人の役でゲスト出演したことがある、
と書けば、さもありなんですよね!
なお、その話は僕も見ましたが、特殊メイクだったがために、
最後まで分かりませんでした・・・
06 2-2

EYE OF THE ZOMBIE John Fogerty 1986
まあ、これはそもそもがそういうタイトルだし、
モデルは本人で、狙っているものでしょうけど・・・
彼のファンである僕は、出た当時、なんでぇ・・・とか思いました。
07 2-3

VERY 'EAVY VERY 'UMBLE Uriah Heep 1970
ま、こんなのもあります、ということで・・・
余談、これ、いまだにタイトルが覚えられないんです・・・
08 2-4

PETER GABRIEL III Peter Gabriel 1980
核の危機を表しているのでしょうか・・・
時あたかも冷戦時代。
09 2-5

GOATS HEAD SOUP The Rolling Stones 1973
「山羊の頭のスープ」というイメージからして、恐いですね・・・
当時の英国のロッカーの間では、
そうしたカルト的なものが広まっていた、という話ですが、でも、
今の、還暦過ぎても健康に跳ね回って歌っている姿を見てしまうと、
そうしたイメージには、違和感のようなものを覚えることもあります。
ま、いろんな意味で若かった、ということで(笑)。
◎その3 真顔がまた妙に恐い系
10 3-1

WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
Joe Cocker 1969
出たぁ!! アンドレ・ザ・ジャイアント(笑)。
ある意味、01のキング・クリムゾンと同系ですが、
絵ではなく写真なだけ、余計に恐いかも。
でも、これで本人は、どんな音楽をイメージしてほしいのかな・・・
11 3-2

CAT SCRATCH FEVER Ted Nugent 1977
野人!
いや、ナイスアメリカンガイ(やや無理があるか・・・)
「微妙に笑える」に入れたほうがよかったか(笑)。
12 3-3

NO JACKET REQUIRED Phil Collins 1985
これは、汗をかいているのが、当時は恐かったんです・・・
暑いから「ジャケット」は要らない、という意味でしょうけど、
でも当時は「このアルバムジャケットは要らない」
と、友達と冗談を言っていました。
しかし、アルバム「ジャケット」というのは日本だけで、向こうでは
Sleeveというのを知ったのは、二十歳を過ぎてからでした・・・
ちなみに、このアルバムのタイトルは、
フィル・コリンズが、どこかでホテルのバーか何かに入る際、
その店は外套を脱いで入ることになっている店で、
入り口でそう注意された、という体験からきている、
と、かつて小林克也さんが言っていた記憶があります。
13 3-4

MAIN OFFENDER Keith Richards 1992
キース・リチャーズは、マジで恐いっす・・・
なんせ「主犯」ですからね・・・
必殺仕事人の世界。
◎その4 どうして恐くする必要があるの・・・系
14 4-1

PIANO MAN Billy Joel 1973
最初にこのアルバムを見たのは高校時代ですが、
なんでこんな恐いジャケットなのか、理解できませんでした。
でも、大人になってこのアルバムを聴き込むと、
不思議と、このジャケットが、このアルバムの
音楽のイメージぴったりに思えてきました。
じゃあどこが、といわれると・・・
それを自分の言葉で説明できるには、あと3年かかるかな(笑)。
15 4-2

DARYL HALL & JOHN OATES 1975
なにゆえ女装・・・!?
ホール&オーツは中学時代から大好きでしたが、
むしろ男くさいというイメージが強かっただけに、
大人になってこのアルバムを知り、ショックでした・・・
僕はちなみに、男性の女装は大の苦手なんです・・・
自分でするなんて冗談で想像するだけでも嫌だし
女装をしている男性を見るのも・・・
映画ならなんとか耐えられますが、それ以上はご勘弁を。
(好きな方がいらっしゃれば、ごめんなさい、
でもこれはあくまでも僕の感じ方なので・・・)
16 4-3

ONE MORE DRIFTER IN THE SNOW
Aimee Mann 2006
これ、クリスマスアルバムなんですよ。
クリスマスって普通は、楽しい雰囲気を思い浮かべませんか?
だけどこのエイミー・マン、まるで「雪女」。
怨念の塊のような顔をして、夜の街を眺めています・・・
ただ、彼女の声は、こんなイメージかもしれません。
17 4-4

LIVE R.E.M. 2007
彼らに心酔する僕でさえ、この恐い顔の意図を、
いまだに、いまふたつくらい掴み兼ねているのであります・・・
まあもっとも、ライヴ映像を観ると、
Voのマイケル・スタイプは、不可解な(僕にいわせれば)
メイクをしてよくステージに上がっているようであり、
これはその模様を表したといえば、それまでですが。
◎その5 わけありで恐い系
18 5-1

NO MORE TEARS Ozzy Osbourne 1991
まず直接的には、天使の羽が生えているのが恐いでしょうか。
でも、僕はこれ、違った意味で「恐い」んです。
オジー・オスボーンの一連のジャケットは、
狼男に扮していたり、十字架を手に妙なポーズを取ったりと、
まあどれも「おかしく」もあり「恐く」もあるのですが、
それらは意図的な自虐的エンターテイメントに過ぎません。
例としてここで1枚上げると、
5-1-2

こんな感じです。笑えるでしょ(笑)。
しかし、本題に戻って、5-1、これが僕は「恐い」んです。
なぜか。
この写真、オジー・オズボーン本人だということですが、
どう見ても、いつ見ても、何年経っても、そしていまだに
これがオジー本人には見えないのです。
まるでジャニーズ系(笑)。
僕にはそれが、ある意味、恐くて・・・
ほんとにほんとうにオジー本人なのかと、
昨日も弟に詰問したのですが、
ほんとにほんとうにそうだ、ということ・・・
納得するしかないですね。
19 5-2

McCARTNEY II Paul McCartney 1980
すっとぼけた、らしくない顔をして写っていますが、
一説にはこれ、牢屋の中をイメージして撮ったとか。
そうです、ポール・マッカートニーが
コンサートのために来日して、麻薬で逮捕されたあの事件。
当時は僕はまだビートルズを聴いていなかったのですが、
それは「事件」として、かなりショックでした。
その事件の後にリリースされたのがこのアルバム。
レコード屋の店頭に並ぶこのLPやポスターの写真を見て僕は、
「あ、この人は悪い人だ」というイメージが形成されました。
そんな苦い思い出があるジャケット。
20 5-3

THE MIRACLE Queen 1989
恐いというか。
これは、メンバー4人の顔を合成したもので、
右から2人目のフレディ・マーキュリーの目だけが2つ。
アイディア秀逸、それをうまく作ってしまうのも見事。
だけど、やっぱり、じっと見ると、どこか恐いんです(笑)。
21 5-4

OH LA LA Faces 1973
顔といえば、フェイセズを出さないわけにはゆきません!
彼らの顔ジャケットといえば、やっぱりこれ。
しかし、恐いという感じではなく、むしろユーモラスですよね。
当時のLPではいろいろ仕掛けがあったらしいので、
LP探そうと常々思っている1枚です。
だけど・・・
僕は、シルクハットの男性が、なぜかなんとなく恐いんです。
なぜだろう。
恐い映画かなにかの刷り込みかな・・・
分からないけど、カウボーイハットもハンチングも大丈夫だけど、
シルクハットは恐いんです・・・
なんか、妙な恐いものがたくさんありますね、僕には(笑)。
◎今回のベスト
ということで、今回の「最も恐い」アルバムは・・・
22

TROUT MASK REPLICA Captain Beefheart 1970
恐くないっすか!
恐いっすよね!
マスですよ、鱒、顔がマス!
邦題がそのものずばり「複製鱒仮面」
「フクセイマスカメン」と発語するのもまた、いと恐し。
こんな人が、いや魚が町を歩いていたら、どうしますか!
そもそも、こんなこと思いつくその発想自体が、
恐いというか、驚愕というか、人間業とは思えない!
音楽にだけちょっと触れると、キャプテン・ビーフハートは、
このアルバムで、それまで触れたことすらなかったという
ピアノをゼロから練習して録音したという話。
どうしてもピアノでなければならない、
それほどまでに「表現の衝動」に突き動かされたのでしょうね。
そう考えると、このジャケットも分かるような気がしてきます。
LP探して部屋に飾っておくかな。
でも、夜にトイレで起きた時に見ると、恐いかな・・・
1位を記念して、これだけリンクを施しました。
◇
というわけで、アルバムジャケットの記事は
手間はかかるんですが、でも自分でも楽しいので、
また思いついたら上げたいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
Posted by guitarbird at 19:29
│CDジャケット展覧会