2016年08月08日
...IT'S TOO LATE TO STOP NOW... ヴァン・モリソンのライヴ盤
01

...IT'S TOO LATE TO STOP NOW...
Van Morrison
魂の道のり
ヴァン・モリソン
(1974)
ヴァン・モリソン最初のライヴ盤「魂の道のり」が、
この度新装盤としてリリースされました。
ヴァン・モリソンのUniversalにあった作品の版権が
昨年SONY/BMGに移ったのを機に、先ずは2枚組ベスト盤
ESSENTIALがリリース(これが編集素晴らしい!)。
以降カタログの見直しが行われることが予想されていた中で、
先ず出たのがこのライヴ盤ということになります。
ベストに続いて、当時のベスト的選曲と圧倒的なパフォーマンスを
聴かせるライヴ盤が出るのは理に適っていて僕も唸らされました。
さらには今回、マニア向けにその続編ともいえる発掘音源ものの
...IT'S TOO LATE TO STOP NOW...Vol2,3 & 4
もリリースされました。
こちらは未発表の3回のライヴをそれぞれ1枚のCDに収めた他、
コンサートのDVD映像もついていてまさにマニア垂涎もの。
ただし今日はこちらについては出たことを報告するだけにして、
後日また記事にする機会があればと思います、ご了承ください。
ヴァン・モリソンのライヴ盤リイシュー、今回はさすがに
日本でも少々の盛り上がりを見せているようで、
「レコードコレクターズ」2016年8月号は
ヴァン・モリソンの特集号となっています。
日本でヴァン・モリソンの本(雑誌)が出るなんて嬉しくて、
僕は読むものの他に保存用としてもう1冊買い足しました。
「レコードコレクターズ」の内容、僕は当然のことながら
今回の「魂の道のり」の特集だと思っていて、もちろんメインは
その通りでしたが、そこを軸として話が広がっていて、
ピーター・バラカンさんが選ぶVMアルバムTop10と
彼がリアルタイムで聴いてきたアルバムへの思い、
VM自身が影響を受けたであろうアルバムの紹介、そして
驚いたことにディスコグラフィーと解説までついていました。
これ1冊でヴァン・モリソンの大枠が掴め、ヴァン・モリソンが
好きな人はもちろん、これから聴いてみたいという方にも
大のお薦めの1冊です。
なんせ1000円しないですからね、お買い得ですよ。
02

さて「魂の道のり」。
1973年のツアーの模様を収めたライヴ盤。
当時は通常のバンドの他ホーン2人にストリングス5人から成る
「ニュー・カレドニア・オーケストラ」なるバックバンドを従え、
ソウルやブルーズ的なアプローチを深めつつ
エンターテインメント性の高いライヴを聴かせていました。
そうなんです、エンターテインメント。
エンターテイナーとしてのヴァン・モリソンの姿を
このライヴ盤は見事にあぶり出していて、彼が「実は」
生粋のエンターテイナーであることがよく分かります。
ヴァン・モリソンは「通好み」「小難しい」といった評価が、
日本では定着しているようですが、少なくとも1970年代前半は
ロックというエンターテインメントの"one of them"に過ぎなかった。
「過ぎなかった」というとあまりほめていないと感じられるかもですが、
魅力的な新しい音楽がたくさんあって自由に選べた幸福な時代に、
他と一緒に売り出され同様の注目を浴びていたわけです。
実は僕自身もかつてはヴァン・モリソンに対して構えていて、
昔から「通好み」の人だったような感覚がありました。
それが10年ほど前にこのライヴ盤のUNIVERSALから出ていた
旧リマスター盤を初めて聴き、そうか彼はそもそも
エンターテイナーだったのかと気づかされたしだい。
情報が溢れる今という時代にヴァン・モリソンの曲は、悲しいかな、
膾炙した曲はそれほど多くない(ほとんどない?)のですが、
そうした余計な情報抜きにただただこのライヴ盤を聴くと、
思いのほかキャッチーで楽しくて真っ直ぐに伝わってくる曲が多い
と感じるはず。
そういう点でもカタログの見直しが始まった最初にこれが出たのは
意味があると僕は思うし、ファンとして嬉しいのです。
ヴァン・モリソンは客の反応とバンドのグルーヴにのせられて
熱くなりパフォーマンスが熱を帯びて素晴らしくなってくる、
という典型的な人だと思いますが、それもやはり日本における
ヴァン・モリソンの固定概念とは違った面と感じられるでしょう。
ライヴ盤のこれはもちろんその様子も伝わってきます。
今回もうひとつ分かるのは、のってくるとだんだんと本性を現すことで、
ジャズを聴き育ってきた人にしかできない自然なジャズ的な感覚がある、
ということ。
彼の音楽にジャズっぽさを感じるのは自然なことだと分かります。
ただ、今作ではMoondance、Wild Night、Jackie Wilson Said
といったおそらく当時から有名なヒット曲を避けていますが、
でも、ロックって、少なくとも僕が10代の頃まではそういうちょっと外す
というか、斜に構えた反骨心があるものだと理解していたので、
そういう点ヴァン・モリソンも精神的には「ロック」の人なのでしょうね。
今なら有名な曲をやらないとブーイング起こりそうですが。
さて聴いてゆきますか。
03

Disc1
1曲目 Ain't Nothing You Can Do
拍手歓声に迎えられたヴァン・モリソン。
音の調整などでちょっとの間を置いた後、
ラジオ体操のように軽快なピアノからショーが始まる。
コンサート1曲目としては変化球で入ってきていますね。
割と静かに歌っているなと思うとBメロでいきなり弾ける。
ヴァンさんはフォーメイションラップから本気で走るタイプかな。
ボビー・ブランド1964年の曲のカヴァー。
2曲目 Warm Love
当時のスタジオ最新作HARD NOSE THE HIGHWAY(1973)より
2曲目でもう(本来なら)落ち着いた曲というのも意表ついている。
ヴァースの2回目でサックスとドラムスとヴォーカルが
オリジナルとは違う強烈なスタッカートを打つのが印象深い。
「ぬるい」というよりもはや「熱い」愛。
Bメロのサックスのフレーズがたまらない。
この曲はもう少し落ち着いて聴かせてもらいたいという人も
多いかもしれないけれど、ライヴでしかも2曲目だから
やはり盛り上がりたいですね。
3曲目 Into The Mistic
MOONDANCE(1970)より
間奏の「パッ パッ パララッパァー」というサックスのフレーズに
思わず「待ってました!」とスピーカーに話しかけてしまう。
ヴァンさんがわざわざサックスプレイヤーをライヴの
メンバーに入れている意味がよく分かる。
そのサックスの音も特に録音状態がよくて生々しい。
さらにヴァースでのストリングスの艶やかで伸びやかな音もいい。
「レコードコレクターズ」によればこのライヴ盤は
スタジオで作っていない本当のライヴのままだそうですが、
ヴァンさんの声や他の楽器とサックスの「間(ま)」、
空間的な広がりが感じられる素晴らしい録音だと思いますね。
そして出ましたヴァン・モリソンの必殺技「単語の連呼」、
間奏の前に「がったがったがった・・・」と単語続け過ぎ(笑)。
面白いのは間奏の後の語りに出てくる”Jelly Roll"という言葉。
これ、ここには収録されていないMOONDANCEの1曲目
And It Stoned Meに出てくる印象的な単語で、このライヴでは
この曲がアルバムをダイジェストしているのかもしれないですね。
余談、僕は実は地元のコミュニティFMで仲間たちとグループで
ラジオ番組を2ヶ月に1回やっているのですが、以前一緒に
やっていた人がいつもヴァン・モリソンを1曲かけていました。
その人がメキシコのクルージングに行った後の放送の時に
この曲をかけたのですが、爾来、この曲を聴くと僕は
アカプルコ辺りで船の上にいるような気分になります。
ええ、もちろん行ったことないですが(笑)。
「霧の中へ」というタイトルだから本来は南国の太陽の
イメージではないかもしれないですが、音楽とは不思議です。
4曲目 These Dreams Of You
MOONDANCEから続けるこの流れがいい。
オリジナルよりも切れがよくなっていますが、サビの
「パッパラッパラッパラー」というサックス、最初のところで
ヴァンさんがその音をスキャットして合わせているのが楽しい。
今回の必殺技は"never"をそれこそねばねばとした口調で
繰り出していて、オリジナルよりもうんと楽しい歌になっています。
5曲目 I Believe To My Soul
敬愛するレイ・チャールズ1961年の曲を歌うヴァンさん。
心地よい夢から覚めると雨雲が広がってきた。
ほの暗いピアノのイントロに導かれたオールドスタイルのブルーズ。
この曲のヴァンさんの歌い方は切迫感があって、
ほんもののブルーズとは違う類のブルージーさがあります。
ところで、カヴァー曲って、オリジナルが強烈な人であればあるほど、
カバーしてもその色が出て誰の曲か察しがつくものですが、
ここでのヴァンさんは、レイ・チャールズと言われるとそういえば
メロディの動き方がそうだなとは感じるけれど、一発で
レイ・チャールズとは分からなかった。
それくらい自分のものにしているのでしょう。
6曲目 I've Been Working
ここからLPのB面
HIS BAND AND THE STREET CHOIR(1970)より
当時ほんとうに働きづめだったのでしょう、オリジナルより
さらにテンポアップしてなんだか焦っている。
この曲はそもそもサビが「必殺技」でできていて
"woman"を連呼していますが、この焦りようでいったい
どんな連呼かと想像しつつ待っていると期待が高まり、
いざ来るともうその弾け具合がまたたまらない。
「をまんをまんをまんをまんをまんをまんをまんをまん」
ファンク色が濃くなっているのは時代なのでしょうね。
特に間奏のサックスとピアノのファンキーさにやられます。
後半のインプロビゼーション的な部分でもそれを感じますね。
ところでヴァンさんのこの「必殺技単語連呼」、ライヴで勢いに
乗ってくるとアドリブでやるのは自然なことなのでしょうね。
むしろスタジオ録音アルバムでは1回か2回に抑えているのかも。
(だからスタジオはかえってやりにくかったりするかも・・・)
でも、この「必殺技」って実は、自らの声を楽器の一部と化したい、
バンドと観客との一体感を得たいという思いなのかもしれない。
歌うことは自らが主役ではあるけれど、孤立した作業でもある。
しかしステージの流れの中で周りと一体感を得たくてしょうがない時が
あるのではないかな、と。
そして客もバンドも、連呼するヴァンさんを見て「きたきたぁ」となり、
ライヴの名物となっていく。
スタジオアルバムでの連呼は面白いけれど、それだけでは
分からなかったものがライヴ盤を聴いて見えてきました。
7曲目 Help Me
サニー・ボーイ・ウィリアムスンIIの1963年の曲のカヴァー。
というよりも僕にはこのリフを引用したブッカー・T&ジMGズの
Green Onionのベースラインといった方がしっくりくる。
そんな曲全体をホンキートンク風のピアノがほの暗く包み込む。
そうなんですこのライヴ盤はヴァン・モリソンのブルーズ好きが
よく分かるという点である意味意外かもしれません。
この曲も遊び感覚に満ちていて、各楽器の聴かせどころがあり、
特にワウペダルを使ったエレクトリックギターが冴えています。
結構引っ張って最後あっさりと終わるのが粋ですね。
8曲目 Wild Children
HARD NOSE THE HIGHWAYから2曲目
この曲はアルバムで聴くよりも親しみを覚えます。
このアルバムがそもそも「カレドニア・ソウル・オーケストラ」の
始まりであって、ステージでもアレンジが慣れている感じがします。
曲は同じアルバムもWarm Loveと対をなす優しさに満ちていて、
シャウトせず穏やかに歌い継ぐこれを聴いて、ふと
映画『南太平洋』を思い出しました。
ちなみに歌詞にある1945年はほんとうにヴァン・モリソンの生年で、
ということはこれは子供時代を思い出したものなのかな。
9曲目 Domino
HIS BAND AND THE STREET CHOIRから2曲目。
有名曲を避けていると書きましたが、でも、
ヴァン・モリソン2曲しかないビルボードTop10ヒットである
これを歌うのは、やっぱりサービス精神があるんだなあと。
(ちなみにもう1曲はBrown Eyed Girl)。
この曲は大ヒットしたせいか良い意味で深く考えず
純粋に楽しめる曲で、盛り上がるし、ライヴに入れるのはやっぱり
自然なことと思います。
歌が終わったところのちょっとコメディタッチのサックス、
もちろんステージでも再現されていて、やっぱり生音はいいですね。
10曲目 I Just Want To Make Love To You
マディ・ウォーターズであまりにも有名なブルーズのスタンダード。
そうか、ブルーズのスタンダードもステージで歌うのか。
ヴァン・モリソンは基本的にカヴァーが少ないので、
ライヴ盤はそうした感覚も新鮮です。
本物のブルーズのカヴァーで分かるのが、ヴァン・モリソンの歌声は
「ブルージーだけどブルーズではない」ということ。
つまり、彼も60年代英国ブルーズの波の中で音楽活動を
始めた人だけど、最初からブルーズとはある程度距離を保ち、
決してブルーズの真似をしようとは思っていなかった、ということ。
真似ではない、そもそも自分が持っていたある種のブルージーさを
生かした歌い方を開発した、或いは身についていたのでしょう。
その点ではジョン・レノンに近いのかもしれません。
声の質とかぜんぜん違うけれど、ブルーズとの距離感という点で。
まあしかしそういったことは抜きにしても、ブルーズのカヴァーを
ヴァンさんの声で聴けるというのはお得感がありますね。
04

Disc2
1曲目 Bring It On Home To Me
サム・クックのあまりにも有名な曲でカヴァー多数ですが、
僕ばやっぱりジョン・レノンを先ず思い出します。
ジョンはアルバムROCK N' ROLLで熱く熱く歌っていますが
(そもそもそのアルバムのジョンはみんな熱い)、
ヴァンさんは一転して涼しげに歌っているように聴こえる。
冒頭から流れるギターのアルペジオがその気持ちに添っている。
ジョンが熱すぎるのか、そうだろうきっと。
と思っているとやっぱり2コーラス目辺りからヴァンさの歌も
熱を帯びてきて盛り上がりを見せる。
しかし演奏の涼しさは一貫していて、その対比に唸らされる。
引き込まれますね。
2曲目 Saint Dominic's Preview
アルバムSAINT DOMINIC'S PREVIEWより
落ち着いた曲が続くこの流れがいいい。
先ほど同アルバムからのスマッシュヒットJackie Wilson Saidがない
と書きましたが、最新作のひとつ前のアルバムの曲は
ライヴで演奏されにくいというのはこの頃からあったんだなあ、と。
しかしこれは表題曲ということもあって歌い続けている。
"Long way from Belfast"というところで客が盛り上がるんだけど、
なぜだろうと調べると、このライヴが録音されたのは1973年であり、
その前年1972年にロンドンで起こった「血の日曜日事件」の記憶が
まだ生々しい頃だったからかなと。
U2もSunday Bloody Sundayで歌っているあの事件ですね。
北アイルランドのベルファスト出身のヴァン・モリソンへの応援
という意味もあるのでしょう。
3曲目 Take Your Hand Out Of My Pocket
もう1曲サニー・ボーイ・ウィリアムスンIIの曲から。
そうかヴァンさんはサニー・ボーイ・ウィリアムスンが大好きなのか。
実は僕はまだヤードバーズと共演したものしか聴いたことがなく、
それは「スピンオフ」みたいなものだから参考程度にしかならない、
だからこれから買って聴いてみよう。
ヴァンさんが"police"といったところでサイレンの音が入り、その後
客から小さな拍手が起こるんだけど、誰かがサイレンを鳴らしたか、
何かの楽器で真似て音を出したのかな。
笑い声ではなく拍手だったのは律儀な客だなと妙なところに感心。
4曲目 Listen To The Lion
もう1曲SAINT DOMINIC'S PREVIEW
いきなり翻意、1作前の曲はやらない、ということもなさそうですね。
しかしそのアルバムからは2曲ともおとなしい長尺ものを持ってきた
ということは、当時それらがあまり評価されたかったことへの反発か?
まあ、評価とは別に歌いたい曲を歌ってきた人でしょうけど、
まだまだロックの時代だった当時なら考えられなくもないのでは。
これもストリングスの艶やかな音色がいい、生ならでは。
おなじみスキャット、「うぉうぉうぉうぉうぉうぉ」と音が上下するところが
なんというかもうたまらなく快感に近い。
「僕の中のライオン」を意識したのかこの曲は唸り声が多いですね。
狼じゃなくてライオンなんですね、なるほど。
というわけでこの曲はヴァンさんの歌い方を楽しみましょう。
それと、後から聴くとこの曲のイントロのピアノには既に
Have I Told You Latelyが現れかかっていますね。
5曲目 Here Comes The Night
ここからLPのD面、ラストのロングスパートへ。
おお、タイトルの如くついに来た来たゼムの曲。
正確にはBert Burnsが作曲し1965年にゼムの曲として最初に
世に出た曲で、だからゼムが「オリジナル」は合っている。
僕はこの曲をデヴィッド・ボウイのPINUPSで知りましたが、
RYKOから出ていたボウイのそれを聴いた時は誰の曲というのは
(なぜか)意識せず、後にヴァン・モリソンと気づいて驚いたのでした。
まあそれはともかく、最後に向けて加速し始める流れの中で、
この疾走感ときれいな歌メロは映えていますね。
ほとんどブルーズといえるイントロの強烈なギターソロが、
ステージと客の間を引き裂いてすぐまたつなぐ、そんな響き。
そしてこの曲のヴァンさんの歌はなぜかかわいげがある。
6曲目 Gloria
ゼムの代表曲、ジミ・ヘンドリックスのカヴァーでも有名で、
僕もこの曲は高校時代に買ったジミヘンのLPで知りました。
が、やはりその時はヴァン・モリソン=ゼムの曲とは意識せず。
まあ今だから話しますが、僕は今でこそヴァン・モリソン大好きと
はばかることなく言っていますが、昔はかすってはいたものの
素通りしていたんですよね。
まあ、結果としてヴァンさんに出会えたのでよかったのですが、
もしずっとかすったままだったらと想像すると恐ろしいですね。
それはともかく歌というより演奏とノリで聴かせるこれはまさに
ライヴ向きで、"gloria"の合唱で客まで熱くさせるヴァン・モリソン。
客が"G""L""O""R""I""A"に呼応しているのは鳥肌ものの感動。
でもこの曲って実は、栄光とか後光とかはひとまず関係なく、
「俺の彼女はいかすんだぜ、”Gloria"という名前なんだぜ」
とただただ自慢げに語っているだけなんですよね。
その辺のすかし方がやっぱりロック的ではある。
あるけれど、この曲を聴くとやっぱり人間としての栄光を
歌い上げているように感じてしまいますね。
いや、最高の彼女は最大の栄光、ということなのかな。
7曲目 Caravan
MOONDANCEから3曲目
ヴァン・モリソンがザ・バンドの『ラスト・ワルツ』でこの曲を
怪演し話題となったのはこのライヴ盤の2年後。
ヴァン・モリソンはこの後1枚出して3年弱ほど活動休止し、
その間にLAST WALTZに出ていた、ということを後追いの僕は
今回の「レコードコレクターズ」で初めてそれと意識しました。
まさにその間精神面で「キャラバン」だったのかな。
このライヴでも6分以上の長尺になっているのは、
この曲にエネルギーをためるだけため込んで、
そして『ラスト・ワルツ』で爆発した、なんて考えてしまう。
後半でバンドメンバーを紹介するのを聴くと、
ライヴのよさ、ライヴ盤の素晴らしさを感じますね。
そこでずっと流れているストリングスがやはり艶やかで素晴らしい。
怪演のおかげでこれはヴァンさんの「裏人気曲」と
なっている感がありますが、サビの♪らーらーららー ららーらっ
というハミングはやっぱり印象的でついつい口ずさんでしまう。
8曲目 Cyprus Avenue
最後は問題作(?)ASTRAL WEEKS(1969)からの曲というのは、
やはりヴァン・モリソン自身音楽家としての精神性の礎を
築いたのはそのアルバムだったという思いがあるのかな。
まあでも正直、ライヴでいくらか砕けた解釈になってるとはいえ、
僕にはやはり他の5分以上の曲とは違う何かを感じます。
ある意味プログレッシヴロック的なのかもしれない。
こうなるともう相性なのかな。
まあそういうのであればASTRAL...聴いてみればいいのだけれど。
最後の最後でヴァンさんが"It's too late to stop now!"
と叫ぶのがこのアルバムのタイトルになったのでしょうけど、
もっと歌いたいというヴァンさんの気持ちにぴったりで、
ほんとうに彼は「歌うために生まれた」人なのだと実感。
なお、UNIVERSALの旧盤にはBrown Eyed Girlが
ボーナストラックとして入っていますが、今回の新たな
リイシュー・リマスター盤はLPの通りに復元されています。
旧盤ではシングルヒットしたそれを入れたのはいかにも
サービス精神旺盛なUNIVERSALらしいといえばそうですが、
もしかしてヴァン・モリソン本人の意向は無視していたのかも。
なお、Brown Eyed Girlのライヴテイクは今回出たIIに
収録されていますが、同じテイクかどうかは不明です。
リンク上は「魂の道のり」国内盤と2、3、4。
下は素晴らしいベスト盤ESSENTIALと「レコードコレクターズ」。
長々と書きましたが、とにかく聴いてください。
もうそれですべてが分かる。
ただ、僕がいくら語ろうとも、一方で冷静な僕もいて、
このアルバムが出た頃はもうそろそろ「通好みの人」
というイメージが広まりつつあったのかな、と思わなくもない。
現実問題としてシングルはTop10ヒットが2曲、
アルバムもSAINT DOMINIC'S PREVIEWの15位が最高、
アメリカでゴールドディスク以上もここまで3枚と、
決して大売れした人ではなかった。
(ちなみに枚数でいちばん売れたのはMOONDANCE)。
ヴァン・モリソンも、もしかしてこのライヴを出して
エンターテインメント性を総括することにより、
エンターテイナーとは別の道を歩むことを決断したのかもしれない。
この後に出たVEEDOM FLEECEはファンの間でも
難しいと言われる作品だし、その後2年以上休んでいるし。
だから逆にこのアルバムは無条件で楽しめるともいえます。
僕は、今回これを聴き、もはやヴァン・モリソンのいない人生なんて
考えられない、とすら思うほど今回のライヴは感銘を受けました。
ヴァン・モリソンの音楽が「身の周りの欠かせないもの」
のひとつになった、という方が正しいかもしれないな、うん。
05


...IT'S TOO LATE TO STOP NOW...
Van Morrison
魂の道のり
ヴァン・モリソン
(1974)
ヴァン・モリソン最初のライヴ盤「魂の道のり」が、
この度新装盤としてリリースされました。
ヴァン・モリソンのUniversalにあった作品の版権が
昨年SONY/BMGに移ったのを機に、先ずは2枚組ベスト盤
ESSENTIALがリリース(これが編集素晴らしい!)。
以降カタログの見直しが行われることが予想されていた中で、
先ず出たのがこのライヴ盤ということになります。
ベストに続いて、当時のベスト的選曲と圧倒的なパフォーマンスを
聴かせるライヴ盤が出るのは理に適っていて僕も唸らされました。
さらには今回、マニア向けにその続編ともいえる発掘音源ものの
...IT'S TOO LATE TO STOP NOW...Vol2,3 & 4
もリリースされました。
こちらは未発表の3回のライヴをそれぞれ1枚のCDに収めた他、
コンサートのDVD映像もついていてまさにマニア垂涎もの。
ただし今日はこちらについては出たことを報告するだけにして、
後日また記事にする機会があればと思います、ご了承ください。
ヴァン・モリソンのライヴ盤リイシュー、今回はさすがに
日本でも少々の盛り上がりを見せているようで、
「レコードコレクターズ」2016年8月号は
ヴァン・モリソンの特集号となっています。
日本でヴァン・モリソンの本(雑誌)が出るなんて嬉しくて、
僕は読むものの他に保存用としてもう1冊買い足しました。
「レコードコレクターズ」の内容、僕は当然のことながら
今回の「魂の道のり」の特集だと思っていて、もちろんメインは
その通りでしたが、そこを軸として話が広がっていて、
ピーター・バラカンさんが選ぶVMアルバムTop10と
彼がリアルタイムで聴いてきたアルバムへの思い、
VM自身が影響を受けたであろうアルバムの紹介、そして
驚いたことにディスコグラフィーと解説までついていました。
これ1冊でヴァン・モリソンの大枠が掴め、ヴァン・モリソンが
好きな人はもちろん、これから聴いてみたいという方にも
大のお薦めの1冊です。
なんせ1000円しないですからね、お買い得ですよ。
02

さて「魂の道のり」。
1973年のツアーの模様を収めたライヴ盤。
当時は通常のバンドの他ホーン2人にストリングス5人から成る
「ニュー・カレドニア・オーケストラ」なるバックバンドを従え、
ソウルやブルーズ的なアプローチを深めつつ
エンターテインメント性の高いライヴを聴かせていました。
そうなんです、エンターテインメント。
エンターテイナーとしてのヴァン・モリソンの姿を
このライヴ盤は見事にあぶり出していて、彼が「実は」
生粋のエンターテイナーであることがよく分かります。
ヴァン・モリソンは「通好み」「小難しい」といった評価が、
日本では定着しているようですが、少なくとも1970年代前半は
ロックというエンターテインメントの"one of them"に過ぎなかった。
「過ぎなかった」というとあまりほめていないと感じられるかもですが、
魅力的な新しい音楽がたくさんあって自由に選べた幸福な時代に、
他と一緒に売り出され同様の注目を浴びていたわけです。
実は僕自身もかつてはヴァン・モリソンに対して構えていて、
昔から「通好み」の人だったような感覚がありました。
それが10年ほど前にこのライヴ盤のUNIVERSALから出ていた
旧リマスター盤を初めて聴き、そうか彼はそもそも
エンターテイナーだったのかと気づかされたしだい。
情報が溢れる今という時代にヴァン・モリソンの曲は、悲しいかな、
膾炙した曲はそれほど多くない(ほとんどない?)のですが、
そうした余計な情報抜きにただただこのライヴ盤を聴くと、
思いのほかキャッチーで楽しくて真っ直ぐに伝わってくる曲が多い
と感じるはず。
そういう点でもカタログの見直しが始まった最初にこれが出たのは
意味があると僕は思うし、ファンとして嬉しいのです。
ヴァン・モリソンは客の反応とバンドのグルーヴにのせられて
熱くなりパフォーマンスが熱を帯びて素晴らしくなってくる、
という典型的な人だと思いますが、それもやはり日本における
ヴァン・モリソンの固定概念とは違った面と感じられるでしょう。
ライヴ盤のこれはもちろんその様子も伝わってきます。
今回もうひとつ分かるのは、のってくるとだんだんと本性を現すことで、
ジャズを聴き育ってきた人にしかできない自然なジャズ的な感覚がある、
ということ。
彼の音楽にジャズっぽさを感じるのは自然なことだと分かります。
ただ、今作ではMoondance、Wild Night、Jackie Wilson Said
といったおそらく当時から有名なヒット曲を避けていますが、
でも、ロックって、少なくとも僕が10代の頃まではそういうちょっと外す
というか、斜に構えた反骨心があるものだと理解していたので、
そういう点ヴァン・モリソンも精神的には「ロック」の人なのでしょうね。
今なら有名な曲をやらないとブーイング起こりそうですが。
さて聴いてゆきますか。
03

Disc1
1曲目 Ain't Nothing You Can Do
拍手歓声に迎えられたヴァン・モリソン。
音の調整などでちょっとの間を置いた後、
ラジオ体操のように軽快なピアノからショーが始まる。
コンサート1曲目としては変化球で入ってきていますね。
割と静かに歌っているなと思うとBメロでいきなり弾ける。
ヴァンさんはフォーメイションラップから本気で走るタイプかな。
ボビー・ブランド1964年の曲のカヴァー。
2曲目 Warm Love
当時のスタジオ最新作HARD NOSE THE HIGHWAY(1973)より
2曲目でもう(本来なら)落ち着いた曲というのも意表ついている。
ヴァースの2回目でサックスとドラムスとヴォーカルが
オリジナルとは違う強烈なスタッカートを打つのが印象深い。
「ぬるい」というよりもはや「熱い」愛。
Bメロのサックスのフレーズがたまらない。
この曲はもう少し落ち着いて聴かせてもらいたいという人も
多いかもしれないけれど、ライヴでしかも2曲目だから
やはり盛り上がりたいですね。
3曲目 Into The Mistic
MOONDANCE(1970)より
間奏の「パッ パッ パララッパァー」というサックスのフレーズに
思わず「待ってました!」とスピーカーに話しかけてしまう。
ヴァンさんがわざわざサックスプレイヤーをライヴの
メンバーに入れている意味がよく分かる。
そのサックスの音も特に録音状態がよくて生々しい。
さらにヴァースでのストリングスの艶やかで伸びやかな音もいい。
「レコードコレクターズ」によればこのライヴ盤は
スタジオで作っていない本当のライヴのままだそうですが、
ヴァンさんの声や他の楽器とサックスの「間(ま)」、
空間的な広がりが感じられる素晴らしい録音だと思いますね。
そして出ましたヴァン・モリソンの必殺技「単語の連呼」、
間奏の前に「がったがったがった・・・」と単語続け過ぎ(笑)。
面白いのは間奏の後の語りに出てくる”Jelly Roll"という言葉。
これ、ここには収録されていないMOONDANCEの1曲目
And It Stoned Meに出てくる印象的な単語で、このライヴでは
この曲がアルバムをダイジェストしているのかもしれないですね。
余談、僕は実は地元のコミュニティFMで仲間たちとグループで
ラジオ番組を2ヶ月に1回やっているのですが、以前一緒に
やっていた人がいつもヴァン・モリソンを1曲かけていました。
その人がメキシコのクルージングに行った後の放送の時に
この曲をかけたのですが、爾来、この曲を聴くと僕は
アカプルコ辺りで船の上にいるような気分になります。
ええ、もちろん行ったことないですが(笑)。
「霧の中へ」というタイトルだから本来は南国の太陽の
イメージではないかもしれないですが、音楽とは不思議です。
4曲目 These Dreams Of You
MOONDANCEから続けるこの流れがいい。
オリジナルよりも切れがよくなっていますが、サビの
「パッパラッパラッパラー」というサックス、最初のところで
ヴァンさんがその音をスキャットして合わせているのが楽しい。
今回の必殺技は"never"をそれこそねばねばとした口調で
繰り出していて、オリジナルよりもうんと楽しい歌になっています。
5曲目 I Believe To My Soul
敬愛するレイ・チャールズ1961年の曲を歌うヴァンさん。
心地よい夢から覚めると雨雲が広がってきた。
ほの暗いピアノのイントロに導かれたオールドスタイルのブルーズ。
この曲のヴァンさんの歌い方は切迫感があって、
ほんもののブルーズとは違う類のブルージーさがあります。
ところで、カヴァー曲って、オリジナルが強烈な人であればあるほど、
カバーしてもその色が出て誰の曲か察しがつくものですが、
ここでのヴァンさんは、レイ・チャールズと言われるとそういえば
メロディの動き方がそうだなとは感じるけれど、一発で
レイ・チャールズとは分からなかった。
それくらい自分のものにしているのでしょう。
6曲目 I've Been Working
ここからLPのB面
HIS BAND AND THE STREET CHOIR(1970)より
当時ほんとうに働きづめだったのでしょう、オリジナルより
さらにテンポアップしてなんだか焦っている。
この曲はそもそもサビが「必殺技」でできていて
"woman"を連呼していますが、この焦りようでいったい
どんな連呼かと想像しつつ待っていると期待が高まり、
いざ来るともうその弾け具合がまたたまらない。
「をまんをまんをまんをまんをまんをまんをまんをまん」
ファンク色が濃くなっているのは時代なのでしょうね。
特に間奏のサックスとピアノのファンキーさにやられます。
後半のインプロビゼーション的な部分でもそれを感じますね。
ところでヴァンさんのこの「必殺技単語連呼」、ライヴで勢いに
乗ってくるとアドリブでやるのは自然なことなのでしょうね。
むしろスタジオ録音アルバムでは1回か2回に抑えているのかも。
(だからスタジオはかえってやりにくかったりするかも・・・)
でも、この「必殺技」って実は、自らの声を楽器の一部と化したい、
バンドと観客との一体感を得たいという思いなのかもしれない。
歌うことは自らが主役ではあるけれど、孤立した作業でもある。
しかしステージの流れの中で周りと一体感を得たくてしょうがない時が
あるのではないかな、と。
そして客もバンドも、連呼するヴァンさんを見て「きたきたぁ」となり、
ライヴの名物となっていく。
スタジオアルバムでの連呼は面白いけれど、それだけでは
分からなかったものがライヴ盤を聴いて見えてきました。
7曲目 Help Me
サニー・ボーイ・ウィリアムスンIIの1963年の曲のカヴァー。
というよりも僕にはこのリフを引用したブッカー・T&ジMGズの
Green Onionのベースラインといった方がしっくりくる。
そんな曲全体をホンキートンク風のピアノがほの暗く包み込む。
そうなんですこのライヴ盤はヴァン・モリソンのブルーズ好きが
よく分かるという点である意味意外かもしれません。
この曲も遊び感覚に満ちていて、各楽器の聴かせどころがあり、
特にワウペダルを使ったエレクトリックギターが冴えています。
結構引っ張って最後あっさりと終わるのが粋ですね。
8曲目 Wild Children
HARD NOSE THE HIGHWAYから2曲目
この曲はアルバムで聴くよりも親しみを覚えます。
このアルバムがそもそも「カレドニア・ソウル・オーケストラ」の
始まりであって、ステージでもアレンジが慣れている感じがします。
曲は同じアルバムもWarm Loveと対をなす優しさに満ちていて、
シャウトせず穏やかに歌い継ぐこれを聴いて、ふと
映画『南太平洋』を思い出しました。
ちなみに歌詞にある1945年はほんとうにヴァン・モリソンの生年で、
ということはこれは子供時代を思い出したものなのかな。
9曲目 Domino
HIS BAND AND THE STREET CHOIRから2曲目。
有名曲を避けていると書きましたが、でも、
ヴァン・モリソン2曲しかないビルボードTop10ヒットである
これを歌うのは、やっぱりサービス精神があるんだなあと。
(ちなみにもう1曲はBrown Eyed Girl)。
この曲は大ヒットしたせいか良い意味で深く考えず
純粋に楽しめる曲で、盛り上がるし、ライヴに入れるのはやっぱり
自然なことと思います。
歌が終わったところのちょっとコメディタッチのサックス、
もちろんステージでも再現されていて、やっぱり生音はいいですね。
10曲目 I Just Want To Make Love To You
マディ・ウォーターズであまりにも有名なブルーズのスタンダード。
そうか、ブルーズのスタンダードもステージで歌うのか。
ヴァン・モリソンは基本的にカヴァーが少ないので、
ライヴ盤はそうした感覚も新鮮です。
本物のブルーズのカヴァーで分かるのが、ヴァン・モリソンの歌声は
「ブルージーだけどブルーズではない」ということ。
つまり、彼も60年代英国ブルーズの波の中で音楽活動を
始めた人だけど、最初からブルーズとはある程度距離を保ち、
決してブルーズの真似をしようとは思っていなかった、ということ。
真似ではない、そもそも自分が持っていたある種のブルージーさを
生かした歌い方を開発した、或いは身についていたのでしょう。
その点ではジョン・レノンに近いのかもしれません。
声の質とかぜんぜん違うけれど、ブルーズとの距離感という点で。
まあしかしそういったことは抜きにしても、ブルーズのカヴァーを
ヴァンさんの声で聴けるというのはお得感がありますね。
04

Disc2
1曲目 Bring It On Home To Me
サム・クックのあまりにも有名な曲でカヴァー多数ですが、
僕ばやっぱりジョン・レノンを先ず思い出します。
ジョンはアルバムROCK N' ROLLで熱く熱く歌っていますが
(そもそもそのアルバムのジョンはみんな熱い)、
ヴァンさんは一転して涼しげに歌っているように聴こえる。
冒頭から流れるギターのアルペジオがその気持ちに添っている。
ジョンが熱すぎるのか、そうだろうきっと。
と思っているとやっぱり2コーラス目辺りからヴァンさの歌も
熱を帯びてきて盛り上がりを見せる。
しかし演奏の涼しさは一貫していて、その対比に唸らされる。
引き込まれますね。
2曲目 Saint Dominic's Preview
アルバムSAINT DOMINIC'S PREVIEWより
落ち着いた曲が続くこの流れがいいい。
先ほど同アルバムからのスマッシュヒットJackie Wilson Saidがない
と書きましたが、最新作のひとつ前のアルバムの曲は
ライヴで演奏されにくいというのはこの頃からあったんだなあ、と。
しかしこれは表題曲ということもあって歌い続けている。
"Long way from Belfast"というところで客が盛り上がるんだけど、
なぜだろうと調べると、このライヴが録音されたのは1973年であり、
その前年1972年にロンドンで起こった「血の日曜日事件」の記憶が
まだ生々しい頃だったからかなと。
U2もSunday Bloody Sundayで歌っているあの事件ですね。
北アイルランドのベルファスト出身のヴァン・モリソンへの応援
という意味もあるのでしょう。
3曲目 Take Your Hand Out Of My Pocket
もう1曲サニー・ボーイ・ウィリアムスンIIの曲から。
そうかヴァンさんはサニー・ボーイ・ウィリアムスンが大好きなのか。
実は僕はまだヤードバーズと共演したものしか聴いたことがなく、
それは「スピンオフ」みたいなものだから参考程度にしかならない、
だからこれから買って聴いてみよう。
ヴァンさんが"police"といったところでサイレンの音が入り、その後
客から小さな拍手が起こるんだけど、誰かがサイレンを鳴らしたか、
何かの楽器で真似て音を出したのかな。
笑い声ではなく拍手だったのは律儀な客だなと妙なところに感心。
4曲目 Listen To The Lion
もう1曲SAINT DOMINIC'S PREVIEW
いきなり翻意、1作前の曲はやらない、ということもなさそうですね。
しかしそのアルバムからは2曲ともおとなしい長尺ものを持ってきた
ということは、当時それらがあまり評価されたかったことへの反発か?
まあ、評価とは別に歌いたい曲を歌ってきた人でしょうけど、
まだまだロックの時代だった当時なら考えられなくもないのでは。
これもストリングスの艶やかな音色がいい、生ならでは。
おなじみスキャット、「うぉうぉうぉうぉうぉうぉ」と音が上下するところが
なんというかもうたまらなく快感に近い。
「僕の中のライオン」を意識したのかこの曲は唸り声が多いですね。
狼じゃなくてライオンなんですね、なるほど。
というわけでこの曲はヴァンさんの歌い方を楽しみましょう。
それと、後から聴くとこの曲のイントロのピアノには既に
Have I Told You Latelyが現れかかっていますね。
5曲目 Here Comes The Night
ここからLPのD面、ラストのロングスパートへ。
おお、タイトルの如くついに来た来たゼムの曲。
正確にはBert Burnsが作曲し1965年にゼムの曲として最初に
世に出た曲で、だからゼムが「オリジナル」は合っている。
僕はこの曲をデヴィッド・ボウイのPINUPSで知りましたが、
RYKOから出ていたボウイのそれを聴いた時は誰の曲というのは
(なぜか)意識せず、後にヴァン・モリソンと気づいて驚いたのでした。
まあそれはともかく、最後に向けて加速し始める流れの中で、
この疾走感ときれいな歌メロは映えていますね。
ほとんどブルーズといえるイントロの強烈なギターソロが、
ステージと客の間を引き裂いてすぐまたつなぐ、そんな響き。
そしてこの曲のヴァンさんの歌はなぜかかわいげがある。
6曲目 Gloria
ゼムの代表曲、ジミ・ヘンドリックスのカヴァーでも有名で、
僕もこの曲は高校時代に買ったジミヘンのLPで知りました。
が、やはりその時はヴァン・モリソン=ゼムの曲とは意識せず。
まあ今だから話しますが、僕は今でこそヴァン・モリソン大好きと
はばかることなく言っていますが、昔はかすってはいたものの
素通りしていたんですよね。
まあ、結果としてヴァンさんに出会えたのでよかったのですが、
もしずっとかすったままだったらと想像すると恐ろしいですね。
それはともかく歌というより演奏とノリで聴かせるこれはまさに
ライヴ向きで、"gloria"の合唱で客まで熱くさせるヴァン・モリソン。
客が"G""L""O""R""I""A"に呼応しているのは鳥肌ものの感動。
でもこの曲って実は、栄光とか後光とかはひとまず関係なく、
「俺の彼女はいかすんだぜ、”Gloria"という名前なんだぜ」
とただただ自慢げに語っているだけなんですよね。
その辺のすかし方がやっぱりロック的ではある。
あるけれど、この曲を聴くとやっぱり人間としての栄光を
歌い上げているように感じてしまいますね。
いや、最高の彼女は最大の栄光、ということなのかな。
7曲目 Caravan
MOONDANCEから3曲目
ヴァン・モリソンがザ・バンドの『ラスト・ワルツ』でこの曲を
怪演し話題となったのはこのライヴ盤の2年後。
ヴァン・モリソンはこの後1枚出して3年弱ほど活動休止し、
その間にLAST WALTZに出ていた、ということを後追いの僕は
今回の「レコードコレクターズ」で初めてそれと意識しました。
まさにその間精神面で「キャラバン」だったのかな。
このライヴでも6分以上の長尺になっているのは、
この曲にエネルギーをためるだけため込んで、
そして『ラスト・ワルツ』で爆発した、なんて考えてしまう。
後半でバンドメンバーを紹介するのを聴くと、
ライヴのよさ、ライヴ盤の素晴らしさを感じますね。
そこでずっと流れているストリングスがやはり艶やかで素晴らしい。
怪演のおかげでこれはヴァンさんの「裏人気曲」と
なっている感がありますが、サビの♪らーらーららー ららーらっ
というハミングはやっぱり印象的でついつい口ずさんでしまう。
8曲目 Cyprus Avenue
最後は問題作(?)ASTRAL WEEKS(1969)からの曲というのは、
やはりヴァン・モリソン自身音楽家としての精神性の礎を
築いたのはそのアルバムだったという思いがあるのかな。
まあでも正直、ライヴでいくらか砕けた解釈になってるとはいえ、
僕にはやはり他の5分以上の曲とは違う何かを感じます。
ある意味プログレッシヴロック的なのかもしれない。
こうなるともう相性なのかな。
まあそういうのであればASTRAL...聴いてみればいいのだけれど。
最後の最後でヴァンさんが"It's too late to stop now!"
と叫ぶのがこのアルバムのタイトルになったのでしょうけど、
もっと歌いたいというヴァンさんの気持ちにぴったりで、
ほんとうに彼は「歌うために生まれた」人なのだと実感。
なお、UNIVERSALの旧盤にはBrown Eyed Girlが
ボーナストラックとして入っていますが、今回の新たな
リイシュー・リマスター盤はLPの通りに復元されています。
旧盤ではシングルヒットしたそれを入れたのはいかにも
サービス精神旺盛なUNIVERSALらしいといえばそうですが、
もしかしてヴァン・モリソン本人の意向は無視していたのかも。
なお、Brown Eyed Girlのライヴテイクは今回出たIIに
収録されていますが、同じテイクかどうかは不明です。
リンク上は「魂の道のり」国内盤と2、3、4。
下は素晴らしいベスト盤ESSENTIALと「レコードコレクターズ」。
長々と書きましたが、とにかく聴いてください。
もうそれですべてが分かる。
ただ、僕がいくら語ろうとも、一方で冷静な僕もいて、
このアルバムが出た頃はもうそろそろ「通好みの人」
というイメージが広まりつつあったのかな、と思わなくもない。
現実問題としてシングルはTop10ヒットが2曲、
アルバムもSAINT DOMINIC'S PREVIEWの15位が最高、
アメリカでゴールドディスク以上もここまで3枚と、
決して大売れした人ではなかった。
(ちなみに枚数でいちばん売れたのはMOONDANCE)。
ヴァン・モリソンも、もしかしてこのライヴを出して
エンターテインメント性を総括することにより、
エンターテイナーとは別の道を歩むことを決断したのかもしれない。
この後に出たVEEDOM FLEECEはファンの間でも
難しいと言われる作品だし、その後2年以上休んでいるし。
だから逆にこのアルバムは無条件で楽しめるともいえます。
僕は、今回これを聴き、もはやヴァン・モリソンのいない人生なんて
考えられない、とすら思うほど今回のライヴは感銘を受けました。
ヴァン・モリソンの音楽が「身の周りの欠かせないもの」
のひとつになった、という方が正しいかもしれないな、うん。
05

Posted by guitarbird at 19:29
│Van Morrison
この記事へのコメント
ギタバさん、こんにちは。
ヴァンのライブ同様元締めのブログも熱いでんなぁ(・ё・)v
文章からヴァン&カレドニアソウルの音が聴こえてきて楽しませてもらってます。
それにしてもここでのヴァンはカレドニア・ソウル・オーケストラに
ええ意味で頗る上手に乗せられてバンドとヴァンとの
化学反応が加速され凄い熱を発してますよねぇ。
ところで面白いことにこのころのインタビューで彼は
「~忘れて欲しくないないのは、俺はエンターテイナーじゃなくて
アーティスト・・・ミュージシャンなんだということ。
その二つには大きな差がある。いわゆるエンターテイナーというのは、
紋切り型のショウをやる人間だと俺は考えている。基本的に彼等は毎晩同じこと、同じパフォーマンスを繰り返す。
ショウ・ビジネスのお決まりごとさ。俺はそれとは全然違う。
俺達はロック・バンドじゃない。ミュージック・バンドなんだ」
と語られているのですが拙者も元締めもそんな
ヴァンの一徹な音楽家としてのエンタテイナー魂にやられておりまんねん▽・。・▽ワン!
ヴァンのライブ同様元締めのブログも熱いでんなぁ(・ё・)v
文章からヴァン&カレドニアソウルの音が聴こえてきて楽しませてもらってます。
それにしてもここでのヴァンはカレドニア・ソウル・オーケストラに
ええ意味で頗る上手に乗せられてバンドとヴァンとの
化学反応が加速され凄い熱を発してますよねぇ。
ところで面白いことにこのころのインタビューで彼は
「~忘れて欲しくないないのは、俺はエンターテイナーじゃなくて
アーティスト・・・ミュージシャンなんだということ。
その二つには大きな差がある。いわゆるエンターテイナーというのは、
紋切り型のショウをやる人間だと俺は考えている。基本的に彼等は毎晩同じこと、同じパフォーマンスを繰り返す。
ショウ・ビジネスのお決まりごとさ。俺はそれとは全然違う。
俺達はロック・バンドじゃない。ミュージック・バンドなんだ」
と語られているのですが拙者も元締めもそんな
ヴァンの一徹な音楽家としてのエンタテイナー魂にやられておりまんねん▽・。・▽ワン!
Posted by ぽちわかや at 2016年08月11日 16:56
こんにちは
連日のオリンピックの金メダルと高知ではよさこい祭りの熱さと、雨の降らぬ暑さの中で何とか頑張ってる私です。
ガラケイ携帯が開いても暗いままで、大竹しのぶの楽々スマホに変えようと、ドコモショップへ妻と出かけました。
ギタバさんに続いてスマートフォンデビューの予定だったのですが・・・・ガラケイも持たぬ、ぽちわかやさんますますm(__)m・・・・のはずが、結局壊れた時の保険に7年前に覚えて無いけど私の携帯電話は、入っててポイントを使い1400円で、新しいガラケイに明日から引き継ぐ事となりました(^^♪
嫁は、携帯電話定額かけ放題で充分、スマホにする必要も無くて、今回は。
明日も有給休みを使い、盆休みみたいな連休も特に予定はありません。
今冷房の中、シャワーを浴びてミュージシャンのヴァン・モリソンライヴ聴いてます。
本当に良いですね(^^♪
スティールギターもムセビ泣いてて演奏の中で攻撃的も楽しそう(笑)
今日の夕食は、久し振りに土佐の市で、半額になった鰹の刺し身です。丁度昼過ぎに寄った時に、片身の値をつけ替えてました。
タタキが、最近は人気も生で食せるなら、厚みで切ったのに、自家製青森ニンニクのスライスを添えたのが、最高に美味しいです!
キッコーマンの刺し身用醤油で頂きます。
椎名誠、太田和彦、吉田類、皆さんカツオは大好きですね(^^♪
連日のオリンピックの金メダルと高知ではよさこい祭りの熱さと、雨の降らぬ暑さの中で何とか頑張ってる私です。
ガラケイ携帯が開いても暗いままで、大竹しのぶの楽々スマホに変えようと、ドコモショップへ妻と出かけました。
ギタバさんに続いてスマートフォンデビューの予定だったのですが・・・・ガラケイも持たぬ、ぽちわかやさんますますm(__)m・・・・のはずが、結局壊れた時の保険に7年前に覚えて無いけど私の携帯電話は、入っててポイントを使い1400円で、新しいガラケイに明日から引き継ぐ事となりました(^^♪
嫁は、携帯電話定額かけ放題で充分、スマホにする必要も無くて、今回は。
明日も有給休みを使い、盆休みみたいな連休も特に予定はありません。
今冷房の中、シャワーを浴びてミュージシャンのヴァン・モリソンライヴ聴いてます。
本当に良いですね(^^♪
スティールギターもムセビ泣いてて演奏の中で攻撃的も楽しそう(笑)
今日の夕食は、久し振りに土佐の市で、半額になった鰹の刺し身です。丁度昼過ぎに寄った時に、片身の値をつけ替えてました。
タタキが、最近は人気も生で食せるなら、厚みで切ったのに、自家製青森ニンニクのスライスを添えたのが、最高に美味しいです!
キッコーマンの刺し身用醤油で頂きます。
椎名誠、太田和彦、吉田類、皆さんカツオは大好きですね(^^♪
Posted by matsu at 2016年08月11日 18:31
ぽちわかやさん、こんばんわ
今日は仕事でしたが、いつも通り6時過ぎに起きて洗濯しながら、
2、3、4のDVDのライヴを観ました。
だから今日は朝からヴァン・モリソン熱いです(笑)。
50分しかないということに今更ながら気づきましたが、
もちろんそれなり以上に楽しめました。
やっぱりチェロの音が好きだと再認識しましたが、チェロ奏者といえば
私は女性が好きで、映像で観たチェロ奏者が、私が常々
イメージする女性チェロ奏者そのままで嬉しかったです(笑)。
ヴァンさんのインタビュー書き出していただきありがとうございます。
本人はそうは言ってもやっぱりエンターテインメント性を
強く感じるのは、やっぱり生来のエンターテイナーなのでしょうね。
例えばですが、お店で調理する人を眺めたり、
工房で木彫りをする人を見るのは興味深くて面白いですが、
ヴァンさんのエンターテインメント性はそれと同じで、
本人は「創作する人」という意識があるけれど外から見ると
その行為自体が面白い、ということだと思いました。
しかしそれにしてもショウごとに違うパフォーマンスとやらを
一度観てみたいものですね・・・(笑)。
ロックバンドじゃないというのも、私から見ればそう発言すること自体
ロック的なものを感じてしまいます(笑)。
まあこんなことヴァンさん本人にいうと嫌がられそうですね(笑)。
そういえばINTO THE MUSIC私もまた聴き込んでいます。
このアルバムはUniversalからリマスターが出ていたので、
その時に買って聴いたのですが、確かそれ以来だと思います。
で、意外なことに、結構曲を覚えていて、そうかこのアルバムは
ポップな曲が並んでいるんだなとあらためて思いました。
いいですね、近いうちに記事にしたいと考えています。
今このBLOGでは同じカテゴリーの過去記事が下に表示されますが、
ヴァン・モリソンのアルバム記事が自分が思っていたほど
多くなかったのにある意味ショックを受け(笑)、
もっと書きたいと思ったので、このアルバムはちょうどよかったです。
あらためていつもありがとうございます。
今日は仕事でしたが、いつも通り6時過ぎに起きて洗濯しながら、
2、3、4のDVDのライヴを観ました。
だから今日は朝からヴァン・モリソン熱いです(笑)。
50分しかないということに今更ながら気づきましたが、
もちろんそれなり以上に楽しめました。
やっぱりチェロの音が好きだと再認識しましたが、チェロ奏者といえば
私は女性が好きで、映像で観たチェロ奏者が、私が常々
イメージする女性チェロ奏者そのままで嬉しかったです(笑)。
ヴァンさんのインタビュー書き出していただきありがとうございます。
本人はそうは言ってもやっぱりエンターテインメント性を
強く感じるのは、やっぱり生来のエンターテイナーなのでしょうね。
例えばですが、お店で調理する人を眺めたり、
工房で木彫りをする人を見るのは興味深くて面白いですが、
ヴァンさんのエンターテインメント性はそれと同じで、
本人は「創作する人」という意識があるけれど外から見ると
その行為自体が面白い、ということだと思いました。
しかしそれにしてもショウごとに違うパフォーマンスとやらを
一度観てみたいものですね・・・(笑)。
ロックバンドじゃないというのも、私から見ればそう発言すること自体
ロック的なものを感じてしまいます(笑)。
まあこんなことヴァンさん本人にいうと嫌がられそうですね(笑)。
そういえばINTO THE MUSIC私もまた聴き込んでいます。
このアルバムはUniversalからリマスターが出ていたので、
その時に買って聴いたのですが、確かそれ以来だと思います。
で、意外なことに、結構曲を覚えていて、そうかこのアルバムは
ポップな曲が並んでいるんだなとあらためて思いました。
いいですね、近いうちに記事にしたいと考えています。
今このBLOGでは同じカテゴリーの過去記事が下に表示されますが、
ヴァン・モリソンのアルバム記事が自分が思っていたほど
多くなかったのにある意味ショックを受け(笑)、
もっと書きたいと思ったので、このアルバムはちょうどよかったです。
あらためていつもありがとうございます。
Posted by guitarbird
at 2016年08月11日 21:07

matsuさん、こんばんわ
西日本は猛暑続きだとニュースで見ていますが、暑い中
大変そうだなと常々思っています。
何とか頑張っているとのことでよかったです。
こちらは(申し訳ないことに)、少し前に記事にしたように
30度行く日が週に1回くらいしかない「昔の北海道の夏」
らしい夏になっていて過ごしやすいです。
昼間でも日陰は涼しく、ゆえに森の中で写真を撮るのもしんどくなく、
日が暮れると半袖Tシャツで肌寒いかもというくらいになります。
このまま残暑が厳しくならないこと、そして来年以降も
「昔の北海道らしい夏」になってくれますようにと願っています。
オリンピック内村選手はやはりすごいですね。
Fの大谷選手同様、もしかしてその分野で日本史上最高の逸材を
同じ時代に観て感じられるのは幸せだと思いました。
時間が時間なので放送は観ていないのですが、
ニュースは朝に流れるので話題追っています。
携帯新たしくするんですね。
1400円でできるというのはよかったですね。
私は実は、スマホを活用しきれていないので、
ガラケーに戻すことを少し考え始めています。
ただ、「モノ」としてのi-phoneに愛着を持ってしまったようで、
それがなくなるのが寂しいかな、と意外なことを思っています(笑)。
カツオこちらは三陸産が多くて、高知産はなかなかないですね。
東京に行った時に高知のアンテナショップで買う
レトルトのかつおは結構好きです。
かつおににんにくは私もやります。
といって私はチューブのおろしにんにくですが。
しょうがもいいのですが、私はかつおはわさびより
にんにくかしょうがが好きです。
あと最近はたたきよりも刺身をよく食べます。
たたきはサラダにのせることが多くなりました。
でも今日はまぐろ中落ちのねぎとろです(笑)。
かつおはあと安いのが偉いですね(笑)、私も好きです。
ちなみに今は東京の弟がいるので吉田類さんまとめ観してます。
酒のさかながちょっとした一品のヒントになるのがいいですね。
西日本は猛暑続きだとニュースで見ていますが、暑い中
大変そうだなと常々思っています。
何とか頑張っているとのことでよかったです。
こちらは(申し訳ないことに)、少し前に記事にしたように
30度行く日が週に1回くらいしかない「昔の北海道の夏」
らしい夏になっていて過ごしやすいです。
昼間でも日陰は涼しく、ゆえに森の中で写真を撮るのもしんどくなく、
日が暮れると半袖Tシャツで肌寒いかもというくらいになります。
このまま残暑が厳しくならないこと、そして来年以降も
「昔の北海道らしい夏」になってくれますようにと願っています。
オリンピック内村選手はやはりすごいですね。
Fの大谷選手同様、もしかしてその分野で日本史上最高の逸材を
同じ時代に観て感じられるのは幸せだと思いました。
時間が時間なので放送は観ていないのですが、
ニュースは朝に流れるので話題追っています。
携帯新たしくするんですね。
1400円でできるというのはよかったですね。
私は実は、スマホを活用しきれていないので、
ガラケーに戻すことを少し考え始めています。
ただ、「モノ」としてのi-phoneに愛着を持ってしまったようで、
それがなくなるのが寂しいかな、と意外なことを思っています(笑)。
カツオこちらは三陸産が多くて、高知産はなかなかないですね。
東京に行った時に高知のアンテナショップで買う
レトルトのかつおは結構好きです。
かつおににんにくは私もやります。
といって私はチューブのおろしにんにくですが。
しょうがもいいのですが、私はかつおはわさびより
にんにくかしょうがが好きです。
あと最近はたたきよりも刺身をよく食べます。
たたきはサラダにのせることが多くなりました。
でも今日はまぐろ中落ちのねぎとろです(笑)。
かつおはあと安いのが偉いですね(笑)、私も好きです。
ちなみに今は東京の弟がいるので吉田類さんまとめ観してます。
酒のさかながちょっとした一品のヒントになるのがいいですね。
Posted by guitarbird
at 2016年08月11日 21:19
