2013年05月10日
「無人島の10枚」を決めてみる
01

「無人島にCD10枚だけ持って行けるなら何を選ぶ?」
ネットでも実社会でも、人と音楽の話をするとき、
よく話題になりますよね。
僕は今まで考えたことがなかった。
中途半端なリアリストで夢がない人間だからでしょう、
無人島に行くなんて、およそ想像できないから(笑)。
まあでも一方で、音楽の話をするのは大好きだし、
そろそろ考えて記事にするかと、火曜日にふと思いました。
というわけで10枚を選びます。
ただし条件をつけました
●1アーティストにつき1枚
ただしバンドとソロは別アーティスト扱い
●2枚組は2枚として数え、厳密にディスク10枚を選ぶ
ただしLPは2枚組でもCDで1枚なら1枚として数える
●ベスト盤、編集盤は除く
録音が古い順に並べてゆきます。
今回は、1枚につきなるべく短く文章を書くよう努めました。
また、最後に、僕がいちばん好きな1曲を挙げています。
記事を上げているCDはリンクを施しましたので、
ご興味があるかたはそちらもお読みください。
では早速。
☆1枚目
LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB, 1963
Sam Cooke
(released in 1985)
サム・クックのハーレム・スクエアでのライヴ盤は、
この世に存在するライヴアルバムで、僕がいちばん好きなもの。
当時のサムはレコードでは白人向けのソフトな歌を歌っていましたが、
黒人の客を相手にしたこのライヴでは、ソウルのパワーが爆発。
それがロックの原初のパワーにもつながっているのを感じます。
Chain Gangは歌も演奏も(特にギター)最高ののりであり、
Twistin' The Night Awayでは会場が最高潮に達する。
スロウな曲は、静かな中にもエネルギーがたまっているのが分かる。
何を歌わせても最高の歌手、それがサム・クックという人。
サムの生前には日の目を見ることなく、1985年にLPが出ましたが、
僕が高校時代に「FMファン」の表紙で取り上げられていて
サム・クックという人を知ったという思い出もあります。
なお、これ、BLOGをやめるまでには必ず記事を上げます(笑)。
僕の1曲:Chain Gang
☆2枚目
ABBEY ROAD
The Beatles
released in 1969
ビートルズは当然選ぶとして、1枚となるとやはり困りますね。
ほんとうは「ホワイトアルバム」にしたかったんだけど、自ら縛りを
作ってしまったがために断念、しばし考えて決めたのがこれ。
ビートルズの場合はRUBBER SOULを選ぶ人が多そうで、
一方、意外とこれを選ぶ人は少ないような気もしないでもない。
ここでのビートルズはもはや身近な人たちではなく、別世界の
存在と感じられるのではないか、というのが僕の読み。
誤解を恐れずにいえば、これはビートルズが作ったのではなく、
ビートルズのことを世界一好きな4人の若者が録音した、
ビートルズみたいな音楽、といったほうがいいかもしれない。
だから、純粋に音楽だけに接するなら他を選ぶ、ということでしょう。
もひとつ、ここにはポールの名曲が入っていないのが多少痛いかな。
でも、ポールの甘い旋律はメドレーで聴くことができるし、よしとしよう。
強さでは僕の中でビートルズ最強のCome Togetherが入っているし。
じっくり聴くと、ビートルズがただの4人の若者だったことが感じられる。
実は、僕はそこが大好きだったりもします。
このアルバムの記事はこちらをご覧ください。
僕の1曲:Octopus's Garden
☆3枚目
AFTER THE GOLD RUSH
Neil Young
released in 1970
ニール・ヤングの繊細さと豪放さが好きです。
どちらかに寄り切ることもできるのだろうけど、そうすることなく、
しかもどちらの面も自然な姿として感じられるところが。
このアルバムの曲は、歌メロと演奏の間、歌の旋律と歌詞の間、
行間からイメージが膨らんでゆく、そんな曲が揃っていて、
気持ちが弱い時に聴いて歌うと涙を禁じ得ません。
僕がこれを初めて聴いたのは二十歳の頃で、CDでしたが、
傷つきやすかった若い頃を思い出してしまうのかな(笑)。
しかし、このアルバムについて、まだ記事を上げていないので、
話し出すと長くなりそうだから、今回はこれくらいにして、
近いうちに記事を上げることにしました、ご了承ください。
僕の1曲:Birds
☆4枚目
IMAGINE
John Lennon
released in 1971
ジョン・レノン、はい、だからソロは別と入れたので・・・(笑)。
これはImagineが入っているだけでも意味がありそうですが、
ジョンの詩人としての観念的な部分とポップソング作曲家としての
楽しさを求める部分が最善のかたちで調和していて、リアルだけど
聴きやすく、でもメッセージは重たい、そんなアルバムでしょう。
前作で魂をさらけ出した末に残った平穏さが全体を覆っていて、
聴くと、楽しく、安らぎを覚え、小さな幸せを感じます。
ただ、ジョンの幸せは、この後意外と早く一時崩れるのですが。
そしてもちろん楽曲も、すべて名曲級の素晴らしさ。
うちのハウの名前の元になったHowも入っていますからね(笑)。
ジョン・レノンという人が身近に感じられる1枚でもあります。
僕の1曲:Crippled Inside
☆5枚目
THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST
AND THE SPIDERS FROM MARS
David Bowie
released in 1972
デヴィッド・ボウイの通称「ジギー・スターダスト」。
この10枚は基本的にアーティストへの思い入れが強いものですが、
ボウイだけは、大好きだけどそこまでではない、という感じかな。
だから、9枚目まではすんなりと決まったけど、最後の1枚で悩み、
結局は大学生の頃から聴き続けているこちらを取りました。
無人島に行くなら、華やかな気分になれるものも入れたいと
思ったのもこちらに軍配が上がった要因です。
ロックでありながらこのエンターテイメント性の高さは特筆もの。
しかもあの若さでこれを作ってしまうなんて、やはり宇宙人か。
このアルバムもまだ記事に上げていないので、話すと長くなり
だからやはりこの辺りまでとさせていただきます。
記事は、どうだろう、すぐに上げる気持ちになれるかな(笑)。
大好きなアルバムほど構えてしまう、という人間ですからね。
僕の1曲:Starman
☆6枚目
BAND ON THE RUN
Paul McCartney & Wings
released in 1973
ポール・マッカートニー&ウィングスのこのアルバムは、
ビートルズのソロ作品では最も好きな1枚であり、かつ、
ビートルズ以外で僕がリアルタイムでは経験しなかった
すべてのロックのアルバムで最も好きな1枚です。
長くなるので詳しくは記事をお読みいただければと思いますが、
2つほど今回の記事に関連して話します。
ひとつ、Jetに"suffragette"という歌詞が出てきますが、これは
前述のデヴィッド・ボウイのアルバムにSuffragette Cityがあり、
その音の響きにポールが引かれた、と僕は考えています。
だって、ポールが「婦人参政権」て、普段は結びつかないし・・・
もうひとつ、Bluebirdの歌詞に無人島が出てくるのは
今回の記事にはぴったりでしょう(笑)。
ああ、まだまだもっともっと話したいけど・・・
このアルバムの記事はこちらをご覧ください。
僕の1曲:Mrs Vandebilt
☆7枚目
CLOUD 9
George Harrison
released in 1987
ジョージ・ハリスンは、僕がビートルズを聴き始めた頃、
あの「過ぎ去りし日々」の後で一気に落ち目になりました。
マドンナの映画をプロデュースした時、彼女と当時の彼女の夫の
ショーン・ペンと3人の写真がスポーツ紙に掲載されたのですが、
悲しいかな、ジョージの名前が紹介されなかったり。
多分、記者が知らなかったのだと思いますが・・・
そんなジョージが僕のリアルタイムで大復活した。
もうそれだけでこのアルバムはうれしさの塊。
実際、歌も思っていた以上に粒揃いで充実していたし。
このアルバムは、ジェフ・リンが「ひとりレノン・マッカートニー」
となり、大きく構えていたのでジョージはのびのびやれたのだとか。
ジェフとは結局生涯の友だちともなったし、ここからかの
トラヴェリング・ウィルベリーズにも発展したし。
そして、僕の1曲では、僕がすべてのロックの楽曲でいちばん好きな
ギターソロを、エリック・クラプトンが情感込めて弾いています。
仲間っていいなあ、そんなアルバムですね。
僕の1曲:That's What It Takes
☆8枚目
FEAR OF THE DARK
Iron Maiden
released in 1992
アイアン・メイデンのこれが出た1992年の僕は心がぼろぼろで、
夏休みに札幌に帰省した時も、何をするでもなく過ごしていました。
そんな時、当時ヘヴィメタルに興味を持ち始めた弟が、
これいいぞと聴かせてくれたのがこのアルバムでした。
その時は、確かになんかいいぞとは思ったけれどそれで終わり、
しかし、東京に戻って秋葉原でこのアルバムを見て、そうだ、
これよかったよなと買って聴いて気に入りました。
でも当時はまさか僕自身もこんなにメイデンを好きになるなんて。
10枚に文句なしに選ぶのだから、相当ですよね、きっと(笑)。
大作も、ロックンロールも、バラードも、すべてが強くて美しい。
このアルバムの記事はこちらをご覧ください。
僕の1曲:Afraid To Shoot Strangers
☆9枚目
AUTOMATIC FOR THE PEOPLE
R.E.M.
released in 1992
R.E.M.のこのアルバムは、僕のリアルタイムで出てきて聴いた
すべてのロックアルバムでいちばん好きです。
ビートルズのソロも関係なく、ほんとうにすべての中で。
アメリカンロックでは珍しい陰りや湿り気、憂いがある音であり
日本の「わび・さび」にも通じる世界と言えばよいか。
アンプラグドのブームを受け、アコースティックギターを基調とした
音作りの可能性を広げたアルバムともいえるでしょう。
全体の印象はアコースティックだけど、エレクトリックギターで
メリハリを利かせ、全体にタイトで音の響きが強いと感じます。
アルバムの流れとしても最高にいい。
そして僕の1曲は、こちらも僕がリアルタイムで聴いたすべての
ロックの楽曲でもいちばん好きな曲、といえるくらい。
これ以降、R.E.M.は僕にとって大切な存在になりました。
だから、一昨年の解散の報には、ほんとうに涙が出たのです。
僕の1曲:Man On The Moon
☆10枚目
02

いかがでしたか!
ここで、その他候補に挙がったものにもさらりと触れておきます。
BRIDGE OVER TROUBLED WATER
/ Simon & Garfunkel
これを入れると定番ばかりになるように感じました。
MOONDANCE / Van Morrison
最初にぱっと浮かばなかったのでそのまま流しました。
12枚だと入ったのではないか、と(笑)。
MUSWELL HILLBILLIES / The Kinks
ここ数年内に新たに聴いたので、まだ浸透していないかな。
INNERVISIONS / Stevie Wonder
スティーヴィー・ワンダーでいちばん好きなアルバムだけど、
曲ではもっと他に好きな曲が多いので外しました。
PHYSICAL GRAFFITI / Led Zeppelin
CDでも2枚組なので外しました。
ディスク単位で考えると、このアルバムのDisc1の6曲は
僕にとって最強なので、それを選びたかった、かな(笑)。
そもそもZepは、僕にとってはビートルズ、R.E.M.に次ぐ
大きな存在ですが、アルバム1枚選ぶとなると困ります。
52nd STREET / Billy Joel
これを選ばなかった明確な理由が僕自身でも分からない・・・
FREEZE-FRAME / The J. Geils Band
ビートルズ以外で僕が初めて買ったLPで、これ自体への思いは
かなり強いけれど、でもバンドへの思い入れが浅いかな・・・
THE DREAM OF THE BLUE TURTLES / Sting
これは80年代だし、入れたかった。
いっそのことビートルズは別格として11枚にしてでも(笑)。
TRUE STORIES / Talking Heads
僕の隠れた名盤、でもやはりアーティストへの思い入れが低い。
VOLUME ONE & VOLUME THREE
/ Traveling Wilburys
彼らは1枚に絞れないので泣く泣く落としました。
今はセット物で「ひとつ」には収まっているんだけど・・・
INNUENDO / Queen
最後の作品、公的にも私的にも悲しい思いが詰まり過ぎで・・・
WILDFLOWERS / Tom Petty
最後の最後でZIGGYと競ったのがこれでした。
入れなかったのは、記事として多くの方に読んでいただく上では、
1990年代が4枚は多いことと、シェリル・クロウと傾向的に近くて
バランスが悪いと感じ、だからボウイを入れたのでした。
もし、ビートルズのソロは除かなければならないのであれば
この中から入るのは以下の3枚かな。
MOONDANCE
THE DREAM OF THE BLUE TURTLES
WILDFLOWERS
長くなりましたが、最後に自己分析の上で総括します。
気づいたのは、1980年代のアルバムが1枚しかないこと。
しかもその1枚もビートルズのソロだし。
普段、うるさいほど80年代80年代と言っている割にこれか、
というのは自分でも驚きました。
さらには、そこを通り越して1990年代が3枚も入っている。
候補の中に80年代は何枚かあるけど、これは何を意味するのか。
80年代は、ひたすら聴いて勉強する期間だったのではないか。
80年代のリアルタイムのものに限らず、過去のもの含めて。
事実、90年代のもの以外はすべて80年代に初めて聴いています。
なんて言い訳みたいに書いているのは、80年代はつまらないと
言われることを自分で証明したみたいに思われたくないから。
ほんとにこれはたまたまです。
だから敢えてスティングを入れたかったのですが(笑)。
それと、10枚並べてみて、売れたものばかりで、僕はやっぱり
音楽聴きとして「通」じゃないよなあ、と思ったり(笑)。
10枚選んだけれど、今はipodなどでたくさん入るのでしょうね。
もしまかり間違って僕が無人島に行くようなことになれば、急いで
ipodかウォークマンでも買って入れて持って行くかもしれない(笑)。
でも、やはり、音楽を愛する者としては、
ユニット、というか、モノとしてのCDにはこだわりたいですね。
なお、今回はあくまでも話題として10枚を決めたまでで、
僕は、ほんとうにたくさんのアルバムが大好きですよ。
ところで、無人島、行く可能性、あるかもしれないなあ。
北海道本島の東に浮かぶ島々のどこかに・・・
最後は犬たちのアウトテイク写真を。
03


「無人島にCD10枚だけ持って行けるなら何を選ぶ?」
ネットでも実社会でも、人と音楽の話をするとき、
よく話題になりますよね。
僕は今まで考えたことがなかった。
中途半端なリアリストで夢がない人間だからでしょう、
無人島に行くなんて、およそ想像できないから(笑)。
まあでも一方で、音楽の話をするのは大好きだし、
そろそろ考えて記事にするかと、火曜日にふと思いました。
というわけで10枚を選びます。
ただし条件をつけました
●1アーティストにつき1枚
ただしバンドとソロは別アーティスト扱い
●2枚組は2枚として数え、厳密にディスク10枚を選ぶ
ただしLPは2枚組でもCDで1枚なら1枚として数える
●ベスト盤、編集盤は除く
録音が古い順に並べてゆきます。
今回は、1枚につきなるべく短く文章を書くよう努めました。
また、最後に、僕がいちばん好きな1曲を挙げています。
記事を上げているCDはリンクを施しましたので、
ご興味があるかたはそちらもお読みください。
では早速。
☆1枚目
LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB, 1963
Sam Cooke
(released in 1985)
サム・クックのハーレム・スクエアでのライヴ盤は、
この世に存在するライヴアルバムで、僕がいちばん好きなもの。
当時のサムはレコードでは白人向けのソフトな歌を歌っていましたが、
黒人の客を相手にしたこのライヴでは、ソウルのパワーが爆発。
それがロックの原初のパワーにもつながっているのを感じます。
Chain Gangは歌も演奏も(特にギター)最高ののりであり、
Twistin' The Night Awayでは会場が最高潮に達する。
スロウな曲は、静かな中にもエネルギーがたまっているのが分かる。
何を歌わせても最高の歌手、それがサム・クックという人。
サムの生前には日の目を見ることなく、1985年にLPが出ましたが、
僕が高校時代に「FMファン」の表紙で取り上げられていて
サム・クックという人を知ったという思い出もあります。
なお、これ、BLOGをやめるまでには必ず記事を上げます(笑)。
僕の1曲:Chain Gang
☆2枚目
ABBEY ROAD
The Beatles
released in 1969
ビートルズは当然選ぶとして、1枚となるとやはり困りますね。
ほんとうは「ホワイトアルバム」にしたかったんだけど、自ら縛りを
作ってしまったがために断念、しばし考えて決めたのがこれ。
ビートルズの場合はRUBBER SOULを選ぶ人が多そうで、
一方、意外とこれを選ぶ人は少ないような気もしないでもない。
ここでのビートルズはもはや身近な人たちではなく、別世界の
存在と感じられるのではないか、というのが僕の読み。
誤解を恐れずにいえば、これはビートルズが作ったのではなく、
ビートルズのことを世界一好きな4人の若者が録音した、
ビートルズみたいな音楽、といったほうがいいかもしれない。
だから、純粋に音楽だけに接するなら他を選ぶ、ということでしょう。
もひとつ、ここにはポールの名曲が入っていないのが多少痛いかな。
でも、ポールの甘い旋律はメドレーで聴くことができるし、よしとしよう。
強さでは僕の中でビートルズ最強のCome Togetherが入っているし。
じっくり聴くと、ビートルズがただの4人の若者だったことが感じられる。
実は、僕はそこが大好きだったりもします。
このアルバムの記事はこちらをご覧ください。
僕の1曲:Octopus's Garden
☆3枚目
AFTER THE GOLD RUSH
Neil Young
released in 1970
ニール・ヤングの繊細さと豪放さが好きです。
どちらかに寄り切ることもできるのだろうけど、そうすることなく、
しかもどちらの面も自然な姿として感じられるところが。
このアルバムの曲は、歌メロと演奏の間、歌の旋律と歌詞の間、
行間からイメージが膨らんでゆく、そんな曲が揃っていて、
気持ちが弱い時に聴いて歌うと涙を禁じ得ません。
僕がこれを初めて聴いたのは二十歳の頃で、CDでしたが、
傷つきやすかった若い頃を思い出してしまうのかな(笑)。
しかし、このアルバムについて、まだ記事を上げていないので、
話し出すと長くなりそうだから、今回はこれくらいにして、
近いうちに記事を上げることにしました、ご了承ください。
僕の1曲:Birds
☆4枚目
IMAGINE
John Lennon
released in 1971
ジョン・レノン、はい、だからソロは別と入れたので・・・(笑)。
これはImagineが入っているだけでも意味がありそうですが、
ジョンの詩人としての観念的な部分とポップソング作曲家としての
楽しさを求める部分が最善のかたちで調和していて、リアルだけど
聴きやすく、でもメッセージは重たい、そんなアルバムでしょう。
前作で魂をさらけ出した末に残った平穏さが全体を覆っていて、
聴くと、楽しく、安らぎを覚え、小さな幸せを感じます。
ただ、ジョンの幸せは、この後意外と早く一時崩れるのですが。
そしてもちろん楽曲も、すべて名曲級の素晴らしさ。
うちのハウの名前の元になったHowも入っていますからね(笑)。
ジョン・レノンという人が身近に感じられる1枚でもあります。
僕の1曲:Crippled Inside
☆5枚目
THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST
AND THE SPIDERS FROM MARS
David Bowie
released in 1972
デヴィッド・ボウイの通称「ジギー・スターダスト」。
この10枚は基本的にアーティストへの思い入れが強いものですが、
ボウイだけは、大好きだけどそこまでではない、という感じかな。
だから、9枚目まではすんなりと決まったけど、最後の1枚で悩み、
結局は大学生の頃から聴き続けているこちらを取りました。
無人島に行くなら、華やかな気分になれるものも入れたいと
思ったのもこちらに軍配が上がった要因です。
ロックでありながらこのエンターテイメント性の高さは特筆もの。
しかもあの若さでこれを作ってしまうなんて、やはり宇宙人か。
このアルバムもまだ記事に上げていないので、話すと長くなり
だからやはりこの辺りまでとさせていただきます。
記事は、どうだろう、すぐに上げる気持ちになれるかな(笑)。
大好きなアルバムほど構えてしまう、という人間ですからね。
僕の1曲:Starman
☆6枚目
BAND ON THE RUN
Paul McCartney & Wings
released in 1973
ポール・マッカートニー&ウィングスのこのアルバムは、
ビートルズのソロ作品では最も好きな1枚であり、かつ、
ビートルズ以外で僕がリアルタイムでは経験しなかった
すべてのロックのアルバムで最も好きな1枚です。
長くなるので詳しくは記事をお読みいただければと思いますが、
2つほど今回の記事に関連して話します。
ひとつ、Jetに"suffragette"という歌詞が出てきますが、これは
前述のデヴィッド・ボウイのアルバムにSuffragette Cityがあり、
その音の響きにポールが引かれた、と僕は考えています。
だって、ポールが「婦人参政権」て、普段は結びつかないし・・・
もうひとつ、Bluebirdの歌詞に無人島が出てくるのは
今回の記事にはぴったりでしょう(笑)。
ああ、まだまだもっともっと話したいけど・・・
このアルバムの記事はこちらをご覧ください。
僕の1曲:Mrs Vandebilt
☆7枚目
CLOUD 9
George Harrison
released in 1987
ジョージ・ハリスンは、僕がビートルズを聴き始めた頃、
あの「過ぎ去りし日々」の後で一気に落ち目になりました。
マドンナの映画をプロデュースした時、彼女と当時の彼女の夫の
ショーン・ペンと3人の写真がスポーツ紙に掲載されたのですが、
悲しいかな、ジョージの名前が紹介されなかったり。
多分、記者が知らなかったのだと思いますが・・・
そんなジョージが僕のリアルタイムで大復活した。
もうそれだけでこのアルバムはうれしさの塊。
実際、歌も思っていた以上に粒揃いで充実していたし。
このアルバムは、ジェフ・リンが「ひとりレノン・マッカートニー」
となり、大きく構えていたのでジョージはのびのびやれたのだとか。
ジェフとは結局生涯の友だちともなったし、ここからかの
トラヴェリング・ウィルベリーズにも発展したし。
そして、僕の1曲では、僕がすべてのロックの楽曲でいちばん好きな
ギターソロを、エリック・クラプトンが情感込めて弾いています。
仲間っていいなあ、そんなアルバムですね。
僕の1曲:That's What It Takes
☆8枚目
FEAR OF THE DARK
Iron Maiden
released in 1992
アイアン・メイデンのこれが出た1992年の僕は心がぼろぼろで、
夏休みに札幌に帰省した時も、何をするでもなく過ごしていました。
そんな時、当時ヘヴィメタルに興味を持ち始めた弟が、
これいいぞと聴かせてくれたのがこのアルバムでした。
その時は、確かになんかいいぞとは思ったけれどそれで終わり、
しかし、東京に戻って秋葉原でこのアルバムを見て、そうだ、
これよかったよなと買って聴いて気に入りました。
でも当時はまさか僕自身もこんなにメイデンを好きになるなんて。
10枚に文句なしに選ぶのだから、相当ですよね、きっと(笑)。
大作も、ロックンロールも、バラードも、すべてが強くて美しい。
このアルバムの記事はこちらをご覧ください。
僕の1曲:Afraid To Shoot Strangers
☆9枚目
AUTOMATIC FOR THE PEOPLE
R.E.M.
released in 1992
R.E.M.のこのアルバムは、僕のリアルタイムで出てきて聴いた
すべてのロックアルバムでいちばん好きです。
ビートルズのソロも関係なく、ほんとうにすべての中で。
アメリカンロックでは珍しい陰りや湿り気、憂いがある音であり
日本の「わび・さび」にも通じる世界と言えばよいか。
アンプラグドのブームを受け、アコースティックギターを基調とした
音作りの可能性を広げたアルバムともいえるでしょう。
全体の印象はアコースティックだけど、エレクトリックギターで
メリハリを利かせ、全体にタイトで音の響きが強いと感じます。
アルバムの流れとしても最高にいい。
そして僕の1曲は、こちらも僕がリアルタイムで聴いたすべての
ロックの楽曲でもいちばん好きな曲、といえるくらい。
これ以降、R.E.M.は僕にとって大切な存在になりました。
だから、一昨年の解散の報には、ほんとうに涙が出たのです。
僕の1曲:Man On The Moon
☆10枚目
02

いかがでしたか!
ここで、その他候補に挙がったものにもさらりと触れておきます。
BRIDGE OVER TROUBLED WATER
/ Simon & Garfunkel
これを入れると定番ばかりになるように感じました。
MOONDANCE / Van Morrison
最初にぱっと浮かばなかったのでそのまま流しました。
12枚だと入ったのではないか、と(笑)。
MUSWELL HILLBILLIES / The Kinks
ここ数年内に新たに聴いたので、まだ浸透していないかな。
INNERVISIONS / Stevie Wonder
スティーヴィー・ワンダーでいちばん好きなアルバムだけど、
曲ではもっと他に好きな曲が多いので外しました。
PHYSICAL GRAFFITI / Led Zeppelin
CDでも2枚組なので外しました。
ディスク単位で考えると、このアルバムのDisc1の6曲は
僕にとって最強なので、それを選びたかった、かな(笑)。
そもそもZepは、僕にとってはビートルズ、R.E.M.に次ぐ
大きな存在ですが、アルバム1枚選ぶとなると困ります。
52nd STREET / Billy Joel
これを選ばなかった明確な理由が僕自身でも分からない・・・
FREEZE-FRAME / The J. Geils Band
ビートルズ以外で僕が初めて買ったLPで、これ自体への思いは
かなり強いけれど、でもバンドへの思い入れが浅いかな・・・
THE DREAM OF THE BLUE TURTLES / Sting
これは80年代だし、入れたかった。
いっそのことビートルズは別格として11枚にしてでも(笑)。
TRUE STORIES / Talking Heads
僕の隠れた名盤、でもやはりアーティストへの思い入れが低い。
VOLUME ONE & VOLUME THREE
/ Traveling Wilburys
彼らは1枚に絞れないので泣く泣く落としました。
今はセット物で「ひとつ」には収まっているんだけど・・・
INNUENDO / Queen
最後の作品、公的にも私的にも悲しい思いが詰まり過ぎで・・・
WILDFLOWERS / Tom Petty
最後の最後でZIGGYと競ったのがこれでした。
入れなかったのは、記事として多くの方に読んでいただく上では、
1990年代が4枚は多いことと、シェリル・クロウと傾向的に近くて
バランスが悪いと感じ、だからボウイを入れたのでした。
もし、ビートルズのソロは除かなければならないのであれば
この中から入るのは以下の3枚かな。
MOONDANCE
THE DREAM OF THE BLUE TURTLES
WILDFLOWERS
長くなりましたが、最後に自己分析の上で総括します。
気づいたのは、1980年代のアルバムが1枚しかないこと。
しかもその1枚もビートルズのソロだし。
普段、うるさいほど80年代80年代と言っている割にこれか、
というのは自分でも驚きました。
さらには、そこを通り越して1990年代が3枚も入っている。
候補の中に80年代は何枚かあるけど、これは何を意味するのか。
80年代は、ひたすら聴いて勉強する期間だったのではないか。
80年代のリアルタイムのものに限らず、過去のもの含めて。
事実、90年代のもの以外はすべて80年代に初めて聴いています。
なんて言い訳みたいに書いているのは、80年代はつまらないと
言われることを自分で証明したみたいに思われたくないから。
ほんとにこれはたまたまです。
だから敢えてスティングを入れたかったのですが(笑)。
それと、10枚並べてみて、売れたものばかりで、僕はやっぱり
音楽聴きとして「通」じゃないよなあ、と思ったり(笑)。
10枚選んだけれど、今はipodなどでたくさん入るのでしょうね。
もしまかり間違って僕が無人島に行くようなことになれば、急いで
ipodかウォークマンでも買って入れて持って行くかもしれない(笑)。
でも、やはり、音楽を愛する者としては、
ユニット、というか、モノとしてのCDにはこだわりたいですね。
なお、今回はあくまでも話題として10枚を決めたまでで、
僕は、ほんとうにたくさんのアルバムが大好きですよ。
ところで、無人島、行く可能性、あるかもしれないなあ。
北海道本島の東に浮かぶ島々のどこかに・・・
最後は犬たちのアウトテイク写真を。
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Posted by guitarbird at 19:54
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