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2014年01月08日

WITH A LITTLE HELP... ジョー・コッカー

01
WITH A LITTLE HELP... ジョー・コッカー

WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS Joe Cocker
ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
ジョー・コッカー
 (1969)

一昨日から今朝にかけての札幌は雪がたくさん降りました。
特に僕の家の辺りでは、昨夜から今朝が多かった。
寝る前に家の周りの雪かきをしたのですが、起きてみると、
20cmくらいが新たに降っていたようでした。
今日はだから昼からは雪かきに追われて過ごしました。

そんな午後は、ゆっくりと音楽と向き合って、
その勢いでアルバムの記事を上げたくなるものです。
なんせインドア人間の僕ですから(笑)。

というわけで、今日はやや唐突にジョー・コッカーいきます。
ただしもちろん、今年になって聴いているのですが、それは後ほど。
なお、記事のタイトルは、長いので、不承不承に省略しましたが、
でもこの場合はそれで通じるかなと。

ジョー・コッカーとの出会いは、僕の年代ならやはり
映画「愛と青春の旅立ち」のテーマ曲であり、
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnsと共演した
Up Where We Belongという人が多いでしょうか、僕もです。
僕は、その前から、ビートルズの曲をカバーしてヒットさせた
ビートルズとほぼ同時代の人として存在は知っていたのですが、
その曲のビデオクリップを見て、手を震わせながら力唱する姿に、
「生きた伝説」という言葉が頭をよぎりました。
翌日の学校でその歌い方が話題になり、手つきを真似したりして、
あの人はアル中なのかな、と。
彼はアルコールと麻薬の中毒を克服したそうなのですが、
でも実際にその手つきがその影響かどうかは分かりません。
しかしとにかく映像が衝撃的だったことは間違いなく、
高校生が大人の世界を知った、という感じもしました。
その曲はとってもいいと思いましたが、でもまだ10代の
若くてとんがったロック野郎だった僕には早すぎたようで、
サントラLPはもちろんドーナツ盤を買うこともありませんでした。
この曲は最近もCMで使われるなどもはやスタンダード化していて、
そんな名曲の最初に出会えたのは、でも、うれしいですね。

それからは意識はする人にはなりましたが、でもやはり
自分が聴くには大人過ぎるかなとずっと思いつつ、
初めてベスト盤のCDを買って聴いたのは30歳の頃でした。
アルバムを聴いたのも、リマスター盤が出てからで、
僕の中では、存在は古いけど音は新しい人です。
まあ、そういう人はいっぱいいるのですが(笑)。
最初に買ったベスト盤に収録のYou Are So Beautiful
ビリー・プレストンの曲、これが90年代に一時期
ラジオでよく流れていたのを覚えていたのですが、後にそれは、
アル・パチーノ主演の映画「カリートの道」
テーマ曲として使われていたからだと分かりました。

ジョー・コッカーの音楽スタイルは「ブルーアイドソウル」
に分類されているようですが、このスタイルって、
意識して黒人のソウルっぽく歌ったり音作りをしている人と、
歌うと自然にソウルっぽくなる人がいるような気がしていて、
ジョー・コッカーは後者ではないかと感じます。
ソウルっぽさがイコール黒っぽさというだけではなく、
もっと大きな枠の中の「ソウル=魂」がこもった歌。
あくまでも僕の感じなのですが、ジョー・コッカーの場合は、
大人しく静かに歌おうとしてもどだい無理なのではないかと。
あ、いやもちろん歌の中で熱いだけでは伝わらなくて、
技巧として静かに歌う部分はもちろんあるにしても、
そうした心の熱さが極めて真っ直ぐに伝わってくる人ですね。
前に、ウィリー・ネルソンの時に、ウィリー・ネルソンは
ウィリー・ネルソンでしかあり得ないと書きましたが、
ジョー・コッカーもそうした音の世界を持った人でしょう。
くどくどと書いてきてこんな言い方もなんですが、
ジョー・コッカーの場合は聴けばすべて伝わる、と。

参加メンバーが顔写真付きでブックレットの裏に紹介され、
まさに「友だちからの助け」で完成したことを物語っています。
メンバーの中のクリス・ステイントン Chris Stainton
当時のジョーの片腕的キーボード奏者で作曲もしています。
僕は、2003年のエリック・クラプトンの札幌ドーム公演で、
彼の姿を見ているように、息の長い活動を続けている人。
ギターのヘンリー・マッカロク Henry McCullouch
後にウィングスのメンバーになりすぐに脱退します。
そして目を引くのが2人の大物、まずひとりは、
当時若くして既に英国ロック界の重鎮的存在だった(多分)、
スティーヴ・ウィンウッド Steve Winwood
もうひとりはかのジミー・ペイジ Jimmy Page
ペイジはレッド・ツェッペリン結成前には、
スタジオ・ミュージシャンとして活躍しており、
彼の名前を他のアーティストで見つけるとうれしくなります。
ただし、ジョー・コッカーのこのアルバムのリリースは、
Zepの1枚目より後なのですが、契約問題その他で何か
からくりがありそうで、もう少し調べてみたいです。
なおペイジはTr2、4、5、7、9とボーナスの11、12に参加。
ウィンウッドは長いキャリアを中抜けで何枚か聴いていますが、
そろそろ真面目に聴きたいと常々思っている人です。
しかしその前に、このアルバムでそれが露呈されるのですが、
また追って話します。


02 今日のA公園の松はジョー・コッカーみたい
WITH A LITTLE HELP... ジョー・コッカー

Tr1:Feeling Alright
(Dave Mason)
弟が突然デイヴ・メイソンを聴き始めました。
正月にひとまず3枚のCDを買ってきたものですが、
紙ジャケなどで古い年代のものを揃えられることで、
集め始めたのだと思います。
デイヴ・メイソンのことを調べているうちに、
この曲が彼の曲だと知りました。
はい、知らなかったのです。
しかもトラフィック Trafficの曲だったなんて。
はい、聴いていなかったのです、CD持ってますが・・・
それを知ってまたジョー・コッカーを聴き始めた一方、
トラフィックのこの曲が入ったアルバムも聴き始めました。
でも、トラフィックはまだ到底記事にできるほどではないので
今回はよく聴いたジョー・コッカーにしたというわけです。
この曲はジョーのこれを聴いて一発で大好きになりました。
ちょっと洒落たラテンっぽいのりの軽やかな曲で、
タイトルを歌うサビのシンプルさがぐさっと心に刺さってきて、
そこばかり何度も何度も口ずさんでしまう、名曲ですね。


Tr2:Bye Bye Blackbird
(Henderson - Dixon)
あらら「鳥の名前」の曲がここにもありました・・・
これは調べたところ、1920年代の古い曲ということで、
古くさい響きの曲だけどそこまで古いとは予想外、しかし
そんな曲を見つけて歌って自分のものにしたセンスがいいですね。
ギターソロはもうどう聴いてもジミー・ペイジ
指が弦に引っかかるようなたどたどしい弾き方は、
しかしそれが持ち味なので僕はそこが好きですよ。
キレがいい女性コーラス陣も気持ちが入っています。


Tr3:Change In Louise
(Joe Cocker - Chris Stainton)
自作曲とカバーを混ぜて対等に歌うのはソウルではよくあること。
熱唱型のブルージーな曲で、たとえばバッド・カンパニーとか
ホワイトスネイクといった英国ロックにつながっていくタイプの曲。


Tr4:Marjorine
(Joe Cocker - Chris Stainton)
続いて自作で英国で「再デビュー」を果たした曲。
ロックにはよくある呪文のような重たい響きの曲。
「マージョリーン」というのもちょっと不気味というか
薬か何かを連想させられる名前。
でも曲は胸に迫ってくる厚くて熱い曲。
自作の曲ではやっぱりこれがいちばん印象的かな。


Tr5:Just Like A Woman
(Bob Dylan)
ボブ・ディランのかの名曲を教会音楽風にアレンジ。
こうすることにより、旋律の良さはディランより出ているかな。
この中では最も落ち着いていて、歌と演奏がうまくとろけたアレンジ。


Tr6:Do I Still Figure In Your Life ?
(Peter Dello)
作曲者は英国のシンガー・ソングライターであり、この曲は、
その人が組んでいたバンドの1967年のヒット曲とのこと。
オリジナルはきっともっと明るくアップテンポで乾いているのでは、
と思わせるのがジョー・コッカーの個性でしょうかね。
これは曲自体がソウルっぽいと感じさせますね。
オルガンはスティーヴ・ウィンウッド


Tr7:Sandpaper Cadillac
(Joe Cocker - Chris Stainton)
ダイナミックなギターとピアノの動きに乗せられ、
落ち着いた流れの中に一瞬だけはちきれた歌メロが出てきて
大人しいけれど劇的な曲。


03 今朝はA公園に着くと散策路は未踏の雪の道
WITH A LITTLE HELP... ジョー・コッカー


Tr8:Don't Let Me Be Misunderstood
(Bennie Benjamin - Gloria Caldwell - Sol Marcus)
アニマルズの持ち歌としてあまりにも有名であり、
エルヴィス・コステロも僕のリアルタイムで歌っていたし、
それ以上に日本人には尾藤イサオの曲として有名なこの曲、
曲自体についてはあまり言うこともないでしょう。
志村けんもコントの中で歌っていましたし(笑)。
元々はニーナ・シモンの曲ということです。
ただ、あの「てんてれてんてれてぇ~ん てれれんててぇて」
というイントロを排除して、まったく別の、まるで幽霊のような
響きのギターリフに変えているのが面白い。
曲の流れとしては、僕はこんなじゃないともがいていたけれど、
結局は心の迷路にはまりこんで抜け出せなくなってしまい、
友だちの「少しの」助けが必要になる、というわけか・・・


Tr9:With A Little Help From My Friends
(John Lennon - Paul McCartney)
いわずとしれたビートルズ The Beatlesのカバーで、
全英No.1の大ヒットを記録した名演。
僕が聴いたビートルズのカバー曲の中で、ジョーのこれは
或る意味、オリジナルを凌駕していると感じる唯一のものです。
ワルツにしてゴスペル風の大胆なアレンジを施し、
ジミー・ペイジのアタックの強いギターが心を煽りたて、
ジョーのこの世のものとも思えない凄味のあるヴォーカルは、
ただただ聴く者を圧倒して心を踏み倒しまくります。
♪ Do you need anybodyというBメロに入る前の
「でんでんでっでぇ~」というギターには痺れます。
その2回目、3'49"辺りでジョーが歌詞を歌わずに叫ぶところは、
こっちも「あぁ~っ」といろんな感情がないまぜになります。
ただ、ですね。
ジョーが歌うと、「少しだけ」手伝うなんて生易しいものではなく、
助けるほうも命がけみたいな切迫感がありますが、
それは"a little help"というモチーフからすると、どうなのだろう。
ポール・マッカートニージョン・レノンがこの曲に
込めた思いは、あくまでも"a little"のはずで、その証拠に、
ビートルズではリンゴ・スターが歌い、力が抜けたよい味が
出ているように思い、その辺のビートルズのセンスはさすが。
でも、じゃあジョー・コッカーのこれが「違う」かといえば、
ぜんぜん違わない、これはこれで「あり」なんです。
音楽が作曲者の手を離れて人によって解釈が違うのは、
当たり前でありそこが楽しみなわけで、大仰に聴こえても、
ジョーにとってはあくまでも"a little"なのでしょうね。
乗り越えるべきものが自分には大きすぎたのかな(酒と薬と)。
なんて能書き言ってますが、とにかくこの曲は、
圧倒的なクオリティですべての人を黙らせます。
逆に、ジョーのこれを聴いてからリンゴのを聴くと、
もっと真面目に助けてやれよと感じるでしょうね(笑)。


Tr10:I Shall Be Released
(Bob Dylan)
ボブ・ディランのプロテストソングサイドの名曲。
前の曲で「少しの」助けを借り、きっと解放されるだろう
という流れがうまいですね、納得。
曲も切迫感から逃れ、まだ頼りなげな中にも明るい兆しがという、
ソフトで落ち着いた響きになっています。
その雰囲気を演出するのに大きな役割を果たすキーボードは
スティーヴ・ウィンウッドによるもの、さすが。
「気分はいいよ」と1曲目で歌い始めて、いろいろ体験して、
最後の3曲をこの感興の流れに仕立てるというのは、
アルバムとしてもよく考えられていることを感じます。


今回は2曲のボーナストラックにも触れます。


Tr11:The New Age Of Lily
(Joe Cocker - Chris Stainton)
これはTr4のシングルB面曲としてリリース。
ジョーの声が他とちょっと違って聴こえてきて、
最初はクリスが歌っているのかと思ったくらい。
他の人が歌うともっと素軽いポップソングになったかな。
まあ、それなりに軽くて楽しい曲ですが。


Tr12:Something's Going On
(Joe Cocker - Chris Stainton)
これは表題曲Tr9のシングルB面曲としてリリース。
こちらはもっと明るく楽しいせっかちな響きの曲。
ジミー・ペイジのギターがうまく煽っています。
後半のマイナー調の歌メロの部分は、なにかどこかで
聴いたことがあるような感じだけど、思い出せない・・・
シングルのB面はどちらも軽い曲なのは興味深いですね。
そちらの面もほんとはもっと押し出したいのかも。




これは、ロックのヴォーカルアルバムとしては
最上の部類の1枚ではないかと。
ジミー・ペイジがいることを知っていれば、
もっと若い頃から聴いていたかなと思いますが(笑)、
そんなこと言っても意味がないですね、音楽はタイミングだから。

ジョー・コッカーを聴くと、落ち着くんだけど熱くなるという、
相反することを不自然なく感じている自分に気づきます。
自分の気持ちが表に出てくるのを感じます。
すっきりした、という感じじゃないんだけど、でも、
大切なものは心に残らなければならないんだと感じます。



それにしても今回の大雪。

足掛け3日に渡って断続的降っていましたが、
だから降っているその瞬間は大雪とはあまり感じなくて、
最後に気がつくと大雪だった、という感じがしました。

今日の午後はほんとに、
雪かきと記事を書くだけで終わりました(笑)。

雪かきで明日は筋肉や関節が痛くならないか心配・・・

というわけで今日のおやつは

04
WITH A LITTLE HELP... ジョー・コッカー

六花亭の「ほたてまん」
タジン鍋で蒸して食べました(笑)。

中は味付けしてほぐされたほたての貝柱です。






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Posted by guitarbird at 17:54 │ロックC-J

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