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2013年08月05日

CRADLESONG ロブ・トーマスの新譜

guitarbirdはただいま遠征に出ています。
この記事はタイマーでセットして上げています。
お返事が遅れることがあります、ご了承ください。


朝から熱くて長い音楽記事で恐縮ですが・・・
このCDの国内盤の発売日が今日8月5日で、
この記事は以前からこの日に上げると決めていて、
そこに急きょ遠征が入ったため、こうなりました。
お時間がある時にお付き合いいただけると幸いです。

01
CRADLESONG ロブ・トーマスの新譜

CRADLESONG Rob Thomas 
クレイドルソング ロブ・トーマス
 released in 2009

ロブ・トーマス
はてさて???
僕が、今のところ最後に大好きになって追いかけているバンド、
1995年にデビューしたマッチボックス・トウェンティ
フロントマン、ヴォーカリスト、そして優れた作曲家。
バンドは3枚のオリジナルアルバムと1枚のベスト盤を、
またロブはソロを1枚、これまでにリリースしています。
15年でこれだけだから、寡作ですね。
アルバム3枚でベスト盤を出したくらいだし。

バンドのことは、別の機会にアルバム記事を上げますが、
ロブ・トーマスは、デビュー時から作曲家として注目されていて、
その才能が開花したのが、1999年。
サンタナのアルバムSUPERNATURALにおいて
Smoothを作曲し(Itaal Shurという人と共作)、
自らも客演してNO.1ヒットとなり、さらには、グラミー賞の
ソング・オブ・ザ・イヤーとレコード・オブ・ザ・イヤーを獲得する

という快挙を成し遂げました。
この2つ賞は、アルバム・オブ・ザ・イヤー、最優秀新人賞並び、
グラミーの4大タイトルとも言われている賞ですが、
そんな名誉ある賞を、たった1枚のアルバムを出しただけの
「若造」が受賞してしまったのです。
そして以降はソングライターとしても注目を集めることに。

ロブ・トーマスの特徴は、「とにかく熱い」
もうほんと、聴いていてこっちが照れくさくなるくらい
まっすぐにひたすら熱く歌っていて、「青春路線」とでもいうか。
しかも歌メロには、ちょっと歌謡曲っぽい「臭さ」もあります。
また、じめっとしている、とまではいわないけど、
多少のウェットな感覚がある人で、曲により濃淡はありますが、
少し引いた感覚で聴かせる人だと思います。
「陰り」というとまた言い過ぎかな、この辺は表現が難しいですが、
要は、ノリが前面に出るひたすら明るく楽しい音、ではなく、
何か心に引っかかるものがある音、という感じです。

彼の熱さは、サンタナのその曲でよく分かると思いますが、
サンタナにロブ・トーマス、最初にその話を聞いて僕は、
意外というより、「あ、やっぱりか」と思ったものです。
ロブの熱さが、ラテンのサンタナに注入されてさらに熱くなる。
これはサンタナ側からのアプローチなのかな、だとすれば、
超大物のサンタナに見染められたということで、とにかく
これほどうまくいった共演も少ないのではないかと思うくらい。

今回のアルバムにも、そんな「青春の熱さ」を期待しました。
もちろん期待通りでしたが、しかし、今回は、
全体的に少しクールダウンした感じを受けました。
やはり、成長したというか、年相応に落ち着いたのでしょうか。
ただしもちろん、普通の人から見るとまだかなり熱いので、
そこはどうかご心配なきよう(笑)。

ヴォーカリストとして見ると、
声は、粘っこくて多少「押し」が強いけど、でも多少で、
重たくもなく、歌い方も無理がなく、そりゃ熱いですが、
妙な癖はなくて聴きやすいよい声だと思います。
また、自分に対する揺るぎない自信を感じる声であり、
そこが、聴いていて頼りになるしほっとする部分でしょう。
でも、決して嫌味ではないのがまたいいところ。
と書いてふと思ったのが、
ポップスターとして際立った強烈な個性を放つというよりは、
「その辺にいるお兄さん」感覚かもしれない、ということで、
それがまた新しい世代のスターだと感じる部分です。

今回のアルバムも、数曲をバンドメンバーと共作していますが、
基本的にはすべてロブが書いています。
ロブの曲作りの特徴は、曲のフック作りがうまいことでしょう。
フックというのは一応、旋律そのものの良さよりも、
ちょっとした仕掛けで心を掴まれたり揺さぶられる部分のこと。
今回の記事では、僕が、
曲作りの、特に「フック」作りが上手いと思った部分を
各曲ごとに取り上げて話してみたいと思います。


02 ジャケット裏とCDトレイの写真
CRADLESONG ロブ・トーマスの新譜


Tr1:Her Diamonds
彼女の涙がダイアモンドのようにこぼれ落ちる。
なんとかしようと取り繕ってはみたものの、逆効果なだけ・・・
やっぱり、熱いだけじゃだめなんですね(笑)。
アフリカンビート風のドラムスで始まり、
ゆったりと進む中で、ドラマを繰り広げてゆきます。
この曲では、サビに入る部分で"oooh"と一声入れるのが
とても印象に残ります。


Tr2:Gasoline
ガソリン・・・やっぱり気持ちの熱さを自覚しているんだ(笑)。
しかし曲はタイトルとは裏腹に淡々と進む感じで、
その辺のギャップがまた面白い部分です。
曲は割とシンプルで大人しめだけど、やっぱりフックが多く、
歌い出しの"Oh well, oh well"というハミングははっとさせられるし、
曲の中で一度しか出てこない中間部を設けていますが、
そこでコーラスがかぶさり、曲がまろやかに流れてゆきます。


Tr3:Give Me The Meltdown
ソウル風のベースに導かれ、ギターが展開するイントロがいい。
この曲の上手いところは、歌い出し3小節目から始まる
同じ音を8回繰り返す部分で、特に2ndのその部分は
"Take and take and take and take and take and take and"
と、Takeを6回も繰り返し、まるで時計の音のように響くところ。
この執拗な繰り返しもまたロブの特徴でしょう。
そしてなんといってもサビ(Bメロ)の素晴らしさ!
テンポは同じなんだけど、前半は演奏が横に広がる感じなのが、
サビに入ると引きしまってまっすぐ前に突き進み、
あたかもテンポを速くしたかのように感じるのが不思議。
サビに入ったところの"Hey now”という歌い出しもいいし、
サビの最後も、演奏がすべて止まって、ロブの声だけが残り、
"Round and round and round"と締めるのは、もう憎い!
サビで疾駆し、爽やかな気分になれる曲で、喩えていうなら
夏の高原で走った後のような熱さと爽快さがある曲。
個人的にこのアルバムでいちばん好きな曲!


Tr4:Someday
ピアノのきらびやかなイントロで始まる波のようなバラード。
中間部の他、最後に、それまでにはなかった新たな旋律を用い、
賛美歌風のコーラスを展開して曲が終わります。
ほんと、曲作りの上手いですが、ロブ・トーマスは、
曲の中で一度しか出てこない部分を設けるのが好きなようで、
今こうして記事を書くのにじっくりと聴いていると、
ほとんどの曲にそれが設けられていることに気づきました。
C.C.R.ジョン・フォガティは逆に、
それを設けた曲がほとんどないのとは対照的です。
あ、別に、ロブがC.C.R.に影響を受けたとかそういうことはなく、
ただ、今ぱっと頭に浮かんだアメリカのソングライターが
ジョン・フォガティだった、というだけです。
そしてビートルズにも、ほとんどそれがないです、念のため。
まあだから、これもロブの特徴といっていいのでしょうね。


Tr5:Mockingbird
再び軽快なポップソング、ちょっと80年代ヒットチャート風。
明るくて全体的にもわっとした雰囲気の曲。
そうそうそれからこの人の曲は、特にサビの部分で、
時には「詰め込み過ぎ」と感じるくらいに、
次々と言葉を繰り出してゆくのも特徴でしょうね、
なんというか、サビで焦っている感じ。
もちろんそれも個性として僕は大好きですが、
落ち着かない、と言われれば、そうかもしれません。
それにしても、鳥が逃げそうなくらい熱く歌っています(笑)。


Tr6:Realworld '09
タイトルに「'09」とついているのは、デビューアルバムの1曲目に
Real Worldという曲があるからだと思いますが、
しかしこれは焼き直しではなく、まったく別の曲です。
簡単なドラムス(リズムボックスか?)のイントロから、
やっぱり急いたようにいきなり言葉を次々と繰り出してゆき、
曲が始まって5秒でロブの世界が完結します。


Tr7:Fire On The Mountain
キーボードの静かなイントロがちょっと「70年代産業ロック」風。
ジャングルビート風のドラムスが盛り上げつつ静かに歌い出し、
サビで歌も演奏も大爆発する、今回最も熱い曲。
まあ、タイトルがタイトルですからね(笑)。


Tr8:Hard On You
ちょっと陰りがある、ちょっとブリティッシュ風のポップソング。
これ曲自体はどちらかというと単調ですが、
歌ではなく、4小節に1回入るギターの
「ぎゅーいっぎゅーいっ」という音が印象に残ります。
やっぱり、ただものではない。


Tr9:Still Ain't Over You
出だしのギターがU2New Years Dayによく似ている・・・
あ、ちょっと似ているな、と思っただけですが、ともかく、
マイナー調の重たくて沈んだ力強いロック系の曲で、
「ちょっと影がある英雄」、そんなカッコよさがある曲ですね。
あ、そうですね、やっぱりU2風かもしれない・・・
Tr3の次に好きな曲が、これです。


Tr10:Natural
70年代ソウル風、マイナー調の落ち着いた曲。
もうこれくらいの年代の人になると、いろいろな音楽を
普通に雑多に聴いて育ってきているでしょうから、
何が何風と敢えて分けなくてもいいのかもしれないけれど・・・
これは、懐かしい、という感じがいちばんする曲ですし、
この中ではいちばん温度が低い曲でもあります(笑)。
そう、押さえた歌い方も上手い人ですね。


Tr11:Snowblind
この曲は歌い出しでいきなり、
高音のとろけるような美しい旋律をアカペラで歌い、
曲が進むと実はそれがサビだったという仕組みで、
感動的な盛り上がりを見せる佳曲です。
演奏はエレクトリック・ギター中心に繰り広げられていて、
当たりは決してソフトではないんだけど、不思議と、
曲全体がとってもまろやかな印象を受けます。


Tr12:Wonderful
きたきた、ホーンも入ったこれは完璧なソウルサウンド!
と思ってしまう自分が、最近、ちょっと悲しいかな、うん・・・(笑)。
ギターのカッティングが、軽快というよりは引っかかる感じで、
つんのめりそうなノリを見せています。
曲としては、クライマックスの序章という感じですかね。


Tr13:Cradlesong
最後の前にタイトル曲が控えるという流れがまたいいですね。
これはその通り、ゆったりと揺れる感覚が広がってゆく曲で、
間奏に入る部分でまた女声コーラスがかぶさって曲が揺れ、
そして間奏のゆらゆらしたギターの音が、じわっと感動的。
この曲は歌詞もとりわけ素晴らしい。
なお、このアルバムのバックは、基本的には、
このプロジェクトのために固定されたメンバーが演奏していますが、
この曲のみ、Dsにジム・ケルトナー、Bsにリー・スクラーと、
おなじみの名うてのベテランミュージシャンが参加しています。
新しいCDを買った時の楽しみのひとつに、
ブックレットを見て、知っている名前を探すことがありますが、
ジム・ケルトナーはほんと、実は参加しているCDが
うちにいちばん多いミュージシャンではないかと思っているくらい、
1970年頃から、たくさんのアルバムに参加していますし、
名前を見つけるとほっとしてうれしくなる人です。
そして、このアルバムにも参加しているのは、やはりというか、
ロックの歴史を紡いでいるんだな、と、心強くもなります。
そしてもうひとつ、この曲の出だし
 Everybody's got a different story
それが、ワム!Freedomの出だし
 Everyday I hear a different story
と、旋律がそっくりな上に言葉まで似ているんです。
これ、パクったとかそういうことでは決してない、
たまたま似たのだとは思うのですが、でも、
似た旋律には似た言葉を思いつきやすいのかな、
それが英語の歌というものなのかな、と、ちょっと思いました。


Tr14:Getting Late
アルバムのタイトル曲で終わるかと思っていたのですが、
最後はカントリータッチのアコースティックな素軽い曲できました。
なんだか、「ここまで熱すぎてごめんね」みたいな軽さで、しかも、
揺りかごでゆられて遅くなりすぎた、という流れが憎いですね(笑)。
そして、カントリータッチの曲はやっぱり
アメリカ人は好きで自然にできるんだな、と実感しました。

 

リンクは、左がE.U.盤、右が国内盤です。

フック作りが上手いと書き、例証してきましたが、
お読みいただいて、或いは、
曲が「あざとい」のか? と感じられたかもしれません。
そんなことしなくてもいい曲はいい曲だ、いやむしろ、
そんなことしない曲こそいい曲だ、という声はあるかもしれません。
ある意味、そうだと思う部分が、僕にもあります。
そして、ロブの曲の多くは、一聴してすごくいい、というよりは、
何度も聴くと良さが倍々ゲームで広がってゆく感じですから。

(つかみは大きいので、いわゆる「するめ系」の、
じわじわとよくなる曲、という感じでもないのですが)。

しかし、ロブ・トーマスの曲の場合は、そこが楽しいんです。
ロブは茶目っ気たっぷりな「青春小僧」という感じですが、
そんな彼がいかに音楽が好きか、音楽と遊び戯れるのが好きか、
それが、聴き手にきわめてよく伝わってくるのです。
そしてこの人の場合、上手さが既に職人の域に達していて、
聴き手を楽しませる術は心得ているものの、
それが決してあざといとは感じさせない、
とてもナチュラルな感覚で音楽を繰り広げています。
音楽を、ただ楽しむのではなく、
いろいろなことをし考えながら聴きたいという人には、
ロブ・トーマスの音楽は手応え十分以上に感じられると思います。

僕は多分、大好きな音楽については、
人よりも多少熱めの人間だと自覚しているのですが(笑)、
今回は相手が相手だけに、とりわけ熱かったかもしれません・・・

ロブ・トーマスには、こうなったら、
次代のニール・ヤングを目指してほしい!

しかし、そのためには、
毎年のように何かをリリースして欲しい・・・
作品が少なすぎるのが、彼の最大の不満ですね(笑)。

03 黒松内の夕景、2009年7月
CRADLESONG ロブ・トーマスの新譜







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Posted by guitarbird at 06:29 │ロックQ-Z

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