ナチュログ管理画面 エコロジーライフ エコロジーライフ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
ブログ作成はコチラ
あなたもナチュログでアウトドア生活を綴ってみませんか?
プロフィール
guitarbird
guitarbird
ゴジュウカラは、木の幹を下向きに歩ける唯一の鳥。 
ゴジュウカラを見習うと、違った視点が得られるかも・・・
僕が最も好きな鳥です。
これは北海道の亜種シロハラゴジュウカラ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 23人
Information
アウトドア用品の
ご購入なら!

QRコード
QRCODE


日本に生まれてよかった


鳥の名前と季節を追って


手軽な歳時記、改訂版


丸谷才一エッセイ傑作選


シェイクスピアに親しもう


4人は何を言ったのか


身の周りにある「遺産」


植物のすごさよ



友人著、「見る」とは・・・



写真による野鳥図鑑



これは使える!



野鳥の本のリンク



俳句の本のリンク



草思社の応援リンク



ちくま文庫のリンク


2014年09月20日

アル・グリーンに凝っている

いつものように
写真へのコメントも
大歓迎です!


またまた音楽ネタです。
最近、それしか書けないんです・・・(笑)

01
アル・グリーンに凝っている

EXPLORES YOUR MIND Al Green released in 1974
エクスプロアーズ・ユア・マインド アル・グリーン

最近凝っているアーティスト
アル・グリーン

ご存知でしょうか・・・?
僕も今回聴くまで、ほとんど名前くらいしか知りませんでした。

僕が、アル・グリーンを聴くにあたって、
さいたまのソウルマニアの友達Mにメールで相談したところ、
こんな答えが返ってきました。
「1970年代のソウルといえば、
マーヴィン・ゲイかアル・グリーンか
というくらいに人気を博した人だよ」


アル・グリーンはしかし、聞くところによると、
人気があった1970年代後半に、牧師になって
ポピュラー音楽の世界からは身を引いたそうです。
だから、僕が洋楽を聴き始めた頃には、
既に「過去のアーティスト」になっていたわけです。
近年は活動も再開し、アルバムも出しています。
でも僕は、復活してからのはひとまず後回しにして、
70年代、人気絶頂期のアルバムを2枚買いました。
冒頭の写真は、そのうち1枚、今日の話題となるアルバムです。

最初は、ちょっとしたきっかけで「買ってみた」という程度でした。
そのきっかけは、後に詳しく触れます。

最初に買った2枚のうち、今回は取り上げないアルバムは
LET'S STAY TOGETHER
これは、表題曲が、ビルボードNO.1になる
彼の最大のヒット曲にして代表曲、ソウルの名曲です。
このアルバムもとっても気に入りました。
ビー・ジーズHow Can You Mend This Broken Heartを、
オリジナルとはまた違った繊細さで歌いこなし、
これは、意表をついた好カバーでした。

そして今回の記事のEXPLORES YOUR MIND
これが、アルバムとしてほんとに素晴らしい!

ソウルマニアの友達Mに、かつて、こうも言われたんです。
「ソウル系は、アルバムに1、2曲いい曲が入っていれば、
あとは、アルバムとしていいものを作ろうなんて
ハナから考えいないので、そこは気軽に聴いたほうがいいし、
ベストで押さえていくのもひとつの手だと思うよ」


ビートルズから洋楽を聴き始めた人間としては、
「アルバムとして良いものこそが良い」というのが、
ほとんど思想といえるまでに心身にしみ込んでいるので、
友だちの発言はちょっとショックだったのと同時に、
なるほど、そういう見方もあるのか、とも思いました。
だからアル・グリーンも、最初はベストを買おうと思いました。

でも一方で、名曲が最初に発表されたアルバムは
ぜひとも押さえたいという僕自身の昔からの考え
もあって、
ずいぶんと迷い、友達Mに何度も相談したところ
「俺は君の考え方は尊重するよ」と言われ、
自分の考えを貫き、オリジナルアルバムを買いました。

これが、予想や期待に反して、
アルバムとして、素晴らしく良かったんです!


02 知床のトドマツと青空
アル・グリーンに凝っている

閑話休題、僕とソウルについて。

ソウルは、大ヒット曲・名曲は、リアルタイムでもその前でも
知っているものも多くて、モータウン系はCDを持っている、
リアルタイムでは何人か新譜が出る度に買うアーティストがいる、
という、まあ、そこそこ親しんできたかな、という感じでしょうか。
マーヴィン・ゲイだけは、先述の友達Mともうひとり、
神と崇めるほど好きな友達がいて、割と古くから聴いてきていて、
亡くなった時は、とてもショックでした。
モータウン系以外では、サム・クック、アレサ・フランクリン、
オーティス・レディング
そしてアース、ウィンド&ファイア
結構CDを持っていて、まあ、好んで聴くアーティストです。

と書いてきて、さらに外れます。
今回、この記事を上げるにあたり、
ソウルというかR&Bというかブラック系は、
今後も少し力を入れて聴いてゆこうと思い、
「ソウル」というカテゴリを新たに設けました。
しかし、人によって、ものによって、本によっては、
スティーヴィー・ワンダープリンスをロックとして扱ったり、
僕自身も、「ロックバラード」の記事で、
「ソウル」と認識されている人の曲を取り上げたこともあったり、
「ロック」という言葉は幅広く解釈できることもあって、
その辺は微妙ではありますね。
ただ、上記2人は10代の頃から聴き続けているので、
僕の意識としては「ロック」の範疇に入っています。
でも、せっかくカテゴリを設けたことだし(笑)、
その2人も、そしてマイケル・ジャクソンも、
これからは「ソウル」として扱ってゆくかな、とも思います。
ただ、タグには「ロック」とも入れます。
まあ、ジャンル分けにこだわる必要もないのかもしれないですが。

03 「シティ」の夜明け
アル・グリーンに凝っている

アル・グリーンに戻って、さて、どこがどう良かったのか、実は
うまく説明できないんですが、それでも、感じたことを書きます。

ソウルは、僕の数少ない体験から、
「寂しい」か、「都会的(オシャレ)」か、「激しい(力強い)」か
のどれかだと思っていたのですが(ずいぶんと極端ですが)、
アル・グリーンは、そのどれでもないというのが、
まずは気づいた、感じたところです。

音的には、「ロックっぽい」と言うと違うと思うんですが、
「ロックばかり聴いている人間にもとっつきやすい音」でした。
これはどういうことかというと、
ソウルもロックも、遡っていくとブルーズにたどり着くと思うんですが、
アル・グリーンの音楽は、ロックとソウルがそれぞれ
ブルーズから分岐した頃の音と比較的近いのではないかな
と。
実際、彼は1970年代に出てきた人ですが、
1960年代のロックバンドが好んでカバーしそうな
少し古臭い音の響きに聴こえます。


もうひとつ。
アル・グリーンは、申し遅れましたが、
「サザンソウル」に分類される人ですが、
「サザンソウル」といえばなんといっても、
オーティス・レディング
アルの、ほんとに最初にCDをかけた時の第一印象は、
「オーティス・レディングのような響きだ!」でした。
オーティスは、キャリアの全盛期、いや、
まだまだキャリアの上り坂だった1967年に事故死しましたが、
もし生きていれば、アル・グリーンが出てきた頃が、
まさにキャリアの絶頂期だったのではないか。
そしてアルは、オーティスの「穴を埋める存在」となった・・・
ということも、頭をよぎりました。
「穴を埋める」というと、あまりいい意味ばかりでもないですが、
アルの場合は、もちろん真似とかそういうことではなく、
しっかりとしたオリジナリティがあった上での存在で、
それこそ「同じ魂を受け継ぐ人」です。
実際、聴いてゆくと、「似ている」とは思わなくなりましたし。

「サザンソウル」は、「田舎臭い」ソウルであるとも言われます。
僕がアルを聴いてもうひとつ思ったこと。
友達Mがマーヴィンと並んで語っていたのが頭にあったので、
「同じソウルでも、マーヴィンの洗練された音とは全然違う・・・」
でした。
しかし僕には、そこが、とっつきやすい部分でした。
もちろん、マーヴィンの音はそれでそれで好きですが、
そこの部分が、「ロックと近い」と感じるようになったのでしょう。

細かいこと、歌唱法、音楽的背景、ファッションその他は
まだまだ聴き始めたばかりでよく分かっていないので、
今回は、これくらいの「さわり」にて、アルバムに行きます。

04 この2枚のCDについては後ほど
アル・グリーンに凝っている


Tr1:Sha-La-La (Make Me Happy)
タイトル通り、おしゃれな感じの軽いポップソング。
シングルもTop10入りするヒットになっています。
晴れた日の少し湿った南風のような感じかな。
つかみは抜群!


Tr2:Take Me To The River
僕がアル・グリーンを聴くきっかけとなったのが、この曲です。
この曲は、トーキング・ヘッズが、素晴らしいライヴアルバム
STOP MAKING SENSEでカバーしていたのを聴いて知り、
さらには、アニー・レノックスが、全曲カバーアルバム
MEDUSAで歌っていて、どちらもよく聴いてきていました。
(上記2枚はそれぞれ文字がAmazonのリンクになっています)。
ここで打ち明け話になりますが、キンクスの記事を上げて、
自分にとっての「アメリカ音楽探究」ということを考えた時、
トーキング・ヘッズのそのアルバムを次に記事にしよう、
と思ったのですが、諸事情でまだ実現出来ていないのです。
今回、話の流れでヘッズのものにも少し触れると、彼らは、
♪ てぃくみとぅざりぃばぁ
  どろっぷみいんざうぉぉたぁ

というオリジナルにはない明確な「サビ」を新たに作っていますが、
そのことにより、より歌として印象的になっていて、
彼らの中でもかなりの出来映えの曲になっているでしょう。
事実、ヘッズのを聴くと、この部分ばかり口ずさみますし(笑)、
その点では、カバーがオリジナルを超えた、とも言えます。
なお、アニー・レノックスは、曲としてはほぼオリジナル通りです。
しかし、聴き込んでゆくと、やっぱり、
オリジナルを超えられない部分は確かにある、と思いました。
思わせぶりなイントロの語り、もこもこと動き回るベース、
タイミングよく盛り上げるホーンとストリングス。
そして、ヴァースの部分で2小節に1回シンコペーションで入る
ギターのフレーズがたまらなくかっこいい!
そして気持ちいい!
曲の展開も素晴らしい。
そしてもちろん、アルの歌がまた素晴らしい!
間違いなく、僕が選ぶ、アルのベストソング!


05 川に横たわる苔むした枯損木
アル・グリーンに凝っている


Tr3:God Blessed Our Love
これは典型的なワルツスタイルのソウルバラードですね。
曲名その通りという歌、音、雰囲気。


Tr4:The City
これは最初、地方から都会に出てきた人が、
都会の波に飲まれそうになっている、という感じを受けました。
イントロのピアノの音が都会のきらびやかさを、
ちょっと跳ねたリズムが楽しさやせわしなさを表していて、
歌い方、というか言葉の発音の仕方がみずみずしく繊細。
印象に残りやすい曲です。


Tr5:One Nite Stand
まっすぐなソウル。
間奏のストリングスが奏でる旋律が、
オーティスのFa-Fa-Fa-Fa-Fa(Sad Song)
によく似てるなぁと思ったことが、そもそもの
この人への印象の始まりだったかもしれません。


Tr6:I'm Hooked On You
これなんて、古臭くていい感じに響いてきますね。
曲は割と単調だけど、アレンジで聴かせる曲で、
ホーンと女声コーラスの絡みがまたいい。


Tr7:Stay With Me Forever
決して大仰でも感傷的に過ぎるわけでもないんだけど、
繊細な感じの、なんだか優しさがしみてくる曲。
こういう曲、歌い方が得意なのかな!?
アル・グリーンは、「繊細さ」がひとつの武器かもしれません。


Tr8:Hangin' On
やはりソウルといえばファルセットも聴きたい。
違いますか・・・!?・・・(笑)。
前の曲からうまく流れてきています。


Tr9:School Days
ラストはしんみりとした、ノスタルジー系の曲。
タイトルを見て、もっと賑やかな曲をイメージしていたので、
その落差に最初は驚きました。
じわっとしみてくる曲ですね。
なお、9曲全て、共作者がいる曲はあるものの、
アル・グリーンがペンをとっていて、それもまた、
僕にはとても魅力的に映る部分です。
(カバーが悪いという意味ではないです、念のため)。





最初に買った2枚があまりにも良かったので、
他に出ているHiレコード時代の3枚のリマスター盤も、
一気に買ってしまいました。
また記事にするかもしれないので、それはとっておきますが(笑)。

そして下のリンク、やっぱりベスト盤も買ってしまいました。
僕が持っていないアルバムに入っている曲もありますし、
キャリアを概観するには、やっぱりベスト盤はいいですし。
でも、じゃあ、友達Mに相談して悩むこともなかったんじゃないか、
と自分でも思わなくもないですが(笑)、やはり年を取ったせいか、
始めからあまり大きな賭けもしたくはなくて。

でも、きっかけさえあれば、こうして買ってしまうんですよね・・・

ただし、今回についてはなぜか、
「これはいいに違いない」という直感のようなものがあって、
どうしても、ベストではなくアルバムにこだわった、
というのもありました。
音楽聴きとして、まあそれ以外でも何でもですが、
そういう直感を信じてみるのも必要ですね。

というわけで、ソウルの道にまっしぐら・・・

かと思うのですが、でも実は、この秋は、
ロック系の超大物の新譜が次々と出てくるので、
まあぼちぼち、というところでしょうかね(笑)。

もちろんソウルも、心に、魂に、いつも留めておきつつ。

06 ベスト盤がうちにある証拠写真も・・・(笑)
アル・グリーンに凝っている







同じカテゴリー(ソウル)の記事画像
レイ・チャールズがいい!
夏はジェームス・ブラウン!
サム・クック
「愛さずにはいられない」 レイ・チャールズ
BAD 25周年記念盤 マイケル・ジャクソン
INNERVISIONS スティーヴィー・ワンダー
OFF THE WALL マイケル・ジャクソン
THRILLER 25周年記念盤 マイケル・ジャクソン
ボビー・ウーマックという人
同じカテゴリー(ソウル)の記事
 レイ・チャールズがいい! (2015-09-17 20:41)
 夏はジェームス・ブラウン! (2015-07-26 20:24)
 サム・クック (2015-03-05 19:54)
 「愛さずにはいられない」 レイ・チャールズ (2014-10-12 20:54)
 BAD 25周年記念盤 マイケル・ジャクソン (2014-09-27 19:54)
 INNERVISIONS スティーヴィー・ワンダー (2014-08-09 13:29)
 OFF THE WALL マイケル・ジャクソン (2014-08-04 17:15)
 THRILLER 25周年記念盤 マイケル・ジャクソン (2014-02-27 23:29)
 ボビー・ウーマックという人 (2014-02-24 22:16)

Posted by guitarbird at 21:29 │ソウル

削除
アル・グリーンに凝っている