2017年06月14日
「ソン」
01

北海道では今度の土日、17日18日と、
「フラワーソン2017」が行われます。
「フラワーソン」とは、ボランティア登録した植物や自然好きの人が、
全道一斉に咲いている花を調べてデータを集めるというもの。
5年に一度行われており、今年がその年。
僕も地元のA公園で参加します。
やり方を簡単に話すと、ある植物の花が咲いているか、まだ蕾か、
もしくは花が終わったばかりかの3段階に分けて記録するもの。
特定の10種類以外はそのいずれの状態にも該当しない場合、
無視するので、厳密な植物植生調査とは違います。
だからたとえばサラシナショウマなど夏や秋に咲く花は
データとして現れてこないのですが、毎回同じ時期に行っており、
そこで出てくる植物の遷移(変移)を読み取ることができます。
自生種のみならず帰化植物も調べますが、
明らかに人が植えたと分かるものは在来種でも数えません。
だからもちろん花壇の花などは入れません。
(ゆえに写真01は本来違うのですが・・・)
ところでこの「○○ソン」という言葉、
マラソンになぞらえ、みんなで一斉に何かの目的に向かって行う
という意味の接尾語としてよく使われます。
ラジオ番組の「チャリティーミュージックソン」や、
これも北海道で行われる「カエルの卵ソン」などなど。
でも、よくよく考えるとこの言葉はおかしいですよね。
元々は「マラソン」="Marathon"の「ソン」をとったわけですが、
「マラソン」は古代ギリシアの故事からとった言葉で地名です。
一応、ウィキペディアから引用します。
(引用者は適宜表記変更などを施しています)
***
マラソンの名の由来
紀元前450年9月12日、アテナイの名将ミルティアデスは
マラトン(Marathon)に上陸したペルシャの大軍を奇策で撃退した。
マラトンの戦いである。
勝利というエウアンゲリオン(良い知らせ)を
アテナイの元老に伝えるために
フィディピディス(Philippides)という兵士が伝令に選ばれた。
フィディピディスはマラトンから約40km離れたアテナイまでを
駆け抜け、アテナイの郊外で「我勝てり」と告げた後に
力尽きて息を引き取ったと言われている。
この伝承はヘロドトスの『歴史』によるとされ、
アテナイは現在のアテネとされる。
ただし、この話が史実かという点については諸説がある。
戦いの日時を紀元前490年11月2日とする説もあり、
プルタルコスによれば兵士の名前はエウクレス(Eukles)とされる。
マラトンの戦いも参照。
***
当然のごとく和製英語、というか外来語ということであって、
海外では"◎◎thon"などという言い方はしないはず。
でも、よくよく考えると日本語とは便利なもので、
「マラソン」から「ソン」だけ取り出して新しい言葉として使っている
というわけですね。
日本人は何でも略すのが好きということも関係ありそうです。
これ、ほめてますよ。
僕は、俳句をやるようになってから、日本語の面白さが
また違った面から感じられるようになってきたのです。
あ。
英語でもあった、「ソン」="thon"が。
「モンティ・パイソン」 "Monty Python"
というわけでモンティ・パイソンのコントでもひとつ。
☆
死んだオウム
モンティ・パイソン
僕は正直、なんだか分からないけれど可笑しい、
という感じでモンティ・パイソンは観ています。
あまり多くは観ていませんが。
続いてモンティ・パイソンのメンバーだった
グレアム・チャップマンがビデオクリップに出ている曲。
☆
Can I Play With Madness
Iron Maiden
(1988)
今日は「ソン」という割には短くこの辺で終わります。
そうそう、「フラワーソン」で数えるマムシグサの写真で。
02


北海道では今度の土日、17日18日と、
「フラワーソン2017」が行われます。
「フラワーソン」とは、ボランティア登録した植物や自然好きの人が、
全道一斉に咲いている花を調べてデータを集めるというもの。
5年に一度行われており、今年がその年。
僕も地元のA公園で参加します。
やり方を簡単に話すと、ある植物の花が咲いているか、まだ蕾か、
もしくは花が終わったばかりかの3段階に分けて記録するもの。
特定の10種類以外はそのいずれの状態にも該当しない場合、
無視するので、厳密な植物植生調査とは違います。
だからたとえばサラシナショウマなど夏や秋に咲く花は
データとして現れてこないのですが、毎回同じ時期に行っており、
そこで出てくる植物の遷移(変移)を読み取ることができます。
自生種のみならず帰化植物も調べますが、
明らかに人が植えたと分かるものは在来種でも数えません。
だからもちろん花壇の花などは入れません。
(ゆえに写真01は本来違うのですが・・・)
ところでこの「○○ソン」という言葉、
マラソンになぞらえ、みんなで一斉に何かの目的に向かって行う
という意味の接尾語としてよく使われます。
ラジオ番組の「チャリティーミュージックソン」や、
これも北海道で行われる「カエルの卵ソン」などなど。
でも、よくよく考えるとこの言葉はおかしいですよね。
元々は「マラソン」="Marathon"の「ソン」をとったわけですが、
「マラソン」は古代ギリシアの故事からとった言葉で地名です。
一応、ウィキペディアから引用します。
(引用者は適宜表記変更などを施しています)
***
マラソンの名の由来
紀元前450年9月12日、アテナイの名将ミルティアデスは
マラトン(Marathon)に上陸したペルシャの大軍を奇策で撃退した。
マラトンの戦いである。
勝利というエウアンゲリオン(良い知らせ)を
アテナイの元老に伝えるために
フィディピディス(Philippides)という兵士が伝令に選ばれた。
フィディピディスはマラトンから約40km離れたアテナイまでを
駆け抜け、アテナイの郊外で「我勝てり」と告げた後に
力尽きて息を引き取ったと言われている。
この伝承はヘロドトスの『歴史』によるとされ、
アテナイは現在のアテネとされる。
ただし、この話が史実かという点については諸説がある。
戦いの日時を紀元前490年11月2日とする説もあり、
プルタルコスによれば兵士の名前はエウクレス(Eukles)とされる。
マラトンの戦いも参照。
***
当然のごとく和製英語、というか外来語ということであって、
海外では"◎◎thon"などという言い方はしないはず。
でも、よくよく考えると日本語とは便利なもので、
「マラソン」から「ソン」だけ取り出して新しい言葉として使っている
というわけですね。
日本人は何でも略すのが好きということも関係ありそうです。
これ、ほめてますよ。
僕は、俳句をやるようになってから、日本語の面白さが
また違った面から感じられるようになってきたのです。
あ。
英語でもあった、「ソン」="thon"が。
「モンティ・パイソン」 "Monty Python"
というわけでモンティ・パイソンのコントでもひとつ。
☆
死んだオウム
モンティ・パイソン
僕は正直、なんだか分からないけれど可笑しい、
という感じでモンティ・パイソンは観ています。
あまり多くは観ていませんが。
続いてモンティ・パイソンのメンバーだった
グレアム・チャップマンがビデオクリップに出ている曲。
☆
Can I Play With Madness
Iron Maiden
(1988)
今日は「ソン」という割には短くこの辺で終わります。
そうそう、「フラワーソン」で数えるマムシグサの写真で。
02

Posted by guitarbird at 22:41
│言葉に関すること
この記事へのコメント
こんにちは。「フラワーソン」なる言葉があるんですか。面白いですね。日本語は便利です。
Posted by 多摩NTの住人 at 2017年06月15日 07:56
だいぶ前の話ですが、日本野鳥の会が資金集めのイベントとして「バードソン」をやっていました。
全国の多くの支部が参加して、種類数を競いながらカンパを集めるという催しでした。
京都支部も参加したので、私もお手伝いしたことがあります。
Birdthonは造語でしょうけど、確かイギリスで生まれた言葉だったように記憶しています。
今でも「学生バードソン」は実施しているようです。
全国の多くの支部が参加して、種類数を競いながらカンパを集めるという催しでした。
京都支部も参加したので、私もお手伝いしたことがあります。
Birdthonは造語でしょうけど、確かイギリスで生まれた言葉だったように記憶しています。
今でも「学生バードソン」は実施しているようです。
Posted by fagus06 at 2017年06月15日 12:24
多摩NTの住人さん、こんばんわ
ソンなんです、いや、そうなんです(笑)。
日本語は面白いですね。
ソンなんです、いや、そうなんです(笑)。
日本語は面白いですね。
Posted by guitarbird
at 2017年06月15日 23:57

fagus06さん、こんばんわ
あ、「バードソン」覚えています。
今でも何らかの形で続いているのですね。
で、「バードソン」と聞いてなぜか私は反射的に、
NHK紅白のあのシーンを思い出してしまいました・・・
英語が語源ということは、"thon"は英語でもあるのでしょうかね。
今度調べてみます、情報ありがとうございます。
ちなみに、"birdthon"で検索したところ、「樹樹日記」の
"WOODTHON"が最初の方にヒットしましたよ。
あ、「バードソン」覚えています。
今でも何らかの形で続いているのですね。
で、「バードソン」と聞いてなぜか私は反射的に、
NHK紅白のあのシーンを思い出してしまいました・・・
英語が語源ということは、"thon"は英語でもあるのでしょうかね。
今度調べてみます、情報ありがとうございます。
ちなみに、"birdthon"で検索したところ、「樹樹日記」の
"WOODTHON"が最初の方にヒットしましたよ。
Posted by guitarbird
at 2017年06月16日 00:00

まむし草の写真をみて一句。
まむし草と呼ばれて君生にけり 佳人
まむし草と呼ばれて君生にけり 佳人
Posted by 雪虫 at 2017年06月17日 20:27
雪虫さん(佳人さん)、こんにちわ
発句をありがとうございます。
では返句を。
しゃがみ込む目線和ますまむし草 樹翔
発句をありがとうございます。
では返句を。
しゃがみ込む目線和ますまむし草 樹翔
Posted by guitarbird
at 2017年06月18日 17:00
