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2016年10月04日

You Like Me Too Much ザ・ビートルズ

01
You Like Me Too Much ザ・ビートルズ

You Like Me Too Much
The Beatles
(1965)
The Beatles 45/213 

ビートルズの曲の記事です。

今回は、昨日から突然よく口ずさむようになったこの曲を。
その理由は後半で分かります。

You Like Me Too Muchはビートルズ5枚目のアルバム
HELP!のB面4(=CD11)曲目として
1965年8月6日に世に出ました。
作曲者はジョージ・ハリスン、リードヴォーカルもジョージ。
ジョージ・ハリスンの曲として3番目に世に出た曲でもあります。

この曲は1965年2月17日(木)、18日(金)に録音されました。
映画『ヘルプ! 4人はアイドル』のサウンドトラックのための
セッションにおいて録音されましたが、結局映画には使われず、
英国盤アルバムのB面に収められました(Yesterdayと一緒に)。
映画には同じジョージの曲ではI Need Youが使われました。
この曲でジョン・レノンはエレクトリックピアノ=エレピを演奏、
このセッション時にジョンはなぜかエレピに凝っていたとのこと。
さらにここではジョージ・マーティンがグランドピアノを演奏。
イントロ最初の飛び跳ねる小粋なピアノはマーティンのもので、
さすがと思わされますね。

では曲を。




 You Like Me Too Much
 The Beatles
 (1965)


ジョージ・ハリスンの曲として3番目に世に出たと書きましたが、
このHELP!にはジョージが書いた曲が2曲あります。
14曲中2曲がカヴァーだからオリジナル12曲の中の2曲。
REVOLVERの14曲中3曲には及ばないですが、それでも
まだ5枚目にしてジョージも認められてきたのかな、と思う。

思うのですが。
ジョン・レノンは例の『プレイボーイ・インタビュー』で
この2作後のREVOLVER収録のTaxmanのことを
「ジョージが初めて書いた曲」と回想しています。
実際はそれまでにこの曲と次のRUBBER SOULの2曲も含め
5曲書いているのだけど、ジョンの頭の中には
「Taxman以前のジョージの曲は取るに足らないもの」
と映っていたのかもしれない。
ジョンにとってジョージとは、バンドを始める際に惚れ込んだ
ポール・マッカートニーに「ついてきただけ」の人でしたからね。

それでもジョージ・ハリスンはソングライターとして着実に
成長してゆくのですが、その大きな要因のひとつは、
ビートルズの「多忙さ」にあったのでしょう。
ビートルズは1枚目から7枚目まで半年に1枚アルバムを作り続けた。
最初のうちはカヴァー曲を多く入れていたけれど、
そのうちオリジナル楽曲だけで勝負したくなった。
たまたま3枚目A HARD DAY'S NIGHTは13曲すべて
レノン・マッカートニーによる楽曲で占められていましたが、
オリジナルアルバムにカヴァー曲が入っているのは、
LET IT BEを除くとこのHELP!が最後でした。

しかし、あまりにも多忙を極め、ジョンとポールも
自分たちの納得のいく曲を揃えることが難しかった。
この頃に録音されてボツになり約30年後にANTHOLOGYに
収録され日の目を見ることになったThat Means A Lotのように、
曲がないわけではなかったけれど、それはちょっと重たい曲で、
アルバムのカラーを考えて外したのでしょう。

そこでジョージ・ハリスンの曲となった。
でも最初ジョンとポールは、カヴァーよりはジョージの曲の方が、
自分で書いて納得できないものをやるならジョージの曲を、
というくらいだったかもしれない。
もちろんファンに向けてジョージが最低1曲は歌う必要があったし、
ジョージ・マーティンがグループとしての結束を高めるために、
ジョージ・ハリスンの曲を敢えて使ったのかもしれない。

しかしジョージは少ないチャンスを掴んでものにしたことは、
後の名曲の数々を見れば分かりますね。
ビートルズにそういう「余裕」があってよかった。

でも、この曲はいいですよね。
歌メロもそこそこ以上にいい、少なくとも楽しく口ずさめる。
サウンドがこじゃれていて粋(いき)、雰囲気がいい。
ただ、僕が最初に聴いていちばん印象に残ったのはやっぱり
イントロのピアノであって、プロデューサーのジョージ・マーティンも
この曲には何かが足りない、しかしジョージの曲は入れたいし
代替もないとあっては、一肌脱いでいいピアノを入れたと
想像するに難くありません。
このピアノのおかげで微妙にジャズっぽく感じるのも面白いところ。

HELP!は僕が初めて買ったオリジナルアルバムであり、この曲は
ヒット曲ではないLPの中の曲としては初めて聴いた部類でした。
(最初に買ったLPはアメリカ編集ベスト盤HEY JUDEでした)。
最初だからLPの解説も読んで聴いたと思う、記憶にないけれど。
しかしHELP!のLPを買った時既に、東芝EMIが出す
ビートルズの小冊子をレコード屋さんでもらって読んでいたはずで、
最初から誰のどんな曲として理解し聴いていました。

そのせいか、この曲はジョージ・ハリスンらしい癖があると
最初から感じていました。

この曲、理屈っぽいというかひねくれている、というのは
小冊子にも書かれていたジョージの特徴として受け止めましたが、
うねうねとした歌メロで歌い継ぐのがそう感じたところでした。
この曲はA-B-A-B-Cという流れですが、特にCの
"I really do, and it's nice when you believe me
If you leave me
の"believe me"のところで歌メロが微妙にフラットするのが特徴。
僕はこれを歌メロが「裏に入る」と称していますが、
その「裏に入る」歌メロはジョージのすべてのキャリアにおいて
見られるものであって、僕はこの曲を早いうちに聴いていたおかげで、
早くにジョージ・ハリスンらしさを掴めたのはよかったです。
余談として、僕が最初に聴いたジョージの曲は
HEY JUDEに入っているOld Brown Shoe、2番目は
友だちの家で聴いたWhile My Guitar Gently Weepsで、
この曲は同じアルバムのI Need Youに続いて4番目でした。

この曲はアルバムの「埋め草」かもしれないし、ビートルズ213曲の
人気投票でも175位以下かな、というくらいかもしれない。
でも、僕には思い出も思い入れもそして愛情も深い曲です。
「巨人」ふたりに挟まれながらも音楽を続けてゆきたいという
ジョージのけなげさも感じられるのも愛着が湧くところですね。



02
You Like Me Too Much ザ・ビートルズ

ところで、話は大きく変わります。

どうして僕が今You Like Me Too Muchを口ずさんでいるのか。

ある曲を聴いて、似てるなあと思ったから。
3日前にMTVで流れていたその曲を聴いてから(録画ですが)、
その曲を思い浮かべると、無意識にジョージの曲に頭が飛んで、
あ、そういえば似てるかもと思ったのでした。

似てるといっても歌メロがそっくりとか盗作レベルとかではなく、
全体の流れや曲の「行間」の雰囲気が似てるというものですが。

それがこの曲。





 I'll Be There For You
 The Rembrandts
 (1995)

似てませんか!?!?
あ、いや、これは多分に個人的な感情だから
もちろん押し付けることはしませんが、僕は、
少なくとも頭に浮かぶイメージが似てると思いました。
もしかしてレンブランツのメンバーはYou Like Me Too Muchが
好きだったのかもしれない、くらいには思う。

この僕はなんとなく聞き知っていましたが、バンド名は知らなかった。
じっくりと観て聴いたのは今回が初めて、
へえこんな人たちが歌っているんだあと。

僕もよく知らないので、ウィキペディアで調べました。

***
 
アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー(I'll Be There for You)は、
1995年にリリースされたザ・レンブランツの曲である。
テレビドラマシリーズ『フレンズ』のテーマソングとして
1994年から2004年まで使用された。

(中略)

アメリカ・ビルボードの総合チャートでは最高17位。
同じくビルボードのラジオ・エアプレイ・チャートでは
5週間1位をキープした。
『フレンズ』の人気が高かったイギリスでは、
最高3位を記録している。
ビデオクリップには、『フレンズ』のメインキャストの6人
(ジェニファー・アニストン、コートニー・コックス、リサ・クドロー、
マット・ルブランク、マシュー・ペリー、デイヴィッド・シュワイマー)
も登場する。

***

へえ、そうなんだ。
僕は曲を聴き知っていたけれど、MTVで観た記憶もなく、
ドラマも観ていなかった。
しかし、そんな僕でもこの曲を知っているほど
日本でもこのドラマが受けたということなのでしょうね。

 
と今回は、他のアーティストの曲から結びついたという
今までとは違うスタイルで213曲の記事を書いてみました。


03
You Like Me Too Much ザ・ビートルズ







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この記事へのコメント
こんばんは。

先週末遅ればせながら
"Living in The Material World"を
観ました。
冒頭の"All Things Must Pass”で
いきなり自分でも驚くほど気持ちを
揺さぶられ、涙が止まりませんでした。
(しかしこの曲を当時Beatlesで発表していたら、
聴いた人々はかなりヘヴィーな気分に
なったのでは?)

映画でも明らかなように、
Johnが感じたように、
60年代中~後半からからの楽曲に
印象的な作品が多いのは事実ですよね。

この曲がA面に来なかった理由は明白。
仰る通りコード進行とメロディーの関係が
理屈っぽいというか、作りすぎ。
(前後の曲、特に前の曲が素直ですから、
余計にそう感じます。)
未だ”湧き出る”感じではないですね。
まぁ、最後まで理屈っぽいライター
だったと思います。
そしてそこにこそ
彼の誠実さが聴こえるのですね。
Posted by ミグの父 at 2016年10月04日 23:38
ミグの父さん、こんにちわ
あ、不覚にもジョージのそれはまだ観ていません・・・
気持ちを揺さぶられ涙が止まらなかったとのことですが、
これは早いうちに観られたらと思いました。
All Things Must PassはABBEY ROADの海賊盤で
聴いたことがありますが、どんな感じだったかはもう
20年以上前に聴いたので忘れてしまいました。

ジョージはいきなり3枚組アルバムで曲を爆発させましたよね。
1枚はジャムだとしても、でもあれだけの曲を書いていたのは
地道にこつこつと物事が続けられる人だったのでしょうね。
人物イメージとしてもそれが合っていると思います。

この曲はそうですよね「理屈っぽい」というのが思うところですよね。
I Need Youが、また多少うねうねした部分はあるにしても
あれだけまっすぐなのとは対照的というか。
理屈っぽい人でありそこが誠実さだというのはなるほど。
ジョージが好きな人はやっぱりそういうところが好きなんですよね。
Taxmanは理屈っぽさがいい方に出た曲だとは思いますが。
Posted by guitarbird at 2016年10月05日 13:06
火曜日の晩に、ビートルズのeight days a weekを友人夫婦とジョージファンのお姉さんと見に行きました。
全員60歳オーバーにて、シニア料金(笑)

皆の感想、ヤッパリ、「ビートルズは、演奏も歌も素晴しい!!!」でした。
友人に、赤ワインを1本プレゼントされごきげんな夜でした。

ポールの貴君が行った、東京公演でのMy Valentine 映像を見つけました。
ジョニー・デップと女優さんの手話映像も流れてましたね。
ポールのこの曲への意気込みも感じました。

先月末タウンで、カラオケ+ブラシのドラムス+ツインフルートで、初披露もしっかりフォローアップしてくれました(^^♪
お気に入りの曲になりましたよ。

台風も思ったより、被害は少なく良かったです。
Posted by matsu at 2016年10月06日 03:03
matsuさん、こんばんわ
ビートルズの映画観に行かれたんですね。
演奏が素晴らしいというのは、今回新たに出直した
ライヴ盤を聴いて思い直していたところでした。
赤ワインのプレゼントよかったですね。

ポールのそれ、映像見つけたんですね。
見に来ている奥さんに捧げると歌っていましたが、その台詞で私は
場内の空気が特別なものになったように感じました。
コンサートでも実際にそのプロモ流していたんですよね。
お気に入りの曲になったということでよかったですね。

台風の被害も少なくてなによりです。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2016年10月07日 15:55

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You Like Me Too Much ザ・ビートルズ