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2016年03月02日

『ダーティハリー2』

01
『ダーティハリー2』

ものすごく久し振りに映画の話題。
音楽映画以外となると、3年くらい上げてないかもしれない。
(調べてみると1年4か月前に『ブラックサンデー』を上げていました)。

『ダーティハリー2』を観ました。

1973年アメリカ映画(ワーナー・ブラザース)
監督テッド・ポスト
主演クリント・イーストウッド
音楽ラロ・シフリン
原題は (DIRTY HARRY) MAGNUM FORCE 

最近は、観たことがない映画よりも、一度(以上)観て
よかった映画をまた観たいと思うことが多くなりました。
この映画は3回目のはず。

You-Tubeに予告編映像があったので先ずはそちらから。




あらすじ

サンフランシスコ。
裁判で無罪を勝ち取った地元有力企業家が、
白バイ警官を装った人物に車内で仲間もろとも射殺される。
やりすぎ捜査で左遷されていたハリー・キャラハン警部は、
犬猿の仲である上司に中央署に呼び戻され事件捜査に携わる。
黒人の若い刑事がハリーのパートナーとなる。

ハリーがいない間に署には4人の新任白バイ警官が着任しており、
ハリーと4人は挨拶がてら射撃練習を交える。
うちひとりが銃の名手で、常に署内射撃選手権で優勝してきた
ハリーにとっては「好敵手」となる人物であることが分かる。
選手権でハリーはその新任警官に敗れる。

一方事件は、郊外のプール付き豪邸の乱交パーティー会場での
マシンガン掃射による大量殺りく、娼婦を殺したポン引きの元締め狙撃、
麻薬密売組織の長の殺害と続き、白バイ警官を装った男による
連続殺人の様相を呈してくる。

捜査の過程でハリーは最初、友人でもある飲んだくれの警官を疑い、
上司に報告するが、直後に彼は白バイ警官を装った男に殺される。
ハリーはそこで、その4人組が犯人ではないかと疑念を抱く。
選手権の際に入手した新任警官の銃弾の弾痕検査をしたところ、
友人の警官の死体から取り出した銃弾のものと一致した。

警察は裏組織のアジト壊滅に動き、ハリーは4人の
白バイ警官の中から銃の腕のいい2人を選んで同行させる。
しかし、白バイ警官を装った一味がアジトを襲うと密告した者がおり、
2人が現場に着くと銃撃に遭いひとりが犠牲となる。

【注意】ここから先はネタばらしになります。
白い文字で書きますが、何もしなければ
文字が読めないのでネタがばれることはありません。
しかし、どうしてもネタを知りたいという方は、
***の間をドラッグして反転させると文字が浮き上がってくるので、
そこからお読みください。


***
ハリーが帰宅すると、白バイ警官の2人が地下駐車場で待っていて、
自分たちは法の枠に守られた「悪」を滅ぼすためにやっていると
説明され、ハリーも仲間に入らないかと誘われる。
しかしハリーは拒否する。
その後、ハリーの家の郵便受けに爆弾が仕掛けられるが、
危険を察知したハリーは爆発を逃れる。
パートナーの刑事も狙われているはずだと彼の家に電話をかけるが、
彼は外出中、帰宅したところで郵便受けを開けて爆死してしまう。

ハリーは上司に電話をし爆弾の報告をする。
車で来た上司はハリーから説明を受けるが、実は、
白バイ警官を裏で操っていたのは上司であることが分かる。
上司は車を警察署とは違う場所に向かわせ、ハリーに銃を突きつけ
殺害を試みるが、ハリーはなんとか逃れ上司を気絶させる。
その間に白バイ警官の2人がハリーを追跡し追いつく。
港町を舞台にしたカーチェイスが始まる。
気絶した上司は途中でドアが開いた車から放り出される。

ハリーは港の工場に逃げ込み、追ってくる2人と勝負に出る。
ハリーは1人を射殺、その白バイに乗って逃げ回り、
追ってきたもう1人は勢いあまって港に白バイごと落ちて死ぬ。

事件は片付いたと思われたところで、車から落ちて死んだと思われた
上司が銃を持って現れる。
上司は、ハリーを殺すのではなく、裁判で名誉を傷つけ
死刑にさせるためにあえて生かしておくことにする。
上司は車に乗って署に向かうが、ハリーが機転をきかせて、
上司に見えないように爆弾の時限装置を起動させる。
上司の乗った車は1分後、大爆発する。
これで事件はすべて片付いた。

***


02
『ダーティハリー2』

クリント・イーストウッドの映画は基本西部劇ですね。
この物語も、「悪」には死を持って処するという点で一貫しています。
ただ、この物語が凝っているのは、法の網にかからない
本物の「悪」を警官が裏で罰する「私刑」を行うこと。
いわば「必殺仕事人」の世界ではありますが、いつも捜査で
むやみに銃を使い犯人を射殺することをいとわないハリーであれば、
むしろそちら側につくのでは、と思わされるところが捻ってある。
脚本のひとりは後に「ディア・ハンター」の監督として
オスカーを受賞するマイケル・チミノ。

ハリーはしかし、断る。
「法に穴がないとは言わない。
しかし俺の役目は法を守ることだ」
ハリーが殺すのは確かに犯人だけ。
決して殺人マニアではない。
ここが英雄たるゆえんでしょう。

白バイ警官4人組のリーダー役は、後に
テレビドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」で人気者となり、
レコードも出して大ヒットしたデヴィッド・ソウルが演じています。

ラロ・シフリンの音楽は、時代を反映してフュージョンっぽいものです。


面白かったシーンの話。

冒頭、最初の事件の後、ハリーは
新しいパートナーの若手の刑事と昼食を取りに出かける。
出向いた場所が空港のカフェ、どうやらマスターとは顔なじみのよう。
ダーティ・ハリー・シリーズにはハリーが何かを食べるシーンがあり、
そこから事件につながってゆく(巻き込まれる)のが面白い。
今回は空港だが、職員の動きを不審に思ったハリーは、
カフェのマスターに緊急事態を知らせる放送があったことを知らされる。
ハリーが事務所に行くと、国内便の飛行機がハイジャックされたという。
犯人は海外への飛行とパイロットをひとり要求していて、
ハリーは警官であると名乗り、パイロットに扮して機内に乗り込む。
飛行機の操縦経験がまるでないハリーだが、機長の席に着き、
犯人のひとりに銃を突き付けられた状態で滑走路を加速し始める。
副機長はハリーがおかしいと気づき、操縦できるのかと問いただす。
ハリーは、いや、と答えた瞬間急ブレーキをかける。
犯人は前のめりになり、ハリーが殴って気絶させ銃を奪い取る。
もうひとりの犯人は客室最後尾に逃げるが、ハリーに銃で撃たれ死ぬ。
事件本筋とは関係ないのですが、ハリーの強引さと肝っ玉の太さを
描いたエピソードとして面白いし意味があると思いました。
また、飛行機に直接用事はないのに空港に行くというのが、
ここ数年で日本もそういう人が増えてきましたが、アメリカでは
もう40年も前からそういう人がいたのかというのが驚きでした。

射撃大会のシーン。
ハリーは優勝決定戦で新任警官に敗れた後、彼がどんな銃を
使っているのか使わせてほしいと申し入れ、銃を借りる。
大会は建物の中や陰から等身大の人間の的が次々と現れるが、
警官や一般人を撃つと減点、犯人だけを正確に撃つというもの。
ハリーは借りた銃でもう一度挑戦、最後の1発を外してしまう。
しかしそれは、銃痕検査をするべく銃弾を手に入れるために
わざと外したもので、ハリーは夜にその銃弾を取り出しに来た。
そして検査の結果、事件のものと同一の銃だと判明した。

観ていてひとつ疑問が浮かびました。
銃で撃ったのだから、銃痕検査をすれば分かるのではないか。
ところが、警官の銃は銃痕検査をされない、盲点でした。
だから、疑念を抱いたハリーは大会で細工して銃弾を手に入れた。
ハリーは、粗暴なようでかなりの切れ者であるのも分かります。

いやあ、ダーティハリーはやっぱりいいなあ。


03
『ダーティハリー2』

今回、DVDの日本語吹き替え版で観ました。
映画は3回目だけど吹き替えは初めて。

最近、『刑事コロンボ』を週に1本くらい観ていますが、
コロンボはやはり小池朝雄のあの喋りがいいですよね。
その流れで今回も山田康夫のイーストウッドが聞きたいと。

近年ようやく「吹き替えも文化である」と言われるようになりましたが、
山田康夫のイーストウッドはやっぱり、似てないけどいいですね。
コロンボもピーター・フォークの声とは違うのですが、
似てる似てない以上の何かがありますね。

ただし、テレビ放映の際にカットされたシーンには
吹き替え音声が現存していないらしく、うちのDVDでは、
そこだけ原音声で日本語の字幕が出てきます。
何もしなくても勝手に出てくれるのはありがたいですが、
違和感が、ないといえば嘘になるかな、特に声が変わるのが。

ただ、副産物というか、吹き替えがないカットされたシーンは
なぜカットされたのかを考えると面白かったです。
例えば、この映画では冒頭のシーンからカットされた部分があり、
裁判所で無罪になった建物の外に出た後に
デモの人々と警官それにマスコミの喧噪に覆われるシーンは、
判決の直後、廊下でマスコミと会見をしている部分が
まるまるカットされています。
しかし、そこを抜いて考えると、裁判の後いきなり喧騒に
巻き込まれるように見えるため、それはそれで効果的かもしれない
と思いました。
まあ、カットするのは監督の意に反する部分もあるでしょうけど。

ちなみに、二十歳前後の映画に凝っていた頃に調べたのですが、
当時の地上波2時間枠の映画番組の場合、どの局でも、
実質映画が写っているのは94分で、それ以下の映画の場合は、
断らなくてもノーカットということになっていたはずです。

次はまだ吹き替えで観たことがない1を観るかな。


04
『ダーティハリー2』

もうひとつ今回気づいたこと。
エンドロールがない。
今の映画にはエンドロールがあるのが普通であり、
エンドロールの最後にオチがあるものもありますね。
ところが今から43年前のこの映画にはない。
エンドロールがないと、映画というよりはテレビ映画みたいで、
あるのに慣れていると何か物足りない、余韻に浸れないですね。
(かようのごとく僕はエンドロール大肯定派です念のため)。

記憶が間違ってなければ、1976年の『タクシー・ドライバー』にも
エンドロールはなかったはず。
エンドロールがいつ頃から始まり、定着したのか。
会社によって違うのか、監督によってか。
まあネットで調べれば分かるのでしょうけど、ここは結論を急がず、
これから気にしながら映画を観てゆきたいと思います。
もう記事が十分に長く、これ以上長くするのもなんだし。

というわけでこの記事もスパッと終わり、最後は今朝の3ショットにて。


05
『ダーティハリー2』





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Posted by guitarbird at 20:29 │映画

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