2014年03月29日
STILL LIFE ザ・ローリング・ストーンズ
いつものように
写真へのコメントも
大歓迎です!
といって、ほとんどがCDに関するものですが・・・
01

STILL LIFE (AMERICAN CONSERT 1981)
The Rolling Stones
スティル・ライフ ザ・ローリング・ストーンズ released in 1982
これは僕が初めて買ったローリング・ストーンズのレコード。
ビートルズとそのメンバーばかり聴いていた中3の夏までの後、
ベストヒットUSAやFMファンで、洋楽全般に興味を持ちました。
ローリング・ストーンズ。
これくらい有名なバンドだと、いつどこで名前を最初に知ったかなんて
思い出せないものですよね。
僕がはっきりと意識をし始めたのは、ビートルズが
I Wanna Be Your Manをストーンズに提供した、
その他もろもろでビートルズの話の中によく名前が出てきたからです。
しかし僕は、最初はあまりストーンズをよくは思っていませんでした。
僕がいつも記事で引用するジョン・レノンのインタビューでも、
ジョンは、要は「僕らの真似をしている」といった感じで、
あまりいいことを言っていませんでした。
最初は僕も、ジョンの言葉をそのまま鵜呑みにし、まるで
「ストーンズを聴いてはいけませんよ」と諭されたようで(笑)、
聴こうとは思いませんでした。
そんな折、このライヴ盤が出ました。
ここからは、Time Is On My Sideのライヴ映像を
ビデオクリップとしてテレビなどで流していたのを観て聴きました。
この曲で僕はとても感銘を受けた・・・というほどではなかったですが、
でも、とってもいい曲だと思ったことは間違いないです。
最初にこの曲を聴いた印象は、
ストーンズってもっと荒々しい曲ばかりだと思っていたのが、
これはゆったりとしたメロディに起伏がある「バラード」で、
それが意外だったことは、はっきり覚えています。
当時はビデオデッキはまだなかったのですが、
この曲はエアチェックをして聴いていましたし、さらには、
プロモで押していたのか、テレビで何度もよく観ていました。
聴いてゆくと、「ジョンの教え」と「ロック的好奇心」の間で揺れ始め、
だんだんと欲しいと思うようになったり、
欲しいと思ってはいけないんだと思ったり・・・
02 このアルバムのステッカー・・・どこで手に入れたんだろう・・・

だけどついに買いました。
買ったのはいつだったかな、中3で、83年に入ってからのはずで、
だけど僕が買ったビートルズ以外の洋楽のLPの
最初の10枚には入ると思います。
それでも買ったのは、もちろん
「ロック的好奇心」が勝ったからに違いありません。
或いは「教え」に背くこともうれしかったのかも・・・(笑)・・・
冗談はともかく、ジョンの「教え」というのが実は、
ビートルズばかり聴くのではなく、もっと広く音楽を聴くこと、
であるように思い始めていたのかもしれません。
僕がリアルタイムで体験した最初のアルバムが
ライヴ盤だったのも、大きな理由のひとつでしょうね。
実際、僕が最初に好きになったストーンズの曲Start Me Upと、
かの有名な(I Can't Get No) Satisfactionが入っている、
これは大きかったですからね。
当時その2曲は既に聴き知っていましたが、
レコードが欲しいと思い始めた頃でしたし。
もうひとつは、僕の周りには当時、
ストーンズを聴いていた人がいなかったのも、
へそ曲がりを発揮した部分だったかと思います(笑)。
周りに誰もいないとなると、がぜんうれしくなりますから!
今でも親交があるビートルズが好きな友達は、
お姉さんがストーンズも聴いていたのですが、
「俺には合わん」と、話題にはしていませんでしたから。
身近な友達もそうでしたが、しかし当時の日本ではそもそも、
ストーンズは「好きな人は聴く、それ以外は聴かない」
という感じだったと思います。
もしくは、ミュージシャンでは好きな人が多いけど・・・
さらに言われていたのが、これはあくまでも僕が聞いた話ですが、
「ビートルズが好きな人はストーンズは聴かない」でしたし・・・
なんでも、このアルバムが出た頃までは、
ストーンズの日本での全てのアルバムの総売上枚数が、
日本でもミリオンセラーだったビートルズのLET IT BE
1枚よりも少ない、と言われてましたから・・・
03 当時買った楽譜

決め手となったのは、この写真の楽譜です。
僕は中3からギターを弾き始めていて、
当時は、仮にも「ギター少年」だったのですが(笑)、
このアルバムの楽譜が出ていることを楽器屋の店先で知り、
ギターで弾いてみたくなって、それで決まりました。
買って早速Time Is On My Sideを弾きましたが、
バレーコードのFを押えて最初は6弦開放を弾いた後
人差し指でハンマリングしてアルペジオというのが難敵で、
さらに次もバレーコードのBフラット、その後は開放コード、
しかも間にハンマリングが混じる・・・
という「高度な」テクニックに、最初は面食らいました。
でも幸いなことにテンポが速くないので、何とかクリア。
そのような感じで何曲か好きな曲を弾いてゆき、
Start Me Upのイントロもここで覚えましたが、
3小節目にさりげなくロックンロールのリフが入っているのが、
とにかくカッコいいと思いました。
そうこうしているうちにすっかりストーンズも好きになり、
それからは新譜は買い始めるようになりました。
もうひとつ、これを最初に聴いて、
ミック・ジャガーの声って変わってるなぁ、と思いました。
これは当時思ったことを思い出して文字にしただけで、
それ以上の意味はないし、今となっては自分でも不明ですが、
とにかくこの声にはすぐにひかれました。
なお、アルバムについてさらりと触れておくと、
これは、映画にもなった1981年の全米ツアーのダイジェストで、
彼らとしては4枚目のライヴアルバム。
それまでのストーンズのキャリアをひとくくりするという感じ。
ただ、ツアーは大成功でかなりの収益を上げたらしいのですが、
その事実=ロックがすっかり商業化したという事実と、
70年代は先頭に立って突っ走ってきた彼らが、
自らのキャリアを総括するようなライヴアルバムを出したことで、
何かひとつの時代が終わったような雰囲気ではなかったかと。
実際、この後の2枚は勢いが衰えていて、ソロも活発になり、
ストーンズの歴史では最も低迷していた時代だったと思います。
そして、日本でストーンズの人気がようやく定着したのは、
CDの時代になってからでしたし。
要因はそれだけではないですが、この場ではそれには触れません。
ストーンズの場合はアルバムが多くてこれからも記事にするので、
その都度触れないといつも記事が膨張してしまいますので(笑)。
04 LPとアイーダとポーラ

Tr1:Intro:Take The A Train
performed by Duke Elington and His Orchestra
本編の前にintroとして
デューク・エリントンの『A列車で行こう』が流れています。
コンサートでは始まる前に他のアーティストの曲が流れるのは
よくあることですが、それを知ったのもこのライヴ盤でした。
なお、これを聴いた父が、
「お前もジャズも聴き始めたのか」と言いました。
父は、モダンより前のジャズ、特にベニー・グッドマンが好きでした。
しかし残念、父の期待には応えられることができず、
これはローリング・ストーンズ(笑)。
CDではこれがTr1になっているので、それに合わせました。
Tr2:Under My Thumb
そしてこの曲、ギターリフが強烈。
楽譜を買ってすぐに弾き始めてとりこになりました。
他のバッキングプレイもカッコいいし。
しかし、後年、このオリジナルのアルバムヴァージョンを聴くと、
そのカッコいいギターリフの音がとてもソフトで、
しかも他の楽器と一緒に奏でられていて、かなりショックを受けました。
調べるとその楽器はブライアン・ジョーンズのマリンバのようです。
今はもちろんオリジナルも好きですが、この曲については僕は、
断然このライヴのほうが好きですし、ストーンズの全部の曲でも、
このテイクはかなり好きな上位に入ると思います。
最初にこちらを聴いてしまったがために・・・
Tr3:Let's Spend The Night Together
これは彼らの名曲中の名曲・・・ということは後で知りました(笑)
楽譜を見てイントロをギターで弾いたところ、
4弦開放をずっと鳴らして3弦だけ動かすというフレーズが
とってもカッコよくて、好きになった曲。
それとこの曲は、2006年の札幌ドーム公演で、
僕はまったく予期していなかったところで演奏して、
とっても感動した、今ではすっかり思い出の1曲となっています。
Tr4:Shattered
アルバムSOME GIRLSからの1曲。
これもイントロのギターが弾いてみて面白かった。
当時はしかし「面白い、変わった曲だな」というくらいで
まあ楽しいけどあくまでもライヴアルバムの中の1曲でした。
出だしは、ミックが何と歌っていたのか分からなかったし(笑)。
Tr5:Twenty Flight Rock
エディ・コクランのヒット曲、というのは今調べて分かりました。
僕は元々、シンプルでリフが目立つロックンロールが大好きで、
だからこの曲は1発でKOされました。
チャーリー・ワッツの歌うようなドラムスに乗せられ、
キース・リチャーズとロン・ウッドのギターが縦横無尽に走り回る。
Bメロの疾走する感じのリフがまたカッコいい。
後にポール・マッカートニーもカバーしていましたが、
これに比べると「お遊び」にしか聴こえませんでしたね(笑)。
Tr6:Going To A Go-Go
今回このアルバムを取り上げたのは、
そうか、僕はやっぱり昔からソウルは好きだったんだ
ということにあらためて気づいたからです。
これはスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのヒット曲
ということは当時から聞き知ってはいましたが、でも、
自分がソウルを傾聴するようになって、この曲の意味が増しました。
それで僕は、このストーンズのバージョンの方が今でも好きですね。
躍動感があて自然と小躍りするチャーリーのドラムスに乗り、
キースのキレがいいギターが刺さり込んできて、
そこにちょっと恐い声で歌い始めるミック。
オリジナルのスモーキーはファルセットでむしろ軽い声なのが、
聴き比べると面白く、またすごいところです。
そして、下の写真に写っているスモーキーのベストが、
今日届いて、今日から聴き始めました!
05 スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズとテンプテーションズ

Tr7:Let Me Go
アルバムEMOTIONAL RESCUEからの曲。
曲としてはそんなに好きじゃないけど、アルバムの流れとして
B面の最初に軽いフットワークの曲を入れたのはよかった。
Tr8:Time Is On My Side
前の曲が軽かっただけに、この曲が生きてきます。
聴いていて、実際に、この2曲のつながりもとってもいいし。
この曲はカバーであるのは後年に知ったのですが、
キャリア20年を総括するライヴからのシングルとして
このタイトルの曲を選んだということに、
ロックの歴史に重みが出てきたことを感じました。
Tr9:Just My Imagination (Running Away With Me)
ストーンズのアルバムバージョンはSOME GIRLS収録。
この曲は暫くストーンズの曲だと思っていたのですが、
二十歳を過ぎてそのアルバムを初めて買った時に、
実はテンプテーションズのカバーであることを知りました。
テンプスは今、僕がもっとも多くの時間を聴いている人たち。
これを収録したベスト盤は、スモーキーとともに05に写っていて、
どちらもモータウンの看板グループ。
そうか、僕が最初に買ったアルバムの時点で、ソウルの波は、
いつかきっと訪れる波だったんだなと、今にして気づきました。
この曲は、LPで聴いた時、なぜか印象が強くて、
他のストーンズの曲より好きになったくらいでした。
オリジナルはファルセットで歌われた美しいバラードですが、
ストーンズはミドルテンポの小気味よいロックに仕上げています。
そうか、ストーンズはテンプスが好きなのか、
と思うとまたうれしくもなりますし、しかもこの曲、
オリジナルは1971年発表、NO.1になっていますが、
その頃はストーンズも既に大スターになっていたわけで、
そんな中でも新しく聴いてカバーしたというのは、
おそれいりましたという感じです。
Tr10:Start Me Up
僕が最初に好きになったストーンズの曲ですが、正直、
これを聴いて少しがっかりした覚えがあります。
これは、最初に聴いたオリジナルのスタジオバージョンの、
あの妙な間が好きなんですが、ライヴではその間が埋まって、
少しまっすぐになっているのが減点、かな。
オリジナルはTATTOO YOU収録。
そういえばこのライヴ盤は、そのアルバムのツアーのはずだけど、
そのアルバムの曲がこれだけというのが
今となってはちょっと不思議な気もします。
Tr11:(I Can't Get No) Satisfaction
最後はこの曲。
まあこれもオリジナルのスタジオバージョンのほうが好きですね。
ライヴでは曲が走る傾向にあることも学んだ気がしますが、
流れの中で盛り上がる曲だし、ライブで聴いてこそ、かな。
実は、買う前は決め手になっていたはずのこの2曲が、
いざ買って聴いてみると印象が薄かったというのは、
一見すると期待外れのようですが、でも実は、
有名な曲よりも好きになる曲があるということが分かった、
貴重な体験だったのではないか、と、今にして思います。
Tr12:Outro:Star Spangled Banner
performed by Jimi Hedrix
ストーンズの演奏が終わって、会場にはあの
ジミ・ヘンドリックスの「アメリカ国歌」が流れる。
当時の僕はロックキッズでギター少年だったわけですが、
ジミのこの存在を知ったばかりの頃で、衝撃を受けていて、
それがさらりと入っていたのもうれしかったです。
ジミについては高校1年の時に初めてLPを買いましたが、
それもまたの機会ということで。
僕にとってはかけがえのない思い出のアルバムですが、でも、
ふと、今このアルバムを聴くというのはどういう意味があるのか、
ということに思いが及びました。
ストーンズ的にいえば、Tr5、Tr6はここでしか聴けないし、
全部押さえているファンやマニアあればともかく、そうではなければ、
僕のような思い出でもない限り、わざわざこれを手に取るかな、と。
実際、現在はこのCDはカタログ落ち状態のようで、
HMVでは出てこなくて、Amazonでは中古のみの扱いです。
しかも、映画のDVDが出ているので、10曲だけCDで聴くよりは
映像つきで観て聴いた方がいいかもしれないですし。
今となっては、だから、存在感が薄いアルバムではありますが、
それは、「総括してしまった」ことと関係あるのかもしれません。
当時こそ、20年も続けてきたバンドということで、
「総括」するのはそれなりに意味があったはず。
しかし、気がつくと、
ストーンズがデビューしてからこのアルバムが出るまでよりも、
このアルバムが出てから今までのほうが長くなっていて、
しかも、ビル・ワイマンが抜けたとはいえ、当時と同じ4人が
今でも活動を続けているということが、
そして繰り返しますがこの後彼らが少し低迷したことが、
このアルバムの影が薄くなった部分ではないかと思います。
それと、ロックを取り囲む環境も大きく変わっていますからね。
今となってはすっかり大人が普通に聴く音楽ですから。
だから、これより前の全盛期のライヴアルバムだったり、
逆に近年のまだまだ現役のライヴ盤に比べると、やっぱりこれは、
「過去のもの」という感が大きいのは否めないですかね。
それでも僕は、ソウルを傾聴するようになって、
このアルバムをまだ10代のうちに聴いていたことが、
あらためてありがたかったと思うよになり、
それで敢えて記事にした、というわけです。
06 最後はおなじみA公園「ベロ出しシラカンバ」、09/3/28撮影

ローリング・ストーンズはやっぱりいいですね!
だけど、
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズも、
テンプテーションズもまた、とってもいいですよ!
写真へのコメントも
大歓迎です!
といって、ほとんどがCDに関するものですが・・・
01

STILL LIFE (AMERICAN CONSERT 1981)
The Rolling Stones
スティル・ライフ ザ・ローリング・ストーンズ released in 1982
これは僕が初めて買ったローリング・ストーンズのレコード。
ビートルズとそのメンバーばかり聴いていた中3の夏までの後、
ベストヒットUSAやFMファンで、洋楽全般に興味を持ちました。
ローリング・ストーンズ。
これくらい有名なバンドだと、いつどこで名前を最初に知ったかなんて
思い出せないものですよね。
僕がはっきりと意識をし始めたのは、ビートルズが
I Wanna Be Your Manをストーンズに提供した、
その他もろもろでビートルズの話の中によく名前が出てきたからです。
しかし僕は、最初はあまりストーンズをよくは思っていませんでした。
僕がいつも記事で引用するジョン・レノンのインタビューでも、
ジョンは、要は「僕らの真似をしている」といった感じで、
あまりいいことを言っていませんでした。
最初は僕も、ジョンの言葉をそのまま鵜呑みにし、まるで
「ストーンズを聴いてはいけませんよ」と諭されたようで(笑)、
聴こうとは思いませんでした。
そんな折、このライヴ盤が出ました。
ここからは、Time Is On My Sideのライヴ映像を
ビデオクリップとしてテレビなどで流していたのを観て聴きました。
この曲で僕はとても感銘を受けた・・・というほどではなかったですが、
でも、とってもいい曲だと思ったことは間違いないです。
最初にこの曲を聴いた印象は、
ストーンズってもっと荒々しい曲ばかりだと思っていたのが、
これはゆったりとしたメロディに起伏がある「バラード」で、
それが意外だったことは、はっきり覚えています。
当時はビデオデッキはまだなかったのですが、
この曲はエアチェックをして聴いていましたし、さらには、
プロモで押していたのか、テレビで何度もよく観ていました。
聴いてゆくと、「ジョンの教え」と「ロック的好奇心」の間で揺れ始め、
だんだんと欲しいと思うようになったり、
欲しいと思ってはいけないんだと思ったり・・・
02 このアルバムのステッカー・・・どこで手に入れたんだろう・・・

だけどついに買いました。
買ったのはいつだったかな、中3で、83年に入ってからのはずで、
だけど僕が買ったビートルズ以外の洋楽のLPの
最初の10枚には入ると思います。
それでも買ったのは、もちろん
「ロック的好奇心」が勝ったからに違いありません。
或いは「教え」に背くこともうれしかったのかも・・・(笑)・・・
冗談はともかく、ジョンの「教え」というのが実は、
ビートルズばかり聴くのではなく、もっと広く音楽を聴くこと、
であるように思い始めていたのかもしれません。
僕がリアルタイムで体験した最初のアルバムが
ライヴ盤だったのも、大きな理由のひとつでしょうね。
実際、僕が最初に好きになったストーンズの曲Start Me Upと、
かの有名な(I Can't Get No) Satisfactionが入っている、
これは大きかったですからね。
当時その2曲は既に聴き知っていましたが、
レコードが欲しいと思い始めた頃でしたし。
もうひとつは、僕の周りには当時、
ストーンズを聴いていた人がいなかったのも、
へそ曲がりを発揮した部分だったかと思います(笑)。
周りに誰もいないとなると、がぜんうれしくなりますから!
今でも親交があるビートルズが好きな友達は、
お姉さんがストーンズも聴いていたのですが、
「俺には合わん」と、話題にはしていませんでしたから。
身近な友達もそうでしたが、しかし当時の日本ではそもそも、
ストーンズは「好きな人は聴く、それ以外は聴かない」
という感じだったと思います。
もしくは、ミュージシャンでは好きな人が多いけど・・・
さらに言われていたのが、これはあくまでも僕が聞いた話ですが、
「ビートルズが好きな人はストーンズは聴かない」でしたし・・・
なんでも、このアルバムが出た頃までは、
ストーンズの日本での全てのアルバムの総売上枚数が、
日本でもミリオンセラーだったビートルズのLET IT BE
1枚よりも少ない、と言われてましたから・・・
03 当時買った楽譜

決め手となったのは、この写真の楽譜です。
僕は中3からギターを弾き始めていて、
当時は、仮にも「ギター少年」だったのですが(笑)、
このアルバムの楽譜が出ていることを楽器屋の店先で知り、
ギターで弾いてみたくなって、それで決まりました。
買って早速Time Is On My Sideを弾きましたが、
バレーコードのFを押えて最初は6弦開放を弾いた後
人差し指でハンマリングしてアルペジオというのが難敵で、
さらに次もバレーコードのBフラット、その後は開放コード、
しかも間にハンマリングが混じる・・・
という「高度な」テクニックに、最初は面食らいました。
でも幸いなことにテンポが速くないので、何とかクリア。
そのような感じで何曲か好きな曲を弾いてゆき、
Start Me Upのイントロもここで覚えましたが、
3小節目にさりげなくロックンロールのリフが入っているのが、
とにかくカッコいいと思いました。
そうこうしているうちにすっかりストーンズも好きになり、
それからは新譜は買い始めるようになりました。
もうひとつ、これを最初に聴いて、
ミック・ジャガーの声って変わってるなぁ、と思いました。
これは当時思ったことを思い出して文字にしただけで、
それ以上の意味はないし、今となっては自分でも不明ですが、
とにかくこの声にはすぐにひかれました。
なお、アルバムについてさらりと触れておくと、
これは、映画にもなった1981年の全米ツアーのダイジェストで、
彼らとしては4枚目のライヴアルバム。
それまでのストーンズのキャリアをひとくくりするという感じ。
ただ、ツアーは大成功でかなりの収益を上げたらしいのですが、
その事実=ロックがすっかり商業化したという事実と、
70年代は先頭に立って突っ走ってきた彼らが、
自らのキャリアを総括するようなライヴアルバムを出したことで、
何かひとつの時代が終わったような雰囲気ではなかったかと。
実際、この後の2枚は勢いが衰えていて、ソロも活発になり、
ストーンズの歴史では最も低迷していた時代だったと思います。
そして、日本でストーンズの人気がようやく定着したのは、
CDの時代になってからでしたし。
要因はそれだけではないですが、この場ではそれには触れません。
ストーンズの場合はアルバムが多くてこれからも記事にするので、
その都度触れないといつも記事が膨張してしまいますので(笑)。
04 LPとアイーダとポーラ

Tr1:Intro:Take The A Train
performed by Duke Elington and His Orchestra
本編の前にintroとして
デューク・エリントンの『A列車で行こう』が流れています。
コンサートでは始まる前に他のアーティストの曲が流れるのは
よくあることですが、それを知ったのもこのライヴ盤でした。
なお、これを聴いた父が、
「お前もジャズも聴き始めたのか」と言いました。
父は、モダンより前のジャズ、特にベニー・グッドマンが好きでした。
しかし残念、父の期待には応えられることができず、
これはローリング・ストーンズ(笑)。
CDではこれがTr1になっているので、それに合わせました。
Tr2:Under My Thumb
そしてこの曲、ギターリフが強烈。
楽譜を買ってすぐに弾き始めてとりこになりました。
他のバッキングプレイもカッコいいし。
しかし、後年、このオリジナルのアルバムヴァージョンを聴くと、
そのカッコいいギターリフの音がとてもソフトで、
しかも他の楽器と一緒に奏でられていて、かなりショックを受けました。
調べるとその楽器はブライアン・ジョーンズのマリンバのようです。
今はもちろんオリジナルも好きですが、この曲については僕は、
断然このライヴのほうが好きですし、ストーンズの全部の曲でも、
このテイクはかなり好きな上位に入ると思います。
最初にこちらを聴いてしまったがために・・・
Tr3:Let's Spend The Night Together
これは彼らの名曲中の名曲・・・ということは後で知りました(笑)
楽譜を見てイントロをギターで弾いたところ、
4弦開放をずっと鳴らして3弦だけ動かすというフレーズが
とってもカッコよくて、好きになった曲。
それとこの曲は、2006年の札幌ドーム公演で、
僕はまったく予期していなかったところで演奏して、
とっても感動した、今ではすっかり思い出の1曲となっています。
Tr4:Shattered
アルバムSOME GIRLSからの1曲。
これもイントロのギターが弾いてみて面白かった。
当時はしかし「面白い、変わった曲だな」というくらいで
まあ楽しいけどあくまでもライヴアルバムの中の1曲でした。
出だしは、ミックが何と歌っていたのか分からなかったし(笑)。
Tr5:Twenty Flight Rock
エディ・コクランのヒット曲、というのは今調べて分かりました。
僕は元々、シンプルでリフが目立つロックンロールが大好きで、
だからこの曲は1発でKOされました。
チャーリー・ワッツの歌うようなドラムスに乗せられ、
キース・リチャーズとロン・ウッドのギターが縦横無尽に走り回る。
Bメロの疾走する感じのリフがまたカッコいい。
後にポール・マッカートニーもカバーしていましたが、
これに比べると「お遊び」にしか聴こえませんでしたね(笑)。
Tr6:Going To A Go-Go
今回このアルバムを取り上げたのは、
そうか、僕はやっぱり昔からソウルは好きだったんだ
ということにあらためて気づいたからです。
これはスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのヒット曲
ということは当時から聞き知ってはいましたが、でも、
自分がソウルを傾聴するようになって、この曲の意味が増しました。
それで僕は、このストーンズのバージョンの方が今でも好きですね。
躍動感があて自然と小躍りするチャーリーのドラムスに乗り、
キースのキレがいいギターが刺さり込んできて、
そこにちょっと恐い声で歌い始めるミック。
オリジナルのスモーキーはファルセットでむしろ軽い声なのが、
聴き比べると面白く、またすごいところです。
そして、下の写真に写っているスモーキーのベストが、
今日届いて、今日から聴き始めました!
05 スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズとテンプテーションズ

Tr7:Let Me Go
アルバムEMOTIONAL RESCUEからの曲。
曲としてはそんなに好きじゃないけど、アルバムの流れとして
B面の最初に軽いフットワークの曲を入れたのはよかった。
Tr8:Time Is On My Side
前の曲が軽かっただけに、この曲が生きてきます。
聴いていて、実際に、この2曲のつながりもとってもいいし。
この曲はカバーであるのは後年に知ったのですが、
キャリア20年を総括するライヴからのシングルとして
このタイトルの曲を選んだということに、
ロックの歴史に重みが出てきたことを感じました。
Tr9:Just My Imagination (Running Away With Me)
ストーンズのアルバムバージョンはSOME GIRLS収録。
この曲は暫くストーンズの曲だと思っていたのですが、
二十歳を過ぎてそのアルバムを初めて買った時に、
実はテンプテーションズのカバーであることを知りました。
テンプスは今、僕がもっとも多くの時間を聴いている人たち。
これを収録したベスト盤は、スモーキーとともに05に写っていて、
どちらもモータウンの看板グループ。
そうか、僕が最初に買ったアルバムの時点で、ソウルの波は、
いつかきっと訪れる波だったんだなと、今にして気づきました。
この曲は、LPで聴いた時、なぜか印象が強くて、
他のストーンズの曲より好きになったくらいでした。
オリジナルはファルセットで歌われた美しいバラードですが、
ストーンズはミドルテンポの小気味よいロックに仕上げています。
そうか、ストーンズはテンプスが好きなのか、
と思うとまたうれしくもなりますし、しかもこの曲、
オリジナルは1971年発表、NO.1になっていますが、
その頃はストーンズも既に大スターになっていたわけで、
そんな中でも新しく聴いてカバーしたというのは、
おそれいりましたという感じです。
Tr10:Start Me Up
僕が最初に好きになったストーンズの曲ですが、正直、
これを聴いて少しがっかりした覚えがあります。
これは、最初に聴いたオリジナルのスタジオバージョンの、
あの妙な間が好きなんですが、ライヴではその間が埋まって、
少しまっすぐになっているのが減点、かな。
オリジナルはTATTOO YOU収録。
そういえばこのライヴ盤は、そのアルバムのツアーのはずだけど、
そのアルバムの曲がこれだけというのが
今となってはちょっと不思議な気もします。
Tr11:(I Can't Get No) Satisfaction
最後はこの曲。
まあこれもオリジナルのスタジオバージョンのほうが好きですね。
ライヴでは曲が走る傾向にあることも学んだ気がしますが、
流れの中で盛り上がる曲だし、ライブで聴いてこそ、かな。
実は、買う前は決め手になっていたはずのこの2曲が、
いざ買って聴いてみると印象が薄かったというのは、
一見すると期待外れのようですが、でも実は、
有名な曲よりも好きになる曲があるということが分かった、
貴重な体験だったのではないか、と、今にして思います。
Tr12:Outro:Star Spangled Banner
performed by Jimi Hedrix
ストーンズの演奏が終わって、会場にはあの
ジミ・ヘンドリックスの「アメリカ国歌」が流れる。
当時の僕はロックキッズでギター少年だったわけですが、
ジミのこの存在を知ったばかりの頃で、衝撃を受けていて、
それがさらりと入っていたのもうれしかったです。
ジミについては高校1年の時に初めてLPを買いましたが、
それもまたの機会ということで。
僕にとってはかけがえのない思い出のアルバムですが、でも、
ふと、今このアルバムを聴くというのはどういう意味があるのか、
ということに思いが及びました。
ストーンズ的にいえば、Tr5、Tr6はここでしか聴けないし、
全部押さえているファンやマニアあればともかく、そうではなければ、
僕のような思い出でもない限り、わざわざこれを手に取るかな、と。
実際、現在はこのCDはカタログ落ち状態のようで、
HMVでは出てこなくて、Amazonでは中古のみの扱いです。
しかも、映画のDVDが出ているので、10曲だけCDで聴くよりは
映像つきで観て聴いた方がいいかもしれないですし。
今となっては、だから、存在感が薄いアルバムではありますが、
それは、「総括してしまった」ことと関係あるのかもしれません。
当時こそ、20年も続けてきたバンドということで、
「総括」するのはそれなりに意味があったはず。
しかし、気がつくと、
ストーンズがデビューしてからこのアルバムが出るまでよりも、
このアルバムが出てから今までのほうが長くなっていて、
しかも、ビル・ワイマンが抜けたとはいえ、当時と同じ4人が
今でも活動を続けているということが、
そして繰り返しますがこの後彼らが少し低迷したことが、
このアルバムの影が薄くなった部分ではないかと思います。
それと、ロックを取り囲む環境も大きく変わっていますからね。
今となってはすっかり大人が普通に聴く音楽ですから。
だから、これより前の全盛期のライヴアルバムだったり、
逆に近年のまだまだ現役のライヴ盤に比べると、やっぱりこれは、
「過去のもの」という感が大きいのは否めないですかね。
それでも僕は、ソウルを傾聴するようになって、
このアルバムをまだ10代のうちに聴いていたことが、
あらためてありがたかったと思うよになり、
それで敢えて記事にした、というわけです。
06 最後はおなじみA公園「ベロ出しシラカンバ」、09/3/28撮影

ローリング・ストーンズはやっぱりいいですね!
だけど、
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズも、
テンプテーションズもまた、とってもいいですよ!
Posted by guitarbird at 21:29
│ロックQ-Z