2016年04月21日
Got To Get You Into My Life ザ・ビートルズ
01

Got To Get You Into My Life
The Beatles
(1966)
The Beatles 38/213
ビートルズの213曲です。
少し間があきましたが、今回も僕自身の心の流れで、
同じREVOLVERから前回記事のI Want To Tell Youの次の曲。
つまりこれで4曲連続で上げたことになります。
いつも言いますが、僕はビートルズのある1曲を思い浮かべると、
LPで次の曲、またその次と続けて思い出してしまうのです。
Got To Get You Into My Lifeはビートルズ7枚目のアルバム
REVOLVERのB面6(=CD13)曲目として
1966年8月5日に世に出ました。
作曲者はポール・マッカートニー、ヴォーカルもポール。
Got To Get You Into My Life
The Beatles
(1966)
なおこの曲、ステレオヴァージョンとモノーラルヴァージョンでは
フェイドアウトの長さが違い、モノの方が少し長くなっています。
今回も『ビートルズ・レコーディング・セッションズ』より。
なお、引用者は適宜改行や表記変更などを行っています。
***
1966年4月7日(木)
夜になると彼らは、タムラ・モータウンに触発された
ポールの新曲Got To Get You Into My Lifeにとりかかり、
第1~5テイクを録音。
当初はリリースされたヴァージョンとはずいぶん異なっていた。
リズムトラックのみの第1テイクは、
一音のオルガン(ジョージ・マーティンがプレイ)と
リンゴ・スターのハイハットによるイントロから始まり、
非常にアコースティックな仕上がり。
第4テイクの前に、ビートルズとジョージ・マーティンが
代案を協議している。
第5テイクは、まずオルガンから入り、
大量にリミッターをかけたフルドラムが加わるというイントロ。
このテイクで初めてヴォーカルがフィーチャーされる。
ポールのリードにジョンとジョージがバックヴォーカルを
つけたものだが、見事であると同時にユニークだ。
インストゥルメンタルのブレイクの個所で、ポールが
"Got to get you into my life, somehow, someway"
と歌い、リフレインではジョンとジョージが
"I need your love"という歌詞を4回繰り返す。
テープボックスにはこのテイクが「ベスト」と書かれているが、
これはまもなく取消しとなる。
4月8日(金)
前日に続いてこの日はリズムトラックを完成させた。
「ベスト」は第8テイクで、後にヴォーカルとギター、
それに特徴的なブラスパッセージをオーバーダブ。
4月11日(月)
(ジョージ・ハリスンのI Want To Tell Youの録音に続いて)
この日はGot To Get You Into My Lifeの
ギターのオーバーダブも録音された。
4月25日(月)
モノーラルのミキシング。
5月18日(水)
1日がかりでポールのGot To Get You Into My Lifeを仕上げる。
リズムトラックに関しては4月8日に8テイクを録音してあったので、
差し当たっての仕事はヴォーカルと
必要が楽器をオーバーダブすることだった。
ポールはこの曲で、ビートルズとしては初めて、
力強いブラスセクションを使おうと決めていた。
こうして招集された5人のプレイヤーのひとりが
エディ・ソーントンだ。
「僕はジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズにいたので、
ビートルズのメンバー、特にポールとジョンとは知合いだった。
スタジオはもちろん、ロンドンのナイトクラブでもよく会ったからね。
ポールは『バグ・オネイルズ・クラブ』へ僕たちのギグを見にきて、
そこでリンダ・イーストマンと出会ったんだよ。
でも、このセッションに参加してくれとポールに頼まれたのは、
『スコッチ(・オヴ・セント・ジェイムズ)』で彼に会ったときだった」
やはりブルー・フレイムズのテナーサックス奏者、
ピーター・コーがこのセッションに雇われたのは、
同じグループに在籍するバリトンプレイヤーのグレン・ヒューズが、
当日の朝に病気になって寝込んだためだった。
「ジョージー(・フェイム)から電話をもらって、
EMIスタジオへ駆けつけたんだ。
僕はテナー奏者だから、テナーとバリトンで演奏するはずだったが、
テナーサックス2台になった」
ミュージシャンのラインナップは、
ソーントン(スーパーオールドトランペット)、
コー(テナーサックス)、のほか、
ブルー・フレイムズのメンバーではなく
いずれもフリーランスのプレイヤーである
イアン・ヘイマー、レス・コンドン(共にトランペット)、
そしてアラン・ブランズクーム(テナーサックス)。
「ビートルズはジャズ色を強く出したがっていた」とコーが言う。
「ポールと・ジョージ・マーティンが僕らに指示を与えたんだ。
楽譜やなんかは全然なかったけど、ポールがピアノで手本を示し、
僕らはヘッドフォンでリズムトラックを聴きながらプレイした。
納得が行くまで何回か繰り返したのを覚えてるよ。
そのうちコントロールルームにいたジョンが飛び出してきて、
親指を立てて「やったね!」と叫んだのさ。
ジョージ・ハリスンも少しは関わっていたようだけれど、
リンゴ・スターは部屋の隅でチェッカーをやっていた」
このセッションの情報はプレスに漏れ、6月初めには
5人のミュージシャン全員の名前が各ポップ紙に載った。
「おかげで予想外の仕事にありついた」とソーントン。
「ビートルズのセッションに参加したことから、
ジミ・ヘンドリックスやサンディ・ジョー、スモール・フェイシズ、
ローリング・ストーンズともプレイすることになったんだ」
ジェフ・エマリックは決然としてブラスの録音に取り組んだ。
「マイクをすごく近づけたんだ。
たぶん初めてだと思うけど、ベル(管楽器の広く開いている口)の
ところにマイクをセットして、リミッターを思いっきり効かせたのさ!
それまではブラスというと、必ずマイクを6フィートくらい
離れたところに置いていた」
オリジナルの4トラックテープはもういっぱいだったが、
既録音のヴォーカルはもはや
この曲にふさわしくないと判断されたため、
テープ・トゥ・テープのリダクションミックスダウン
(3回行われたが最初のがベストだった)で取り除かれた。
ポールはあらためてそこにセンセーショナルなヴォーカルを入れ、
ジョンとジョージがバックヴォーカルを添える。
続いてギターのオーバーダブが行われた。
こうしてこの曲は完成し、2通りのモノミックスを作って、
12時間に及ぶセッションが終わる。
6月17日(金)
新たなギターパッセージをオーバーダブ。
その後あらためてモノミックスを制作。
6月20日(月)
6月17日にこの曲のモノリミックスを行った際、
ブラスセクションの音をもっと厚くしたほうがよい
という判断が下された。
これはリミックス7のコピーを作ってリミックス8とし、
5月18日のブラスのオーバーダブのオリジナルセッションテープを、
微妙にタイミングをずらしてスーパーインポーズすることで解決。
この作業をもってこの曲は遂に完成し、
以降オーバーダブやミキシングは一切行われなかった
(ステレオリミックスを除く)。
***
この曲が傑作であり、短いけれど大作であることが
これらのセッションからよく分かりますね。
ジョン・レノンのサムアップが目に浮かんできます。
ブラスの音は意図的に大きく録音されたのですね。
初めてだったから逆にエンジニアのジェフ・エマリックも
大胆な試みが出来たのかもしれない、そしてそれが大成功。
なお、風邪で参加できなかったグレン・ヒューズなる人は、
もちろんディープ・パープルの人とは別人です、念のため。
ソーントンさんの話でひとつ興味深いのが、
リンダ・イーストマンと知り合ったのが
ジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズのギグだったということ。
あのリンダさん、ポールの最初の奥さん、「ウチノカミサン」との
出会いの場がギグだったというのは、ソーントンさんも
誇らしげに思っていた部分があったのでしょうね。
続いて『ジョン・レノン・プレイボーイ・インタビュー』より、
ジョンの言葉を。
***
ポールのだ。
彼のベストソングのひとつだと思う。
ぼくが書いたものじゃないけど、歌詞がいい。
がんばれば、彼にもいい詞が書けるというサンプルがこれだ。
これは彼がLSDをやった経験を実際に描写したものだ。
少なくともLSD体験の結果生まれたことだけはまちがいない。
***
詩人であるジョンはポールの歌詞に常々不満を抱いていましたが、
この曲は認められたのですね、よかった(笑)。
ただ、それがクスリの体験によるもの。
いつもいいますが、ここは弁護しようがないですね。
僕はビートルズを神格化し過ぎるのも好きではないので、
彼らも人間であった、ということで先に進みます。
にしてもこの曲の歌詞はやっぱり鮮烈。
僕は、中2の12月に初めて聴き、それこそぶっ飛びそうになりました。
もちろん僕はクスリはやったことはない。
あくまでも想像で話すと、先ずイントロのブラスが、
「この世のものではない」という感覚で迫ってくる。
ぞくぞくっとしますね。
この曲の場合はブラスの音そのものがその体験を想像させますが、
クスリの影響ってそういうものなんだって当時学びました。
歌詞もまた鮮烈、最初を訳してみると
僕はひとりだった
ドライヴに出ることにした
でもそこで何を見つけたのかは分からない
違う道路を走ってみれば
また別のことが頭に浮かんでくるに違いない
ジョン・レノンは一足先にDay Tripperでクスリの暗喩を使いましたが、
ポールもここでは"ride"、外に出ることに喩えているのが興味深い。
僕は初めて聴いてこの歌詞にとんでもなく驚いたものでした。
違う道、"another road"というのはもちろん
「普通とは違う」「いつもとは違う」やり方という意味でしょうからね。
ポールのヴォーカルがまるで笑うような声であるのも、
クスリの体験を想起させる重要な要素だと思います。
サビでタイトルを歌いますが、歌メロがきれいに流れておらず、
叫ぶようなとっ散らかった音であり、しかもポールの歌声は
「ド」の音で終わらず中途半端なところをブラスが歌い継ぎ、
ようやく歌が終わるというこの破綻の仕方がまたすごい。
歌でいうなら、1番の0"28"の部分すなわち
♪ Every single day of my life
と、2番の同じ部分0'56"の部分すなわち
♪ Say we'll be together every day
同じ場所で音の数が違うけれど、それが決して不自然ではなく
この場合むしろその破綻が自然に感じられます。
そもそもGot To Get You Into My Lifeという、言葉の意味よりも
小気味よい韻の響きが強調されているタイトルもなんというか、
理性より感覚が勝っている状態であることを想起させます。
その韻の感覚はまたポール独特のものでもありますね。
とにかくブラスが強烈だけど、ベースもポールらしいリズム感、
グルーヴ感と音のとりかた、さすが。
他の3人、ジョン、ジョージ、リンゴはリズムトラックを録ったところで、
あとはポールのやりたいように、というところでしょうね。
しかしポールの様子を12時間見ているのも大変だったかも。
リンゴはゲームしていたようですが・・・(笑)。
そのリンゴのドラムスは音としてよく聴こえてくるけれど、
前のI Want To Tell Youとは違い目立ってはいないですね。
ジョージはオーバーダブしたパッセージは1'49"のところからで、
聴くとどうもギターが2本入っているように感じられる。
うち1本のアルペジオで入ってくる方の音がギブソンSGっぽい。
そして1'55"のところで音程の違う2本のギターによる
チョーキング(ベンディング)の音が入るけれど、うち1本はSG、
もう1本はエピフォン・カジノのように聴こえます。
(違ったらごめんなさい)。
ギターについて、最終的にひとり分、おそらくジョンの分が
まるまるカットされていて、だからブラスの音が厚いのだし、
終わり近くでギターが入ってくることがより効果的なのでしょう。
父親がクラリネット奏者だったポールは、ロック界において
管楽器のセンスが図抜けているわけですが、この曲が
その始まりであり、そういう意味でも記念碑的な傑作でしょう。
ポールの中でもソウルっぽい曲、そうですね確かに。
この前のアルバムRUBBER SOULの冒頭のDrive My Carは
モータウンのベースラインを取り入れていますが、それに続いて
もっと本格的にソウルをやってみた曲。
ポールのヴォーカルはもちろん本物のソウルミュージックのそれとは
違う質のものだけど、ソウルフルな歌い方ではあると思います。
シカゴがこの曲を聴いて「ブラスロック」を思い立った
というのは知られた話ですが、影響力も半端じゃないですね。
もちろん、悪い方の影響は受けたくないのですが・・・(笑)。
◇
この曲に関する個人的な思い出をひとつ。
1990年、ポール・マッカートニー「初来日公演」に際し、事前に
アメリカのどこかの公演のセットリストがサンケイスポーツの
記事に載っていたのを僕は見ました。
そこにはこの曲、Got To Get You Into My Lifeも。
へえ、この曲やるんだと妙に嬉しく期待が膨らみました。
他はだいたいシングルヒットした有名な曲と当時の新作
FLOWERS IN THE DIRTからの曲で予想はつきましたが、
これは予想していなかった。
ところが、実際の来日公演でこれは演奏されませんでした。
もちろんコンサート全体に満足ましたが、それだけは残念だった。
ここに書いたように今でもはっきりと記憶に残っているくらいに。
やっぱり僕にとってもこの曲の衝撃は大きかったのでしょうね。
ちなみに、その記事のリストにあってもう1曲演奏されなかったのが、
Ebony & Ivoryでしたが、そっちはなんとなく納得だったのが、
不思議といえば不思議でした。
この曲のポールによるライヴの映像が幾つかありました。
先ずはホワイトハウスでオバマ大統領夫妻を前にした演奏。
Got To Get You Into My Life
Paul McCartney
今のバンドのメンバーですね。
ブラスはテープを使っているのでしょうね、歌は口パクじゃないけど。
まあこういうところではそれは問題ではないかと。
しかしそれにしてもホワイトハウスでクスリの曲をやるって・・・
今はもうそういう細かいことをいう時代じゃないのかな(笑)。
あ、そうか。
オバマ大統領はシカゴの人だからか、とひとり合点。
続いて1979年ロンドンでのライヴ。
Got To Get You Into My Life
(Paul McCartney &) Wings
ウィングス名義ですが、テレビショーか何かでしょうかね。
若くてテンポも速い。
こっちはブラスがちゃんといますね、4人ですが。
そしてデニー・レインとリンダさんも。
そして2009年ニューヨーク公演より。
Got To Get You Into My Life
Paul McCartney
こちらはキーボードのウィックスがブラスを再現していますね。
シカゴのライヴもありました。
Got To Get You Into My Life
Chicago
ピーター・セテラ若くて脂ぎってる(笑)。
これ、すごい、感動した、ソフトで売ってないのかな。
最近You-Tubeで初めて観た中では最も気に入った。
やっぱりこの曲のノリがすごいんだな、ライヴ向きですね。
そしてやっぱり最後はこれ、アース・ウィンド&ファイア。
Got To Get You Into My Life
Earth Wind & Fire
アースのこれはビートルズのベストカヴァー曲のひとつでしょう。
アースのヴァージョンは、冒頭から2つ目のくだり
Another road...another kind of mind there
の部分の"kind of mind"をシンプルに"sign"に変えていますが、
そのことでよりアースらしくなっていると僕は感じます。
いったい何のサインなんだろうって。
そういえば明日4月22日は「アースデイ」ですね。
02

そうそう、言い忘れていたことがふたつ、ひとつめ、
ジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズの2人が
参加しているということで、ジョージー・フェイムは
ヴァン・モリソンと一緒にアルバムを作っている、つまり
この曲はヴァン・モリソンともつながるのが嬉しいですね(笑)。
影響は受けてないかもですが、アルバムMOONDANCEの
ブラスの使い方はやっぱり印象に残りますね。
そしてもうひとつ、この曲はクスリに騙されてしまいがちですが、
よく読むと、歌詞の内容は至ってまっとうなラヴソングなんですよね。
でも、概念としてのラヴソングとして捉えるとやはり
何かがちょっと、いや、かなり変わった歌ではありますね(笑)。
もしかしてそうした飛んだところがヒッピーに受け入れられたのかも。
そう、結局は愛なのです。
さて、4曲続けたからには次はあの曲、アルバム最後だし・・・
とはおそらくならないかもしれない、ならない可能性は高いかな・・・
分からない、また浮かんだらその曲にするし、
自然とやっぱり最後に行き着くかもしれないし。
最後は3ショットにて。
03

♪ Say we'll be together every day

Got To Get You Into My Life
The Beatles
(1966)
The Beatles 38/213
ビートルズの213曲です。
少し間があきましたが、今回も僕自身の心の流れで、
同じREVOLVERから前回記事のI Want To Tell Youの次の曲。
つまりこれで4曲連続で上げたことになります。
いつも言いますが、僕はビートルズのある1曲を思い浮かべると、
LPで次の曲、またその次と続けて思い出してしまうのです。
Got To Get You Into My Lifeはビートルズ7枚目のアルバム
REVOLVERのB面6(=CD13)曲目として
1966年8月5日に世に出ました。
作曲者はポール・マッカートニー、ヴォーカルもポール。
Got To Get You Into My Life
The Beatles
(1966)
なおこの曲、ステレオヴァージョンとモノーラルヴァージョンでは
フェイドアウトの長さが違い、モノの方が少し長くなっています。
今回も『ビートルズ・レコーディング・セッションズ』より。
なお、引用者は適宜改行や表記変更などを行っています。
***
1966年4月7日(木)
夜になると彼らは、タムラ・モータウンに触発された
ポールの新曲Got To Get You Into My Lifeにとりかかり、
第1~5テイクを録音。
当初はリリースされたヴァージョンとはずいぶん異なっていた。
リズムトラックのみの第1テイクは、
一音のオルガン(ジョージ・マーティンがプレイ)と
リンゴ・スターのハイハットによるイントロから始まり、
非常にアコースティックな仕上がり。
第4テイクの前に、ビートルズとジョージ・マーティンが
代案を協議している。
第5テイクは、まずオルガンから入り、
大量にリミッターをかけたフルドラムが加わるというイントロ。
このテイクで初めてヴォーカルがフィーチャーされる。
ポールのリードにジョンとジョージがバックヴォーカルを
つけたものだが、見事であると同時にユニークだ。
インストゥルメンタルのブレイクの個所で、ポールが
"Got to get you into my life, somehow, someway"
と歌い、リフレインではジョンとジョージが
"I need your love"という歌詞を4回繰り返す。
テープボックスにはこのテイクが「ベスト」と書かれているが、
これはまもなく取消しとなる。
4月8日(金)
前日に続いてこの日はリズムトラックを完成させた。
「ベスト」は第8テイクで、後にヴォーカルとギター、
それに特徴的なブラスパッセージをオーバーダブ。
4月11日(月)
(ジョージ・ハリスンのI Want To Tell Youの録音に続いて)
この日はGot To Get You Into My Lifeの
ギターのオーバーダブも録音された。
4月25日(月)
モノーラルのミキシング。
5月18日(水)
1日がかりでポールのGot To Get You Into My Lifeを仕上げる。
リズムトラックに関しては4月8日に8テイクを録音してあったので、
差し当たっての仕事はヴォーカルと
必要が楽器をオーバーダブすることだった。
ポールはこの曲で、ビートルズとしては初めて、
力強いブラスセクションを使おうと決めていた。
こうして招集された5人のプレイヤーのひとりが
エディ・ソーントンだ。
「僕はジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズにいたので、
ビートルズのメンバー、特にポールとジョンとは知合いだった。
スタジオはもちろん、ロンドンのナイトクラブでもよく会ったからね。
ポールは『バグ・オネイルズ・クラブ』へ僕たちのギグを見にきて、
そこでリンダ・イーストマンと出会ったんだよ。
でも、このセッションに参加してくれとポールに頼まれたのは、
『スコッチ(・オヴ・セント・ジェイムズ)』で彼に会ったときだった」
やはりブルー・フレイムズのテナーサックス奏者、
ピーター・コーがこのセッションに雇われたのは、
同じグループに在籍するバリトンプレイヤーのグレン・ヒューズが、
当日の朝に病気になって寝込んだためだった。
「ジョージー(・フェイム)から電話をもらって、
EMIスタジオへ駆けつけたんだ。
僕はテナー奏者だから、テナーとバリトンで演奏するはずだったが、
テナーサックス2台になった」
ミュージシャンのラインナップは、
ソーントン(スーパーオールドトランペット)、
コー(テナーサックス)、のほか、
ブルー・フレイムズのメンバーではなく
いずれもフリーランスのプレイヤーである
イアン・ヘイマー、レス・コンドン(共にトランペット)、
そしてアラン・ブランズクーム(テナーサックス)。
「ビートルズはジャズ色を強く出したがっていた」とコーが言う。
「ポールと・ジョージ・マーティンが僕らに指示を与えたんだ。
楽譜やなんかは全然なかったけど、ポールがピアノで手本を示し、
僕らはヘッドフォンでリズムトラックを聴きながらプレイした。
納得が行くまで何回か繰り返したのを覚えてるよ。
そのうちコントロールルームにいたジョンが飛び出してきて、
親指を立てて「やったね!」と叫んだのさ。
ジョージ・ハリスンも少しは関わっていたようだけれど、
リンゴ・スターは部屋の隅でチェッカーをやっていた」
このセッションの情報はプレスに漏れ、6月初めには
5人のミュージシャン全員の名前が各ポップ紙に載った。
「おかげで予想外の仕事にありついた」とソーントン。
「ビートルズのセッションに参加したことから、
ジミ・ヘンドリックスやサンディ・ジョー、スモール・フェイシズ、
ローリング・ストーンズともプレイすることになったんだ」
ジェフ・エマリックは決然としてブラスの録音に取り組んだ。
「マイクをすごく近づけたんだ。
たぶん初めてだと思うけど、ベル(管楽器の広く開いている口)の
ところにマイクをセットして、リミッターを思いっきり効かせたのさ!
それまではブラスというと、必ずマイクを6フィートくらい
離れたところに置いていた」
オリジナルの4トラックテープはもういっぱいだったが、
既録音のヴォーカルはもはや
この曲にふさわしくないと判断されたため、
テープ・トゥ・テープのリダクションミックスダウン
(3回行われたが最初のがベストだった)で取り除かれた。
ポールはあらためてそこにセンセーショナルなヴォーカルを入れ、
ジョンとジョージがバックヴォーカルを添える。
続いてギターのオーバーダブが行われた。
こうしてこの曲は完成し、2通りのモノミックスを作って、
12時間に及ぶセッションが終わる。
6月17日(金)
新たなギターパッセージをオーバーダブ。
その後あらためてモノミックスを制作。
6月20日(月)
6月17日にこの曲のモノリミックスを行った際、
ブラスセクションの音をもっと厚くしたほうがよい
という判断が下された。
これはリミックス7のコピーを作ってリミックス8とし、
5月18日のブラスのオーバーダブのオリジナルセッションテープを、
微妙にタイミングをずらしてスーパーインポーズすることで解決。
この作業をもってこの曲は遂に完成し、
以降オーバーダブやミキシングは一切行われなかった
(ステレオリミックスを除く)。
***
この曲が傑作であり、短いけれど大作であることが
これらのセッションからよく分かりますね。
ジョン・レノンのサムアップが目に浮かんできます。
ブラスの音は意図的に大きく録音されたのですね。
初めてだったから逆にエンジニアのジェフ・エマリックも
大胆な試みが出来たのかもしれない、そしてそれが大成功。
なお、風邪で参加できなかったグレン・ヒューズなる人は、
もちろんディープ・パープルの人とは別人です、念のため。
ソーントンさんの話でひとつ興味深いのが、
リンダ・イーストマンと知り合ったのが
ジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズのギグだったということ。
あのリンダさん、ポールの最初の奥さん、「ウチノカミサン」との
出会いの場がギグだったというのは、ソーントンさんも
誇らしげに思っていた部分があったのでしょうね。
続いて『ジョン・レノン・プレイボーイ・インタビュー』より、
ジョンの言葉を。
***
ポールのだ。
彼のベストソングのひとつだと思う。
ぼくが書いたものじゃないけど、歌詞がいい。
がんばれば、彼にもいい詞が書けるというサンプルがこれだ。
これは彼がLSDをやった経験を実際に描写したものだ。
少なくともLSD体験の結果生まれたことだけはまちがいない。
***
詩人であるジョンはポールの歌詞に常々不満を抱いていましたが、
この曲は認められたのですね、よかった(笑)。
ただ、それがクスリの体験によるもの。
いつもいいますが、ここは弁護しようがないですね。
僕はビートルズを神格化し過ぎるのも好きではないので、
彼らも人間であった、ということで先に進みます。
にしてもこの曲の歌詞はやっぱり鮮烈。
僕は、中2の12月に初めて聴き、それこそぶっ飛びそうになりました。
もちろん僕はクスリはやったことはない。
あくまでも想像で話すと、先ずイントロのブラスが、
「この世のものではない」という感覚で迫ってくる。
ぞくぞくっとしますね。
この曲の場合はブラスの音そのものがその体験を想像させますが、
クスリの影響ってそういうものなんだって当時学びました。
歌詞もまた鮮烈、最初を訳してみると
僕はひとりだった
ドライヴに出ることにした
でもそこで何を見つけたのかは分からない
違う道路を走ってみれば
また別のことが頭に浮かんでくるに違いない
ジョン・レノンは一足先にDay Tripperでクスリの暗喩を使いましたが、
ポールもここでは"ride"、外に出ることに喩えているのが興味深い。
僕は初めて聴いてこの歌詞にとんでもなく驚いたものでした。
違う道、"another road"というのはもちろん
「普通とは違う」「いつもとは違う」やり方という意味でしょうからね。
ポールのヴォーカルがまるで笑うような声であるのも、
クスリの体験を想起させる重要な要素だと思います。
サビでタイトルを歌いますが、歌メロがきれいに流れておらず、
叫ぶようなとっ散らかった音であり、しかもポールの歌声は
「ド」の音で終わらず中途半端なところをブラスが歌い継ぎ、
ようやく歌が終わるというこの破綻の仕方がまたすごい。
歌でいうなら、1番の0"28"の部分すなわち
♪ Every single day of my life
と、2番の同じ部分0'56"の部分すなわち
♪ Say we'll be together every day
同じ場所で音の数が違うけれど、それが決して不自然ではなく
この場合むしろその破綻が自然に感じられます。
そもそもGot To Get You Into My Lifeという、言葉の意味よりも
小気味よい韻の響きが強調されているタイトルもなんというか、
理性より感覚が勝っている状態であることを想起させます。
その韻の感覚はまたポール独特のものでもありますね。
とにかくブラスが強烈だけど、ベースもポールらしいリズム感、
グルーヴ感と音のとりかた、さすが。
他の3人、ジョン、ジョージ、リンゴはリズムトラックを録ったところで、
あとはポールのやりたいように、というところでしょうね。
しかしポールの様子を12時間見ているのも大変だったかも。
リンゴはゲームしていたようですが・・・(笑)。
そのリンゴのドラムスは音としてよく聴こえてくるけれど、
前のI Want To Tell Youとは違い目立ってはいないですね。
ジョージはオーバーダブしたパッセージは1'49"のところからで、
聴くとどうもギターが2本入っているように感じられる。
うち1本のアルペジオで入ってくる方の音がギブソンSGっぽい。
そして1'55"のところで音程の違う2本のギターによる
チョーキング(ベンディング)の音が入るけれど、うち1本はSG、
もう1本はエピフォン・カジノのように聴こえます。
(違ったらごめんなさい)。
ギターについて、最終的にひとり分、おそらくジョンの分が
まるまるカットされていて、だからブラスの音が厚いのだし、
終わり近くでギターが入ってくることがより効果的なのでしょう。
父親がクラリネット奏者だったポールは、ロック界において
管楽器のセンスが図抜けているわけですが、この曲が
その始まりであり、そういう意味でも記念碑的な傑作でしょう。
ポールの中でもソウルっぽい曲、そうですね確かに。
この前のアルバムRUBBER SOULの冒頭のDrive My Carは
モータウンのベースラインを取り入れていますが、それに続いて
もっと本格的にソウルをやってみた曲。
ポールのヴォーカルはもちろん本物のソウルミュージックのそれとは
違う質のものだけど、ソウルフルな歌い方ではあると思います。
シカゴがこの曲を聴いて「ブラスロック」を思い立った
というのは知られた話ですが、影響力も半端じゃないですね。
もちろん、悪い方の影響は受けたくないのですが・・・(笑)。
◇
この曲に関する個人的な思い出をひとつ。
1990年、ポール・マッカートニー「初来日公演」に際し、事前に
アメリカのどこかの公演のセットリストがサンケイスポーツの
記事に載っていたのを僕は見ました。
そこにはこの曲、Got To Get You Into My Lifeも。
へえ、この曲やるんだと妙に嬉しく期待が膨らみました。
他はだいたいシングルヒットした有名な曲と当時の新作
FLOWERS IN THE DIRTからの曲で予想はつきましたが、
これは予想していなかった。
ところが、実際の来日公演でこれは演奏されませんでした。
もちろんコンサート全体に満足ましたが、それだけは残念だった。
ここに書いたように今でもはっきりと記憶に残っているくらいに。
やっぱり僕にとってもこの曲の衝撃は大きかったのでしょうね。
ちなみに、その記事のリストにあってもう1曲演奏されなかったのが、
Ebony & Ivoryでしたが、そっちはなんとなく納得だったのが、
不思議といえば不思議でした。
この曲のポールによるライヴの映像が幾つかありました。
先ずはホワイトハウスでオバマ大統領夫妻を前にした演奏。
Got To Get You Into My Life
Paul McCartney
今のバンドのメンバーですね。
ブラスはテープを使っているのでしょうね、歌は口パクじゃないけど。
まあこういうところではそれは問題ではないかと。
しかしそれにしてもホワイトハウスでクスリの曲をやるって・・・
今はもうそういう細かいことをいう時代じゃないのかな(笑)。
あ、そうか。
オバマ大統領はシカゴの人だからか、とひとり合点。
続いて1979年ロンドンでのライヴ。
Got To Get You Into My Life
(Paul McCartney &) Wings
ウィングス名義ですが、テレビショーか何かでしょうかね。
若くてテンポも速い。
こっちはブラスがちゃんといますね、4人ですが。
そしてデニー・レインとリンダさんも。
そして2009年ニューヨーク公演より。
Got To Get You Into My Life
Paul McCartney
こちらはキーボードのウィックスがブラスを再現していますね。
シカゴのライヴもありました。
Got To Get You Into My Life
Chicago
ピーター・セテラ若くて脂ぎってる(笑)。
これ、すごい、感動した、ソフトで売ってないのかな。
最近You-Tubeで初めて観た中では最も気に入った。
やっぱりこの曲のノリがすごいんだな、ライヴ向きですね。
そしてやっぱり最後はこれ、アース・ウィンド&ファイア。
Got To Get You Into My Life
Earth Wind & Fire
アースのこれはビートルズのベストカヴァー曲のひとつでしょう。
アースのヴァージョンは、冒頭から2つ目のくだり
Another road...another kind of mind there
の部分の"kind of mind"をシンプルに"sign"に変えていますが、
そのことでよりアースらしくなっていると僕は感じます。
いったい何のサインなんだろうって。
そういえば明日4月22日は「アースデイ」ですね。
02

そうそう、言い忘れていたことがふたつ、ひとつめ、
ジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズの2人が
参加しているということで、ジョージー・フェイムは
ヴァン・モリソンと一緒にアルバムを作っている、つまり
この曲はヴァン・モリソンともつながるのが嬉しいですね(笑)。
影響は受けてないかもですが、アルバムMOONDANCEの
ブラスの使い方はやっぱり印象に残りますね。
そしてもうひとつ、この曲はクスリに騙されてしまいがちですが、
よく読むと、歌詞の内容は至ってまっとうなラヴソングなんですよね。
でも、概念としてのラヴソングとして捉えるとやはり
何かがちょっと、いや、かなり変わった歌ではありますね(笑)。
もしかしてそうした飛んだところがヒッピーに受け入れられたのかも。
そう、結局は愛なのです。
さて、4曲続けたからには次はあの曲、アルバム最後だし・・・
とはおそらくならないかもしれない、ならない可能性は高いかな・・・
分からない、また浮かんだらその曲にするし、
自然とやっぱり最後に行き着くかもしれないし。
最後は3ショットにて。
03

♪ Say we'll be together every day
Posted by guitarbird at 18:54
│ビートルズの213曲
この記事へのコメント
こんばんは。
私もこの曲のEWFバージョンは素晴らしいと
思います。
以前にも書いたのですが、
このバージョン、
何故かアンソロジー収録版と感覚が
似ていますよね。
それにしてもversatileという言葉は
この頃のポールのためにあるような。
ジョージ-・フェイムの60年代録音を
京都のレコード屋さんで探しまわったのも
いい思い出です。
私もこの曲のEWFバージョンは素晴らしいと
思います。
以前にも書いたのですが、
このバージョン、
何故かアンソロジー収録版と感覚が
似ていますよね。
それにしてもversatileという言葉は
この頃のポールのためにあるような。
ジョージ-・フェイムの60年代録音を
京都のレコード屋さんで探しまわったのも
いい思い出です。
Posted by ミグの父 at 2016年04月21日 21:12
ミグの父さん、こんばんわ
私はアースがこの曲をカヴァーしていると知った中学生の時に、
聴く前からきっとぴったり合うのだろうなと想像しました。
数年後に実際に聴いて想像以上にぴったりでした(笑)。
アンソロジー版の話ですが、私が引用している本が出た時はまだ
海賊盤でしか聴くことができなかったはずですが、
それからANTHOLOGYが出て曲に対する見方や考え方が
だいぶ違ってきた、そんな気がします。
ポールは確かに、でもなんというか計算高いところがなくて、
ほんとうに感じたままにやっていたのだろうなと思います。
ジョージー・フェイムの60年代ということはこの2人がいますね。
私はヴァン・モリソンと共演したCDを買うまで知らない人でした。
今日は時間がないのですがそのCDを棚から出して
明日にでも聴こうと思います。
私はアースがこの曲をカヴァーしていると知った中学生の時に、
聴く前からきっとぴったり合うのだろうなと想像しました。
数年後に実際に聴いて想像以上にぴったりでした(笑)。
アンソロジー版の話ですが、私が引用している本が出た時はまだ
海賊盤でしか聴くことができなかったはずですが、
それからANTHOLOGYが出て曲に対する見方や考え方が
だいぶ違ってきた、そんな気がします。
ポールは確かに、でもなんというか計算高いところがなくて、
ほんとうに感じたままにやっていたのだろうなと思います。
ジョージー・フェイムの60年代ということはこの2人がいますね。
私はヴァン・モリソンと共演したCDを買うまで知らない人でした。
今日は時間がないのですがそのCDを棚から出して
明日にでも聴こうと思います。
Posted by guitarbird
at 2016年04月21日 22:19

ギタバさん、こんばんは。
今更ながらですがビートルズがブラスロックやハードロックの
始祖やったんやねぇ、そしてジョージィ・フェイムの
バンドマンが絡んでたのもうれしいねぇ。
今回聴いてみて音の濃密さからして4分はあったと思ってたんやけど
150秒足らずの短さにも驚きました。
いまアースのヴァージョンでモーリスさんを偲んでみたけど
こっちはほぼ4分やったんやけど前振りが長いでんなぁ。
ところでエレーヌ・グリモー様が来られるんですねぇ、
清楚でおられながらレコーディング・キャリアは
もう30年を超えられているそうでこれまた驚きました。
では本日の塒へ戻る一枚はジョージィ・フェイムさんの
GOING HOME(1971)ということで・・・。
今更ながらですがビートルズがブラスロックやハードロックの
始祖やったんやねぇ、そしてジョージィ・フェイムの
バンドマンが絡んでたのもうれしいねぇ。
今回聴いてみて音の濃密さからして4分はあったと思ってたんやけど
150秒足らずの短さにも驚きました。
いまアースのヴァージョンでモーリスさんを偲んでみたけど
こっちはほぼ4分やったんやけど前振りが長いでんなぁ。
ところでエレーヌ・グリモー様が来られるんですねぇ、
清楚でおられながらレコーディング・キャリアは
もう30年を超えられているそうでこれまた驚きました。
では本日の塒へ戻る一枚はジョージィ・フェイムさんの
GOING HOME(1971)ということで・・・。
Posted by ぽちわかや at 2016年04月22日 02:52
ぽちわかやさん、おはようございます
ビートルズはほんとにいろんなスタイルの音楽を作り上げたんだなあ、
その探求心、好奇心は並ではなかったんだとあらためて思いますね。
でも、あくまでもスタイルとしてやってみたというだけであって、
その路線を進めたわけではないのが、後続の者にとっては
余計に想像力をかきたてられやる気になったのでしょうね。
この曲は思いつきで「短いけど大作」と書いたのですが、
なかほんとにそんな感じがしてきました。
いろんなものを詰め込みつつシンプルでコンパクトって、
なかなかできるものでもないと。
アースの前振りが長いというのは私も最初に感じましたが、
コンサートの映像を観ると彼らの場合は前振りから楽しいので
それはそれで個性として素晴らしいと思います。
グリモー様が来日されるのは新譜が出る時に知りましたが、
残念、秋から春までの間なら行けたのに・・・行きたかった。
でもコンサートに行くと私はかなり緊張しそうです(笑)。
これまでビートルズの曲に参加した演奏者が演奏している
バッハやモーツアルトも聴いてきたので、今度は
ジョージー・フェイムさんも買って聴いてみようと思います。
1971年のアルバムならきっとまだこの2人はいるのかなと。
ビートルズはほんとにいろんなスタイルの音楽を作り上げたんだなあ、
その探求心、好奇心は並ではなかったんだとあらためて思いますね。
でも、あくまでもスタイルとしてやってみたというだけであって、
その路線を進めたわけではないのが、後続の者にとっては
余計に想像力をかきたてられやる気になったのでしょうね。
この曲は思いつきで「短いけど大作」と書いたのですが、
なかほんとにそんな感じがしてきました。
いろんなものを詰め込みつつシンプルでコンパクトって、
なかなかできるものでもないと。
アースの前振りが長いというのは私も最初に感じましたが、
コンサートの映像を観ると彼らの場合は前振りから楽しいので
それはそれで個性として素晴らしいと思います。
グリモー様が来日されるのは新譜が出る時に知りましたが、
残念、秋から春までの間なら行けたのに・・・行きたかった。
でもコンサートに行くと私はかなり緊張しそうです(笑)。
これまでビートルズの曲に参加した演奏者が演奏している
バッハやモーツアルトも聴いてきたので、今度は
ジョージー・フェイムさんも買って聴いてみようと思います。
1971年のアルバムならきっとまだこの2人はいるのかなと。
Posted by guitarbird
at 2016年04月22日 05:58

ビートルズにブラスを使っている曲があるのは、知らなかったです。
シカゴが、カヴァーしたのは良く分ります(^^♪元気さが伝わります。
時々「長い夜」を歌いますが、ブラスが入ると高揚感があります!
アース&ファイヤーのカヴァーは、より分かり易く聴こえますね(^^♪大人の音楽になってます。
ビートルズのカラオケは、全てあるのでこの曲は覚えたいも、ポールの歌声は元気過ぎますね(笑)
シカゴが、カヴァーしたのは良く分ります(^^♪元気さが伝わります。
時々「長い夜」を歌いますが、ブラスが入ると高揚感があります!
アース&ファイヤーのカヴァーは、より分かり易く聴こえますね(^^♪大人の音楽になってます。
ビートルズのカラオケは、全てあるのでこの曲は覚えたいも、ポールの歌声は元気過ぎますね(笑)
Posted by matsu at 2016年04月23日 23:43
matsuさん、こんにちわ
ビートルズで管楽器を使った曲は幾つかありますが、
本格的なブラスといえるのはこれだけですね確かに。
本文でも書きましたがポールはブラスのセンスが素晴らしくて、
ビートルズ以降もLetting Go、Silly Love Songs、
Arrow Through Me、Take It Awayなど
ブラスが印象的な曲が多いですね。
Say Say Sayだってそうですね、そういえば。
これはカラオケで覚えようと思われたのですね、なるほど。
ブラスはタイミングがいいとほんと気持ちいいですよね。
シカゴはまだたくさんは聴いていないので
これから聴いてゆこうと思います。
ビートルズで管楽器を使った曲は幾つかありますが、
本格的なブラスといえるのはこれだけですね確かに。
本文でも書きましたがポールはブラスのセンスが素晴らしくて、
ビートルズ以降もLetting Go、Silly Love Songs、
Arrow Through Me、Take It Awayなど
ブラスが印象的な曲が多いですね。
Say Say Sayだってそうですね、そういえば。
これはカラオケで覚えようと思われたのですね、なるほど。
ブラスはタイミングがいいとほんと気持ちいいですよね。
シカゴはまだたくさんは聴いていないので
これから聴いてゆこうと思います。
Posted by guitarbird
at 2016年04月24日 13:54
