2015年01月19日
第49回スーパーボウルの組み合わせが決まった
01

NFLは日本時間1月19日、現地1月18日、
NFC、AFC両カンファレンスの優勝決定戦である
「カンファレンス・チャンピオンシップ」の試合が行われました。
これにより、日本時間2月2日に行われる
「第49回スーパーボウルの」で闘う2チームが決まりました。
NFC AFC
シアトル・シーホークス 対 ニューイングランド・ペイトリオッツ
シアトル・シーホークスは昨年のスーパーボウル覇者であり、
同じチームの2年連続SB出場は10年振りのこと。
その10年前のチームがニューイングランド・ペイトリオッツ。
既にここで、何か因縁めいたものを感じます。
02

NFCカンファレンス・チャンピオンシップの試合
シアトル・シーホークス対グリーンベイ・パッカーズ
第1シード対第2シード、まあ順当な組み合わせでした。
結果、シアトル 28 - 22 グリーンベイ
どちらも応援するチームなので、どちらが勝ってもいいと思いつつ、
スーパー2連覇は珍しいことだから、今年はシアトルが勝って
盛り上げてもらいたい、という思いで試合をテレビ観戦しました。
これが、まさに信じられない試合になりました。
今季インターセプトが最も少ないGBのアーロン・ロジャーズと
2番目に少ないラッセル・ウィルソンの対決のはずが、
ロジャース1つ、ウィルソンに至っては4つも喫した、先ずこれが
通常の試合とは違う、あんなにすごい人たちでもやはり
緊張するんだな、と、驚かされました。
ウィルソンは特に前半がまるで別人のように不調で、
そのインターセプトはすべて前半にくらったもの。
前半を終わってGB16-0SEA。
GBはここ数年、前半終了時点で15点以上リードしていた試合は、
勝率が8割以上。
これはもうGB勝ったかな。
僕はここでいつものようにA公園に行きました。
ところが、A公園から帰ると、第4クォーターGB19-16SEAと3点差。
シアトルはタッチダウン後のキックオフでオンサイドキックという場面。
オンサイドキックとは、攻撃チームがTDかフィールドゴールで得点後、
相手に攻撃権を渡すキックをする際に、本来は長く蹴るところを
短く蹴って味方の選手がボールを取り再び攻撃権を奪うという戦術。
そのオンサイドキック成功。
あまり成功率は高くないものなのですが、グリーンベイの選手が
捕球ミスしたものをシアトルの選手がリカヴァーしたものでした。
そのシアトルの攻撃はRBマーション・リンチのタッチダウン。
さらに3点差とするために2ポイント・コンヴァージョンを選択。
2ポイント・コンヴァージョンとは、タッチダウンの後に比較的安全に
1点を取るキックではなく、通常と同じ形態のプレイを選択し、
2点を取ろうという戦術。
ウィルソンが相手に追われて態勢を崩しながらも投げたパスが、
まさかまさかのコンプリートで2点を取る。
GB21-24SEA、残り1分50秒。
しかしここから、クォーターバックの今季成績が2位である
GBのアーロン・ロジャースはさすがにパスを次々と決め、
3点を奪って同点となり、オーバータイムに突入。
コイントスの結果、シアトルがレシーブを選択。
つまり先に攻撃権を得ました。
その最初の攻撃、シアトルのQBラッセル・ウィルソンは、
ワイドレシーバーのジャーメイン・カースにTDパスを通し、
シアトルが「サヨナラ勝ち」となりました。
試合後にウィルソンが大泣きしていたのが印象的でした。
この試合、4つもインターセプトを喫し、パス成功率も低く、このまま
負ければすべて自分の責任とプレッシャーを感じていたようでした。
しかし、守備陣がいつも通りに仕事をこなし、
スペシャルチームもトリックプレイでTDを挙げるなど、
全員の力がまとまっての大逆転勝利に涙があふれたのでしょう。
解説の人も、試合後にこれだけ泣く選手は珍しいと話していました。
ラッセル・ウィルソンは真面目で大人しいナイスガイであり、
日本では人気が出るタイプの人だとずっと思っているのですが、
あらためてそれが分かったシーンでした。
一方、破れたグリーンベイ・パッカーズも見事なものでした。
今まで僕が見たカンファレンス・チャンピオンシップの試合では
文句なしにいちばんいい試合でした。
ただ、GBはQBロジャーズが足に怪我を負っており、
それが完治しないまま試合に出続けていた影響があったようで、
解説の人によれば、前半相手があれだけミスしたのに、
16点「しか」取れなかったのが負けにつながった、ということ。
それだけシアトルの守備陣が良かったのは間違いないですが、
ロジャーズの状態が完璧なら、展開は違っていたでしょう。
残念といえば残念ですが、試合をする上でのことだから、
でもやっぱり、仕方ないとは言い切れない虚しさがあります。
ロジャーズについては、ここで無理して選手生命が短くなるよりは
今年は休め、という神様のささやきかもしれないですね。
GBは、ロジャーズさえ調子よければ、来年以降も何度も
スーパーボウルに出るチャンスがあるチームだと見ています。
まあ、どちらも好きなチーム同士の試合は、嬉しいだけではない、
分かっているけれど、今年も複雑な思いになりましたね。
ちなみに、今季の開幕試合がパッカーズ対シーホークスでしたが、
奇しくも、NFCの最後の試合もその顔合わせになったわけですね。
03 今朝のA公園風景

AFCカンファレンス・チャンピオンシップの試合
ニューイングランド・ペイトリオッツ対インディアナポリス・コルツ
第1シードと第4シードの試合、コルツは1試合多く闘っています。
結果 ニューイングランド 45-7 インディアナポリス
こちらは、逆の意味で驚きました。
あ、こっちは試合評は長くないですから(笑)。
21世紀に入って5回スーパーボウルに出ているペイトリオッツ。
「王朝」を築いたと言われていますが、その強さは本物。
QBトム・ブレイディは今年、ポストシーズンのタッチダウンや
パス獲得ヤード記録で、あのジョー・モンタナを抜き1位になりました。
彼が普通であれば、攻撃は問題ない。
一方コルツのQBラックは4年目にして既に大物の風格。
コルツというチームも粘り強く勝ちを拾うチーム。
しかし、やはりまだ4年目、まだスーパーに出たことがない選手、
ブレイディから見ればまだまだ子ども、といったところでしょうか。
38点と大差がつきましたが、うち最後の方の14点は、
コルツの守備陣も気持ちが切れていたのがよく分かりました。
結局のところ、ペイトリオッツの強さだけが印象に残った試合でした。
04 雲のアップ、雲の亀裂

さて、ここからは、スーパーボウルにまつわる逸話を幾つか紹介。
◎パーフェクト・シーズン
レギュラーシーズンの試合を全勝し、トーナメントのプレイオフも
全て勝った上でスーパーボウルでも勝つこと。
今まで1972年シーズン=1973年のSBで勝った
マイアミ・ドルフィンズのみが達成した記録。
2007年シーズン=2008年のSBに進出した
ニューイングランド・ペイトリオッツはこの記録に挑みました。
アメリカでの世評も圧倒的にペイトリオッツ優勢でしたが、
試合はニューヨーク・ジャイアンツに14-17で惜敗。
残念ながらパーフェクト・シーズンは達成できませんでした。
今年のSBはその時と同じアリゾナで行われる試合ですが、
ペイトリオッツが出場するのも、何かの因縁を感じますね。
今日の試合後、ペイトリオッツは「忘れ物を取りに行く」と
アナウンサーが紹介していましたが、そうですね。
ペイトリオッツは今世紀に入って「王朝」を築きはしましたが、
意外にも最後にSBで勝ったのが10年前のことだから、
今回は勝ちたいという気持ちが高まることでしょう。
◎スーパーボウル開催地の呪い
スーパーボウルは4年ほど前に開催地が決まりますが、
スーパーボウルを行うスタジアムを本拠地とするチームは
出場できないというジンクスがあります。
今年はアリゾナ州グレンデールで行われますが、そこを
本拠地とするアリゾナ・カーディナルスがその呪いに挑戦。
レギュラーシーズンは途中までNFC首位と調子よかったですが、
QBが2人続けて怪我で離脱し、結局はプレイオフで敗退。
「呪い」は今年も発動されてしまいました。
今年は特にアリゾナ調子よかっただけに、ファンや関係者の間で
「呪い」が解ける期待が高まっていたのですが、残念。
なお、来年はサンフランシスコ・フォーティナイナーズの本拠地
カリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムで
行われますが、49ers、出場できるでしょうか。
そういえば今年は49回目のスーパーボウル、
49ersは出場できませんでしたね。
◎21世紀のスーパーボウル
21世紀に入ってから昨年までの14年について見ると
興味深いことが分かりました。
AFCは6チームしかスーパーに出ていないのです。
しかもうち4チームが2回以上出ています。
具体的にいえば、古い順に以下の通り。
()内は出場回数で今年のものは含まず。
ボルティモア・レイヴンズ(2)
ニューイングランド・ペイトリオッツ(5)
オークランド・レイダース
ピッツバーグ・スティーラーズ(3)
インディアナポリス・コルツ(2)
デンバー・ブロンコス
うちボルティモア2回、ニューイングランド3回、ピッツバーグ2回、
インディアナポリス1回がSBで勝っています。
ペイトリオッツが王朝を築いたのはあるにしても、他15チーム中
5チームしか出ていないのは、実力が偏っているのかもしれない。
事実、今季この中で負け越したのはレイダースのみで、他はみな
6/16チームの割合のプレイオフに進出しています。
一方NFCは11チーム、、およそ倍のチームが出ています。
同様に
ニューヨーク・ジャイアンツ(3)
セントルイス・ラムズ
タンパベイ・バッカニアーズ
カロライナ・パンサーズ
フィラデルフィア・イーグルス
シアトル・シーホークス(2)
シカゴ・ベアーズ
アリゾナ・カーディナルス
ニューオーリンズ・セインツ
グリーンベイ・パッカーズ
サンフランシスコ・フォーティナイナーズ
うちNY2回、ラムズ、シーホークス、セインツ、パッカーズが
それぞれ1度ずつSBで勝っています。
そしてこの中で今季は6チームが負け越し、1チーム5割で、
強いチームでも弱い年があったり、AFCほど偏っていません。
特定のチームのファンとしてはそのチームに勝ってほしいけれど、
NFL全体でみれば、特に応援しているチームが負けた場合は、
あまり出たことがない新鮮な対戦が観たいとも思います。
ちなみに、僕が特に応援する7チームのうち、
今世紀に入ってSBに出ていないのは
カンザスシティ・チーフスだけです。
しかし過去一度も勝ったことがないのは、
フィラデルフィア・イーグルスだけ、ということになりました。
05

なお、マーサが服を着ているシカゴ・ベアーズ、
今年はスーパーボウルのスにすら手が届きませんした・・・
◎ラジオで初の生中継
今年は首都圏のFMラジオ局J-WAVEで、日本では初めて
スーパーボウルのラジオ生中継があるそうです。
首都圏以外でもラジコでは聴けるのかな。
まあ僕はオードリーが出る日テレG+でテレビ観戦しますが、
これを機にNFLの人気が広まってくれるといいな、と。
でも実際、普段J-WAVEを聴く人の反応はどうかな・・・
◎アメリカ国歌
今年は『アナと雪の女王』のイディーナ・メンゼルが歌います。
◎ハーフタイムショー
今年はケイティ・ペリーwithレニー・クラヴィッツです。
昨年のブルーノ・マーズは若々しくて素晴らしくよかったのですが、
今年はどのような趣向になるのか、楽しみです。
僕がスーパーボウルを観るようになってから、いちばん嬉しかった
HTSはやっぱりトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズですね。
2008年、ペイトリオッツが「忘れ物」をした年でした。
今日のYou-Tube映像はそれです。
演奏された曲は
American Girl
I Won't Back Down
Free Fallin'
Runnin' Down The Dream
1曲目のAmerican Girl以外はトムのソロからの曲だったのが
当時も意外に思いました。
もうひとつ、僕がいちばんすごいと思ったHTSは、翌2009年の
ブルース・スプリングスティーン&ジ・E・ストリート・バンド。
しかしもう長くなったし、この話は来年にでも(笑)。
06

今日はシアトル・シーホークスのニットキャップと犬たち。
え、イーグルスを裏切ったのかって?
いえ、シーホークスのは色違いが3つあって、
みな好きな色なのでこちらを買いました。
気分や目的により色を変えて出かけるのは楽しそうだから。
しかし届いてみると、昨年買った灰色のと今年の他2色とは
メイカーは同じでも生地が微妙に違いました。
ネオングリーンのはまだ使っていません、来月デビューの予定。
さて最後の逸話。
◎今年はカンザスシティ・チーフスに負けたチーム同士のSB
偶然にも今年は、レギュラーシーズンでKCに負けたチーム同士が
スーパーボウルで闘うということになりました。
KCは9勝したのでアプセットとまでは言わないけれど、
僕と弟は、まあKC勝てないだろうと予想していました。
ところが試合が終わってみると、KCはまるで王者の闘い。
KCが連勝中で今季最も調子が良かった頃に当たったのは
一見すると両チームには不幸でした。
ペイトリオッツは、オーナーが史上最悪の試合と評し、
ブレイディも限界かと世の中で言われ始めたくらい。
一方シーホークスは10試合目にKCに負けて6勝4敗。
しかし、今のところそれが今季最後の負け試合。
彼らはしたたかであり、本当に強く、そこから立て直した。
つまり、今年のSBは、KCの裏アシストのおかげかな(笑)。
なお、KCは、今季勝ち越したチームに5勝4敗と勝ち越しているので、
本来は実力があるのでしょうけど、見ているとなんか、こう、
うまく歯車が合わない試合が多すぎるような気がします。
しかも、2勝と3勝しかしていないチームに2敗したし・・・
と、結局はKC応援が入るのでした(笑)。
さて、2月2日、スーパーボウルを楽しみましょう!!
さて、今朝の犬たち3ショット、今日のはまあ良い方かな(笑)。
07


NFLは日本時間1月19日、現地1月18日、
NFC、AFC両カンファレンスの優勝決定戦である
「カンファレンス・チャンピオンシップ」の試合が行われました。
これにより、日本時間2月2日に行われる
「第49回スーパーボウルの」で闘う2チームが決まりました。
NFC AFC
シアトル・シーホークス 対 ニューイングランド・ペイトリオッツ
シアトル・シーホークスは昨年のスーパーボウル覇者であり、
同じチームの2年連続SB出場は10年振りのこと。
その10年前のチームがニューイングランド・ペイトリオッツ。
既にここで、何か因縁めいたものを感じます。
02

NFCカンファレンス・チャンピオンシップの試合
シアトル・シーホークス対グリーンベイ・パッカーズ
第1シード対第2シード、まあ順当な組み合わせでした。
結果、シアトル 28 - 22 グリーンベイ
どちらも応援するチームなので、どちらが勝ってもいいと思いつつ、
スーパー2連覇は珍しいことだから、今年はシアトルが勝って
盛り上げてもらいたい、という思いで試合をテレビ観戦しました。
これが、まさに信じられない試合になりました。
今季インターセプトが最も少ないGBのアーロン・ロジャーズと
2番目に少ないラッセル・ウィルソンの対決のはずが、
ロジャース1つ、ウィルソンに至っては4つも喫した、先ずこれが
通常の試合とは違う、あんなにすごい人たちでもやはり
緊張するんだな、と、驚かされました。
ウィルソンは特に前半がまるで別人のように不調で、
そのインターセプトはすべて前半にくらったもの。
前半を終わってGB16-0SEA。
GBはここ数年、前半終了時点で15点以上リードしていた試合は、
勝率が8割以上。
これはもうGB勝ったかな。
僕はここでいつものようにA公園に行きました。
ところが、A公園から帰ると、第4クォーターGB19-16SEAと3点差。
シアトルはタッチダウン後のキックオフでオンサイドキックという場面。
オンサイドキックとは、攻撃チームがTDかフィールドゴールで得点後、
相手に攻撃権を渡すキックをする際に、本来は長く蹴るところを
短く蹴って味方の選手がボールを取り再び攻撃権を奪うという戦術。
そのオンサイドキック成功。
あまり成功率は高くないものなのですが、グリーンベイの選手が
捕球ミスしたものをシアトルの選手がリカヴァーしたものでした。
そのシアトルの攻撃はRBマーション・リンチのタッチダウン。
さらに3点差とするために2ポイント・コンヴァージョンを選択。
2ポイント・コンヴァージョンとは、タッチダウンの後に比較的安全に
1点を取るキックではなく、通常と同じ形態のプレイを選択し、
2点を取ろうという戦術。
ウィルソンが相手に追われて態勢を崩しながらも投げたパスが、
まさかまさかのコンプリートで2点を取る。
GB21-24SEA、残り1分50秒。
しかしここから、クォーターバックの今季成績が2位である
GBのアーロン・ロジャースはさすがにパスを次々と決め、
3点を奪って同点となり、オーバータイムに突入。
コイントスの結果、シアトルがレシーブを選択。
つまり先に攻撃権を得ました。
その最初の攻撃、シアトルのQBラッセル・ウィルソンは、
ワイドレシーバーのジャーメイン・カースにTDパスを通し、
シアトルが「サヨナラ勝ち」となりました。
試合後にウィルソンが大泣きしていたのが印象的でした。
この試合、4つもインターセプトを喫し、パス成功率も低く、このまま
負ければすべて自分の責任とプレッシャーを感じていたようでした。
しかし、守備陣がいつも通りに仕事をこなし、
スペシャルチームもトリックプレイでTDを挙げるなど、
全員の力がまとまっての大逆転勝利に涙があふれたのでしょう。
解説の人も、試合後にこれだけ泣く選手は珍しいと話していました。
ラッセル・ウィルソンは真面目で大人しいナイスガイであり、
日本では人気が出るタイプの人だとずっと思っているのですが、
あらためてそれが分かったシーンでした。
一方、破れたグリーンベイ・パッカーズも見事なものでした。
今まで僕が見たカンファレンス・チャンピオンシップの試合では
文句なしにいちばんいい試合でした。
ただ、GBはQBロジャーズが足に怪我を負っており、
それが完治しないまま試合に出続けていた影響があったようで、
解説の人によれば、前半相手があれだけミスしたのに、
16点「しか」取れなかったのが負けにつながった、ということ。
それだけシアトルの守備陣が良かったのは間違いないですが、
ロジャーズの状態が完璧なら、展開は違っていたでしょう。
残念といえば残念ですが、試合をする上でのことだから、
でもやっぱり、仕方ないとは言い切れない虚しさがあります。
ロジャーズについては、ここで無理して選手生命が短くなるよりは
今年は休め、という神様のささやきかもしれないですね。
GBは、ロジャーズさえ調子よければ、来年以降も何度も
スーパーボウルに出るチャンスがあるチームだと見ています。
まあ、どちらも好きなチーム同士の試合は、嬉しいだけではない、
分かっているけれど、今年も複雑な思いになりましたね。
ちなみに、今季の開幕試合がパッカーズ対シーホークスでしたが、
奇しくも、NFCの最後の試合もその顔合わせになったわけですね。
03 今朝のA公園風景

AFCカンファレンス・チャンピオンシップの試合
ニューイングランド・ペイトリオッツ対インディアナポリス・コルツ
第1シードと第4シードの試合、コルツは1試合多く闘っています。
結果 ニューイングランド 45-7 インディアナポリス
こちらは、逆の意味で驚きました。
あ、こっちは試合評は長くないですから(笑)。
21世紀に入って5回スーパーボウルに出ているペイトリオッツ。
「王朝」を築いたと言われていますが、その強さは本物。
QBトム・ブレイディは今年、ポストシーズンのタッチダウンや
パス獲得ヤード記録で、あのジョー・モンタナを抜き1位になりました。
彼が普通であれば、攻撃は問題ない。
一方コルツのQBラックは4年目にして既に大物の風格。
コルツというチームも粘り強く勝ちを拾うチーム。
しかし、やはりまだ4年目、まだスーパーに出たことがない選手、
ブレイディから見ればまだまだ子ども、といったところでしょうか。
38点と大差がつきましたが、うち最後の方の14点は、
コルツの守備陣も気持ちが切れていたのがよく分かりました。
結局のところ、ペイトリオッツの強さだけが印象に残った試合でした。
04 雲のアップ、雲の亀裂

さて、ここからは、スーパーボウルにまつわる逸話を幾つか紹介。
◎パーフェクト・シーズン
レギュラーシーズンの試合を全勝し、トーナメントのプレイオフも
全て勝った上でスーパーボウルでも勝つこと。
今まで1972年シーズン=1973年のSBで勝った
マイアミ・ドルフィンズのみが達成した記録。
2007年シーズン=2008年のSBに進出した
ニューイングランド・ペイトリオッツはこの記録に挑みました。
アメリカでの世評も圧倒的にペイトリオッツ優勢でしたが、
試合はニューヨーク・ジャイアンツに14-17で惜敗。
残念ながらパーフェクト・シーズンは達成できませんでした。
今年のSBはその時と同じアリゾナで行われる試合ですが、
ペイトリオッツが出場するのも、何かの因縁を感じますね。
今日の試合後、ペイトリオッツは「忘れ物を取りに行く」と
アナウンサーが紹介していましたが、そうですね。
ペイトリオッツは今世紀に入って「王朝」を築きはしましたが、
意外にも最後にSBで勝ったのが10年前のことだから、
今回は勝ちたいという気持ちが高まることでしょう。
◎スーパーボウル開催地の呪い
スーパーボウルは4年ほど前に開催地が決まりますが、
スーパーボウルを行うスタジアムを本拠地とするチームは
出場できないというジンクスがあります。
今年はアリゾナ州グレンデールで行われますが、そこを
本拠地とするアリゾナ・カーディナルスがその呪いに挑戦。
レギュラーシーズンは途中までNFC首位と調子よかったですが、
QBが2人続けて怪我で離脱し、結局はプレイオフで敗退。
「呪い」は今年も発動されてしまいました。
今年は特にアリゾナ調子よかっただけに、ファンや関係者の間で
「呪い」が解ける期待が高まっていたのですが、残念。
なお、来年はサンフランシスコ・フォーティナイナーズの本拠地
カリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムで
行われますが、49ers、出場できるでしょうか。
そういえば今年は49回目のスーパーボウル、
49ersは出場できませんでしたね。
◎21世紀のスーパーボウル
21世紀に入ってから昨年までの14年について見ると
興味深いことが分かりました。
AFCは6チームしかスーパーに出ていないのです。
しかもうち4チームが2回以上出ています。
具体的にいえば、古い順に以下の通り。
()内は出場回数で今年のものは含まず。
ボルティモア・レイヴンズ(2)
ニューイングランド・ペイトリオッツ(5)
オークランド・レイダース
ピッツバーグ・スティーラーズ(3)
インディアナポリス・コルツ(2)
デンバー・ブロンコス
うちボルティモア2回、ニューイングランド3回、ピッツバーグ2回、
インディアナポリス1回がSBで勝っています。
ペイトリオッツが王朝を築いたのはあるにしても、他15チーム中
5チームしか出ていないのは、実力が偏っているのかもしれない。
事実、今季この中で負け越したのはレイダースのみで、他はみな
6/16チームの割合のプレイオフに進出しています。
一方NFCは11チーム、、およそ倍のチームが出ています。
同様に
ニューヨーク・ジャイアンツ(3)
セントルイス・ラムズ
タンパベイ・バッカニアーズ
カロライナ・パンサーズ
フィラデルフィア・イーグルス
シアトル・シーホークス(2)
シカゴ・ベアーズ
アリゾナ・カーディナルス
ニューオーリンズ・セインツ
グリーンベイ・パッカーズ
サンフランシスコ・フォーティナイナーズ
うちNY2回、ラムズ、シーホークス、セインツ、パッカーズが
それぞれ1度ずつSBで勝っています。
そしてこの中で今季は6チームが負け越し、1チーム5割で、
強いチームでも弱い年があったり、AFCほど偏っていません。
特定のチームのファンとしてはそのチームに勝ってほしいけれど、
NFL全体でみれば、特に応援しているチームが負けた場合は、
あまり出たことがない新鮮な対戦が観たいとも思います。
ちなみに、僕が特に応援する7チームのうち、
今世紀に入ってSBに出ていないのは
カンザスシティ・チーフスだけです。
しかし過去一度も勝ったことがないのは、
フィラデルフィア・イーグルスだけ、ということになりました。
05

なお、マーサが服を着ているシカゴ・ベアーズ、
今年はスーパーボウルのスにすら手が届きませんした・・・
◎ラジオで初の生中継
今年は首都圏のFMラジオ局J-WAVEで、日本では初めて
スーパーボウルのラジオ生中継があるそうです。
首都圏以外でもラジコでは聴けるのかな。
まあ僕はオードリーが出る日テレG+でテレビ観戦しますが、
これを機にNFLの人気が広まってくれるといいな、と。
でも実際、普段J-WAVEを聴く人の反応はどうかな・・・
◎アメリカ国歌
今年は『アナと雪の女王』のイディーナ・メンゼルが歌います。
◎ハーフタイムショー
今年はケイティ・ペリーwithレニー・クラヴィッツです。
昨年のブルーノ・マーズは若々しくて素晴らしくよかったのですが、
今年はどのような趣向になるのか、楽しみです。
僕がスーパーボウルを観るようになってから、いちばん嬉しかった
HTSはやっぱりトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズですね。
2008年、ペイトリオッツが「忘れ物」をした年でした。
今日のYou-Tube映像はそれです。
演奏された曲は
American Girl
I Won't Back Down
Free Fallin'
Runnin' Down The Dream
1曲目のAmerican Girl以外はトムのソロからの曲だったのが
当時も意外に思いました。
もうひとつ、僕がいちばんすごいと思ったHTSは、翌2009年の
ブルース・スプリングスティーン&ジ・E・ストリート・バンド。
しかしもう長くなったし、この話は来年にでも(笑)。
06

今日はシアトル・シーホークスのニットキャップと犬たち。
え、イーグルスを裏切ったのかって?
いえ、シーホークスのは色違いが3つあって、
みな好きな色なのでこちらを買いました。
気分や目的により色を変えて出かけるのは楽しそうだから。
しかし届いてみると、昨年買った灰色のと今年の他2色とは
メイカーは同じでも生地が微妙に違いました。
ネオングリーンのはまだ使っていません、来月デビューの予定。
さて最後の逸話。
◎今年はカンザスシティ・チーフスに負けたチーム同士のSB
偶然にも今年は、レギュラーシーズンでKCに負けたチーム同士が
スーパーボウルで闘うということになりました。
KCは9勝したのでアプセットとまでは言わないけれど、
僕と弟は、まあKC勝てないだろうと予想していました。
ところが試合が終わってみると、KCはまるで王者の闘い。
KCが連勝中で今季最も調子が良かった頃に当たったのは
一見すると両チームには不幸でした。
ペイトリオッツは、オーナーが史上最悪の試合と評し、
ブレイディも限界かと世の中で言われ始めたくらい。
一方シーホークスは10試合目にKCに負けて6勝4敗。
しかし、今のところそれが今季最後の負け試合。
彼らはしたたかであり、本当に強く、そこから立て直した。
つまり、今年のSBは、KCの裏アシストのおかげかな(笑)。
なお、KCは、今季勝ち越したチームに5勝4敗と勝ち越しているので、
本来は実力があるのでしょうけど、見ているとなんか、こう、
うまく歯車が合わない試合が多すぎるような気がします。
しかも、2勝と3勝しかしていないチームに2敗したし・・・
と、結局はKC応援が入るのでした(笑)。
さて、2月2日、スーパーボウルを楽しみましょう!!
さて、今朝の犬たち3ショット、今日のはまあ良い方かな(笑)。
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タグ :NFLカンファレンス・チャンピオンシップスーパーボウルシアトル・シーホークスニューイングランド・ペイトリオッツグリーンベイ・パッカーズインディアナポリス・コルツ洋楽トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
Posted by guitarbird at 19:54
│NFL
この記事へのコメント
NFCは、ロジャースが足を怪我していたので(残念ながら)シーホークス、AFCはプレイオフで勢いがあったのでコルツ。そしてスーパーは、シーホークス2連覇と予想していました。
でも、AFCはペイトリオッツが勝ちましたね。それでも、最後はシーホークスでしょう。
パッカーズは、その前のカウボーイズ戦では、ロジャースが痛々しいほどで、よく勝てたなと思いました。
現在のNFLで「超一流」と呼べるパッサーは、マニング、ブレイディ、ブリーズ、ロジャースの4人だと思いますが、ロジャース以外はそろそろ世代交代の時期でしょうね。
スーパーはどっちを応援しようかな? やっぱり鳥さんチームかな。
でも、AFCはペイトリオッツが勝ちましたね。それでも、最後はシーホークスでしょう。
パッカーズは、その前のカウボーイズ戦では、ロジャースが痛々しいほどで、よく勝てたなと思いました。
現在のNFLで「超一流」と呼べるパッサーは、マニング、ブレイディ、ブリーズ、ロジャースの4人だと思いますが、ロジャース以外はそろそろ世代交代の時期でしょうね。
スーパーはどっちを応援しようかな? やっぱり鳥さんチームかな。
Posted by fagus06 at 2015年01月20日 08:46
fagus06さん、こんにちわ
やはり大ファンのfagusさんでもロジャースの怪我は、
それで勝てるほど甘くないと考えておられたのですね。
カウボーイズ戦はロジャースの奮闘はもちろんですが、
「ビデオレヴュー」に救われた面もありましたね。
まあそれも含めて運であり、運がいい者が勝つのでしょうけど。
本文でも書きましたが、ロジャースはここはひとつもう休んで
体調を万全にして来年また挑戦してほしいですね。
コルツですが、私は実は好きではない部類のチームなのです・・・
というか、相手にすると怖いチームですね。
ペイトリオッツは割と好きですが、今年はどうでしょうかね。
やはりシーホークスの守備陣、いいですからね。
心情的にはシーホークス応援しますが、ペイトリオッツが勝っても、
それはそれでよかったと思えるとは思います。
4大QB、マニングは今年後半は怪我を押して出ていたそうで、
怪我がなければ、と自分で思って引退しないで続けて欲しいです。
私はそれよりブリーズが今年は最後まで冴えがなかったように感じて
それが今年だけであと数年は一線級でいてほしいです。
コルツのラックもそこに近いレベルまでいける可能性ありますが、
でも、人間としてのオーラがまだまだロジャーズに及ばないですね。
あと個人的には2度SB勝ったロスリスバーガー好きです。
やはり大ファンのfagusさんでもロジャースの怪我は、
それで勝てるほど甘くないと考えておられたのですね。
カウボーイズ戦はロジャースの奮闘はもちろんですが、
「ビデオレヴュー」に救われた面もありましたね。
まあそれも含めて運であり、運がいい者が勝つのでしょうけど。
本文でも書きましたが、ロジャースはここはひとつもう休んで
体調を万全にして来年また挑戦してほしいですね。
コルツですが、私は実は好きではない部類のチームなのです・・・
というか、相手にすると怖いチームですね。
ペイトリオッツは割と好きですが、今年はどうでしょうかね。
やはりシーホークスの守備陣、いいですからね。
心情的にはシーホークス応援しますが、ペイトリオッツが勝っても、
それはそれでよかったと思えるとは思います。
4大QB、マニングは今年後半は怪我を押して出ていたそうで、
怪我がなければ、と自分で思って引退しないで続けて欲しいです。
私はそれよりブリーズが今年は最後まで冴えがなかったように感じて
それが今年だけであと数年は一線級でいてほしいです。
コルツのラックもそこに近いレベルまでいける可能性ありますが、
でも、人間としてのオーラがまだまだロジャーズに及ばないですね。
あと個人的には2度SB勝ったロスリスバーガー好きです。
Posted by guitarbird at 2015年01月20日 10:27