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2017年02月28日

今月の読書2017年2月号

01
今月の読書2017年2月号

今月の読書です。

今月は「読了」3冊とざっと目を通したのが1冊。

早速いきます。


☆1冊目


笑う洋楽展
みうらじゅん・安斎肇
マイクロマガジン


読了していないどころかまだ最後しか読んでおらず、
飛ばし読みで少しずつ読み進めていくつもりですが、
「笑う洋楽展」ファンとしてはまた紹介したいということで。
読んだのが巻末の部分、プロデューサーとみうらじゅんと
安斎肇の鼎談というか雑談が面白い。
番組誕生までの経緯などが語られていますが、
MTVでやっていた「ビーバス&バットヘッド」というアニメ、
2人の少年がビデオクリップを観ながら語り合うものですが、
それへの言及があり、この番組が始まった頃それに似ているなあと
思ったのですが、やっぱり影響はあったようです。
やはりというか、なぜ1980年代は面白いのかという話題。
80年代人間としては特にみうらじゅん氏が1980年代に
引っかかっているのが僕としても面白いのですが、
80年代は真剣にやっているから可笑しい、という。
なるほどそうですよね。
そして「笑う洋楽展」という番組について。
日本人には洋楽には真面目に接しなくてはいけないという思いが
あったのですがそこを敢えて笑ってしまおうという姿勢、という。
これですが、実は僕は自称最初のMTV世代で中高生の頃に
テレビから流れてくるビデオクリップを観て笑っていました。
だって可笑しいものは可笑しいから。
ブルース・スプリングスティーンがステージで笑顔で口パクしたり、
ビリー・ジョエルが目をむきながら椅子で金縛りに遭ったり、
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのメンバーが海岸で首だけ出てたり、
エイジアのジョン・ウェットンの靴が妙だったり(ださい)、
ジョージ・ハリスンがミエミエのスタントでバック転したり、
マイケル・ジャクソンがバーで腰を振りながら歩いて踊ったりとか、
可笑しくないですか?
でも、それを可笑しいと言ってはいけないような雰囲気は確かに
あって、洋楽は真面目に接しなくてはいけないという日本人の
気持ちも分かることは分かります。
ああやっぱりそうだったか、と思わされる部分ですね。
僕がこの番組を初めて観た時「こういう番組が欲しかった」
「やっとこういう番組が出てきたか」と思ったものですが、
それはこういう下地があってのことだと再認識できました。
そしてますます僕はこの番組が大好きになったのでした。
番組は今公開録画で行われていますが、定員250人のところに
10倍以上の応募があるそうで、僕も一度参加してみたいですが、
難しいかな。
そして1980年代はなぜ笑えるのかの2人の見方。
真剣にやっているから可笑しい。



☆2冊目


手ぶくろを買いに
新見南吉(著) 黒井健(イラスト)
偕成社


絵本の名作ですが、A公園「森の家」にずっとあるものの、
読んだことがなかったので昼休みに読みました。
絵本って、大人の視点でいえばツッコミどころ満載ですよね。
例えばこの本であれば、子ぎつねは冬になるまでには
親別れをして独立して生きていくようになるはずなのに、とか、
親が恐い思いをしたところに子供だけ行かせるのか、とか。
でも、そういう自分を見つけて、ああ現実に囚われすぎている、
時には心を開放しなければ、と思う。
大人が絵本を読むのはそういう部分があるのではないかな。
絵本は心が洗われるのがいいですね。
この本は狐の絵がとてもかわいくてよかったです。



☆3冊目


返品のない月曜日
井狩春男
ちくま文庫


井狩春男さんとは誰?
鈴木書店で仕入れを担当している人。
鈴木書店って?
出版物取次書店。
取次って?
本の問屋で東販と日販が2大大手、鈴木書店は中堅どころ。
どこにあるの?
神田村。
それはどこ?
東京は神田神保町にある村。
そんな村あった?
書店や取次が集結するこの辺りを出版書店業界ではそう言う。
とまあ問答のようになってしまいましたが、この本は、
1980年代前半の書店業界の様子を綴ったエッセイ。
鈴木書店。
実は僕、書店員時代に毎朝行っていました。
注文があった本の短冊を渡し時々自分でも本を探し、
さらには書店より安い卸値でしかも発売前に本を買っていた。
家の片づけ物をしていた時ふと目に留まったこの本。
当時が懐かしくなり、読み返しました。
しかし、やっぱり30年の月日は長い。
この本が著されたおよそ30年前と僕が書店員だった20年前では
まだあまり世の中が変わっておらず、ここで書かれていることの
多くはそのままの感覚で通じたものでした。
しかしその後ネット時代が訪れ、本を取り巻く環境が大きく変わった。
今や本が売れなくなり、書店の数は当時の半分。
取次の鈴木書店も数年前に店をたたんだとニュースで見て、
僕はかなりのショックを受けたことも思い出しました。
本を取り巻く状況の変化でもうひとつ大きく変わったのは、調べもの。
今はネットで誰もが簡単にすぐに調べられますが、この本では、
本の版型つまり形や大きさについての考察の章で、調べものを
するのに図書館に通ったりたまたま読んだ本に情報があったりと、
結論に行き着くまで日数を費やしていることが記されています。
そうだよなあ、昔はそうだった。
本や新聞テレビやラジオなどでたまたま行き当たった情報の
なんと嬉しくありがたかったことか。
調べものに関しては便利になったし僕もBLOGで活用しているので
昔の方がよかったとは言わ(え)ないですが、でも、
そういう部分もまた懐かしくもありました。
もうひとつ興味深い、井狩さんの慧眼とでもいうか。
古書の話、希少本などが欲しいという人と持っていて売りたい人が
つながればいいというのは、今まさにネット通販やオークションなどで
個人間で売買できるようになり、井狩さんの思いが実った。
この部分に関しては井狩さんも喜んでいるのではないかと。
しかし皮肉ですね、本の勢いをそいだネットのおかげで、
本と人がつながっていくというのも。
この本は1990年代書店最後の輝きの時代を知っている、
40歳くらいまでの本好きの人なら共感を得られるでしょうけれど、
ネット時代以降に生まれ育った人には実感が伴わない、
単なる昔話、おとぎ話としか映らないかもしれないですね。
その証拠にというか、この本は僕が読んだちくま文庫とは別の
版元から2003年に刊行されましたが(僕は今回まで知らなかった)、
新品はもう流通しておらず、Amazonの古本の価格も1円からで、
あまり興味を持たれていないのかなと思いました。
まあだから敢えて僕は取り上げるのですが、読了したし。
でも、そういう時代の記録としては意味がある1冊だと思います。
ところで、僕は鈴木書店に毎日のように行き、ここでも紹介される
井狩さんが手書きで毎日書いていた「まるすニュース」も毎号
読んでいたのに、井狩さんご本人とは一度もお会いしたことがない。
店同士お付き合いがあったのだから(しかもお得意様)、一度くらい、
井狩さんと話させてくださいと言ってみてもよかったのかな。
そこが今となっては残念でならない部分です。



☆4冊目


絵本たんけん隊
椎名誠
角川文庫


椎名誠が1990年代後半、表参道の教会で2か月に一度行っていた
絵本に関する講演を書籍にまとめたもの。
椎名さんは子どもさんが小さい頃に毎晩絵本を読んであげていたり、
奥さんも絵本を著したりと絵本に詳しい、ということを僕は
知っていましたが、それが本にまとまっているのは知らなかった。
といってこれ買ったのもう半年以上前ですが、漸く読みました。
内容については講演を文章にしているので余計に漢字が少なく
平易な文章で書かれていて読みやすかった。
話で触れた絵本やその他書籍が各章の最後に写真付きで
まとめて紹介されているのはブックガイドとしても役に立ちます。
いいですね、文庫だし、本としては。
でも。
本って、自分の考えと違う、ぶつかる人の本を読むというのは
それはそれで刺激的であると思いました。
椎名さん僕は昔は愛読者であり、根本的な部分で
考え方が違うとまではいかないのですが、でも昔は
気にならなかった部分が妙に気になったり。
こちらが変わったのかな。
とにかく日本を貶めて海外がいいという姿勢に、
今の僕は共感できないし、かつてもそうではなかったような。
そりゃ椎名さんは世界を広く見てきた人でもあり世代的にも
そうなるのでしょうけれど、でも、昔と変わらない椎名さんの
書き方ものの言い方が、今は引っかかる。
ひとつの例として、フランスでは食事の時にも平気で「下」の話、
排泄物の話をするのが当たり前だけど日本では
そういう話はご法度となっている、おかしくないか、という話。
おかしくない。
僕はやっぱり、そういう話を食事中にはされたくないです。
だってそういう国で生まれ育って躾けられたのだから。
おまけに僕は外国を知らないし。
そもそも僕は食事中ではなくてもスカトロ系のそういう話自体が
苦手というか嫌いでもあるし。
食べたら出るのは生き物で以上当たり前であるという考えは
理解できますが、それとこれとは話が別ではないかと。
もうひとつ、椎名さんで昔から気になっていたことが。
AとBはどっちがエライ、という話を椎名さんは極めてよくします。
先に挙げた例でも、日本よりフランスがエライ、といったように。
しかしこれ、この本では、椎名さんはそうやって物事を比べて
ランク付けしてしまう癖があると自ら書いていて、
ああそれは意識してのことだったんだって分かりました。
つまり僕は椎名さんに乗せられていたというわけなんですね。
この中でも椎名さんの本が幾つか紹介されていますが、
やっぱりこの人の本は今後も折を見て読み返していくだろうな
ということを思いました。


続いて購入して読んでいない本の紹介。
「積読」にはしたくない・・・(笑)。





糖質量ハンドブック 改訂版(7訂)
牧田善二
新星出版社


以前僕は、体重が2年間で10kg以上減ったと話しました。
最近、体重が下げ止まってきました。
お正月には逆に1kg増えたり・・・
今の体を維持するにはそれだけ必要というレベルまで
落ちたということなのかな。
いや、でもそこで安心してはいけないと思い直し、
またもう少し考えてみようと思いこの本を買いました。
これで塩分に加えて糖分の本も揃ったわけですが、
読むというよりパラパラと見て覚えて意識してゆくものですね。
だから読了の方には入れなかったのですが、
結局僕は本がないと動けないのかな、と・・・(笑)。






夏井いつきの365日季語手帖
夏井いつき
マルコボ・コム


もやはすっかり有名人「赤ペン先生」夏井さん。
NHK俳句でも季語に力を入れていますが、
この本も出ていることが分かってすぐに注文しました。
季語に沿った例句も紹介されていてもちろん勉強にもなる。
応募葉書がついていて、来年のこの本に掲載される可能性もある。
うまいですね、毎年買わなければ、と思う(笑)。
で、これといい「笑う」といい、僕が書店員時代にはなかった、
知らない出版社が増えたなあ、と井狩さんの本を読んだだけ
余計にそう思いました、とこれは余談。



続いて
【guitarbirdの書架より】





シーラカンスの謎
キス・トムソン/清水長(訳)
河出書房新社





オウムガイの謎
ピーター・D・ウォード/小畠郁生(訳)
河出書房新社


2冊紹介。
実は、恥ずかしい話ですが、家の中を整理し模様替えを
していますが、これらの本が入ったキャスター付きの書棚が、
ここ数年普段は見えない状態の場所に置いてあったのです。
自然科学関係の本を集めていた棚で、見える場所に
置いたところ、もう宝の山というか、嬉しい本たちと再会。
やっぱり僕はこの手の本が大好きなようですね。
時間を割いて再読もしくは未読の本を読んでゆきたい。
これら2冊はもう15年以上前に読了しました。
どちらも「生きた化石」、その存在が明らかになる経緯の話は
臨場感があり読んでいてスリリングなものでした。
オウムガイといえばシチズン腕時計ATTESAにはかつて
オウムガイのイラストが文字盤にデザインされていて
僕も愛用しているのですが、現行モデルいはないんですよね。
またヤフオクで探して腕時計欲しくなってしまいました(笑)。


02
今月の読書2017年2月号

「オウムガイの謎」のみAmazonのリンクに
写真がなかったので、ポーラと一緒に撮りました。

四六版ハードカバーの本も
そういえば久しく読んでいないかも。

今月は短かった割には結構読めました。
来月は3日増えるので、もう1、2冊読みたいですね。


では最後はハウとマーサの2ショットで終わります。

03
今月の読書2017年2月号







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この記事へのコメント
今月もご紹介有り難うございます。勢いで買ってしまった恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』、村上春樹さんの『騎士団長殺し』があり、さらに上橋菜穂子さんの『精霊の守り人』を読み始めてしまったものですから、今、読書の春状態です。
Posted by 多摩NTの住人 at 2017年03月01日 08:00
多摩NTの住人さん、こんばんわ
村上春樹の新刊買われたんですね。
私はまた文庫になったら読むかなと思います。
読書の春ですね。
私も今月はそうなりたいです、特に小説を読みたい。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年03月01日 18:49
笑う洋楽展の本は興味ありますね。

ただ私はビデオクリップの時代では無かっただけにむしろ映像と二人の会話を楽しんでます。
言いたい放題も、以前トム・ペティの時は、ヤッパ格好いいと本音を漏らしてましたね。
まだ出てないと思うけど、ディランの映像の場合には、どういった会話になるのか楽しみですが、取り上げないかも(笑)

太田和彦氏も椎名誠の初期の「怪しい探検隊」に参加してて、捕まえた蛸を粗塩で何回も洗って食した事を「ふらり旅 いい酒いい肴」の番組の中で言ってます。
やっぱり、そういった体験は想い出深いし、食を紹介する人は料理をする人の方が信頼できます。
椎名誠は、最近は週刊ポストで時々「わしらは怪しい雑魚釣り隊」のエッセイ記事を見ます。
人の特徴をとらえ、楽しく表現するするのが楽しいですが、小説は買ってまで読まないかな。

今読んでる本は、
今野敏 ST 警視庁科学特捜班

司馬遼太郎 妖怪上下

以上文庫本

ヤマンタカ 大菩薩峠 血風録 夢枕獏

野菜づくり虎の巻 家庭菜園検定委員会「編」
えぇ・・・検定試験あるのかな?
因みに、今収穫してるのは「菜花」と「ホウレンソウ」と「枝ブロッコリー」です。どれも湯がいてたべますね。
先日は、じゃが芋を四種類植えました。トマトやナスと同じく連作が、出来ないので記録表を残すように、してます。

野菜本は、必ず一冊は図書館で借りてます。
Posted by matsu at 2017年03月05日 23:09
matsuさん、こんにちわ
「笑う」の本ですが、そうですね番組の補完と思い出を語る
みたいなもので本だけ読むと面白くなくはないけれど
やっぱり本物のトークの方がいいはいいでしょうね。
ちなみに最近は話題のテレビ番組は必ずといっていいほど
本になっていますね。
夏井いつきさんのプレバトの俳句のも高田純次の本も買ったし、
買ってないけど吉田類さんの酒場のもありますよね。
テレビも本も昔ほどではない、という裏事情が垣間見えますが、
本好きとしてはありがたいです。

太田和彦さんは昔椎名誠の本でよく名前が出てきました。
本の雑誌に広告を出している新宿の居酒屋が何軒かあって
友人と3軒ほど行ったことがあり、今となっては懐かしいです。
椎名誠は今はポストなんですね、文春やめてからは。
彼の小説は昔のはいいのもありまた読み返したいのもあります。

そういえば先月2010年を紹介しましたが、最初の章だけ読んで、
面白いと思ったけれどそこで止まってしまい、今の自分は
小説を読みたいという時期じゃないのかなと思いました。
昔は普通に読んでいたし読みたいしもちろん嫌いじゃないですが、
そういうこともあるんだろうなって。

農作業いまも収穫できているんですね。
こちらは雪が減り始めそろそろ春に何を植えようかなと
考えて話し始めているところです。
かつて庭に梅があったのですが枯らしてしまいました。
今年は梅をまた植えたいと思っていますが、そのためには
他の木を切ってスペースを作る必要があります。
あと庭の木の枝をだいぶ切って日当たりがよくなるはずなので、
野菜や花ももう少し植えたいです。
野菜本は必ず1冊借りているというのは気持ちの継続性が
あっていいですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年03月06日 16:29

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