2015年02月28日
今月の読書2015年2月号
01

今月の読書の記事です。
分かってはいるけれど、やはり2月は2日か3日、足りない・・・(笑)。
それでも今月は6冊です、絵本2冊ありますが。
☆1冊目
人生何でもあるものさ 本音を申せば⑧
小林信彦
文春文庫
小林信彦のエッセイ、文庫版最新刊、予告通り読みました。
気持ちがつながっていて勢いがあったので、かなり早く、
2月1日にはもう読了していました。
今回は2011年の連載をまとめたもの。
そうですね、東日本大震災があった年。
3月10日までに書いた部分については、当然のことながら
いつもの小林さんとして話が進んで行きました。
3月10日は昭和20年に東京大空襲があった年、ということも含め。
ところがやはり、それ以降はますます重たく、そしてそれまでに
ないほど批判の舌鋒鋭くなっているのを感じました。
当時の首相の無能さについて、僕はあまりマスコミでは接して
こなかったのですが、そこまでひどかったのか、と。
小林信彦さんは震災の後、戦時中の経験がまるで
フラッシュバックしてきたかのように恐怖を感じるようになりますが、
ご自身の年齢のこともあって余計にリアルに伝わってきました。
そうだ、大変な時代を生きているのだ、と。
一方もちろん映画の話もあって、「映画は女優で観るの法則」など。
そうですね、僕も10代後半から20代前半の映画に凝っていた頃は、
月並みですがオードリー・ヘプバーンとイングリッド・バーグマンの
映画はひと通り観ようとしました、と書いて、ああなんて古い、と(笑)。
でも、当時はかなり真面目腐った映画通気取りだったから、
当時の若い女優を追っていたということは、うん、記憶にないんです。
せいぜいジョディ・フォスターのCMがうれしかったくらい・・・
30歳くらいで僕の2度目の映画の波が来た時に、
グウィネス・パルトロウを追うようになったくらい(今はしてません)。
で、真面目腐った映画通の名残で、僕はその法則、半々かな。
あくまでも作品、特に脚本で観る、という人間ですね。
むしろ男優で観ることが多いですね、変な意味ではなくて。
クリント・イーストウッドを先頭に、アル・パチーノとか、
10年くらい前までのロバート・デ・ニーロとか。
あとは監督ですかね、フェデリコ・フェリーニなどなど。
でも、女優で観ると言い切る小林信彦さんは心強いですね。
そしてもうひとつ、10年前のことを振り返る話があって、最後に
10年なんてあっという間であり、読者も自分の10年を
振り返ってみてはどうですかという言葉に重みを感じました。
この本の前に読んだのが11年前の小林信彦さんであった
という偶然があったので余計に。
そうですね、まだ60代だった人が間もなく80を迎えるという。
僕自身10年前は何をしていただろう、と、もちろん考えました。
実は、ちょうど10年前にBLOGを始めたのでした。
などと思いながらこの本を小林信彦の棚に差そうとした時、
ふと、昨年出た前回の「伸びる女優、消える女優」を読んだことを
まったく忘れていて、前回は「森繁さんの長い影」だと思っていて
え、小林信彦を読むようになったのは一昨年ではなく3年前か!
と、時の過ぎ行く速さをあらためて実感させられたのでした。
さて、過去のまだ読んでいないものもまた読みますかね。。
☆2冊目
1999年6月29日
デヴィッド・ウィーズナー
江國香織(訳)
BL出版
デヴィッド・ウィーズナーはすっかりお気に入り絵本作家になりましたが、
なんとその彼が、僕の誕生日を絵本にしているなんて嬉しい限り。
この人を気に入ったのは運命的だったのかな、とすら思いました(笑)。
話は、1999年5月11日、ホリー・エヴァンズという女性が、
野菜の苗木を空に向かって打ち上げる実験をしたことから始まります。
少しして、アメリカ中に車よりも大きな野菜が次々とやってきて、
ちょっとした騒動になる、というもの。
オチは言わないけれど、まあ冷静にみれば「そりゃないよ」、なんだけど、
でも想像力の世界で遊ぶことがこの人のテーマだから、これでいい。
12月の記事で、ウィーズナーの「かひょうびのよる」を取り上げた際に、
言葉がないのでどのように読み聞かせしようかと書きましたが、
もう腹をくくって(笑)、絵を見せて子どもたちの反応を見てから
補足説明という流れにすることに決めました。
いざ本番、子どもたちは絵に強く反応して大喜び。
どうやら杞憂に終わりましたが、その時、当たり前のことだけど、
絵本だからやっぱり絵なんだ、と理解しました。
大人だとやはり話を考えてしまいますね、反省しました。
話は逸れました、ウィーズナーの絵本はあと数冊あるので買わないと。
そうそう、この本の翻訳は著名な作家であるのも、
ウィーズナーへの注目度の高さが分かりますね。
☆3冊目
腹を抱える 丸谷才一エッセイ傑作選1
丸谷才一
文春文庫
読みましたよ、丸谷才一、久し振り。
先ずは、鹿島茂の解説文の最初を引用します。
なお、引用者は改行などを施していますが表記は原文ママです。
「あー、おもしろかった」と解説者がいきなり言ってしまっては、
読者はビックリするだろうが、著者のエッセイに長く親しみ、
少なからぬ文庫本に解説を書いてきた私がはっきりと
そう断言するのだから、本書の面白さは群を抜いているのである。
では、なぜ、こんなに面白いのかといえば、それは当然、
すべての丸谷エッセイから粒よりのものだけを選び抜いた
編集者の選択眼のよさによるのだが、もうひとつは構成の妙である。
つまり、これまで丸谷才一のエッセイをほとんど読んだことの
ない人でも、本書一冊だけで、そのエッセンスを味わうことが
できるような仕組みになっているのだ。
そればかりか、丸谷才一という類い稀な人物がどのようにして
出来上がっていったか、その過程さえ追えるように工夫されている。
その構成、「I 女性対男性」「II ゴシップ・ゴシップ」「III 閑話休題」
「IV 美味しい話」「V ちょっと文学的」「VI 懐かしい人」
「VII 自伝の材料」とテーマが設けられ、それに添ったエッセイを
集めるというもので、確かに本としてもよく出来ていると、
解説を読む前からそう思いながら読み進めていました。
VIIの中に、丸谷さんが中学時代に戦地の兵隊さんにあてた
激励の手紙も載せられていて、丸谷さんの「モノカキ」としての
基礎を見た気がしましたが、かな遣いなど細かい部分以外は
作家になった後の文章とほとんど同じで、丸谷さんはやはり
天性のモノカキだったのだと分かりました。
今回面白いのは、「ラの研究」、これ「ゴジラ」をはじめ日本の怪獣は
「ラ」で終わるものが多いが、これはなぜかという考察。
強い「ゴリラ」や大きい「クジラ」が名前をつける人の頭の中に
あったのではという説は納得できますが、話が9割5分進んだところで
あっと驚くとんでもないオチが待っていました・・・
幾つかの話は、読んだ記憶はあるけれど内容を思い出せず、
なんだかもったいない読み方をしていたんだなあと反省。
今回最も印象的だったのが、丸谷さんが大根おろしが大好きという話、
それも読んだ記憶があったのですが、内容を覚えておらず。
でも今回これを読んでからはもう「丸谷さん=大根おろし」となってしまい、
冷蔵庫の大根を見るだけで丸谷さんを思い出すようになりました(笑)。
感動したのが、横浜ベイスターズが優勝したエッセイ。
丸谷さんは昔から大洋=横浜のファンでしたが、ファンになってから
一度も優勝したことがなかった、と嘆きつつ応援する話が多かったのが、
大魔神の年、まさかまさかの優勝をしてしまったというもの。
凡庸な作家とは違い、抑えた中に気持ちの高ぶりが感じられて、
野球の応援の文章でこれだけ格調高いものには初めて接しました。
その丸谷さん、横浜が優勝しそうだという時にファンクラブの雑誌に
特別寄稿したと書いていて、その文章、読んでみたいなあ。
他、なぜ人間だけが排泄行為と性行為を人に見られないようにする
ようになったかの考察から日本文学の本格的な評論まで、まあ後者は
僕には分からない世界だけど、知的好奇心を刺激されまくりで、
もう一生丸谷さんの本を読んで行こうと決めました。
一度では覚えられないのだから、なおのこと(笑)。
早速、この第2弾を来月には読むことにしよう。
02

ここで休憩。
雪に体をこすりつけるマーサ、遊びかな。
☆4冊目
ダーウィンが見たもの
ミック・マニング/ブリタ・グランストローム
渡辺政隆(訳)
福音館書店
絵本は侮れない、むしろ勉強になる。
ダーウィンの本は「ビーグル号航海記」「種の起源」それに、
ダーウィンの評伝本を2冊ほど読みましたが、この絵本は
頭の中に散らかっていた(或いは入っていなかった)
ことを絵と文字でまとめてくれていてとてもためになりました。
しかも日本語訳が生物系サイエンスライターの第一人者で
著書訳書多数の渡辺政隆というのが価値が高い。
僕も渡辺さんの本は何冊読んだだろう、これは嬉しかった。
チャールズ・ダーウィンは、大学生になるまで何をしたいか分からず、
社会不適合になりかねなかったところ、周りに助言をくれる人が多く、
それがビーグル号の航海につながり、進化論を発表するに至った。
そこまでは描かれていませんでしたが、
ところで、「ビーグル号」というのは、船の舳先にビーグル犬の
飾りをつけていたことから名づけられたのは初めて知りました。
いや、一度どこかで読んだかもしれないけれど、やはり絵で描かれると
一発で伝わってきますね。
今後もこういう本を買って勉強して頭に固着させよう。
☆5冊目
酒場詩人の流儀
吉田類
中公新書
「酒場詩人」としてすっかりおなじみ吉田類の本が、
中公新書から出たというので読んでみたいと思ったところ、
先に買って読まれたmatsuさんにわざわざ贈っていただきました。
matsuさん、ありがとうございます。
先に余談で、僕は大学時代、片道2時間の通学電車で
多くの本を読みましたが、中公新書は、叢書としては、岩波新書、
早川文庫、新潮文庫と並んで最もよく読んだものであり、
学校の勉強でも社会勉強としてもお世話になった叢書だから、
思い入れがとりわけ深い、だから読みたいと思ったのです。
もしこれが岩波以外の他の新書なら読みたいと思わなかったかも。
吉田類さんは俳句も詠まれ自ら主宰しておられる方というのは
今回読むまで知らなくて、ここでも自作の句が紹介されていて、
思わぬところで俳句の勉強もできたのはよかった。
いい意味で伝統的なスタイルの句を詠んでおられて、
なるほど、さすが主宰されるだけあると納得しました。
ただ、この本を読んだ後「酒場放浪記」を観たところ、
話の最後に俳句を詠んでいることに気づきました。
おかしいなあ、その番組は僕も観たことはあったんだけど・・・
自然環境、生物についての記述も多いのですが、幼少時代を
自然に囲まれて育ち、高度経済成長期を経験した日本人の
自然への思いを代弁していて、伝わるものが大きい。
僕も一応、小学生時代、その余波は感じていましたから。
釣り好き、洋画が好きで、そしてもちろんお酒好き。
吉田類さんが人気があるのが、なんとなく分かりました。
そんな吉田類さんの姿は、今の40代(僕も含まれますが)から
60代の男性の父親の世代、つまり今にしてはやや古い姿に映る、
そこが懐かしさにつながる、そんなところじゃないかな、と。
実際の吉田類さん自身は60代だから、そこまでの齢ではない。
艶っぽい話が出てこないのは、酒のみでありながら、
どこかストイックなものを感じさせ、それも求道的なものを
好む日本人らいしといえばらいし部分だし。
確かに、テレビなどで見ると、まだこういう人がいるのかと、
いい意味ですよ、ほっとするものがあります。
可笑しかったのが、街中で通りすがりの人に体の心配をされたり、
酒場で吉田類さんの真似をして写真や動画でルポする人がいたり、
吉田類さんになりきる帽子とカツラまで売られているということ。
まあ、そのようなことが分かり、読んでみてよかったです。
☆6冊目
歌仙の愉しみ
大岡信/岡野弘彦/丸谷才一
岩波新書
今月の最後、そして今月の俳句の本。
歌仙とは何かを、この本の説明から引用します。
1巻36句から成る連歌・俳諧の形式。
芭蕉以降盛んにおこなわれ、連句の代表的形式となった。
その名は和歌の三十六歌仙に由来する。
2枚の懐紙を用い、「初折(しょおり)」の表に6句、裏に12句、
「名残(なごり)」の表に12句、裏に6句を記す。
補足すると、最初の一句を「発句(ほっく)」といい、発句は
その季節の季語を用いた俳句から始める。
連歌であるため、発句の五七五を受ける2句めは七七、
百人一種でいう上の句と下の句から成り、ここでひとつ完結。
次は前のお題を受けたり翻したりしながらまた五七五、次七七、
そしてまた次の句へと進んでひとつの巻とするというもの。
これを何人かで順番に進めるものですが、ここは3人で行う。
3人のため上の句と下の句が交代で回って来るという趣向。
俳句は元々この俳諧から江戸時代に独立したもの。
大岡信、岡野弘彦、丸谷才一の3人による歌仙は岩波の雑誌
「図書」に連載されたもので、それをまとめたのがこの本。
試しにひとつ引用してみます(横書きにすると怒られそうですが・・・)
「焔星の巻」
《初折の表》
秋 秋暑し寝間よりあふぐ焔星(ほむらぼし) 乙三
秋(月) 偉人は犬を月の友とす 玩亭
秋 枝豆の歯ごたへよきをほめあって 信
秋 今年の米のできはまづまづ 乙三
雑 家族みな真白のまま保険證 玩
雑 けふもけはしい山肌よぢる 信
※乙三は岡野さんの、玩亭は丸谷さんの俳号です。
こんな感じで進んでゆきますが、受けたり切り返したり逸らしたり、
予想外の展開があるのは、うん、確かに遊びとしても楽しいかも。
僕も歌仙ができるようになりたい、と、思いました。
でも、日本文学の知識は圧倒的に足りないからなあ。
丸谷さんの影響で、古今、新古今は早々に読んでみたいのですが・・・
この本は鼎談形式で、歌仙を作った時のことを後で再び集まり
回想したもので、その時どんなことを考え、思っていたかのみならず、
技法的な部分(やまとことばと漢語の使い方など)を自ら解説していて、
作家が何を考えているかが垣間見えるのも興味深い。
今月は誰かの句集を読もうかと最初は思っていたのですが、
丸谷さんの本を読んでこれを買って未読であるのを思い出し、
流れでこの本を読んだという次第。
結果として、目先が変わって新鮮味があり、読んでほんとによかった。
このシリーズはもう出ていないようで残念(他社から同系の本あり)。
そしてもうひとつ、興味ある本はとりあえず買っておくものだ、と(笑)。
いや半分笑い事じゃない、今回そう思いました。
03

相変わらず早く家に入りたいポーラ・・・
さて、今月も買ったけど未読の本を幾つか紹介。
●
膝を打つ
丸谷才一
文春文庫
先月から言っているのでこれはお分かりでしょう。
早く読みたいような、もう少しとっておきたいような・・・
●
考証要集 秘伝! NHK時代考証資料
大森洋平
文春文庫
「サバを読む」を買った関係でAmazonにおすすめされ、
面白そうなので買ってみました。
といって僕は時代劇はあまり見ないのですが、でもきっと、
それとは別に読めば考えさせられることが多いでしょう。
●
つい話したくなる世界のなぞなぞ
のり・たまみ
文春新書
これもAmazonに引っかかり・・・あ、いや、推薦されました。
最近はCDでも本でもこれが多いですね。
まあもちろん本人は納得してやっているので構わないのですが。
ところで、3冊とも文春の本ですが、僕は別に文芸春秋社の
回し者ではありません、念のため(笑)、ほんとたまたまです。
最近は気がつくと言葉に関する本をよく買っていますね。
まあ、元々僕はそういう人間なのですが。
本は漸くペース配分がつかめてきました。
僕の場合、1冊を一気に読んでしまうほどの集中力がなく、
興味関心が多方面に向きやすい人間であるため(浮気性?)、
何冊かを少しずつ読み進めて、あるところまで進むと一気に終える、
という読み方が合っているようです。
そんな読み方邪道だ、と言われる方もいらっしゃるかもですが、
僕にはそれが合っている、としか言いようがないのです、悪しからず。
最後はハウ、今日の夕方、相変わらず舌を出してます(笑)。
04


今月の読書の記事です。
分かってはいるけれど、やはり2月は2日か3日、足りない・・・(笑)。
それでも今月は6冊です、絵本2冊ありますが。
☆1冊目
人生何でもあるものさ 本音を申せば⑧
小林信彦
文春文庫
小林信彦のエッセイ、文庫版最新刊、予告通り読みました。
気持ちがつながっていて勢いがあったので、かなり早く、
2月1日にはもう読了していました。
今回は2011年の連載をまとめたもの。
そうですね、東日本大震災があった年。
3月10日までに書いた部分については、当然のことながら
いつもの小林さんとして話が進んで行きました。
3月10日は昭和20年に東京大空襲があった年、ということも含め。
ところがやはり、それ以降はますます重たく、そしてそれまでに
ないほど批判の舌鋒鋭くなっているのを感じました。
当時の首相の無能さについて、僕はあまりマスコミでは接して
こなかったのですが、そこまでひどかったのか、と。
小林信彦さんは震災の後、戦時中の経験がまるで
フラッシュバックしてきたかのように恐怖を感じるようになりますが、
ご自身の年齢のこともあって余計にリアルに伝わってきました。
そうだ、大変な時代を生きているのだ、と。
一方もちろん映画の話もあって、「映画は女優で観るの法則」など。
そうですね、僕も10代後半から20代前半の映画に凝っていた頃は、
月並みですがオードリー・ヘプバーンとイングリッド・バーグマンの
映画はひと通り観ようとしました、と書いて、ああなんて古い、と(笑)。
でも、当時はかなり真面目腐った映画通気取りだったから、
当時の若い女優を追っていたということは、うん、記憶にないんです。
せいぜいジョディ・フォスターのCMがうれしかったくらい・・・
30歳くらいで僕の2度目の映画の波が来た時に、
グウィネス・パルトロウを追うようになったくらい(今はしてません)。
で、真面目腐った映画通の名残で、僕はその法則、半々かな。
あくまでも作品、特に脚本で観る、という人間ですね。
むしろ男優で観ることが多いですね、変な意味ではなくて。
クリント・イーストウッドを先頭に、アル・パチーノとか、
10年くらい前までのロバート・デ・ニーロとか。
あとは監督ですかね、フェデリコ・フェリーニなどなど。
でも、女優で観ると言い切る小林信彦さんは心強いですね。
そしてもうひとつ、10年前のことを振り返る話があって、最後に
10年なんてあっという間であり、読者も自分の10年を
振り返ってみてはどうですかという言葉に重みを感じました。
この本の前に読んだのが11年前の小林信彦さんであった
という偶然があったので余計に。
そうですね、まだ60代だった人が間もなく80を迎えるという。
僕自身10年前は何をしていただろう、と、もちろん考えました。
実は、ちょうど10年前にBLOGを始めたのでした。
などと思いながらこの本を小林信彦の棚に差そうとした時、
ふと、昨年出た前回の「伸びる女優、消える女優」を読んだことを
まったく忘れていて、前回は「森繁さんの長い影」だと思っていて
え、小林信彦を読むようになったのは一昨年ではなく3年前か!
と、時の過ぎ行く速さをあらためて実感させられたのでした。
さて、過去のまだ読んでいないものもまた読みますかね。。
☆2冊目
1999年6月29日
デヴィッド・ウィーズナー
江國香織(訳)
BL出版
デヴィッド・ウィーズナーはすっかりお気に入り絵本作家になりましたが、
なんとその彼が、僕の誕生日を絵本にしているなんて嬉しい限り。
この人を気に入ったのは運命的だったのかな、とすら思いました(笑)。
話は、1999年5月11日、ホリー・エヴァンズという女性が、
野菜の苗木を空に向かって打ち上げる実験をしたことから始まります。
少しして、アメリカ中に車よりも大きな野菜が次々とやってきて、
ちょっとした騒動になる、というもの。
オチは言わないけれど、まあ冷静にみれば「そりゃないよ」、なんだけど、
でも想像力の世界で遊ぶことがこの人のテーマだから、これでいい。
12月の記事で、ウィーズナーの「かひょうびのよる」を取り上げた際に、
言葉がないのでどのように読み聞かせしようかと書きましたが、
もう腹をくくって(笑)、絵を見せて子どもたちの反応を見てから
補足説明という流れにすることに決めました。
いざ本番、子どもたちは絵に強く反応して大喜び。
どうやら杞憂に終わりましたが、その時、当たり前のことだけど、
絵本だからやっぱり絵なんだ、と理解しました。
大人だとやはり話を考えてしまいますね、反省しました。
話は逸れました、ウィーズナーの絵本はあと数冊あるので買わないと。
そうそう、この本の翻訳は著名な作家であるのも、
ウィーズナーへの注目度の高さが分かりますね。
☆3冊目
腹を抱える 丸谷才一エッセイ傑作選1
丸谷才一
文春文庫
読みましたよ、丸谷才一、久し振り。
先ずは、鹿島茂の解説文の最初を引用します。
なお、引用者は改行などを施していますが表記は原文ママです。
「あー、おもしろかった」と解説者がいきなり言ってしまっては、
読者はビックリするだろうが、著者のエッセイに長く親しみ、
少なからぬ文庫本に解説を書いてきた私がはっきりと
そう断言するのだから、本書の面白さは群を抜いているのである。
では、なぜ、こんなに面白いのかといえば、それは当然、
すべての丸谷エッセイから粒よりのものだけを選び抜いた
編集者の選択眼のよさによるのだが、もうひとつは構成の妙である。
つまり、これまで丸谷才一のエッセイをほとんど読んだことの
ない人でも、本書一冊だけで、そのエッセンスを味わうことが
できるような仕組みになっているのだ。
そればかりか、丸谷才一という類い稀な人物がどのようにして
出来上がっていったか、その過程さえ追えるように工夫されている。
その構成、「I 女性対男性」「II ゴシップ・ゴシップ」「III 閑話休題」
「IV 美味しい話」「V ちょっと文学的」「VI 懐かしい人」
「VII 自伝の材料」とテーマが設けられ、それに添ったエッセイを
集めるというもので、確かに本としてもよく出来ていると、
解説を読む前からそう思いながら読み進めていました。
VIIの中に、丸谷さんが中学時代に戦地の兵隊さんにあてた
激励の手紙も載せられていて、丸谷さんの「モノカキ」としての
基礎を見た気がしましたが、かな遣いなど細かい部分以外は
作家になった後の文章とほとんど同じで、丸谷さんはやはり
天性のモノカキだったのだと分かりました。
今回面白いのは、「ラの研究」、これ「ゴジラ」をはじめ日本の怪獣は
「ラ」で終わるものが多いが、これはなぜかという考察。
強い「ゴリラ」や大きい「クジラ」が名前をつける人の頭の中に
あったのではという説は納得できますが、話が9割5分進んだところで
あっと驚くとんでもないオチが待っていました・・・
幾つかの話は、読んだ記憶はあるけれど内容を思い出せず、
なんだかもったいない読み方をしていたんだなあと反省。
今回最も印象的だったのが、丸谷さんが大根おろしが大好きという話、
それも読んだ記憶があったのですが、内容を覚えておらず。
でも今回これを読んでからはもう「丸谷さん=大根おろし」となってしまい、
冷蔵庫の大根を見るだけで丸谷さんを思い出すようになりました(笑)。
感動したのが、横浜ベイスターズが優勝したエッセイ。
丸谷さんは昔から大洋=横浜のファンでしたが、ファンになってから
一度も優勝したことがなかった、と嘆きつつ応援する話が多かったのが、
大魔神の年、まさかまさかの優勝をしてしまったというもの。
凡庸な作家とは違い、抑えた中に気持ちの高ぶりが感じられて、
野球の応援の文章でこれだけ格調高いものには初めて接しました。
その丸谷さん、横浜が優勝しそうだという時にファンクラブの雑誌に
特別寄稿したと書いていて、その文章、読んでみたいなあ。
他、なぜ人間だけが排泄行為と性行為を人に見られないようにする
ようになったかの考察から日本文学の本格的な評論まで、まあ後者は
僕には分からない世界だけど、知的好奇心を刺激されまくりで、
もう一生丸谷さんの本を読んで行こうと決めました。
一度では覚えられないのだから、なおのこと(笑)。
早速、この第2弾を来月には読むことにしよう。
02

ここで休憩。
雪に体をこすりつけるマーサ、遊びかな。
☆4冊目
ダーウィンが見たもの
ミック・マニング/ブリタ・グランストローム
渡辺政隆(訳)
福音館書店
絵本は侮れない、むしろ勉強になる。
ダーウィンの本は「ビーグル号航海記」「種の起源」それに、
ダーウィンの評伝本を2冊ほど読みましたが、この絵本は
頭の中に散らかっていた(或いは入っていなかった)
ことを絵と文字でまとめてくれていてとてもためになりました。
しかも日本語訳が生物系サイエンスライターの第一人者で
著書訳書多数の渡辺政隆というのが価値が高い。
僕も渡辺さんの本は何冊読んだだろう、これは嬉しかった。
チャールズ・ダーウィンは、大学生になるまで何をしたいか分からず、
社会不適合になりかねなかったところ、周りに助言をくれる人が多く、
それがビーグル号の航海につながり、進化論を発表するに至った。
そこまでは描かれていませんでしたが、
ところで、「ビーグル号」というのは、船の舳先にビーグル犬の
飾りをつけていたことから名づけられたのは初めて知りました。
いや、一度どこかで読んだかもしれないけれど、やはり絵で描かれると
一発で伝わってきますね。
今後もこういう本を買って勉強して頭に固着させよう。
☆5冊目
酒場詩人の流儀
吉田類
中公新書
「酒場詩人」としてすっかりおなじみ吉田類の本が、
中公新書から出たというので読んでみたいと思ったところ、
先に買って読まれたmatsuさんにわざわざ贈っていただきました。
matsuさん、ありがとうございます。
先に余談で、僕は大学時代、片道2時間の通学電車で
多くの本を読みましたが、中公新書は、叢書としては、岩波新書、
早川文庫、新潮文庫と並んで最もよく読んだものであり、
学校の勉強でも社会勉強としてもお世話になった叢書だから、
思い入れがとりわけ深い、だから読みたいと思ったのです。
もしこれが岩波以外の他の新書なら読みたいと思わなかったかも。
吉田類さんは俳句も詠まれ自ら主宰しておられる方というのは
今回読むまで知らなくて、ここでも自作の句が紹介されていて、
思わぬところで俳句の勉強もできたのはよかった。
いい意味で伝統的なスタイルの句を詠んでおられて、
なるほど、さすが主宰されるだけあると納得しました。
ただ、この本を読んだ後「酒場放浪記」を観たところ、
話の最後に俳句を詠んでいることに気づきました。
おかしいなあ、その番組は僕も観たことはあったんだけど・・・
自然環境、生物についての記述も多いのですが、幼少時代を
自然に囲まれて育ち、高度経済成長期を経験した日本人の
自然への思いを代弁していて、伝わるものが大きい。
僕も一応、小学生時代、その余波は感じていましたから。
釣り好き、洋画が好きで、そしてもちろんお酒好き。
吉田類さんが人気があるのが、なんとなく分かりました。
そんな吉田類さんの姿は、今の40代(僕も含まれますが)から
60代の男性の父親の世代、つまり今にしてはやや古い姿に映る、
そこが懐かしさにつながる、そんなところじゃないかな、と。
実際の吉田類さん自身は60代だから、そこまでの齢ではない。
艶っぽい話が出てこないのは、酒のみでありながら、
どこかストイックなものを感じさせ、それも求道的なものを
好む日本人らいしといえばらいし部分だし。
確かに、テレビなどで見ると、まだこういう人がいるのかと、
いい意味ですよ、ほっとするものがあります。
可笑しかったのが、街中で通りすがりの人に体の心配をされたり、
酒場で吉田類さんの真似をして写真や動画でルポする人がいたり、
吉田類さんになりきる帽子とカツラまで売られているということ。
まあ、そのようなことが分かり、読んでみてよかったです。
☆6冊目
歌仙の愉しみ
大岡信/岡野弘彦/丸谷才一
岩波新書
今月の最後、そして今月の俳句の本。
歌仙とは何かを、この本の説明から引用します。
1巻36句から成る連歌・俳諧の形式。
芭蕉以降盛んにおこなわれ、連句の代表的形式となった。
その名は和歌の三十六歌仙に由来する。
2枚の懐紙を用い、「初折(しょおり)」の表に6句、裏に12句、
「名残(なごり)」の表に12句、裏に6句を記す。
補足すると、最初の一句を「発句(ほっく)」といい、発句は
その季節の季語を用いた俳句から始める。
連歌であるため、発句の五七五を受ける2句めは七七、
百人一種でいう上の句と下の句から成り、ここでひとつ完結。
次は前のお題を受けたり翻したりしながらまた五七五、次七七、
そしてまた次の句へと進んでひとつの巻とするというもの。
これを何人かで順番に進めるものですが、ここは3人で行う。
3人のため上の句と下の句が交代で回って来るという趣向。
俳句は元々この俳諧から江戸時代に独立したもの。
大岡信、岡野弘彦、丸谷才一の3人による歌仙は岩波の雑誌
「図書」に連載されたもので、それをまとめたのがこの本。
試しにひとつ引用してみます(横書きにすると怒られそうですが・・・)
「焔星の巻」
《初折の表》
秋 秋暑し寝間よりあふぐ焔星(ほむらぼし) 乙三
秋(月) 偉人は犬を月の友とす 玩亭
秋 枝豆の歯ごたへよきをほめあって 信
秋 今年の米のできはまづまづ 乙三
雑 家族みな真白のまま保険證 玩
雑 けふもけはしい山肌よぢる 信
※乙三は岡野さんの、玩亭は丸谷さんの俳号です。
こんな感じで進んでゆきますが、受けたり切り返したり逸らしたり、
予想外の展開があるのは、うん、確かに遊びとしても楽しいかも。
僕も歌仙ができるようになりたい、と、思いました。
でも、日本文学の知識は圧倒的に足りないからなあ。
丸谷さんの影響で、古今、新古今は早々に読んでみたいのですが・・・
この本は鼎談形式で、歌仙を作った時のことを後で再び集まり
回想したもので、その時どんなことを考え、思っていたかのみならず、
技法的な部分(やまとことばと漢語の使い方など)を自ら解説していて、
作家が何を考えているかが垣間見えるのも興味深い。
今月は誰かの句集を読もうかと最初は思っていたのですが、
丸谷さんの本を読んでこれを買って未読であるのを思い出し、
流れでこの本を読んだという次第。
結果として、目先が変わって新鮮味があり、読んでほんとによかった。
このシリーズはもう出ていないようで残念(他社から同系の本あり)。
そしてもうひとつ、興味ある本はとりあえず買っておくものだ、と(笑)。
いや半分笑い事じゃない、今回そう思いました。
03

相変わらず早く家に入りたいポーラ・・・
さて、今月も買ったけど未読の本を幾つか紹介。
●
膝を打つ
丸谷才一
文春文庫
先月から言っているのでこれはお分かりでしょう。
早く読みたいような、もう少しとっておきたいような・・・
●
考証要集 秘伝! NHK時代考証資料
大森洋平
文春文庫
「サバを読む」を買った関係でAmazonにおすすめされ、
面白そうなので買ってみました。
といって僕は時代劇はあまり見ないのですが、でもきっと、
それとは別に読めば考えさせられることが多いでしょう。
●
つい話したくなる世界のなぞなぞ
のり・たまみ
文春新書
これもAmazonに引っかかり・・・あ、いや、推薦されました。
最近はCDでも本でもこれが多いですね。
まあもちろん本人は納得してやっているので構わないのですが。
ところで、3冊とも文春の本ですが、僕は別に文芸春秋社の
回し者ではありません、念のため(笑)、ほんとたまたまです。
最近は気がつくと言葉に関する本をよく買っていますね。
まあ、元々僕はそういう人間なのですが。
本は漸くペース配分がつかめてきました。
僕の場合、1冊を一気に読んでしまうほどの集中力がなく、
興味関心が多方面に向きやすい人間であるため(浮気性?)、
何冊かを少しずつ読み進めて、あるところまで進むと一気に終える、
という読み方が合っているようです。
そんな読み方邪道だ、と言われる方もいらっしゃるかもですが、
僕にはそれが合っている、としか言いようがないのです、悪しからず。
最後はハウ、今日の夕方、相変わらず舌を出してます(笑)。
04

Posted by guitarbird at 18:29
│本・書籍・雑誌
この記事へのコメント
今晩は。
丸谷さん、小林さんと安定感がありますよね。
そこへ酒場詩人(俳人)吉田類さんを酒をあまり嗜まない貴君に紹介したのは、この中公新書の本で吉田さんの意外な自然好き、北海道好きが判りつい送ってしまいました。(笑)
私も、吉田さんの事をただのお酒好き高知出身の愉快なオジサンとしか見てなかった面はありました。
女性に関しては確かに紳士然としてますよね。モテない人ではないと思うも独身なのは大人の事情があるのでしょう。
文豪かつ酒豪でもあった井伏鱒二は朝に至っても崩れる事無く静かに飲んでたようで吉田さんはどこかで憧れているのかもです。
もっとも吉田さんは記憶が無くなるほど飲むようですが(笑)
だから私は好きなのかも....文豪でも酒豪でもなくていい。
因みに酒場俳句を詠むなら、東京でのNo1は浅草・上野が浮世離れを体験出来るエリアだそうです。
浅草近辺でぽちわかやさんもご一緒して、酒場放浪と俳句を体験してみたいですね。音楽話とカラオケ+も朝まで!!
丸谷さん、小林さんと安定感がありますよね。
そこへ酒場詩人(俳人)吉田類さんを酒をあまり嗜まない貴君に紹介したのは、この中公新書の本で吉田さんの意外な自然好き、北海道好きが判りつい送ってしまいました。(笑)
私も、吉田さんの事をただのお酒好き高知出身の愉快なオジサンとしか見てなかった面はありました。
女性に関しては確かに紳士然としてますよね。モテない人ではないと思うも独身なのは大人の事情があるのでしょう。
文豪かつ酒豪でもあった井伏鱒二は朝に至っても崩れる事無く静かに飲んでたようで吉田さんはどこかで憧れているのかもです。
もっとも吉田さんは記憶が無くなるほど飲むようですが(笑)
だから私は好きなのかも....文豪でも酒豪でもなくていい。
因みに酒場俳句を詠むなら、東京でのNo1は浅草・上野が浮世離れを体験出来るエリアだそうです。
浅草近辺でぽちわかやさんもご一緒して、酒場放浪と俳句を体験してみたいですね。音楽話とカラオケ+も朝まで!!
Posted by matsu at 2015年03月01日 01:06
ギタバさん、こんばんは。
スタメンの丸谷・小林のご両人に今月は類さんに
連歌ときましたか!しぶいっでんなぁ。
おれは「如何なる星の下に」の高見順さんにいまも
惹かれるので元締めとmatsu先輩と近い将来に
浅草界隈で呑みたいなぁ、そのときは古賀ちゃんも
呼びますかね、matsuさん。
ところでカラオケといえばここ弐三日♪六本木ララバイに
嵌ってしまい(^o^;
無料動画でエド山口・内藤やす子・門倉有希
(このひとはソウルフルなええ歌手でっせ!)を
夜な夜な鑑賞しつつ練習しちょります。
♪ララバイ ララバイ 瞳を閉じて
東京の夜明けに唄う子守り歌
スタメンの丸谷・小林のご両人に今月は類さんに
連歌ときましたか!しぶいっでんなぁ。
おれは「如何なる星の下に」の高見順さんにいまも
惹かれるので元締めとmatsu先輩と近い将来に
浅草界隈で呑みたいなぁ、そのときは古賀ちゃんも
呼びますかね、matsuさん。
ところでカラオケといえばここ弐三日♪六本木ララバイに
嵌ってしまい(^o^;
無料動画でエド山口・内藤やす子・門倉有希
(このひとはソウルフルなええ歌手でっせ!)を
夜な夜な鑑賞しつつ練習しちょります。
♪ララバイ ララバイ 瞳を閉じて
東京の夜明けに唄う子守り歌
Posted by ぽちわかや at 2015年03月01日 02:31
matsuさん、こんにちわ
あらためてありがとうございました。
自然が好きなのはある程度予想していたことですが、
調べることはきちんと調べておられることが文章から分かりました。
本文で書き忘れましたが、高知のタゴガエルの話が面白かったです。
でも、俳句は、番組見たことあったのにまったく気づかず・・・
詩はやる人らしいとは知っていましたが、盲点でした。
というか、あれだけはっきりと話の最後に俳句が詠まれるのに
どうして気づかなかったか、自分で不思議です(笑)。
女性の話は丸谷さんの方が鋭い書き方しますね。
私は酒豪に憧れたことはないのですが、でも憧れる気持ちは
番組を見ていると分かるような気はしてきました。
軽く一升とか、さらりと言ってしまうところなども。
上野はアメ横近辺の居酒屋に昔割とよく行っていましたが、
あの歓楽街の中の店は一度も行ったことがありません。
というかそこは歩いたことすらないと思いますが、どんな場所か
東京に行くことがあればひとまず歩いてみよう。
浅草は食事をしたことはあるけれど酒を飲んだことがないです。
そういう時間は店が混んでいるという固定概念がありまして・・・
あと東京にいた頃は浅草は途中ではなくわざわざ行く場所
だったのもあると思います、その点上野はまあ途中ですから。
だから結局、上野も浅草も、私は、ほぼ未開拓ですね(笑)。
酒場の俳句というのは、食べ物もいろいろあるので、
連想しやすいのかもしれないですね。
私は酒の俳句を詠む自信はないですが。
ともあれ、いつか実現するといいですね。
あらためてありがとうございました。
自然が好きなのはある程度予想していたことですが、
調べることはきちんと調べておられることが文章から分かりました。
本文で書き忘れましたが、高知のタゴガエルの話が面白かったです。
でも、俳句は、番組見たことあったのにまったく気づかず・・・
詩はやる人らしいとは知っていましたが、盲点でした。
というか、あれだけはっきりと話の最後に俳句が詠まれるのに
どうして気づかなかったか、自分で不思議です(笑)。
女性の話は丸谷さんの方が鋭い書き方しますね。
私は酒豪に憧れたことはないのですが、でも憧れる気持ちは
番組を見ていると分かるような気はしてきました。
軽く一升とか、さらりと言ってしまうところなども。
上野はアメ横近辺の居酒屋に昔割とよく行っていましたが、
あの歓楽街の中の店は一度も行ったことがありません。
というかそこは歩いたことすらないと思いますが、どんな場所か
東京に行くことがあればひとまず歩いてみよう。
浅草は食事をしたことはあるけれど酒を飲んだことがないです。
そういう時間は店が混んでいるという固定概念がありまして・・・
あと東京にいた頃は浅草は途中ではなくわざわざ行く場所
だったのもあると思います、その点上野はまあ途中ですから。
だから結局、上野も浅草も、私は、ほぼ未開拓ですね(笑)。
酒場の俳句というのは、食べ物もいろいろあるので、
連想しやすいのかもしれないですね。
私は酒の俳句を詠む自信はないですが。
ともあれ、いつか実現するといいですね。
Posted by guitarbird
at 2015年03月01日 12:12

ぽちわかやさん、こんにちわ
丸谷さんスタメン久々復帰といったところですね(笑)。
順調にいけば来月も、となるはず。
小林信彦さんは一度勢いが止まりましたが、でも
読み始めると結局早いのが特徴ですね。
上野浅草界隈、ほんと実現するといいですね。
店選びからして大変そうですね(笑)。
そういう場合は素直に吉田類さん頼みでいいのでしょうけど。
高見順は読んだことがないです、娘はよくテレビで観てましたが。
カラオケで歌われる歌も曲名からは思い出せないのですが、
聞けばどこかで聞いたことがあるかな、と思います。
私は基本はカラオケはやらないですが、でも歌うのにはまる曲は
よくありますね、なぜかいつもそれを口ずさんでしまう。
今日はフィル・コリンズのTake Me Homeなのですが・・・
でも練習するとなると本格的ですね。
最後の句は、なるほど、深いですね。
と同時に、私はそういう「深さ」がない人間だなと思いました。
夜明けは起きるものだから・・・(笑)・・・
二十歳の頃はよく夜明けまで起きていたものですが。
丸谷さんスタメン久々復帰といったところですね(笑)。
順調にいけば来月も、となるはず。
小林信彦さんは一度勢いが止まりましたが、でも
読み始めると結局早いのが特徴ですね。
上野浅草界隈、ほんと実現するといいですね。
店選びからして大変そうですね(笑)。
そういう場合は素直に吉田類さん頼みでいいのでしょうけど。
高見順は読んだことがないです、娘はよくテレビで観てましたが。
カラオケで歌われる歌も曲名からは思い出せないのですが、
聞けばどこかで聞いたことがあるかな、と思います。
私は基本はカラオケはやらないですが、でも歌うのにはまる曲は
よくありますね、なぜかいつもそれを口ずさんでしまう。
今日はフィル・コリンズのTake Me Homeなのですが・・・
でも練習するとなると本格的ですね。
最後の句は、なるほど、深いですね。
と同時に、私はそういう「深さ」がない人間だなと思いました。
夜明けは起きるものだから・・・(笑)・・・
二十歳の頃はよく夜明けまで起きていたものですが。
Posted by guitarbird
at 2015年03月01日 12:19

ギタバさん、こんにちは。
大阪は銀の雨降る日曜日です。
♪ララバイ ララバイ 瞳を閉じて
東京の夜明けに唄う子守り歌
はじつは”ジェシ”エド山口さんが作詞した♪六本木ララバイの
歌の一節なんですよσ(^◇^;;
彼のヴァージョンはダウンタウン・ブギウギ・バンドばりの
ブルージィーな演奏なのでお暇なときにでも
無料動画で聴いてみてください。
では、ポーラママ・ハウさん・マーサちゃんにもよろしくね(・ё・)v
大阪は銀の雨降る日曜日です。
♪ララバイ ララバイ 瞳を閉じて
東京の夜明けに唄う子守り歌
はじつは”ジェシ”エド山口さんが作詞した♪六本木ララバイの
歌の一節なんですよσ(^◇^;;
彼のヴァージョンはダウンタウン・ブギウギ・バンドばりの
ブルージィーな演奏なのでお暇なときにでも
無料動画で聴いてみてください。
では、ポーラママ・ハウさん・マーサちゃんにもよろしくね(・ё・)v
Posted by ぽちわかや at 2015年03月01日 13:41
ぽちわかやさん、ふたたびですがわざわざありがとうございます
俳号がないのでもしかして、とは思いました。
歌詞を一部切り出して俳句にするのは面白いですね。
そういえば、小林一茶の絵本で俳句が英訳されたのを見て、
Yesterday all my troubles seem so far away
ってまさに英語の俳句っぽいフレーズだと気づきました。
だから英語でも言いやすいし広く親しまれているのでしょうね。
エド山口さんは数年前に笑点で観てとても面白かったです。
歌は聴いたことないのですが、笑点に出る中でも面白さ
抜群でさすが、と思いました。
あと確かマーティ・フリードマンのロックの番組でも
出ていましたが、ギターもさすがでした。
ポーラママ、ハウ、マーサは今日も通常運転ですよ(笑)。
俳号がないのでもしかして、とは思いました。
歌詞を一部切り出して俳句にするのは面白いですね。
そういえば、小林一茶の絵本で俳句が英訳されたのを見て、
Yesterday all my troubles seem so far away
ってまさに英語の俳句っぽいフレーズだと気づきました。
だから英語でも言いやすいし広く親しまれているのでしょうね。
エド山口さんは数年前に笑点で観てとても面白かったです。
歌は聴いたことないのですが、笑点に出る中でも面白さ
抜群でさすが、と思いました。
あと確かマーティ・フリードマンのロックの番組でも
出ていましたが、ギターもさすがでした。
ポーラママ、ハウ、マーサは今日も通常運転ですよ(笑)。
Posted by guitarbird
at 2015年03月01日 15:44

こんにちは。今月もたくさん読まれましたね。この記事にいつも刺激を受けています。私も「言葉」の本は好きですね。
Posted by 多摩NTの住人 at 2015年03月01日 16:07
多摩NTの住人さん、こんばんわ
言葉に関する本はよく考えるといろいろな切り口があって、
それぞれに興味を引かれますよね。
3月も同じくらい読みたいと思います(3日長いし)。
言葉に関する本はよく考えるといろいろな切り口があって、
それぞれに興味を引かれますよね。
3月も同じくらい読みたいと思います(3日長いし)。
Posted by guitarbird
at 2015年03月01日 18:57

ギタバさんがエド山口ご存知とは奇遇でしたね。モト冬樹が実弟か!
ぽちわかやさんの推薦だったのでエド山口本人の歌声を聴きました。
内藤やすこで曲自体は知ってましたが宇崎竜童の曲かと思っていましたし本人の歌い方も良く似てますね。
エド氏の方が声が出てる感じで気に入りましたよ。
カラオケには内藤やすこでしか無いのは明らかなので、キーを検索しました。Gのキー伴奏なのでぽちさんがカラオケで歌う時は半音+5のCのキーで下で歌うとエド氏の歌声ですよ。
なかなか良い歌なので私も覚えましたよ。
今度歌ってみますね。ギターコードも覚えますよ。
ローリング・ストーンズのTumbling Diceを相方のO氏が弾けるというので覚えてますがギターはいいけど歌は摑み辛いですね。(笑)ライブで男性と女性のしっかりとしたバックコーラスがついたヴァージョンで歌います。ミックみたいに動きながらは当然無理にて生ギター弾きながらこのロックンロールも何とかこなしたいです。
ついでにAngieも歌おう!
同じく刺激をサンクスです。
ぽちわかやさんの推薦だったのでエド山口本人の歌声を聴きました。
内藤やすこで曲自体は知ってましたが宇崎竜童の曲かと思っていましたし本人の歌い方も良く似てますね。
エド氏の方が声が出てる感じで気に入りましたよ。
カラオケには内藤やすこでしか無いのは明らかなので、キーを検索しました。Gのキー伴奏なのでぽちさんがカラオケで歌う時は半音+5のCのキーで下で歌うとエド氏の歌声ですよ。
なかなか良い歌なので私も覚えましたよ。
今度歌ってみますね。ギターコードも覚えますよ。
ローリング・ストーンズのTumbling Diceを相方のO氏が弾けるというので覚えてますがギターはいいけど歌は摑み辛いですね。(笑)ライブで男性と女性のしっかりとしたバックコーラスがついたヴァージョンで歌います。ミックみたいに動きながらは当然無理にて生ギター弾きながらこのロックンロールも何とかこなしたいです。
ついでにAngieも歌おう!
同じく刺激をサンクスです。
Posted by matsu at 2015年03月01日 20:14
matsuさん、こんばんわ
そうですかエド山口知らないと思われていたんですね(笑)。
また新たに歌う曲が見つかってよかったですね。
そうですかエド山口知らないと思われていたんですね(笑)。
また新たに歌う曲が見つかってよかったですね。
Posted by guitarbird
at 2015年03月01日 21:57

そういえば、私が読んでる本を書いてなかったので追記しますね。
乾緑郎 「機巧のイブ」偶々図書館の新刊のコーナーで表紙の絵が綺麗で魅かれて選びました。
時代SF小説かもですが、これははっきり言って稀有な傑作です!!ぐいぐいと惹き込まれる。凄い作家が居るもんだと、素敵な曲に出会ったと同様に嬉しくなりました。
他の小説も面白そうです。楽しみが又出来ました(笑)
中山康樹 「ロックの歴史」「これがビートルズだ」講談社現代新書ですね。ロック..は2014年6月第一刷発行だからまだ新しいですね。貴君が行ったポールの東京ドームコンサートの事にも触れてるので。
中山さんはお二人の話から読んでますが歳が近い人なので時代背景が一緒なので判り易いです。
色々勉強になります。
「太田和彦の居酒屋安旨の逸品」〆肴としては、これはやっぱり外せません。
高知大丸、残念ながらクラシック売ってませんでした。ホッケの薫製も!
つまらない!!
乾緑郎 「機巧のイブ」偶々図書館の新刊のコーナーで表紙の絵が綺麗で魅かれて選びました。
時代SF小説かもですが、これははっきり言って稀有な傑作です!!ぐいぐいと惹き込まれる。凄い作家が居るもんだと、素敵な曲に出会ったと同様に嬉しくなりました。
他の小説も面白そうです。楽しみが又出来ました(笑)
中山康樹 「ロックの歴史」「これがビートルズだ」講談社現代新書ですね。ロック..は2014年6月第一刷発行だからまだ新しいですね。貴君が行ったポールの東京ドームコンサートの事にも触れてるので。
中山さんはお二人の話から読んでますが歳が近い人なので時代背景が一緒なので判り易いです。
色々勉強になります。
「太田和彦の居酒屋安旨の逸品」〆肴としては、これはやっぱり外せません。
高知大丸、残念ながらクラシック売ってませんでした。ホッケの薫製も!
つまらない!!
Posted by matsu at 2015年03月07日 21:26
matsuさん、こんばんわ
わざわざありがとうございます。
最初の本は著者も知りませんでした。
気に入られたんですね、よかったですね。
中山康樹さんポールの東京公演のことが書いてあるとのことですが、
その時はまだ病気は分かっていなかったのかな、いや分かった上で
行ったのかな、などと考えると複雑な思いがあります。
居酒屋の本はなるほど、そうですよね(笑)。
クラシックなかったんですね、それは道民としても残念です。
つまらない、といわれると、なぜか私が反省してしまいます(笑)。
店が想定した客層が家族向きとか女性向きだったのかな、と。
わざわざありがとうございます。
最初の本は著者も知りませんでした。
気に入られたんですね、よかったですね。
中山康樹さんポールの東京公演のことが書いてあるとのことですが、
その時はまだ病気は分かっていなかったのかな、いや分かった上で
行ったのかな、などと考えると複雑な思いがあります。
居酒屋の本はなるほど、そうですよね(笑)。
クラシックなかったんですね、それは道民としても残念です。
つまらない、といわれると、なぜか私が反省してしまいます(笑)。
店が想定した客層が家族向きとか女性向きだったのかな、と。
Posted by guitarbird
at 2015年03月07日 22:28
