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2014年03月08日

New Kid In Town イーグルス

人間、いろいろなことを思い出しますよね。
今日は、ある曲に絡んで思い出した話を、
その曲の紹介ということでつらつらと書いてみました。

01
New Kid In Town イーグルス

New Kid In Town Eagles released in 1976
ニュー・キッド・イン・タウン イーグルス

written by Don Henley, Glenn Frey, J.D. Souther

アルバム HOTEL CALIFORNIA
EAGLES GREATEST HITS VOLUME 2
 収録


 
友達と、音楽のことで喧嘩したことがありますか?

僕はありますよ、それも、何度も、何人もと。



先ずこの曲は、僕の
1970年代の全ての楽曲で最も好きな曲です。
ただし、いつものように、
ビートルズとメンバーのソロとレッド・ツェッペリンは除きますが、
でも、除かなくても、70年代なら、5位には入るんじゃないかな。

この曲を初めて聴いたのは、大学時代、イーグルスのベスト盤、
EAGLES GREATEST HITS VOLUME 2を買った時。
まだかろうじて10代の頃でした。
そのベストにはもちろんあのHotel Californiaも入っていて、
ベスト盤を買ったそもそもの目的がそちらの曲でしたが、
聴いてゆくうちに、この曲をより気に入ってきました。

音楽としては、アコースティック・ギターで薄く基盤を作って、
エレクトリック・ギターが縦横無尽に動いて飾り立てるという、
ま、僕が最も好きなスタイルの曲ですね。

イントロのエレピが軽やかに物語の開幕を告げ、
グレン・フライの親しみやすいヴォーカルに導かれて、
物語が進んで行き、途中一度転調して盛り上がり、
そして最後に元のキィに戻ってクライマックスを迎え、
素晴らしいハーモニーに乗ってフェイドアウトしてゆきます。
もちろん歌メロが、とにかくとっても素晴らしい。
全体的に明るくてきれいな響きの曲ですね。



大学時代に知り合った、ロッド・スチュワートが大好きな友達と、
ある日、帰りの京王線の中で音楽の話をしていたところ、
彼はこのNew Kid In Townが大好きだと言いました。
その日に何かするのに気持ちを盛り上げたい時に、
朝にカセットテープでかけてやる気を出す曲

ということでした。

僕らはロッド好きが共通で友達になりましたが、その直後、
僕としては当時は「地味」だと思っていたこの曲を大好きだなんて、
やっぱり気が合う人なんだ、と思いました。
こういうことって、今まで生きてきて何度かあります。
まるで友達になるのが決まっていたかのようなことって。
きっと、誰にでもあることではないかと思います。

僕は「地味」、と書きましたが、この曲は
ビルボード誌のシングルチャートでNO.1になっていて、
しかも、かのロック史に残る名作アルバムHOTEL CALIFORNIAから、
歴史的名曲であるタイトル曲よりも先にシングルカットされたという、
存在的には地味でもなんでもない曲ではあります。
しかしそれは、僕が聴き始めた頃には既に過去の事実であって、
やはりその後、Hotel Californiaのほうが名曲として語り継がれ、
これはその陰に回ったという意味で「地味」だと思っていました。

僕が大好きな曲を友達も大好き。
ここまで書くと「美しい話」だけで終わりそうなものですが、
実はそこから、ちょっとした「波乱」がありました。



僕は、友達がこの曲を好きだと聞いて、言いました。
「この曲の歌詞がどんなか知ってる?」

断っておきますが、僕は意地悪をしたのでもなんでもなく、
ただ単に、この曲の歌詞は面白いよね、と、
確認と同意を求めようとした上での発言でした。

友達は知らなくて、どんな歌詞か教えてよ、と言いました。
僕はそこで、先ずは短くこう答えました。
「ひとりの女性をめぐって男たちが争っているんだよ」

それを聞いた友達は、烈火のごとく怒りました。
「嘘だろ、そんなわけないだろ!」
さらには「バカにするな!」とまで言われました。
その友達は、僕の友達の中でも特に、
僕に対する異論反論をすぐにはっきりと口にする人でしたが、
この時はさらに、気分を盛り上げるのに聴く大好きな曲に対して、
僕がまるで侮辱でもしかのような言い方に聞こえたのでしょう・・・



ここからはあくまでも僕の解釈であることをご了解いただいた上で
読んでいただけるとありがたいです。

この曲は、西部劇をイメージすると分かりやすいと思います。
ひとりの語り手が、新参者(you)と、その他大勢を
第三者的視点で語ってゆき、人生悲喜こもごもを感じます。
内容を要約すると

ある小さな街に「絶世の美女」(死語かもしれないけど)が1人。
とり巻きの男たちは、何人もがアタックするも、
誰ひとりとして彼女をものに出来た男はいない。

そこへ新たな若者がやってきて
お決まりのごとくその女性に声をかける。
周りの男たちは、せいぜいがんばれやと
興味と嫉妬がないまぜになりながら様子を見ている。

若者はついに行動に出る。
音楽やダンスでロマンティックに迫るものの
やはり女性の気持ちを動かすことはできなかった。

若者は涙のうちのその街を去る。
周りの男たちはその姿を見て親しみを覚えつつ振り返る。


物語的なのは、J.D.サウザーの色が濃く出ているのかな。

歌詞で特に面白い部分を拾い、下線もひきつつ話します。


There's a talk on the street it sounds so familiar
Great expectations, everbody's watching you

=familiarは「どうせ僕らと同じだろ」、自嘲を込めた口ぶり、
Great expectationsはもちろん皮肉表現、
「せいぜい期待しながら見てやるからよ」、といったところ。
ちなみに、向こうでは、Great Expectationsというと、
チャールズ・ディケンズの同名小説『大いなる遺産』
思い浮かべる人が多いという話を聞いたことがあります。


Johnny-come-lately, the new kid in town
=下線部は「新参者」という慣用句。


You look in her eyes then music begins to fade
Hopeless romantics here we go again

=「望みのないロマン」、悲しい・・・
それとこの歌詞は現在形で書かれているのが、
物語らしくて面白さ倍増。


But night after night you're willing to hold her, told her,
Tears on your shoulder

=友達は後に、この下線部が特にうまい表現だと言いました。


They will never forget you till somebody new comes along
=「誰か新しい人が来るまでは君のことは忘れない」
→新しい人はすぐに来る→つまり君のことはすぐに忘れる(笑)。

02 昔もらった宣伝用のLPジャケットポスターとCDとハウ
New Kid In Town イーグルス

僕は友達にこの歌詞をこと細かく話しました。
友達は、無視するでもなく聞いていましたが、
意外なことに、そうか、そういうことなのかとすぐに納得し、
自分でもこの歌詞に興味を持ち、自分なりに解釈もしていました。

ただし、納得したからといって、それとこれとは話が別、
やっぱり朝に元気を出すのに聴くんだと言い切り、
実際にその後もそうしていたようです。
お互い頑固ですが(笑)、しかしその後、その友達とは、
この曲に関しては特にいさかいもわだかまりもなく、
普通に好きだと話し、ずっと聴き続けることができています。
なので、どうかご安心ください。

そうそう余談ですが、友達が僕の家に来た時に、
この曲をかけて、僕がギターで弾いたことがありました。
コードを弾いていたところ、友達は何も反応しなかったのですが、
間奏のギターソロを僕が弾いた瞬間、友達は
「こういうのが弾けると、ギターが弾けるって感じがするよな」
と、ほめるでもなく、さらりと言ってくれました(笑)。
つごう5小節しかない短いソロなんですが。



この曲は、友達がこだわったように、曲相としては、
どう聴いても明るくて前向きでポジティヴに響いてきます。

これだけネガティヴに聞こえない曲も珍しい、というくらいに。

僕は、「敗れた者」の「失恋」の歌なのに、それがどうしてなのか、
30歳くらいまでは理解できないでいました。
いや、理解、というよりは、感じ取れなかった、というべきか・・・

友達との「喧嘩」は、聴く度に思い出していたのですが、
30歳になった頃に聴いた時に、分かったんです。

この曲は、敗者のことを歌っているからといって
「どうせあなたも同じようにダメだろう」と言いたいのではなく、
「前の者はダメだったけど、あなたならきっと出来るに違いない!」
という強いメッセージを贈っていたのです。


そして僕は、友達が敏感に察知していたそのメッセージを、
歌詞にとらわれすぎたが故に、長い間聴き逃していたのです・・・


それが分かってから、自分にとっても、
朝に元気を出して励ます曲となりました。

それにしても、持つべきものは友、ですね(笑)。



僕がこの曲をいちばん好きな理由は、
友達とのそんなやりとりもあったから・・・と思ったけど、
思い出すと実はそうではなく、かなり早い頃からそうでした。
なぜか。
自分だけが目をつけていた大好きな曲を友達も大好きだと分かり、
当時は今よりももっと百倍くらい意地っ張りだったので、
「友達にはとられたくない」と思ってより好きになった・・・
そんな気がしてきました(笑)。

ともあれ、繰り返しますが、
1970年代の全楽曲で最も好きな曲は何かと聞かれると、
僕は、迷わずこの曲を挙げます!

珍しく、「最も」が1つしかないんです(笑)。

ほんとに、前向きで暖かい素敵な曲です。



オリジナルアルバムを紹介すべきかもしれないですが、
この曲の場合は、最初に聴いたベストのほうにしました。

そして、イーグルスの曲は記事にするのは2回目ですが、
アルバムはまだ新譜しか記事にしていないことに今気づきました。

特に理由はないんだけどなぁ・・・



というわけで、下書きに半年以上あったこの記事を、
今夜、ようやく上げることができ、気分がすっとしました(笑)。



だけど、その友達は今、どうしているのかなぁ。
年賀状を出して、宛先不明で戻ってこなかったということは、
住所は変わらずに今もいるはずなんだけど・・・



New Kid In Town

There's a talk on the street it sounds so familiar
Great expectations, everybody's watching you
People you need there seem to know you
Even your old friend treats like something new

Johnny-come-lately, the new kid in town
Everybody loves you, so don't look'em down

You look in her eyes then music begins to play
Hopeless romantic here we go again
After a while you look in the other way
There's a restless heart you've never known

Johnny-come-lately, the new kid in town
Will she still love you when you're not around

There're so many things that you should have told her
But night after night you're willing to hold her, told her
Tears on your shoulder

There's a talk on the street there to remind you
It doesn't really matter which sides you're on
You're walking away, then talking behind you
They will never forget you till somebody new comes along

Where you've been lately, the new kid in town
Everybody loves you,
She's holding heart when you're still around

Everybody's talking about the new kid in town
Everybody's walking, people start to talking





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この記事へのコメント
この曲大好きです☆
私は、Hotel Californiaに入っているのを聴いて、好きになりました♪
Posted by れん at 2016年07月26日 13:10
れんさん、こんにちわ
私もアルバムHOTEL CALIFORNIAは最初は
その曲目当てでしたが、今ではこちらの方が私にとって
大きくて重たい存在になっています。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2016年07月26日 14:47
れんさん、こんにちわ
私もアルバムHOTEL CALIFORNIAは最初は
その曲目当てでしたが、今ではこちらの方が私にとって
大きくて重たい存在になっています。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2016年07月26日 14:47
れんさん、追伸ですが、これからもよろしくお願いします!
Posted by guitarbirdguitarbird at 2016年07月26日 19:15

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New Kid In Town イーグルス