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2017年06月28日

From A Distance ベット・ミドラー

01
From A Distance ベット・ミドラー

 From A Distance
 Bette Midler
 (1990)

本日は洋楽の1曲のお話。

基本的にこの記事は、テレビなどで話題になった曲か、
何かのきっかけで僕がその時よく口ずさんでいる曲を
取り上げることにしていますが、今回は後者。

庭に新たに植える薔薇を今年も買うことにしました。
"Woman"といろいろ見ていると、近くのホーマックに
「ディスタント・ドラムス」という品種の苗がありました。

その名前を見た瞬間、頭の中に流れてきたのが、
ベット・ミドラーのFrom A Distance。
もうほんとにそれから毎日ずっと流れています。
残念ながらというか、マーヴィン・ゲイの
Distant Loverではなかったのですが、
ベット・ミドラーのその歌の歌詞に、
「(遠いところから見ている)マーチを奏でる楽器」
というくだりがあって、マーチ=ドラムとつながり、
この曲になったのです。

もしかしてこの薔薇を作出した人は、この曲が
頭にあったのかなと思って調べると、違いました。
ゲイリー・クーパー主演1951年の映画
Distant Drums 「遠い太鼓」からとったものということで納得。
アメリカで作出された薔薇であることも分かりましたが、
いかにもアメリカらしいとこれも納得しました。

薔薇とは違ったのですが、でももう僕の頭の中では、
ベット・ミドラーの歌が流れ続けることになりました。
ええ、まさに彼女にはThe Roseという名曲があって
薔薇とつながっていますからね(笑)。


02
From A Distance ベット・ミドラー

ベット・ミドラーについて短くウィキペディアなどより。

ベット・ミドラーはハワイ州ホノルル出身(知らなかった今まで)。
1945年生まれ、20代の頃からミュージカルなどで活躍。
1973年のセルフタイトルアルバムでグラミー新人賞受賞。
1979年映画「ローズ」に主演し注目され表題曲The Roseは
グラミー賞を受賞、誰もが知る名曲中の超名曲ですからね。

しかしそれから音楽的には若干の低迷期に入る。
1984年に結婚したことも影響しているかもしれないですが、
1983年のアルバムNO FRILLSではローリング・ストーンズの
Beast Of Burdenをエロっぽくカヴァーした上に、
ビデオクリップでミック・ジャガーと絡む、なんてこともしました。
(ただしこのカヴァーはとってもいいのですが)。

1985年にはあのWe Are The Worldにも参加しましたが、
ひとりだけで歌うパートは設けられず、最後のコーラスで
全体が写ったところでようやく右端の方に見えたというくらい。
僕も実はしばらくは気づいていませんでした。

一方で映画は注目を浴び、
1986年の「ビバリー・ヒルズ・バム」では、主人公の
ニック・ノルティが居候する家の主婦役として出演し、
アクのある個性を活かし癖があるけど洒落た女性を怪演。
その映画ではYou Belong To Meを鼻歌でさらりと
歌うシーンが僕は印象的でした、とこれは余談。

続く同年の「殺したい女」では悪女役で主演、
コメディエンヌとしての評価が上がりました。
でも、僕はこれ、劇場で観ましたが、正直、あまり、でした。
当時は新作2本立てでしたが、もう1本の方がめあてで、せっかく
同じ金額でもう1本観られるのだからと観ただけでしたし、
2本立てだったから余計に疲れる内容でした。
ただ、サントラはビリー・ジョエルの新曲Modern Woman
があるなど注目されてヒットし、僕もLPを買いました。
(だから余計に映画がかっかりだったかもしれない)。

ここまでは「この人こんなこともできるんだ」で終わっていました。
しかし、1988年の映画「フォーエヴァー・フレンズ」に主演し、
テーマ曲Wind Beneath My WIngsを歌って見事に
ビルボード誌No.1を獲得し、グラミー年間最優秀レコード賞を
受賞してからは、周りの見方が変わりました(と僕は感じました)。
スケールの大きい感傷的なバラードを完璧に歌い切り、
ほんとうに歌が上手い歌手としての評価が固まったのです。

その大ヒットを受けて5年振りに制作した自らのアルバム
SOME PEOPLE'S LIVESは、ほんとうに歌が上手い人
という評価を不動のものにした名作。
僕も初めて聴いたとき、ああやっぱりあの歌を歌う人だから
これが、そしてこの曲ができるんだなと素直に思いました。
この曲も2位になる大ヒットを記録しましたが、チャート以上に
歌として注目されたと僕は思っています。
アルバムもジャズっぽい雰囲気も漂う大人の作品。
いつかアルバムを記事にしたいと前々から思っていますが、
いつになることやら・・・(笑)


03
From A Distance ベット・ミドラー

From A Distanceはアメリカのシンガーソングライター
ジュリー・ゴールド Julie Goldが1987年に書いた曲。
多くの人にカヴァーされたようですが(僕は聴いたことないですが)、
最も有名なのがこのベット・ミドラーによるもの。

内容は明白な反戦メッセージソングで、フォークの系譜でしょうか。

この曲は、まずヴァースの部分で、
天上の"God"から今の地球はこう見えるということを、
話者=歌手=ベット・ミドラーが代弁し、サビでは
"God is watching us"と勇気づけています。

要約です。

***

 1番
遠いところから見ているこの地球は
青と緑に囲まれ山の頂には白い雪が
川は流れて海となり鷲が飛んでいる
大地にハーモニーがこだまする
普通の人々による希望と平和の声が

 2番
遠いところから見ているとこの地球は満ち足りている
銃も爆弾も病気もないし飢えた人もいない
わたしたちはマーチを奏でる楽器となって
希望と平和の歌をみんなで演奏する

 3番
遠いところから見ているとあなたちは友だちのようだ
たとえ戦争のときであっても
だけど何のために戦っているのか理解できない
人々のハーモニーがこだまする
希望を持つこと、愛することの大切さ
それはみんなが感じていること

 コーラス
神様は遠いところからわたしたちをみつめている


***

遠いところから見ていると書いたけど、これは
現実世界を精神世界から顧みているということかもしれない。
或いは煩いの多い世界を冷静に眺め考えている、とか。

ほんとうにこの曲は感動的。
力唱してはいない、むしろ抑えて歌っていますが、
そのことでメッセージがより平易に受け止められます。
Wind...は個人の思いだから熱く歌っても構わない、
だけどこれはメッセージソングだから優しく歌う。

そしてなんといってもこの曲には多くの人を優しく包み込む
母性のようなものを感じます。
アメリカでも「アメリカのお母さん」みたいなイメージに
受け止められたのではないかと想像します。
アルバムタイトルが「誰かの人生」というものですが、
この曲のメッセージの普遍性はまさにどこにでも
ありふれたものとして解釈できます。

悪女や変な女性を演じてきたベット・ミドラーですが、
それらはすべてこのための下地だったとすら思えます。
だから僕は、ベット・ミドラーを代表する1曲はと聞かれると、
Wind Beneath My Wingsもいいけれど、こちら
From A Distanceの方がより彼女らしいと思います。

ということでここで曲です。




 From A Distance
 Bette Midler
 (1990)

このビデオクリップのベット・ミドラーが
亡くなった祖母に似てるんですよね。
顔をよく見ると日本人だから当然まったく違うんだけど、
この時の髪型と全体のイメージが。
でも、ネットで今の写真を見るとやっぱり、
髪型が違っても顔の作りが似てるなあと思いました。

まあそれは置いておいて、ビデオクリップもほろりとさせられる。
ベット・ミドラーの仕草が柔らかくて気持ちが伝わってきます。

前掲の歌詞"Marching in the common band"の部分では
実際に子どもが太鼓を叩いて歩いていますね。
このビデオクリップは多分数回しか観たことがなくて
このシーンは覚えていなかったのですが、でも刷り込みで
この映像が頭に残っていたのかもしれないですね。

音はまあいかにも1980年代後半(90年ですが)といったものですが、
時代としても音がだんだんとあの80年代サウンドを脱して
落ち着いてきた頃であることがあらためて分かります。

歌としての英語の歌詞で僕が個人的に好きなのは、
3番の以下のくだり。

"I just cannot comprehend"

"comprehend"という大学受験では必ず覚えるけれど歌詞には
あまり出てこない単語が出てきたのがなんだか妙に嬉しかった。
この単語が歌詞に出てきたのは僕の中では2回目で、
1回目はプリンスのI Would Die 4 Uでした。

この曲は、ジュエルが1999年のクリスマスアルバム
JOY : A HOLIDAY COLLECTIONでカヴァーしています。
(僕が聴いたことがある他のカヴァーでは唯一のもの)。
メドレーの中の1曲でオリジナルに比べると軽いのですが、
元々フォークシンガーだったジュエルとしては、
自らのアルバムにどうしてもこのメッセージを
加えたかったのでしょうね。
この曲はクリスマスの雰囲気にも合い、ジュエル
なかないいセンスだと思いますね。


04
From A Distance ベット・ミドラー

そしてもうひとつ、薔薇つながりの偶然を。

この曲は恵庭のえこりん村に2人で
花の苗を見に行った時に流れていました。
オリジナルではなくよくあるスーパーのBGM風の
歌メロを楽器が奏でるインストゥルメンタルものですが、
多くの薔薇をはじめ花に囲まれたえこりん村には
とってもよく似合っていました。

ベット・ミドラーはやっぱりイメージが薔薇なんですね。

というわけで今回は大通公園の薔薇の写真を織り込みました。

しかしですね。
大通公園には、歌詞に出てきて重要な言葉である
"Harmony"「ハーモニー」という品種の薔薇があるのですが、
撮影したものを見ても名札を撮り忘れたのでどれか分からず。
明日、撮って来て追加補足したいと思います。

05


"God is watching us"

そうそう、薔薇の「ディスタント・ドラムス」は、
まだ購入していません。
ちょっと他より高いんですよね、安くなったら、と・・・(笑)。


06
From A Distance ベット・ミドラー

最後は今朝の3ショットにて、今日はこのへんで。







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この記事へのコメント
大元のオリジナル・シンガーはカントリーのナンシー・グリフィスなのですが、今の自分がこのベット・ミドラー版を聴いてみると、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)としか聴こえませんでした。
もちろん良い意味で。

で少し調べてみたところ、向こうではナンシー版がカントリーで、ベット版はやはりCCMにカテゴライズされていました。
我々にとって身近なCCMシンガーは、エイミー・グラントとなりましょうか?

あと蛇足ですがプリンスの「I Would Die 4 U」繋がりで、この曲が入ったアルバム『SME PEOPLES LIVES』にはパーカッションでゲイリー・コールマンと云う人物が参加しており、この人はウェンディ&リサのリサ父だったりします。
Posted by 鬼若子 at 2017年07月01日 23:45
鬼若子さん、こんにちわ
今回も詳しい情報をありがとうございます!
当時の私はCCMは言葉すら知らなかったのですが、
(知ったのだって数年前ですが)、なるほど、
これがCCMに分類されているのですね。
まあそう言われればサビの言葉はそうだから、
今回も気づかなかった私は鈍かったということでお許しを・・・
ベット・ミドラーのこれは日本人にとってもっとも身近な
CCMの楽曲ということになるかもしれないですね。

そうですね私もCCMといえば先ずはヒッとした後の
エイミー・グラントを思い浮かべます(聴いたことはないですが)。
あとエミルー・ハリスのANGEL BANDというアルバムは
スポット的にCCMなのだろうかといつも迷います。

パーカッショニストの情報もありがとうございます。
たまたま出したプリンスがそこにつながっていくのは嬉しいです(笑)。
ゲイリー・コールマンといえばしかし私は
「アーノルド坊やは人気者」を思い出してしまいますが、
もちろん同姓同名ですよね(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年07月02日 15:20

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From A Distance ベット・ミドラー