2016年03月12日
洋楽に見る英語のダジャレ
01
「笑点」における林家木久扇師匠の決まり文句
「英語のダジャレが出ました!」
そこで、洋楽の中から「英語のダジャレ」を拾い集めてみました。
一部は僕の独断と偏見で「ダジャレ」と認めたというものですが、
ロックによくある「ダブルミーニング」、つまり同じ単語に
2つ以上の意味を持たせたものは対象外としました。
これを言い出したらきりがないので・・・
あくまでも、同じような響きの別の単語による「ダジャレ」です。
全部で19例あります。
◎本題の前に
ロックに限らず、そもそも歌の「韻を踏む」というのは、
ダジャレのようなものですよね。
ソングライターは響きのよい韻="rhyme"を求めて
思案するわけですが、その際たるものといえば、
ザ・ポリスのEvery Breath You Takeでしょうね。
さて行きます。
◎その1、曲名・歌詞編
☆1例目
D'yer Mak'er
Led Zeppelin
HOUSES OF THE HOLY
(1973)
ロック界の「ダジャレ王」といえばレッド・ツェッペリンのこの曲。
曲名は"Did you make her"のロンドン訛りを文字で表したものと
説明され、「彼女をモノにしたのかい!?」といった意味。
この曲名の発音を無理矢理カタカナで表すと「ジャメイカー」。
Jamaicaは日本では「ジャマイカ」と呼ばれていますが、
英語の発音を無理矢理カタカナ書きすると「ジャメイカ」。
そしてこの曲はレゲェ、レゲェといえばジャマイカ。
これはそういうダジャレだったのです。
と、ピーター・バラカン著「猿はマンキ、お金はマニ」から。
ちなみにバラカンさんはZep嫌いとして有名ですね。
このアートワークはヒプノシスの代表作のひとつですね。
☆2例目
The Continuing Story Of Bungalow Bill
The Beatles
THE BEATLES
(1968)
ビートルズにもあります。
この曲はジョン・レノンがインドに行った際に聞いた、
毎日虎狩りに行く男の話からヒントを得て作られたもの。
"Bungalow Bill"さんが架空の物語の主人公ですが、これ、
西部劇の英雄"Buffalo Bill"をもじったもの、同じ韻ですね。
☆3例目
Aladdin Sane
David Bowie
ALADDIN SANE
(1973)
デヴィッド・ボウイのこれ、「正気のアラジン」といった意味。
しかしこれは"a lad insane"=「正気を逸した男」という意味と
かけているものなのです。
ただ、先頃記事を上げたLODGERで僕は、
中東風の響きがすると何度か書きましたが、ここで"Aladdin"、
ボウイは元々中東に興味があったのでしょうね。
☆4例目、5例目
Rocket
Armageddon It
Def Leppard
HYSTERIA
(1987)
デフ・レパードの歴史的名盤には2曲もあります。
最初のRocketは、"rock it"ですよね間違いない。
この曲はSgt. PepperやZiggyなど
が出てくるロックの名曲へのオマージュとなっているので。
そしてArmageddon It、サビの歌詞はこう歌っています。
♪ Are you gettin' it (Armageddon it)
これはI'm gettin' itとコーラスで返答するところを、
他の言葉に置き変え、それを曲名にしたのだと考えられます。
これ自分で歌ってみるとI'm Gettin' Itに聞こえると思います。
ちなみにこの曲の歌詞にも"Jumpin’Jack"と出てくるように、
このアルバムはロックへのオマージュで出来ているのが、
まだかろうじて10代だった僕はとても嬉しかったところでした。
☆6例目
This One
Paul McCartney
FLOWERS IN THE DIRT
(1989)
歌詞の例もひとつポール・マッカートニーから。
僕がポールの全楽曲で2番目に好きな曲でもあります。
1番の中で歌詞を変えたサビが2回繰り返される変わった曲ですが、
"This One"と"The Swan"=白鳥をかけています。
つまり、"There never could be a better moment than this one"
とサビ1回目で歌われたのを受けて2回目の最初に
"The swan is gliding above the ocean"と歌うというわけ。
これは何かのインタビューでポール自身が言っていたのを、
聞くか読むかしたものです。
でもねえ、なんです。
"one"と"swan"は、日本語のカタカナで書くと「ワン」「スワン」で
同じだけど、英語の発音としては違う母音なのです。
"one"の"o"は"come"と同じで日本語の「ア」に近い音。
一方"swan"の"a"は、"cotton"の前の"o"と同じで、
無理矢理カタカナで書くと「ア」と「オ」の中間的な音。
じゃあなぜ"swan"は「ス『ワ』ン」と表記されるのか、
とまあそこは本筋から離れるのでここでは触れないとして、
この「ダジャレ」は、韻に凝るポールとしては強引だな、と、
ポール自身の話を聞くか読むかした時に驚いた記憶があります。
あ、そうか、厳密に韻を踏んでいないので「ダジャレ」なのか。
インドの神様が白鳥に乗って飛ぶこのシングルのイラストは
とても印象的ですよね。
ただ、僕はこれが出た時、ポール何で今さらインドなの? と。
もしかして、この少し前にジョージ・ハリスンがCLOUD NINEで
復活したことをポールなりに祝っているのかな、と・・・
やっぱりファンはしょうもない妄想を抱いてしまうのでした(笑)。
◎その2、アルバムタイトル編
☆7例目
BEATLES FOR SALE
The Beatles
(1964)
ビートルズのこれ、4枚目のアルバムですが、4="four"を、
「セール(売り出し)中」の意味の"for sale"にかけたもの。
ビートルズの人気が爆発した後で「セール中」とは、
彼ららしい皮肉がまた面白い。
☆8例目
FORE!
Huey Lewis & The News
(1986)
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのこれも4作目で、
テニスなどの「フォアハンド」の"fore"にかけたものですが、
ダブルミーニングとしては「前に」という意味もあります。。
アルバムの枚数にかけたこの手のものは他にも結構あるはず。
☆9例目
NURSERY CRYME
Genesis
(1971)
ジェネシスの邦題「怪奇骨董音楽箱」は、
童謡という意味の"nursary ryme"にかけたものですが、
わざわざ"crime"の"i"を"y"に変えているのがいかにもロック風。
☆10例目
DISCOVERY
Electric Light Orchestra
(1979)
ELOの大ヒット作は、ディスコ全盛期の作品であることを考えると、
タイトルは"disco""very"に分解して読むことができます。
「ダジャレ」というのは少々違う気がしないでもないですが、一応。
☆11例目
BLIZZARD OF OZZ
Ozzy Osbourne
(1980)
オジー・オズボーンのこれは"Wizard of Ozz"つまり
「オズの魔法使」にかけたもの。
☆12例目
PIECE OF MIND
Iron Maiden
(1983)
アイアン・メイデンのこれは
"peace of mind"=「心の平穏」にかけて、
"peace"を"piece"に変えたもの。
平和が乱されると脳が断片に引き裂かれるわけですね・・・(笑)。
☆13例目
9012LIVE
Yes
(1985)
イエスのこれは、Owner Of A Lonely Heartで大復活を遂げた
アルバム90125を受けてのツアーのライヴ盤。
90125を"nine o one two five"と読んだ時の"five"が
同じ韻の"live"になっていて分かりやすいですね。
☆14例目
OU812
Van Halen
(1988)
ヴァン・ヘイレンのこれ、「ダジャレ」とは少し違うかもですが、
"Oh, you ate one,too?" =「オー、君もそれを食べたのか?」
をアルファベットと数字で表したものと言われています。
"you"を"u"はプリンスもよく使いますね。
◎番外編、「ダジャレ」とは違うかもついでに
☆15例目
LIVE-EVIL
Miles Davis
(1971)
マイルス・デイヴィスのライヴ盤であるこれ、
タイトルが回文になっています。
つまり、どちらから読んでも"LIVE EVIL"。
☆16例目
LIVE EVIL
Black Sabbath
(1982)
ブラック・サバスはマイルスからタイトルをいただいていますね。
◎番外編2、映画からもひとつだけ
『L.A.コンフィデンシャル』
(1997)
僕が好きな映画25本に入る1本。
冒頭の殺人事件現場のシーンにダジャレが出てきます。
殺人は"homicide"、そういうアメリカのドラマも確かありましたね。
殺された男性がホモセクシュアルだったことを知った
刑事役のケヴィン・スペイシーはこう言います。
「ホモだから「ホモサイド」だ・・・」
"homocide"とでも綴るのでしょうね。
これを言ったケヴィン・スペイシーが、いかにも滑ったという
情けない表情を見せるのですが、アメリカでもそういう感覚が
あることはあるんだと知って驚いたものでした。
◎アートワークのダジャレも
☆17例目
MOVING PICTURES
Rush
(1981)
ラッシュのこのタイトルは本来「映画」という意味(米語)。
しかし、ジャケットでは美術館の絵が引っ越ししていますね。
ダジャレというか、小話みたいなものでしょうかね(笑)。
☆18例目
LET YOUR HAIR DOWN
Steve Miller Band
(2011)
スティーヴ・ミラー・バンドのこれ、ヒプノシス残党の
ストーム・トーガソンがアートワークを手掛けています。
タイトルは「あけすけにものを言う」という意味ですが、
"hair"を"hare"=「ノウサギ」にかけ、「頭から野ウサギを下ろせ」
という意味にとらせています。
野ウサギを頭に乗せた人って、見たことないんですが・・・
それにこの男性、あけすけすぎる・・・
くだらな面白く、僕はCDを手に取った瞬間吹いてしまいました。
ヒプノシスやストーム・トーガソンにはまだ
ダジャレっぽいアートワークがあったと記憶しています。
◎今回の(くだらない)「ダジャレ」大賞は
☆19例目
YOU CAN TUNE A PIANO
BUT YOU CAN'T TUNA FISH!
REO Speedwagon
(1978)
今回の「ダジャレ大賞」は、REOスピードワゴンに差し上げましょう。
これ、邦訳すると
「君はピアノのチューニング(調律)は出来るけれど、
魚はチューニングできない」
というもので、"tune a"と"tuna"をかけたもの。
ジャケット写真ではご丁寧にもマグロが音叉をくわえている・・・
先述のバラカンさんの本でもこれはくだらないと書いていますが、
"tuna"がダジャレだと気が付かない場合、後半部分では
"can('t)"を受ける動詞がないともとれ、文章としておかしい、
舌足らずと感じてしまいますね。
ちなみに、日本では「ツナ」といいますが、より正しい英語の
発音を表記すると「チューナ」になるのだそうです。
まあでも、これは「外来語」とみれば別問題ですけど、
長くなるのでまたの機会に譲ることとして、
確かに、このダジャレは、なんというか、ですね・・・
ちなみに「くだらない」と書いたけど僕はそこにも
十分な愛情を注いているつもりではあります、念のため。
いかがでしたか!
意外とあるようで、やっぱりない。
日本語は母音子音の組み合わせが英語よりはるかに少なく、
同じ音の単語や熟語が多いいことで「ダジャレ」が盛んに言われる、
ということがあらためて分かった気がしました。
最後は昨日の3ショットにて。
02
「笑点」における林家木久扇師匠の決まり文句
「英語のダジャレが出ました!」
そこで、洋楽の中から「英語のダジャレ」を拾い集めてみました。
一部は僕の独断と偏見で「ダジャレ」と認めたというものですが、
ロックによくある「ダブルミーニング」、つまり同じ単語に
2つ以上の意味を持たせたものは対象外としました。
これを言い出したらきりがないので・・・
あくまでも、同じような響きの別の単語による「ダジャレ」です。
全部で19例あります。
◎本題の前に
ロックに限らず、そもそも歌の「韻を踏む」というのは、
ダジャレのようなものですよね。
ソングライターは響きのよい韻="rhyme"を求めて
思案するわけですが、その際たるものといえば、
ザ・ポリスのEvery Breath You Takeでしょうね。
さて行きます。
◎その1、曲名・歌詞編
☆1例目
D'yer Mak'er
Led Zeppelin
HOUSES OF THE HOLY
(1973)
ロック界の「ダジャレ王」といえばレッド・ツェッペリンのこの曲。
曲名は"Did you make her"のロンドン訛りを文字で表したものと
説明され、「彼女をモノにしたのかい!?」といった意味。
この曲名の発音を無理矢理カタカナで表すと「ジャメイカー」。
Jamaicaは日本では「ジャマイカ」と呼ばれていますが、
英語の発音を無理矢理カタカナ書きすると「ジャメイカ」。
そしてこの曲はレゲェ、レゲェといえばジャマイカ。
これはそういうダジャレだったのです。
と、ピーター・バラカン著「猿はマンキ、お金はマニ」から。
ちなみにバラカンさんはZep嫌いとして有名ですね。
このアートワークはヒプノシスの代表作のひとつですね。
☆2例目
The Continuing Story Of Bungalow Bill
The Beatles
THE BEATLES
(1968)
ビートルズにもあります。
この曲はジョン・レノンがインドに行った際に聞いた、
毎日虎狩りに行く男の話からヒントを得て作られたもの。
"Bungalow Bill"さんが架空の物語の主人公ですが、これ、
西部劇の英雄"Buffalo Bill"をもじったもの、同じ韻ですね。
☆3例目
Aladdin Sane
David Bowie
ALADDIN SANE
(1973)
デヴィッド・ボウイのこれ、「正気のアラジン」といった意味。
しかしこれは"a lad insane"=「正気を逸した男」という意味と
かけているものなのです。
ただ、先頃記事を上げたLODGERで僕は、
中東風の響きがすると何度か書きましたが、ここで"Aladdin"、
ボウイは元々中東に興味があったのでしょうね。
☆4例目、5例目
Rocket
Armageddon It
Def Leppard
HYSTERIA
(1987)
デフ・レパードの歴史的名盤には2曲もあります。
最初のRocketは、"rock it"ですよね間違いない。
この曲はSgt. PepperやZiggyなど
が出てくるロックの名曲へのオマージュとなっているので。
そしてArmageddon It、サビの歌詞はこう歌っています。
♪ Are you gettin' it (Armageddon it)
これはI'm gettin' itとコーラスで返答するところを、
他の言葉に置き変え、それを曲名にしたのだと考えられます。
これ自分で歌ってみるとI'm Gettin' Itに聞こえると思います。
ちなみにこの曲の歌詞にも"Jumpin’Jack"と出てくるように、
このアルバムはロックへのオマージュで出来ているのが、
まだかろうじて10代だった僕はとても嬉しかったところでした。
☆6例目
This One
Paul McCartney
FLOWERS IN THE DIRT
(1989)
歌詞の例もひとつポール・マッカートニーから。
僕がポールの全楽曲で2番目に好きな曲でもあります。
1番の中で歌詞を変えたサビが2回繰り返される変わった曲ですが、
"This One"と"The Swan"=白鳥をかけています。
つまり、"There never could be a better moment than this one"
とサビ1回目で歌われたのを受けて2回目の最初に
"The swan is gliding above the ocean"と歌うというわけ。
これは何かのインタビューでポール自身が言っていたのを、
聞くか読むかしたものです。
でもねえ、なんです。
"one"と"swan"は、日本語のカタカナで書くと「ワン」「スワン」で
同じだけど、英語の発音としては違う母音なのです。
"one"の"o"は"come"と同じで日本語の「ア」に近い音。
一方"swan"の"a"は、"cotton"の前の"o"と同じで、
無理矢理カタカナで書くと「ア」と「オ」の中間的な音。
じゃあなぜ"swan"は「ス『ワ』ン」と表記されるのか、
とまあそこは本筋から離れるのでここでは触れないとして、
この「ダジャレ」は、韻に凝るポールとしては強引だな、と、
ポール自身の話を聞くか読むかした時に驚いた記憶があります。
あ、そうか、厳密に韻を踏んでいないので「ダジャレ」なのか。
インドの神様が白鳥に乗って飛ぶこのシングルのイラストは
とても印象的ですよね。
ただ、僕はこれが出た時、ポール何で今さらインドなの? と。
もしかして、この少し前にジョージ・ハリスンがCLOUD NINEで
復活したことをポールなりに祝っているのかな、と・・・
やっぱりファンはしょうもない妄想を抱いてしまうのでした(笑)。
◎その2、アルバムタイトル編
☆7例目
BEATLES FOR SALE
The Beatles
(1964)
ビートルズのこれ、4枚目のアルバムですが、4="four"を、
「セール(売り出し)中」の意味の"for sale"にかけたもの。
ビートルズの人気が爆発した後で「セール中」とは、
彼ららしい皮肉がまた面白い。
☆8例目
FORE!
Huey Lewis & The News
(1986)
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのこれも4作目で、
テニスなどの「フォアハンド」の"fore"にかけたものですが、
ダブルミーニングとしては「前に」という意味もあります。。
アルバムの枚数にかけたこの手のものは他にも結構あるはず。
☆9例目
NURSERY CRYME
Genesis
(1971)
ジェネシスの邦題「怪奇骨董音楽箱」は、
童謡という意味の"nursary ryme"にかけたものですが、
わざわざ"crime"の"i"を"y"に変えているのがいかにもロック風。
☆10例目
DISCOVERY
Electric Light Orchestra
(1979)
ELOの大ヒット作は、ディスコ全盛期の作品であることを考えると、
タイトルは"disco""very"に分解して読むことができます。
「ダジャレ」というのは少々違う気がしないでもないですが、一応。
☆11例目
BLIZZARD OF OZZ
Ozzy Osbourne
(1980)
オジー・オズボーンのこれは"Wizard of Ozz"つまり
「オズの魔法使」にかけたもの。
☆12例目
PIECE OF MIND
Iron Maiden
(1983)
アイアン・メイデンのこれは
"peace of mind"=「心の平穏」にかけて、
"peace"を"piece"に変えたもの。
平和が乱されると脳が断片に引き裂かれるわけですね・・・(笑)。
☆13例目
9012LIVE
Yes
(1985)
イエスのこれは、Owner Of A Lonely Heartで大復活を遂げた
アルバム90125を受けてのツアーのライヴ盤。
90125を"nine o one two five"と読んだ時の"five"が
同じ韻の"live"になっていて分かりやすいですね。
☆14例目
OU812
Van Halen
(1988)
ヴァン・ヘイレンのこれ、「ダジャレ」とは少し違うかもですが、
"Oh, you ate one,too?" =「オー、君もそれを食べたのか?」
をアルファベットと数字で表したものと言われています。
"you"を"u"はプリンスもよく使いますね。
◎番外編、「ダジャレ」とは違うかもついでに
☆15例目
LIVE-EVIL
Miles Davis
(1971)
マイルス・デイヴィスのライヴ盤であるこれ、
タイトルが回文になっています。
つまり、どちらから読んでも"LIVE EVIL"。
☆16例目
LIVE EVIL
Black Sabbath
(1982)
ブラック・サバスはマイルスからタイトルをいただいていますね。
◎番外編2、映画からもひとつだけ
『L.A.コンフィデンシャル』
(1997)
僕が好きな映画25本に入る1本。
冒頭の殺人事件現場のシーンにダジャレが出てきます。
殺人は"homicide"、そういうアメリカのドラマも確かありましたね。
殺された男性がホモセクシュアルだったことを知った
刑事役のケヴィン・スペイシーはこう言います。
「ホモだから「ホモサイド」だ・・・」
"homocide"とでも綴るのでしょうね。
これを言ったケヴィン・スペイシーが、いかにも滑ったという
情けない表情を見せるのですが、アメリカでもそういう感覚が
あることはあるんだと知って驚いたものでした。
◎アートワークのダジャレも
☆17例目
MOVING PICTURES
Rush
(1981)
ラッシュのこのタイトルは本来「映画」という意味(米語)。
しかし、ジャケットでは美術館の絵が引っ越ししていますね。
ダジャレというか、小話みたいなものでしょうかね(笑)。
☆18例目
LET YOUR HAIR DOWN
Steve Miller Band
(2011)
スティーヴ・ミラー・バンドのこれ、ヒプノシス残党の
ストーム・トーガソンがアートワークを手掛けています。
タイトルは「あけすけにものを言う」という意味ですが、
"hair"を"hare"=「ノウサギ」にかけ、「頭から野ウサギを下ろせ」
という意味にとらせています。
野ウサギを頭に乗せた人って、見たことないんですが・・・
それにこの男性、あけすけすぎる・・・
くだらな面白く、僕はCDを手に取った瞬間吹いてしまいました。
ヒプノシスやストーム・トーガソンにはまだ
ダジャレっぽいアートワークがあったと記憶しています。
◎今回の(くだらない)「ダジャレ」大賞は
☆19例目
YOU CAN TUNE A PIANO
BUT YOU CAN'T TUNA FISH!
REO Speedwagon
(1978)
今回の「ダジャレ大賞」は、REOスピードワゴンに差し上げましょう。
これ、邦訳すると
「君はピアノのチューニング(調律)は出来るけれど、
魚はチューニングできない」
というもので、"tune a"と"tuna"をかけたもの。
ジャケット写真ではご丁寧にもマグロが音叉をくわえている・・・
先述のバラカンさんの本でもこれはくだらないと書いていますが、
"tuna"がダジャレだと気が付かない場合、後半部分では
"can('t)"を受ける動詞がないともとれ、文章としておかしい、
舌足らずと感じてしまいますね。
ちなみに、日本では「ツナ」といいますが、より正しい英語の
発音を表記すると「チューナ」になるのだそうです。
まあでも、これは「外来語」とみれば別問題ですけど、
長くなるのでまたの機会に譲ることとして、
確かに、このダジャレは、なんというか、ですね・・・
ちなみに「くだらない」と書いたけど僕はそこにも
十分な愛情を注いているつもりではあります、念のため。
いかがでしたか!
意外とあるようで、やっぱりない。
日本語は母音子音の組み合わせが英語よりはるかに少なく、
同じ音の単語や熟語が多いいことで「ダジャレ」が盛んに言われる、
ということがあらためて分かった気がしました。
最後は昨日の3ショットにて。
02
Posted by guitarbird at 19:01
│曲の詰め合わせ
この記事へのコメント
こんばんは。
ダジャレですか。
良く話題にした(と思うのですが)曲は
"Nowhere Man"ですね。
"Now Here Man"にすると意味が
どこにもいないはずの人が、
今ここにいる人に、
180度回転するということですが。
どうなんでしょう?
寡聞にして定番解釈を知りません。
バラカン氏などが
言及されているのでしょうか?
ダジャレですか。
良く話題にした(と思うのですが)曲は
"Nowhere Man"ですね。
"Now Here Man"にすると意味が
どこにもいないはずの人が、
今ここにいる人に、
180度回転するということですが。
どうなんでしょう?
寡聞にして定番解釈を知りません。
バラカン氏などが
言及されているのでしょうか?
Posted by ミグの父 at 2016年03月12日 22:47
なかなかのタメになる?!講座でしたね。
久し振りに真剣に読みました。楽しく学べます!
そういえば、二月の寄席はパンフレットでは
第弐回土佐酒楽亭落語会、柳家権太楼一門会で、馴染みの「時そば」も真打ち柳家燕弥が演じると本当に蕎麦を食べたくなりました。(笑)燕が入る名前はヤクルトファンの友人と何か縁があったんでしょうね。
又、トリの権太桜は、酒飲みの話で、高知を意識したのか抜群の面白さで、早く帰り家で日本酒が飲みたくなりました(^^♪
チケットは、頂いたんですが本当に笑えて良かったです!ギタバさんも寄席に是非!
なんばサミットもギタバさんのおかげで無事開催予定です。若干予定変更にてぽちわかやさんが思い切り朝まで飲めない?かもですが、思いがけないオプションのランチを楽しめそうですし、もしかしたら紹介も?です。
連休中の大阪はホテルは、直前には無理と判りました(笑)
高知の桜の開花予想は、例年並みと思え3月22日も、生物季節観測でモンシロチョウやツバメ初見やウグイスやひばりの初鳴きなんても今日初めて知りました。
モンシロチョウは私は、8日火曜日に見ましたが、春キャベツ大丈夫?かなと。
ウグイスは、いつかな?四月初めのタケノコ堀りの時にはいつも聞こえるので、三月終わり頃でしょう。ちなみにタケノコもう出てて市場で売ってますよ。
久し振りに真剣に読みました。楽しく学べます!
そういえば、二月の寄席はパンフレットでは
第弐回土佐酒楽亭落語会、柳家権太楼一門会で、馴染みの「時そば」も真打ち柳家燕弥が演じると本当に蕎麦を食べたくなりました。(笑)燕が入る名前はヤクルトファンの友人と何か縁があったんでしょうね。
又、トリの権太桜は、酒飲みの話で、高知を意識したのか抜群の面白さで、早く帰り家で日本酒が飲みたくなりました(^^♪
チケットは、頂いたんですが本当に笑えて良かったです!ギタバさんも寄席に是非!
なんばサミットもギタバさんのおかげで無事開催予定です。若干予定変更にてぽちわかやさんが思い切り朝まで飲めない?かもですが、思いがけないオプションのランチを楽しめそうですし、もしかしたら紹介も?です。
連休中の大阪はホテルは、直前には無理と判りました(笑)
高知の桜の開花予想は、例年並みと思え3月22日も、生物季節観測でモンシロチョウやツバメ初見やウグイスやひばりの初鳴きなんても今日初めて知りました。
モンシロチョウは私は、8日火曜日に見ましたが、春キャベツ大丈夫?かなと。
ウグイスは、いつかな?四月初めのタケノコ堀りの時にはいつも聞こえるので、三月終わり頃でしょう。ちなみにタケノコもう出てて市場で売ってますよ。
Posted by matsu at 2016年03月12日 22:57
ミグの父さん、こんばんわ
Nowhere ManのNow Here Manですが、私も中学か高校の時に
それに気づきましたが、私もそれに言及した文書などには
接したことがありません。
バラカンさんの本でもそれは出ていなかったと思います。
(本以外では話しているかもしれないですが知りようがないです)。
で、この曲、いつも213曲で引用するジョンのインタビューによれば、
「6時間曲を考えた後、完全な歌詞と曲が一瞬にして浮かんだ」
とジョンが言っているので、私がずっと思っているのは、
"Now Here"になったのは偶然だったのかな、ということです。
もちろんジョンはその偶然に気が付いて自分で震えたのでは、とも。
Nowhere ManのNow Here Manですが、私も中学か高校の時に
それに気づきましたが、私もそれに言及した文書などには
接したことがありません。
バラカンさんの本でもそれは出ていなかったと思います。
(本以外では話しているかもしれないですが知りようがないです)。
で、この曲、いつも213曲で引用するジョンのインタビューによれば、
「6時間曲を考えた後、完全な歌詞と曲が一瞬にして浮かんだ」
とジョンが言っているので、私がずっと思っているのは、
"Now Here"になったのは偶然だったのかな、ということです。
もちろんジョンはその偶然に気が付いて自分で震えたのでは、とも。
Posted by guitarbird at 2016年03月12日 23:12
matsuさん、こんばんわ
2月は寄席に行かれたんですね。
寄席は前回東京に行った時も結局行かなかったのですが、
次に東京に行ったら行こうと思います。
次はいつかまったく分からないのですが・・・
なんばサミット楽しみですね。
生きものの初見の話は春を感じますね。
桜こちら今年は5月2日が開花予想です。
昨年はもうGWに散っていた、というか東京に行っている間に
満開になって見逃した感が強かったので、今年は大丈夫そうです。
そうそう、春キャベツ大丈夫かなという言葉で思い出した。
私は逆に、オオモンシロチョウが出やしないかということで、
今年は庭にきゃべつを植えてみようと思います。
自分が食べるために植えるのはうまくいかないだろうから・・・(笑)。
2月は寄席に行かれたんですね。
寄席は前回東京に行った時も結局行かなかったのですが、
次に東京に行ったら行こうと思います。
次はいつかまったく分からないのですが・・・
なんばサミット楽しみですね。
生きものの初見の話は春を感じますね。
桜こちら今年は5月2日が開花予想です。
昨年はもうGWに散っていた、というか東京に行っている間に
満開になって見逃した感が強かったので、今年は大丈夫そうです。
そうそう、春キャベツ大丈夫かなという言葉で思い出した。
私は逆に、オオモンシロチョウが出やしないかということで、
今年は庭にきゃべつを植えてみようと思います。
自分が食べるために植えるのはうまくいかないだろうから・・・(笑)。
Posted by guitarbird at 2016年03月12日 23:22
ギタバさん、こんばんは。
先日ユーチューブでバラカンモーニングを初めて
聴いたのですがゲストの濱口祐自というギターマンが
なんだか飄々としつつもなんとも親しみを感じる方言丸出しで
バラカンさんもちょっと苦笑いしつつも面白がってたんです。
濱口はんは紀州の勝浦在住でばりばりのネイティブスピーカーやった
わけで紀州傍の泉州人としてはなんとも嬉しくなってしまった訳ですねん。
彼はクラシックもお好きらしくジョン・フィールドの
夜想曲がええんやぁ~~とおっしゃてはったんで
思わず廉価版の4枚組夜想曲集をポチっちゃいました。
ほんまは濱口さん一押しのミチェアル・オルークが弾いてるのを
欲しいんやけどええ値段してたんで・・・。
なんか知らんけど勝浦のギターおやじがバラカンさんにアイリッシュの
夜想曲を熱く語ってるちゅうのもおもろいのぉ。
matsuさん、お昼にご連絡ありがとうございました。
わざわざ土佐からお客人が来てくれるんやさかい、
わいもなんぼなんでも南海電車の始発までは張り切らさせて
もらいまっせ▽・。・▽ワン!
そして、キース・エマーソンはんに合掌・・・
先日ユーチューブでバラカンモーニングを初めて
聴いたのですがゲストの濱口祐自というギターマンが
なんだか飄々としつつもなんとも親しみを感じる方言丸出しで
バラカンさんもちょっと苦笑いしつつも面白がってたんです。
濱口はんは紀州の勝浦在住でばりばりのネイティブスピーカーやった
わけで紀州傍の泉州人としてはなんとも嬉しくなってしまった訳ですねん。
彼はクラシックもお好きらしくジョン・フィールドの
夜想曲がええんやぁ~~とおっしゃてはったんで
思わず廉価版の4枚組夜想曲集をポチっちゃいました。
ほんまは濱口さん一押しのミチェアル・オルークが弾いてるのを
欲しいんやけどええ値段してたんで・・・。
なんか知らんけど勝浦のギターおやじがバラカンさんにアイリッシュの
夜想曲を熱く語ってるちゅうのもおもろいのぉ。
matsuさん、お昼にご連絡ありがとうございました。
わざわざ土佐からお客人が来てくれるんやさかい、
わいもなんぼなんでも南海電車の始発までは張り切らさせて
もらいまっせ▽・。・▽ワン!
そして、キース・エマーソンはんに合掌・・・
Posted by ぽちわかや at 2016年03月13日 03:13
ぽちわかやさん、こんにちわ
バラカンさんのラジオは本も読んだだけに聴きたい聴きたいと
思いつつ、こちらではネット経由しか聴く手段がないので
ずっと二の足を踏んだままでいます。
そのギタリストの方は知らなかったのですが、和歌山というと
私は反射的に熊楠を思い出してしまいます・・・
ジョン・フィールドは知らなかったのですが最初に夜想曲を書いた人
とウィキペディアに説明がありました。
そのうち聴いてみたいと思いました。
でも、ギタリストの方なのにピアノ曲に結びつくという話の展開が、
ぽちわかやさんの書き方も含めて面白かったです。
ギタリストのジョン・スコフィールドじゃないんだ、とか、
最初はジョン・フィールドを知らなかったので思ったし(笑)。
matusさんとのなんばサミットいよいよですね。
南海電車の始発までというのがリアルな話だと思いました。
キース・エマーソン、そうですね。
ニュースが次々と上がってきて、別の衝撃がありました。
バラカンさんのラジオは本も読んだだけに聴きたい聴きたいと
思いつつ、こちらではネット経由しか聴く手段がないので
ずっと二の足を踏んだままでいます。
そのギタリストの方は知らなかったのですが、和歌山というと
私は反射的に熊楠を思い出してしまいます・・・
ジョン・フィールドは知らなかったのですが最初に夜想曲を書いた人
とウィキペディアに説明がありました。
そのうち聴いてみたいと思いました。
でも、ギタリストの方なのにピアノ曲に結びつくという話の展開が、
ぽちわかやさんの書き方も含めて面白かったです。
ギタリストのジョン・スコフィールドじゃないんだ、とか、
最初はジョン・フィールドを知らなかったので思ったし(笑)。
matusさんとのなんばサミットいよいよですね。
南海電車の始発までというのがリアルな話だと思いました。
キース・エマーソン、そうですね。
ニュースが次々と上がってきて、別の衝撃がありました。
Posted by guitarbird at 2016年03月13日 12:01
英語にも結構たくさんダジャレがあるんですね。TUNAのは確かに秀逸です。
私は「ダジャレは日本の文化」と思っています。母音が5個、音節も(濁音、半濁音、拗音を加えても)150個しかない日本語の中に、母音が36個、音節が400個もある中国語(漢字)が移入されたために、多数の同音異義語が発生したという背景がありますから。
落語のオチも多くは同音異義語ですし、ホテルの部屋番号や駐車場の番号には4と9がないのも同音異義語による忌避です。
アルバムタイトルや曲名にこんなに英語のダジャレがあるとは新発見でした。
私は「ダジャレは日本の文化」と思っています。母音が5個、音節も(濁音、半濁音、拗音を加えても)150個しかない日本語の中に、母音が36個、音節が400個もある中国語(漢字)が移入されたために、多数の同音異義語が発生したという背景がありますから。
落語のオチも多くは同音異義語ですし、ホテルの部屋番号や駐車場の番号には4と9がないのも同音異義語による忌避です。
アルバムタイトルや曲名にこんなに英語のダジャレがあるとは新発見でした。
Posted by fagus06 at 2016年03月14日 09:21
fagus06さん、こんばんわ
このネタは半月ほど考えてようやくここまで思い浮かびましたが、
いつものジャケットなどの音楽ネタよりは苦労しました。
歌詞の中でそれっぽいのがまだあったような気もするのですが。
ダジャレは日本の文化というのはそうですね。
私も俳句をやるようになってそれがよく分かりました。
「笑点」を観ていると(それが落語なのかという話は置いておいて)、
「大喜利」で落語にあるようなかけことば=だじゃれの答えには、
歌丸さんが「きれいだな」といって座布団を上げています(笑)。
ちなみに私は誕生日に9がつくので、9は好きなのですが、
以前仕事で泊ったホテルに9号室がなくてがっかりしました(笑)。
そういえば「誤変換」も日本語は当たり前にありますが、
アルファベットを使う言語では少ないのでしょうねきっと。
このネタは半月ほど考えてようやくここまで思い浮かびましたが、
いつものジャケットなどの音楽ネタよりは苦労しました。
歌詞の中でそれっぽいのがまだあったような気もするのですが。
ダジャレは日本の文化というのはそうですね。
私も俳句をやるようになってそれがよく分かりました。
「笑点」を観ていると(それが落語なのかという話は置いておいて)、
「大喜利」で落語にあるようなかけことば=だじゃれの答えには、
歌丸さんが「きれいだな」といって座布団を上げています(笑)。
ちなみに私は誕生日に9がつくので、9は好きなのですが、
以前仕事で泊ったホテルに9号室がなくてがっかりしました(笑)。
そういえば「誤変換」も日本語は当たり前にありますが、
アルファベットを使う言語では少ないのでしょうねきっと。
Posted by guitarbird at 2016年03月14日 18:45