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2016年02月04日

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61

01
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61

Beethoven : Violin Concerto in D major op.61
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61

今クラシックでよく聴いているのがこの曲です。

きっかけは、ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団演奏による、オペラを除いた
ベートーヴェンのオーケストラを用いた曲全集を買ったこと。

その中にはギドン・クレーメルをソロイストに迎えた
ヴァイオリン協奏曲も収録されていて、これが大きく響いてきた。

ちょうど昨秋ヴァイオリニストのヒラリー・ハーンの
SONY時代の音源を集めた全集も買っていて、そこにも
収められているので、2枚続けて聴いています。
(指揮デヴィッド・ジンマン、演奏ボルチモア交響楽団)

前者のクレーメルは男性ヴァイオリニストの第一人者ですが、
僕はアーノンクールのファンなので、こちらは指揮者というか
オーケストラ中心で聴く。

一方後者はヒラリー・ハーンのヴァイオリンが中心。

アーノンクールの演奏は基本的にテンポが速く、音の減衰も速い。
すぱすぱっと切れながら進む感じで、好き嫌いが出やすいかな。
これは、音の減衰が速いピリオド楽器=古楽器の演奏手法を
モダン楽器にも取り入れたからだとのこと。

僕は、テンポが速い方がいい、遅い方がというのは決まっていなくて、
演奏によりけりですが、アーノンクールの演奏についていえば、
ベートーヴェンはいいけどブラームスはもう少し落ち着いた方がいい。

クレーメルのヴァイオリンについては、僕がクラシックを聴き始めた頃、
この世でいちばんみたいな扱いだったので、最初から「すごい人」
というアタマで接している、すごいに決まっている、と。
クレーメルのヴァイオリン、僕がクラシックを聴き始めた頃、
この世でいちばんみたいな扱いだったので、
最初から「すごい人」というアタマで接している、すごいに決まっている、と。
しかしクレーメルは、僕が本などで吹き込まれた情報によれば、
「正統派」というよりは「意趣を凝らす人」らしいので、
アーノンクールと組むのはいい意味で「曲者どうし」といったところかな。

ヒラリー・ハーンの演奏は清潔感があって鋭く切れがいい。
しかし一方で若さに似合わぬ幅の広さ、懐の深さもあって、
自信たっぷりに構えている、そんな演奏と感じています。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は1曲しかないですが、そういえば
ベートーヴェン以降の作曲家はだいたいヴァイオリン協奏曲が
1曲しかないですね。


今回は、クレーメル演奏のYou-Tube映像映像がありました。




 Beethoven : Violin Concerto in D major op.61
 Gidon Kremer ,
 Conductor:Kazuyoshi Akiyama
 NHK Symphony Orchestra
 NHK Hall 1986

ヴァイオリン協奏曲の場合は、ピアノと違い
オーケストラと楽器が重なるので、明確に分ける部分がないと
ソロイストが目立たないよなあ、と、CDで音だけ聴いて思いましたが、
やはりソロだけの部分がしっかりとあるんですね、て当たり前か。


第1楽章

ベートーヴェンの曲は結局のところ「ポップな旋律の宝庫」ですね。
この出だしの美しい旋律はどうでしょう。
結局「歌」なんですよね、だってこの旋律をよく口ずさむから。

5'20"のところで舞踊風になるのが面白いし、
そこのクレーメルは本当に踊っていて気持ち伝わってきます。


第2楽章

ゆったりとしたテンポ、ポップスでいえばバラードといった趣き。
これは歌といいですね。
ドヴォルザーク「新世界」も第2楽章に歌詞が付けられ
「家路」という歌曲になっていますが、そんな味わい。
「家路」を例に出したのは、強烈な懐かしさを感じる旋律のせい。
嬉しいけどちょっとくすぐったい思い出。
もしくは、何かを反省しているような、そんな旋律に浸ります。

映像で34分過ぎからヴァイオリンのソロが始まり
そのまま第3楽章に続いてゆきます。


第3楽章
ベートーヴェンの楽曲は、演奏形式は何であれ、
最終楽章を聴くと胸を張って歩きたくなる曲が多いですね。
旋律がホップするこの曲はまさにマーチングにぴったり。
ブラスバンドなどで編曲して使ったりしないのかな。

そもそもベートーヴェンは、少し偉そうに胸を張り後ろ手に組んで歩く
というイメージがある、そこから来ているのかな。
今いちばんよく口ずさんでいるのはこの旋律なのです。
状況が許せば口笛を吹くこともあって、それも気持ちいい。

02
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61


これほどまでにポップな曲だったなんて。
結局のところ、クラシックだけが特別な音楽というわけではない、
そんな思いが最近ますます強くなってきました。



ヒラリー・ハーンのヴァイオリン協奏曲集です。
今はベートーヴェンばかり聴いていますが、
買ってからその時の気分で1枚ずつ聴いてきています。


本日は立春。
明日から「さっぽろ雪まつり」が始まります。

この曲の華やいだ雰囲気は、なとなく、
雪まつりを迎える今の気分に合うように感じています。
この曲には暖かさも感じるし。
でも、まだ寒いんですけどね(笑)。

ここで一句

立春やベートーヴェンもホップして 樹翔


最後は3ショット。

03
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61






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この記事へのコメント
こんばんは。

アーノンクール(ウィーン・フィル)+クレーメルの組み合わせは
私もお気に入りのCDがあります。
ベートーヴェンではなくモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集。
特に、協奏交響曲が大好きです。

クレーメルは非常に理知的で、
ストイックなスタイルの演奏家ですよね。
でも、アーノンクール+ウィーンと組んだこの演奏には
適度に艶かしい、流麗さがあると思います。

ECMからのバッハなどがクールなクレーメルの
真骨頂と思いますけど、
流麗なクレーメルもいいですね。

同じベートーヴェンの曲のCDを1枚持っています。
カデンツァはシュニトケ。
クールで、理知的な演奏全開です。

アーノンクールとの共演盤も今度聴いてみようと
思います。
Posted by ミグの父 at 2016年02月04日 21:42
ミグの父さん、こんばんわ
アーノンクールは引退されて昨日最後の録音のCDが出ましたが、
最近はいろいろな箱モノが出ているので、これからまだ箱が
出るかもしれないので様子見しています。
もしかして全録音150枚組とか出るかも・・・(笑)。
そのモーツァルトはもう既にセット物であるのですね。

クレーメルですが私は、嫌いではないんですが、買うとなると
他のヴァイオリニストを選ぶ傾向が強くてあまり聴いてません。
だからむしろこれから聴いてゆこうと思うので、
お薦め盤は頭に入れておきます。
理知的というのはなるほどと思いました。

ちなみに私の中でクレーメルと同じ位置付けにいる「ピアノ版」の人が
アルゲリッチだったりします。
多分、評価が高いのできっと間違いなくいいだろう、と思うと、
へそ曲がりの私は買う気が薄れていくのだと思います(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2016年02月04日 22:04

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ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61