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2013年06月02日

ジョン・フォガティの新譜が出た

01
ジョン・フォガティの新譜が出た

WROTE A SONG FOR EVERYONE John Fogerty
ソング・フォー・エヴリワン ジョン・フォガティ
 (2013)

ジョン・フォガティの新譜の記事です。
先週出たばかりのものを早速取り上げます。
彼にとって、C.C.R.解散後、
リリースされたものとしては9枚目のアルバムになります。

出たばかりなのにもう記事にできるのは、
自らの曲をゲストを招いて再録音したものであり、
つまり僕は新たに曲を覚える必要がないから。

ジョン・フォガティはアメリカのロックにおいて
最も重要な作曲家のひとり。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル時代から、
シンプルで口ずさみやすくてとにかく耳に心に残る
しかも奥深い曲をたくさん書いてきた人。

だからこのアルバム、曲の良さについては
聴く前から100点満点が保証されています。

ジョン・フォガティの輝かしい楽曲を、
曲ごとにゲストを迎えて再録音した
いわばセルフトリビュートアルバム。
ロックを超えて広く迎えたゲストを立てて少し遠慮がちに
むしろサポートしており、どうだ俺はすごいんだ、
といった嫌みはまったく感じない。
そんなところに彼の人柄を感じました。
ほんとうはとんでもなくすごいシンガーソングライターなんですよ、
どんなに言葉を使っても言い尽くせないくらいに。

カントリー系のゲストが多いせいか、全体的に
オリジナルよりもカントリーっぽさを強く感じます。

それでは聴いてゆきますか。


02 ポーラはCDなしで
ジョン・フォガティの新譜が出た

Tr1:Fortunate Son (with Foo Fighters)
ゲストはフー・ファイターズ。
オリジナルはC.C.R.のWILLIY AND THE POOR BOYS収録。
冒頭にふさわしく、突っ走るロックンロールを
さらにテンポを上げ、これでもかと押しまくる。
元気の塊のようなフー・ファイターズと組み、まるで
疲れを知らずに永遠に走り続ける、そんな曲に仕上がっています。
ジョン・フォガティのソウルフルな歌声は
以前より高くは感じるけれどまだまだ健在。
フー・ファイターズのデイヴ・グロールは、自らが監督した
映画『ロック・シティ-リアル・トゥ・リール』を完成させたばかり。
その映画はまだ見ておらず、ジョン・フォガティが出ているか分からない、
サウンドトラックのCDにも曲は収められていないのですが、
そのつながりと考えるとこれはきわめて自然ですね。
この曲は、映画『フォレスト・ガンプ』での
ヘリコプターのシーンで印象的に使われたおかげか、
近年になってぐっと人気が上がってきた感があります。


Tr2:Almost Saturday Night (with Keith Urban)
ゲストは都会派カントリーのキース・アーバン、あ、都会派とは
ただ名前から勝手に言ってみただけです念のため・・・
オリジナルはソロのJOHN FOGERTY収録。
ロデオ大会のテーマ曲のようなカントリータッチのイントロから、
やや甘い声のキース・アーバンが歌い始めるともう
ジョン・フォガティの世界が満開。
当たり前のことを普通に歌うんだけど歌として深みがある、
というのがジョン・フォガティの曲。


Tr3:Lodi (with Shane Fogerty and Tyler Fogerty)
ゲストは息子さんでしょうか、きっとそうでしょう。
オリジナルはC.C.R.のGREEN RIVER収録。
さすがというか声は似ていて、特に"Oh Lord!"と
高音で歌う部分はそっくり、似せているのかな。
C.C.R.のこの曲を若い頃に最初に聴いた時に、これって
いかにもカントリーらしい曲というんだろうなと学んだ、というもの。
ところでこれ、「ローディ」ではなく「ローダイ」と発音していますね。
僕は今まで歌詞を見たことがなかったんだけど、今、気づきました。
だから、曲の中のどこでも「ローディ」って歌ってないんだ、納得(笑)。
ついでにいえば、昔は日立のオーディオを「ローディ」と称してましたよね。
ナショナルは「テクニクス」、懐かしい。

Tr4:Mystic Highway
ゲストはなし、これは新曲。
ただしブックレットには30年以上前に一節を思いついて
ノートしておいたと書いてあります。
これが今のジョン・フォガティであるなら、
やはり彼の心の中心にはカントリーがあるんだなと。
最後のほうでゴスペル的に盛り上がる部分が自然でありかっこいい。

Tr5:Wrote A Song For Everyone
  (with Miranda Lambert featl Tom Morello)

ゲストはミランダ・ランバートfeat.トム・モレロ。
オリジナルは2曲目と同じくC.C.R.のGREEN RIVER収録。
ミランダ・ランバートは僕は名前も知らなかった、アメリカの
カントリー系の歌手、もしかして「ランベール」と読ませるのかも。
トム・モレロは元、は要らないのか、
レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンのギタリスト。
この曲を最初に聴いた時、この人ならきっとこんな曲を書いて
いるんだろうと漠然と思っていたことが実際にこの曲があるのを
知り、頭の中でつながった、そんな思い出があります。
ベトナム戦争当時の反戦メッセージを込めた曲、
人間生活でのちょっとした疑問を描いた曲、などなど、彼の曲は
世の中について考えさせられるものが多いのも頷けます。
こんな曲を書くなんて、やっぱりすごい人だと思ったものです。
ここでのアレンジはやはりというか基本カントリーっぽいんだけど、
間奏でリズムが速くなり、トム・モレロのギターが
キャンディでできた釘のように刺さり込んでくる。
ミランダ・ランバートは女性としてはかなりワイルドな歌声で、
豪快かつポップな仕上がり。


03 今朝の大通公園の風景その1
ジョン・フォガティの新譜が出た

Tr6:Bad Moon Rising (with Zac Brown Band)
ゲストはザック・ブラウン・バンド。
オリジナルはこれまたC.C.R.のGREEN RIVERに。
この曲はフィドルが入ってカントリーっぽさが増した以外は
この中ではいちばんオリジナルに近いかな。
あ、それでは大違いだろと言われそうなので弁解すると、
歌の部分のリズム、キーなど基本は同じという意味です。
それでも最後のほうでマーチ風にリズムを崩したり、
間奏がカントリー大会だったり、アレンジは凝らしています。
ザック・ブラウン・バンドはそのうち聴いてみたいと
去年辺りから思い始めたんですが、ここで遭遇してしまった以上は
早く買って聴きたくなりました。

Tr7:Long As I Can See The Light
  (with My Morning Jacket)

ゲストはマイ・モーニング・ジャケット。
このバンドは知らない、と思ってウィキペディアを調べると、
ロックバンドとあり、中心人物がジム・ジェイムス、
どこかで聞いたことがあるとしばし考え、ブッカー・T.・ジョーンズの
ROAD FROM MEMPHISに参加していた人と思い出した。
オリジナルはC.C.R.のCOSMO'S FACTORY収録。
ジョン・フォガティが書く曲はタイトルから
光景を想像しやすいですよね。
これは、具体的な光景としては、馬が最良だけど車でもいい、
夜の夜中にひとりで眠らないよう気持ちを張りながら走り続ける。
そんな情景に、自分の人生を重ね合わせて聴くと、
歌にぐんと味わいが出てくる、それがジョン・フォガティの曲。
ここでのアレンジはオリジナルよりもエレクトリック・ギターの
音色を強調していてなかなかいい。
この曲はサザンソウルにしたければ立派なサザンソウルにもなるという、
要は曲そのものが素晴らしいということ。

Tr8:Born On The Bayou (with Kid Rock)
ゲストはキッド・ロック。
オリジナルはC.C.R.のBAYOU COUNTRY収録。
キッド・ロックはシェリル・クロウのベスト盤の新録曲にも
参加していたけれど、そこから先を聴いたことはまだない人。
でも、骨太のロックを演じることができる人なんだな、
というのはこれまでのイメージ通りでした。
この曲はギターの、リフともいえないけれどただのコード弾きでもない
その音色がとにかく素晴らしくて、そこをそのまま生かしたのは正解。

Tr9:Train Of Fools
ゲストはなし、こちらも新曲。
重たいビートに重たい演奏、怒りをぐっと抑えたような歌い方が
胸に迫ってくる。
途中で明るくハミングはしてみるけれど、
怒りをそのまま音にしたような響き。
それにしてもこのアルバムはエレクトリックギターの音色がいい。

Tr10:Someday Never Comes (with Dawes)
ゲストはドーズ。
アメリカのロックバンド、僕は名前も知りませんでした。
オリジナルはC.C.R.のラストアルバムMARDI GRAS収録。
この曲のオリジナルは、一聴するとのどかに響いてくるけれど
厭世的しかしその実達観したようなジョン・フォガティの
歌い方が素晴らしい。
ここでのヴォーカルは、間延びしたように響いてはくるけれど、
オリジナルのそこまではとうてい成り得ていない、
そうするしかなかったというところで収めています。
ただ、ジョン・フォガティ本人ももうそれはできないと分かっているのか、
盛り上がるBメロだけを本人は歌っています。
曲についていつか記事で詳しく書きますが、これは僕が初めて買った
C.C.R.のベスト盤の最後に入っているのがとっても胸にしみてきて、
しかも本当に最後のアルバムに入っているのが、泣けてきますね。
このタイトル自体が人生訓ようなもの。
彼の曲にはそれが多い、だから大好き。


05 今朝の大通公園の風景その2、ライラック満開
ジョン・フォガティの新譜が出た

Tr11:Who'll Stop The Rain (with Bob Seger)
ゲストは、来た来た来ましたよアメリカンロックの大将こと
ボブ・シーガー。
ロック系の大物もいないとね。
オリジナルはC.C.R.のCOSMO'S FACTORY収録。
ボブ、まさにアメリカの演歌といった豪快かつ哀愁を帯びた
歌いっぷり、と書いてみたけど、その両方の要素を同時に
出来る人なんて、この人しかいないんじゃないかな。
ボブの声の響き、肺からお腹にかけての空間が広そう(笑)。
ここで初めてジョン・フォガティの声が子供っぽく聞こえてきた。
これも寂寥感に襲われる曲だけど、テンポを落としてさらにそこを
深めているのは、重ねてきた齢を反映させているように感じます。

Tr12:Hot Rod Heart (with Brad Paisley)
ゲストはブラッド・ペイズリー。
オリジナルはソロのBLUE MOON SWAMP収録。
1997年とこの中では新曲を除いて最も新しい曲。
ブラッド・ペイズリーは名前だけ知っている人で、
カントリーっぽいサザンロック或いはその逆、という人のようで、
この曲もまさにそんな味わい。
そんな音楽の人にこの選曲とはまた絶妙。
多分テレキャスターだと思う、ギターの音色がとってもいい、
やはりスワンプロックにはテレキャスターが似合う。
ブラッド・ペイズリー、聴いてみたい人がまた現れました。

Tr13:Have You Ever Seen The Rain
 (with Alan Jackson)

ゲストはカントリー界の(多分)大御所アラン・ジャクソン。
最近よく僕が買ったCDに名前が出てくる人だけど、
やはりまだ聴いたことがない。
彼の声はバリトンでいかにもカントリーといった声の出し方、
オリジナルのジョン・フォガティとは逆で、
テンポは遅くはないけれど全体的に妙に落ち着いている感じ。
これは大好きでよく聴いてきた曲であるだけに、
最初は、な、な、なんだといった感じ。
でも慣れると声自体がいいので、これはこれでいいかと。
ペダルスティールやフィドルが入っているけれど違和感がないのは
やはり、ジョン・フォガティという人の基本がその辺りなのでしょうね。
ところで、C.C.R.といえばアメリカでもやっぱり
この曲がいちばん膾炙しているのかな。
日本では、CMでも使われていたし、曲は有名でも
誰の曲かは知らない、という存在でしょうか・・・
この曲は特に思い入れが深く、話し出すと切りがないので
また別の機会として、この辺で次へ。

Tr14:Proud Mary (with Jennifer Hudson
 feat. Allen Toussaint and Rebirth Brass Band)

最後の曲のゲスト、ヴォーカルはジェニファー・ハドソン。
今年のスーパーボウルの試合前のショーでも感動的な歌を
聴かせてくれた彼女、映画『ドリーム・ガールズ』の後に出して
話題になったデビュー作、まだ買ってない、そろそろ聴かなきゃ。
演奏にはなんとあのアラン・トゥーサンの名前が。
リバース・ブラス・バンドは名前をちらと聞いたくらいだけど、
もうこうなるとニューオーリンズ風になるのは定石。
C.C.R.の最後のアルバムもニューオーリンズの謝肉祭である
「マルディ・グラ」からとっているくらいだから、ジョン・フォガティとしても
憧れのようなものがあったのでしょう。
一応書いておくと、"Born on the Bayou"「南部で生まれた」などと
ぬけぬけと歌っていますが、ジョン・フォガティはカリフォルニアの人。
そうそう、この曲のオリジナルはC.C.R.のBAYOU COUNTRY収録。
C.C.R.としても最大のヒット曲でありますが、残念ながら最高2位、
彼らは2位の曲が5曲ありながら1位がないのです。
話は逸れましたが、ここで面白いのは、
ジェニファー・ハドソンを招いていること。
この曲はアイク&ティナ・ターナーの曲としても
よく知られていますよね、どっちがどっちか分からないくらいに。
そのイメージを、パワフルな黒人女性ヴォーカルで継承していることが、
うまい、さすがはポップソングの世界で生きてきた人と感心しきり。
歌の内容も、植木等じゃないけれど「そのうちなんとかなるだろう」
その通り明るく楽しく意味もなく盛り上がってアルバムは終わります。


 

左が国内盤、右が輸入盤。
国内盤も出るんですね、なんだかうれしい。
やはり、ジョン・フォガティには敬意を表してもらわないと。

まあ、言ってしまえば、最近流行りの
大物によるカヴァーアルバムの流れではあるのですが。

ジョン・フォガティが好きな人なら何も言うことはない。
ゲスト目当てで聴くのも面白いかもしれない。
曲がいいのでかけておくと楽しいし気分がよくなる、間違いない。
真面目に聴き込む、もちろんいい、BGM的にもそれはそれでいい。
ジョン・フォガティの書く曲は、印象に残りやすいけれど、
こちらが聴き込む気にならなければさらりと流れて行く、
かといって軽いわけではない、という絶妙な味わいがまたいい。
これはなかなかできるものではないでしょう、
軽いだけでも、重いだけでもない。 

ジャケットのジョン・フォガティの写真がなんともいえない味わい。
これだけの功績を上げた人なのに奢ることなく、なんとなく誇らしい、
くらいの控えめな笑顔、やっぱり人間性を感じますね。
見ようによっては狐のお面みたいだけど(笑)。
 
やっぱりいいものはいい、ですね。

最後は、ハウのアウトテイク写真にて。

06
ジョン・フォガティの新譜が出た










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