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2013年11月18日

ロッド・スチュワートのクリスマスアルバム

01
ロッド・スチュワートのクリスマスアルバム

MERRY CHRISTMAS, BABY Rod Stewart
メリー・クリスマス・ベイビー ロッド・スチュワート
 (2012)

今年もクリスマスアルバムの季節がやってきました。
今日の札幌は、ここ100年で最も遅い初雪も記録しました。

そして今年はうれしいことに
ロッド・スチュワートのクリスマスアルバムが出ました!

今日は昨日の新譜CD記事の続きというかたちになりますが、
やはりロッド、聴いてすぐに記事にしないと気が済まない(笑)。

10年前からアメリカン・スタンダードを歌ったアルバムを4枚出し、
好評を博し、50歳を過ぎてなお芸域を広げたロッド。
その路線を経験した以上、クリスマスアルバムが出ることは
ある程度予想できたことでした。
それが今年、まだ暑くなる前の6月だったかな、Facebookで
ロッドのクリスマスアルバムが秋に出ると知り、やっぱり、と。
期待通りのことをしてくれるのは、さすがはエンターティナー。

聴くと、もう何も言うことがない、ロッドの世界。
これを待っていた!

だからもう書くことはない、今日はここで終わります。

なんて無責任ですね(笑)、もちろんまだまだ続きます。

クリスマスアルバムは、歌手がどの曲を選んで歌うかが、
楽しみでもあり興味があるところですが、今回のロッドは、
あまりにもオーソドックスすぎる選曲といっていいでしょう。
クリスマスアルバムはもうだいぶ聴いてきた僕ですが、
1曲のオリジナル以外は、知らない曲がありませんでした。
しかしそれは、つまらないという意味ではなく、むしろ、さすが。
エンターテイメントの王道を行っているという自覚の上でしょう。
そしてもちろん、聴かせ方はこの上なく素晴らしい。
ゲストも何人か参加していますが、それは追って話します。

プロデュースとアレンジはかのデヴィッド・フォスター
それだけでもう、まろやかな大人の世界を期待できます。

なお、僕が買ったのは16曲入りの輸入盤の特別盤。
最初は通常盤を予約していたのが、後からこれが出ることを知り、
予約を取り消して再注文しました。
しかし、国内盤ははじめから16曲のようです。

では聴いてゆきましょう!


02 朝はまだ雪は降らず、雲が切れて青空すら見えた
ロッド・スチュワートのクリスマスアルバム

01:Have Yourself A Merry Little Christmas
ロッドは、とろけるように歌うけれど芯はむしろしっかりしている、
そんな歌い方をアメリカン・スタンダードで身につけたようで、
もうこの曲の最初から「全開」で歌い始めます。
全開といっても、高揚するというわけではなく、ごく普通に歌う。
その普通さが今のロッドのいいところですね。
アコースティックギターとストリングスのバランスがいいアレンジ。


02:Santa Claus Is Coming To Town
この曲は街中のBGMではテンポが速いですが、ロッドはさすが、
ジャズっぽいピアノを交えて落ち着いた雰囲気で聴かせます。
でも子どもが聴くと、「サンタさんもっと早く」と思うかな(笑)。


03:Winter Wonderland
最初のゲストはカナダの国民的歌手、マイケル・ブーブレ
CDを買って聴くのは初めての人だけど、なるほど声がいい。
面白いのは、2人の歌うキィが違うのを合わせているところ。
最初のヴァース1コーラス目はマイケル・ブーブレがCで歌い、
2コーラス目に入るとロッドがFに変えて歌い継いでゆきます。
Bメロになると2人で一緒に歌わなければならないわけですが、
ロッドのキィのまま歌が進むので、マイケルはなんだか音が
合わなくて困るような音のとりかたでユーモラスに進んでいく。
2人が合わさるところはコーラスとなって、ロッドが主旋律を歌い、
マイケルが自由にコーラスをつけてゆく。
これはすごいアレンジ、この2人とデヴィッド・フォスターにして
初めてできる技術というか芸だと感心しました。
ちなみに僕はマイケルのCのコードだと低い方が歌えなくて、
その点でもやはりロッドは僕に合っているんだなと再確認。
最後の転調した後の盛り上がりも素敵、これはいいアレンジ。


04:White Christmas
ストリングスを中心とした映画音楽的なアレンジですね。


05:Merry Christmas, Baby
アルバムタイトルに選んだこの曲のゲストはシーロー・グリーン
シーロー・グリーンは昨年の東日本大震災のチャリティアルバムに
曲を提供していて名前を知ったR&B系の男性歌手で、
ロナルド・アイズリーをさらに切れ味鋭くしたような声で
なんだか周りの空気が切り裂かれそうなすごい声。
元々R&Bっぽい曲だから、彼がゲストというのは大納得。
表題曲だけあって力が入っていて、本格的R&B風アレンジ。
"May good Lord be with you"と2人で繰り返し歌う
最後のフェイドアウト部分もいいですが、そのくだりは、
ロッドの名曲Forever Youngの冒頭でも歌われている言葉で、
僕はその曲が大好き、とてもうれしくなりました。
ところで、この曲の歌詞にこんなくだりがあります。
"Santa came down the chimney, half past three"
「サンタさんは3時半を回ると煙突を降りてくる」
最初にこれが出てくる部分ではロッドはその通り歌っていますが、
後のシーローは、"half past four"と、4時半にしています。
昔より人々が夜更かしするようになった、ということかな、それとも、
ロッドに敬意を表して先に入ってはいけない、という意味かも(笑)。
僕はとっても気に入りました、この中ではいちばんかな。
シーロー・グリーンのアルバムも聴いてみよう。


06:Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
ロッドは英語の発音が聴き取りやすいですね。
だから僕にはいいのかも、て、すべていいのですが(笑)。
言葉を一度舌に絡ませまろやかにしてから発語しているかのように、
言葉に重みとまろやかさと甘さが絡まっています。
つっかかるようなギターのアルペジオがちょっと面白い響き。


07:What Are You Doing New Year's Eve
3人目のゲストはエラ・フィッツジェラルド
あれ、エラは確か・・・1996年に亡くなっています。
種を明かせば、これはエラの録音からヴォーカルを抜き出して、
今の演奏にのせてロッドが一緒に歌っている、ということでしょう。
ナタリー・コールも父のナット・キング・コールとこのようにして
「共演」していたし、別に驚くことでもないんだけど、でも驚いた(笑)。
ロッドもエラと歌いたかったのでしょうね、念願がなかったというか。
ロッドが純粋に音楽が好きな人であるのも分かってほっとするし、
ますます親近感が湧いてきます。


03 玄関先でこの冬の初雪を撮影
ロッド・スチュワートのクリスマスアルバム

08:Blue Christmas
この曲は誰が歌っても割と変わらないタイプの曲ですね。
でも、ロッドの今の歌い方だとあまりブルーじゃないかな。
甘くまろやかな雰囲気だから敢えてブルーと言ってみたかった、とか。


09:Red-Suited Super Man
オリジナルでロッド、デヴィッドと娘のエイミー・フォスターの共作。
1曲だけオリジナルで、やはりすぐに覚えられない・・・(笑)・・・
まだR&Bといえる頃の60年代ソウルの雰囲気の曲。
というより、サム・クック風と言うべきかな。


10:When You Wish Upon A Star
あまりにも有名な「星に願いを」。
でもこれはクリスマスソングではないですよね。
実際、クリスマスアルバムでこの曲は僕は初めてです。
しかしクリスマスにはこういう気持ちになるのは分かります。
自作も含め、クリスマスソングではない曲をクリスマスに歌うのも、
その人の考え、楽しみ方が感じられて楽しいですね。
しかし、この有名な曲をクリスマスソングとして歌うのは、
ありそうでなかった、コロンブスの卵的発想だと思いました。


11:We Three Kings
4人目のゲストはメアリー・J・ブライジ
メアリーは、3年前のソウルのカヴァーアルバム
SOULBOOK(記事はこちら)にも参加していて、
今やすっかりロッドのお気に入りなのでしょうね。
この曲はメアリーの個性が反映されているのか、この中では
ほぼ唯一、緊張感が漂う、重たいアレンジになっています。
元々そういう曲ですが、これを歌うと決めた時、ロッドの頭の中には
メアリーがすぐに浮かんだのかもしれない。
彼女の切迫感がある歌い方はさすが、僕も大好き。


12:Silent Night
僕の家にあるクリスマスアルバムでは最も多く歌われている曲。
日本ですら小学生でも知っている曲ですからね、当然かな。
子どものコーラスが入って盛り上がり、気持ちも引き締まります。


13:Auld Lang Syne
本編最後は「蛍の光」、やはり最後というイメージが強い曲。
これがまた感動的に素晴らしい。
元々スコットランド民謡だから、スコッティシュのロッドが、
バグパイプを入れてスコットランド風にアレンジするのは当然。
今までなかったのが不思議なくらい、自然に響いてきます。
この曲のみロッドと朋友のケヴィン・セイヴィガーがプロデュース。
デヴィッドはストリングスのアレンジのみを担当しているようですが、
これはスコットランドの雰囲気にこだわりたかったのでしょうね。
曲自体が感動的な上に、このアレンジは最高に素晴らしい。
世界を巡ったこの曲が、郷土に感動の帰還を果たしました。


14:What Child Is This
ここからはボーナストラック。
この歌の旋律はかの有名なGreensleevesのものですが、調べると、
こちらが先にクリスマスソングとして19世紀に作られ、
後にGreensleevesになった、ということが分かりました。
へえ、そうなんだ、逆かと思っていました。
そういえば、ロッドのデビューアルバムである、ジェフ・ベックの
TRUTH(記事はこちら)でジェフがこの曲を弾いているけれど、
それも頭にあったのかな、なかったとしても楽しいつながりですね。
もしかして、それはインストゥルメンタルだから、当時、
俺に歌わせろ、と思いながら聴いていたとか・・・(笑)・・・


15:The Christmas Song
 (Chestnuts Roasting On An Open Fire)

ロック系クリスマスアルバムには定番中の定番の曲。
結果として聴けるのはうれしいけれど、当初の13曲入りには
入っていないのがなぜかちょっと気になりますね。
録音は一緒に行っているようで出来がどうこうではないはず。
考えらえるのは、今でもやはりLPのことを考えていて、
16曲では多いということかもしれない、ということかな。
まあ、つべこべいわず、この大好きな曲をロッドでも聴けるのは
うれしいですね、ほんとそれだけ(笑)。


16:Silver Bells
この曲は僕が地味に大好きなクリスマスソング。
まあ、基本的にみんな好きだけど、この曲はなぜか、
聴いていて気持ちの入り方が違うのを感じます。
そんなことあり得ないけど、自分でクリスマスアルバムを作るなら、
この曲は間違いなく選ぶし、きっと後ろのほうに入れると思います。
なぜかと書いたけど、歌の旋律がやっぱりいいな、これは特に。
というわけで、ロッドのクリスマスアルバムが終わりました。

 

僕はクリスマスパーティをやったり、どこかに出かけたり
ということはしない人間ですが、でもクリスマスケーキは買うし、
クリスマスアルバム、クリスマスソングは普通に聴きます。
普通に、というのが僕のキーワードですからね(笑)。

クリスマスアルバムを聴くのは、洋楽の楽しさのひとつですね。

でも、今まで何十枚とクリスマスアルバムを聴いてきたけれど、
何かこう足りない、足りない、と思っていた心の穴のひとつが、
ロッドが出たことで漸く満たされた今年でした。


04
ロッド・スチュワートのクリスマスアルバム






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Posted by guitarbird at 21:04

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