2013年05月17日
なんとなぁく似ている曲たち
00 今回はハウ目線で1枚

今夜は、
僕がかねてから思ってきていたことを記事にまとめました。
なんとなぁく似ている曲
集めてみました。
なお、これ、一部を除き、
あくまでも僕にはそう聞こえる、そう感じる、というものであり、
さらには、本かラジオか何かで知ったというものではなく、
僕が自分が聴いていて気づいたものですので、
あまり真剣に捉えないでくださればさいわいです。
また、僕が好きな曲ばかりを取り上げており、
決して、批判するとか、そういう意味ではなく、
ただ単に大好きな曲を楽しもうという趣旨の記事です。
そして、本当に裁判沙汰になった「盗作」については、
今回は取り上げず、また日を改めたいと思います。
(ジョージ・ハリスンのあの曲とか・・・)
書き方については
上(CD写真の左側)の曲が、後から出た「似てしまった」曲
↓
下(CD写真の右側)の曲が、前に出た「似せられた」曲
つまり、「上」が「下」に似ている、となっていて、
「上の曲」を中心に話を進めていますので、ご注意ください。
では、始めます!
◎事例1(1-1)

Old Brown Shoe / The Beatles (1969)
↓
Highway 61 Revisited / Bob Dylan (1965)
ビートルズのこれは、ドラムスのリズムパターンがまるっきり同じ。
ジョージはディランを追いかけていたし、肯けるものはあります。
だけど、歌メロが似ているということもなく、強いて言えば、
ディランのほうにある「ひゅう~ん」というホイッスルのような音を、
ジョージがスライドギターで似せている、くらいかな。
◎事例2(2-2)

I'll Be There For You / Bon Jovi (1988)
↓
Don't Let Me Down / The Beatles (1969)
ボン・ジョヴィのこれ、演奏がないところで歌い始めて、
後から演奏が追いかけるというパターンが同じ。
ただし、これ、ボン・ジョヴィの曲が出た当時には
「すっごく似てる」と思っていたんだけど、
この記事のために数年振りに聴き直してみたところ、
当時思っていたほどは似てないかなぁ・・・と思いました。
ついでにボン・ジョヴィのこの曲が、
昔よりもはるかに素晴らしく響いてきました。
◎事例3(1-3)

Bitch / The Rolling Stones (1971)
↓
Get Ready / The Temptations (1966)
ローリング・ストーンズのこの曲の
「ダダダダダダダダタッタァーン」というリフは、
強調する部分こそ違えど、ほとんどテンプテーションズのそれと同じ。
こういう「似ている」曲は、遊び心と尊敬の念を感じられ、
うれしくて思わずにやりとしてしまいますね。
ただし歌メロは似てないけど。
◎事例4(1-4)

Pour Some Sugar On Me / Def Leppard (1987)
↓
We Will Rock You / Queen (1977)
デフ・レパードこれ、Aメロのラップのような歌い方がよく似ています。
でも全体は似ていません、デフレパには展開部分もあるし。
デフレパのジョー・エリオットは、ロックをこよなく愛している人で、
こういうのがやってみたかったんだろうな、と思い、
それもあって当時から大好きな曲ですね。
◎事例5(1-5)

Slice Of Your Pie / Motley Crue (1989)
↓
I Want You (She's So Heavy) / The Beatles (1969)
モトリー・クルーのこれ、曲自体は似ていないけど、
一度ブレイクしてから始まる最後のフェイドアウト部分は、
そっくり、というより、間違いなく「いただいて」います。
3拍子のギターのアルペジオから、コーラスから、
うれしくなるくらいに雰囲気そっくり。
ただし、最後はぶちっと終わらずに、フェイドアウトしています。
いいアイディアの「いただきかた」だと思います(笑)。
◎事例6(1-6)

Lady Gaye / Ringo Starr (1976)
↓
The Tracks Of My Tears
/ Smokey Robinson & The Miracles (1965)
これはですね、リンゴ・スター自身が、
「ぱくった」ことを認めているらしく、
この事例のみ、本で知ったことを紹介しています。
確かに、ギターのイントロはそっくりそのまま。
でも、歌メロが特に似ているということもなく、
あくまでも雰囲気だけをいただいたのだと思います。
まあ、曲まで似ていようものなら、
そんなことは口に出して言えないでしょうけど(笑)。
◎事例7(1-7)

Rock'n Me / Steve Miller Band (1976)
↓
All Right Now / Free (1970)
スティーヴ・ミラーのこれ、最初に聴いた時に、
これまずいだろ・・・と思ったくらいに、イントロはそっくりそのまま。
だけど似ているのはイントロだけで、
歌が始まるとコード進行も変わり、似ていないですね。
でも、じゃあ、そっくりなイントロをわざわざ使ったのはなぜ、
という、別の疑問が湧いてもきますが・・・
◎事例8(1-8)

Trampled Under Foot / Led Zeppelin (1975)
↓
Long Train Runnin' / The Doobie Brothers (1973)
レッド・ツェッペリンのこれ、ファンキーなリズムが似ている、
ギターリフも、リズムへの歌というか言葉ののせ方も似ている、
そして何よりサビで「love」の音を伸ばすところが似ている。
偶然かな・・・
というか、これはどちらもスティーヴィー・ワンダーの
Superstitionの影響を受けているだけかもしれないですが・・・
僕はZepを先に聴き、ドゥービーを後で聴いたのですが、
なんだか面白いくらいに似ていると感じながら聴き進めました。
どっちも名曲というパターン、どっちも大好きだけど。
◎事例9(1-9)

Whole Lotta Love / Led Zeppelin (1969)
↓
You Need Love / Muddy Waters (1962)
そして問題は、レッド・ツェッペリンのこれ。
ブルーズの嵐が吹き荒れていた1960年代の英国では、
ブルーズの曲にちょっと手を加えて自作としてリリースするという
「悪しき流行」のようなものがあったということで、
これはその流れなのかもしれません。
何より、ライヴにおいて、ロバート・プラント自身が
Whole Lotta Loveの歌詞ではなく、
You Need Loveの歌詞で歌ってもいますし・・・
もちろん僕はマディ・ウォーターズを後から聴きましたが、
マディのを最初に聴いた時は、あまりにもびっくりして、
時間が止まったかのような衝撃を受けたことを思い出します。
なお、Zepには他にもこのパターンがあります。
◎事例10(1-10)

Miss You / The Rolling Stones (1978)
↓
Bless You / John Lennon (1974)
最後は、ほっとする話でしめましょう。
ローリング・ストーンズのこれについては、
いつもビートルズの記事で引用する本
『ジョン・レノン・プレイ・ボーイ・インタビュー』の中に
ジョン自身が語った言葉があるので、今回もそれを引用します。
(引用者は改行を施し、曲名表記を英語に改める)
(ジョン・レノンのBless Youについて)
JL:この曲を書いた時、ぼくは震えあがっていた。
ヨーコからまったく離れて、
自分が必要な唯一のものを失った気分だった。
ミック・ジャガーはこの曲から
Miss Youを作ったんじゃないかと思う。
スタジオで、エンジニアはぼくにこう言った。
「テンポを早くしたらヒット・ソングになるのにね」
彼は正しかった。
Miss Youはぼくの曲を早くしたものじゃないかな?
ぼくはミックのレコードのほうが好きだ。
ミックのしたことには何の悪感情も持ってはいない。
ミックは無意識だったのかもしれないし、
そうでなかったかもしれない。
でもミュージックはすべての人の所有物なんだ。
人が所有しているなんて考えるのは、
音楽出版社くらいのものさ。
ジョンのプライドが垣間見える反面、
ジョンの寛容さも表れている話ですね。
これ、ハミングの部分は確かにそっくりです。
◇
今回の事例報告は以上です。
000

男性A:「おお、ツルがいるぞ、ツルが」
男性B:「あれはサギだ、ツルじゃない」
男性A:「どうりで騙しやがって」
・・・あ、特に深い意味はありません・・・
今朝撮ったものの、使い道がない写真を
出してきたまでです・・・(笑)
記事をまとめてみて、雰囲気だけいただくというのは、
まあよくあることなんだろうな、と思いました。
そして大事なのは、
少なくとも僕がここで取り上げたものはみな、
「似てしまった側」の人たちの、
先達に対しての尊敬と愛情を感じる、というところですし、
だから聴く側も。「むむっ」とはならず、「にやっ」となり、
楽しく聴けるものであると思いました。
それにしても、ボン・ジョヴィ、こんなにいい曲だったかなぁ。
サビの歌メロだけ似ているというパターンは結構あるのですが、
それを取り上げるとキリがなくなるので・・・
またいつかにしようかな。
000

またねぇ!

今夜は、
僕がかねてから思ってきていたことを記事にまとめました。
なんとなぁく似ている曲
集めてみました。
なお、これ、一部を除き、
あくまでも僕にはそう聞こえる、そう感じる、というものであり、
さらには、本かラジオか何かで知ったというものではなく、
僕が自分が聴いていて気づいたものですので、
あまり真剣に捉えないでくださればさいわいです。
また、僕が好きな曲ばかりを取り上げており、
決して、批判するとか、そういう意味ではなく、
ただ単に大好きな曲を楽しもうという趣旨の記事です。
そして、本当に裁判沙汰になった「盗作」については、
今回は取り上げず、また日を改めたいと思います。
(ジョージ・ハリスンのあの曲とか・・・)
書き方については
上(CD写真の左側)の曲が、後から出た「似てしまった」曲
↓
下(CD写真の右側)の曲が、前に出た「似せられた」曲
つまり、「上」が「下」に似ている、となっていて、
「上の曲」を中心に話を進めていますので、ご注意ください。
では、始めます!
◎事例1(1-1)

Old Brown Shoe / The Beatles (1969)
↓
Highway 61 Revisited / Bob Dylan (1965)
ビートルズのこれは、ドラムスのリズムパターンがまるっきり同じ。
ジョージはディランを追いかけていたし、肯けるものはあります。
だけど、歌メロが似ているということもなく、強いて言えば、
ディランのほうにある「ひゅう~ん」というホイッスルのような音を、
ジョージがスライドギターで似せている、くらいかな。
◎事例2(2-2)

I'll Be There For You / Bon Jovi (1988)
↓
Don't Let Me Down / The Beatles (1969)
ボン・ジョヴィのこれ、演奏がないところで歌い始めて、
後から演奏が追いかけるというパターンが同じ。
ただし、これ、ボン・ジョヴィの曲が出た当時には
「すっごく似てる」と思っていたんだけど、
この記事のために数年振りに聴き直してみたところ、
当時思っていたほどは似てないかなぁ・・・と思いました。
ついでにボン・ジョヴィのこの曲が、
昔よりもはるかに素晴らしく響いてきました。
◎事例3(1-3)

Bitch / The Rolling Stones (1971)
↓
Get Ready / The Temptations (1966)
ローリング・ストーンズのこの曲の
「ダダダダダダダダタッタァーン」というリフは、
強調する部分こそ違えど、ほとんどテンプテーションズのそれと同じ。
こういう「似ている」曲は、遊び心と尊敬の念を感じられ、
うれしくて思わずにやりとしてしまいますね。
ただし歌メロは似てないけど。
◎事例4(1-4)

Pour Some Sugar On Me / Def Leppard (1987)
↓
We Will Rock You / Queen (1977)
デフ・レパードこれ、Aメロのラップのような歌い方がよく似ています。
でも全体は似ていません、デフレパには展開部分もあるし。
デフレパのジョー・エリオットは、ロックをこよなく愛している人で、
こういうのがやってみたかったんだろうな、と思い、
それもあって当時から大好きな曲ですね。
◎事例5(1-5)

Slice Of Your Pie / Motley Crue (1989)
↓
I Want You (She's So Heavy) / The Beatles (1969)
モトリー・クルーのこれ、曲自体は似ていないけど、
一度ブレイクしてから始まる最後のフェイドアウト部分は、
そっくり、というより、間違いなく「いただいて」います。
3拍子のギターのアルペジオから、コーラスから、
うれしくなるくらいに雰囲気そっくり。
ただし、最後はぶちっと終わらずに、フェイドアウトしています。
いいアイディアの「いただきかた」だと思います(笑)。
◎事例6(1-6)

Lady Gaye / Ringo Starr (1976)
↓
The Tracks Of My Tears
/ Smokey Robinson & The Miracles (1965)
これはですね、リンゴ・スター自身が、
「ぱくった」ことを認めているらしく、
この事例のみ、本で知ったことを紹介しています。
確かに、ギターのイントロはそっくりそのまま。
でも、歌メロが特に似ているということもなく、
あくまでも雰囲気だけをいただいたのだと思います。
まあ、曲まで似ていようものなら、
そんなことは口に出して言えないでしょうけど(笑)。
◎事例7(1-7)

Rock'n Me / Steve Miller Band (1976)
↓
All Right Now / Free (1970)
スティーヴ・ミラーのこれ、最初に聴いた時に、
これまずいだろ・・・と思ったくらいに、イントロはそっくりそのまま。
だけど似ているのはイントロだけで、
歌が始まるとコード進行も変わり、似ていないですね。
でも、じゃあ、そっくりなイントロをわざわざ使ったのはなぜ、
という、別の疑問が湧いてもきますが・・・
◎事例8(1-8)

Trampled Under Foot / Led Zeppelin (1975)
↓
Long Train Runnin' / The Doobie Brothers (1973)
レッド・ツェッペリンのこれ、ファンキーなリズムが似ている、
ギターリフも、リズムへの歌というか言葉ののせ方も似ている、
そして何よりサビで「love」の音を伸ばすところが似ている。
偶然かな・・・
というか、これはどちらもスティーヴィー・ワンダーの
Superstitionの影響を受けているだけかもしれないですが・・・
僕はZepを先に聴き、ドゥービーを後で聴いたのですが、
なんだか面白いくらいに似ていると感じながら聴き進めました。
どっちも名曲というパターン、どっちも大好きだけど。
◎事例9(1-9)

Whole Lotta Love / Led Zeppelin (1969)
↓
You Need Love / Muddy Waters (1962)
そして問題は、レッド・ツェッペリンのこれ。
ブルーズの嵐が吹き荒れていた1960年代の英国では、
ブルーズの曲にちょっと手を加えて自作としてリリースするという
「悪しき流行」のようなものがあったということで、
これはその流れなのかもしれません。
何より、ライヴにおいて、ロバート・プラント自身が
Whole Lotta Loveの歌詞ではなく、
You Need Loveの歌詞で歌ってもいますし・・・
もちろん僕はマディ・ウォーターズを後から聴きましたが、
マディのを最初に聴いた時は、あまりにもびっくりして、
時間が止まったかのような衝撃を受けたことを思い出します。
なお、Zepには他にもこのパターンがあります。
◎事例10(1-10)

Miss You / The Rolling Stones (1978)
↓
Bless You / John Lennon (1974)
最後は、ほっとする話でしめましょう。
ローリング・ストーンズのこれについては、
いつもビートルズの記事で引用する本
『ジョン・レノン・プレイ・ボーイ・インタビュー』の中に
ジョン自身が語った言葉があるので、今回もそれを引用します。
(引用者は改行を施し、曲名表記を英語に改める)
(ジョン・レノンのBless Youについて)
JL:この曲を書いた時、ぼくは震えあがっていた。
ヨーコからまったく離れて、
自分が必要な唯一のものを失った気分だった。
ミック・ジャガーはこの曲から
Miss Youを作ったんじゃないかと思う。
スタジオで、エンジニアはぼくにこう言った。
「テンポを早くしたらヒット・ソングになるのにね」
彼は正しかった。
Miss Youはぼくの曲を早くしたものじゃないかな?
ぼくはミックのレコードのほうが好きだ。
ミックのしたことには何の悪感情も持ってはいない。
ミックは無意識だったのかもしれないし、
そうでなかったかもしれない。
でもミュージックはすべての人の所有物なんだ。
人が所有しているなんて考えるのは、
音楽出版社くらいのものさ。
ジョンのプライドが垣間見える反面、
ジョンの寛容さも表れている話ですね。
これ、ハミングの部分は確かにそっくりです。
◇
今回の事例報告は以上です。
000

男性A:「おお、ツルがいるぞ、ツルが」
男性B:「あれはサギだ、ツルじゃない」
男性A:「どうりで騙しやがって」
・・・あ、特に深い意味はありません・・・
今朝撮ったものの、使い道がない写真を
出してきたまでです・・・(笑)
記事をまとめてみて、雰囲気だけいただくというのは、
まあよくあることなんだろうな、と思いました。
そして大事なのは、
少なくとも僕がここで取り上げたものはみな、
「似てしまった側」の人たちの、
先達に対しての尊敬と愛情を感じる、というところですし、
だから聴く側も。「むむっ」とはならず、「にやっ」となり、
楽しく聴けるものであると思いました。
それにしても、ボン・ジョヴィ、こんなにいい曲だったかなぁ。
サビの歌メロだけ似ているというパターンは結構あるのですが、
それを取り上げるとキリがなくなるので・・・
またいつかにしようかな。
000

またねぇ!
Posted by guitarbird at 22:45
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