2015年12月03日
The Tide Is High ブロンディ
01

The Tide Is High
Blondie
(1980)
ブロンディ「夢見るNo1」、今日はこの曲のお話です。
洋楽以外のテレビ番組で洋楽が流れてくると嬉しくなる。
この曲もそのひとつ、しかも地上波NHKの番組でした。
NHK毎週日曜日8時25分から放送の「サキドリ↑」がその番組。
ジョン・カビラと片山千恵子アナが司会。
経済の最前線で起こっている事をバラエティ形式で紹介するもので、
楽しみながら日本の「底力」を感じられる番組です。
僕は基本日曜日仕事ですが、出勤が遅い日は、
朝7時のニュース、7時45分からの「さわやか自然百景」の流れで
そのままテレビをつけて観ています。
ジョン・カビラが最初ミスマッチ感覚だったのですが、
今はそのミスマッチ感覚がむしろこの番組の味だと思っています。
片山アナの小芝居も毎回和みます、多少恥ずかしいですが(笑)。
11月29日は「あなたの知らないニッポンのすし最前線」。
話題そのものが興味深くて、例えば日本の料理学校に
寿司職人養成講座に外国からの受講者が増えていたり、
築地のすし店で外国人向けに自分で寿司を握る体験コースがあり
人気を博している、など。
回転ずしで「回らない」店が増えている、という話題もありました。
客がタッチパネルで注文したものが鉄道車両を模した皿にのって
客のテーブルまで直接運ばれるというもの。
注文に直接答えられて対応が早いことと、回転していると客がとらずに
廃棄される率が高くなるのを抑えるために考案されたシステムで、
僕はまだ見たことがないけれど、これから増えていくだろうとのこと。
また、家で寿司を簡単につくれる冷凍のしゃりがあるのは知らなくて、
どこかで見つけたら買って自分で作ってみたい、と思ったり。
番組は毎回最後に、ジョン・カビラがその話題にちなんだ
洋楽曲をかけて終わります。
この日は、回転ずしの「潮目」が変わってきていることにかけて、
「潮目」="tide"で、ブロンディのThe Tide Is Highがかかりました。
寿司だから海、海に潮、というロック的ダブルミーニングでもあるのは
さすがジョン・カビラ上手い、と。
そもそもこの曲が大好きなので、いい気分で出勤しました。
まあ、NHKで地上波だからかかるのは有名な曲ばかりですが、
それでもやっぱり洋楽バカとしては嬉しいのです。
だから今週はこの曲をよく口ずさみ、時々ギターを弾いています。
◇
The Tide Is Highはブロンディが1980年に発表したアルバム
からのシングルとしてリリース。
邦題「夢見るNo.1」、まさにビルボード誌No.1を獲得しました。
この邦題は、以下の歌い出しの歌詞
"The Tide is high but I'm holdin' on,
I'm gonna be your number one”
からとられたものですが、なかなかいい邦題だと思います。
静かだけど恋い焦がれたものを歌っていく
この曲の背景を『ビルボード・ナンバー1・ヒット』(下)(音楽之友社)
より引用して紹介します。
なお、引用者は適宜改行や表記変更などを行っています。
***
デボラ・ハリーの言葉。
「ロンドンにいた時、誰かがくれたテープに入っていた曲だったの。
私もだけど(メンバーの)クリスがメロディをとても気に入って、
とりあげることに決めたの。
絶対にヒットする曲だと思ったわ。
美しいメロディで、オリジナルはハーモニーも
とてもエキサイティングだった」
作者はジョン・ホルト。
オリジナルはジョンをリードシンガーにフィーチャーした
ジャマイカのバンド、パラゴンズだった。
ブロンディのヴァージョンも、3人のパーカッショニストとストリングス、
ホーンのアレンジを加えてウェスト・インディーズ風のサウンドで、
パラゴンズのオリジナルに似た出来であり、
過去のブロンディの曲とは異なるタイプの曲だった。
1981年1月31日にブロンディ3曲目のNo.1曲となった。
***
ここで曲いきます。
ビデオクリップは相変わらず(!?)ブロンディらしい、
ちょっとばかり意味不明な、ストーリーでもないイメージでもない
映像になっていますね。
黒い甲冑はダース・ベイダーのイメージかな。
まあ、ブロンディは茶目っ気があってちょっと変、
というパブリックイメージのバンドだったのでしょうね。
曲は、オリジナルがまあいってみれば本物のレゲェですが、
この曲を聴くと、妙な言い方ですが、ブロンディというバンドは
「本物の偽物」だったんだなと思います。
別の言い方をすれば「ものまねが上手い」というか。
イントロだけ聴くと本物のレゲェだけど、デボラ・ハリーが
歌い始めると、ああこれはロックなんだなと分かる。
分かっていて騙される快感というか。
この曲は他とは違うと書いてありますが、
ブロンディの音楽の魅力はそこなのでしょうね。
別のNo.1ヒット曲Raptureではラップを取り入れていますが、
本物っぽい上手さはないけれど自分たちのものにしているし。
だから「本格派」が好きな人には響かない。
曲がいいので聴きやすくてヒット曲は多い、というバンドですね。
しかしよく聴くと、イントロはジャマイカのスティールドラム風に
普通のドラムスで叩いているのが分かります。
ここを本物のスティールドラムでやってしまうとブロンディじゃない。
そこは自身でもよく分かっていたのでしょうね。
もうひとつ、ブロンディがやると、レゲェというかカリプソですね。
本場ジャマイカではなく、メキシコのアカプルコを思い浮べます。
もちろん、行ったことはないのですが、知り合いがアカプルコに
行った時の話をしてくれた時なぜか僕はこの曲を思い浮かべ、
そうかなるほどそういうことだったのか、と思いました。
まあ、これは僕の勝手な妄想かもしれないですが、でも、
ジャマイカのしんどさよりはリゾートのアカプルコに合う、という感じ。
しかしそれにしてもこの曲はデボラの言う通り歌メロがいい。
しかも、イントロに出てくるブラスの旋律がまたよくて、
僕はもうここから口ずさんだり口笛吹いたりしています。
特にブラスの旋律の2小節目の音が低くなるところが好き。
コーラスも楽しげでいいですね。
パーティバンドというか、雰囲気盛り上げるのは上手そうです。
最後コーダの部分、"high"の部分で声をひねったように
音を上げて歌うのは、コケティッシュさを出しているところですね。
さらに、今回この曲をギターで弾いてみて気づきました。
コードが3つしかないんですね。
B(1小節)、E(2拍)、F#(2拍)、I-IV-Vのコードの繰り返しで、
"No.1”と伸ばして歌うところだけE(1小節)、F#(1小節)に変るだけ。
ただこれ、ネットで調べるとA-D-Eになっているのですが、
レコードを聴いて合わせるとキィがBになっています。
カポ2フレットでAということなのかな。
ただ、レゲェだから「んっカッんっカッ」とリズムを刻むわけで、
開放弦コードよりバレーコードの方がカッティングしやすいので、
カポしないでBの方がいいのではないかな、というのは僕の考え。
まあそれでもEは開放弦コードではあるのですが。
さて、ここでオリジナルのジョン・ホルトのヴァージョン。
実は僕も今回初めて聴きました。
画面が揺れていて見にくかったでしょうか。
作成者は、レゲェっぽく揺らしたかったのかな(笑)。
オリジナルはキィが低い。
もしやと思いギターで合わせると、Aだった。
そうか、ネットのブロンディのがAなのはそのせいなのか。
やはりオリジナルはスティールドラム使ってますね。
ブロンディのデボラ・ハリーが"I'm not a kind of girl"と
歌っている部分は「歌手と歌詞の性の一致の法則」により
ここでは"a kind of man"になっています。
しかしいちばんの違いは、ブロンディの印象的な
イントロのブラスの旋律がないこと。
そうか、あの旋律はブロンディのものだったんだ。
僕はそこが好きなので、この曲はカヴァーの勝ち、ですね。
もちろんオリジナルには敬意を表するものですが。
02

ブロンディのThe Tide Is High、発表されたのは1980年だから、
年代で区切ればこれは80年代の曲ということになります。
しかしブロンディの属性は1970年代だと思う。
だからこの曲、僕の中では、80年代ソングと言われると微妙に違う。
この曲の頃はまだ洋楽を聴いていなくてリアルタイムで知らない
という個人的な体験もそう感じさせるところです。
そう、この曲は、ビートルズを聴き始めた中2の頃に、
少し前にヒットしていた曲としてラジオで知りました。
ただ、最初から好きだったわけではなく、
なんだか面白い曲だなあ、と、最初は思っただけでした。
多分洋楽に慣れていなくて、特にレゲェがそうだったのだと。
大学時代にラジオで聴いて、むむっこんないい曲だったかと思い、
すぐにベスト盤CDを買ったのが、僕の聴き始めでした。
ところで。
この曲はビルボード誌における535曲目のNo.1ヒットですが、
そのひとつ前、534曲目のNo.1ヒットが
ジョン・レノン (Just Like) Starting Overだったのです。
ジョンのその曲は、1980年12月27日から5週間No.1でした。
そう、あの1980年12月8日の後のことでした。
そう思うと感慨深いものがありますね。
ましてや、「その日」が近づいているこのタイミングでもあるし。
断っておきますが、これはまったくの偶然。
ただNHKで観て聴いた曲を記事にしただけのことですから。
ちなみに、ブロンディの次、536曲目のNo.1は何かといえば、
クール&ザ・ギャング Celebrationと、これは余談でした。
最後は今日の3ショット。
03

マーサが今日はポーラを踏み台にしていました(笑)。
今日は予報通りひどい雨。
水が乗った氷の上を歩くのは大変でした。

The Tide Is High
Blondie
(1980)
ブロンディ「夢見るNo1」、今日はこの曲のお話です。
洋楽以外のテレビ番組で洋楽が流れてくると嬉しくなる。
この曲もそのひとつ、しかも地上波NHKの番組でした。
NHK毎週日曜日8時25分から放送の「サキドリ↑」がその番組。
ジョン・カビラと片山千恵子アナが司会。
経済の最前線で起こっている事をバラエティ形式で紹介するもので、
楽しみながら日本の「底力」を感じられる番組です。
僕は基本日曜日仕事ですが、出勤が遅い日は、
朝7時のニュース、7時45分からの「さわやか自然百景」の流れで
そのままテレビをつけて観ています。
ジョン・カビラが最初ミスマッチ感覚だったのですが、
今はそのミスマッチ感覚がむしろこの番組の味だと思っています。
片山アナの小芝居も毎回和みます、多少恥ずかしいですが(笑)。
11月29日は「あなたの知らないニッポンのすし最前線」。
話題そのものが興味深くて、例えば日本の料理学校に
寿司職人養成講座に外国からの受講者が増えていたり、
築地のすし店で外国人向けに自分で寿司を握る体験コースがあり
人気を博している、など。
回転ずしで「回らない」店が増えている、という話題もありました。
客がタッチパネルで注文したものが鉄道車両を模した皿にのって
客のテーブルまで直接運ばれるというもの。
注文に直接答えられて対応が早いことと、回転していると客がとらずに
廃棄される率が高くなるのを抑えるために考案されたシステムで、
僕はまだ見たことがないけれど、これから増えていくだろうとのこと。
また、家で寿司を簡単につくれる冷凍のしゃりがあるのは知らなくて、
どこかで見つけたら買って自分で作ってみたい、と思ったり。
番組は毎回最後に、ジョン・カビラがその話題にちなんだ
洋楽曲をかけて終わります。
この日は、回転ずしの「潮目」が変わってきていることにかけて、
「潮目」="tide"で、ブロンディのThe Tide Is Highがかかりました。
寿司だから海、海に潮、というロック的ダブルミーニングでもあるのは
さすがジョン・カビラ上手い、と。
そもそもこの曲が大好きなので、いい気分で出勤しました。
まあ、NHKで地上波だからかかるのは有名な曲ばかりですが、
それでもやっぱり洋楽バカとしては嬉しいのです。
だから今週はこの曲をよく口ずさみ、時々ギターを弾いています。
◇
The Tide Is Highはブロンディが1980年に発表したアルバム
からのシングルとしてリリース。
邦題「夢見るNo.1」、まさにビルボード誌No.1を獲得しました。
この邦題は、以下の歌い出しの歌詞
"The Tide is high but I'm holdin' on,
I'm gonna be your number one”
からとられたものですが、なかなかいい邦題だと思います。
静かだけど恋い焦がれたものを歌っていく
この曲の背景を『ビルボード・ナンバー1・ヒット』(下)(音楽之友社)
より引用して紹介します。
なお、引用者は適宜改行や表記変更などを行っています。
***
デボラ・ハリーの言葉。
「ロンドンにいた時、誰かがくれたテープに入っていた曲だったの。
私もだけど(メンバーの)クリスがメロディをとても気に入って、
とりあげることに決めたの。
絶対にヒットする曲だと思ったわ。
美しいメロディで、オリジナルはハーモニーも
とてもエキサイティングだった」
作者はジョン・ホルト。
オリジナルはジョンをリードシンガーにフィーチャーした
ジャマイカのバンド、パラゴンズだった。
ブロンディのヴァージョンも、3人のパーカッショニストとストリングス、
ホーンのアレンジを加えてウェスト・インディーズ風のサウンドで、
パラゴンズのオリジナルに似た出来であり、
過去のブロンディの曲とは異なるタイプの曲だった。
1981年1月31日にブロンディ3曲目のNo.1曲となった。
***
ここで曲いきます。
ビデオクリップは相変わらず(!?)ブロンディらしい、
ちょっとばかり意味不明な、ストーリーでもないイメージでもない
映像になっていますね。
黒い甲冑はダース・ベイダーのイメージかな。
まあ、ブロンディは茶目っ気があってちょっと変、
というパブリックイメージのバンドだったのでしょうね。
曲は、オリジナルがまあいってみれば本物のレゲェですが、
この曲を聴くと、妙な言い方ですが、ブロンディというバンドは
「本物の偽物」だったんだなと思います。
別の言い方をすれば「ものまねが上手い」というか。
イントロだけ聴くと本物のレゲェだけど、デボラ・ハリーが
歌い始めると、ああこれはロックなんだなと分かる。
分かっていて騙される快感というか。
この曲は他とは違うと書いてありますが、
ブロンディの音楽の魅力はそこなのでしょうね。
別のNo.1ヒット曲Raptureではラップを取り入れていますが、
本物っぽい上手さはないけれど自分たちのものにしているし。
だから「本格派」が好きな人には響かない。
曲がいいので聴きやすくてヒット曲は多い、というバンドですね。
しかしよく聴くと、イントロはジャマイカのスティールドラム風に
普通のドラムスで叩いているのが分かります。
ここを本物のスティールドラムでやってしまうとブロンディじゃない。
そこは自身でもよく分かっていたのでしょうね。
もうひとつ、ブロンディがやると、レゲェというかカリプソですね。
本場ジャマイカではなく、メキシコのアカプルコを思い浮べます。
もちろん、行ったことはないのですが、知り合いがアカプルコに
行った時の話をしてくれた時なぜか僕はこの曲を思い浮かべ、
そうかなるほどそういうことだったのか、と思いました。
まあ、これは僕の勝手な妄想かもしれないですが、でも、
ジャマイカのしんどさよりはリゾートのアカプルコに合う、という感じ。
しかしそれにしてもこの曲はデボラの言う通り歌メロがいい。
しかも、イントロに出てくるブラスの旋律がまたよくて、
僕はもうここから口ずさんだり口笛吹いたりしています。
特にブラスの旋律の2小節目の音が低くなるところが好き。
コーラスも楽しげでいいですね。
パーティバンドというか、雰囲気盛り上げるのは上手そうです。
最後コーダの部分、"high"の部分で声をひねったように
音を上げて歌うのは、コケティッシュさを出しているところですね。
さらに、今回この曲をギターで弾いてみて気づきました。
コードが3つしかないんですね。
B(1小節)、E(2拍)、F#(2拍)、I-IV-Vのコードの繰り返しで、
"No.1”と伸ばして歌うところだけE(1小節)、F#(1小節)に変るだけ。
ただこれ、ネットで調べるとA-D-Eになっているのですが、
レコードを聴いて合わせるとキィがBになっています。
カポ2フレットでAということなのかな。
ただ、レゲェだから「んっカッんっカッ」とリズムを刻むわけで、
開放弦コードよりバレーコードの方がカッティングしやすいので、
カポしないでBの方がいいのではないかな、というのは僕の考え。
まあそれでもEは開放弦コードではあるのですが。
さて、ここでオリジナルのジョン・ホルトのヴァージョン。
実は僕も今回初めて聴きました。
画面が揺れていて見にくかったでしょうか。
作成者は、レゲェっぽく揺らしたかったのかな(笑)。
オリジナルはキィが低い。
もしやと思いギターで合わせると、Aだった。
そうか、ネットのブロンディのがAなのはそのせいなのか。
やはりオリジナルはスティールドラム使ってますね。
ブロンディのデボラ・ハリーが"I'm not a kind of girl"と
歌っている部分は「歌手と歌詞の性の一致の法則」により
ここでは"a kind of man"になっています。
しかしいちばんの違いは、ブロンディの印象的な
イントロのブラスの旋律がないこと。
そうか、あの旋律はブロンディのものだったんだ。
僕はそこが好きなので、この曲はカヴァーの勝ち、ですね。
もちろんオリジナルには敬意を表するものですが。
02

ブロンディのThe Tide Is High、発表されたのは1980年だから、
年代で区切ればこれは80年代の曲ということになります。
しかしブロンディの属性は1970年代だと思う。
だからこの曲、僕の中では、80年代ソングと言われると微妙に違う。
この曲の頃はまだ洋楽を聴いていなくてリアルタイムで知らない
という個人的な体験もそう感じさせるところです。
そう、この曲は、ビートルズを聴き始めた中2の頃に、
少し前にヒットしていた曲としてラジオで知りました。
ただ、最初から好きだったわけではなく、
なんだか面白い曲だなあ、と、最初は思っただけでした。
多分洋楽に慣れていなくて、特にレゲェがそうだったのだと。
大学時代にラジオで聴いて、むむっこんないい曲だったかと思い、
すぐにベスト盤CDを買ったのが、僕の聴き始めでした。
ところで。
この曲はビルボード誌における535曲目のNo.1ヒットですが、
そのひとつ前、534曲目のNo.1ヒットが
ジョン・レノン (Just Like) Starting Overだったのです。
ジョンのその曲は、1980年12月27日から5週間No.1でした。
そう、あの1980年12月8日の後のことでした。
そう思うと感慨深いものがありますね。
ましてや、「その日」が近づいているこのタイミングでもあるし。
断っておきますが、これはまったくの偶然。
ただNHKで観て聴いた曲を記事にしただけのことですから。
ちなみに、ブロンディの次、536曲目のNo.1は何かといえば、
クール&ザ・ギャング Celebrationと、これは余談でした。
最後は今日の3ショット。
03

マーサが今日はポーラを踏み台にしていました(笑)。
今日は予報通りひどい雨。
水が乗った氷の上を歩くのは大変でした。
Posted by guitarbird at 21:29
│洋楽名曲集
この記事へのコメント
自分にとっては「気付いたら既に知っていた」曲の一つです。
恐らくリアルタイムで何度も聴く機会があって、しかし誰の何て曲かまでは思慮の外…だったのでしょう。
オリジナルは今回が初聴でした。
さて改めてブロンディ版を聴いてみると、曲の雰囲気がキッド・クレオール&ザ・ココナッツによく似ていると感じました。
そう言えば、双方の活動拠点はNYですね。
Dr.バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドを経たオーガスト・ダーネルが、キッド・クレオールとして世に出たのが確か1980年頃だったので、ブロンディ側が新税キッドの存在(若しくは79年サヴァンナ・バンド解散)に触発されて先取りしたのか?とも思えました。
恐らくリアルタイムで何度も聴く機会があって、しかし誰の何て曲かまでは思慮の外…だったのでしょう。
オリジナルは今回が初聴でした。
さて改めてブロンディ版を聴いてみると、曲の雰囲気がキッド・クレオール&ザ・ココナッツによく似ていると感じました。
そう言えば、双方の活動拠点はNYですね。
Dr.バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドを経たオーガスト・ダーネルが、キッド・クレオールとして世に出たのが確か1980年頃だったので、ブロンディ側が新税キッドの存在(若しくは79年サヴァンナ・バンド解散)に触発されて先取りしたのか?とも思えました。
Posted by 鬼若子 at 2015年12月05日 02:40
鬼若子さん、こんにちわ
そういう曲はやはりたくさんありますよね。
CMで流れていたというのは別にしても、やっぱりラジオや街角で
流れているのを聞くでもなしに耳にしているものが、
残ることもあるのでしょうね。
オリジナルは私も初めて聴きましたが、不論ディの当時の
ロンドンではレゲェやスカが流行っていたんだろうな、
ということも想像されました。
ところで、キッド・クレオール&ザ・ココナッツというのは
申し訳ない、私は名前すら初めて聞きました。
その前のバンドもだから知りませんでした。
機会があれば聴いてみたいと思います。
その上でその考察はなるほどと思いました。
話は一応関係ある方向に逸れますが、先日の「ベストヒットUSA」では
トーキング・ヘッズを「アート」の側から追求していた
ミニ特集をしていて、なるほどそういう視点なのかと思いました。
彼らもNYですが、私は70年代後半のNYを今までほとんど
追いかけてきていなかったことに、今回の書き込みを読んで、
再認識しました。
NYといえばビリー・ジョエルやポール・サイモンというのは、
それより昔の話なのでしょうね、きっと(笑)。
そういう曲はやはりたくさんありますよね。
CMで流れていたというのは別にしても、やっぱりラジオや街角で
流れているのを聞くでもなしに耳にしているものが、
残ることもあるのでしょうね。
オリジナルは私も初めて聴きましたが、不論ディの当時の
ロンドンではレゲェやスカが流行っていたんだろうな、
ということも想像されました。
ところで、キッド・クレオール&ザ・ココナッツというのは
申し訳ない、私は名前すら初めて聞きました。
その前のバンドもだから知りませんでした。
機会があれば聴いてみたいと思います。
その上でその考察はなるほどと思いました。
話は一応関係ある方向に逸れますが、先日の「ベストヒットUSA」では
トーキング・ヘッズを「アート」の側から追求していた
ミニ特集をしていて、なるほどそういう視点なのかと思いました。
彼らもNYですが、私は70年代後半のNYを今までほとんど
追いかけてきていなかったことに、今回の書き込みを読んで、
再認識しました。
NYといえばビリー・ジョエルやポール・サイモンというのは、
それより昔の話なのでしょうね、きっと(笑)。
Posted by guitarbird
at 2015年12月05日 11:55

再び失礼します。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツは日本の米米クラブに多大な影響を与えたグループなので、同じ洋楽好きでも知ってる人は知っていて、知らない人は全く知らない存在なのかも知れませんね。
実はグループの編成自体、米米はキッドの模倣だったりするんです。
ジゴロ風のリード・ヴォーカリスト、その召使役っぽいサブ、セクシーお姉ちゃんコーラス隊、そしてホーン隊も備えたビッグ・バンド形式。
因みに、グループを女人禁制なギャング風にアレンジして更に、コストがかかるホーン隊の代わりにキーボード2名体制とした変則少数編成が、ミネアポリスのザ・タイムです。
そして、ホーンの代わりにシンセを多用する発想の大元は、恐らくプリンスその人でしょう。
で、キッドことオーガスト・ダーネルの古巣Dr.バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドは、確かguitarbirdさんも少なくとも1曲はカヴァーでお聴きになった事があるはず。
かなり印象は薄いでしょうけど、グロリア・エステファンの94年『HOLD ME THRILL ME KISS ME』収録「Cherchez La Femme」です。
とまぁ、何事も己の守備範囲へ持って行こうと脇道に逸れまくるのが自分の悪癖ではありますが(笑)、そのついでに言わせて頂けるなら、御指摘トーキング・ヘッズのアート性は、80年代前半にP.ファンクの重鎮バーニー・ウォーレルを準メンバーとして招聘した事も大きいのかも知れません。
バーニーは、ジュリアード音楽院で学んだ絶対音感の天才ですからね。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツは日本の米米クラブに多大な影響を与えたグループなので、同じ洋楽好きでも知ってる人は知っていて、知らない人は全く知らない存在なのかも知れませんね。
実はグループの編成自体、米米はキッドの模倣だったりするんです。
ジゴロ風のリード・ヴォーカリスト、その召使役っぽいサブ、セクシーお姉ちゃんコーラス隊、そしてホーン隊も備えたビッグ・バンド形式。
因みに、グループを女人禁制なギャング風にアレンジして更に、コストがかかるホーン隊の代わりにキーボード2名体制とした変則少数編成が、ミネアポリスのザ・タイムです。
そして、ホーンの代わりにシンセを多用する発想の大元は、恐らくプリンスその人でしょう。
で、キッドことオーガスト・ダーネルの古巣Dr.バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドは、確かguitarbirdさんも少なくとも1曲はカヴァーでお聴きになった事があるはず。
かなり印象は薄いでしょうけど、グロリア・エステファンの94年『HOLD ME THRILL ME KISS ME』収録「Cherchez La Femme」です。
とまぁ、何事も己の守備範囲へ持って行こうと脇道に逸れまくるのが自分の悪癖ではありますが(笑)、そのついでに言わせて頂けるなら、御指摘トーキング・ヘッズのアート性は、80年代前半にP.ファンクの重鎮バーニー・ウォーレルを準メンバーとして招聘した事も大きいのかも知れません。
バーニーは、ジュリアード音楽院で学んだ絶対音感の天才ですからね。
Posted by 鬼若子 at 2015年12月07日 02:55
鬼若子さん、こんにちわ
詳しいお話をありがとうございます。
米米クラブはさすがに知ってます(曲は知らないけれど)。
東京にいた頃に、従妹がファンで、解散コンサートを観に友だちと
東京ドームに来た時に会食したことがあります。
ザ・タイムの話でホーンの代わりにキーボードというのは、
80年代らしいところなのでしょうね。
ホーンの代わりにキーボードというのは、確か「プリンス論」でも
ちょっとだけ書かれていたような記憶があります。
そういえばエリック・クラプトンのBEHIND THE SUNに
エディ・フロイドのKnock On Woodが入っていますが、
プロデュースしたフィル・コリンズがあの素晴らしホーンを
キーボードでやってしまったことで当時かなり非難されたそうで。
まあ、或る意味本物を使わないのはロックともいえますが。
グロリアのそのアルバムは割とよく聴いた、くらいですが、
申し訳ない、その曲は覚えていませんでした。
ただ、今そらで思い出せないけど、聴けば分かるかと。
もう20年以上聴いてない、と思ったけど、そうだ、グロリアのそれ、
ボズ・スキャッグスがMAMPISでLove On A Two Way Streetを
歌っていて、あれどこかで聴いたことがある曲だと思いつつ思い出せず、
検索したところグロリアのそれだったと分かり、CD出してきて
1回だけ通して久し振りに聴きました、一昨年のことです。
余談、最近、久し振りに聴いたアルバムで、「えっこんな曲あったっけ?」
というのが結構あるので、自分も齢を取ったなあと思います。
ただ、それが、二十歳より前に聴いたものではほとんどなくて、
人間の記憶力ってどうなっているんだろうって思います。
トーキング・ヘッズの件ですが、音楽が「基」ではないのは、
私が微妙に違和感を覚えていたところだったので、
なるほどそういうことだったのかと思いました。
曲はいいんですよね、いい曲多いし、STOP MAKING SENSE
のようにはじめっから劇として提示されると受け入れられますが、
アルバムとして聴くと何かが微妙に違う、と思ってました。
昔渋谷陽一が、本物の黒人ベーシストを入れるのはロックじゃない
と書いて評論家の間にいろいろあったそうですが、それはそれとして、
それとも違う何かでした。
でもうひとついえば、自分がTRUE STORIESが好きなのは、
あのアルバムはバンドらしい音作りだからだとも思いました。
で、Pファンクの重鎮を招いていたことも知りませんでした。
ヘッズは映像好きでよく見ますが、アルバムは今まで
...SENSE以降のしかまともに聴いてこなかったので
ほとんど何も知らないに等しいのです。
いつもいろいろとお話をありがとうございます。
詳しいお話をありがとうございます。
米米クラブはさすがに知ってます(曲は知らないけれど)。
東京にいた頃に、従妹がファンで、解散コンサートを観に友だちと
東京ドームに来た時に会食したことがあります。
ザ・タイムの話でホーンの代わりにキーボードというのは、
80年代らしいところなのでしょうね。
ホーンの代わりにキーボードというのは、確か「プリンス論」でも
ちょっとだけ書かれていたような記憶があります。
そういえばエリック・クラプトンのBEHIND THE SUNに
エディ・フロイドのKnock On Woodが入っていますが、
プロデュースしたフィル・コリンズがあの素晴らしホーンを
キーボードでやってしまったことで当時かなり非難されたそうで。
まあ、或る意味本物を使わないのはロックともいえますが。
グロリアのそのアルバムは割とよく聴いた、くらいですが、
申し訳ない、その曲は覚えていませんでした。
ただ、今そらで思い出せないけど、聴けば分かるかと。
もう20年以上聴いてない、と思ったけど、そうだ、グロリアのそれ、
ボズ・スキャッグスがMAMPISでLove On A Two Way Streetを
歌っていて、あれどこかで聴いたことがある曲だと思いつつ思い出せず、
検索したところグロリアのそれだったと分かり、CD出してきて
1回だけ通して久し振りに聴きました、一昨年のことです。
余談、最近、久し振りに聴いたアルバムで、「えっこんな曲あったっけ?」
というのが結構あるので、自分も齢を取ったなあと思います。
ただ、それが、二十歳より前に聴いたものではほとんどなくて、
人間の記憶力ってどうなっているんだろうって思います。
トーキング・ヘッズの件ですが、音楽が「基」ではないのは、
私が微妙に違和感を覚えていたところだったので、
なるほどそういうことだったのかと思いました。
曲はいいんですよね、いい曲多いし、STOP MAKING SENSE
のようにはじめっから劇として提示されると受け入れられますが、
アルバムとして聴くと何かが微妙に違う、と思ってました。
昔渋谷陽一が、本物の黒人ベーシストを入れるのはロックじゃない
と書いて評論家の間にいろいろあったそうですが、それはそれとして、
それとも違う何かでした。
でもうひとついえば、自分がTRUE STORIESが好きなのは、
あのアルバムはバンドらしい音作りだからだとも思いました。
で、Pファンクの重鎮を招いていたことも知りませんでした。
ヘッズは映像好きでよく見ますが、アルバムは今まで
...SENSE以降のしかまともに聴いてこなかったので
ほとんど何も知らないに等しいのです。
いつもいろいろとお話をありがとうございます。
Posted by guitarbird
at 2015年12月07日 11:35

鬼若子さん、追伸ですが、グロリア・エステファンについて、
この秋くらいからグロリアのアルバムを聴き返してみようと
なんとなく心の中にそういう流れができています。
ただ家に帰ると忘れたり、いろいろあって聴けていないですが、
せっかくなので先ほど棚からそのCD出してきました。
で、なぜそういう流れが出来たかというとこれが申し訳ないというか、
8月に「アブラゼミ」を見てグロリアの空耳を思い出して、
ということでした・・・(笑)。
ちなみに私はDESTINYをいちばんよく聴きました。
この秋くらいからグロリアのアルバムを聴き返してみようと
なんとなく心の中にそういう流れができています。
ただ家に帰ると忘れたり、いろいろあって聴けていないですが、
せっかくなので先ほど棚からそのCD出してきました。
で、なぜそういう流れが出来たかというとこれが申し訳ないというか、
8月に「アブラゼミ」を見てグロリアの空耳を思い出して、
ということでした・・・(笑)。
ちなみに私はDESTINYをいちばんよく聴きました。
Posted by guitarbird
at 2015年12月07日 20:19

guiterbird さん、こんばんは。
おおっ!キッド・クレオール&ザ・ココナッツですね!
フィル・コリンズが主題歌を担当した映画「Against All Odds」(邦題:カリブの熱い夜)の中で、彼らのライブ・パフォーマンスのシーンがあり、勿論サントラにもその曲「My Male Curiosity」が収録されています。またキッド・クレオール&ザ・ココナッツは80年代に日本のCMにも登場していたと思います。
私の勝手なイメージだと、キッド・クレオールは軟派なジェームズ・ブラウンという感じでしょうか。
懐かしく思い出させてもらいました。
鬼若子さんにも感謝です。
おおっ!キッド・クレオール&ザ・ココナッツですね!
フィル・コリンズが主題歌を担当した映画「Against All Odds」(邦題:カリブの熱い夜)の中で、彼らのライブ・パフォーマンスのシーンがあり、勿論サントラにもその曲「My Male Curiosity」が収録されています。またキッド・クレオール&ザ・ココナッツは80年代に日本のCMにも登場していたと思います。
私の勝手なイメージだと、キッド・クレオールは軟派なジェームズ・ブラウンという感じでしょうか。
懐かしく思い出させてもらいました。
鬼若子さんにも感謝です。
Posted by masaki at 2015年12月07日 20:23
masakiさん、こんばんわ
おお、なるほど、ご存じなのですね。
フィルのその曲はもちろん知っていますが、映画は観たことがなく、
サントラも買っていないのでやはりまったく知りませんでした。
CMに出ていたのもまったく知りませんでした。
まあ、同じ時代に音楽を聴いていても、まったく同じものを見聴き
していたわけではないので、そういうことはありますよね。
まあ、私はどちらかというと偏っていて知らない方ですが・・・
話は逸れますが、フィル・コリンズのそれは当時テレビで
誰か女性タレントに、こんな素敵な歌を歌ってる人がこんな顔・・・
という取り上げられ方をしていたのを覚えています。
おお、なるほど、ご存じなのですね。
フィルのその曲はもちろん知っていますが、映画は観たことがなく、
サントラも買っていないのでやはりまったく知りませんでした。
CMに出ていたのもまったく知りませんでした。
まあ、同じ時代に音楽を聴いていても、まったく同じものを見聴き
していたわけではないので、そういうことはありますよね。
まあ、私はどちらかというと偏っていて知らない方ですが・・・
話は逸れますが、フィル・コリンズのそれは当時テレビで
誰か女性タレントに、こんな素敵な歌を歌ってる人がこんな顔・・・
という取り上げられ方をしていたのを覚えています。
Posted by guitarbird
at 2015年12月07日 20:34
