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2017年05月29日

今月の読書2017年5月号

01
今月の読書2017年5月号

今月の読書2017年5月号

先月は2冊しか読了できず、記事を上げませんでした。
断りがなかったですが、申し訳ないです。

今月は4冊、先月からの分を含めてですが、
まあ結局は月2冊しか読了できなかったわけで・・・

能書きはともかくもう進みます。




☆1冊目


実践 日本人の英語
マーク・ピーターゼン
岩波新書


この本を途中まで読んだところで、派生する話題として
「洋楽におけるマイフレンド問題」という記事(こちら)を上げました。
この本では、分かっているようで意識と無意識の間にあった
英語の常識を確認することができました。
正直、読んでいて「へえそうだったんだ」というよりは、
「なんとなくそう思っていた」ということがほとんどでしたが、
でもやはり本を読むことの利点は、なんとなく思っていたことを
文字として読んで理解し頭に固着させることだと
あらためて思いました。
もちろん、へえそうだったんだという事例もあって、例えば
"Staff Only"という日本でもよく使われる表現。
これ、厳密に文法的にいえば間違いだだそうで、
"only"という単語は必ずそれが修飾する言葉の前につくのが鉄則、
だから"Only Staff"となる、はず。
でもじゃあなぜ大丈夫なのかといえば、レトリックとして
認められているということなのだそうです。
まあこの場合単語2つしかないので、意味を取り違うことは
ほとんど想定できないので問題ないのでしょうね。
あと、洋楽歌詞好き人間として言わせてもらえば、
"Staff Only"の方が語呂がいいですよね(笑)。
ついでにいえば"only"の発音は「オンリー」では通じない
無理矢理カタカナで書くと「おぅんりぃ」になる。
この本は日本語を英文に訳す勉強をしている大学生の授業を基に
書かれたものですが、この日本語英訳についても考えさせられた。
そう、「日本語を英語に訳す」のではなく、
「日本語で考えたことを英語で考え直してから文章にする」
という感覚で臨むとすんなりと英文が書けるようですね。
そこもなるほどと思いましたが、この本を読んでから、
何かを見るとそうする癖がだんだんとついてきました。
ただ、今の僕はその速度があまりにも遅くて鈍い。
だから使い物にならないでしょうね、現時点では(笑)。
ともかく、英語に興味がある人は必読本といえそうです。
と書いてしめようと思いましたが最後にもうひとつ。
この本、マーク・ピーターゼンさんは日本語で考えて書いている
らしいのですが、とてもそうは思えない。
下手な日本人よりよほどうまい、というか、この人より
日本語の文章が下手な日本人の方が多いのではないか、と。
この本はマーク・ピーターゼンさんが、日本に四半世紀以上住んで、
日本語のスキルがどれだけ上達したかを逆に読者に問いたい、
という思いもあったようで、すごい人だと思いました。



☆2冊目


TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
(TOEIC TEST 特急シリーズ)
TEX加藤
朝日新聞出版社


最近英語頭になったようで、続けてTOEICの問題集も読みました。
というか問題集だから、やりました、が正しいかな、今2回目。
さて、しかしやっぱりどうしても洋楽のことを考えてしまう(笑)。
さすがにTOEIC試験になると、歌詞に出てこない単語が多い。
もちろん歌詞のすべて知っているわけでは当然ないけれど、
歌詞はやはり日常的な生活感のある言葉が選ばれていて、
堅苦しい表現は英語ネイティヴの人も避けているのでしょうね。
(スティングみたいにあえて使いたがる人もいますが・・・)
でも幸か不幸か、単語そのものをまったく知らなかったという
単語は両手では収まらないくらいで、救われた気分になりました。
また、日本語に採り入れられていたり或いは日本で日常的に
カタカナ語として使われている単語も多かったですね。
中には和製英語的な「リニューアル」というものもあるけれど、
これはそもそも別の意味で使われていて、日本で外来語として
使われる意味の「リニューアル」とは少し違うのだそうで。
はては日本語では別の英語に置き換えられた外来語も
あったりして、言葉ってつくづく面白いと思いました。
そんなことを思うのも、問題集だけど、本の楽しさですね。
さて、3回読んだら全部覚えられるかな、挑戦しよう。



☆3冊目


鳥ってすごい!
樋口広芳
ヤマケイ新書


積読だったものが、やはり夏鳥が来たこの時期読みたくなりました。
樋口広芳さんの本は、結構難しいことを言っていると思うけれど、
難しいことを平易に説明しようというよりは、難しいことを
それなりに難しいまま伝えようとしているように感じました。
もちろん言葉遣いは(学者や役人とは違って)堅苦しくはないですが、
だから僕も何度も読み返すくだりがあったりしまして、でも、
それもまた読書の楽しみだと思いました。
樋口さんは、僕が中学で鳥に本格的に興味を持ち始めた頃、
既に鳥の本を多数書いたりテレビに出る人として有名だったので、
そこは無理に今風にしていないのが、僕は頼もしかったです。
中身は、鳥の体のつくりからはじまり、鳥の飛翔能力、
そして繁栄戦略など生態の基本を詳しく解説するもの。
僕がいちばん勉強になったのはカッコウ科の鳥たちの「托卵」。
例えば、カッコウ科の鳥たちは体の大きさ(ハトくらい)の割に
卵が小さいのは、他の鳥の巣の状況をうかがいながら自身の卵を
そこに産み落とすタイミングを見計らって行動しなければならない、
つまり自分のペースで産卵することができないので、すぐに対応
できるように卵が小さくなっているのだという。
もちろん托卵相手の卵より異様に大きいと気づかれて排除され
やすくなることもあるでしょうけれど、うまくできているものだと。
などなど、鳥の雑学は観察会でも話したりするので、これからも
まだまだ貪欲に取り入れてゆきたいと思っています。
今はそういう本が増えましたからね。
あ、でも、かといって買い過ぎも注意ですが(笑)。



☆4冊目


石田波郷集 ~朝日文庫 現代の俳句
石田波郷
朝日文庫


最後は俳句の本、絶版になったものをネット中古で購入。
とにかく俳句をたくさん読まなきゃ、今はそういう時期、というか
それをあまりしてこなかった反省から、買うだけ買って
積読ではなく棚の肥やしになっていたこれを引っ張り出しました。
石田波郷について、僕自身の勉強の意味も込め、
ウィキペディアより引用します。
なお、引用者は適宜表記変更などを施しています。

石田 波郷(いしだ はきょう
1913年(大正2年)3月18日 - 1969年(昭和44年)11月21日)
愛媛県出身の俳人。本名は哲大(てつお)。
水原秋桜子に師事、「馬酔木」に拠ったのち、「鶴」を創刊・主宰。
初期の青春性のあふれる叙情句からはじまり、
自己の生活を見つめる、人間性に深く根ざした作風を追求、
加藤楸邨、中村草田男らとともに人間探求派と呼ばれた。
昭和戦前に流行した新興俳句運動を批判し、
韻文精神の尊重を説き切れ字を重視。
戦中には結核を発病し、戦後は病と対峙する自身の生活を
題材とする境涯俳句を詠み続けた。


読むと、病気療養中の俳句はさすがに重たかったし、
いかにも日本文学的(=私小説的)だと思いましたが、
でも一方で事実の重みを大切にする人だと感じました。
感想はここまでにして、気に入った句を幾つか紹介します。

霜林俳句は切字響きけり
木葉木莵(このはずく)梧堂先生眠りけり
ジャズの音をふみ急ぎたる初時雨
夾竹桃戦後の病みな長し
風くれば檜原したたり山椒喰い
鷹の巣のひとり高志や芽立ち前


鳥に関する句が3句ありますが、梧堂先生とは、
日本野鳥の会の礎を築いた中西梧堂さんのことで、
石田波郷も師匠である水原秋櫻子とともに、中西梧堂主催の
日本で最初の探鳥会に参加したとのこと。
他1句めは俳句の魅力を俳句で説くユーモアがいい。
ジャズはまだ新鮮な魅力として世に広まった頃だったのでしょうね。
石田波郷は大好きな俳人になりました。
また他の人の句集も読みます。


続いて【guitarbirdの書架より】




鳥の巣の絵本
鈴木まもる
岩崎書店


やはり5月は鳥に忙しい時期。
エナガの巣は木の股に土や苔や蜘蛛の巣の糸などで
かためたドーム状のものであると聞き、持っていた
この本で確かめるのに出したところ、結局また読了。
先日記事にした「優しいホオジロ」(こちら)で書いた、
ホオジロは雌のみが巣造りをして雄は周りで囀りするだけ、
というのもこの本で(再度)読んでいたものですが、
それを実際に自分の目で確かめられたのは収穫でした。
やはり絵本は勉強になりますね。
秋には笹薮の中に入っていろいろな鳥音巣を探してみるつもりで、
その際にまたじっくりと読むというか見ることになるでしょう。





海野和男の昆虫撮影テクニック 増補改訂版
海野和男
誠文堂新光社


今年も本格的な昆虫撮影の季節が来ました。
となるとこれをまた引っ張り出す。
しかし、僕が買って読んだのは増補改訂になる前の版。
新版を書店でぱらぱらと見たところ、大きな違いはなさそうだけど、
でもやっぱり欲しくなる。
いや、我慢しよう・・・今年も葛藤が始まりました(笑)。



そして最後は積読候補(!?)




ヴェルディ オペラ変革者の素顔と作品
加藤浩子
平凡社新書


ヴェルディは好きですが、最近はオペラは聴いていない。
(今は家ではほとんど言葉がない音楽を聴いているので)。
でもまたいつか聴く時が来るだろうしそうなるとヴェルディのことを
知りたくなるだろうと、これをネットで見つけて買っておきました。
さて、それはいつのことになるかな。


もうあと50ページで読了する新書があるのですが、
それは今回取り上げないで、来月に話します。

来月はそれも含めてまた月5冊は読みたいです。


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今月の読書2017年5月号







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この記事へのコメント
ギターバードさん、おはようございます。

朝日文庫の波郷集、拙者も持ってます。
いまは手元にないのですが彼の発句の峻烈さが
懐かしいですねぇ、本棚からサルベージしてきて
読み返させてもらいまっせ(V)o¥o(V)

一昨日からグレッグ・オールマンを偲んで彼の
音源を聴きながら呑みまくってしまってるのですが
今朝も(;´・ω・) a hair of the dog しちゃってます('◇')ゞ

何時か向こうでオールマン兄弟のライブが観れたら
良いなあぁ合掌・・・


 白鷺の顎ひきしめて飛ぶは善し  誓子
Posted by ぽちわかや at 2017年05月30日 04:06
ぽちわかやさん、こんばんわ
朝日文庫のこれは今絶版ですが古本で帯付とか結構出てきます。
本体は黄ばんでいますが、古本で買うと気軽に読めるので
他にも数冊このシリーズを買いました、だからまた読みたいです。
ぽちわかやさんもお持ちなんですね。

グレッグ・オールマン。
その報に接したとき、弟がCDを出してきてかけたのが
映画『ブラック・レイン』のテーマ曲で、弟にとっては
グレッグ・オールマンといえばそれなのだそうです。
私もABB時代のを聴こうかと思います。
R.I.P.

誓子の俳句をありがとうございます。
白鷺のように舞って行ったんですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年05月30日 22:21
そうですね。わたしも先月札幌の警察署が舞台の佐々木譲氏のシリーズを読んでて書き込むつもりでしたが(笑)
本よりは、今は優先すべき事も多いのではと。

ベストヒットUSS[アデル エド・シーラン]の回のゲストが、1955年から渡米した国際的な外科医の加藤友朗氏で、ラジオのパーソナリティも務めてて英会話を洋楽曲の歌詞からレクチャーしてるらしくてアデルは、日本人歌手で言えば中島みゆきで、自分の弱さを歌詞にしてるって話してましたね。
そして、ナンバーワンの曲 エド・シーランの「Shape Of You」の歌詞の中で「ジュークボックスでバンダマン、ヴァン・モリソンの曲を二人でかけて踊る」という昔からのイギリスロックファンには、泣かせる渋い歌詞だと取り上げてて、小林さんも、頑固者のヴァン・モリソンについて説明してましたね♪
これで急にねこの曲好きになりました。(笑)
そして、NHK午後ラジで偶々エド・シーランを取り上げてて人物についても興味が出て来ました(^^♪日本も大好きなようですね。
覚えやすい曲だし、数ヵ月後に歌詞を確かめて歌っているかもです。

今、読んでる本三冊簡単に。
郷土の先輩、愛される変人、黒鉄ヒロシの
「色いろ花骨牌(カルタ)」麻雀が縁で知り合った、吉行淳之介、阿佐田哲也、園山俊二、柴田錬三郎さん達との楽しい交流。

「わたしのミステリー」逢坂剛。外国ミステリーや日本人作家について。佐々木譲、奥田英朗、誉田哲也についても的確な指摘は、流石。

よくばり!緑のカーテン サカタのタネ「緑カーテン」普及チーム 高知の陽射しは強烈ですからね。畑の横の駐車場に朝日対策でよしずとキュウリのカーテンを。

貴君ちは緑の木がカーテンになってましたね。
Posted by matsu at 2017年05月31日 23:11
おはようございます。

再びですが、ベストヒットUSAを USSと書いてるし(失笑) 読み直すと赤面の至りですが。

バンダマンのとこ歌詞が気になり調べると
♪put van the man on the jukebox
and then we start to dance ♫でした。

ヴァン・モリソンを久し振りに今夜は聴きながら
JIM BEAMのソーダ・レモン ハイボールにしよう(^^♪
Posted by matsu at 2017年06月01日 05:56
matsuさん、おはようございます
返信が遅れて申し訳ありません。
追伸もありがとうございます。
こちらにまとめて書かせていただきますね。

ベストヒットUSAのそれは私も観ました。
たまたまエド・シーランの新譜「÷」を注文した直後だったので、
ヴァン・モリソンが歌詞に出てくる話は嬉しかったです。
一緒に注文した他のものがまだ入っておらず、今月リリースだから
聴けるのはもう少し後になりますが楽しみです。

で、その話を聞いた時、「やはりか」という感覚がありました。
ひとつは、エド・シーランのように若くて既に定評がある
シンガーソングライターはやっぱりヴァン・モリソンが好きなんだ、と。
もうひとつ、エド・シーランはヴァン・モリソンの若い頃に
顔が似ていると私は思っているんですよね。
具に見ればそっくりということはないでしょうけれど、
なんかこう雰囲気が似ています。
特にヴァン・モリソンはBROWN EYED GIRLのリイシュー盤が
出て最近若い頃の写真を見たばかりなので余計に。

その2つで「やはりか」と思いました。

ところが、エド・シーラン。
前作の「×」も持っていますが、聴き込んだということはありません。
だからここでもエド・シーランはまだ一度も話していない。
なんだろう、前作、聴いていいなと思いました、思ったけど、
好きになれないというのとも違う、聴き込むことなく止まっています。
素直になれないのかな(笑)。
後は、聴き広げてゆく自信がないというのが、
偉そうにいえばそんな感じもしています。
もうひとついえば今は洋楽を聴くこと自体がかなり減っているので。
家ではほとんどクラシックばかり聴いていて、時々、
これ聴いてみようという洋楽のCDを出して聴くくらいになってます。
だから新しいものを受け入れる余裕がなくなっているのかな、と。
ひとまず新譜は着いたらずっとプレイヤーに入れておいて
聴き込んでみようとは思っています。

佐々木譲のそのシリーズは1冊持っているやつかな、
角川文庫のをブックオフで買いましたが未読です。

黒鉄ヒロシは高知出身でしたか。
そういえば最近録画で観た吉田類さんのが高知でした。

逢坂剛はもう何度言ったか分からないですが(笑)、
東京にいた頃職場の周りによく来ていたそうですが、
私は一度も見たことがありません。
作品は1冊だけ20代の頃に読みました。

うちの庭ですが、結構冬に枝を切りましたよ。
でもまだカーテンといえるくらいはあるかなと思います(笑)。
今日は休みで、昼から雨が降る予報、その前に
庭作業をしたいと思っています。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年06月01日 06:35

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