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2017年09月30日

今月の読書2017年9月号

01
今月の読書2017年9月号

今月の読書2017年9月号

今月は多く読めたので(再読ありますが)、
先月に引き続き記事にまとめて上げることができました。



☆1冊目


実践 日本人の英語
マーク・ピーターゼン
岩波新書


再読ですがぜひまた紹介したいので取り上げました。

今回は「英語は論理的思考に基づく言語である」
という部分が重たく響いてきました。
日本人がよく使う"so"という単語、英語ネイティヴの人は
そう軽々しく使う単語ではないことと後に"that"節を取ることで
「論理的思考」に基づくきっちりとした文章になる、という。
そうなんだ。
と駄洒落を言いたくなるほど日本人には身近な単語にも
小さな落とし穴が潜んでいることが分かりました。
この本は傍らに置いてもっと気軽に目を通すようにしたいです。
というのも、今回、読んでいてあやまって黒マッキーの線を
書き込んでしまったのです・・・
でも、だから書き込みもする勢いで気軽に読もうと。



☆2冊目


ソクラテスの弁明 関西弁訳
プラトン(著)/北口裕康(訳)
PARCO出版


哲学書としてあまりにも有名な「ソクラテスの弁明」。

それを関西弁で翻訳したのが本書。
2009年出版当時結構話題になり売れたと記憶しており、
だから僕も買って家にあったのでしょうけれど未読のまま、
先日家の棚を整理していたら目についてすぐに読みました。
これが面白い。

これって落語? それとも哲学?

生きることの意味、善と悪、国家と法、死の捉え方・・・
賢人ソクラテスのメッセージが、
生きた言葉として、いま私たちに届きます。

でも、なんで関西弁!?


なんでと言われて気になる方もいらっしゃるでしょう。
ここはひとつ意地悪せず、訳者の北口さんの言葉から拾うと、
ソクラテスは難しいことを並べて信念を貫く
「めんどくさい人」であり、この本を書いた弟子のプラトンも
そんなソクラテスを理想化している面はあるだろうけれど、
実際はソクラテスも「俗人」であったに違いないというのが
北口さんの読み。
その「俗人っぽさ」を表現し伝えるには関西弁がいい、
とのことでこの発想につながったとのこと。
この本の関西弁は桂米朝師匠の大阪弁「船場ことば」
をイメージしたものということですが、関西弁には疎い僕は
残念ながら、そういうものなのか、と思うだけでした。
どんな文章か気になると思いますが、今回はサービス、
帯に記された本文の一部も引用します。

せやけど、その帰り道に思ったんです。
確かにあの人よりもわたしの方が知恵があるかもしれんと。
ちゅうのは、あの人もわたしも、お互いに善についても
美についても、ようわかってないと思うんやけど、
あの人は九割方わかってるっちゅうことでわかった気に
なってはる。


「ソクラテスの弁明」は何を隠そう僕も大学時代に
岩波文庫で読むだけ読んだ口ですが、確かに、
それに比べればはるかにとっつきやすかった。
(というか岩波文庫版はまるで覚えていない・・・)
でもそれが関西弁だからかなのかは、正直いまいち分からない。
僕は関西に住んだことがないので、生の言葉としての実感は、
こちらに来ている関西弁を話す人からしか分からない。
岩波文庫の文章が堅苦しかっただけで、関西弁ではなくても
砕けた文章で書かれていれば同じように感じたかもしれない。
と考えて、いや、やっぱり、砕けた感じには関西弁がいいのでは、
関西弁だからより多く伝わってきたのでは、と思い直しました。
それにしても、青年に悪影響を与えたということで裁判にかけられ、
多数決により死刑宣告を受け、それをを受け入れてしまう。
死ぬことが理想であるかのような考えにまで至ってしまう。
というのはやはり少なくとも凡人である僕には理解できない、
不条理すら感じてしまいますが、まあだからソクラテスは
2000年以上経った今でも尊敬されているのでしょうね。
いろいろ考えさせられる1冊、読んでよかったです。



☆3冊目


物情騒然。 -人生は五十一から ④-
小林信彦
文春文庫


久し振り小林信彦のエッセイですが、僕は、新刊以外の場合、
読む時はいつも仕事の休み時間や家にいるちょっとした時間に
ゆっくり読み進め最後1/3くらいは一気に読んでいます。
今回はここ4日で2/3を一気に読みました。
(読書の記事に合わせるためというのはもちろんあった正直)。
今回のは2001年の連載ですが、このシリーズはいつも、
その時僕はどうしていたかを思い出したり、その時世の中で
もてはやされていたことや事件に対してこんな見方もあったんだ、
などと自分に反映させながら読んでいます。

2001年はあの「同時多発テロ」があった年ですが、
そのこともやはり冷静に情勢を見て書いていたのが、
「人とは基本的に距離を置きたい」という小林さんらしいところ。
またこの頃は小泉元首相がまあ全盛期といえる頃でしたが、
当時の小林さんを知らない僕として意外なことにというか、
小林さんも最初は小泉首相を支持していたことが分かりました。
でも、自民党の守旧派を「ぶっ壊す」という小泉首相の姿勢は、
考えてみれば小林さんの考えとも一致するわけで。
が、読み進めていくうちに考えが揺らいでいくのは、
読んでいてリアルな感覚でした。
小泉首相は一時支持率が9割を超えていましたが、
そうなると全体主義的のようで恐くなってくるというのが、
戦争経験者の小林さんらしい感覚だなと。

今回印象的だったのは、喫煙に関する話題。
2001年当時は電車のホームでたばこを吸い電車が来ると
投げ捨てて乗る人がまだ結構いたらしく(少なくとも東京では)、
それから見れば今はまだだいぶ喫煙マナーが改善している、
まだだいぶ、というくらいですが、と思いました。
ただ、2001年の喫煙率は男性約52%女性約14%とありますが、
2017年を調べてみると男性約28%女性約9%と、当時の
6割ぐらいまで減っているので、そうはなるでしょうね。
数が減ったのでマナーが悪いとより目立つ、だから抑える、
ということもあるでしょうし。

もうひとつ。
小林信彦さんはエッセイなどにタイトルをつけるのが下手と
自認しているという話が面白かった。
小説は書き終ってから考えればいいから楽だけど、とりわけ
締め切りがあるエッセイなどは急かされたり先にタイトルを
決め(られ)たりすることがあるので困るという。
本書「物情騒然。」はエッセイをまとめて書籍化する際に
つけられたもので、後といえば後だけど、でも小説と違い、
内容に一本スジが通っているわけではないので、
考えるのにやはり苦労したのだろうと僕は思いました。
このシリーズには「出会いがしらのハッピーデイズ」というのも
ありましたが、それは実際に意味が分からないと
直接言われたことがあったのだとか。
そうですね、確かに僕も正直、この2つのタイトルは、
ひとひねりがある以上のちょっとした手強さを感じます。
コピーライターのものとは違う何か。
話はそこから太宰治に流れてゆきますが、太宰治こそ
「キャッチコピーの名手」だったという。
「富士山には、月見草がよく似合う。」
なんて文章はそのままキャッチコピーになっている。
太宰治が今でも読み継がれているのはなぜだろうと
漠然と思っていましたが、なるほど、そういう感覚、
とっつきやすさが今でも受け入れられているからなのだと。
太宰は生前は一部を除く作家達に馬鹿にされていましたが、
後世に残ったのは逆に太宰の方だったという皮肉。
僕もまた太宰治を何か読みたくなってきました。

映画やドラマの話が多いのはもちろんですが、
今回も僕が好きな事象に対して別の角度から見せて
読ませてくれたことに感謝です。



☆4冊目


日本人のための英文ライティング即効薬
内藤由美子
角川書店


店頭で本を探していた時ふとこれが目に留まり、
まさにこういう本が欲しかったと一瞬で決まった本。
読んでみると実際その通りで、英文ライティングに関して
知りたいことがほぼすべて簡潔にまとめられている、
非常に便利で使い勝手のいい本でした。
これも傍らに置いて頻繁にページをめくる1冊になりそうです。



続いて【guitarbirdの書架より】




星の神話・伝説
野尻抱影
講談社学術文庫


最近凝り始めているのが、星座、星空。
先日A公園で「星空観察会」が行われました。
トラックの荷台に口径30cmほどの天体望遠鏡を備えた
「移動天文台」と天文指導員さんをお招きしてのもので、
惑星は土星しか見えなかったけれど、はくちょう座のアルビレオや、
ヘルクレス座のラス・アルゲティ(初めて聞いた名前)といった
二重星を見ることができました。
この本は大学生の頃に買ったもので、たまたま観察会の
数日前に書棚で見つけ懐かしくなって取り出しました。
ですが、読んだという確かな記憶はあるものの、
内容についてはほぼまったく覚えていない・・・
だから「書架」で紹介するのもどうかと思いましたが、まあ、
読んだらまたここでご報告させていただくということで。
著者の野尻抱影さんは1977年に亡くなられた方であり、
僕がこの本を買ったのも没後10年以上経った頃でしたが、
当時は星座に関する本の名著と言われていました。
今ページをぱらぱらとめくりました、読みたいです。


さて、読みかけの本などを。




風のガーデン 貞三先生の花言葉365篇
倉本聰
エフジー武蔵


「風のガーデン鑑賞記」(記事こちら)でも触れた、
ドラマで出てきた「風のガーデン」の花言葉をまとめた本。
まだ半分くらいしか読んでいないので、
面白かった花言葉などは(多分)来月また紹介します。






たったひとりの反乱
丸谷才一
講談社文芸文庫


この本は先日、北海道新聞の「親と子のサンデー・ほん」
というコーナーで中学生向きとして紹介されていました。
丸谷さんの本が取り上げられるなんて嬉しくて、その新聞記事を
切り抜いてこの本と一緒に取っておくことにしました。
が、ですね、僕はまだ読んでいないので読まなければ、読みたい。
でも長いんですよね・・・
なんてこと言うと中学生に笑われそうですね。
どんな内容か、裏表紙のあらすじを書き出します。

出向を拒否して通産省をとび出し民間会社に就職した
馬淵英介は若いモデルと再婚する。殺人の刑期を終えた
妻の祖母が同居し始めたことから、新家庭はとめどなく
奇妙な方向へ傾き、ついに周囲の登場人物がそれぞれ
勝手な「反乱」を企てるに到る。=現代的な都会の
風俗を背景に、市民社会と個人の関係を知的ユーモア
たっぷりに描いた現代の名作。谷崎潤一郎賞受賞。


読みたいです、ほんとうに。


02
今月の読書2017年9月号

いかがでしたか。

A公園で星空写真を試しに撮ってみましたが、やはりというか、
地上が明るすぎて星空は上手く撮れなかった。
地上というか、公園内の外灯ですが、でも、写真をしていえば
これはこれで面白いかもと思い敢えてここで取り上げました。
ちなみに、写っている藻岩山頂上の明かりの右横にある星が、
「みなみのうお座」の一等星「フォーマルハウト」という星。
結構目立つのですが、実は知らなくて、、、ごめんなさい。
覚えました、見やすい位置にあるし、「フォーマルハウト」でした。

さて、来月は記事にできるほど読めるかな。
再読も含め、なんとか読みたいです。











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この記事へのコメント
こんにちは。星空は私も興味がありますが、東京ではなかなか観察できず残念です。いつか天の川を見に行きたいと思っています。
Posted by 多摩NTの住人 at 2017年10月01日 15:45
ギターバードさん、こんにちは。

関西弁の「弁明~」なかなかおもろそうやねぇ、
帯文をオレオレ風に訳してみました~

「そやけどな、その帰りに思たんや。
まぁぶっちゃけ、あいつよりオレのほうが賢いのとちゃうか、とね。
というのも、あいつもオレも二人とも善とか美ちゅうもんを
よう知らんくせにあいつは九割方わかってるだけで
知ってる気になっとるからな。」

 鶺鴒のちょこまかゆくや裏の路地  草右

 百舌啼けば田んぼの畔に彼岸花  草右

 秋風や犬の雲古の温かさ   草右

 
Posted by ぽちわかや at 2017年10月02日 17:33
多摩NTの住人さん、こんばんわ
天の川は私は一度だけ夜間野鳥調査をした時に
道東の山の中で見ましたが、やっぱり札幌でも見られないです。
見に行きたいですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年10月03日 19:04
ぽちわかやさん、こんばんわ
関西弁のこれを読みながら当然のごとくぽちわかやさんのことが
いつも頭に浮かんできていました。

関西弁オレオレ風訳をありがとうございます。
確かに9割方分かると分かったように感じてしまいますが、
人に対して話すことはしっかりと裏を取りたいですね。

発句をありがとうございます。
3句目はほんとに実感こもっていますね、すごくリアルです。
2句目、ヒガンバナはこちらにはないので、大阪の鳥である
モズと添えて風景を見せてくださってありがとうございます。
モズはA公園にいることはいるのですが繁殖が終わると
いなくなってしまい、秋の「高鳴き」はめったに聞かれません。
1句目は鶺鴒、ハクセキレイがすっかり都会になじんでいるのを
うまく句にしておられると思います、感激しました。
3句とも明日のラジオで読ませていただきますね。

ところで。
今日は悲しいことがありました・・・
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年10月03日 19:50
今晩は。
先週の土曜日、後免の同級生友人夫婦に誘われて、本山へ夕方から行きました。

先に、高校時代の同窓生が社長を務める(有)さめうらフーズNTへ、旧道本山商店街に立ち寄り、カフェミシシッピーのマスターの情報を偶々知りました。
小学校時代の同級生、27の時に彼の最初の結婚式の司会をして、何度目かの今の奥さんとの間にこの間、初めて子供が出来た!とか・・・田舎はある意味怖い(笑)

柚子酢、ジュレ、飲料水、しそごこち等のお土産を頂いて、いざ会場のカフェへ。
多摩川ナンバー、県外ナンバーの車も多い。
コンサートは、カフェでなく、アトリエで応接セット風の椅子が沢山並んでいました。

120名は居たと思います。食べ物もカレー、豚バラ丼、赤牛のすじ肉丼、各種自家製パン他、アルコール類やジュース類も豊富に。

ピーター・バラカンさんの選んだフィルムと藤島晃一氏の生ジョイントコンサートでした。

貴君に教えてもらって買った、単行本「音楽日記」にバラカンさんのサインを人生初貰いました(^^♪
63歳が66歳の方に(笑) まぁ、洋楽曲の先生なのでいいか!!!
ゼムの時代の19のヴァン・モリソンのTV映像
ザ・フーの1965年のTV映像
スモール・フェイセズ1967のTV映像
以上口パク、白黒(^^♪
他、渋いアーティスト達の映像が。

ニーナ・シモン ピアノのも、歌も凄いですね。
ライ・クーダー 若い時は歌、声出てる。スライドギターは、流石です。
スタッフ ギターのエリック・ゲイル好きでしたし、ドラムスのスティーヴ・ガッド等々凄い演奏で、フィルム映像が終わると、この日一番の大きな拍手!

藤島晃一氏は、ブルーズという感じよりも、フォークソングの高田渡風の遊興詩にあまり
リピートのフレーズがなく、スライドギターが歌詞の行間を埋めつつ河辺や山奥を散歩していく風景画と心情を、私は感じました。

まぁ、四時間余りが自宅の居間でソファーでくつろいでるように過ぎてゆき、楽しい時間でした。

貴君達が来高の際には、本山のカフェも案内したいです。
Posted by matsu at 2017年10月03日 20:54
matsuさん、こんにちわ
返信が遅くなり申し訳ありません。

ピーター・バラカンさんにサインをもらったのですね。
私もそういう機会があればぜひ行ってみたいです。
こちらでもやっているのかどうか調べていないので分からないですが、
きっとご友人つながりということで高知は多いのでしょうね。
お土産もいただけるのはリラックスした雰囲気でいいですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年10月06日 15:54

削除
今月の読書2017年9月号