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2014年03月29日

今月の読書2014年3月号

01
今月の読書2014年3月号

先ずはインドアな犬たちから。

毎月恒例、今月の読書の記事です。

今月は4冊
しかし、うち2冊は少しずつ読み進めていたもので、1冊は絵本、
だから今月読み切ったのは1冊ということになります。


☆1冊目


鳥の巣の本 絵本図鑑
鈴木まもる
岩崎書店


最近、何かを知りたい時、絵本を買うことが増えました。
基本は子ども向けでもちろん絵があって分かりやすいのがいい。
まあ、この本には「子どもからおとなまで」と書いてあるのですが。
僕は鳥のことはそれなりに知っていますが、鳥の巣については
ほとんど知らないままきています。
だから、毎日見る鳥なのに、こんな巣を作っていたのかと驚いたり。
よく見る鳥はだいたい取り上げられていて情報量も多いです。
しかし、僕が巣をあまり知らないのは、写真を撮る人間としては、
巣を撮ることは道理にもとることだからです。
コンテストによっては巣を撮っただけではじかれるものもあります、
というか今はそれがほとんどではないかと思います。
(民家のツバメの巣など例外はあるにはありますが)。
実際に著者も、それまでは日本では巣の本を出すのはタブー視
されていたとあとがきに書いています。
だから、この本を読みながらいくばくかの罪悪感も覚えました。
巣の写真は、巣を元あった場所から取り出して撮ったものですし。
でも、やはり、知ることで理解が深まり愛情が高まることもあり、
僕も実際にこの本を読んでそう感じたので、この本が出された
意味や価値は大きいと感じました。
もちろん、軽々しく巣に近寄らないように、もし巣を探すなら
繁殖が終わった秋にしてください、と呼びかけてもいます。
ともあれ、絵本だからもちろん視覚的にも楽しめるし、
情報としても充実した素晴らしい本であると思います。
そうそう、僕は今月、シジュウカラの巣に関する記事(こちら)
上げていますが、それはたまたまです。



☆2冊目


伸びる女優、消える女優 本音を申せば⑦
小林信彦
文春文庫


漸く読み終わりました。
仕事の昼休みによむつもりで仕事用のトートバッグに
入れていたのですが、読む時間が取れないことが多く、
ついに今月、バッグから出して読み切ることにしました。
個人的に面白かったのが、今ちょうど満開ですね、千鳥ヶ淵の桜の話。
一昨年東京に行った時がちょうど桜が満開で、千鳥ヶ淵に行ったところ、
インド大使館の敷地内で本場インドカレーの屋台が幾つか出ていて、
一緒に行った友だちがそれを食べたいというので食べましたが、
その、インド大使館の話が出てきたのがなんだかうれしかった。
もっとも小林信彦さんはそれにはあまりそそられなかったようですが、
僕はとってもおいしくて満足でした。
東京は今週末が桜で賑わうのでしょうね。
ということは、あのインド大使館もまたカレーがおいしいのかな(笑)。
今年の桜は、僕が行った一昨年より1週間早いですね。
またいつか、桜が満開の東京に行ってみたいものです。
おっと話は逸れましたが、この本でもうひとつ興味深い話。
「映画は女優で観るものでしょ、男優では観ない」というのが
小林信彦さんの昔からの映画の見方で、この本の頃には、
日本では仲里依紗や綾瀬はるかにご執心だったようです。
「映画は女優で観る」というのは、最初は違うと思いました。
僕は、男優でも女優でも、好きな俳優が出ている映画を観られるだけ
観たいと思う人間だから(その趣向は音楽と同じです)。
弟なんて、クリント・イーストウッドの映画はすべてDVD持ってます。
でも、小林信彦さんが言いたいのは、誰か好きな人を追うことではなく、
何か映画を観たい時に出ている女優を目安にして選ぶとよい、
というくらいのニュアンスなのだと、何日か考えて気づきました。
まあでもやっぱり、今の若い人はそうでもないのかもしれないけれど。
そうそう、小林信彦さんは、監督業を含めた映画製作者としての
クリント・イーストウッドを高く買っていて、読む度にうれしいですね。
イーストウッド監督はほぼ確実に時間通りに終わらせるそうで、
業界の人には評判がいいのですが、一般の映画通の人でも、
映画を通して見えてくる部分が今は評価されていますね。
そうなったのはやはり『許されざる者』からだということですが、
僕の記憶でもそうですね、あれで「ただの下手なアクションスター」
ではなくなり、「映画が好きな人のための人」になりましたから。
まあそんなわけで、小林信彦さんのエッセイを読むと、必然、
映画がとっても観たくなるのですが・・・以下略、ということで・・・



☆3冊目


栄養の基本がわかる図解事典
中村丁次
成美堂出版


料理を作る者として知っておいた方がいいと、2年前に購入し
少しずつ読み進めていたものが、残り30ページを切ったところで
一気に読むことにして、漸く読了しました。
僕は「一汁三菜」を基本として作るように心掛けていますが、
それまで漠然と思っていたことが言葉で説明されていて、
やはりそれでよかったのか、と思いました。
それは「調理法を変えたものを出す」ということ。
主菜が揚げ物なら副菜は煮物、といった具合に。
刺身があればそれは生という調理法でいいのでしょうね。
栄養バランス的にそうすべきだという考えですが、でも、
見た目としても、食べる楽しみとしてもそのほうがいいですよね。
他にも漠然と考えていたことがよく分かったのですが、
本のよいところは、その見識が文字として固定されていること。
ネットも確かに文字が出てきますが、固定されたものではない。
やはり何かをよく知るには本から入りたいです、僕は。
ところで成美堂出版は入口の本をいろんなジャンルで出している
出版社ですが、コストパフォーマンス高いですね。
何か知りたくなると書店に行ってそのコーナーを眺めるわけですが、
価格も大きな要因であり、結局はここの本になることが多い。
しかも、買う前に思っていたよりも少し深く知ることができるのがいい。
ありがたい出版社です、これからもよろしくお願いします。



☆4冊目


街道をゆく40 台湾紀行
司馬遼太郎
朝日文芸文庫


3月11日、東日本大震災の日。
3年前、世界で2番目、一人当たりの金額としては突出して
世界で一番震災の義捐金を寄せてくれた台湾。
その頃から、台湾についてよく知りたいと思いつつ、何を読んだら
よいのか分からずにいたところ、先月の記事(こちら)で紹介した
「日本が戦ってくれて感謝しています」でこの本が取り上げられ、
ではということで古本で買って読みました。
親切にも、そもそも台湾の歴史から話は始まっているのですが、
僕はほんとうに台湾のことは何も知らないに等しいことが分かりました。
地元ファイターズには台湾出身の陽岱鋼選手がいるというのに。
古来日本では「高砂」と呼ばれ知られいたとのことですが、
そうか「高砂」ってそういうことだったのか、と分かった次第。
また、台湾は戦後、中国大陸から「外相人」が入ってきて、
元々いた「本省人(本島人)」の生活も随分と変わり、むしろ
「日本人」だった頃を懐かしむ声も少なからずあるのだとか。
司馬遼太郎さんの有名なシリーズ、この台湾の話が週刊誌に
連載されていたのは1993年~94年、台湾が「アジアNIES」として
台頭して国際社会でも存在感が高まった頃のことでした。
事実、ここでは、外貨準備高が日本を抜いて世界一と記されています。
司馬さんが会って話を聞いたのは、主に戦前生れの人で、
「日本人」であったことがあり、日本語が話せる人。
台湾にはもはや日本では失われたものや心が残っていると、
よく言われますが、そのことが少しでも分かる気がしました。
しかしよく考えるとそれから20年が経っていて、当時司馬さんと
日本語で話したかたも高齢化されていて、その心は若い世代には
伝わっているのだろうか、ということも考えました。
李登輝総統と会食をする話があるのですが、え、総統と話をするの、
「笑っていいとも」に安倍首相が出るよりも大事なんじゃないの、と
思ったのですが、司馬さんだって、いや、司馬遼太郎さんこそが、
むしろ向こうから会いたがる人だったのではないかと。
その台湾は今、中華自民共和国との間で話が進んでいる
「サービス貿易協定」をめぐって学生がデモや立法院占拠といった
事態が起こり、国の中が混乱しているようです。
詳しくはこちらの記事をお読みくださるとして、この問題は、
巡り巡って日本とも深く関わってくることなので、僕も、情報が
少ない中、ネットでこの話題を追っています。
台湾は台湾であってほしい、と思いながら・・・
本としての話をすると、久しぶりに(丸谷さん以外の)大家が書く
文章を読んで、やはりその筆致、うまさに感激しました。
何がいいって、選ぶ言葉が簡潔なのに伝わることが大きいんですよね。
それでいてこちらのイメージが膨らんでくる。
読書をする楽しみが大きな1冊でもありました。
なおこれ、現在は文字が大きな大判も出ているそうです。


02
今月の読書2014年3月号

よく見えないけれど、ヒガラと申す者です・・・


さて、今月は読書とは別に2つの記事で、
本について触れたので、それをもう一度。





THE OXFORD OF INSPECTOR MORSE -AND LEWIS-
Bill Leonard

『主任警部モース』シリーズ(記事はこちら)のガイド本。
4話まで観ましたが、ここ1週間は時間が取れずに停滞しています。
やはり吹き替えではないので、気軽に観れないですね。
(吹き替え版を作ってほしいのですが・・・)
そうこうしているうちに、放送は最終話まで到達してしまいました。
まあ、気長に観てゆきます。
なお、先日、このシリーズの魅力を紹介した特別番組を
放送していたそうで、弟にDVDをもらいました。
まだ観ていないですが、それも楽しみです。





ウッドストック行き最終バス
コリン・デクスター/大庭忠男
ハヤカワ・ミステリ文庫


コリン・デクスターの本のリンクもひとつと思って調べたところ、
現在でも生きているのはこの文庫1冊だけのようです。
なんとも寂しい限り・・・
でも、この表紙のは持っていないので、買い直さないと(笑)。





決定版 日本の野鳥650
真木広造(写真)/大西敏一・五百澤日丸(解説)
平凡社


こちらの記事で詳しく話しました、新しい野鳥図鑑。
まだまだ買ったばかりでもったいなくて(笑)、PCの机の下の本棚に、
きれいな状態で立ててあります。
でも、ほんとうは野外で使うものなのでしょうね。
そうなるとビニールカバーを買わないといけない、か・・・


もうひとつ、毎年3月といえばこれ、今年も買いました。




プロ野球選手名鑑2014
日刊スポーツ出版社


プロ野球開幕、毎年、これを買わないと心もとない。
実際、昨日、ファイターズ戦を見ながら使いました。
昔は選手の奥さんや子どもさんの名前まで書いてありましたが、
今はプライバシーの問題で、妻と子どもひとり、などと書かれています。


03
今月の読書2014年3月号

最後はアウトドアな犬たち、マーサが見つめるのはハシブトガラス。

今月は東京に行き、移動中や、犬がいなくて時間を持て余す夜に
読み進められるかと思ったのですが、そうはゆかず。
ここ半年ほど、読む時間が取れないこと以上に、読む速度が遅くなっている、
そんな気もしてきました。

なんとか来月は5冊はいきたいですね。
そのためには、読む「コツ」を思い出さないと。







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この記事へのコメント
今月も貴君と私は作家がかぶってます。
というか
わたしが、影響を受け真似してるだけですが(笑) 
小林信彦氏は、欽ちゃんとの対話本が面白かったので、借りたのは、二冊
2006年版 映画が目にしみる
昭和57年 文庫本 オムニバス小説
ビートルズの優しい夜
金魚鉢の囚人
踊る男
ラスト・ワルツ  をまとめた本です。
小説も書かれてたんだ。

モース警部、最大の事件 コリン・デクスター 図書館にはシリーズはこれだけも。
今日借りたのは、これだけです。
まだ読んでませんが、

司馬遼太郎のそのシリーズは、そろそろ読んでみようと思ってます。

珍しく買ったのは、光文社新書 エリック・クラプトン<大友博>
ピーター・バラカンさんの本も同じ棚にありました。
音楽本は偶にはいいですね。
楽曲で、判断するので あまり人となりには興味は少ないんですが。

曲との出会いの時代背景は気になりますよね。
Posted by matsu at 2014年03月29日 23:05
matsuさん、こんばんわ
小林信彦さんの欽ちゃんの本は早く文庫化してほしいです(笑)。
渥美清の本は文庫で出ていますね、まだ買っていないですが。
目にしみるは買いましたがまだ読んでいません。
(読むと余計に映画を観たくなる、でも時間が、という・・・)
小林信彦さんの場合、今は品切れのものが多いものの、
かなりの本が古本で普通に買えるので、今のところ読むものを
エッセイだけに絞ってすすめています。

コリン・デクスターは図書館でそれしかなかったのですか。
それはちょっとばかり寂しいです、ファンとしては・・・
ちなみにその本は唯一の短編集ですね。
実は私も、テレビドラマシリーズを観るようになってから、
また何か一冊と思って出してきたのがその本です。
願わくば来月ここで取り上げたいのですが・・・(笑)・・・

「街道をゆく」は私はまだ書店員時代に北海道のもの2冊だけ
読んだことがあり、今回20年振りくらいになります。
オホーツクのが単行本で新刊として出たのを買ったのですが、
そのつながりで北海道ときて、でもそれ以外については
かなり広いのでやはりどこから手を付けていいか分からないですね。
街道はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

音楽本ですが、私は一昨年から急に目覚めて自伝をよく
買うようになりましたが、でも、評論的なものはやっぱり、
その書き手がどれだけ信頼できるか、というか知らない人は
信頼できないので手を出せないですね。
バラカンさんは評論家ではなく好きかどうかだけで話しているので、
こちらが好きなアーティストをひどく書かれるとそりゃがっかりですが、
自分が好きなものと重なると納得できる部分が大きいので読んでます。
で、私も音楽関係1冊買って、そろそろ読みます。
なぜそろそろか、お察しがつくかと思います(明日から始まりますね)。
曲との出会いの時代背景は確かに気になりますね。
私もBLOGで自分が出会った時のことをよく書いていますが、
他のかたのBLOGでもそれは興味深く読んでいます。
ましてやそれが有名アーティストだから。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年03月30日 20:21

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今月の読書2014年3月号