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2014年04月30日

5150 ヴァン・ヘイレン

いつものように
写真へのコメントも
大歓迎です!


今回は、メタルマニアで「ある意味てっちゃん」である弟が
いちばん好きなロックアルバムを紹介します。
ただし、多分、レッド・ツェッペリンとアイアン・メイデンを除いて。

01 アイーダ、やっぱり君の仕事だよ
5150 ヴァン・ヘイレン

弟がいちばん好きなロックアルバムが、これです。

なぜか。

弟が、自分のお金で買った最初のLPだったんじゃないかな。
1986年だから、僕は浪人生で、弟は中学1年。
弟はそれまでも僕が聴く洋楽を耳にしていて、
クイーンは最初から好きだったと記憶していたけど、
そんな中、このアルバムがリリースされました。

買った日は、秋から冬にかけてかな。
僕は免許を取っていたので、車で出かけて、
札幌の大通地区に当時あった僕の行きつけのレコード屋に行き、
僕は車の中で待っていて、弟が買ってきた、
そんな状況だったと記憶しています。

その後弟はメタル道を突き進むことになり(笑)、
一方僕は相変わらずポップなアメリカンロック。
まあ、そのおかげでお互い、聴くものが広がったともいえますが。

さて、アルバムの話。

02 エンレイソウの花のアップ・・・ヴァン・ヘイレンのロゴみたい(笑)
5150 ヴァン・ヘイレン

ヴァン・ヘイレンは、かのポップス史上に残る名曲
Jumpが収録された前作1984が大ヒット。
それを受け、エンターテイメント路線の拡充を狙った
Voのデヴィッド・リー・ロスが、
ビーチ・ボーイズCalifornia Girlsなど、
オールディーズやアメリカン・スタンダードをカバーした
ミニアルバムCRAZY FROM THE HEATを大ヒットさせ、
それが元でメンバーの間に軋轢が生じ、デイヴはついに脱退。
その後デイヴは、Gtのスティーヴ・ヴァイ、Bsのビリー・シーンなど、
名うてのテクニシャンを集めたスーパーバンドを結成し、
アルバムが大ヒット、大好評のうちに迎えられました。
ただ、失速も意外と早かったですが・・・

一方「本家」ヴァン・ヘイレンは、デイヴの後釜に、
アメリカン・ロックの「永遠のいたずら小僧」(と僕が勝手に呼ぶ)
サミー・ヘイガーをヴォーカル(とギター)に迎えました。

当時、サミー・ヘイガーは、名前は有名、しかし
ベストヒットUSAで数曲を耳(と目)にしていたくらいで、
しっかりと聴いたことはない、という人であって、
「サミー・ヘイガーってあの「ふぃふてぃふぁあ~いぶ」
って人でしょ・・・」
という程度の認識でいました。
さらにサミーは、当時、日本ではまったく人気がなく、
この前年かな、来日公演を組んだんだけど、
あまりにチケットの売れ行きが芳しくないので中止になった、
ということがあった人なのです。

だから、日本のヴァン・ヘイレンのファンは当時、
サミーの加入に「困った」人も多いのではないか、と・・・
僕は、困りはしませんでしたが、上記の
コンサートが中止になった件を強烈に覚えていたため、
日本ではどう受け入れられるだろう、と思いました。

ヴァン・ヘイレンの魅力は、なんといっても、
そういってはなんですが、楽曲の出来には目をつぶって、
「悪ガキ」デイヴとエドワードのトリッキーなギターの絡みを楽しむ、
そんなところではなかったかと。
これ、楽曲が「悪い」という意味ではなく、いつもの言い方をすれば、
「鼻歌で口ずさむような歌メロがいい曲が少ない」という意味で、
ノリとテクニックで圧倒し、さらにはステージでこそ魅力が分かる、
一方で、レコードを通しては曲として訴えるものが少ない、
そんなバンドだったと、僕は思っていました。
ただし、今は、デイヴ時代のアルバムも好んで聴きます。

03 つくしももう終わりか
5150 ヴァン・ヘイレン

バンドのヴォーカルが変わると、
前任者と後任者、どっちがいいか(好きか)、というのは、
ロック聴きの間ではよく話題になりますが、

このヴァン・ヘイレンも、デイヴとサミーでは、
音楽の方向性がかなり違うことは確かです。

僕は、正直、サミー加入後のほうが好きです。
ライヴはそれはそれとして、音楽が、曲が、
レコードでじっくりと腰を落ち着けて聴くような
しっかりとしたつくりになり、さらに曲の歌メロがよくなり、
つまりは聴きやすくなった
のが、その理由です。
そして、サミーのアメリカンロック王道路線が、
トリッキーなヴァン・ヘイレンの音楽と混ざり合い

うまい具合に僕の好みに入った、というのもありました。

ロックの場合、ともすれば、
古い時代のもののほうが好きであることがエライ、
みたいな話になることがよくあります。

エライ、というのは多少の皮肉をこめた言い方ですが、
でも、R.E.M.の記事でも書きましたが、僕はやっぱり、
歌メロがしっかりした曲のほうが好きすし。
前期、もしくはヴォーカルが前任者のほうが好きなバンドは、
ブラック・サバスとドゥービー・ブラザースくらいなもんです。
ま、これは、あくまでも個人の趣向の問題ですが。

そしてそのサミー・ヘイガー、僕は、
なんというか、人間的に一目置いているんです。

遊び心たっぷりで、信念は曲げずに突き進み、慎み深く、
話したことはもちろんないですが、話してみると気さくで、
軽い話もシリアスな話もなんでもできそうな人、と想像しています。
音楽ももちろん、昔のも好きですし。
ともあれ、そんなわけで僕は、
サミーの加入には、大拍手を持って迎えたクチです。
サミーが隣りに住んでいたら、楽しくていいだろうなぁ(笑)。

そうそう、これ言わなきゃ。
サミーは元モントローズのメンバー。

04 オオウバユリの赤い新葉
5150 ヴァン・ヘイレン

そして、心機一転を図ったこのアルバムは、プロデュースに、
フォリナーミック・ジョーンズを迎えています。
彼は、ビリー・ジョエルで僕がいちばん好きなアルバム
STORM FRONTもプロデュースをしていますが、
自らのバンドのフォリナーを軸とした
ポップなロックを仕立て上げる名手でもあります。

このアルバムは、ヴァン・ヘイレンが元々持っていた、
エドワードのギターとアレックスのドラムスが作り出す、
粘りがあって耳について離れない音が、
さらに粘りが増して響いてくるような音になっています。
要は、ハードでポップなロックのお手本のような音ですね。
ハードロックを聴き慣れていない人でも、
適度に心地よいサウンドに聞こえるのではないでしょうか。

とっても聴きやすい、いいアルバムです。

・・・というようなことを、
ほんとは弟に書いてもらいたかったのですが(笑)。

05 ハートの形のシナノキの新葉
5150 ヴァン・ヘイレン


Tr1:Good Enough
"Hello, Baby"
サミーの粘つくような声の「あいさつ」でスタート。
オープニングにふさわしいアップテンポでパワフルな曲。
喩えていうなら、レースのフォーメーションラップを見ただけで、
ポテンシャルのすさまじさ予感させる、そんな感じの曲。
始めから100%でやらないのがロックの醍醐味(笑)。


Tr2:Why Can't This Be Love
こんな曲、聞いたことがなかった!! 
僕の最初の感想でした。
ハードで、ブルージーで、ポップで、強くて、優しくて。
そしてあくまでも正統的ハードロックを踏襲している。
そんな曲が、1曲目でもなく3曲目でもなく、
ましてやB面でもない、ここにあるのが効果てきめん!
プロモーションビデオもまた衝撃的でした。
なんといっても、作り物ではなく、ライヴ映像というのが。
しかも音もほんとにそこから取っている(はず)で、
レコードとは微妙に違うあたり、やる気を感じました。
ヘッドギアをつけてギターをかき鳴らしながら歌う
サミー・ヘイガーの姿に、完全にノックアウト。
デイヴ時代には出せなかった「凄み」が、そこにはありました。


Tr3:Get Up
これははっきり、スラッシュ・メタルですね!
メタリカやメガデスなど、超高速で跳ねるような音楽。
時代は、スラッシュ・メタルがそろそろ本筋に合流しつつある、
そんな時代でしたが、ベテランの域に入りかけた彼らは、
そんなの簡単さ、とでもいわんばかりに、さらりと、
しかし他のどんなバンドよりも熱っぽくやってみた。
そんな彼らは最高にクール! 
サビのすっとんきょうなヴォーカルラインと、
さらにその上から被さるマイケル・アンソニーの超高音コーラス。
誰か彼らを止めてあげてぇ! という危険すれすれのノリ。
彼らが紛れもない超一級のハードロッカーであることを物語る曲。


Tr4:Dreams
弟がいちばん好きな彼らの曲が、これ!
テンポは速めだけど雰囲気はバラード風の、
メロウな、旋律が美しい、しかし力強いポップソング。
この、メロウだけど力強いというのが、
サミー時代の彼らの特徴かもしえません。
もちろんそれを可能にしているのは、
サミーの、温かみがあるハイトーンヴォイス。
それにしても、この曲の高揚感はたまらない!
この辺りの路線が、後年の、僕がいちばん好きな彼らの曲
Can't Stop Loving Youにつながってゆく曲でしょうね。
ロック史に残る名曲、といって差し支えないでしょう。


06 赤い赤いエゾイタヤの新葉
5150 ヴァン・ヘイレン


Tr5:Summer Nights
サミー・ヘイガー色と(それまでの)ヴァン・ヘイレン色が
うまい具合に絡み合ったミドルテンポの明るいポップソング。
どことなく1960年代風、どことなくウェストコーストサウンド風。
そこがまたいい味。


Tr6:Best Of Both Worlds
サミー・ヘイガーは驚いたといいます。
ハイトーンが売りの彼が、マイケル・アンソニーの声を聞いて、
「俺より声が高いやつがいるなんて信じられなかった」

この曲のサビはまるで、サミーとマイケル、
どっちが高い声を出せるか競っているようにすら思え、
なにをアホなこと競って、血管切れるんじゃないのかな、
と心配にもなってしまいます(笑)。
曲自体は、ギターリフを活かしたオーソドックスなハードロック。
この能天気さはやはりアメリカ人ならでは。


Tr7:Love Walks In
このアルバムでは唯一のバラード。
といって、中間部は少しテンポが速いですが、
やはりDreamsとつながる部分でもあります。
この路線はサミーがもたらしたものでしょうか。
今までハメを外しすぎたのを反省するかのように
しっとりと、落ち着いて聴かせるバラード。
泣きも入って、これは美しい曲ですね。
キーボード主体のイントロもぐっときます。
彼らはこの後、バラードの名曲も幾つか生み出すのですが、
この時点で、それが予感できた曲でもあります。


Tr8:"5150"
ここまで触れてこなかったですが、お読みになられたかた、
きっと、そのことが気になっているかと思います。
「5150」の意味
弟に聞いたところ、
ロス市警の隠語で「犯罪予備軍」
という意味だそうです。
この曲はしかしむしろ、当時は時代の趨勢だった
「LAメタル」っぽい、からっと爽やかで明るく楽しい曲。
しかしそこが、彼ら独特のアイロニーなのかもしれません。
曲としては、いちばん旧来の彼ららしい曲ではあります。


Tr9:Inside
人間の内面的な弱みをえぐるような不気味な曲。
・・・なんだけど、特にマイケルの高音コーラスが入ると、
不気味というよりは、その世界に楽しく誘っているよう。
語りも交えて淡々と曲は進み、まるで、
「レディオ・ステーション・バッドガイ」のジングルのようでもあります。
そしてアルバムは終了。
ポップでありながらも、ちょっと毒づいた世界に
すっかり魅了されていることでしょう。



今聴くと、このクオリティでこの曲数、43分という時間、
ちょっと少なすぎて、あっさりと終わる感じがして、
もっと聴いていたい、と思わざるを得ません。

なお、このCDですが、近年日本で発売されたものは、
以前のCDに比べて音質が良くなっているという噂があります。
噂というのは、レコード会社がリマスターやマスターし直しを
特に謳っていないのですが、音が良くなっているという意味。
実際、弟も新しいプレスのものを買ったのですが、
確かに音量が大きくなり、それに伴い、よく聞こえる、
ということみたいです。
このリンクのCDは、その国内盤です。

今回の写真は、春先の小さな風景を集めてみました。
ヴァン・ヘイレンとは関係もないしイメージでもないのですが・・・
他に使い道がない、けど今を逃すと使えない写真、ということで。

07 エゾエンゴサクの珍しい白花のアップ
5150 ヴァン・ヘイレン







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Posted by guitarbird at 23:29 │ロックQ-Z
この記事へのコメント
高校生の時に良く聴きました。バンドを組んだのも、KISSとヴァンヘイレンの影響でした。このアルバムと出会ってから34年も経つのに、今聴いても、古さを感じないです。私は、バツイチで去年、20歳下の女性と再婚しましたが、結婚式の時に(ラヴ ウオークス イン)をコピーして披露したら、彼女は、感激したのか、泣いてました。すみません。つい、のろけてしまいました。でも、本当に名曲です。
Posted by k・k at 2017年03月04日 21:48
k・kさん、はじめまして、こんばんわ
こちらへお越しいただきありがとうございます
バンドを組んでおられたのですね。
そして結婚式でもあらたな思い出の曲になったのですね。
結婚式には確かに合いそうな曲ですね。
このアルバムはほんとうに名作ですね。
しかし今はデイヴが戻ってサミーの時代はあまり
顧みられていないかもしれないのが少々残念です。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2017年03月04日 23:24

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5150 ヴァン・ヘイレン