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ゴジュウカラを見習うと、違った視点が得られるかも・・・
僕が最も好きな鳥です。
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2013年09月28日

今月の読書2013年9月号

01
今月の読書2013年9月号

※これは非イメージ映像です・・・

毎月恒例、今月の読書の記事です。
もうひと月か。

今月はなんとか5冊を読んで体裁が整いました。

早速いきます。



☆1冊目


蛾蝶記
海野和男
福音館書店


昆虫写真家の海野和男さんが蝶と蛾の写真を集めた1冊。
本好きの間ではよく「児童書を侮るなかれ」と言われます。
これは福音館書店の本で児童書扱い、漢字にルビが
振られていますが、蝶の生活史を素敵な写真で紹介していて
大人が読んでも勉強になる1冊でした。
蝶が翅を広げてとまっているのは、雌がもう交尾をする
つもりがない意志表明であることもあるというのは知らなかった。
今年も、普通は翅を閉じてとまるクロヒカゲの雌が珍しく翅を
広げていたのを見ましたが、そういうことだったんだ。
海野さんの蝶や蛾への愛情と探求心も並々ならぬものがあり、
例えば、家の周りのモンシロチョウにペンでマーキングをして
その行動を1日追いながら撮影した話には感銘を受けました。
ところで、「蛾蝶記」と「蛾」が先に来ていますが、多くは蝶の話で、
蛾が先にあるのは単に語呂の問題だと思います。
でも、冒頭で、蛾は最初は嫌いだったと書いていて、そうか、
昆虫写真家でも蛾はそうだったんだと妙に納得もしました。
1998年刊行の本だから写真はおそらく銀塩フィルムのものだと
思われますが、それは特に問題にするものでもない。
ケース付大型本で持っている満足感も高い1冊です。



☆2冊目


丸谷才一の日本語相談
丸谷才一
朝日文芸文庫


先月は無念にも丸谷さんの本を読まなかったので今月はもちろん。
これは、雑誌の読者から日本語に関する質問を受け、
それに答えるかたちで続けられていた連載をまとめたもの。
井上ひさしのその手の本は読んだことがありますが、日本語を
考えるのが、そしてもちろん使うのが好きな僕にはうれしい1冊。
今回特に印象的だった話を挙げます。
・日本人の女性に「子」がつく名前が多い(多かった)理由
=日本は昔、小野妹子のように名前に男女の別がなかった。
しかし「子」がつく名前は高貴な人につけられるようになり、
明治時代にいわば文明開化のひとつとして「子」がつく名前を
一般の人がつけてもよくなり、ブームになったものが定着した。
・敗北に「北」という文字が入っているわけ
=北海道に住む者として「敗北」という表現は嫌いなのですが・・・
「北」は「背く」という漢字に使われているように、文字の形から、
人が背を向けて立っている様子を表したものが本来であった。
「南」は元々その意味で漢字があり、「北」は南の反対だから、
後からその漢字があてられたのであろう、ということ。
他、直接の質問ではないけれど、文章を書く時、例えば
「兎に角」「矢鱈」といった副詞(前者は厳密には違うけれど)を
漢字で書くのは、僕にはずっと微妙な違和感があり、特にそれは
ネット時代になり強く感じるようになりました。
それに対して丸谷さんは、副詞を漢字で書くと文章が重たくなる
と説明し丸谷さん自身も漢字では書いていないと話していて納得。
書ける書けないと、使う使わないは同じではない、ということ。
週刊誌の連載を本にしたもので、他2人とローテーションだったの
でしょうけど、3週に1回としても、ひとつの質問に対して辞書に
当たって調べる細かさ、量の多さが半端ではなく、プロとはいえ、
その熱意にもあらためて頭が下がるしかない思いです。
余談、これはもう絶版でネットで割とよさそうな古本を買いましたが、
古くてかなり焼けていて、おまけにヤスリがかかったものでしたが、
不潔感はなく、その場合はかえって気軽に読みやすいと感じました。
新刊新品だと、汚さぬよう濡らさぬようにと、妙に気を使うので(笑)。



☆3冊目


料理帖揖保乃糸
ワニブックス


久々のレシピ本(笑)。
CMでも有名な手延べそうめん「揖保乃糸」を使った料理本ですが、
和風のみならずイタリアン風や中華風など、見るだけでも面白い。
素麺は僕は昔から冬でも常備して時々温麺で食べてきましたが、
この本でさらに冬でも活用の場が増えそうで楽しみ。
素麺は茹で時間が短いのが料理にはいいですからね。
新書サイズのレシピ本というのは初めてだけど、装丁ともども、
いかにも素麺っぽいと感じさせるのは本としても楽しい。
ところで、これを読み終わったのは今月上旬、何かひとつ作って
記事に写真をと思っていたのですが、作れないまま今日に至る。
というわけで、何か別の機会に作ったものの写真を挙げます(笑)。



☆4冊目


投手論
吉井理人
PHP新書


昨年まで北海道日本ハムファイターズの投手コーチだった
吉井さんの本が出ていたので買いました。
吉井さんはヤクルト黄金期にも神宮で見たこともあるし、
ファイターズでもコーチとしての姿を見るのが楽しみで、
特に好きな野球人の一人です。
当然のことながらファイターズの選手への言及が多く、
内情が分かってファンとしては興味深く読めました。
ただ、栗山監督との確執で辞めたことについて話はしていても、
実際はまだ新しい話題だからかなり包み隠しているだろうなあ、と。
吉井さんが近鉄時代には文句ばかり言って首脳陣と対立し、
干されたこともあったというのは、意外なようで、でも納得。
どちらかといえば一匹狼的な人だけど、野茂という頼れる後輩が
彼の人生に大きな影響を与えていたことが改めて分かりました。
吉井さんはファイターズを辞めさせられて札幌や北海道のことは
もう嫌いになるかもしれないと思っていたんだけど、最近は、
札幌のファイターズ戦でもラジオで解説をしているし、選手に対して
仲間という意識で話しかけているので、少しほっとしています。
でも、願わくば、コーチとしてまたファイターズに来てほしい。
あ、これ以上は愚痴になるので敢えて自粛いたします。
本としてはとても面白く興味深く読むことができたのですが、
すごく細かいことで、文章の()の挿入の仕方があまりうまくなくて、
その話は地の文でいいのではないかと思うこと多々ありました。
でも、それはほんと些細なこと、本当にいい本で、なんだか
久しぶりにボールを握って変化球を投げてみたくなりました(笑)。



☆5冊目


映画×東京とっておき雑学ノート 本音を申せば4
小林信彦
文春文庫


最後はもうひとりの常連となった小林信彦さん。
21世紀に入ってからのエッセイを、順番ではないけれど
読み続けていて、小林さんもだんだんと年を取り、東京の街も
変わってゆき住みにくくなっていることをいつも感じます。
日本橋育ちの戦後の話もよく出てきますが、政治に関しても
だんだんと暮らしにくくなっていることをいつも嘆いています。
ちょうどこの本の頃が第一次安倍政権が終わった年でしたが、
今はどう思っているのだろうと。
まあそれは週刊誌を読めば分かるのだろうけど、僕としては、
単行本が出た上で文庫がでる3年後まで待ちたいです。
映画についての話は相変わらず「評論家」的な見方とは
一線を画していて信頼ができます、もちろん面白い。
「ロッキー」の記事でも触れた話はここで出てきました。
この「本音を申せば」シリーズはあと2冊文庫を買ってあるので、
ひとまず来月はそのどちらかを読むつもりです。
ただ、残り1冊になると、惜しくて他のを読むかも(笑)。
自分の人生についてちょっとしたことを考えるきっかけになる
という点でもいいエッセイシリーズに巡り会えました。
明日明後日休みなので、今度こそDVDで映画を観たい・・・


さて、先月号で読了すると予告した音楽関係の伝記本ですが、
僕も根気がない、やはりというか、達成できませんでした。
軽々しく言うものではない、という反省もありますが、
それ以上に出来なかった自分が悔しい。

その本を、書名だけ紹介しておきます。
今度こそ、来月までに読了したいという自戒の念を込めて。



アトランティック・レコードを作った男
アーメット・アーティガン伝

ロバート・グリーンフィールド(著)
折田育造(日本語版監修)/野田恵子(訳)
SPACE SHOWER BOOKS



02
今月の読書2013年9月号

いかがでしたか。

今月に入って漸く時間の調整がうまくゆくようになりました。

しかし、読書には大敵のNFLが始まってしまいまして・・・
負けないようになんとか来月も5冊を目標に。

最後も非イメージ映像で。

03
今月の読書2013年9月号







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