ナチュログ管理画面 エコロジーライフ エコロジーライフ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
ブログ作成はコチラ
あなたもナチュログでアウトドア生活を綴ってみませんか?
プロフィール
guitarbird
guitarbird
ゴジュウカラは、木の幹を下向きに歩ける唯一の鳥。 
ゴジュウカラを見習うと、違った視点が得られるかも・・・
僕が最も好きな鳥です。
これは北海道の亜種シロハラゴジュウカラ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 23人
Information
アウトドア用品の
ご購入なら!

QRコード
QRCODE


日本に生まれてよかった


鳥の名前と季節を追って


手軽な歳時記、改訂版


丸谷才一エッセイ傑作選


シェイクスピアに親しもう


4人は何を言ったのか


身の周りにある「遺産」


植物のすごさよ



友人著、「見る」とは・・・



写真による野鳥図鑑



これは使える!



野鳥の本のリンク



俳句の本のリンク



草思社の応援リンク



ちくま文庫のリンク


2013年09月29日

今月の読書2012年9月号

01
今月の読書2012年9月号

今月も非イメージ映像から・・・

毎月恒例、読書の記事です。

今月は5冊、やや少なめ。

長尺ものがあってじっくりと読んだ影響かな。



02
今月の読書2012年9月号

グラチネ
荒木典子
成美堂出版

グラタン好きとしては、グラタンだけで1冊の本ができる、
もうそれだけでたまらなくうれしくなって購入。
グラチネとはそもそも「焦げ目」という意味で、「グラタン」は、それが
ひとつの料理の名前として広まったというのは初めて知りました。
グラタンはもちろん、オニオンスープ、パイ包みきのこスープなど
定番もある一方で、日本のグラチネとして、なす味噌田楽など
グラチネの解釈が広くてますます楽しくなりました。
ただ、レシピにあるホワイトソースを試しに作ってみたところ、
バターを焦がし過ぎて大失敗、まだまだだなあ・・・



03
今月の読書2012年9月号

反哲学入門
木田元
新潮文庫

これを読んだきっかけは2つあって、ひとつは、丸谷さんの本に
哲学者の木田元と会談をした話があって、興味を持ったこと。
もうひとつ、これが今年の新潮文庫の100冊に入っていて、
Yonda?のブックカバーが欲しかったから。
でも、以前から哲学的な考えには興味があったのでちょうどよかった。
読んでみて、哲学はそもそも西洋の思考であり、日本人の古来の
自然観とは相いれない部分があるため理解できない、とあって納得。
哲学的に考えられないのは単に自分がIQが低いからだと、それまで
ずっと思っていたんだけど、それだけじゃなさそうだと分かりました。
ただし哲学というものに興味は少し湧いてきたので、木田さんの本と
他に何冊か読めればとも思う。
これを読んでふと、先日の「ホワイトアルバム」の記事(こちら)で、
ジョージ・ハリスンがWhile My Guitar Gently Weepsについて
語ったことがよく分かった気がしました。
「東洋の概念では(中略)どんな些細な出来事にも、意味がある」
英国人のジョージは、順序はどちらか分からない、インドに行って、
西洋の文化のあり方に疑問を持ったのではないか、と。
まあしかしビートルズこそがその西洋の文化なのですが・・・
ともあれ、考えることの楽しさは十分に味わえた1冊でした。

なお余談、たまたま9月25日に書店に行ったところ、
店員が、店頭にある「新潮文庫の100冊」から黄色い帯を
すべて取り去る作業をしていたのを見ました。
ブックカバーの応募締切が9月24日だったからでしょうけど、
なにかこう、帯も紙だし、なんとなくやるせない気持ちになりました。



04
今月の読書2012年9月号

耳こそはすべて ビートルズ・サウンドを作った男
ジョージ・マーティン(著) / 吉成伸幸・一色真由美(訳)
河出書房新社

ビートルズの「先生」、ジョージ・マーティンの半生記。
この人がいなければビートルズはビートルズになれなかった。
しかし驚いたのは、マーティン先生が音楽や音響にとても詳しく、
音楽の音の出方から音響などを科学的に解析し説明してくれていて、
僕にとっては意外というか、ビートルズのこと以上に、スタジオのこと、
レコードのサウンドのことが面白くてかつとても勉強になりました。
ビートルズが嫌いでもオーディオが好きな人には大のおすすめ。
でも、そういう人は読まないかな・・・(笑)・・・
時間軸通りに進むのではなく、テーマごとに振り返ってその中で
完結してゆくものですが、混乱することもなく読みやすかったのは、
音楽のプロデュースで整理する能力と関係あるのでしょうね。
お金に細かい人で、読んでいくと納得、何についても理路整然と
考えて進める人だけど、事前のイメージからは少々意外だった。
しかしお金にうるさい人ではなく、ビートルズが大ヒットしても、
自分は給料しかもらっていなかった、だけどそれ以上に
ビートルズに関われたことが誇りだと話しています。
エピソードをひとつ紹介。
ジョージ・マーティンがビートルズに初めて会った時、
何かあればなんでも言ってくれと言うと、ジョージ・ハリスンが
「あなたのネクタイが気に入らない」と言って笑ったのだとか。
この話は先月の「ビートルズの英語」でも紹介されていたので、
出典はここかもしれないですが、こちらには続きもあって、
ジョージ・ハリスンがそう言った後、ジョンとポールはまるで
中学生みたいに相手の背中をつついてはやしたてて笑っていたそうで、
そういう無邪気さはいいな。
なおこれ、僕が買ったのは文庫ですが、その後に単行本で
サブタイトルをタイトルに変えられた上で出直していたようですが、
今ではどちらも絶版、どちらもプレミア価格になっています。
そして僕は実は、1992年に出た初版を見てすぐに買ったのですが、
今まで読んだことがなく、20年にして漸く読みました・・・
そしてこれは400ページある以上に内容が詰まっているので
じっくりと時間をかけながら少しずつ読み進めました。
今年読んだ本では、僕にとって特に意味が大きい1冊でした。

この本については、こちらの記事もご覧ください。



05
今月の読書2012年9月号

からだにおいしい 野菜の便利帳
高橋書店

野菜を多く採るほうがいいことは分かっているつもりで、
夕食でもサラダを欠かさなかったり、なるべく野菜を増やして
調理してはいたけれど、でもそれは根拠がないものというか、
ああこの野菜が食べたい、これが安いから買おう、というものでした。
この本を読んで、野菜の何(成分)がどういいかが分かり、特に
取り合わせが栄養的によいかの指標が得られたのがよかった。
今後の料理に大いに生かせそうで、ちょくちょく目を通します。
ただひとつだけ残念なのは、その野菜の植物が
何科であるかを記してほしかったなあ。
編集もたいした手間でもないし書く場所も取らないと思うんだけど・・・
僕は、植物の写真を撮るうちに野菜への興味が増したので、
それが、ほんのちょっとだけ残念なところでした。



06
今月の読書2012年9月号

ブライトン・ロック
グレアム・グリーン(著) / 丸谷才一(訳)
ハヤカワepi文庫

グレアム・グリーンは、僕が最も好きな映画ほ1本「第三の男」の
原作者であり名前は知っていたけれど、小説を読んだのは初めて、
これがですね、とても面白かった、とは、言い難い・・・
告白すれば、飛ばし読みに近くて、書かれたことのすべてを
頭の中で映像化しながら進んだわけではない。
グレアム・グリーンは純小説というよりはエンターティメント系かな、
しかし小説とはいえほとんどミステリ系しか読まない僕からすれば
「文学」であるのは間違いなく、そこが少し戸惑いました。
ミステリ系の場合、だいたい、章の終わりのほうで物語が動き、
その動き方が衝撃的ともいえる展開をみせて印象に残りやすい。
ところが文学小説は、情景や心象描写の流れの中で物語が動き、
ああ、そうなったんだって後から気づくという感じがします。
ただし、飛ばし読みでも、ミステリほど細部を覚えていなくても
流れを楽しむことができるのは収穫でした。
海外文学には実は興味があってこれからも読んでゆきたいのですが、
それが分かったことは大きかった。
内容ではなく読むことを楽しんで何か心に残る、ということかな。
物語は英国の保養地であるブライトンを舞台としたもので、
「心に悪を宿した不良少年の恋と破滅」が、帯のタタキ文句。
ちなみに、なぜこれを選んだか、理由が2つあって、ひとつは、
クイーンの3枚目にBrighton Rockという曲があるから。
ちなみに"Brighton Rock"とは棒状の飴のことなのだとか。
そしてもひとつ、あれ、今月は丸谷才一の本がないぞ、
と見せかけてこれは丸谷さんが訳した本だから。
クイーンと丸谷さんが上手い具合につながったのはうれしかった。
当然のことながら丸谷さんの翻訳文は読みやすかった。
だから、流し読みを楽しむことができたのかもしれないけれど。


07
今月の読書2012年9月号

いかがでしたか。

来月は7冊いきたいなあ。
今月は、マーティン先生の本が実質2冊分の文量だったから。

A公園のエゾヤマザクラもだいぶ色づいてきました。








同じカテゴリー(本・書籍・雑誌)の記事画像
今月の読書2017年10月号
今月の読書2017年9月号
今月の読書2017年8月号
今月の読書2017年5月号
今月の読書2017年3月号
アレの名前大百科
今月の読書2017年2月号
今月の読書2017年1月号
今月の読書2016年12月号
同じカテゴリー(本・書籍・雑誌)の記事
 今月の読書2017年10月号 (2017-11-01 23:24)
 今月の読書2017年9月号 (2017-09-30 22:29)
 今月の読書2017年8月号 (2017-08-25 23:08)
 今月の読書2017年5月号 (2017-05-29 22:29)
 今月の読書2017年3月号 (2017-03-31 18:29)
 アレの名前大百科 (2017-03-07 22:29)
 今月の読書2017年2月号 (2017-02-28 20:51)
 今月の読書2017年1月号 (2017-01-30 21:54)
 今月の読書2016年12月号 (2016-12-28 19:41)


削除
今月の読書2012年9月号