ナチュログ管理画面 エコロジーライフ エコロジーライフ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
ブログ作成はコチラ
あなたもナチュログでアウトドア生活を綴ってみませんか?
プロフィール
guitarbird
guitarbird
ゴジュウカラは、木の幹を下向きに歩ける唯一の鳥。 
ゴジュウカラを見習うと、違った視点が得られるかも・・・
僕が最も好きな鳥です。
これは北海道の亜種シロハラゴジュウカラ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 23人
Information
アウトドア用品の
ご購入なら!

QRコード
QRCODE


日本に生まれてよかった


鳥の名前と季節を追って


手軽な歳時記、改訂版


丸谷才一エッセイ傑作選


シェイクスピアに親しもう


4人は何を言ったのか


身の周りにある「遺産」


植物のすごさよ



友人著、「見る」とは・・・



写真による野鳥図鑑



これは使える!



野鳥の本のリンク



俳句の本のリンク



草思社の応援リンク



ちくま文庫のリンク


2017年03月24日

Separate Ways ジャーニー

01
Separate Ways ジャーニー

 ◎Separate Ways
 ☆Journey
 ▼セパレート・ウェイズ
 ★ジャーニー
 (1983)

本日は洋楽1曲のお話。

ジャーニー Separate Ways

僕前後の世代の人にはあまりにも知られた名曲。
コテコテといってもいいかもしれない。
事実、HBCラジオの洋楽番組「バンラジ」でも
月に1回は流れる曲のひとつです。

今やこの曲といえば
WBC  ワールド・ベースボール・クラシック。
TBS系のWBCのテーマ曲として試合中継やニュースや
番宣などで使われていてここふた月ほどよく耳にしていました。

この曲のネット配信数が大会前の2百何倍になったという話題が
一昨日のHBCラジオ(TBS系)で取り上げられていました。
TBS系では第一回WBCからこの曲を使っているそうで、
言われてみればああそうだったと思い出しましたが、
前回まではそれほど話題にならなかったと記憶しているので、
今回やはり侍ジャパンが準決勝まで無傷で勝ち進んだことで
この曲を聴きたいという人も増えたのでしょうね。

では曲いきます。




 Separate Ways
 Journey
 (1983)

でも、へそ曲がりの僕は、なんでこの曲? と思いました。
過去の大会でも一度はそう思っていたはず。

曲としてはマイナー調だけど内側から勇気が湧いて来る、
確かにそんな感じは受けます。
「バンラジ」でかかった時もパーソナリティn高島さんが
そのようなことを言っていました。

しかし。
一昨日のラジオでこの話題を取り上げた時、
男性パーソナリティが歌詞の内容を説明すると、
女性アナウンサーが「そんな内容だったんですか」
と驚いていました。

簡単に言うと、男女の別れの歌。
別れると僕がどれだけよかったかを思い出すだろうという、
未練がましい男の曲。
ただ、この曲の歌詞は内容が断片的で、ひとつの物語に
添ったというよりは、その時々の気持ちがぶつ切りで
語られているといったものであり、分かりにくいというか、
頭を切り替えながら聴く必要があるといえばありますね。

まあでも、日本では洋楽の歌詞は特に意識されないで
聴かれていることが多いのかなあ、そうなんだろうなあ、と。

昔から車のCMでそう思うことが多い。
僕がいちばん驚いたのは、トヨタRAV4のCMに
使われていたメタリカのUntil It Sleeps。
曲もマイナー調で恐いしジェイムス・ヘットフィールドの声と
歌い方も決して爽やかではないし、おまけに
「それが眠るまで」なんてタイトルだから。

他はキング・クリムゾンの21st Century Schizoid Man
が使われていましたが、CMを見ると僕は心の中で
「これに乗るとスキッツォイド・マンになるのかな・・・?」
などと呟いていました。
("schizoid"の意味はご自身でお調べください)。

イエスのOwner Of A Lonely Heartもあったっけ。
「この車に乗ると寂しくなるんだ」、と心の中で呟いた僕は
やっぱりへそ曲がりなのでしょうね(笑)。

エリック・クラプトンのBad Loveもあった。
かっこいい曲だけど、この車では
ドライヴデートしない方がいいのかな、とか・・・

とここで気が付いた。
Separate Ways同様ここで挙げた4曲はみなマイナー調の曲だ。

日本人はマイナー調の曲が好きなのかもしれない。
これらは「哀愁」とまではいかないけれど、でも
「哀愁の曲」は基本マイナー調だから、「哀愁」まであと一歩。

暗いことをただ暗いとだけ捉えるのではなく、
そこから力をもらって前に進もうという精神構造が
日本人には広く存在するのかもしれない。

もうひとつ。
実は外国人、この場合ジャーニーのメンバーも、
曲は曲、歌詞は歌詞で別物と考えているとか。
バンドの場合作詞者と作曲者が違うことも多々あるだろうし。

実利的な話をすれば、ポピュラーソングは基本歌詞がある
「歌」じゃないとなかなか売れないですからね。
内容はどうであっても歌詞が必要となると、アメリカでも
実は歌詞はそれほど重視されていないのかもしれない。

もっというなら、勇ましい曲なのに歌詞が強くないという
ギャップを楽しむのも彼らのユーモア感覚なのかもしれない。
などなど考えてみましたが、確かにSeparate Waysは、
曲だけとれば勇猛で勇気づけられる曲ではありますね。

とここでいつもの強引な余談、車のCMといえば昔、
ビートルズのHere, There And Everywhereが
日産サニーのCMで使われていました。
これはメジャーキィで明るくてキャッチーな曲だし、
「ここ、あそこ、どこにでも」というタイトルはこの車が
たくさん売れてほしいという思いも感じることができるし、
あれはあれでありかなと思いました。
というのも当時うちはサニーに乗っていたのでして、はい。
でも、ビートルズの曲をCMで使うのは権利関係などで大変だ
という話を聞いた記憶がありますが、そういえば当時は
マイケル・ジャクソンがレノン・マッカートニーの曲の版権を
持っていましたね、それが関係あるのかどうか分かりませんが。
と、余談でした。


02
Separate Ways ジャーニー

さて後半は僕の思い出。

ジャーニーのSeparate Waysは、僕が中3の時にリリース。
当時一緒に一生懸命ビートルズを聴いていた親友Oが、
ビートルズの次にはまったのがジャーニーで、この曲は
Oにしては珍しく出てすぐにシングルレコードを買って
僕の家で何度も何度も聴いていました。
僕も釣られてすぐにサビを口ずさむようになりました。

ニール・ショーンのギターソロも音を拾って弾いてみましたが、
前半はなんとかなったものの後半はついてゆけなかった。
それでもOは一生懸命練習していましたが、
僕は技術的に無理なものは無理と早々に諦めた。
ええ、そこがよくないのは自分でも分かっていますが(笑)。
ギターではもうひとつ、ヴァースで歌が終わった後に入る高音の
「ぴゃかぴゃんかっ」って音はどうやって出しているんだろうって
ふたりで真剣に悩みました。
ニール・ショーンすごいって。

中学のクラスルームでも話題になりましたが、
僕がリアルタイムで経験した中でもとりわけ印象が高い1曲ですね。
この曲はもう出た頃から将来の名曲候補と見込んでいましたが、
その通り、いやそれよりはるかに強い勢いで名曲への階段を
昇って行ったのをリアルタイムで感じられたのは
洋楽ファンとして嬉しい限りですね。
僕自身もこの曲はずっと大好きで今に至っています。

ただ、僕は当時レコードは買わなかった。
OがLPも買いカセットテープに録音させてもらって聴いていたからで、
アルバムを初めて聴いたのはCDになってからでした。

Oはほんとうにジャーニーが大好きで、
僕が大学の頃当時Oが住んでいた宇都宮に遊びに行くと
いつもジャーニーが車の中でかかっていましたし、自身結婚式の
ケーキ入刀の曲としてジャーニーのOpen Armsを選んでいました。
僕は大学時代はまだまだ新しい音楽を開拓していたけれど、
O君はもう高校で止まった、ということなのでしょうね。
もちろん人それぞれですが。


03
Separate Ways ジャーニー

ビデオクリップの話をしましょう。

なんというか、笑えます。
実際に「笑う洋楽展」でも取り上げられていました。
港でひとりの女性を巡ってメンバー5人が「エア演奏する」というもの。
時々実際の楽器が写るのが面白いといえば面白いけれど、
カット割りがお仕事感覚があってそこはかとなく笑えます。

ジャーニーはMTVの時代になってもあくまでも音楽中心ということで
ビデオクリップにあまり積極的ではなかったらしい。
この前作で歴史的名盤であるESCAPEからの名曲中の超名曲
Open Armsも、公式のビデオクリップは作っておらず、
「ベストヒットUSA」でもライヴ映像が流されていました。
僕は当時ビデオクリップなるものに凝り始めた頃だったので、
クリップがないのが残念だった思い出があります。

そんなジャーニーも時代の流れには抗えず、
まあレコード会社に言われたのでしょうけれど、
このアルバムからビデオクリップを作り始める。
作ってしまうと、これがなんともまあ「笑える」ものだった。
ある意味衝撃的でした。
「エア演奏」では特にジョナサン・ケインのエアキーボード、
その手つきに大笑いした記憶があります。

おまけに、登場する女性があまりきれいではない・・・
日本人で10代男子だったから趣味が違うといえばそうだけど、
ええ、この女性がぁ・・・と。

思ったけれど、でも、中学生の頃は笑わなかった、笑えなかった。
笑ってはいけないと思って接していた。
「笑う洋楽展」の本の話でも書いたけど、日本人は
洋楽を真面目に捉えていて笑うものではないという、
ある種の求道的がある。
何を隠そう僕も、リリース当時にこのビデオを観た時は、
なんか可笑しいけど笑ってはいけないと思っていた、いや、
そう思わなければいけないと思っていたフシがあります。

大学に入ってからですね、このビデオクリップを久し振りに観て、
あれっこんなに可笑しかったかって素直に笑ったのは。

でも、今はこうも考えます。
エア演奏なのは、ビデオクリップは音楽を聴く物ではなく、
レコードやライヴで聴いてほしいという裏メッセージである。
ビデオクリップで面白可笑しくすることでかえって映像がない
レコードで聴いたり真剣に演奏するライヴに行きたくなる。
こんなジャーニーは違う、という大きなユーモアに包まれた
プロモーションだったのではないか。
そうだとすればやられましたね、レコード会社に。
なんていつもの考え過ぎかもですが。

ジャーニーといえば当時話題になったのが、
ロス・ヴァロリーが弾いているヘッドがないベース。
このPVでも観ることができますね。
当時はギターを弾くようになった頃で感心も高くて、
Oとあれは何だと話題になりました。
スタインバーガーというメイカーのモデルですが、
なんでもあれは弦の留め方が通常のベースとは逆で、
コイルが巻いてある終わりの部分をヘッドの方につけて、
ボディの裏で巻き取っているのだとか。
へえと思いましたね。
でも僕は弾いてみたいと思うことはなかったし、
このベースは定着するわけではなく80年代にちょっと
もてはやされただけのもので終わってしまいました。
その後も使い続けた人はいたのでしょうけれど、
目立ってはいないですよね。
数年前、家の近くの中古楽器店で初めて実物を見て
ある種の感動を覚えましたが、でも欲しいとは思わなかった。

もうひとつ短い逸話を紹介して終わりに向かいます。
10年くらい前かな、地上波で放送されていた洋楽番組でこの曲が
取り上げられた時、パーソナリティのマーティ・フリードマンが、
この曲はなんか変だと言っていました。
ビデオクリップがというよりは曲が、という話でしたが、
例えば2番の歌い出しの歌詞"troubled time"という表現は
アメリカでは普通は使わないと話していました。


今回も長々と語ってきましたが、これがほんとに今日のシメ。
ラジオで取り上げられた時、僕がいちばんショックだったのは、
20歳代と思われる女性アナウンサーのひとこと。
60歳代の男性パーソナリティが1982年の曲と紹介すると、
「ええっ、そんな古い曲なんですか?」
そうだよな、生まれる前の曲だからな。
僕に当てはめるとチャック・ベリーとかエルヴィス・プレスリーの曲を
20代の頃に聴いたようなものだからなあ。
僕も齢をとったわけだ。

でも、そんな古い曲には聞こえないという意味でもあるだろうから、
名曲は聴き継がれていることが確信出来た瞬間でもありましたね。

最後は今朝の3ショットにて。

04
Separate Ways ジャーニー







同じカテゴリー(洋楽名曲集)の記事画像
2018年5月の洋楽ドライブCD-R
2018年1月の洋楽ドライブCD-R
今年も同じクリスマスケーキ、そして1曲のクリスマスソング
Song For A Winter's Night サラ・マクラクラン
2017年11月22日の洋楽ドライブCD-R
2017年10月24日の洋楽ドライブCD-R
2017年9月19日の洋楽ドライブCD-R
2017年8月30日の洋楽ドライブCD-R
2017年7月13日のドライブCD-R
同じカテゴリー(洋楽名曲集)の記事
 2018年5月の洋楽ドライブCD-R (2018-05-22 08:10)
 2018年1月の洋楽ドライブCD-R (2018-01-29 00:20)
 今年も同じクリスマスケーキ、そして1曲のクリスマスソング (2017-12-23 22:54)
 Song For A Winter's Night サラ・マクラクラン (2017-12-08 20:11)
 2017年11月22日の洋楽ドライブCD-R (2017-11-23 20:31)
 2017年10月24日の洋楽ドライブCD-R (2017-10-24 07:29)
 2017年9月19日の洋楽ドライブCD-R (2017-09-18 10:46)
 2017年8月30日の洋楽ドライブCD-R (2017-09-01 23:47)
 2017年7月13日のドライブCD-R (2017-07-14 22:13)

この記事へのコメント
WBCで確かに流れてましたね♪
今年に入って覚えた曲で、実はタウンで二回め歌いました(^^♪
karaokeキーが+4で私を含めて普通の人が唄うキーより二音高いので、原キーは無理ですね(笑)裏声にどうしてもなり、ジャーニー好きO氏が+2でOKと言ってくれたけど・・・そういう問題では、ない気もです。

まぁ歌メロがいいので、偶に歌って行きたいも、ロックンロール曲を含めて速めの曲は、私が覚えるには、歌詞も含めてキツイです。

友人の作ったCDRの60~70年代の懐かしの洋楽曲を中心に歌って行こうと思いました。(^^♪ ワイルドでいこうはあります。TheBoxer
Time Of The Seasonは、今歌ってみたいです。
Posted by matsu at 2017年03月26日 22:13
matsuさん、こんばんわ
この歌も歌われたんですね、レパートリー広いですね。
スティーヴ・ペリーは確かに声が高いですね。
速めの曲を覚えるのはきついとのことですが、この曲は
歌メロはゆったりしているので大丈夫そうだなと思いました。
あとツェッペリンのRock And Rollも歌はゆっくりですよね。
まあでもまだまだたくさん覚えていく意気込みはすごいですね。

The Boxerはいいですね。
60〜70年代ものを中心にということですが、やっぱり
若い頃に聴いた年代の音楽は頭に残るということなのでしょうね。
私の場合はそれが80年代ということなのでしょう。
だからジャーニーのこの曲はもろに、という感じです。
まあ80年代はそれ以前よりつまらないと洋楽ファンにも
よく言われますが、生まれは選べないので仕方ないですね(笑)。
でも最近は80年代も見直されてきたのは嬉しいです。
自分もブログでずっと押してきた甲斐がありました。
Posted by guitarbird at 2017年03月27日 20:08

削除
Separate Ways ジャーニー