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2013年05月29日

今月の読書2013年5月号

01
今月の読書2013年5月号

今月の読書です。

今月は5冊

では早速


☆1冊目
今月の読書2013年5月号

犬だって散歩する
丸谷才一
講談社文庫


以前、文春から出ている「猫だって夢を見る」を読んで
似たような書名でしかし版元違いのこれが出ていたことを知り、
犬好きとしてはたまらず(笑)、ネットで古本を探して購入。
1985年に単行本が出たものでだいぶ古いのですが、
「丸谷エッセイ」は既に完成の域に達しています。
今回は、丸谷さんのエッセイの特徴をずばり書き抜いた、解説の
海老沢泰久氏の文章を引用します(改行は引用者による)。
丸谷さんは読書好きでエッセイに書名が多数出てくる話を受けて。
当然のことながら、このエッセイのスタイルは
丸谷さんが発明したものだ。
何の工夫もない身辺雑記や、ただセンチメンタルなだけの
エッセイが幅を利かせているいまの日本にあって、
一頭地を抜いているといわなければならない。
数少ない本物の教養人のエッセイなのである。
それでは、本の話ばかりが出てくるから固くてむずかしい
内容かというと、(中略)まったくそんなことはない。
むしろ、ベースになっているのはユーモアで、
工夫に工夫を重ねた非常に軽妙で分かりやすい文章が、
それをいっそう効果的にしている。
(中略)、似たようなエッセイにお目にかからないわけではないが、
そうした類似品と丸谷さんのエッセイを画然と分けているのは
ここなのである。
(中略)本当の教養というのは、それを語るときのスタイルと
語り口にあらわれるのだ。

今回は、徳川15代将軍の中でも有名な人と印象が薄い人がいる
という話は、なるほどやっぱりそうか、と思いました。
有名なのは1代家康、3代家光、5代綱吉、8代吉宗、15代慶喜、
というのはだいたいそうでしょうか。
ところでひとつ気になったのは、この頃はまだエッチなねたを
ほとんど挟んでいないのは、いつから変わったのかなって・・・
なお、これは古本でも入手がやや難しく、写真で紹介しました。



☆2冊目


おいしいイタリア料理の教科書
青木敦子
新星出版社


今月のレシピ本はこれ、なんてすっかり定番化(笑)。
前菜からデザートまでのイタリア料理を1冊にまとめた本が
かねてから欲しかったところで新刊のこれを発見、即購入。
新星出版社の本は価格が安めなのもうれしいですね。
いつかラザーニャを作ってみたい、というのが僕の目標。
「ディアーヴォラ」=「悪魔」という鶏肉の料理は以前紹介した
鶏肉レシピの本でも出ていたので、まずはそれを作るか。
ほんとは、この記事までに作って写真に撮るべきでしたが(笑)。
買ってまだ読んでいないレシピ本があるので、おそらく
来月もまたレシピ本が登場することと思います(笑)。



☆3冊目


音楽の聴き方
岡田暁生
中公新書


この本は、聴き方、というよりは、音楽を聴く時の心の在り様を、
説いているといった趣旨の本です。
取り上げられる音楽はほとんどがクラシックですが、しかし
ロックなどポピュラー音楽にも援用できる考え方です。
僕は、この本を読んで、著者に応援されているように感じました。
音楽は楽しければそれでいい、という考え方があります。
それ自体は半分その通り、と僕自身もかねがね思ってきましたし、
あまり考えずに楽しい音楽を聴くのがいいと感じる時もあります。
ただ、残り半分は、音楽は考えて聴きたいという人間でもあります。
以前、ベートーヴェンの「第九」を覚えて歌いたかったのですが、
ドイツ語の歌詞を音(おん)として覚えるだけではきちんと歌えない
と感じ、ドイツ語を初歩的にでも覚えたい、と思ったことがあり、
この著者によれば、その考え方は推奨されるものだということ。
次に、僕はアルバムを聴く時はどんなにつまらなかったり嫌いな
曲があっても、絶対に飛ばして聴くことはしません。
どこかに出かける前に時間が少しあって何か聴くとしても、
出かけるまでの時間に終わるアルバムをかけます。
ただしベスト盤など編集盤はその限りではないこともあり、だから
出かける前などはベスト盤から数曲聴くこともあります。
著者によれば、「今聴いている音楽を途中でやめたくないという思い」
が、音楽が好きかどうかの指標になる、ということで、僕が今まで
漠然とそう感じてしていたことが支持された気分になりました。
さらには、音楽を言葉として表して人と話して楽しむこと。
まさにそれは僕がBLOGでやっていることであって、下手でもいい
音楽を他の言葉に置き換えて話すことを奨励しています。
そして、下手でもいいから自分で歌い演奏することも奨励しています。
クラシックが難しいと今は言われているのは、演奏することが難しい
曲が多いからだというのは納得しました。
だからロックが20世紀人は人気が出たということも。
クラシックは難しくない、とは、音楽の入り口としてはその通りですが、
でも僕は、それは一種のまやかしでやっぱり難しい面もあると
感じていたので、そこもはっきりと分かりました。
ともあれ、仮にも音楽に対する考を人様に読んでいただいている
身として、この本はとても心強い支えとなり、最近読んだ本では
いちばん納得できる部分が大きかった1冊でもあります。
ただ、断っておきますが、でも僕は、楽しければそれでいいという
音楽も好んで聴く時はありますからね(笑)。



☆4冊目


植物はすごい
田中修
中公新書


植物にはなぜ味や香りがあるのか、おいしい実が成ったり
毒があるのか、と書くと人間中心の考え方ですが、
もちろん植物は人間のためだけに存在しているのではなく、
自らの命を生き長らえ後世につなぐために
そのような仕組みを進化させてきた。
とはいえ本を読むのは人間だから(笑)、人間との関わりから
それらのことを考えたとても分かりやすい本。
帯に書かれた文句を引用します。
身近な植物にも不思議がいっぱい!
アジサイやキョウチクトウ、アサガオなど毒をもつ意外な
植物たち、長い年月をかけて巨木を枯らすシメコロシノキ、
かさぶたをつくって身を守るバナナ、根も葉もないネナシカズラ
など、植物のもつさまざまなパワーを紹介。
動物たちには真似できない植物のすごさを、
「渋みと辛みでからだを守る」「食べられる植物も毒をもつ」

「なぜ、花々は美しく装うのか」などのテーマでやさしく解説。
パイナップルに種があるものがあるのは知らなかった。
皮と実の間に黒い種が時々あるそうで、今度探してみよう。
バナナの真ん中あたりにある黒っぽいそばかすみたいなものは、
なんとなく種の痕跡かなと思っていたらそうでした。
著者は子ども向けラジオ番組の質問コーナーで植物の回答者を
担当する人で、植物は動かなくてすごいとはなかなか思われない
けれど、そんな植物のすごさを知ってもらいたいというのが
この本を書く動機で、平易に楽しく読みながら
すごいと思うこと多数の充実した1冊です。



☆5冊目


新・現代アフリカ入門
勝俣誠
岩波新書


副題「人々が変える大陸」
アフリカのニュースは兼ねてから気にしています。
今年もアルジェリアで、主に国内民族紛争に起因する
プラント施設の人質事件が起こり、日本人を含む
多くの犠牲者が出たことは記憶に新しい。
爾来、アルジェリアの事件の背景を知りたいと思っていたところ、
今月、ちょうどこれが新刊として店頭に並んだのを見つけ即購入。
これの「新」のつかないものは僕が大学生の頃に出ていて、
大学の生協で買って読んだことが、書名を見た瞬間懐かしく
思い出したのも買った理由であり、また、そんな本があったなと
アルジェリアの事件の後でちらと思っていたので、
まさにいいタイミングで出た本でした。
本書は「南北問題」を切り口に、幾つかの国を例にとり、
国内紛争の経緯を簡潔にまとめることで、似たような背景が多い
アフリカ諸国の現状が浮かび上がってくるというもの。
五輪の陸上競技ではもはや強豪国ともいえアフリカ諸国の中では
経済的社会的によさそうだと思っていたケニアも実は、
内情が大変だった、しかも割と近年に、ということも分かりました。
南アフリカ共和国のアパルトヘイトの前後については
もう少し詳しく述べられてもいます。
そういえばザイールという国(名)は割と最近なくなったことは
知っていたけれど(現在はコンゴ民主共和国で1997年に改名)、
その背景を漸く理解することができました。
ついでに言えば、ビリー・ジョエルのWeの歌詞に出てくる
"Belgians In The Congo"の意味もあらためて分かりました。
アフリカではまだ「南北問題」が続いている現実、つまり、
「北」側の利益のために振り回され続ける資源を持つ「南」の国々
がアフリカであり、それが食糧難にもつながっている。
折しも日本でアフリカ開発会議が行われますが、
アフリカ諸国のことはこれからはより注視してゆきたいです。
これを読むと読まないとではアフリカに関するニュースの
見え方が違うのがはっきりと自分でも感じられました。
そしてこの本を読み、日本がこれからアフリカ諸国に対して行う
開発援助は、日本の利益にはならなくても構わない、
くらいの志で行ってもらいたいと思いました。
僕はそのために税金が使われるなら構わない。


03
今月の読書2013年5月号

いかがでしたか。

新書ばかりという印象ですね・・・(笑)・・・

今月は日々の雑事に追われ、おまけに日帰り遠征も多く入り、
寝る前に少しずつといった読み方がほとんどできなかった。
それでもなんとか5冊を読めたのは、雨の日が多くて
逆にまとまって本を読む時間が取れたから。
レシピ本は少しずつだったけれど、他は3日以内に読了しました。
丸谷さんはカメラバッグにいつも入れていて、役所などの
待ち時間に読み進めていたものですが、残り1/3になったところで
一気に家で読み終えました(そして次の本をバッグに入れました)。
ただ、これで寝る前に読めたら、もっと増えかも、とも(笑)。






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