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2013年01月20日

ELEMENT OF FREEDOM アリシア・キーズ

いつものように
写真など音楽とは関係ない書き込みも
大歓迎です!


この記事は、前回の
メアリー・J・ブライジの続きというか、
対のようなものかもしれません。
実際、この2枚を毎日聴き続けています。

01 これはDVD付き限定盤
ELEMENT OF FREEDOM アリシア・キーズ

THE ELEMENT OF FREEDOM Alicia Keys
エレメント・オブ・フリーダム アリシア・キーズ

released in 2009

アリシア・キーズの新譜がとってもいいです!

先にお断り、記事のタイトルでは、文字数制限にかかるため、
アルバムタイトルの「THE」を省略しています、ご了承ください。
正直、半角アルファベットを使う場合は、
もう少し文字数制限を緩和してもらいたいところです・・・

僕は、今までの音楽人生において、何度も何度も、
真剣にソウルを聴きたいと思った時期が訪れていました。
「ソウル聴きたい症候群」とここでは呼ぶことにして、
それはだいたい3年で2回くらい現れて続けていたのですが、
2008年秋からついにそれが「症候群」を脱して本物になり、
今や、ソウル系も、ロック系と同じかそれ以上に聴いています。

「ソウル聴きたい症候群」のことはまた
折に触れて少しずつ話してゆきたいと思いますが、
アリシア・キーズは、何回目かはまったく分からないけど、
2002年頃に、その流れで初めてCDを買った人でした。
デビュー作でグラミー新人賞を受賞し、当時話題でしたが、
割と早いうちに中古CDが見つかったので買いました。
でも、聴きました、とまではいえない状況で、
何度かかけて耳にして、覚えることなく棚にしまわれました。
彼女は期待通り大物になり、僕は2nd以降も気にはなっていて、
今のソウルの流れの中で、買っていなかった2nd、3rdも、
首尾よく中古とセール品で見つけて買い揃えていました。
でも、それらも、よく聴いたとはいえないのが実情です。
そんな中、09年12月、4thである新譜がリリースされました。
僕にとっては満を持したという言葉がふさわしかったのすが、
その新譜情報に接したために、その直前に買った2ndアルバムは、
よく聴かないままになっていました(います)。

アリシア・キーズの(ような)音楽は
「ネオソウル」と呼ばれているようですね。
ヒップホップ改革の後に出てきた、
ソウルの先達への大いなるリスペクトを基に再現された
「新しいソウル」、ということでしょうか。

この新譜ですが、僕は、実は、聴いてゆくうちにだんだんと
「ソウル」という意識が希薄になってきました。
どうしてかなとまた自分なりに考えてみたところ、
もしアリシア・キーズがソウルと呼ばれるのであれば、
彼女は、ソウルに対してはじめからマニア的なこだわりと
熱意を持って接していた、というよりは、
数多ある良い音楽をたくさん聴いて自分を表現してゆく中で、
自然とソウルに近づいていった、という感じを受けました。
彼女は実際にジャズもクラシックも好きだということです。

ここで、彼女が何歳かなと思って調べると、
1981年1月25日生まれ、まだ28歳か。
マイケル・ジャクソンTHRILLERの時はまだ2歳、
プリンスPURPLE RAINで3歳くらい。
ポップスに限定して話を進めると、マイケルやプリンスは、
彼女が物ごころついて最初に聴いた音楽かもしれない。
当時の彼らはソウルの枠を飛び越えた存在だったけど、
その中に確かに息づくソウルの部分にひかれたのかもしれない。
19歳でデビューした彼女、まだ10代の頃に
ヒップホップ革命があり、そこで成長したのかもしれない。
前回記事にしたメアリー・J・ブライジとは、
ちょうど10歳違い、ひと世代違いということで、
メアリーJのデビューには刺激を受けたのかもしれない。
だから古いソウルの香りがあまりしないのは当たり前で、
むしろ、今でも、それまで彼女が聴いたことがない
古いソウルを新たに聴き続けているのかもしれない・・・
などということを、つらつらと思いました。
ただ僕は、彼女の、歌への気持ちの入り方には
ソウルっぽさを感じます。
でも、そんなに濃くはないかな、粘ついてもいないし
あっさりとした感じです。

しかし、ですね。
このアルバムに関しては、そんなことを考えるまでもなく、
とにかく聴いてすぐに引き込まれました。
歌メロが素晴らしい曲ばかりです!
これだけ素晴らしい「歌」が揃った新譜というものは、
ここ数年で何枚あったかな、というくらいに大好きです。
捨て曲はまったくありません。
そして、僕は先ほど「歌メロ」と書きましたが、
彼女のこのアルバムのついては、「歌メロ」ではなく
「旋律」、敢えてそう呼びたいですね。
「美しい旋律のそよ風」
と、僕は、勝手にキャッチフレーズをつけています。
ソウルという観点ではメアリーJの新譜のほうが好きですが、
ポップスとしてはアリシアのこちらのほうが好きです。
このアルバムについては、そのキャッチフレーズだけ覚えて
いつか聴いていただければ、僕はそれで満足です!

本編、行きましょうか。


02 
ELEMENT OF FREEDOM アリシア・キーズ


Tr1:Element Of Freedom (Intro)
これは語りで曲ではないのですが、(Intro)として、語りで
わざわざ1トラック使うのは、よくあることのようです。


Tr2:Love Is Blind
最初の曲は少し重たい響き。
どちらかというと、僕が事前に予想していたのは、
この曲の感じ、ほのかな重暗さでした。
曲もいいし、そういう点ではつかみはOKでしたが、
でも、聴き慣れると、この曲は少し毛色が違う気もします。


Tr3:Doesn't Mean Anything
彼女得意のピアノが軽やかに舞う
ミドルテンポの明るくかわいらしい曲。
ごくごくありふれた表現のタイトルのごとく、
どこにでもありそうな親しみが持てる曲。
でも、これは、いちばんソウルっぽくない曲。
まあ、そこにこだわらなくてもいいのかも、ですが。


Tr4:Try Sleeping With A Broken Heart
ミドルテンポのポップな曲が続きます。
リズムがずれていきそうなドラムスが面白い。
声を伸ばすのが印象的ですが、あどけないとはいわないけど、
最近聴き慣れたソウルの女性歌手に比べれば、若いですね。
ところで、アレサ・フランクリンの記事において、
blueeyedsoulさんから
「アレサには女性を感じない」という書き込みをいただき、
なるほどそうかと気づきました、ありがとうございます。
そのことを踏まえてアリシア・キーズを聴くと、その逆で、
女性らしさを強く感じました。
ただし、「色気「艶っぽさ」という要素は希薄で、
僕が彼女に感じるのは、ひたすら「かわいらしさ」ですね。
本人はお気に召さないかもしれないけど・・・


Tr5:Wait Til You See My Smile
もう1曲、ミドルテンポのポップな曲で仕上げ。
心の底からセリ上がるようなピアノで始まり、
力強いドラムスに押されて前進する前向きな曲。
ピアノの入り方はやっぱりセンスいいですね。
これ、特にキーボードの使い方など、80年代前半の雰囲気。


Tr6:That's How Strong My Love Is
そして叙情的なピアノの音で始まる得意のバラード。
繊細さがしみてくる、ちょっと切ない系の曲。
この曲を聴いていると、
「ピアノ」「シンガー・ソングライター」のキイワードで、
キャロル・キングとのつながりも見出せ、
音楽のつながりの楽しさを感じます。


Tr7:Un-Thinkable (I'm Ready)
アルバムの後半はバラードが続きます。
ほの暗い雰囲気で曲が始まりますが、
ハンドクラップが強調され、それに乗せられ、
いつしか明るく展開しています。
サビの部分で旋律がだんだんとせり上がり、
彼女の声も裏声になるのが印象的。


Tr8:Love Is My Disease
いきなり高い音をがんばって絞り出して歌っていて
そのハスキーな声に心をぐっと掴まれます。
いや、かわいらしいですね(笑)。
アリシアは、声が微妙にハスキーになるのがいいんです。
しかもこのタイトルがまた、気持ち入っているし。


Tr9:Like The Sea
すすり泣くようなピアノが響く、ちょっと寂しげな曲。
"over"、"under"と繰り返し歌うところや、
韻を踏んだ部分を強調するのが印象的で、
こうした曲作りは巧いなと感心します。


Tr10:Put It In A Love Song (Featuring Beyonce)
この曲はうれしいことに、ビヨンセが客演しています。
冒頭お互いに「A」「B」と呼び合っていて、仲がいいのかな。
声もなんとなく似ているような気が。
アフリカっぽいドラムスのビートに旋律が踊るように乗る曲で、
曲は「A」「B」「C」の3つで構成されていて、
「A」がメイン、「B」がちょっとほの暗く、「C」は展開部、
シンプルそうでなかなか凝っています。
そういえばビヨンセにも似たような曲がありましたが、
流行りなのかな、そしてだからビヨンセを招いたのかな。
「フゥーッ」「ホーッ」「カモン」という掛け声やカウントは、
レコーディングが楽しかったことを想像させられます。
このアルバムでいちばん盛り上がる楽しい曲!


Tr11:This Bed
これはプリンスを思い出しました。
ミドルテンポの、突っ張って歩くみたいなリズム、
高音を絞り出すような歌い方、歌の旋律も歌い方も雰囲気も、
まさに1980年代のプリンス! うれしくなる曲ですね。


Tr12:Disance And Time
お得意のバラード。
ちょっとおしゃれな感じの小粋な響きの曲。
それにしても彼女の曲のタイトルは、
使われている単語がシンプルでいいですね。


Tr13:How It Feels To Fly
これもピアノ弾き語り風の落ち着いた雰囲気のバラード。
と思って聴いていると、突然高い音を大きな声で歌う、
その展開にはハッとさせられます。
それはやっぱり、空を飛ぶ気持ちの表れかな。
後半にはゴスペル風コーラス隊も入ってきて、
やっぱり彼女はソウルだな、とほっとする曲です。


Tr14:Empire State Of Mind (Part II) Broken Down
これ、調べて分かったのですが、"Part II"とあるのは、
昨年秋に、ジェイ・Zにアリシアが客演した。
Empire State Of Mindが全米No.1に輝いていて、
どうやらその続きという意味があるようです。
それにしてもニュー・ヨークを歌った曲は多いですね。
そして、ニュー・ヨークを魅力的に歌った曲も多い。
これも叙情的なバラードで、多少大仰に歌っているのは、
ニュー・ヨークという巨人を相手にしているからかな。
タイトルはビリー・ジョエルNew York State Of Mind
想起しましたが、本人もそうなのかな。
そう考えるとやはり、彼女の音楽は、
広くいろいろなところにつながっているようですね。


Tr15:Through It All
ここから2曲はボーナストラック扱いなのですが、
僕は通して聴いているので、同様に取り上げます。
というのも、Tr14は、アルバムの最後には
あまり合わないようにも感じるからです。
それはともかく、これはソウルバラード風に始まり、
マーチングドラムが入ってまた盛り上がり、
サビで「ハア」と歌うのがまた、はっとさせられます。
後半はもうひと展開があって、ボーナストラックなのにこれかい!
と、ほんと彼女の曲作りのセンスには舌を巻きます。


Tr16:Pray For Forgiveness
最後もやはりバラードで。
もはや彼女は、バラードで人を殺せますね(笑)。
そして高音を伸ばす歌い方が、どの曲でも印象的で、
そこがいちばん気持ちが入っていると感じる部分です。


 

そうか。
写真01、02の、僕が買ったCDはDVD付き限定盤で、
それはジャケットが白が基調だけど、
DVDがない通常盤は青が基調なんだ、知らなかった。
通常盤もそのうち買わなきゃ(笑)。

ボーナストラックを含めて実質15曲、62分強あり、
短めのアルバムがまた増えている最近には珍しいですが、
とにかく旋律が美しい充実した曲ばかりが並び、
短めの曲が次々と繰り出され、流れも素晴らしいので、
アルバムが長いとは、一切、感じません

むしろ、実際よりうんと短く感じます、驚くほどに。
しかし、言ってることの辻褄が合わないかもですが、
アルバムとして考えると、少しばかり曲が多すぎて、
時間が長すぎるのではと感じる時もあります。
聴く分には不満はないし、流れているといい感じで、
退屈するということもまったくないのですが、
アルバムとしては、もう少し絞ってまとめたほうが
すっきりとしていいのではないかな。

しかし、彼女はこれでリリースしたのだから、
これがきっと最良かつ最上のかたちなのでしょうね。

聴いていて不満はないし、楽しくて短いと感じるなら、
それでいいじゃないか、それ以上は何が必要なんだ、
と、自己突っ込みをひとつしてみました(笑)。

僕がソウル系を傾聴するようになってから、
メアリーJにアリシアと、
それ以前から気になっていた人の新譜が立て続けに出たのは、
偶然にしてはよくできた話でありますが、
僕は、この偶然を活かし、もっとソウル系を聴いて、
感じて、考えて楽しんでゆきたいと思いました。

そうだ、その前に、
アリシアの前のアルバムも聴き込まないと!

最後に、もうひとつ。
彼女の誕生日が1981年1月25日ということは、
今日は誕生日の5日前ではないか!
メアリーJの記事は2日後だったけど、
今回は誕生日より前でよかった(笑)。

アリシア、お誕生日おめでとう!






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Posted by guitarbird at 22:40 │ソウル

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