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2014年08月20日

HYPNOTIC EYE トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

01
HYPNOTIC EYE トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

HYPNOTIC EYE Tom Petty & The Heartbreakers
ヒプノティック・アイ トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
 (2014)

先日の記事(こちらで)、39年目にして初めてNo.1を獲得と報じた
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの新作の記事です。

僕は買って聴いてから1位になったのですが、最初は、
「そうかこれが1位になるのか」と、正直、少々戸惑いました。

僕が聴いた第一印象はこうでした。
「なんて無駄のないソリッドなロックなのだろう」
続いてこうも思いました。
「売れることを第一に考えていたらこの作品はできないはず」

それが1位になったのです。

僕は、これ、信頼関係のなせる技だと思いました。

トム達だって昔はヒット曲を連発し、売り上げも全世界で8,000万枚と、
決して少ないほうではありません。
若い頃は、「トップに立ってやろう!」という意気込みの基に
音楽「業界」で頑張っていたからこそできたことなのでしょう。
彼らは、さして大きなスランプもなくずっと売れ続けていました。
とさらりと書きましたが、これが実はすごいことなんですけどね。

彼らの曲は、胸倉を掴まれて大きく揺さぶられるようなものではなく、
しかしいわゆる「するめ系」のじわじわと伝わるほど小さな枠でもない、
聴くと誰もが「いい曲だなあ」とは思うもの。
ポップかポップではないかといわれれば十分ポップだけれど、
メインストリームになれるかといわれればそうではない、という感じ。

それが、2010年の前作MOJOで方針転換したと僕は感じました。
2002年の前々作THE LAST D.J.は、今から振り返ると
ポップな彼らの集大成的な作品でした。
しかし、そこで彼らは、次は何か別のことをしようと考え、でもすぐには
方向性が見いだせず、8年かけてMOJOを生み出した。
クスリを連想させるタイトルとは裏腹に、MOJOは
「ロック界にクスリというものがなければロックはこうなっていたはず」
というストイックでリリカルな作品であり、僕も最初は戸惑いました。
そうですよね、その間にトムのソロや素晴らしいライヴ盤はあったけど、
8年も待って、...D.J.を期待していたところ、そう来たか、となりました。
実は前作は、買って記事を上げるまで2か月かかっていたのですが、
それだけ僕は、どう理解すればよいか迷っていたのでした。
ということは僕は、ポップな、歌って楽しい曲「だけ」を、
トム達には求めていたのかもしれない。

それでも僕はひと月以上毎日聴き続け、漸く彼らを理解し、
そのアルバムが素晴らしいと心底感じるようになりました。
彼らは「ロックの求道者」になりたいのだ、と。
でも、もし買ってすぐに「これは違う」と感じて聴くのをやめていれば、
そうはならなかったかもしれません。
そこを聴き続けられたのは、僕がトム達を信頼していたから、でした。

トム達は、長年よい作品を作り続けてきていて、彼らなら
悪かろうはずがないという共通認識として広まり定着した。
だから方針転換も素直に受け入れられ、今作は、トム達なら
媚びない音楽を作れるはずという信頼があっての1位だった。
さらには、レコード会社、Warner系のReprise、からも信頼され、
やりたいようにやることを認められたのも大きいと思います。
あのポール・マッカートニーですら、以前のレコード会社のプロモーションが
不満で移籍した、という話もあるくらいだから。

そしてもうひとつ、Facebookの影響力もあるかな。
僕はかなり多くのミュージシャンのFacebookページに"Like!"していますが、
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズは情報を挙げる頻度が
いちばん多い部類のひとつで、毎日何かの記事が上がっています。
新譜が出る時はもちろんその情報が音源つきでよく流れていました。
もっとも、僕は新譜はCDを買うまで絶対に聴かない主義なのですが、
そこで聴いて動かされた人も結構いたのだと思います。
ちなみに、トム達のFacebookページは世界で約290万人が
"Like!"しています。

ともあれ、今回のNo.1は信頼関係から勝ち取ったものでしょうけど、
それだけ信頼されるアーティストも稀ではないかとあらためて思いました。

余談、Facebookで思い出した、そこで知ったことですが、この7月8月、
なんと、トム達とスティーヴ・ウィンウッドがジョイントツアーでアメリカを
回っていたらしく、もう羨ましいにもほどがあり過ぎる、少しだけ本気で
アメリカに行くことを考えましたが、行動力がないので諦めました(笑)。
CDかDVD出ないかなあ、それで来日するのはあり得ないだろうから・・・


02 閑話休題、今朝のカツラの葉
HYPNOTIC EYE トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

さて今作の内容について。
僕は、前作があった上でのことだったので、素直に最初から感動しました。
「ロックの求道者」としての道を突き進む姿が頼もしくもありました。
でも聴き込むと、曲の訴求力は前作より高くなっていると考え直しました。

音楽についてどう書こうかと考えていたところ、いつも書き込みで
音楽の話をしてくださるぽちわかやさんが書いておられたことに共感し、
それ以上のことは自力では書けないと思われ、ご本人にご承諾の上、
書き込みを引用させていただくことにしました。
なお、文章は引用者が一部修正や省略を行っています、ご了承ください。

「こりゃあ正味腰の据わったアメリカン・ロックの完成形ですやん。
こんな隙のないバンドサウンドは初めてやな。
そしてトムの歌声に飄々としつつも静かなるロック魂を感じます。
あるべきところにあるべき音がありまくりでありながら
頗るロックしてるんですよ。
意匠としても馴染みのリフでありリズムがカチッと完璧に
嵌っているんですが、不思議な感覚に襲われてきました。
うん、なるほどジャケットデザインの意味がわかってきたぜぃ。」


さらにははこのようなことも書いておられました。

「要はロックンロールの「ロール感覚」じゃないんかな?
そしてほんまもんのロール感覚には時系列は無いっ!永遠なんですよ。
ヴァンやトムそしてウィンウッドやレイ・デイヴィスさんたちは
生来のおのれのロール感覚がもはや滲みでる域に達してるんやと」


僕のように長く書かず、しかも僕も漠然と感じていたことが言葉となって
凝縮して表されていて、非常に共感を得ました。
ついでにいえば、スティーヴ・ウィンウッドの名前を挙げておられるのは、
コンサートに行きたいという思いが蒸し返されました(笑)。
ともあれ、ぽちわかやさん、ありがとうございました。

隙のないバンドサウンドというのは、とりおなおさず、核となるメンバー
トム、マイク・キャンベル、ベンモント・テンチの3人が不動で、
「自然と」仲良くやってこられたことによるのでしょう。
彼らからは悪い意味でのロック的エゴがほとんど感じられません。
また、3人とも、特にベンモントは他のアーティストへの客演が多く、
他で感じ取ったことをバンドにフィードバックできる環境がある。
もちろん、みなが実質的なリーダーであるトムを尊敬し、トム中心に
みなが信頼し合っているからこそ出来ることでもありますが、
こうしたバンドの姿もひとつの理想形、完成形でしょうね。

そしてやはりバンドにはグルーヴ感が大切であると再認識しました。
みんながどれだけ同じ方向を向いて演奏しているかがそこに
つながるのでしょうけど、その点でもトム達は完璧に近い。
だから表現力も広がってゆきます。

表現力でいえば、ギター3人態勢というのも大きい。
かつては2人でしたが、もっとギターサウンドを充実させたい、そして、
スタジオでオーバーダブはいくらでもできますが、ライヴでのリアルさを
求めた結果が3人態勢になったのでしょう。
ライヴでのリアルさにこだわるという点でいえば、このアルバムには
フェイドアウトして終わる曲がないのもそこから来ているのでしょう。
ギター3人といえばアイアン・メイデンですが、確かスティーヴ・ハリスも
ライヴでの再現性を考えた、と何かで言っていた記憶があります。
(彼らの場合は「元」メンバー復帰の場という意味もあるのですが)。
ちなみにメイデンも、フェイドアウトして終わる曲が1曲しかなく、その1曲も
若い頃にシングル用に録音「させられた」ものです、とこれは余談。

ロックというのは、当然のことながらハードなものであり
緊張感があるものだ、というのがトム達の考えなのでしょう。
この緊張感は尋常ではない、恐いくらい。
前作もそうでしたが、僕は少なくとも今は、気軽には聴けない。
聴くなら最後まできちんと聴ける状況でかけたいです。
ロックなんて楽しければいい、という見方を僕は別に否定はしませんが、
でも、「そもそも」にこだわるとこうなるのでしょう。

完成形のアルバムを前にすると、「そもそも」の話は避けて通れない。
一般論的になりましたが、それを実践しているのがトム達なのでしょう。
しかし、理想を実践するのはいかに難しいかは、言わずもがなですよね。
今作の魅力は、それができてしまったことに尽きると思います。

大げさではない、断言すれば、ロックという音楽、
ロックンロールのひとつの最高到達点がこのアルバムです。

そんなアルバム誕生の瞬間に立ち会えたのは幸せなことですね。

メンバーをあらためて
トム・ペティ ヴォーカル、ギター等
マイク・キャンベル リードギター
ベンモント・テンチ キーボード
スコット・サーストン ギター
ロン・ブレア ベース
スティーヴ・フェローン ドラムス

曲は、2曲目がトムとマイクの共作である以外はみなトム作です。


03
HYPNOTIC EYE トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

1曲目 American Dream Plan B
1曲目から意味深なタイトル。
彼らがデビューした頃はまだ言われていた「アメリカン・ドリーム」。
もはや今の世の中ではそれが不可能という彼ららしいシニカルさ。
今回記事を書くに及んでブックレットで歌詞を読みながら聴きましたが、
観念的、抽象的な表現に拍車がかかっていて、正直、難しい。
それは聴き手に委ねられる部分が大きいということで、例えばこの曲は、
社会ではなく個人の思いと重ね合わせて読むこともできます。
或いは、「別のブラン」がある、それを60歳を過ぎた今からでも実行できる、
という励ましのメッセージをトムが贈っている、とも考えられます。
そしてこの歌詞はトムの執拗ともいえる韻の踏み方に凄味があります。
作詞家としてのトムも完成した、といえるのでしょうね。
曲はよくあるロックンロールのスタイルで、あまりにも素直に始まるのが、
僕は逆に、この先きっと何か仕かけてくる、と予感させられました。
ヴァースの最初の8小節が終わるところで入るテンチのキーボードの音、
簡単なフレーズのようで、やはり職人技がにじみ出ていますね。


2曲目 Fault Line
タイトルの意味は「断層線」、原発の下にあると恐い・・・
ロックはベースが命、というポール・マッカートニー信者の僕は(笑)、
イントロから入るこのベースラインに速攻でやられました。
歌がイントロのコードではなくIVで入ってくるのですが、僕はこれが
なぜかたまらなく好きで、この曲は最初に気に入りました。
曲が終わる前に入るそこにしか出てこない3小節のパッセージがまたいい。
この曲は3回目くらいでもうサビを口ずさんでいました。


3曲目 Red River
この曲もイントロのコードで歌に入らない。
なんというか、響きがふくよかになると感じるんですよね。
トムは"fuzz bass"を弾いていますが、る
そしてギターソロの前の幻惑的なパッセージがいい。
トムはこのアルバムではおとなしく淡々と歌っていますが、
この曲のサビの劇的な展開はその中でははっとさせられます。
大人しい人ほど本気で怒ると恐い、とよく言いますが、そんな感じかな。

4曲目 Full Grown Boy
「んっ ぱっ んっ ぱっ」というリズムのディキシーランド・スタイル。
"The full moon seems to know me"というくだりは、トムのソロ作
FULL MOON FEVERを想起させてちょっと可笑しかった。
歌詞を書く際はそれを意識せず自然と浮かんだのでしょうけど、
出来上がったものを読んで本人が意識しないはずがない。
言葉に敏感な仕事をする人たちだから。
緊張感の中、せいっぱいのユーモアを感じました。
ジャズ風のギターソロもいい、マイクさすが。
「育ち切った少年」という表現は面白いですね。
気持ちがいつまでも若いのはいいことなのでしょう。
僕もそう思っていました。
でも僕は最近、「若い」のと「子どものまま」であるのとは似て非なり、
僕は「子どものまま」ではいたくない、と思うようになりました。
トムのこの曲は、そんな僕に「それでいいのか」「それでいいのだ」と
悩みの種を与えてくれてしまいました。

5曲目 All You Can Carry
このアルバムはギターリフがいい曲が多い。
ブルーズからR&Bになりやがてロックになったその変遷をダイジェストする
今作は、さらにはそこからハードロックに展開したことがよく分かります。
いや、これはハードロックといっていいのでは。
もし世の中にクスリというものがなければ、ですが・・・
そして僕はギターリフが印象的な曲が大好き。
サビのトムの歌い方には、冷淡な中に優しさがちらと垣間見えます。

6曲目 Powerdrunk
そうか、そうだよな、クスリはないけど酒はあるのか。
これまた低音のギターリフが迫ってくるスリルがたまらない。
最後のヴァースの前とコーダに入るパッセージが印象的ですが、
このアルバムは印象的なパッセージが多いのは特筆もの。
曲全体としては70年代ブルーズロックの香りがぷんぷん漂ってきます。
そして、冷静に聴くとこれはレゲェですね。

7曲目 Forgotten Man
これはトム達自身の1作目2作目を彷彿とさせる若々しいリズム。
「忘れられた人間みたいだ」と歌うのはいかにもロック的。
2番のくだり"I feel like a four-letter-word"というのがまた意味深。
きっと"l o v e"のことだと思うけれど。
ソロに入る前のアコースティックギターのパッセージがいい。
そこがアコースティックギターの音が前に出るところに、
ギターの使い方、バランス感覚に長けていることが分かります。
ほんと、一度しか出てこないパッセージが印象に残る。
一度しか出てこないのはもったいない、とすら思うけれど、
でもだから、これは質素なようで贅沢なアルバムなのですね(笑)。
ご飯とみそ汁に一夜干しの魚1匹で満足するみたいな。
イントロのギターリフはディープ・パープルのFlight Of The Ratを
思い出しましたが、似ている、というよりは、ロックとはそういうものだ
という感覚に自然となってしまうのがこのアルバムの不思議な魅力かな。
曲の終わり方も派手で、コンサートではいちばん盛り上がる曲かな。

8曲目 Sins Of My Youth
若い頃の罪、か・・・
慈悲を乞うような曲調、サビの憐れみすら感じる泣きの旋律。
こういう曲を歌わせるとトムに比肩する人はいないでしょう。
トム・ペティはアメリカ人の中でも憂いや陰りが強い人であるのが分かり、
それはR.E.M.とつながるものがある、と僕は思います。
柔らかく弾いているはずなのに弦が痛くて悲鳴を上げるようなギターソロも、
もはや至芸の域に達しています。
それにしてもこの曲は気持ちが沈んでしまう。
ある種のカタルシス的作用に満ちていますね。
ところで、この曲に限らずですが、60歳を過ぎてもやはり歌うのは
好きだのどうだの、ということが多いのですが、そうですね、僕も
まだ諦めるには早いのかな、と思わなくもないです。

9曲目 U Get Me High
このギターのイントロは80年代アメリカ勢のポップロックを
思い起こさせてくれる、80年代育ちにはうれしい曲。
ただ、そのままやるともっと明るい曲に聴こえてきたはずが、
緊張感を持って抑制をかけているトムたち、少し沈みながら進みます。
サビの低音で動くギターリフが、ギターリフ好きにはたまらない。
"high"といえばロックの世界では通常はクスリを想起させるものですが、
そこを敢えて歌い、しかも"You"を俗語である"U"としているところに、
逆に彼らの強い意志と理想に向かう姿を感じます。
トムは、20年前のソロではいかにも気持ちが浮き立つように
Higher Placeと歌っていたのに、このハイはだいぶ落ち着いた感が。
しかし最後のギターの応酬はやっぱり「ハイ」だな。
そのギターソロは、右チャンネルがマイク、左がトムとブックレットに
明記されていますが、ギター弾きとしてはそれが分かるのはうれしいし、
彼らのバンドとしての力をこんな細かいところでもまた感じます。

10曲目 Burntout Town
これは一聴、トム達流のブルーズ解釈ということでいいのではないかと。
スコット・サーストンのハーモニカも前面に押し出た正真正銘のブルーズ。
大元はハウリン・ウルフかな(違うかもだけど)。
1'30"の「じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ~ん」という決めの
フレーズには、全身の血液が沸騰する感覚に包まれますね。
そこが来ると絶対に首を縦に振ってしまう(笑)。
本来は軽快なシャッフルビートが、なぜか後ろに引かれる感覚になる曲。

11曲目 Shadow People
イントロは、消え入るようなピアノのホンキートンク。
続いて強いギターリフが始まりますが、ぽちわかやさん曰く
「これはジョン・レノンのI'm Losing Youでっせ」。
ほんまや(笑)、なんてなぜか僕が似非関西弁を。
ギターリフの感じ、入り方、全体的にほの暗いところ、ベースライン、
そしてリズムなどなど、ジョンが入ってますね。
トムはソロのWILDFLOWERS(記事こちら)の中の、
Only A Broken Heartにもジョンが入っていて、わざわざヴォーカルを
ダブルトラックで録音する凝りようで、単純な僕はこういうのはうれしい。
おまけにこの曲は歌詞もジョンが入っている、と感じます。
車で信号待ちをしていて隣りの人は何を考えているのだろう。
誰か好きな人のことかもしれないし、誰かを憎んでいるかもしれない。
そして、そう考えることで世の中が見えてくる、つまり「影の人間」は
君自身でもある、というのが僕の解釈。
先ほど歌詞が抽象的と書きましたが、これは逆に具体的なもので、
誰もが信号待ちの時に、隣りの人は・・・と考えたことがあるでしょう。
もしかして僕はトムの中にジョンを見ているのかもしれない。
この曲の印象的なパッセージは、2番が終わってから間奏に入る前。
ベースとキーボードだけが静かに残る、まさに「影」を感じさせます。
最後にトムが"Shadow people, shadow land"と繰り返すところは、
言葉の切れに説得力を強く感じます。
そして、こんな世の中だから「別のプラン」が必要なのだ、と、
アルバムはループで最初に戻る、ということなのかもしれない。

と思ったら、曲が終わってからまた別の短いパッセージが始まる。
曲といっていいかな、そういえばこの曲はアルバムの最後にするには、
何かまだ続きがありそうな感じが強くてやや中途半端と感じたんだけど、
このパッセージをつけることでアルバムとして完結するのが上手い。
この部分をぽちわかやさんは「ポールの匂いが」と書いておられます。
短いアコースティックの曲。
そうか。
このアルバムはトム達のABBEY ROADだったのか!
というのはビートルバカの早合点に違いないけれど、でも
最上のロックアルバムを聴かせてくれたのは確かです。
ただ、もちろん、トム達には次があるに違いないですが。




彼らの結束の固さと自信のほどは、ブックレットにも表れています。
見開きに3曲の歌詞が並び、右端にその曲の録音日と
参加メンバーが明記されています。
普通、最後にメンバーと楽器を紹介して、親切なものであれば
どの曲で何くらいは記しますが、曲ごとにこうというのは少ない。
ちなみに、最も古い録音は10曲目の2011年8月9日、
逆に新しいのは9曲目の2014年1月24日です。
そしてデータの通りであれば、すべて1日で録音を完了しています。
それまでデモがあって完成したのがその日という意味か、
それともほんとに1日で作ったかは不明ですが、1日で終わるのも
バンドの結束を感じる部分です。
ただ、ミュージシャンにはよくある、夜に録音した場合、
始めた日と終えた日が違う可能性はありますが(笑)。

このアルバムの魅力は、古いのに新しい、というよりも、
古いものがあってこそ新しいものがあるといった感じなのでしょうね。
伝統は伝統、でもそこに自分達らしさを表現することができた。
ロックという音楽、ロックンロールが心から好きな人であれば、
これには誰もが満足するに違いない、大傑作であると断言します。

しかし、僕の悪い癖で、ここまでの作品を作り上げたトム達、
次のアルバムはどうなるか、早くも楽しみで仕方なくなってきました。

信頼の印、それがトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズです。


05
HYPNOTIC EYE トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ








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Posted by guitarbird at 19:54 │Tom Petty
この記事へのコメント
ギタバさん、こんばんは。

ヴァン・モリソンならともかくギタバさんのブログにトム・ペティはんに関してわしの酔文が載っかってるちゅうのは実に恐れ多いことですが、編集の妙ですね「おっ、このおっさんけっこうええことゆうてるやん」と酒のピッチは乱れがちですが客観的に楽しく(;゜∀゜)ゝ”読ませていただきました、おおきにです。

新譜にはまったく頓着がないのですが、ギタバさんのトム’ズついに1位獲得のブログがあまりにもうれしそうやったので、愛読者としてはじつは聴いてないねん(^o^;と言い切る勇気がない・・・んではなくてギタバさんと気脈が通じたんですね。
こんな名盤が産み落とされた直後にこうして今夜も聴かせてもろてることにあらためて感謝です!

ウィンウッドさんとのジョイントはまったく知りませんでしたが数年前のヴァンとディランのジョイント級のおいしいライブでんなぁ欧米が羨ましいでっせσ(^◇^;;

11曲目 Shadow People
イントロは、消え入るようなピアノのホンキートンク。
続いて強いギターリフが始まりますが、ぽちわかやさん曰く
「これはジョン・レノンのI'm Losing Youでっせ」。
ほんまや(笑)~~さんまちゃんばりの絶妙の間に笑わせてもろたでぇ。

しつこいようですが、最後のアコギ部分にてポールが在りし日のジョンを愛しむかのように弾いているとしか今宵は聴こえず涙腺が緩みましたぜ・・・・。


 E.C.やアイラのロックでレイラ聴く   草右
Posted by ぽちわかや at 2014年08月21日 00:45
夜分ですがまいどです。

いやしかし聴けば聴くほどこのアルバム、個々の楽曲において語りどころも満載でんなぁ、ギタバさん(・ё・)v

11曲44:48というのもロック・アルバムの王道でございます。

今後コメントがチャイン・リアクション(クルセイダース)になること請け合いですが、ぼちぼちよろしくです。

若さとは前進する意思、わしらも唄が好きすぎるディランそしてトムやヴァンを目の当たりに日々すごしてるのですが、「そうですね、僕も まだ諦めるには早いのかな、と思わなくもないです。」おっしゃるとおり、♪命はひとつ 人生は一回(加川 良)そして♪おそすぎるこ事はない 早すぎる冬よりも(吉田拓郎)もはや唄うしかないですよね、matsuさん。
Posted by ぽちわかや at 2014年08月21日 02:21
ぽちわかやさん、おはようございます
いえいえ今回は「ご協力」いただきありがとうございました。
こういうと後付みたいになってしまいますが、引用した部分は
ほんとうにそれ以前からそうだなと感じていたことだったので、
うれしいような、でも驚いたような、やはりうれしかった。
特に、あるべきところにあるべき音がありまくりでありながら、
という部分はほんとうにほぼ100%その通りに感じていました。
これはきっとヴァンさんを通して気が合ったのかな、と(笑)。

トム達の新譜が1位になったことを私がさもうれしそうに書いていた、
というのは、丸谷才一さんの本で、日本人は他の人が楽しいと感じた
ことを楽しく読むのが好きだ、と書いていたことを思い出しました。
そういう気持ちが伝わって聴いていただけたのはうれしいし、
BLOGをやっていてよかったと思えるところです。
以前聴いておられなかったことはもちろん私は気にしないので、
そこはどうか今後も気にしないでいただければと思います。
それこそ、ヴァンさんが夢の中で言ったこと、です(笑)。
あらためて、聴いていただきありがとうございます!

トム達とウィンウッドさんのコンサートというのは、過去に共演歴もなく、
どういうつながりなのだろうと最初は不思議でしたが、でも、
それもぽちわかやさんの言葉で理解できた気がしました。
ステージは別かもしれないですが、ほんとDVD出てくれないかな。

ちなみに今は、ポール・サイモンとスティングも一緒に回っていて、
来年2月にオーストラリア公演があるのですが、その頃に
来日してくれないかなと密かに期待しています。
でも無理かな、いや、トム達とウィンウッドさんよりは、
2人とも日本でも人気があるので希望があるかな。
ちょうど私がコンサートで東京によく行く冬から春だし(笑)。
いずれにせよ、やはり日本では「洋楽」というだけあって、
蚊帳の外、感が否めないのは寂しいですね。

11曲目の最後は今夜もポールとジョンを感じられたんですね。
しかも、思い出す曲がジョンの遺作からであり、さらには
そのタイトル、余計に胸にしみてくる気がします。
そこで受けていただいたのは光栄です(笑)。

では僭越ながら、昨日の朝の風景を

青空に月野にすすきトムペティ

あ、結局まだ雅号を決めかねております・・・
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月21日 05:30
ぽちわかやさん、ふたたびです
曲については確かに語り出すといくらでもといけそうなので、
正直、記事を上げてもまだ書き足りないと感じています(笑)。

そうそう、46分テープに収まるのはロックの王道ですね(笑)。
10代の頃は46分テープを買い置きしていてLPを買うと録音して
いましたが、時々入らないのがあると困ったものです。
昔は今と違って夜にカセットテープを売っている店もなかったし。
だから60分も1本いつも買っておくようにしました。

すいません、クルセイダーズのChain Reactionは知らないのでした・・・
クルセイダーズは名前だけ私が10代の頃に流行っていて
(流行った後だったかな)知っていますが、今度聴いてみます。
で、その曲名で私はジャーニーを思い出しました・・

そうですね、諦めるのは早いですかね。
自分の気持ち次第、でしょうからね。
それにしても60にも70にもなってそういう気持ちを表せるのは、
気持ちが素直な人たちなのだろうなとあらためて思いました。
ではこれからもよろしくお願いします。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月21日 05:42
おはようさんです。
貴君の詳しい解説とぽちわかやさんの簡潔も本質をついた関西弁のファーストインプレで昨夜は美味しい酒を頂きました。
聴き始めると、最後まで聴かずにいられないアルバムですね。
どの曲もいいんだけど、緊張感と前向きな比喩的決意の詩がいいサスペンス映画にも合いそうな2曲目「fault lines」が一番好きかな。
<俺にも断層線が走っている 俺の人生の下を走ってる 心は落ち着かないが 賭けにだって出る 行きたいとこへも行くさ 綱渡りだ山火事の上で 年老いた曲芸師 綱に問題があっても 彼はやってのける 落ちることはない >要約ですが。 
トムはまだやってくれそうですね。
60の私だって...という気持ちになります。

ギターリフがいい曲が多いので嬉しいですが、トムも弾くし他に2名も居てしかもバランスがいいですね。確かにアイアン・メイデンの三人のギターは良かった音の厚みが違う。
バンドで私の特に好きな人は、ギター/キーボード/ブルースハーブ/ヴォーカルのスコット・サーストンです。
Mary Jane'sでの印象的なBHとBメロのサイドヴォーカル完璧でトムと息が良く合ってる。彼のヴォーカルの音の方をとってしまいそうな程です。(笑)
こういう音楽的才能に恵まれた(ロック・ブルーズ好き)職人的なメンバーが居るのは強いですよね。
しかも、トムを中心に纏まってる。

さて、もしかしたらこのアルバムからカラオケ曲入るかもですね。なんせビールボード....ビルボードか(自然に間違えてしまいました) No1ですからね。(笑)
そうなれば即覚えて歌いますよ。
メーカーさんよろしく!!
Posted by matsu at 2014年08月21日 07:30
ギタバさん、こんにちは。

 トム・ペティ音は枯れぬがすすきかな   草右

トム・ペティさんらとウィンウッドの仲介役はクラプトンかもしれませんね。
「あっ、もしもしスティーブ?おれおれエリックや。いきなりやけどトム・ペティとこのバンドってむちゃええ音出してるよな。
うん、きみもそう思てたか、やっぱりさすがやな。そこでや、おれの一生のお願いきいてくれへんか。おれはな、きみとトムのバンドの共演が今一番観て見たいんや、ほんま頼むわ。
ウェル・オールライトでオッケーってか、いやぁ、ほんまうれしいわおおきに、無理ゆうてすまんな。ほなトム組にはおれから話しつけとくんで、ええ音たのみまっせ。またそのうちブラインド・フェイスもやろか、えっそれは勘弁してほしいってか」んなことはないよね。
Posted by ぽちわかや at 2014年08月21日 15:04
matsuさん、こんばんわ
詳しい解説、というか、思い、感じたこと、ですかね(笑)。
ともあれそういっていただきありがとうございます。
ほんとは短く書きたいのですが、どうやら私には、
そういう資質はないようです。
確かに聴き始めると最後まで聴かないと気が済まないですね。
私の場合、最後まで聴けそうにない時にはかけません。
(その時にかける他のアルバムには失礼かもですが・・・)
車で聴きたくないのも、今の自分はアルバム1枚聴くだけ長く
運転することがないから、というのもあります。
2曲目がいちばん好きなのですね。
こういう感じのロックはありそうでないですよね。

スコット・サーストンがお好きということですが、彼は1990年代
以降に正式メンバーになった人でそれまではセッションマンでした。
後から入るメンバーは、選べるので自分たちに合う人を探しやすい
ともいえるし、合う人はなかなか探せない、ともいえるのでしょうね。
彼の場合はでも、今となっては「自然な仲間」の一人として
何の違和感もなくメンバーであると感じられます。

ちなみにドラムスのスティーヴ・フェローンは黒人です。
それは書く必要があるのかどうか分からなくて触れませんでした。
彼は元アヴェレイジ・ホワイト・バンドで、AWBは白人のソウルの
最高峰ともいえるバンドでしたが、その中でリズムとして
支えていたので、トム達に加わっても違和感ないですね。
彼はとってもいい人だとトムも言っていたのを何かで読みました。

カラオケは、どうでしょうかね。
やはり日本でどれだけ話題になるか、なのでしょうね。
カラオケに入って歌えるといいですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月21日 19:17
ぽちわかやさん、こんばんわ
トム達とスティーヴ・ウィンウッドを結びつけたのは
エリック・クラプトンというのはあるかもしれないですね。
というのも、matsuさんも買われた、故J.J.ケイルに捧げた
エリック・クラプトン&フレンズのTHE BREEZEに
トムも参加しているから。
ただ、そういえばウィンウッドさんはそれに参加していないけど
忙しかったのかな、そういえば今気づきましたが。

ブラインド・フェイスは勘弁というのは笑ってしまいました。
ジンジャー・ベイカーが問題なのかな・・・(笑)。
ところであのジャケットって今はまずいですよね。
現行のは4人がスタジオかどこかにいる普通の写真ですが。
でも、エリックはPresence Of The Lordを歌ってますよね。

トムはそうですね、音は枯れてないですね。
スプリングスティーンもですが、枯れずに60歳を迎えましたね(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月21日 19:29
ぽちわかやさんの妄想が楽しいですね。

Eric Clapton&FriendsのJJ Cale追悼アルバムでトム・ぺティの歌ってる曲名
Rock And Roll Records
I Got The Same Old Blues
The Old Man And Me
何か自然体ですね。3曲、クラプトンと一緒だから、ウィンウッドを紹介したのも自然の流れかもですね。

少し訂正を「初期のアルバムの音を思い出させるようなオールド・スクール・ロック・レコード」と紹介したのは、米ローリングストーンズ誌でした。大友博氏ではなかったです。

ともあれロックン・ロールって、体と気持ちが理屈なしに乗らないとダメですね。
そういう意味でもこのアルバムは嬉しいとしかいいようがないですね。!!
Posted by matsu at 2014年08月21日 19:39
matsuさん、こんばんわ
クラプトンのは緊張感がめいっぱいのトム達を聴いた後に
聴くと緩くて中和されるのが気に入ってます。
トムは意外と声が「普通」かなと思います、エリックのでは。

ところで、エリックとトムの共演は、私が覚えている限りでは
意外にも今回が初めてではないかと思います。
同じコンサートにいたことや(ディラン30やジョージ追悼)、
同じコンピレーションの別の曲にいたことはあっても、
コンサート以外で同じ曲を演奏したのは初めてじゃないかと。
そう考えると、やはりウィンウッドとのトライアングル、
今回は何かありそうですね。

訂正の件はわざわざありがとうございます。

ロックンロールはそうですね、そういうものですね。
その上で歌メロがいいと曲として最高ですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月21日 21:20
ギタバさん、こんばんは。

今宵の一枚目はAWBのCut The Cake(1975)でスタートです。若き日のフェローンさんのタイコはタイトやけどタメが利いてて重いでっせ。
因みにスコットランドの純正ホワイトバンド時代にはクラプトンのバックもしていたとか、きょうは妙にE.C.が絡むにゃあ~(^o^;

美女のバックスタイルのバンドロゴも素敵でんなぁ~matsuさま。

さてと、AWBを前座にできるのはTom Petty&The HeartbreakersにVan Morrisonくらいしかおまへんなぁ(・ё・)v
Posted by ぽちわかや at 2014年08月22日 00:28
貴君の曲の感想を読みながらもう一度聴いてましたよ。
これも楽しみの一つですが、私が気が付かなかった事も多くて大いに参考になりました。
30年記念のコンサート模様もお気に入りに入れてます。メンバーの顔やプレイ状況を見て楽しんでますが便利になったもんですね。
バッド・カンパニーをコピーしてた時なんかポール・ロジャースがどんな表情で歌ってるのかも知らず他のバンドメンバーのプレイスタイルの知るよしも無かった。音だけで動く映像がないんだから(笑)

貴君とぽちわかやさんの会話についていこうとThe Kinks(レイ・デイヴィス)のA Rock'N' Roll Fantasyも聴きました。
ロックン・ロールってついてたからこれでよかったんですかね?(笑)

AWBの曲も調べましたが、ファンクじゃないですか。
スティーブ・フェローン氏がザ・ハートブレイカーズの現ドラムスで元クラプトンのサポートメンバーだったと優しく教えてくれたんですね。(笑)
そういうとこが疎いもんで助かります。
クラプトンの最近のツアードラムスはスティーブ・ガッドだから これも何かの縁でしょうかね。

Vanさんの曲はそうですね、弾き語りで
クレイジー・ラブとHave I Told You Lately を覚えますかね。歌詞コードは調べてあります。
Have Iの方は、ロッドでカラオケあります。
本人カラオケはブルーアイド・ガールのみですが、何かもっといい曲があるのにと思ってしまい歌ってないです。

クラプトンは明日タウンで歌います。LAYLAは美女二名バックコーラスと行きたいとこですが、ギターのO氏にそこだけ一緒に歌ってもらうのが精一杯です。(苦笑)
仲間の女性が東京からの女友達を招くというので、友達のリクエスト曲に陽水の「真夏の夜のハーモニー」があったので彼と歌う予定です。おんちゃん二名は仕方ないですよね。(笑) 後はMake Up Shadowです。喜んでもらえればいいですが。
トムの11曲目,組曲風 Shadow People にShadowつながりが出来ました。

お後がよろしいようで。
Posted by matsu at 2014年08月22日 10:04
ギタバさん、こんにちは。

matsuさんとおなじくギタバさんの曲ごとの「思い」を併読させてもらいながら聴かせてもろてますが、聴けば聴くほどええアルバムですね。おれの中ではMoondance級の愛聴盤になりましたぜぃ。

matsuさん、Fault Lineはうねるベースにラテン・ジャズ臭いフェローンはんのシンバルが懐かしくてカッコええでんなぁ。そして教えてもらった要約での老タイトロープマンのつんのめったロックもんらしい歌詞がよろしいでんなぁ。

あっ、それとアヴェレイジ・ホワイト・バンドの細かいことなんですが当初はスコティシュのオールホワイト・ファンクバンドでそのころにクラプトンのバックもしてたようでAWB(1974)でのPick Up the Piecesが大当たり(アイズリィのWork To Doもやってまっせ)し、渡米の際にたぶんドラムが弱いと踏んだのか敢えて黒人のスティーヴ・フェローンを迎え入れました。その効果は覿面で次作ではより腰の低いファンクネスなバンドにチューンナップされちょりました。

因みにRay DaviesさんのWorking Man's Cafe(2007)はここ数年の愛聴盤でまたこれもよかばぃ。
Posted by ぽちわかや at 2014年08月22日 14:59
ぽちわかやさん、こんにちわ
今日は朝3時過ぎに家を出て仕事をしていたので、
体調が狂い、先ほどまで昼寝していました(笑)。
家を出る前に先の書き込みを読んで、車の中でその同じ
AWBのアルバムを聴きました。
♪ぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみ、ですね(笑)。
さいたまのソウルマニア友だちがそのアルバム絶賛しています。
で、私がAWBを知ったのは、ヘイミッシュ・スチュワートが
ポール・マッカートニーのバンドに入ったことです。
最初の来日公演の際に、Get Backでギターを担当していた
ヘイミッシュの「ダックウォークもどき」ソロ今でもよく覚えています(笑)。

あ、今昼寝起きでこのアルバム聴いてます(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月22日 17:48
matsuさん、こんにちわ
CDを聴きながら記事を読んでいただき、参考になる
ということで、ありがとうございます。
ちなみに、聴きながら書く部分と聴いていない時に思い出した
部分が、アルバム記事の中にはあります。

そして偶然ですが、今朝は仕事に行くのにAWBともう1枚何か
と思って目についたのがディラン30周年記念コンサートのCDで、
それを持ち込んでAWBの後に数曲聴きました。
新盤が出たのでその旧盤は車用に暫く置いておきます。
帰宅して書き込みを見て偶然の一致に笑いました。

私の世代は映像の情報量が増えた世代なのでしょうね。
ただ、今のようにネットで好きな時にいくらでもというわけには
ゆかなかったので、毎週のベストヒットやMTV番組は欠かせないし、
たまにあるロックの歴史を振り返る番組は録画していました。
今思うと、執念、は言い過ぎだけど、映像を観たいという
思いは強かったと思いますが私が映像に凝るのは
そういう世代だからなのでしょうね(笑)。
そういえば、ジミ・ヘンドリックスのライヴのβのビデオを、
1万円くらいで買ったのですが、今考えると高校生で
それはすごい決断だったと(笑)。

AWBはピーター・バラカンさんが「これを聴いてすべて白人(1枚目)
というのは驚いた、突然変異だ」ということを言っていて
大のお気に入りのバンドのようです。
ぽちわかやさんへの書き込みでも触れましたが、ヘイミッシュは
キャラが立っている人なので、ポールとの絡みが楽しかったです。
今でも、またポールのあのバンドが復活しないかな、と
思うのですが、リンダさんがもういないのでポールの気持ち的に
難しいかもしれない、とも思います。
と、どうしても話はポールになってしまう・・・(笑)・・・
ちなみにスティーヴ・ガッドという人を知ったのも、
ポールのアルバムに参加していたからでした。

ヴァン・モリソンはやはりそれしかカラオケないんですね。
前にも書きましたが、ジョン・メレンキャンプ版のWild Nightなら
90年代だしカラオケにあるかもしれない、とも思いました。
キーはオリジナルだったはずです。
ジョン・メレンキャンプ版のリズムギターが最高に好きです。

明日は歌うんですね。
屋内だから直接は関係ないけれど、天気がいいといいですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月22日 18:23
ぽちわかやさん、こんばんわ
MOONDANCE級の愛聴盤というのはうれしい限りです。
そしてやはり記事を読みながら聴いていただきありがとうございます。

AWBの補足説明もありがとうございます。
やはりそういう以上でドラムスが変わったんですね。
今となってはトム達を支えている彼らを「発見」してくれたことは
AWBに感謝したいです。
ちなみに、先日友だちにLPを贈るという記事を上げましたが、
その友だちはAWBを知らなくて、これは絶対に気に入るだろうと
中古LP探して、安くなくてもこれは買うつもりでしたが、
残念ながら札幌では見つかりませんでした。
これも次の東京の課題かな(笑)。

レイ・デイヴィスのそれはよく聴いていませんでした・・・
なのでまた引っ張り出してきて聴こうと思いました。
愛聴盤なのですね、了解しました。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月22日 18:52
おはようございます。
昨日、カラオケシダックスへ出掛け
トムのカラオケを練習しました。
Joyful Sound の器械で。
Mary Jane'sは、そこそこ歌えましたが違和感がありました。ギターの音をシンセサイダーやエレピを使っている。
ギターの音が好きで選んだ曲なのに!!
意味ないじゃん。ベース、ピアノはそこそこいい音出してるのに。ギターのスタジオミュージシャンを使ってない。
DAM系やUGA系は生録音のカラオケあるのに。
American Girlのカラオケの方が良かったので、こちらを先に覚える事にしました。

ついでに近所のカラオケにない曲を練習しました。
クラプトン ・Sweet Home Chicago
ロッド ・People Get Ready
トム・ウエイツ ・Looking For The Heart Of Sturday Night もう一人のトムも忘れてはないですよ。(笑)
ジョー・コッカー Unchain My Heart
井上陽水 ・ジェニーMy Love コンサートで聴いて歌ってみたくなり。ただ歌詞に「ナウな」と今は死語に近い言葉があり「シャイな」と対句なんでしょうが少しね。
曲は凄く良いですので歌いますが。

Vanさんの曲ですが、教えていただいた「Wild Night」John Mellecamp&M Ndegeocelloで確かにありますね。
貴君の好きなベースから入るアレンジも良くて格好いい曲にカヴァーされてますね。覚えます。サンクス 歌う時期かも。
「Have I Told You Lately」ロッドはキーが高いので、♭3(Gのキー)でアコギ弾きながら歌ってみよう。

カヴァーでカラオケ曲とは不思議な感じですが曲至上主義ですから。

While My Guitar Gentry Weeps つながりで、2012年に Prince,Tom Petty,Steve Winwood,Jeff Lynne 他の映像をU-TUBEで見つけました。
ジョージの息子さんもアコギをトムと一緒に弾いてて、メインヴォーカルはトムです。ここでもセッションにウインウッドが居ます。
後半は、それまで静かに弾いてたプリンスの派手も超テクのギターに圧倒されますよ。(機会あれば是非)
ポール、リンゴも出てたクラプトンのとはまた違ってよかったですし、やっぱいい曲だなと思いました。

今日も、弾きながら歌おう!(笑)
Posted by matsu at 2014年08月23日 08:42
matsuさん、おはようございます
トムのそれですが、楽器が違ったんですね。
前にカラオケをした時に、ビートルズの曲は楽器も含めかなり
忠実に再現していると感じ(ギターの音色はともかく)、正直、
へえ、意外とやるなあ、お金かけてるなあ、と思いました。
ほぼ全曲あったと思いますが、200曲くらいを録音するのは
どらくらい時間がかかったんだろうとも思い、実はあのとき
いちばん感心したのがそのことでした。
...Walrusは選ばなかったのでメロトロンは分からないですが。
でもそれは会社が違うのでしょうか。
確かに楽器が違うのは気持ちそがれるのは分かります。
カヴァーじゃないですからね、あくまでもオリジナルと同じように
歌いたいしそういう気分になりたいのでしょうから。

ジョー・コッカーのUnchain My Heartは先日MTV番組で
流れていて初めてビデオクリップを見ました。
どこか家の居間のような場所で歌っていたものでしたが、
まあイメージとしてはいかにもでよかったです。
ただ、レイ・チャールズのにはある、歌が終わったところに入る
「タッタラッタラタラッ」という「リフ」がジョーのにはないのが
(今更気づいたのですが)私としてはちょっと残念でした。
あの「リフ」は私は歌の後でいつも口ずさんでいるので、
ジョーのでもそれをやると「エア」になってしまいました(笑)。

「ナウな」は、死語のようで、ある年代以上の人はまだ意外と
使っていて、でも若い人は使わないので、
今は世代間ギャップの例のようになっていると思います。
私は使いません(笑)、ユーモアでは使いますが。
歌詞の問題ば洋楽でも今は死語というのが結構あると思います。
トム・ペティのFULLMOON FEVERを最近聴いて、
Yer So Badに"yuppie"という単語が出てきて、当時(89年)
は流行った言葉だけど今もまだ使われているのだろうかと、
自分の国ではないので分からないけれど思いました。
ポピュラーソングは基本は流行歌だからそういうのは
仕方ないというか、後になっていろいろ思うのでしょうね。
ビートルズなんて死語の宝庫じゃないかと思います(笑)。
私はそこは歌は歌として割り切りあまり考えないことにしています。
単語を変えるとライムが変わるのは(同じものもあるけれど)
そのほうが歌としては致命的だとも思いますし。
先ほどの"yuppie"は"lucky"ときれいに韻を踏んでいるので、
代替不可能だと思いますし。

ジョン・メレンキャンプのはありましたか、よかったです。
あの曲で驚いたのは、ミシェル・ンデゲオチェッロが
ベースに強烈なビブラートをかけるところで、音だけでもすごいけど、
ビデオクリップを見てほんとに驚きました。
もちろん私も真似しましたが、絶対に隣の弦に触れました(笑)。
その曲は、ヴァンさんはアメリカ人ではないけれど、
良質のアメリカンロック的な響きが元々あって、
ジョン・メレンキャンプはそれを強調していていいと思いました。
歌いたいということで紹介してよかったです。

などとのんびり書いていたら仕事の時間になってしまいました(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月23日 09:51
ギタバさん、こんばんは。

実はAWBのオリジナル・ドラマーだった故ロビー・マッキントッシュ氏に対して大変失礼な思い込みを記してしまいました。この場を再びお借りして天国のロビーさんに拙者の無礼千万をお詫び申し上げ、そして訂正をさせてください。

~彼らが一躍脚光を浴び名声を得た「ピック・アップ~」が全米ナンバー・ワン・シングルとなる直前にヘロインの過剰摂取がもとでこの世を去ったロビー・マッキントッシュに代わり、ブラッドストーン出身で唯一黒人のスティーヴ・フェローンが参加し、制作、発表された。~MUSIC MAGAZINE増刊「ブルー・アイド・ソウル」P.128「カット・ザ・ケイク」小倉エージ、より。

今宵はこれからAWBを聴かせて頂きながらお線香をあげつつロビーさんと黒ニッカを呑ませていただきます。

ところで俄かにごく地域的に盛り上がってるAWBですが19枚組のヤバイ箱がでるそうですね、ギタバさん(;゜∀゜)ゝ”
ちったぁ男気が騒ぐっておっしゃるのかい!?ぽちさんよぉ。
Posted by ぽちわかや at 2014年08月26日 00:30
ぽちわかややさん、おはようございます
わざわざ訂正の書き込みをありがとうございます。
その気持ちはきっと通じているに違いないと思います。

元プリテンダーズで、ポールのバンドのギタリストだった人も
同姓同名ロビー・マッキントッシュなんですよね。
スコットランドにはよくある名前なのかもしれないですね。

AWBのその箱の話ですが、はい、先日発見しました。
ウィッシュリストに入れてあります。
はい、買おうかと考えてはいますが、でも、もう5枚あるので
ちょっと考えてしまいますね・・・でも欲しいです。
そういえば、Let's Go Round Againという曲ですが、
先日ラジオで聞いて、ああこの曲知ってるわと思いつつ、
最初誰の曲か聞き逃して最後にAWBだと分かりました
その曲はまだCD持ってないんですよね、だから・・・(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2014年08月26日 09:41

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HYPNOTIC EYE トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ