ナチュログ管理画面 エコロジーライフ エコロジーライフ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
ブログ作成はコチラ
あなたもナチュログでアウトドア生活を綴ってみませんか?
プロフィール
guitarbird
guitarbird
ゴジュウカラは、木の幹を下向きに歩ける唯一の鳥。 
ゴジュウカラを見習うと、違った視点が得られるかも・・・
僕が最も好きな鳥です。
これは北海道の亜種シロハラゴジュウカラ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 23人
Information
アウトドア用品の
ご購入なら!

QRコード
QRCODE


日本に生まれてよかった


鳥の名前と季節を追って


手軽な歳時記、改訂版


丸谷才一エッセイ傑作選


シェイクスピアに親しもう


4人は何を言ったのか


身の周りにある「遺産」


植物のすごさよ



友人著、「見る」とは・・・



写真による野鳥図鑑



これは使える!



野鳥の本のリンク



俳句の本のリンク



草思社の応援リンク



ちくま文庫のリンク


2013年07月31日

クサガメは外来種だというお話

01 亀のジャケットといえばこのサム&デイヴ
クサガメは外来種だというお話

yahoo!のニュースで面白い記事を見つけたので、
ここはひとつ引用させていただき、記事にしました。
(改行は引用者が施す)。

クサガメ実は外来種 京大分析 江戸期、朝鮮から移入
  (産経新聞)
全国の池などに生息し、日本の在来種とされてきたクサガメが、
大陸由来の外来種だったことが京都大などの研究で分かった。
18世紀末の江戸時代に朝鮮半島から持ち込まれたとみられる。
交雑により日本の固有種の遺伝子汚染を引き起こしており、
国や自治体は保護行政の見直しを迫られそうだ。

京大大学院の疋田努教授(動物系統分類学)と
大学院生の鈴木大さんは本州、四国、九州の
計19カ所の河川で野生のクサガメ132匹を捕獲。
ミトコンドリアDNAを分析した結果、
日本の在来種ではないことを突き止めた。
アジア産のクサガメとDNAを比べると、
約8割の102匹は韓国と一致した。

一方、江戸時代の動植物を網羅した書物でクサガメを調べたところ、
貝原益軒の「大和本草」(18世紀初頭)に記載はなく、
小野蘭山の「本草綱目啓蒙」(19世紀初頭)には
記載されていたことなどから、
18世紀末の江戸後期に日本へ移入されたと推定した。

当時の大陸との交易ルートは
(1)中国から長崎(2)朝鮮から対馬を経て福岡
-の2経路。

長崎に滞在したドイツの博物学者、
シーボルトの著作にクサガメは見当たらず、
朝鮮から持ち込まれたのがルーツと結論付けた。
愛玩用だったらしい。

野生のクサガメは日本の固有種であるニホンイシガメと交雑し、
放置すれば貴重な固有種の遺伝子や生態系を損なう恐れがある。
疋田教授は
「ニホンイシガメの生息地ではクサガメを駆除すべきだ」と話す。

ただ、外来種を規制する外来生物法は
明治以降に持ち込まれた生物が対象で、
江戸時代の移入種は対象外。
クサガメは日本人に広く親しまれ、
山口県・見島の群生地は国の天然記念物に指定され、
駆除には慎重論も予想される。

【用語解説】クサガメ
全国各地の川や沼などに生息、甲長20~30センチのイシガメ科。
甲に縦3本の隆起線、頭部側面に黄色の模様がある。
日光浴を好み、公園の池でよく甲羅干しをしている。
脚の付け根からくさいにおいを出すことが名前の由来。
ペットとして飼育され、子ガメは別名ゼニガメ。
長く在来種とされてきたが、
国内で化石や遺跡からの出土例がないため
近年、外来種の可能性が指摘されていた。




生き物好きとしてこの記事は興味津津。
クサガメは、小さい頃から、イシガメと並んで
日本の在来種と教えられてきていただけに、
この記事にはかなり少々驚きました。
実際、僕の手元にある図鑑、
平凡社「日本の両生爬虫類」においても、
クサガメが外来種であるとはひとことも書かれてません。
一方でニホンイシガメは日本固有種と明記されています。

そして、このニュースには、もうひとつ、
僕とのつながりがあったばかりなので、記事にしました。
というのも

02
クサガメは外来種だというお話

6月に、北区の屯田遊水池に鳥見に行った際に、
池の周りの散策路を歩くクサガメを見ていたからでした。

20mほど先にいるのを見つけ、最初は石かと思いましたが、
動いていたのですぐに亀だと分かりました。
しかし、ミシシッピーアカミミガメだろうと思ったところ、
さにあらず、日本「在来」の亀であることが分かりました。

近寄って見ると、クサガメでした。

写真を撮っているうちに池のふちの草むらに逃げ込みました。
意外と、といってはなんですが、歩くのが速かったです。

ただし、北海道には元々亀はいません。
これはきっと、誰かが飼い切れなくなって放したものでしょう。
だからどの道このクサガメは「外来種」ではあったのですが。

しかしこのクサガメ、甲長が20cmくらいある大きなもので、
大きくなってから放されたのか、小さいうちかは知る由もないですが、
かなり長く生きている個体であることが想像されます。
札幌の場合、現在の環境としてみれば、
冬眠さえできれば生きながらえることができる、というわけですね。

自然を見る者としては複雑な気持ちでしたが、
生き物が好きな者としては楽しかった、というのが正直なところです。

ちなみにハウは、亀を見てちょっと驚いた反応を示していました。

そんなことがあってクサガメへの関心が高まっていたところ、
今夜、このようなニュースに接したのでした。
そして、写真を撮ったはいいけど使う切り口がなかったものが、
この記事に接して、ようやくこの写真の使い道ができたのは
BLOGを営む人間としてもうれしかった(笑)。

でも、この話はいわば盲点でした。
かねがねそう思っていた人もいるのでしょうけど、
この問題は、実利的かどうかという観点でみれば、
研究費がつきにくくて調査が進まなかったのかもしれません。

そしてこのお話は、
「天然記念物」に指定されているところもある一方で、
教授の言葉の中では一気に「駆除」まで話が進んでいる以上、
この先が気になるところですね。
可能な限り情報を追い続けてゆきます。

最後にまた1枚。

03
クサガメは外来種だというお話

今回のハウは、亀を意識した平たいポーズ!?

実際のところ、クサガメと遭遇したところを撮りたかった。

珍しいので、ハウではなくずっとクサガメを見ていたのですが、
どうも僕は、その辺のシャッターチャンスに弱いですね(笑)。







同じカテゴリー(ひとりごとエコ時事)の記事画像
紅葉もピークを迎えました
ピザ窯
フラワーソン2017
「花リハビリ」期間中
信号待ちの不思議
忘れてはいない
飛行機の座席はどこに座る?
長芋の皮を食べるのは
北海道では節分にチョコレートをまくという
同じカテゴリー(ひとりごとエコ時事)の記事
 紅葉もピークを迎えました (2017-10-19 23:12)
 ピザ窯 (2017-07-04 22:13)
 フラワーソン2017 (2017-06-18 22:43)
 「花リハビリ」期間中 (2017-03-21 22:10)
 信号待ちの不思議 (2017-03-18 21:31)
 忘れてはいない (2017-03-11 22:29)
 飛行機の座席はどこに座る? (2017-02-23 22:55)
 長芋の皮を食べるのは (2017-02-19 22:04)
 北海道では節分にチョコレートをまくという (2017-02-03 19:29)


削除
クサガメは外来種だというお話