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2013年02月11日

BACK TO THE EGG ウィングス

いつものように
写真など音楽と関係ないコメントも
大歓迎です!


今朝8時頃にA公園で思いつき、文章が浮かんできて、
せっかくの休みだからそのままの勢いでまとめたもので、
僕史上最も短時間で仕上がったアルバム記事です(笑)。

01
BACK TO THE EGG ウィングス

BACK TO THE EGG Wings released in 1979
バック・トゥ・ジ・エッグ ウィングス 

ポール・マッカートニーの、ビートルズ以降の9枚目、
ウィングスとして7枚目かつ最後のスタジオアルバムです。
当時は、バンド名からポールの名前は外していました。

この記事を上げるきっかけは、昨夜、弟と
「BACK TO THE EGGってどうなんだ?」と話していて、
そのことを朝に思い出し、考え始めたことでした。

ポールは、バンド活動を自らの基本と位置づけているようで、
過去に何度も「バンドに帰ろう」と行動を起こしていました。
有名なのは、ビートルズLET IT BE
ポールは、ビートルズがAppleを設立して動き出した後、
あまりにも巨大になりすぎたビートルズを反省して、
キャバーンのような(数)百人規模の小さなライヴハウスを回る
コンサートツアーをやりたいと言い出しました。
しかし、ジョン・レノンは反対しました。
当時、そもそもジョンはビートルズから気持ちが離れていたのと、
そんなことをすれば客が集まり過ぎて混乱を招くだけだと。
この現実認識、ポールはビジネスマンでジョンはドリーマー
というイメージからすると逆に思えますが、
ポールはそれだけ人前で歌いたかったのでしょう。
あの「屋上セッション」は、その予行演習のつもりだったのが、
結果として、映画のひとシーンで終わってしまいました。

その後もポールの「バンド症候群」は続き、
1971年、ついにウィングスを結成。
最初は、大学の学園祭のような地味な場所にも出現。
本当にあのポール・マッカートニー本人なのか、と
当日まで疑われていたという話もあるほど地道なコンサートで、
ウィングスはバンドとしての実績を積み上げ、後に曲もヒット、
ウィングスも上昇気流に乗り、人気バンドとなっていきました。
しかし結局は、ビートルズがたどったのと同じ道のりを歩み、
聴衆から気持が離れてしまったと感じたポールは、
何かを取り戻すために、ライヴに力を入れようとする。
タイトルのBACK TO THE EGGとは、まさにその通り、
「原点に返る」「初心を思い出す」
という意思表明だったのでしょう。
しかし、もはやこの頃はビジネスとして大きくなりすぎていて、
おまけにポールが日本で逮捕されるという事態にも陥り、
ウィングスはあえなく解散してしまいます。
1980年にはあのジョン・レノンの出来事もあったので、
ポールもやる気がなくなっていたのではないかと思います。
僕がポールにリアルタイムで接するようになったのはその後で、
バンドの人というイメージはもはや希薄で、
「ただの超大物アーティスト」でした。
もちろん、それはそれでポールのひとつの側面ですが。

なお、ポールの「バンド症候群」は、
3回目でやっと、本人にも聴衆にも幸福な結果となり、
90年についに、あの日本公演が実現しました。

このアルバムに話を戻します。
「原点に帰る」と宣言したポールのこのアルバムでは、
ロック的実験精神も発揮していて、
それまでとはひと味違う音世界を作り出しています。
でも、このアルバムの最大の欠点は、
名曲級のいい曲がないことです。
人々がポールに求めるのは、「名曲」だと思います。
誰もが思わず口ずさむような親しみやすいメロディの曲。

ただし、リリース当時はそれほどではなくても、
時間を経ると名曲になるという例もありますが、
このアルバムに関しては、そんな話も聞かないですね・・・
ファンの間でも、このアルバムは
「独特な響きの意欲作」以上ではないかもしれません。
ただし、僕は大好きです、なんといっても楽しいから。

このアルバムのウィングスのメンバーは
Paul McCartney (Bs, Pf, Vo)
Linda McCartney (Key, Vo)
Denny Laine (Gt, Vo)
Laurence Juber (Gt)
Steve Holly (Ds)
ポール、リンダ、デニー・レインは固定メンバーでしたが、
ローレンス・ジュバースティーヴ・ホリー
セッション・ミュージシャンで、このアルバムから加入しています。
しかし、このアルバム1枚でバンドは終わってしまい、
2人ともセッションに戻り、スティーヴは、
ジュリアン・レノントミー・ショーなどにも参加しています。
そして、数年前にアサヒビールのCMで流れていた
ジョー・リン・ターナーChallenge Them All
にも参加しています。
僕はそれを知ってうれしくなりました。

02 卵から育ったヤマガラ、激しく動いてブレている・・・
BACK TO THE EGG ウィングス

Tr1:Reception
チープなSEを受けて始まる、ディスコ風の、
ベースが力強く歌うインストゥルメンタルの曲。
冒頭からポールらしくなく、そこにやる気を感じます。
何をやってもうまくこなすポール、これはカッコいい。
だけど、何をやっても表面だけで終わるのもまたポール(笑)。


Tr2:Getting Closer
アルバムの先行シングルでしたが、最高位20位。
その事実だけでも、このアルバムが垣間見えてきます。
これは、力強くワイルドなロックンロール。
ポールはやっぱり、歌メロを求められているんだと・・・
だけどこの曲、凄いです、ベーシストとしてのポールの真骨頂。
力強く押しまくりつつも気持ち良く歌うベースはポールならでは。
始まりから3、4小節目のせり上がるような音に圧倒されますし、
ヴァースの部分はランニングベースのお手本。
この曲、サビがA→Dmという変わったコード進行で
ちょっと寂しい感じがよく出ていますが、
エンディングではDm→Aと逆になって、
寂しいを通り越して壮絶なまでに響いてきます。
そう、ポール・マッカートニーの凄さのひとつが僕は、
エンディングのアレンジの素晴らしさだと思っています。

僕が死ぬ瞬間に聴いていたい曲Take It Awayを筆頭に、
Letting GoSay Say Sayなど、エンディングの、
特にフェイドアウトではかなり工夫を凝らしていて、
しかも楽器が奏でる旋律さえも口ずさめてしまうもの。
そしてこれも、エンディングの名曲のひとつだと思います。
しかしこの曲でもうひとつ気になるのが、
"My salamander"という言葉です。
Salamander=サラマンダーって、「サンショウウオ」ですよ。
好きな人を、「僕のサンショウウオちゃん」と呼ぶんですか!?
呼ばれた彼女は、どう思うのかな・・・
そういう慣用表現があるのかと、当時辞書で調べたのですが、
そんな表現には行き当たりませんでした。
ただし、salamanderを辞書で引くと「料理用のこんろ」
という意味があることが分かりましたが、
「僕の愛の熱にも耐えられる人」という意味なのかな・・・
ま、なんにせよ、ポールの中でも熱い曲ではありますね(笑)。

03 "Getting Closer"のポールのイラスト
BACK TO THE EGG ウィングス

Tr3:We're Open Tonight
アコースティック・ギターのアルペジオで静かに始まり、
いつになく真面目にしんみりと歌うポール。
曲が盛り上がるのかなと期待していると、
ちょっとした音とコーラスが入るだけ終わる、
未完の断片ともとり得る曲。
しかも、開店しているのに、ちょっと寂しげな印象を残して。
人を食ったような曲だけど、歌メロの良さもさすがはポール。
これもG→Gmと繰り返すだけの変わったコード進行。
ただ、未完の断片をつなぎ合わせてメドレーにするのは
ポールの得意技で、このアルバムでもそれをやっているのに
これはそうではないのは、この曲にはこだわりがあるのか、
それともやはり、単に人を食っているだけ・・・
まあ、こういうところがポールの面白さでしょうけど。
ところで僕は、お店で"We're Open"という看板を見ると、
この曲が頭の中で鳴り出すのは、言わずもがなです(笑)。


Tr4:Spin It On
最近、この曲を思い出すことが多いのです。
なぜかというと、曲が始まる前に、多分デニーじゃないかな、
"This is it"と喋っているからです。
マイケル・ジャクソンThis Is Itは、80年代前半に
ポール・アンカと共作したという話ですが、この曲から
あまり間を置いていないのは、単なる偶然かもしれないし、
もしかして時代の言葉だったのかもしれない。
曲は、世の中で流行っていることは、ひとまず自分でも
やってみないと気が済まないポール、これはパンク。
シンプルでちょっと硬質でひたすら明るく楽しく面白い曲。
こういう曲がさらりと出来るのが、やはりロックを創った人。
僕は元々大好きな曲ですが、でも、マイケルのことがあって、
僕にはちょっと違った意味が出てきた曲でもあります。


Tr5:Again And Again And Again
まあ、しつこい・・・(笑)。
これはデニー・レインの曲で、デニー自身が歌う
シンプルで素軽くて明るいポップソング。
ポールのコーラスが被さると、ポールの声のほうが強いのは
ま、ご愛敬ということで(笑)。
ポール以外が歌うウィングスの曲ではいちばん好きかな。


Tr6:Old Siam, Sir
ちょっと哀愁を帯びた歌メロは、日本人向き。
Siam=サイアムって最初なんだろうと思って辞書を引くと
「シャム」であることを知りましたが、その瞬間から
どことなくオリエンタル風に聴こえてきたから、さあ大変。
でも、あくまでも「風」なのがポール。
もうちょっとですごくいい曲になれるのに、という感じ。
なお、このアルバム、ポールの声が荒れている曲が多いのですが、
疲れていたのかな、ちょっと気になる部分です。


Tr7:Arrow Through Me
ポールは、流麗な口ずさみやすい歌メロの曲を書く人だけど、
これを聴いて、破たんする曲も「書ける」人なんだと驚きました。
ヴァースの部分はまだポールらしいけど、サビに入ると、
どこに行くでもなくメロディがただ流れていってしまい、
どうすることもできずに、結局は"Come on, come on"
強引に戻していて、何かすっきりしない感じが残ります。
しかも、これも声がかなり荒れているし。
でも、これも意図的じゃないかなと思います、実験作だから。
そしてこれ、曲自体よりも
間奏とエンディングのブラスがいいんです(笑)。
ついつい口ずさんだり口笛で吹いてしまういい旋律で、
しかもその部分が7拍子になっているのがまた面白い。
そういえばヴァースのシンコペーションが入る部分が
2拍子になるのも、変拍子はあまり使わないポールとしては
やはり実験的な曲なのでしょう。
曲としてはAORにつながる、ソフトでまろやかな曲。
根拠も自信もないけど(笑)、昔から、なんとなく
サザンソウル風の曲だなと思いながら聴いています。

04 "Arrow Through Me"のポールのイラスト
BACK TO THE EGG ウィングス

Tr8:Rockestra Theme
きたきたきた!
これは凄い。
名前の通りロックのオーケストラですが、
参加メンバーが凄いので列記します。
(Guitars)
Denny Laine, Laurence Juber, David Gilmour,
Hank Marvin, Pete Townshend
(Drums)
Steve Holly, John Bonham, Kenny Jones
(Basses)
Paul McCartney(also Piano), John Paul Jones(also Piano),
Ronnie Lane, Bruce Thomas
(Pianos)
Gary Brooker
(Keyboards)
Linda McCartney, Tony Ashton
(Percussion)
Speedy Acquaye, Tony Carr, Ray Cooper, Morris Pert
(Horns)
Howie Casey, Tony Dorsey,
Steve Howard, Thaddeus Richard
ビートルズ、ピンク・フロイド、ザ・フー、
レッド・ツェッペリン、プロコル・ハルム、フェイシズ

といった英国ロック界の大物が集った1曲です。
曲自体はシンプルなインストゥルメンタルで分かりやすい曲。
でも、そうそうたるメンバーの割には、一聴すると
「え、どこがそんなに凄いの!?!?」とも思えますが、
でもシンプルなだけに聴く度に味が出てくる曲です。
ただ、スタジオで一発録りしたらしく、
音があまりよくないのですが、そんなことは気にならない、
というかそこが逆にこのアルバムの荒さに合っています。
この曲は、グラミー賞で
最優秀ロック・インストゥルメンタル曲を受賞しました。
ところで、なぜこんな凄い曲が実現したかというと、
国連の要請でカンボジア救済コンサートが行われることになり、
そのために集まってまず録音した、ということです。
そうですね、カンボジアの大虐殺があった後ですね・・・
そして、ジョン・ボーナムはこの翌年に亡くなりますが、
そういう点でも貴重な録音ですね。


Tr9:To You
これは荒々しいロックンローラーとしての側面が出ています。
どちらかというとポール本来というか好きなタイプの音楽で、
同じように「荒い」ロックンロールであるTr4は、
実は借り物の姿を演じていることが逆によく見えてきます。
ただ、怒ったように歌うのは、どうしてだろう・・・
この曲は、声が荒れているのが、かえっていい感じです。

05 庭の枯れたオオウバユリ
BACK TO THE EGG ウィングス

Tr10:After The Ball / Million Miles
ここから、バラード2曲をつなげたメドレーが2つ、
計4曲のバラードが続きます。
・After The Ball
これは、ダンスパーティの後にヒースを歩いて帰るような
少しの充実感と少しの虚しさが混ざったような曲。
あ、ちなみに僕は英国には行ったことがないので、
ヒースを歩くというのは完全に勝手なイメージですが(笑)、
北海道には、割とそれに近そうな感じの湿原などがあります。
・Million Miles
アコーディオンの伴奏だけで歌うポール。
立ち止まって見ると広大な原野と丘陵が広がっていて、
そこと対峙する気持ちを表しているかのよう。


Tr11:Winter Rose / Love Awake
バラード後半の2曲。
なお、こちらには、Black Dyke Milles Bandという
英国のブラスバンドが参加していると明記されています。
・Winter Rose
タイトルから想起する通りの寂しく寒い響きのバラード。
展開がないまま次につながりますが・・・
・Love Awake
曲が変わった瞬間に、ポールの暖かい声が春を告げる。
あざといけど、でも、うまいとうならされる展開にほっとします。
この4曲の中ではいちばんポールらしい曲ですね。
さて、この4曲は、ポールのもうひとつのEggともいえる
「スコットランドに帰る」、濃厚な英国トラッドの世界です。
ただ、本来のポールであれば、例えばMull Of Kintyreのように、
トラッドの要素が色濃くても、軸足は自分の側にあったものが、
ここでは、完全にそちらの世界に入り込んでいます。
音楽としては聴きどころがあるんだけど、
ポップミュージックを生業とするポールがこれをやると、
やはり、ちょっと違うなと思います。
歌メロの良さがもうひとつ生かし切れていない感じもします。
まあ、それも当時の意欲の表れなのでしょうけど、


Tr12:The Broadcast
これはピアノとストリングスをバックに
男性が詩を朗読するというもので、
ポールの歌が好きな人には意味がない曲かもしれません。
ただ、僕は、アルバムとして聴いていると、
この語りには引き込まれる部分があっていいと思います。
まあ、ポールも、いろいろやってみたかったのでしょうね。


Tr13:So Glad To See You Here
これほど壮絶なロックンロールは聴いたことがない。
まさに「壮絶なまでにカッコいい」。
「ロケストラ」のメンバーの演奏による曲で、
ポールはピアノに変わりヴォーカルをとっています。
このアルバムのもうひとつの聴きどころで、曲としては、
僕は、このアルバムではTr3かこれがいちばん好きです。
しかし最後は一転してレゲエで明るくなり、その中に
Tr3の歌メロが入り込んでいるのは、いかにもポール。
これも、声が荒れているからカッコよく聴こえるけど、
そうか、ポールはきっとそれも計算済みなんだ。


Tr14:Baby's Request
最後はお得意のディキシーランド・スタイル。
このまろやかさ、優しさはほっとするものがありますね。
これはほんとじわっとしみるいい曲ですよ。
サビの音が外れそうなコーラス、気持ちが入っています。
子守唄にはとってもいいですね。
ところでこれは、確か、当時のポール・ロジャースの奥さんが
日本人で、その人とポール・マッカートニーが会った際に
話した中からヒントを得て生まれた曲だと記憶しています。
曲としては、この中ではいちばんいいかな、地味だけど。

06 "Daytime Nightime Suffering"のポールのイラスト
BACK TO THE EGG ウィングス

さて、このCDはボーナストラックも重要なので、あと3曲。

Tr15:Daytime Nightime Suffering
これは、このCDには未収録ですが、シングルヒットした
Goodnight TonightのB面曲としてリリースされた曲。
B面とはいえ、ポールは大のお気に入りのようで、
2001年に出たベスト盤WINGSPANにも収められていますし、
ポールの本にもイラストがあるくらいです。
ドゥ・ワップ風のコーラスで始まる懐かしい感じの曲で、
軽やかに展開するけど途中でちょっと息苦しくなる
曲の展開がいいです、もちろん歌メロも。
B面の名曲の筆頭候補ですね。
なお、これ、Nightimeはtが重なっていないのは
言葉の感覚に鋭いポールの造語なのかな。
yahoo!で"nightime"を検索すると、この曲が最初にひっかかります。


Tr16:Wonderful Christmastime
このCDの価値が高いのは、この曲が入っているから。
ポールのクリスマスソングとして今は知られているかな。
しかしこの曲は、今のところ、ベスト盤などには入っておらず、
ポールのCDではこれでしか聴けないのです、不思議なことに。
この曲は最初は、まあいい曲だな、くらいでしたが、
30歳を過ぎてから初めてビデオクリップを見て、
子どもたちと楽しそうにしている姿にほろっときて、
それ以来大好きになりました。
そうなんです、ポールは、ジョンみたいに、
クリスマスソングで戦争反対とは歌いません。
あくまでも、人々の生活に視点を置いて描写します。
ポールの得難い部分は、その小市民性ですね。
クリスマスでもないのに、今日も聴いて歌ってました(笑)。


Tr17:Rudolph The Red-Nose Reggae
最後は、Tr16のB面として発表された、
「赤鼻のトナカイ」Rudolf The Red-Nose Reindeerを
レゲエにアレンジして、タイトルをもじった曲。
やはりポールは言葉の感覚が鋭いですね。
ダジャレ好き、というか(笑)。
インストですが、ちょっと間の抜けた響きが楽しい。



というわけで、このCDは、
毎年12月になるとよく聴きます(笑)。

正直、ポールはあまり聴かない人には、
あまりおすすめできないかな。
でも、ロックが好きなら、手ごたえは十分以上にあるし、
ロケストラの参加メンバー目当てで買った人なら、
それまで持っていたポールに対するイメージや先入観が、
少し良いほうに変わるのではないかと思います。

ところで、ポールがバンドを意識すると、
なぜか曲が弱くなるような気がします。
ウィングス最初のアルバムWINGS WILD LIFEもしかり、
OFF THE GROUND(記事はこちら)もしかり。
特にOFFは、バンドとしての幸せな姿を感じられるので、
余計に名曲級の曲がないのが残念です。
でもそれは、ポールだけが目立つのはよくない
という反省のもとに立った結果なのかもしれないですね。






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Posted by guitarbird at 23:11 │Paul

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