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2013年01月29日

My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

寒い冬は
バラードで
心を暖めませんか


おお、この書き出しは久しぶりだ(笑)。

01 シングルレコード、懐かしい映画のポスターのよう
My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

My Love Paul McCartney & Wings (1973)
マイ・ラヴ ポール・マッカートニー&ウィングス
written by Paul McCartney

♪ Oh I love, oh my love,
   only my love holds the other key to me


ポール・マッカートニーの名バラードにして、
ポールでいちばん「甘い」ラヴソングでしょうね。

随分と久しぶりのバラード記事ですが、一昨日、
母が聞いていたラジオ番組のリクエストでかかっていて、
やっぱりいい曲だなぁと感激し、記事にしてみました。
僕はもちろん、ポール大好きだから、この曲は、
自分の意志で聴きたくなって聴くことがよくあります。
だから、ラジオで耳にして、少なくとも
「懐かしい」とは、まったく思いませんでした。
でも、
自分がよく知った曲でも、ラジオや街中で不意に耳にすると、
え、こんなにいい曲だったかと思うこと、ありませんか?

魅力を再発見するというか、自分の意志でCDをかけて聴く時とは
また違った響きで、ある意味、新鮮に聴こえてくる。
一昨日のMy Loveは、まさにそれでした。
余談ですが、そのラジオ番組は、洋楽限定ではないのですが、
洋楽がかかるといつも、とっても楽しくなります。
昨日はBeat Itがかかっていました。

僕がこの曲を初めて聴いたのは、中学2年、3年の時かな。
ビートルズを聴き始めてから暫くの間は、
もっとビートルズやメンバーの曲を聴きたいという欲求が強く、
一方でお小遣いに制限があってレコードを買うのが追いつかず、
「FMファン」の番組表でビートルズとメンバーの曲を見つけると、
エアチェックして聴いていました。
この曲は、既に情報として「名曲・名バラード」
と聞いていたので、すごく期待したところ、
期待以上、予想以上に素晴らしい曲でした。
洋楽聴き始めて暫くは、期待以上の曲と多く出会っていたっけ。
歌メロはもう素晴らしくよくって、しかし、
甘いという割にはしっかりとした曲だなと感じました。
曲はAとBに分かれているけど、展開もいいし、
最後のブレイクの後のポールの高い声は、透明感がしみてきます。
♪ うぉ~うぉうぉ~うぉぉぅ
というポールの気持ちがこもった声が面白くていいなと。
特に、最後のほうで
♪ うぉうぉうぉうぉうぉうぉうぉ~うぉぉぅ
と感きわまるようなところは、最高にカッコいい!
それと、古臭い感じがする曲だなと思い、
別に僕はジャズをよく聴いていたわけではないのですが、
なんとなぁくですが、曲の雰囲気が、もう少し崩すと
ジャズヴォーカルっぽい雰囲気だなと思いました。
スタンダード、というべきかもしれないですが、
とにかく、適度にラフで、それがまたカッコよかった。

02 LPです、ハウが小さくなったのではなくて(笑)
My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

僕の高校入学が決まった3月に、
RED ROSE SPEEDWAYのLPを買い、
この曲がついに家にやって来ました。
その時は、高校入学のお祝いもあって、
ポールの3枚のLPを一緒に買いましたが、
一度に3枚買ったのは初めてでうれしかった。
そしてこの曲を聴いて驚きました。
「あれ、違う・・・」
僕がFMでエアチェックして聴いていたものと、アレンジが違ったのです。
具体的には、オーケストラが音を出す練習をしているような
ストリングスの音がフェイドインしてきて曲が始まり、
曲全体もストリングスで盛り上げる、
それこそ「甘い」アレンジになっていて、
ポールの歌い方も大人しく、押さえたものになっていました。
正直、これは甘すぎる・・・僕はがっかりしました。
ポールは"Silly Love Songs"=甘ったるいラヴソングばかり、
といわれるゆえんも、分かった気がしました。

その時に初めて分かったのが、僕がFMで録音したものは
WINGS OVER AMERICAのライヴバージョンだったということ。
そうか、ライヴだから、ストリングスも入れていない、
シンプルなバンド形態で演奏していて、それがあの
ジャズヴォーカルっぽいラフな雰囲気を醸し出していたのか。
そしてライヴだから、フェイクヴォーカルが多くて、
♪ Is everywhere with my love
の2回目の部分も少し崩して歌っているし、僕が大好きな
♪ うぉうぉうぉうぉうぉうぉうぉ~うぉぉぅ
も、ライヴだけのものだったのです。
まあしかし、曲自体は大好きなのは変わらないので、
少しして僕も立ち直り(笑)、アルバムのほうにも慣れました。
今はもちろん、オリジナルバージョンも大好きですよ!

ここで1冊の本を。

03 これも大型本です!
My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

PAUL McCARNEY COMPOSER / ARTIST

この本は、ビートルズ時代からソロまで
ポール自身が特に好きな数十曲を取り上げ、その歌詞に、
ポール自らが描いたイラストと楽譜が添えられている

とっても素敵な本なのです。

高校の頃、「ビートルズ・シネ・クラブ」の会報で、
こんな楽しい本があることを知りましたが、
それが、今はもうない旭屋書店の洋書売り場にあり、
確か4000円くらいと安くはないけど、もう欲しくて欲しくて、
我慢できず、その場で買いました。
もちろん、そのせいで、LP2枚ほど、
買おうと思っていたものが後回しになりましたが・・・

04
My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

My Loveは、この本で最初に紹介されている曲であり、
この曲のイラストが表紙に採用されていることからも、
ポールがいかにこの曲が好きかが分かります。
ちなみに表紙の楽譜の曲はAll My Lovingですが、
これはちょっとしたシャレかな(笑)。
でも、loveを大切にするポールらしくはありますね。
そしてこのイラストがまた、面白いですね!
タテに並んだ2人、おそらく上はポール、
下は頭にリボンをつけているのでリンダさん。
でも、リンダさんの顔のほうが、ポールに似ている(笑)。

しかしなんといっても、ギターキッズだった僕には、
楽譜があることが、この本の最大の魅力でした。
有名な曲ならまだしも、Letting GoBluebirdなど
楽譜がなかなか手に入らない曲もありましたし。
というか、当時は、ビートルズはさすがにありましたが、
ポールの曲は、楽譜が出ていないに等しかったから、
この曲の楽譜があったのは大喜びでした。

この曲は、間奏にこそ印象的なギターソロが入りますが、
演奏はピアノ主体の、ギターはあまり活躍しない曲。
それでもやはりギターキッズとしては弾きたくて、
もちろん、すぐに弾いてみました。
弾くと、結構大変な曲だと気づきました。
この曲、キィがFで、オープンコードで弾けるコードでも、
バレーコードで弾き通すように、コードが指示されています。
しかも、"7"はまだいいとして、"maj7"や"9"など
ちょっと違ったコードもたくさん出てきます。
最初のコードがいきなり"B♭maj7"ですし。
まあしかし幸いなことに、挫折することもなく、
ギターでコードを弾けるようにはなりました。
この曲、アコースティック・ギターの弾き語りも
いい雰囲気が出せそうですね。

そしてその頃、ギターを弾くようになった影響で、
たくさんは勉強しなかったけど、ちょっとだけ、
音楽やギターのことを、自分なりに学ぶようになっていました。
その過程で、
「フラット系のキィの曲は、曲の感じが柔らかくなる」
という記述に行き当たっていたのですが、なるほど、
この曲はキィがF、まさにそんな感じだな、と納得しました。
ただ、ですね。
後にヘヴィメタルを聴くようになって、
ヘヴィメタル系では、重たい音を出すのに、
半音下げたチューニングをしている人が多いのですが、
その場合はどうなるんだろうって、悩んみました・・・
まあそれはともかく、この優しさ、甘さが、
この曲の最大の魅力であることには間違いないでしょう。

05 My Loveの楽譜の一部
My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

もうひとつ重要なお話を。
この曲は、ポールが、当時の奥さんだった
リンダ・マッカートニーに捧げたラブソングです。
2人は、1969年3月12日に結婚していました。
曲を捧げるのは、よくあることですよね。
ここでひとつ、No.1ヒット曲の裏話を紹介した本
「ビルボード・ナンバー1・ヒット」(下)から
この曲にまつわる挿話を引用して紹介します。
(改行は引用者による、他は原文ママ)
1971年9月3日、リンダは
ロンドンのキングス・カレッジ病院で出産した。
ポールは娘のメリーの時のように付き添いたかったのだが、
帝王切開が必要になり手術室には入れてもらえなかった。
「ぼくは隣の部屋で緑のエプロンをつけ馬鹿みたいに祈ってたんだ」
と彼はサンデー・タイムスに語っている。

ポールとリンダの仲睦まじさが分かるお話ですね。

でも、僕は、その事実は最初から知っていましたが、
この曲を聴いても、リンダさんの姿が頭に浮かんできませんでした。
これがジョン・レノンの曲であれば、オノ・ヨーコに、
わざわざ捧げなくても(笑)、普通に歌っていても、
ヨーコさんの姿が頭の浮かぶのとは大違いです。
ましてやポールは、リンダさんに歌わせたり、
そのうちステージにまで上げるようになっていて、
決してリンダさんが目立たない存在というわけでもないのに、
なぜか僕は、この曲からは、リンダさんを感じませんでした。
それは、歌詞における「普遍性」の違いだと思います。
これについてはしかし、記事3つ分くらい書けるので(笑)、
そのうちまた詳しく触れたいと思いますが、とにかく、
ポール・マッカートニーの歌詞の特徴は、
「誰もが感じることを誰もが使う平易な言葉で綴ってゆく」
その「普遍性」
、これに尽きると僕は考えています。
だから、ポールの歌詞は、表現の勉強にはなっても、
英単語の勉強にはなりにくいですかね(笑)。

しかし、悲しいかな・・・
僕は、リンダさんが亡くなってからようやく、
この曲を聴いてリンダさんが頭に浮かぶようになりました。

それに気づいた時、なんだか申し訳なくなりました。
でも、またもっと大好きになったようにも感じています。
リンダさん、ありがとう!

 

リンクは、オリジナルスタジオバージョンと、
昨秋に出たばかりの最新のライヴ盤
GOOD EVENING NEW YORK CITYのものを施しました。
僕が好きなOVER AMERCAは、リマスター化されておらず、
うちにあるCDも音が小さいので、敢えて外しました。

この曲にはまだまだお話があります。

先ず、
1990年のポール・マッカートニー「初の」来日公演では、
この曲は演奏されませんでした。
これはビートルズ解散後のポールの代表的ヒット曲ですが、
90年の時はやはり、ビートルズをメインにしたかったのでしょう。
しかし、93年の2回目の来日公演では演奏していました。
僕は93年は、東京ドームのコンサートは3回とも行きましたが、
この曲はなぜか、初日の、ステージがいちばん遠い席から観た、
そのシーンが思い出として残っています。
何も見えなかったですが(笑)、ステージの雰囲気がよかった。
この曲を演奏したのはもちろんとってもうれしかったですが、
その時、こんなにもいい曲がまだ残っていたということ、
ポールがいかに多くの素晴らしい曲を作ってきたのか、
そのことを実感しました。

また、My Loveは、ビルボード誌において、
同名異曲でNo.1になった2例目として知られています。
最初のMy Loveは、1966年のペトゥラ・クラークによるもの。
ただ僕は、この曲は聴いたことがありません。
どんな曲なんだろう。
ちなみに、同名異曲No.1の最初の例はVenusで、
先が1959年のフランキー・アヴァロン
後が1970年のショッキング・ブルーによるものです。
ここでさらに話が逸れて、ショッキング・ブルーのVenusは、
1986年にバナナラマのカバーもNo.1に輝いており、
オリジナルとカバーがNo.1になった4例目の曲でもあります。
逸れたついで、その2例目が、今やCMで有名な
グランド・ファンクのThe Loco-Motionです。

そして、ポールのMy Loveは、
1973年6月2日付から4週間連続No.1でしたが、
その後を継いで6月30日付から1位になった曲が
ジョージ・ハリスン
Give Me Love (Give Me Peace On Earth)
ビートルズを愛する者としては美しい話ですが(笑)、
調べたところ、メンバーの曲が続けて1位になったのは、
後にも先にもこの時だけのようでした。

06 最後はシングルレコード裏の写真の2人
My Love ポール・マッカートニー&ウィングス

歌メロがあまりにも甘美で、
自分で歌っていて自己陶酔できる曲です(笑)。

1970年代は、ほんと、名曲の宝庫ですね。





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