2013年07月19日
サイモン&ガーファンクル札幌ドーム公演で思ったこと
01 コンサートのパンフレットとハウ
7/18(土)
サイモン&ガーファンクル札幌ドーム公演
行ってきました。
今回は、セットリストを記すことができません。
僕は、ポール・サイモンのソロは結構好きでよく聴きますが、
アート・ガーファンクルは、アルバム1枚しか聴いたことがなく、
アートのソロ曲も何曲か演奏したのですが、
それが分からなかったからです。
調べればいいのかもしれないですが、
それでは、僕のBLOGにはならないので。
そこで、印象的だったこと、
ぜんぜん関係ないけど観ていて思いだしたことなどを
つらつらと書いてゆくことにしました。
なお、一応、お断り。
僕は、このBLOG上ではいつも、「ポール」とだけ書いた場合は
「ポール・マッカートニー」のことを指しているのですが、
この記事に限っては、
「ポール・サイモン」のことを指しています。
その1:僕は若い方・・・
演奏の前に、会場の様子ですが、
僕が今まで行ったコンサートではいちばん平均年齢が高く、
僕はきっと、平均より下だったと思います(笑)。
また、男女比もほぼ1:1だったでしょうか。
その2:アートの声が・・・
ポールとアートが2人で歌うと、アートの声が負けていました。
アートは元々高音なので響きという点では不利でしょうしね。
最初は、アートのマイクのレベルが低いのかとすら思いましたが、
アートのマイクのレベルを上げると、それはそれでよくないのかな・・・
まあ、仕方のないことですね。
それと、アートは喋りの地声が実はとっても低く、
高い歌声とのギャップに、会場から笑い声が漏れてきました。
その3:ポールの声は素晴らしい、しかし・・・
一方のポールは、驚くほど声がよく出ていました。
まあ、ずっと第一線でやってきていましたからね。
しかし、喉の調子が良くないのか、一度は曲の途中で咳込み、
他に咳込んで歌い出しが遅れたこともありました。
まあ、しかし、とってもよく声が出ていました。
その4:ポールはやっぱりギターが上手い!
いまさら言うなという話でしょうけど、あらためて、
ポールのギターの上手さを実感し、再認識ました。
開放弦に指2本のハンマリング・オンとプリング・オフを多用し、
印象的なフレーズを次々と繰り広げてゆくかと思えば、
曲の最後にハーモニクスを入れて終わらせる。
そしてピッキングはしっかりと強く音を出す。
いや、ほんと、ギターを堪能しました。
使っていたマーティンのギターもきれいでしたし。
コンサート翌日、市内でどれくらいギターが売れるだろう、
などと思ってしまいました(笑)。
その5:しかし、弘法も筆のなんとやら・・・
3曲目のI Am A Rockのイントロだったかな、
ポールがギターでイントロを弾いたところ、
カポダストがきちんとはまっていなくて、軋んだ音が出てきました。
ポールは、sorryと言って演奏を止め、
カポをきちんと締め直してまた最初から演奏を始めました。
プロでもこんなことがあるんですね。
ミスしたポールには申し訳ないけど、
心温まるというか、ほっとする出来事でした(笑)。
02 今回買ったTシャツ
その6:「冬の散歩道」はロックンロールだ!
Hazy Shade Of Winterは
まったくもって素晴らしいロックンロール・ソングだ!
一緒に行った友達のトニーさんと、その思いを強くしました。
何か文句ありますか(笑)。
その7:昔の曲をもっと演奏して欲しかった・・・
前半の最後くらいで、アートが、
ポールとの長い付き合いを語り始めたパートがあり、そこでまず、
Tom & Jerryの名義で出したHey School Girlを演奏しました。
ポールは、エヴァリー・ブラザースに影響を受けた曲だと話す一方、
アートは、ジーン・ヴィンセントのBe Bop A Lulaだと話し、
その曲をいきなり演奏し始め、これが面白かったんです。
僕はそのまま2人が影響を受けた曲を幾つか演奏してくれるのかな、
と楽しみにしたのですが、でも、その1曲で終わりました。
これがあと数曲あれば、とっても楽しかったのですが。
その8:Not Fade Awayは定番中の定番
Mrs. Robinsonを演奏していた時のこと。
間奏で、バンドがジャングルビートを奏でたところで
2人が歌い始めたのが・・・
バディ・ホリーのNot Fade Away。
これ、昨年のビリー・ジョエルの東京公演でも、ビリーは、
Don't Ask Me Whyの前に、同じビートだからか演奏していて、
アメリカ人にはこの曲は定番中の定番だんだな、と実感しました。
その9:ポールの心はGRACELANDにあり
今回、密かに最大の楽しみにしていたのが、
「ポールのソロの曲は演奏するのか、するとすれば何か!?」
でした。
演奏しました、4曲。
うち1曲、Slip Sliding Awayは、
アートと2人で歌い、曲の前にポールがこう紹介しました。
「S&Gとしては録音されなかった曲」
これは、セントラル・パークでも歌っていただけに、
違和感なくS&Gの曲になっていました。
途中、アートとポールがひとりで3曲ずつ歌い、
そのアートの曲が分からなかったのですが、
ポールの他の3曲は以下の通りです。
The Boy In The Bubble
That Was Your Mother
Diamonds On The Soles Of Her Shoes
これはすべて、86年のグラミー獲得作GRACELANDの曲。
実際、アフリカのミュージシャンを何人かバンドに引き連れていて、
今のポールの心は、Gracelandにあるのかな、と思いました。
というわけで僕は、帰ってから先ず、S&Gではなく、
ポールのGRACELANDを聴きました。
なんといっても、僕がリアルタイムで最初に聴いた
ポールのアルバムで、思い入れも思い出もありますし(笑)。
ただ、でも、少し正直言えば、
Kodachromeや50 Ways To Leave Your Lover、
Something's So Right、それにLove Me Like A Rock
など、聴きたかったなぁ・・・
今度はポール・サイモンのソロコンサートがないかなぁ、
と、僕は思い始めていたのでした・・・(笑)。
03 Graceland, in Memphis, Tennessee
その10:謎のエレクトリックギター!?!?
ポールが、
Diamonds On The Soles Of Her Shoesを演奏する際に、
エレクトリックギターを持ってマイクの前に立ちました。
しかし、そのギター、何かがおかしい・・・
なんと、そのギター、弦が張られていないのです!
故に音が出ているはずもなく。
ポールは、何も持たないで歌うのが恥ずかしかったのか、
あるいは、曲の意味にかけたものなのか・・・
最初は弾いているものだと・・・すっかり騙されました(笑)。
しかし、そういう茶目っ気もまた、いいですね。
今回、いちばん笑えたことでした。
その11:あらためて気づいた民族音楽の要素
今回、アンコールが2回あって、最後の最後は
Ceciliaで大いに盛り上がりました。
そして、CeciliaやEl Condor Pasaなどを聴き、あらためて、
ポールは民族音楽的要素を早くからポップスに取り入れていた、
そのことの意味、先見の明、偉大さを感じました。
だから、ポールの心が今はGracelandにあるのは
当然のことなのだろうなと納得しました。
そしてGracelandというのは、
エルヴィス・プレスリーの「聖地」であり、また、
アフリカの豊穣な大地をも指す言葉、
ダブルミーニングとして使っているのだと思いますし。
その12:僕がいちばん感動した曲
The Only Living Boy In New York。
ポールが、アルバムからの曲だと紹介して、
ギターを弾き、1人、スポットライトを浴びて歌い始めました。
この曲は、最後のBRIDGE OVER TROUBLED WATER
に収められていますが、この頃はアートが好き放題に振る舞い、
ポールのことには構わずどこかに行ってしまい、
ポールは、レコーディングが進まないイライラを曲として表わし、
アートへの「あてつけ」とした歌った、そんな曲。
曲自体は、感傷的に広がるバラード風の曲ですが、
僕は、こんな曲を演奏するはずがない、と思っていました。
しかし、演奏したんです!
僕はこの曲、実は、S&Gで5指に入るくらい大好きで、
それを演奏しただけでも感動したのですが、さらにいえば、
今の2人にはもうわだかまりはなく「和解」したのかな、
そう思うと、胸にこみ上げてくるものがありました。
アルバムでは目立たない地味な曲ですが、うん、僕はこれで、
この曲がS&Gでいちばん好きになった気がしています。
その13:だけどやっぱり「明日に架ける橋」
Bridge Over Troubled Water、素直に感動しましたね。
この曲は、彼らのみならず、ポピュラー音楽史上でも
屈指の名曲ですが、それを生で聴けたことにまず感動。
歌は、1stをアートが、2ndをポールが交互にひとりで歌い、
中間部の後は2人で歌いました。
そして最後のクライマックスの部分。
それまで一緒に歌っていたポールが、さっと後ろに下がり、
アートの独り舞台となりました。
アートは、先述のごとく、声はもう衰えていましたが、
それでもあのクライマックスをひとりで歌い切り、
会場は、それこそ感動の渦に包まれました。
その時の、後ろで見ていたポールの顔が、
とっても穏やかで、フレンドリーというより「親心」。
アートは、近年もクスリで逮捕されたりといろいろあり、
声も衰えている中で、よく独りで歌えた、と誉めている、
ほっとしている、そして何よりよかった、そんな表情を見せ、
仲間って、友達っていいな、と思いました。
それにしても、生で聴くとやっぱり、あまりにも素晴らしい曲!
その11:アートは憎めないやつ
そうです。
アートは、なんというか、
人間的にはアラがたくさんありそうだけど・・・
いたずらっ子的な憎めない部分がある人で、
それが好きな人は、力になってあげたいと思うんだろな、と。
その12:ポールは「やっと」おじいさんになった
ポールは、昔から、年の割には老けた印象がありましたが、
60を過ぎて、にこやかにステージに立ち、ギターを弾く。
その姿がほんとうに絵になる人だと思いました。
そして、その姿は、昔と変わらないのではないか、と(笑)。
これからも「いいおじいさん」でいてほしいです!
その13:そんな2人はやっぱりいいコンビだ!
その14:余談、終演後に会場に流れた曲が・・・
ジョージ・ハリスンのWhat Is Life。
これがなぜか、とってもいい雰囲気でした。
でも、どうしてS&Gとジョージ・ハリスン・・・
つながりがあるとすれば、「サタディ・ナイト・ライヴ」において、
ジョージとポールが、
Homeward Boundを共演したことくらいですかね。
まあ、同じ時代というつながりはありますが。
誰の選曲なんだろう、最後の最後で、僕は、歌いながら、
またひとつ楽しい気分が一段上にゆきました!
その15:最後にひとこと・・・
白状します。
今回のコンサート、僕は、生まれて初めて、
予習をまったくしないで臨みました。
ほんと、ものの1回もCDを聴きませんでした。
それは、何か考えがあってのことではなく、
ただ単に、予習する気分にはならなかったからです。
しかし、予習しなかったからか、かえって、
まったく普通の気持ちで緊張せずに臨めました。
そうすると、こちの思いが入り込みすぎることもなく、
演奏を楽しく観て聴くことができたように思います。
コンサートは、もちろん、とても楽しかった、よかった。
彼らの人柄に少しでも触れられたのも、よかった。
そして、終わってから、彼らのCDをまた聴いています。
アートのソロのベスト盤も買わないとなぁ・・・
04 OLD FRIENDS ボックスセット
というわけで、コンサートで「予習」をして(笑)、
S&GのCDも聴きましょう。
だけど、今回は、アルバム単位ではなく、
OLD FRIENDSと題されたこのボックスセットを聴きたい気分です。
コンサートの1曲目がOld Friendsだったことだし。
7/18(土)
サイモン&ガーファンクル札幌ドーム公演
行ってきました。
今回は、セットリストを記すことができません。
僕は、ポール・サイモンのソロは結構好きでよく聴きますが、
アート・ガーファンクルは、アルバム1枚しか聴いたことがなく、
アートのソロ曲も何曲か演奏したのですが、
それが分からなかったからです。
調べればいいのかもしれないですが、
それでは、僕のBLOGにはならないので。
そこで、印象的だったこと、
ぜんぜん関係ないけど観ていて思いだしたことなどを
つらつらと書いてゆくことにしました。
なお、一応、お断り。
僕は、このBLOG上ではいつも、「ポール」とだけ書いた場合は
「ポール・マッカートニー」のことを指しているのですが、
この記事に限っては、
「ポール・サイモン」のことを指しています。
その1:僕は若い方・・・
演奏の前に、会場の様子ですが、
僕が今まで行ったコンサートではいちばん平均年齢が高く、
僕はきっと、平均より下だったと思います(笑)。
また、男女比もほぼ1:1だったでしょうか。
その2:アートの声が・・・
ポールとアートが2人で歌うと、アートの声が負けていました。
アートは元々高音なので響きという点では不利でしょうしね。
最初は、アートのマイクのレベルが低いのかとすら思いましたが、
アートのマイクのレベルを上げると、それはそれでよくないのかな・・・
まあ、仕方のないことですね。
それと、アートは喋りの地声が実はとっても低く、
高い歌声とのギャップに、会場から笑い声が漏れてきました。
その3:ポールの声は素晴らしい、しかし・・・
一方のポールは、驚くほど声がよく出ていました。
まあ、ずっと第一線でやってきていましたからね。
しかし、喉の調子が良くないのか、一度は曲の途中で咳込み、
他に咳込んで歌い出しが遅れたこともありました。
まあ、しかし、とってもよく声が出ていました。
その4:ポールはやっぱりギターが上手い!
いまさら言うなという話でしょうけど、あらためて、
ポールのギターの上手さを実感し、再認識ました。
開放弦に指2本のハンマリング・オンとプリング・オフを多用し、
印象的なフレーズを次々と繰り広げてゆくかと思えば、
曲の最後にハーモニクスを入れて終わらせる。
そしてピッキングはしっかりと強く音を出す。
いや、ほんと、ギターを堪能しました。
使っていたマーティンのギターもきれいでしたし。
コンサート翌日、市内でどれくらいギターが売れるだろう、
などと思ってしまいました(笑)。
その5:しかし、弘法も筆のなんとやら・・・
3曲目のI Am A Rockのイントロだったかな、
ポールがギターでイントロを弾いたところ、
カポダストがきちんとはまっていなくて、軋んだ音が出てきました。
ポールは、sorryと言って演奏を止め、
カポをきちんと締め直してまた最初から演奏を始めました。
プロでもこんなことがあるんですね。
ミスしたポールには申し訳ないけど、
心温まるというか、ほっとする出来事でした(笑)。
02 今回買ったTシャツ
その6:「冬の散歩道」はロックンロールだ!
Hazy Shade Of Winterは
まったくもって素晴らしいロックンロール・ソングだ!
一緒に行った友達のトニーさんと、その思いを強くしました。
何か文句ありますか(笑)。
その7:昔の曲をもっと演奏して欲しかった・・・
前半の最後くらいで、アートが、
ポールとの長い付き合いを語り始めたパートがあり、そこでまず、
Tom & Jerryの名義で出したHey School Girlを演奏しました。
ポールは、エヴァリー・ブラザースに影響を受けた曲だと話す一方、
アートは、ジーン・ヴィンセントのBe Bop A Lulaだと話し、
その曲をいきなり演奏し始め、これが面白かったんです。
僕はそのまま2人が影響を受けた曲を幾つか演奏してくれるのかな、
と楽しみにしたのですが、でも、その1曲で終わりました。
これがあと数曲あれば、とっても楽しかったのですが。
その8:Not Fade Awayは定番中の定番
Mrs. Robinsonを演奏していた時のこと。
間奏で、バンドがジャングルビートを奏でたところで
2人が歌い始めたのが・・・
バディ・ホリーのNot Fade Away。
これ、昨年のビリー・ジョエルの東京公演でも、ビリーは、
Don't Ask Me Whyの前に、同じビートだからか演奏していて、
アメリカ人にはこの曲は定番中の定番だんだな、と実感しました。
その9:ポールの心はGRACELANDにあり
今回、密かに最大の楽しみにしていたのが、
「ポールのソロの曲は演奏するのか、するとすれば何か!?」
でした。
演奏しました、4曲。
うち1曲、Slip Sliding Awayは、
アートと2人で歌い、曲の前にポールがこう紹介しました。
「S&Gとしては録音されなかった曲」
これは、セントラル・パークでも歌っていただけに、
違和感なくS&Gの曲になっていました。
途中、アートとポールがひとりで3曲ずつ歌い、
そのアートの曲が分からなかったのですが、
ポールの他の3曲は以下の通りです。
The Boy In The Bubble
That Was Your Mother
Diamonds On The Soles Of Her Shoes
これはすべて、86年のグラミー獲得作GRACELANDの曲。
実際、アフリカのミュージシャンを何人かバンドに引き連れていて、
今のポールの心は、Gracelandにあるのかな、と思いました。
というわけで僕は、帰ってから先ず、S&Gではなく、
ポールのGRACELANDを聴きました。
なんといっても、僕がリアルタイムで最初に聴いた
ポールのアルバムで、思い入れも思い出もありますし(笑)。
ただ、でも、少し正直言えば、
Kodachromeや50 Ways To Leave Your Lover、
Something's So Right、それにLove Me Like A Rock
など、聴きたかったなぁ・・・
今度はポール・サイモンのソロコンサートがないかなぁ、
と、僕は思い始めていたのでした・・・(笑)。
03 Graceland, in Memphis, Tennessee
その10:謎のエレクトリックギター!?!?
ポールが、
Diamonds On The Soles Of Her Shoesを演奏する際に、
エレクトリックギターを持ってマイクの前に立ちました。
しかし、そのギター、何かがおかしい・・・
なんと、そのギター、弦が張られていないのです!
故に音が出ているはずもなく。
ポールは、何も持たないで歌うのが恥ずかしかったのか、
あるいは、曲の意味にかけたものなのか・・・
最初は弾いているものだと・・・すっかり騙されました(笑)。
しかし、そういう茶目っ気もまた、いいですね。
今回、いちばん笑えたことでした。
その11:あらためて気づいた民族音楽の要素
今回、アンコールが2回あって、最後の最後は
Ceciliaで大いに盛り上がりました。
そして、CeciliaやEl Condor Pasaなどを聴き、あらためて、
ポールは民族音楽的要素を早くからポップスに取り入れていた、
そのことの意味、先見の明、偉大さを感じました。
だから、ポールの心が今はGracelandにあるのは
当然のことなのだろうなと納得しました。
そしてGracelandというのは、
エルヴィス・プレスリーの「聖地」であり、また、
アフリカの豊穣な大地をも指す言葉、
ダブルミーニングとして使っているのだと思いますし。
その12:僕がいちばん感動した曲
The Only Living Boy In New York。
ポールが、アルバムからの曲だと紹介して、
ギターを弾き、1人、スポットライトを浴びて歌い始めました。
この曲は、最後のBRIDGE OVER TROUBLED WATER
に収められていますが、この頃はアートが好き放題に振る舞い、
ポールのことには構わずどこかに行ってしまい、
ポールは、レコーディングが進まないイライラを曲として表わし、
アートへの「あてつけ」とした歌った、そんな曲。
曲自体は、感傷的に広がるバラード風の曲ですが、
僕は、こんな曲を演奏するはずがない、と思っていました。
しかし、演奏したんです!
僕はこの曲、実は、S&Gで5指に入るくらい大好きで、
それを演奏しただけでも感動したのですが、さらにいえば、
今の2人にはもうわだかまりはなく「和解」したのかな、
そう思うと、胸にこみ上げてくるものがありました。
アルバムでは目立たない地味な曲ですが、うん、僕はこれで、
この曲がS&Gでいちばん好きになった気がしています。
その13:だけどやっぱり「明日に架ける橋」
Bridge Over Troubled Water、素直に感動しましたね。
この曲は、彼らのみならず、ポピュラー音楽史上でも
屈指の名曲ですが、それを生で聴けたことにまず感動。
歌は、1stをアートが、2ndをポールが交互にひとりで歌い、
中間部の後は2人で歌いました。
そして最後のクライマックスの部分。
それまで一緒に歌っていたポールが、さっと後ろに下がり、
アートの独り舞台となりました。
アートは、先述のごとく、声はもう衰えていましたが、
それでもあのクライマックスをひとりで歌い切り、
会場は、それこそ感動の渦に包まれました。
その時の、後ろで見ていたポールの顔が、
とっても穏やかで、フレンドリーというより「親心」。
アートは、近年もクスリで逮捕されたりといろいろあり、
声も衰えている中で、よく独りで歌えた、と誉めている、
ほっとしている、そして何よりよかった、そんな表情を見せ、
仲間って、友達っていいな、と思いました。
それにしても、生で聴くとやっぱり、あまりにも素晴らしい曲!
その11:アートは憎めないやつ
そうです。
アートは、なんというか、
人間的にはアラがたくさんありそうだけど・・・
いたずらっ子的な憎めない部分がある人で、
それが好きな人は、力になってあげたいと思うんだろな、と。
その12:ポールは「やっと」おじいさんになった
ポールは、昔から、年の割には老けた印象がありましたが、
60を過ぎて、にこやかにステージに立ち、ギターを弾く。
その姿がほんとうに絵になる人だと思いました。
そして、その姿は、昔と変わらないのではないか、と(笑)。
これからも「いいおじいさん」でいてほしいです!
その13:そんな2人はやっぱりいいコンビだ!
その14:余談、終演後に会場に流れた曲が・・・
ジョージ・ハリスンのWhat Is Life。
これがなぜか、とってもいい雰囲気でした。
でも、どうしてS&Gとジョージ・ハリスン・・・
つながりがあるとすれば、「サタディ・ナイト・ライヴ」において、
ジョージとポールが、
Homeward Boundを共演したことくらいですかね。
まあ、同じ時代というつながりはありますが。
誰の選曲なんだろう、最後の最後で、僕は、歌いながら、
またひとつ楽しい気分が一段上にゆきました!
その15:最後にひとこと・・・
白状します。
今回のコンサート、僕は、生まれて初めて、
予習をまったくしないで臨みました。
ほんと、ものの1回もCDを聴きませんでした。
それは、何か考えがあってのことではなく、
ただ単に、予習する気分にはならなかったからです。
しかし、予習しなかったからか、かえって、
まったく普通の気持ちで緊張せずに臨めました。
そうすると、こちの思いが入り込みすぎることもなく、
演奏を楽しく観て聴くことができたように思います。
コンサートは、もちろん、とても楽しかった、よかった。
彼らの人柄に少しでも触れられたのも、よかった。
そして、終わってから、彼らのCDをまた聴いています。
アートのソロのベスト盤も買わないとなぁ・・・
04 OLD FRIENDS ボックスセット
というわけで、コンサートで「予習」をして(笑)、
S&GのCDも聴きましょう。
だけど、今回は、アルバム単位ではなく、
OLD FRIENDSと題されたこのボックスセットを聴きたい気分です。
コンサートの1曲目がOld Friendsだったことだし。
Posted by guitarbird at 02:11
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