自然と音楽を愛する者

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本日2016年7月22日（金）は、二十四節気の「大暑」。
文字通り、1年でいちばん暑い時期。

ところが、今年の札幌は、今日の時点で
7月に30度を記録する真夏日が1日もありません。
（6月に真夏日を記録したことはあります）。

先週、そういえば今年はまだ真夏日がないし、
週間予報でも真夏日が出ていなかったので、
今年は気温が低い夏なのかなあと思ったのですが、
昨日の天気予報でそのことに触れていました。

この夏はオホーツク高気圧の勢力が強くて、
北から冷たい空気が入ってきているのが原因だそうです。
さらに今日の週間予報でも、来週も真夏日になる日は
ないようでした。

「冷夏」になるのかな。

いや、これが北海道らしい夏。
厳密にいえば「以前の北海道らしい夏」。

札幌は、1990年くらいまでは、30度になる日が3日あれば
「暑い夏」でした。
東京にいた小学生の頃、夏休みに札幌の祖父母の家に来ると、
毎日最高気温28度とか29度で驚いたものだし、
逆に30度になると祖母が驚いていたのを覚えています。
立秋を過ぎると海水浴をしてはいけないとも言われていたし、
朝方寒くて目が覚めたこともよくありました。
立秋過ぎに海水浴してはいけないのは化け物に足を引っ張られる
という迷信から来ていたのですが、でも実際に昔は、
その頃から海水温が下がって危険度が増したそうです。
そして9月になるともう夏日にもならない。

大学に入って東京に出てからも、夏休みは丸ごと
札幌に「避暑」に帰ってきていました。

1995年くらいから暑い日が増えたような感覚があります。
その頃は東京にいたのですが、全国ニュースでも札幌が暑いと
話題になっていました。
当時は競馬に凝っていて、JRA岡部騎手が珍しく夏の札幌競馬に
参戦したのですが、涼しいから来たというのに真夏日が続いて
暑かったのは申し訳ない、と思ったものでした。

ここ数年は真夏日当たり前、猛暑日も記録するようになりました。

だから今年は「北海道らしい夏」が戻ってきたと、
今のところは感じています。

暑いのが苦手な僕としては昔に戻ったのはありがたいですね。
仕事の時は留守の犬たちが暑いので、午後になったらタイマーで
エアコンを入れているのですが、28度くらいまでなら
犬たちも耐えられないほどの暑さではなく、
電気代の節約になるのもありがたい。

北海道民の立場でいえば、せっかく涼しさを求めて
北海道に来てくれるのに暑いとなんだか申し訳なくなる。
だから「北海道らしい夏」はありがたい。
湿度も高くなく、ただ気温が低いだけではないし。

でも、気温が高いのが10年以上も続くと逆に、
低いは低いで異常気象なのかという不安も出てきますね。

農作物の作柄に影響が出ないかという心配もありますが、
でも、7月は日照時間が短いわけではないので、
逆に農作物にはいいのかもしれない。
いや、どうだろう。
北海道でおいしいお米がとれるようになったのは、
品種改良の努力を重ねたことはもちろん大きいけれど、
平均気温が上がったことも関係があるのでは、
という話も聞いたことがあります。
そうなると稲作農家には懸念材料かもしれない。

などとほぼ一気に書き進めてこの前でひと休みして気づいた。
30年くらい前の夏も、最高気温は27度28度にはなっていた。
今日は27度だったけど今月は25度以下の日もあるくらいで、
やっぱり「昔の北海道らしい夏」よりも1、2度気温が低いのでは。
ということは、やはり異常気象なのかもしれない。

ただ、僕としては、そのあと1、2度上がって
「昔の北海道らしい夏」に戻ってほしいという思いはありますね。
自然のことだからもちろん思うだけですが。

その前に、今年の夏はどうかな
週間予報はまだ月内しか出ていないけれど、
8月になると暑くなり、立秋過ぎて残暑が厳しい
ということも十分考えられます。
一昨年でしたが、お盆の頃まではそれほどでもなかったのが、
残暑が厳しく、10月に真夏日を記録したということもありました。

僕としては、暑くならないことを願いたいです。


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ここで一句。

大暑の山桑の実落とす目白かな　樹翔

今の時期、メジロの群れがヤマグワの実を求めて飛び回り、
食べているところによく出くわします。


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最後3ショットをもう1枚。

犬たちにはこれでもじゅうぶん暑いでしょうけどね。
熱中症には気をつけないと、犬たちも、人間も。