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2015年03月25日

盗作? 似ている曲? 似てしまった曲・・・??

01
盗作? 似ている曲? 似てしまった曲・・・??

(誰も似ていない・・・)

先月、サム・スミスの話題(こちら)を上げました。
グラミーを受賞した彼の曲Stay With Meが、トム・ペティの
I Won't Back Downと歌の旋律の一部が酷似しているとの
指摘を受け、トムの曲の作曲者のトムとジェフ・リンの名前も
クレジットに載るようになった、という話。

サム・スミスの例は、トム側が、サムたちには悪意がないと判断し、
大きな問題には発展せず、今のところ円満のうちに収束しています。

しかし、今回取り上げる「盗作」問題は、きな臭い。

ロビン・シックとファレル・ウィリアムズが共演し
No.1ヒットとなった2013年のBlurred Linesが、
マーヴィン・ゲイのGot To Give It Upの盗作であるとして
マーヴィンの遺族側に訴えられた件。


先ずは、soundropeから記事を引用させていただきます。
なお、引用者は改行など一部手を加えています。

***

物議を醸す「オマージュ」と「盗作」の境界線。
ファレルへのマーヴィン・ゲイ楽曲盗用の判決が持つインパクト


2013年にリリースされ全米1位を記録した
ファレル・ウィリアムス Pharrell Williamsのプロデュースによる
ロビン・シック Robin ThickeのヒットシングルBlurred Linesが、
1977年にリリースされたマーヴィン・ゲイ Marvin Gayeの
Got To Give It Up」の盗作で著作権を侵害しているとして、
マーヴィン・ゲイの遺族に対して740万ドル(約9億円)の
賠償金支払いを命じる判決が下されました。

この判決について本国アメリカでは、
音楽の専門的な知識のない陪審団による決断だったこともあり、
この判例によって作曲や制作におけるクリエイティビティが
萎縮し産業全体が停滞するのではないかと物議を醸しています。

Blurred Linesについてファレルは、
「譜面を読むとまったく違う曲だと分かる。
一方はマイナー・コードで、もう一方はメジャー・コード。
音の高さすら違う。
Blurred LinesとGot To Give It Upはフィーリングを意識したため
雰囲気が似ているように聞こえるが、
雰囲気が似ているのは著作権の侵害にはあたらない。」
と主張しています。

この判決を受けて2人の弁護士は、
次のように控訴することを宣言しました。

「私たちは世界中の作曲家のために、この判決が
正当ではないということを明確にする責任があります。
この2曲が類似していると考えているのは8人の陪審員だけ
なのですから、我々はあらゆる手続きを行使してでも、
この判決が正しくないことを証明しなければなりません。
これは恐ろしい判決であり、新たな音楽の創作活動における
様々な状況に影響することになります。」


***



ここで、件の2曲を聴いてください。




Blurred Lines
Robin Thicke featuring Pharrel WIlliams





Got To Give It Up
Marvin Gaye


似ていると思いますか?

少なくとも歌の旋律、歌メロはまったく違いますよね。
弟に聴かせると、これは似ているとは思わない、と答えました。

でも、確かに、雰囲気は似ているといえなくもないかな。

今回の判決が問題なのは、曲自体ではなく「雰囲気」が似ていると
判断されて「盗作」となったことだと思います。
サム・スミスの例は、たとえ4小節と短くても、目立つ部分の旋律が
酷似しているのでまだ納得できますが、こちらは違う。

雰囲気が似ている曲として「盗作」と認められた例はないわけではなく、
有名なのは、レイ・パーカー・Jrの同名映画主題歌Ghostbustersが、
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのI Want A New Drugに似ているとして
レイが負けたという例でしょうか。
歌メロは特に似ているとは思わないけど、リズムやノリはまるで
サンプリングのように似ているし、演奏がブレイクして歌が残る
部分があるのも似ています。
ただしこれはかなり複雑な裏事情があってのことで、
映画会社がヒューイにその曲を映画に使いたいと話したところ断られ、
レイに似たような曲を作って欲しいと話したのだとか。

02 今朝のA公園風景、藻岩山
盗作? 似ている曲? 似てしまった曲・・・??


もし「雰囲気」が似ているだけで「盗作」となるのであれば、
次の2曲はアウトですよね。

先の曲が後の曲に似ている、という例です。




Bitch
Rolling Stones





Get Ready
The Temptations

イントロ、「テッテーッ」と入る場所が違うだけで、雰囲気似ている。
曲が進むと、歌メロは特に似ているとは思わないけれど、でも、
ちょっと暗い曲全体の雰囲気は似ていると思います。
ストーンズは明らかに影響受けてますよね。
事実、この後のアルバムでストーンズはテンプスの
Ain't Too Proud To Begをカヴァーしたり、さらには
Just My Imagination (Running Away With Me)も、テンプスの
オリジナルが出てから割と早くにカヴァーしているくらいだから。

僕はこれ、「盗作」だとは思いません。
むしろ微笑ましいし、どっちも大好きなのでうれしいです。




雰囲気が似ているなら、これらだって。




Trampled Underfoot
Led Zeppelin





Long Train Runnin'
The Doobie Brothers





Superstition
Stevie Wonder

この3曲、レッド・ツェッペリンが1975年11月(録音は1974年2月)、
ドゥービー・ブラザーズが1973年2月、
スティーヴィー・ワンダーが1972年11月に発表されたもので、
つまり古い順にさかのぼって並んでいます。
ライヴで演奏は多少違いますが、「雰囲気」似てますよね。
特にZepは「あの曲みたいなのをやってみよう」と考えたに違いない。

あそうそう、もう1曲派生して





Sledgehammer
Peter Gabriel

ピーター・ガブリエルの大ヒット曲であるこれは、
ブラスがSuperstitionをほぼそのまま「引用」しています。
今考えると、サンプリングの走りのようなものかもしれない。

こういう例は挙げればきりがないので、今回はこの辺で。


03 今朝のA公園風景、根明け
盗作? 似ている曲? 似てしまった曲・・・??


「盗作」について僕はこう考えます。
「似ている」ことが即「盗作」なのか? それは違うのではないか。

音楽の原理までさかのぼると話が広がり過ぎるのですが、
音楽は規則があるものなので、いくら無限だとはいえ、
似てしまうことはままあると思います。

「雰囲気」を似せるのも、こういう曲が好きだというのがあれば、
やってみたいと思うのは当然ではないかと。

でも、契約社会だから、似ていることがすぐにお金につながる。
「悪意」がある場合はもちろん訴えられて然るべきだけど、
ここでもあるように「敬意」はまた別ではないか。
「敬意」がつながることで、僕らも先人の素晴らしい曲を
聴くことができるのだから、「盗作」として縛りが強くなれば
聴き手にも大きな影響が出てくる、つまらないことになるのだから。

ファレルとロビンの弁護士は、このように言っています。
「私たちは世界中の作曲家のために、この判決が
正当ではないということを明確にする責任があります」
弁護士が言うことだから大袈裟、という部分はあるかもですが、
しかしこれはその通りだと思います。
作りてのみならず、聴き手にとっても大問題です。





さて、引用記事はまだ続きます。

***

さらにマーヴィン・ゲイの遺族側は、今年のグラミー賞の
2部門を受賞したファレルの「Happy」においても、
マーヴィン・ゲイの「Ain’t That Peculiar」に酷似していると考えている
ようで、新たな訴訟に発展する可能性もあるかもしれません。


***

おいおい、ちょっと待て!!
これはいくらなんでもあこぎすぎやしないか??

2曲、聴き比べてください。




Happy
Pharrell Williams





Ain't That Peculiar
Marvin Gaye


僕は正直、似ているとはまるで思わない。
Happyは「ハッピー」なのにどこかほの暗いところが
独特の雰囲気でもあるし。

僕はマーヴィン・ゲイは大好きと昨日も書きましたが、
ご遺族には、全面的には肩入れできないなあ。

これが「盗作」となってしまうと、音楽業界も終わりじゃないかな。
新しいのを作ることが禁止され、消費者は、聴き手は、
古い音楽をずっと聴き続けなければならなくなるかもしれない。

もちろん人により感じ方、考え方は違う、これはあくまでも
僕個人の意見ですが、もっと音楽を楽しみたいです。



ただですね、僕は一つ、気になることがあります。
ファレル・ウィリアムズが、「ベストヒットUSA」で、
小林克也さんにインタビューを受けていたのを以前観ました。
曰く「僕は特に誰かの影響を受けているというわけではない」
自負ととればそれは納得できますが、音楽ファンである僕は正直、
それを公然と言われてしまうとつまらない、と思いました。
僕は中学時代からずっと、誰かが好きな曲はどれという風に
遡って音楽を聴いてきていてそれが当たり前だと思っているので、
ファレルのように言われてしまうと、その先が続かなくてつまらない。

もしかして、マーヴィンの遺族は逆に、
「敬意が足りない」と感じているのかもしれない。
そこが引っかかってしまい、「盗作」の側に心が動いた。
もちろんマーヴィンの遺族が日本のテレビ番組を観ているとは
思えないけれど、そういうことは風の噂みたいに、周りの人に
少しずつ伝わっていくものだと思うし。
それにファレルがアメリカのメディアでもそのような発言を
したことがあるかもしれないし。

もうひとつ、Blurred Linesのビデオクリップ、アメリカでも問題に
なったようですが、ファレルとロビンは悪ふざけしすぎているかな。
マーヴィンの遺族は、似ていると思ってしまってからは、彼らの
やることなすことが気になり出し、その中であのビデオクリップは、
マーヴィンへの「敬意」が感じられない、と思ったのかもしれない。
少なくともいい方にイメージは傾かないですよね。
マーヴィンがどんな人だったかは別としても。

まあ、結局は人間がやっていることだからというのはありますが、
「似ている」ことが即ち「盗作」となってしまのであれば、
作り手以上に聴き手つまり消費者が損をするというか、
つまらない世の中になってしまう、と、あらためて言っておきます。

引用記事に「物議をかもす」とありますが、そうですね、
この話題はもっともっといろいろな場面で多くの人々が
話してゆくべきだと思いますね。
ただし、決して自分の意見を押し付けるだけではなく。

「盗作」問題はいくらでも書きたいことがあるのですが、
今回は話題をだいぶ絞って書きました。

今日は最後、今日の犬たち3ショットをもう1枚で終わります。


05
盗作? 似ている曲? 似てしまった曲・・・??







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Posted by guitarbird at 21:29 │音楽雑想
この記事へのコメント
こんばんは。

今夜は手短に。

Small Faces のYou Need Loving。
Youtube で聴いてみて下さい。

題名からもご想像がつく方もいらっしゃるかと思います。高校2年の時に聴いて驚きました。
でもきっと、この曲自体に元歌があるのでしょう。
Posted by ミグの父 at 2015年03月25日 22:33
guitar birdさん、こんばんは。
べっぴんトリオはいつ見ても、安定の可愛さですね。
地下鉄サリン事件から、20年という事で最近でもあちこちで特集がされていましたよね。
同じ年の少し前には、阪神大震災もあり自宅も揺れたので覚えています。
話は変わって、盗作問題などはヒット曲には常につきものといいますか、代償のようなものを感じてしまいます。
それを言うと、邦楽も昔から色々言われたりしてますしね…
中にはあからさまだったり、堂々としてたりとこの手の話題は言い出したらきりがないというか(笑)
こちらも、寒の戻りで一昨日から寒い日が続いております。
あ~ハウちゃん達の犬団子に埋もれて、あったまり癒されたいです(笑)
いつも一緒に寝ていると、時々飼い主さんのスペースがない時って、やっぱりあったりするんですか?(笑)



追伸 木の花、面白そうですね。
高校の同級生で、親子で木工職人をされている方を思い出しました。
Posted by 一関西人 at 2015年03月25日 22:40
guitarbird さん、おはようございます。

賠償支払い額は約9億円だそうですが、凄い金額ですね。
訴訟を起こして「雰囲気が似てる」というだけで、それが認められれば、大金が手に出来るという「前例」を作ってしまったら、今後訴訟ラッシュになるかも知れませんね。
guitarbird さんが紹介して下さった、弁護人の「・・・これは恐ろしい判決であり、新たな音楽の創作活動における様々な状況に影響することになります。」という発言の通りだし、guitarbird さんの仰る、「作り手以上に聴き手つまり消費者が損をするというか、つまらない世の中になってしまう。」というのは、ホントにそう思います。

また、「Blurred Lines」のPVは初めて見ましたが、「Addicted Love」のPVを思い出しました。今の世の中、曲のヒットはPVの出来とも密接に関係していると思うので、だったら「Addicted Love」のPV関係者にも9億の半分は渡してもいいのでは?と思ってしまいました。(笑)

一方、リスペクトの欠如というのは確かにそうかも知れません。「僕は特に誰かの影響を受けているというわけではない」と言ってしまうと、某企業の謝罪というか、説明会見で「当社には何の問題もなかった。」と似たテイストを感じてしまいます。また話し合いが拗れて、訴訟まで行った場合などでも、『あの時一言「申し訳なかった。」と言ってくれればこんなことにはならなかったのに!』という事が多い、という話を聞いたことがあります。まあ、日本人とアメリカ人とでは感覚が違うでしょうが。(勿論ベストヒットのファレル・ウィリアムズの発言は、今回の件の前なのでしょうけど。その発言は知りませんでしたので、ご紹介ありがとうございました。)

そういった事は抜きにして、マーヴィン・ゲイの曲はいい曲ばっかりですね。今までほとんど聴いてきませんでしたが、これを機会に、これから聴いていきたいと思いました。ご紹介してくれた他の曲もいい曲ばかりですね。
Posted by masaki at 2015年03月26日 06:01
ミグの父さん、おはようございます
その曲を聴きました。
60年代後半の英国はブルーズの「改作」が流行っていたらしく、
ピーター・バラカンさんが本で嘆いて(馬鹿にして)いました。
レッド・ツェッペリンも最近は「元歌」の作曲者の
クレジットが入るようになっていますね。
この曲の元歌はマディ・ウォーターズのYou Need Loveだと思います。
ともあれ、ご紹介ありがとうございます。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月26日 07:18
一関西人さん、おはようございます
そうですね20年、同じ年だったのですよね。
確か当時、世界の10大ニュースでも日本のその2つが入った
それだけ大きく日本が動いた年でしたね。
私はサリンで狙われた路線沿線に住んでいたのですが、
実行犯がうちの近くのホテルに泊まったらしく、もしかして前の日に
すれ違っていたかもしれないと思うと恐かったです。

「似ている」曲の話ですが、私も昔の邦楽の例はいろいろと
知っていますが、後になってから気づいたのも多々あります。
まあ、例を挙げると話がこじれるのでやめておきますが(笑)、
昔の日本の歌謡曲はソウルの影響が強かったんだな、と
ソウルを真面目に聴くようになってから気づきました。

寒の戻りはそちらでもあったんですね。
でも、桜が咲いてから寒の戻りがあると花が長持ちするそうですね。
でもやっぱり暖かい方が人間にはいいですね。

犬たちですが、冬の間、マーサは私のところで寝ますが、
ハウとポーラは弟のところで寝ます。
弟より先にそこで寝てしまう時は大変みたいです(笑)。
でも割とうまく場所を見つけて寝ているみたいですよ。

木の花いいですよね。
同級生の方が親子で木工職人をされているのですね。
木に囲まれた生活はいいですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月26日 07:37
masakiさん、おはようございます
9億円はすごいですね。
でも、他の方のBLOGで読んだのですが、この曲の印税収入だけで
払いきれる金額だそうですよ。

雰囲気が似ていることが即「盗作」につながってしまうのであれば、
確かに、今後そういう例が増えるかもしれないですね。
でも、聴き手はそれを望んでいない。
というのも、似た曲があること、似ていると気づいた時って、
嫌な気分ではなく楽しくなりませんか?
「悪意」があると感じられる場合は別ですが、好きなアーティストAが
Bという別のアーティストを好きだったんだと分かるとうれしいし、
Bを聴いたことがなければ興味が出て聴いてみるし、以前はBを
嫌っていても見方が変るかもしれないし。
本文と重複になりますが、音楽ってそういうつながりで聴いてゆく
のも楽しい部分だと私は思うしそうしてきました。
最近は「自分の耳」で選ぶという人も以前より増えたようで、
それについてどうのこうのは言わないですが、でも私は、
横に広げるだけではなく、タテのつながりも意識して聴くと
もっと楽しいし世界が広がるのでは、と常々思います。
(繰り返し「自分の耳」で聴くこと自体はいいことだと思います)。

PVは私もロバート・パーマーを思い浮かべました(笑)。
話は逸れますが、昨日たまたま著作権に関する話題として
キャンディーズの「春一番」がなぜカラオケになかったのか、
そして復活したのかという話題をネットで見ました。
作詞作曲者がJASRACを脱退し自分で管理している上に今は
アメリカに住んでいるからというのが真相でしたが、最近その方が
アメリカの著作権協会に入り、その協会は日本ではJASRACが
管理しているので最近カラオケに復活したそうです。
その作曲者の方はしかし、JASRACを辞める時に、
「著作隣接権」について考えるきっかけになればと思ったそうです。
で、「著作隣接権」は、歌手、演奏者など、曲を表現する人の権利で、
なるほど、考えた事を実行に移せるのは偉い人だと思いました。
で、masakiさんのロバート・パーマー側にも、というのは、
その「著作隣接権」と関係があるのかな、と、たまたま昨日読んだ
ニュースと関係があるのでこの話を書かせていただきました。

リスペクトの欠如、ファレルのその発言は正直寂しかったです。
そうですこの件が起こる前のことだったのですが、ということは
それがファレルの基本ということになるので、結局のところ
マーヴィンの件ではそう見られても仕方ないですよね。
また繰り返しますが、私は音楽をタテのつながりで聴きたいので。
ファレルは音楽家としてはいいと思いますが、その発言を聞いて、
正直、人としては距離を置くようになりました。

しかし、私が今回いちばん嬉しかったのは、masakiさんが
マーヴィン・ゲイに強い興味を持たれたことです!!
ぜひ聴いてみてくださいね!
お薦めは・・・なんて話し出すときりがなくなりますが、ひとまず
全キャリアを1枚に収めたベスト盤が出ています。
ただ、ひとまず、にはいいですが、すぐに物足りなくなるかな(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月26日 08:04
guitarbird さん、おはようございます。

お気遣いありがとうございます。
早速、マーヴィン・ゲイのベストを注文しました。
guitarbird さんにブログでご紹介していただく前は、ロバート・パーマーがカヴァーした「I Want You」、「Mercy Mercy Me」など数曲しか知らなかったので、とても楽しみです。ご紹介ありがとうございました。

また「著作隣接権」という考え方もあるのですね。初めて知りました。面白いですね。こちらもご紹介ありがとうございました。
Posted by masaki at 2015年03月27日 05:46
masakiさん、おはようございます
おお、マーヴィンのベスト注文されたんですね!
ありがとうございます、うれしいです。
masakiさんは興味を持たれるとすぐにCDを買われますが、
その姿勢というか音楽の接し方は私とまったく同じなのも、
同じ世代の方だなと思う部分です。
まあ、個性かもしれないですが、いずれにせよ音楽について
同じ方向を見ておられると感じられるのもうれしいところです。
「著作隣接権」は私も漠然としか知らなかったのですが、
「春一番」の件でもう一歩よく分かりました。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月27日 07:03
Superstitionについていえば、奇跡的な曲なので思わず真似したくなるのは判ります。
ギタバさん指摘のレッド・ツェッペリンは覚えようとしましたがやっぱり覚えられませんでした。ドゥービーのロング..は時々歌いますが。
ただスティヴィー・ワンダー自身もかなり影響を受けて似た曲を数曲作ってますね。この場合は盗作とは言わないでしょうが。(笑)

音階的には聴き易いメロディーで印象に残る曲は限られるのでしょうね。
小説でも気をつけないと似たフレーズ使ったりしてると言いますから。

ただ歌う側から言えば、名曲はやっぱり力があるように思いますね。

この間新しい職場の女性達が送別会の二次会カラオケでAKBの「恋するフォーチューン」を歌ってるのを聞いてたら、何故か私は♪伊予はまだ~じゅうろくだから~♪松本伊予の古いメロディが頭から離れませんでした。
カモン、カモン、カモン、ベイビー♪のトコです。それ程似てないんですが!

私が歌ったのは「ルパン三世のテーマ」でした。
Posted by matsu at 2015年03月27日 23:56
matsuさん、おはようございます
Superstitionは当時ももちろん斬新だったでしょうけど、
それから40年が経って追従者以外には似たような響きの曲が
ないのは、まさに稀代の名曲、ロックの歴史を作った曲ですね。
今でもそう思うのだから、当時の衝撃は大きかったのでしょう。
自分で似ている曲というのは、まあそういうものでしょうね。
どちらかというと意図的にそうしているように思います。
ただ、冗談では済まない例もあって、ジョン・フォガティ、80年代の
ソロ作のThe Old Man Down The Roadが、C.C.R.時代の
Run Through The Jungleに酷似しているとして訴えられたのは
著作権の管理者が違うから起こったことで、ジョンは法廷で
自分でギターを弾いて歌って説明したそうですね。
アメリカが訴訟社会であることも知らされた例でした。

印象に残るメロディは限られるというのはそうですね。
特に歌は言葉と結びつくので。
ピンク・フロイドのWish You Were Here(先)と、
フィル・コリンズのI Wish It Would Rain Downは、"wish"という
言葉があるサビのタイトルを歌う部分の歌メロが酷似しています。

カラオケの件、似てはいないけれど思い出す曲はありますね。
ポール・マッカートニーは、多分意図的に、ビートルズ時代に
カヴァーしたKansas Cityを想起させる曲が幾つかあります。
「ルパン三世」のテーマは、「太陽にほえろ!」と同じ時代の
匂いがしますね、後者は歌じゃないけれど。

Zepのそれは歌うのが難しいのですね。
まあ、あの曲はプラントの「裏グルーヴ感」みたいなものが
なかなか真似できないし出せないのかな、と思います。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月28日 08:21
guitarbird さん、おはようございます。

昨日、マーヴィン・ゲイのベストが届きました。
guitarbirdさんのお薦めで「全てのキャリアを1枚に収めた~」とありましたが、「すぐに物足りなくなるかな」ともありましたので、注文したのは「赤い正ちゃん帽を被ってピアノを弾いている」ベストの2枚組です。(笑)
発表年順に収録されており、まだ聴き込んではおりませんが、特に「I Heard It Through~」収録曲辺りからのトラックは圧巻ですね。気に入りました。ご紹介ありがとうございました。
また、マーヴィン・ゲイのルックスについては、ライナーの写真をみると、確かにスーツは似合わない印象ですが、ラフな服装は結構イケているんじゃないかと。(笑)
ストリートファッション系で、今でも、若い人が見たらカッコイイと思う気がしました。(笑)

またguitarbirdさんの「VULNERABLE」の過去記事も今回拝見させてもらいましたが、『マーヴィン・ゲイは元々はソウル歌手「なんか」ではなく、スタンダードをじっくりと歌う歌手になりたかった』というのは、一時期アメスタ路線に行ったロッドもロバート・パーマーも、その当時その影響を何かしら受けていたんだろうな、とふと思いました。guitarbird さんの仰るところの「タテのつながり」ですね。
Posted by masaki at 2015年03月29日 02:50
masakiさん、おはようございまs
マーヴィンのベスト届きましたか、よかったです。
そのベスト盤は私は持っていないですが今内容を確認しました。
やっぱり1枚ものじゃかなり物足りない、と自分でも思いました・・・
逆に1枚のを選ばれなくてよかったです(笑)。
私がマーヴィンと出会ったのは、以前も記事で書いたのですが、
最後のSexual Healingを「ベストヒットUSA」で観たことでした。
それだけレーベルが違うのですが、そのベスト盤はそれも
きちんと入っていて親切だし、私としても嬉しいです。
服装は、スーツではない写真を見ると意外と庶民的というか、
やはりこっちが素なのかなと思います。
一方で、スーツを着てスタンダードなどを歌いたいというのは
素の自分を人前に出したくないという思いもあったのかな、
などと、今masakiさんのお話を読んで思いました。
ちなみに初期の頃にナット・キング・コールのカヴァー集もありますが、
ベスト盤にはそこからは入っていなくて、でもそれでいいと思います。
結局はずっと葛藤していたのかもしれないですね。
そして、歴史のIf、もしマーヴィンがあの時亡くならなかったら・・・
命日は3日後ですね。
そして、生まれた年代が違えば、マーヴィンはもっと
やりたいことをやれたかもしれない。
なんせ音楽が商業的に拡大していた時期に20代を迎えてしまい
生きるためには会社の方針に従わざるを得なかったのかな、と。

「タテのつながり」は、それに気づくとうれしいし面白いですよね。
私達は、ロッドもロバート・パーマーも、「ロック」として知り接して
きましたが、あの時代はまだ人々の音楽の趣味が売れ線中心で
彼らを「ソウル」だとは意識していなかった、と、私は思います。
でも結果として彼らにソウルもアメスタも教わっていたんですね。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月29日 07:41
こんにちは。
タイトルを見て、間違いなく
「Come together」とチャック・ベリーの件が出てくると思いましたが、あえて触れなかったのでしょうか。
そうであれば、触れなかった訳も興味深いです 笑
Posted by スランバー at 2015年03月29日 15:02
スランバーさん、こんにちわ
そうですね、敢えて触れなかった、です。
理由は、まず盗作の話をするのは初めてではなく、その例は
以前にここでもどこかで取り上げていたことと、
話を短くするのに今回は「雰囲気」が似ていることに絞ったからです。
もうひとつは、裁判になった事例はまた別の話に、とも思いました。
Ghostbustersは「雰囲気でも裁判になった」という事例として
取り上げたので、あくまでも「雰囲気」の流れの中ということです。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2015年03月29日 17:17

削除
盗作? 似ている曲? 似てしまった曲・・・??