雪のジャケット写真集

guitarbird

2013年02月12日 20:12

01


CDジャケット写真集の記事です。

今回のテーマ、雪のジャケット写真集

さっぽろ雪まつりも昨日で終わりましたが、
名残惜しむかのように、雪のCDジャケットを集めてみました。

今回は16枚

ただし、クリスマスアルバムは除きました。
クリスマスアルバムはこちらの記事をご覧ください。

しかしですね、これが、ほとんどないに近いくらい少ない。
ましてや、そのもの雪景色の写真は片手に余るほど。

だから今回、騙された、などとは言われたくないので、
先に書いておきますが、正直、やや拍子抜けします。
それでもよろしければ、ご覧ください。



その1、イラスト編

02


FLY BY NIGHT
Rush
 (1973)

ラッシュのこれは鳥のジャケット写真集で登場済み。
カナダの原野かな、フクロウの足元には雪が積もっています。


03


ONE LIVE BADGER
Badger
 (1973)

元イエスのトニー・ケイ、後の大プロデューサーとなる
デヴィッド・フォスターが在籍したプログレバンド、バジャー
"badger"とは絵にあるアナグマのこと。
ロジャー・ディーンの絵がどことなく和風の雰囲気。



04

05


STORMWATCH
Jethro Tull
 (1979)

ジェスロ・タルのこのアルバムの邦題は「北海油田の謎」。
表では多分イアン・アンダーソンが凍えながら双眼鏡を眺め、
裏では、その先で、巨大なホッキョクグマが油田を破壊・・・
なんとも壮大なブラックユーモア(笑)。



06


FEATS DON'T FAIL ME NOW
Little Feat
 (1974)

リトル・フィートのこれは、遠くの山が雪をかぶっている・・・
ただそれだけです、はい。
ちなみにこのアルバムの邦題は「アメイジング!」



07


RIVER OF DREAMS
Billy Joel
 (1993)

ビリー・ジョエルのこれは、川の源の山が雪をかぶっている・・・
ただそれだけです、はい。
ちなみにその山は"Billy"の文字の下の辺りです。



08


MUSIC INSPIRED BY THE SNOW GOOSE
Camel
 (1975)

ポール・ギャリコの小説「スノーグース」を基に築き上げた
キャメルの音楽抒情詩。
"Snow Goose"はハクガンで日本にもごく少数が飛来します。
ただ、これ、雪そのものは描かれていませんね。



09


PHOEBE SNOW
Phoebe Snow
 (1974)

フィービー・スノウのデビューアルバム。
スノウは苗字ですが、このアートワークは間違いなく
雪をイメージしたものでしょうね。



その2、写真編

10

11


SHANIA TWAIN
Shania Twain
 (1993)

シャナイア・トウェインのデビューアルバム。
なぜか、オオカミと一緒に雪原でたき火に当たる
アウトドア感たっぷりのジャケット。
裏にはオオカミのポートレイト写真のおまけつき(笑)。



12


STEPHEN STILLS
Stephen Stills
 (1970)

スティーヴン・スティルスのソロデビュー作。
なぜか、雪の庭で、きりんのぬいぐるみを横にギターを弾く。
しかも腕まくり、もちろん素手、やせ我慢大会でしょうか(笑)。



13


DAVID GILMOUR
David Gilmour
 (1978)

デヴィッド・ギルモア初のソロは、ヒプノシスの記事(こちら)
でも取り上げた、納屋のような場所で撮影した雪の風景写真。
あまり雪が降らない土地に降った、という積もり方ですね。
写真を撮る人間としては引かれるものがあります。

ところで、今回はなぜか、アーティスト名がそのまま
アルバムタイトル名になっているCDが多いですね。
ここ4枚連続そう、それはそれぞれの1枚目だからでしょうけど、
もしかして、1枚目は新鮮な気持ちで「雪」、という連想かな。



14


AND WINTER CAME...
Enya
 (2008)

エンヤ姫、お美しい、んもうそれだけ(笑)。



特別出演、氷のジャケット

15


ICE PICKIN'
Albert Collins
 (1978)

雪まつりには氷像もあるので、氷のジャケットも登場。
といって2枚しか思い浮かばなかったのですが・・・

アルバート・コリンズはその激しいギタープレイのスタイルから
「アイスピック」と呼ばれていたのを、自ら茶化したもの。
氷にギターのシールドをつないで、氷の中が熱くなっている。
いいですね、このユーモア(笑)。


16


BLACK ICE
AC/DC
 (2008)

AC/DCの現時点でのスタジオアルバム最新作は、以前の
バッド・カンパニーと同じく、バンドのロゴが氷の模様。
ううん、ただそれだけかい、と言われれば、反論できず・・・



今回のアイディア大賞

17


WINGS GREATEST
(Paul McCartney &) Wings
 (1978)

ポール・マッカートニー&ウィングス、このアルバムリリース当時は
単にウィングスと名乗っていた、つまりはポールのソロのベスト盤。
スタジオに本物の雪を運んで撮影した写真ですが、
そのアイディアが実行できてしまうのはさすがポール。

余談ですが、北海道日本ハムファイターズは、今年、
栗山監督の「栗の樹ファーム」で集めた雪を、キャンプ地である
沖縄の名護に運んで地元の人に雪を見てもらったところ、地元の
おばあさんが、生まれて初めて雪を見たと喜んでいのだという。
雪だけど心温まるいいお話、来年以降もぜひ続けてほしいです。



今回の銀賞

18


IF ON A WINTER'S NIGHT...
Sting
 (2009)

スティングのこれはクリスマスアルバムでも取り上げましたが、
厳密にいえばクリスマスアルバムではないので再登場しました。
スティングがポインター犬と雪の中を散歩する風景は、
やはり、取り上げないわけにはゆかないでしょう(笑)。
今回の銀賞、でも雪だから銀賞が似合うかもしれない。



今回の金賞

19


THE FORGOTTEN TRAIL (1969-1974)
Poco
 (1990)

ポコの編集盤が今回の栄えある金賞。
なぜこれを選んだか、言うまでもないでしょう。
いかにも雪景色というジャケットでもこれは究極の1枚です。



20


タテでも横でもない微妙な構図・・・

いかがでしたか!

申し上げた通り、雪のジャケットは少ないですね。

では、なぜ少ないのか、僕なりに考えてみました。

・アーティストが雪の中の撮影を嫌がる
 きっとそうでしょうね(笑)。
 楽器が濡れるのも嫌がるでしょう。
 スティーヴン・スティルスのような偏屈者はいるけれど・・・

雪がない地域で録音されるものが多い
 これは少なからずあると思います。
 アメリカの場合音楽の中心はカリフォルニアとニューヨークで、
 前者は温暖、後者も雪は降るけれど積雪地ではないでしょうから。
 英国でもロンドンは雪はあまり降らないと思いました。
 だけど、雪を運んでまでイメージを実現したかった人も(笑)。

そもそも雪がそれほど身近ではない
 東京や大阪を考えればこれは納得できます。
 まあ、東京は近年降るだけはよく降っていますが。
 むしろ、これだけ雪が降り積もって人口が200万人近くもいる
 札幌のほうが普通じゃないのでしょう(笑)。
 ともあれ、雪の風景はイメージしにくいのかもしれません。
 シャナイア・トウェインは、それが自らのイメージなのかな。

クリスマスアルバムのイメージにつながるから通常は避ける
 これは意外とありそう、というかもしかしていちばんの理由か。
 そうではないのであれば逆に、クリスマスアルバムに
 雪を使ったジャケットが多いことの説明がつきません。

余談ですが、雨がのジャケット写真が少ないのは、
撮影を嫌がるのはもちろんだけど、写真として雨はあまり効果がない
ということもあると思います。

ジャケットは少ないけれど、"snow"は歌詞だと増えるので、
来年の雪まつりの時には歌詞に"snow"が出てくる曲を
集めて記事にしたいと思います。

では、また来年(笑)。

21




あなたにおススメの記事
関連記事