樹木のCDジャケット写真集(改訂版)

guitarbird

2016年06月16日 20:54

01


休みの日に気が向くと上げる(!?)
「ジャケット写真集」の記事。

今回のお題

樹木のCDジャケット写真集(改訂版)

このお題で9年前に一度記事にしていたのですが、
「リイシュー・リマスター盤」ということで、再編集して上げます。

樹木、森が印象的に(でもないか)写っている
CDのジャケットを集めてみました。

今回は27枚、早速いきます。



その1、ビートルズは3枚

☆1枚目


BEATLES FOR SALE
The Beatles
(1964)

ビートルズには3枚ありますが、先ずは4作目。
秋の色合いが「疲れた」という感覚をよく表している写真。
手前の緑と茶色は近くの葉っぱのアウトフォーカスによる
写り込みだと思いますが、僕もこれは結構使う撮影手法です。


☆2枚目


RUBBER SOUL
The Beatles
(1965)

ビートルズ続いては6作目。
写真としても有名ですが、後ろをよく見ると何かの樹木。
LPで見るとかなり茂った、葉が小さな樹種ですが、
何だろう、買って35年目で初めて気になった(笑)。


☆3枚目


ABBEY ROAD
The Beatles
(1969)

ビートルズ事実上最後のアルバムは、今でも
レコードのアートワークとして最も有名な1枚でしょうね。
街路樹が写っていますが、街路樹にしては繁茂しすぎ。
撮影したのが7月だから当たり前といえばそうでしょうけど、
日本でこれなら住民から苦情が入りそうです(笑)。


その2、英国人

☆4枚目


BETWEEN THE BUTTONS
Rolling Stones
(1967)

ローリング・ストーンズのこれは公園でしょうね。
正直、あまり森が似合う人たちではないような・・・(笑)。


☆5枚目


ALL THINGS MUST PASS
George Harrison
(1970)

ジョージ・ハリスンが世界に羽ばたいた名盤。
Friar Parkという場所で撮影されたものだそうです。
ちなみにジョージの自宅は代々木公園より広く、
日本人の庭師が住み込みで世話をしていている、
という話を僕が中学の時に聞きました。


☆6枚目


(LED ZEPPELIN IV)
Led Zeppelin
(1971)

Stairway To Heavenが入ったレッド・ツェッペリンの名盤。
「柴」を背負った老人の絵が廃墟の壁にかけられている
これまた意味深かつ印象的なアートワーク。
化石燃料をやめて昔の生活に、というメッセージにもとれるかな。


☆7枚目


WILDLIFE
Mott The Hoople
(1971)

モット・ザ・フープルは「野生の生活」と歌っているけれど、
朝まで飲んで外に出てみた、という感じがしないでもない・・・


☆8枚目


WILD LIFE
(Paul McCartney &) Wings
(1971)

ポール・マッカートニーがウィングスというバンドとして
デビューしたアルバム。
キャンプでもするのでしょうかね、でもギター濡れるの嫌だな・・・
ところで、モット・ザ・フープルと同じ年で同じタイトル、
偶然でしょうけど、でも当時の英国には「自然回帰」みたいな
雰囲気が漂っていたのかな、と。
(その視点で考えるとツェッペリンのも当てはまる)。


☆9枚目


STEVE WINWOOD
Steve Winwood
(1977)

苗字に木が入っている人、スティーヴ・ウィンウッド。
この木は「勝利の木」なのかな。
写真のようで絵のようで不思議なアートワークですが、
スティーヴの顔がかなり大さっぱに見えるのが気になる。


☆10枚目


SONGS FROM THE WOOD
Jethro Tull
(1977)

ジェスロ・タルは山でサヴァイヴァル特訓中、でもなぜか犬もいる。
ところでこれ、僕はずっと「森からの歌」と勘違いしていました。
よく見るとこの"wood"は単数形、森なら"woods"で複数形。
よって意味を厳密に捉えると「木からできた歌」となるはず。
("made"が省略されていると仮定して)。
そこで気づいたのは、僕は"wood"と"woods"の意味を
勘違いしていたのではなく、そもそもアルバムタイトルを
"WOODS"だと思い込んでいた、ということのようです。
記事で何度も触れてきたアルバムで、そこで書く際には、
厳格にオリジナル通りに書いてきたつもりですが、
その時だけ"s"がないことを意識して終わっていたのでしょう。
まあでも「自然派」ジェスロ・タルらしいアルバムには違いない。


☆11枚目


EARTHLING
David Bowie
(1997)

森と草原と湖を見下ろす巨大なデヴィッド・ボウイ。
"earthling"は「地球人」とい意味ですが、宇宙人を謳っていた
ボウイもこの頃は気が変わっていたのでしょうかね。
ただ、やっぱりこの巨大さは宇宙人かも(笑)。



その3、アイルランド人

☆12枚目


TUPELO HONEY
Van Morrison
(1971)

ヴァン・モリソンのポリドール移籍(当時)第1弾にして名盤。
"tupelo"は「アメリカハナミズキ」で、具体的な樹木の名前が
タイトルに入っているのも貴重で嬉しい1枚。
写真も最高にいいですね、LP探して飾っておきたい。


☆13枚目A


B


THE JOSHUA TREE
U2
(1987)

U2が世界を動かした歴史に残る名盤中の超名盤。
Joshua Treeも樹木の名前で、
リュウゼツラン科イトラン属の常緑小高木、とのこと。
ジャケット裏にこの木の写真がありますが、名前は知らなくても、
この木の形はよく知られているでしょう。



その4、アメリカ人カナダ人(英国人もいる)

☆14枚目


JOHN WESLEY HARDING
Bob Dylan
(1967)

ボブ・ディランと仲間たち、西部劇気取りで記念撮影。
後ろの木は人が隠れるほど太いですね。


☆15枚目


CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL
Creedence Clearwater Revival
(1968)

クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのデビュー作。
いかにも自然派を謳い森の中での記念撮影。
やっぱり木が太い、なんだろう、南部のアッシュかな。
彼らは南部の人たちではないのですが・・・
ちなみにC.C.R.は2作目3作目も森の中っぽい写真で、
最初はそういうイメージを徹底させていたのでしょうね。


☆16枚目


EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE
Neil Young
(1969)

カナダ人ニール・ヤングのソロ2作目。
大きな木によしかかり足元には犬が。
まさに僕の理想とする姿、かな(笑)。
背後は広い山林が続いているように見えます。
これはLP買い、今は引っ込めているけれど飾りました。


☆17枚目


DEJA VU
Crosby, Stills, Nash & Young
(1970)

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングですが、
グレアム・ナッシュは英国人です。
西部劇風の記念写真、よく見ると後ろに木が。
しかもその木が横に太い幹が伸びているか倒木か。
CDサイズではよく見えないのが残念。


☆18枚目


OUTSIDE FROM THE REDWOODS
Kenny Loggins
(1993)

ケニー・ロギンスのこのライヴは樹木をイメージしたデザインですが、
実際に森の中にあるステージで演奏し録音されたもの。
"redwood"は「セコイア」で「セコイアメスギ」などとも呼ばれますが、
世界一高い木が「セコイア」で高さ約115m、
その名もレッドウッド国立公園にあるとのこと。
それにしても100mの木って、見てみたい、すごいなあ。
なお、"redwood"はニール・ヤングHeart Of Goldの
歌詞にも出てきますね。



その5、ヤシの木

☆19枚目


461 OCEAN BOULARD
Eric Clapton
(1974)

エリック・クラプトンのこれも有名。
録音したマイアミのクリテリア・スタジオでの記念写真が、
そのままアルバムジャケットになったといったところ。
でもそれがいい、とてもいい、エリック控えめだけど。


☆20枚目


HOTEL CALIFORNIA
Eagles
(1977)

言わずと知れたイーグルス、今回は名盤が多いですね。
世界観光地巡りでも出てきたジャケットですが、
木も非常に印象に残る写真だと思います。


☆21枚目


LOVE BEACH
Emerson, Lake & Palmer
(1978)

エマーソン・レイク&パーマーの「裏歴史」的な1枚。
これはヤシの木よりもにこやかな3人が気になる、か・・・(笑)。



その6、樹木のデザイン

☆22枚目


GREEN
R.E.M.
(1988)

R.E.M.のWarner移籍第1弾。
「緑」というタイトルで黄色い森の写真。
地球環境における「森の危機」を表しています。
(或いはベトナム戦争の「枯葉剤」・・・)


☆23枚目


WOODFACE
Crowded House
(1991)

ニュージーランド出身のクラウディド・ハウス。
「木の顔」、いいですね、お面作って遊びたい。
開いて遊べる特殊ジャケットのCDも作られました。


☆24枚目


FEAR OF THE DARK
Iron Maiden
(1992)

アイアン・メイデンのマスコットキャラクター「エディ」、
今回は木の化身となっております。
木だからというわけではないたまたまだけど、
僕がメイデンでいちばん好きなアルバム。
ちなみにこのアルバムまでのメイデンのプロデューサーは
Martin Birch、"birch"は「樺、カンバ」という意味です。
そうかつまりこのエディはプロデューサーなのか(笑)。



今回の銅賞

☆25枚目


BARE TREES
Fleetwood Mac
(1972)

名前に"wood"が入るもうひと組、フリートウッド・マック。
このアルバムの邦題は「枯木」。
でも、厳密にいえば「枯れた」のではなく、
「木々の葉が落ちて裸になった」、ではないかと。
と思って「新明解」で「枯れる」を引くとこうありました。
 狭義では、冬の間、葉が変色して落ちることを指す
だから意味としては決して間違っていない。
でも、僕は「狭義」の枯れるは使わないですね。
生物的に「枯れた」木との混同を防ぐためです。
まあそれはともかくこのアートワークは素晴らしい。



今回の銀賞

☆26枚目


JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND
John Lennon
(1970)

このアルバムはまだかと思った方もいらっしゃるかと。
ジョン・レノンがオノ・ヨーコとともに大木に身を寄せる。
この木は何だろうとWikipediaを調べてみましたが、
残念ながら樹種の説明まではありませんでした。
英国だからオークかな、と勝手に思っているのですが、



◎今回の金賞

☆27枚目


WIND AND WUTHERING
Genesis
(1976)

ジェネシスのこれ、スティーヴ・ハケット在籍最後、
つまり4人で最後の作品。
詩的抒情性を感じさせる素晴らしい絵。
でも、これだけであのジョン・レノンに勝っての金賞なのか、
と思われるかもしれません。

実はですね、裏を見てください。

B


表の絵で木の葉のように見えるのは実は鳥だった。
鳥が飛び立って木は「枯れた」、というわけなのです。
そういえばの話、表を見た時、左上の枯葉のような絵ともども、
どこか秋っぽい雰囲気なのにこの木だけ茂っているのはなぜ
と思ったのですが、こういうことだったんですね。
樹木と鳥、おまけにこのアイディア、もうこれ金賞決まりですね。
英国の風景ということですが、鳥は何だろう、
絵からでは判断できませんでした。
これもLPレコード欲しいですね。



02


いかがでしたか!

01にいなかったポーラ単独出演。

樹木好きとしては、樹種を知りたいという思いが、
今回の記事でますます強くなりました(笑)。
ジョン・レノンのは分かりそうなんですけどね。


最後は3ショット。

03


そうだこれから、たまにはCDジャケット写真のように
しっかりと撮ってあげますか(笑)。





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