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※この写真は非イメージ映像です。
(別に魚が欲しいわけではありません・・・)
洋楽CDジャケット写真集の記事です。
今回のお題
魚介類のCDジャケット写真集
(改訂版)とあるのは、以前、もう7年前になりますが、
魚だけで一度記事を上げたものに、脊椎動物である魚以外の
海洋生物も加えて編集し直したからです。
まあ厳密には「改訂」ではないのでしょうけど。
先日、過去の記事をチェックしていてこれを思い立ちました。
なぜ今魚、というのはひとまず関係ないということで。
今回は
18枚、早速行きます。
◎
その1、水族館
☆1枚目
ORIGINAL MUSIQUARIUM I
Stevie Wonder
(1981)
最初はアートワークが(も)素晴らしいスティーヴィー・ワンダー。
タイトルは"music"と"aquarium"を合わせた造語で、
「音楽水族館」といったところ。
僕が初めて買ったスティーヴィー・ワンダーのLPでもあり、
思い入れも強く、最初に紹介することにしました。
実はこれ、見開き全部がつながった一つの絵なのですよ。
せっかくなのでその写真も。
魚の口から泡が出ているのは、歌っているということなのでしょうね。
そして波の線が5本あるのは五線譜か。
◎
その2、鮫
☆2枚目
JAWS
Original Motion Picture Soundtrack by John Williams
(1975)
鮫といえばやはり最大の敬意を表して『ジョーズ』にご登場願います。
この映画により鮫に対する認識が高まったといえるでしょうね。
そして毎年、世界のどこかで鮫に襲われるというニュースに接する・・・
☆3枚目
FOXTROT
Genesis
(1972)
1970年代のジェネシスはいかにも「マザー・グース」の国英国らしい
アートワークが魅力ですが、こちらは狩られるはずの女狐が
なぜか海岸まで出てきてサメを目撃したといったころでしょうか。
鮫がなんだか弱弱しいのは『ジョーズ』の前だから?
☆4枚目
ONCE BITTEN
Great White
当時LAメタルの一派と思われていたけれど実はブルーズに
根ざしたブルージーな音を聴かせるグレイト・ホワイト。
そもそも"great white"とは鮫のことを指すのだそうで、
これ以外にも彼らのアートワークには鮫がよく登場します。
で、このジャケット、背びれだけしか見せずに恐怖を煽るのは
『ジョーズ』のイメージを受け継いでいますよね。
◎
その3、鱒
☆5枚目
☆6枚目
どちらもシューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」のCD。
5枚目はジェイムス・レヴァインがピアノを担当した演奏で、
僕のお気に入り、音も、ジャケットも。
第1楽章で鱒が跳ねるような響きの部分があって、
まさにこの絵のイメージ。
6枚目はアルフレート・ブレンデルがピアノの演奏。
いろいろな色の鱒がいてこれは面白い。
CD持ってないので買おうかな。
◎
その4、蛸
☆7枚目
OCTOPUS
Gentle Giant
(1973)
英国プログレッシヴロックバンドのジェントル・ジャイアント、
まさにタイトル通り蛸の絵、蛸の音楽。
アートワークはロジャー・ディーン。
欧米では蛸は「悪魔」なんですよね。
このアルバムも、陽気な音楽というわけではありませんでした。
☆8枚目
RED OCTOPUS
Jefferson Starship
(1975)
メッセージ性の濃いジェファーソン・スターシップにも蛸が。
でもこれよく見ると蛸の頭がハート形に。
蛸は「悪魔」という固定概念を吹き飛ばせ、という意味かな。
☆9枚目
EIGHT ARMS TO HOLD YOU
Veruca Salt
(1997)
グランジ全盛期に輝いたヴェルーカ・ソルト。
女性ヴォーカルを中心とした4人組のバンド、だから蛸の絵か。
あなたを抱くのは「悪魔」のイメージなのかな。
でもそれにしては楽しそうな絵ではあるけれど。
で、このアルバムのタイトル「君を抱くための8本の腕」というのは、
ビートルズ2作目の映画『ヘルプ! 4人はアイドル』の原題。
ということはこの人たちはビートルマニアなのでしょうね。
◎
その5、裏ジャケットやブックレットにも注目
☆10枚目 表
裏
SHAVED FISH
John Lennon
(1975)
ジョン・レノンが主夫生活に入るのを機に出たベスト盤。
「洋楽に見る日本」の記事(こちら)でも取り上げましたが、
裏に鰹と鰹節の絵があります。
で、そこでも言ったけど、ねえジョン、日本人は重さに
「オンス」は使わないんだよ。
☆11枚目 表
裏
TALES FROM THE TOPOGRAPHIC OCEAN
Yes
(1973)
イエスのこれ「海洋地形学の物語」、壮大なドラマ。
海底なのか地上なのか判然としないミステリアスな絵は、
イエスではおなじみロジャー・ディーンの手になるもの。
裏の下の方に魚が数匹泳いでいますね。
だからやっぱり海の中なのかな(引っかかったな・・・)
☆12枚目 ジャケット
インナースリーヴ
N.F.N.F. (NEITHER FISH NOR FLESH)
Terence Trent D'arby
(1989)
テレンス・トレント・ダービー2作目のこれ、
「魚でも肉片でもない」タイトルにも魚が出ていますが、
下の写真、ブックレットの中の薄いブーブー紙に魚のイラストが。
なんだか洒落てますね、奥ゆかしいというか。
少しだけ音楽の話をすると、TTDは1枚目がとてもよかったので、
大きな期待を持ってこの2枚目を買いましたが、正直なじめない・・・
いつかこのアルバムの良さが分かりたいと今でも思っています。
◎
その6、どこにも括れないもの
☆13枚目
PINK BUBBLES GO APE
Helloween
(1991)
ハロウィンのこれは問題作と当時言われた1枚。
「ピンクの泡が類人猿になる」という意味不明のタイトルに、
うら若き女性が魚を頭からくわえようと構えている姿。
妙な感覚が残りますよね。
それもそのはず、ヒプノシスの残党、
ストーム・トーガソンが手がけたアートワークだから。
☆14枚目
CATFISH RISING
Jethro Tull
(1991)
自然系ジャケット写真ではおなじみジェスロ・タル。
やっぱりありましたよ、「ナマズが釣れた」。
Tシャツやタペストリーにしたい、これまた洒落た絵ですね。
☆15枚目
LULLABY AND...THE CEASELESS ROAR
Robert Plant
(2014)
ロバート・プラント現時点での最新作で僕がお気に入りの1枚。
この貝ですが、ネットで調べたところ名前が分からない。
この絵の置き方だと開口部の横に縦にひだが入っているけれど、
そのような貝は見当たらなかった。
やはり図鑑を買わなきゃだめかな・・・
どうも僕はいまだにネットをうまく使いこなせない、か(笑)。
それはともかくこの縦のひだの鋭さが、
ロバート・プラントのイメージにつながるように感じられます。
◎
今回のユーモア大賞
☆16枚目
YOU CAN TUNE A PIANO
BUT YOU CAN'T TUNA FISH!
REO Speedwagon
(1978)
「洋楽のダジャレ」の記事(こちら)でも紹介した
REOスピードワゴンを今回のユーモア大賞とします。
もっとも、「ユーモア」というのは何かちょっと違う気もするのですが。
繰り返しになりますが、このタイトルを邦訳すると
「君はピアノのチューニング(調律)は出来るけれど、
魚はチューニングできない」
というもので、"tune a"と"tuna"をかけたもの。
ジャケット写真ではご丁寧にもマグロが音叉をくわえている・・・
ピーター・バラカンさんが著書の中で「くだらない駄洒落」と
書いていましたが、確かにこれ、なんというか、ですね・・・(笑)。
でも生き物好きとしてこのアートワークは楽しくでいいです。
◎
今回の銀賞
☆17枚目
XYZ
Andy Summers
(1987)
今回銀賞はアンディ・サマーズの手に。
好きかどうかでいえば、僕はこの中でいちばん好きですが、
続いて出てくる金賞の作品のインパクトにはかなわないので。
魚を釣って、さてどう調理して食べようと考えているのかな。
物静かだけどどこかユーモアがあるいい写真ですね。
◎
今回の栄えある金賞は
☆18枚目
TROUT MASK REPLICA
Captain Beefheart
(1969)
今回の金賞はキャプテン・ビーフハート。
「鱒」のところで出てこないと心配された方もいらしたかな。
「鱒のお面のレプリカ」をつけていますが、
絵的に恐いですね、面白いというより。
そしてこのアルバムは邦題もほぼ直訳で
「複製鱒仮面」とつけられていますが、
「フクセイマスカメン」という言葉の響きも面白いし、
やっぱりどことなく恐い響きがあります。
試しに「フクセイマスカメン」と口に出して言ってみてください(笑)。
しかし、この「鱒仮面」、僕にはコイ科の魚に見えてならない。
髭がありますよね、鱒でこのような髭がある種類ってあるのかな?
なんであれやっぱりインパクト最大で金賞としました。
02
いかがでしたか!
意外と少ないし、カニやエビがない、思い浮かばなかった。
イカもなかったなあ、むしろ蛸は大健闘ですね。
ブルー・オイスター・カルト Blue Oyster Cult
にオイスター=牡蠣の絵でもないかと探しましたが、
残念ながらなかった。
まあ、牡蠣だとなんだか分からないでしょうからね。
同様にジェリーフィッシュ Jellyfishにくらげもなかった。
(金魚がいたけどそのCDは持っていないので)。
そうそう、錦鯉もなかったなあ(当たり前か)。
釣りしている人とか、それも思い浮かばない。
こうして見ると日本人は魚介類が好きなんだなあ、と。
食材としてのみならず、生き物として、絵として。
最後は今朝の3ショットにて。
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