2015年のクリスマスソングTop5+1

guitarbird

2015年12月24日 18:29

01


クリスマスイヴ。

といって僕は昔から、楽しみといえば、
チキンとクリスマスケーキを食べるくらい。

数年前、そこにもうひとつ、
クリスマスアルバムを聴く楽しみも加わりました。
そこで今日は、この数日で特に好んで聴いたクリスマスソング5曲を
カウントダウン方式で紹介します。

ここでは、ほんとうに今年この時期に自分の意志で
CDを棚から出して聴いた曲だけを取り上げます(1曲を除いて)。
今日も車のラジオでHappy X'mas (War Is Over)が流れてきて
一緒に歌っていたのですが、それは自分の意志でかけてはいない。

だから、これが僕の好きなクリスマスソングの
すべてでは決してありません。
あくまでも「2015年の」ということです、はい。

 

☆第5位
 Ring Out Solstice Bells
 Jethro Tull



冬至の日の記事に貼ったこの曲をもう一度。
あれからジェスロ・タルのクリスマスアルバムを出して聴きました。

"Solstice"は「至点」、"Winter Solstice"で「冬至」。
英国では冬至の日になると鐘を鳴らすのだそうで。

ジェスロ・タルのこの曲は元々、僕がタルで最も好きな
1977年のアルバムSONGS FROM THE WOODSに
収められていたもの。
それを、2003年のクリスマスアルバム用に
クリスマスっぽくリメイクしました。
しかしここでの映像はオリジナルの頃のスタジオライヴです。

片足でフルート吹くイアン・アンダーソンの身のこなしが、
虫類的怪しさというか、もっといえばエロい・・・(笑)。
若いですね。

この曲を聴いていると自然と拍手してしまいます。

ジェスロ・タルはポップな曲はとてもポップだから、
もっと多くの人に聴いていただきたいと常々思っています。



☆第4位
 This Christmas
 Carole King



キャロル・キングのはなんだかんだで
いちばんよく聴くクリスマスアルバムですね。
今年はその中からこの曲、ダニー・ハサウェイのカヴァー。

歌い出しの歌詞はこうです。

 "Hang all the mistletoe
 I'm gonna get to know you better
 This Christmas"

"mistletoe"は「ヤドリギ」。
西洋では、クリスマスの日に、部屋に吊るされたヤドリギの下にいる
男女はキスをしなければならない、というならわしがあるそうです。
"mistletoe"は他の曲でもしばしば歌詞に出てきますね、
「ヤドリギは要らない」というものもあったり。
 
数日前、A公園にて、ヤドリギが珍しく下に落ちていたのを発見。
その瞬間からこの曲がずっと頭の中で鳴りっぱなし。
オリジナルのダニーではなく、よく聴くキャロルの方が浮かんできました。

キャロルのこのヴァージョン、最後の方でキャロルが
"Shake your hand for Donny"と呟いています。
キャロルは、自ら命を絶ってしまったダニーと親交があったそうで、
彼女の思いを感じますね。

もうひとつ、"Carole"("caroling")という単語が出てくるのも、
キャロルはこの曲を歌いたかったのではないかな。
まるで自分で自分の名前を呼んでいるかのようですが。

キャロル・キングのクリスマスアルバムは、彼女の歌い方、単
語の発音がどことなく舌足らずな感じがして、
それが永遠の子どものようでかわいらしくていいんですよね。
70歳の女性に「かわいらしい」はないかも、ですが。
 

02


"mistletoe" ヤドリギ、正しくはアカミノヤドリギ。
落ちていたそれは写真を撮るのを忘れました。

ヤドリギってだいたい木の高いところにあって、
木から取って家に飾るのは難しい。
低い場所についているのも見ることはあるけど少ない。
そうそう落ちているものでもないし、
ヤドリギがついた木が倒れるという偶然も少ない。

でも、歌を聴くと、割と普通に飾るものらしい。
昔の人はどうやって手に入れたのだろう。
いや、昔は薪を使っていたから、今よりも手に入りやすかったのかな。
クリスマスのためにヤドリギがついた木を倒すことだってできるし。

いやいや、やっぱり目的のためには。
梯子をかけたりして木に登ってヤドリギを取ったのでしょうね。

落ちたヤドリギを見て歌っていて、そんな疑問が浮かんできました。

さて続き。


☆第3位
 Christmas Time Is Here Again
 Ringo Starr



ビートルズが1967年ファンクラブ用に録音しソノシートで配布、
ゆえに一般発売されなかったこの曲を、リンゴ・スターが
1998年のクリスマスアルバムで取り上げてくれたファンには感涙の1曲。

まあ、単純なフレーズを少しコードを変えて繰り返すだけなのですが、
嬉しいことに変わりはない。

作曲はジョン、ポール、ジョージ、リンゴの連名になっていますが、
聴くからにポールっぽいですよね。
ファンクラブ用のファンサービスとして4人の名前にしたのでしょうね。

リンゴのこれは途中でインド音楽風のフレーズが入っているのが面白い。

余談ですが、リンゴはこの曲の中でこんなことを言っています。

"O""U""T" spells "OUT"

このくだり、ポール・マッカートニーが来日公演でも歌った
Queenie Eyeのサビでもそのまま出てきますね。
NEWでその曲を最初に聴いた時、すぐにリンゴのこれを思い出し、
もしかしてポールはリンゴを意識したの? とも思いました。

でもこれ、きっと英国では常套句のようなものなのでしょうね。
"O""U""T"を手振りで表して、口で言わずに「出て行け」と言ったり。



☆第2位
 Christmas Is The Time To Say I Love You
 Billy Squier



ビリー・スクワイアーのこの曲は知らなかった!!!

先日、地元HBCラジオの洋楽リクエスト番組でかかっていて、
がさつだけどロックっぽくていい曲だな、
誰の曲だろうと思いながら聴いていました。
曲が終わって、ビリー・スクワイアーと分かりました。
なるほどね、リズム&ブルーズ風の曲、このブルージーさ。

それからうちにあるクリスマスアルバムをすべて調べたところ、
SR-71がカヴァーしたものはVERY SPECIAL CHRISTMAS 5に
入っていたのですが、ビリー・スクワイアーのではない。
家のビリー・スクワイアーのCDを見てもどこにもない。

ネットで調べると、ビリー・スクワイアーの自作であり、1981年に
シングルとしてリリースされたものを分かりましたが、しかし、
今手に入る彼のCDにはどこにも収録されていない、ベスト盤を含め。

いろいろ探してようやくコンピレーションもので入っているCDを発見。
中古しかないのですが、注文しました、今日現在まだ届いていません。

AMラジオのリクエストでかかっていたということは、
日本でも当時それなりに話題にはなったのでしょうね。
僕は1981年といえばビートルズしか聴いていなかった頃で、
記憶も何もまったくないのですが。
洋楽における今年最大の発見かもしれない。

ところで。
「クリスマスは「アイ・ラヴ・ユー」と言う時だ」というこの歌。
そうかやっぱり、欧米でもそういう考えがあることはあるんだな。
アメリカでは家族や親しい仲間内で過ごすものだと聞いていたし、
クリスマスアルバムを聴いても家庭的なものが多いから。
 
と思ったけど、そういう内容の歌もあるにはある、幾つか思いつく。
人によるのかもしれないですが、そういうこと言って世の中で騒ぐのは
日本だけだと思っていたので、勉強になりました。
いや、世の中で騒ぐのはやっぱり日本だけなのかな・・・



☆第1位
 God Rest Ye Merry, Gentlemen
 Billy Idol



今年もビリー・アイドルのこの曲が第1位! 
て、チャート式で記事にするのは今年が初めてだけど。
 
やっぱりね、この重たくて暗い曲を、
ビリーのドスの利いた声で歌われたからには。
声質はもちろん、ビリー・アイドルのキャラクターにも
あまりにもはまりすぎていて恐いくらい。
いやほんと恐い、子どもが聞いたら泣き出すぞ。
彼の声とこの曲の調(キイ)がこれ以上ないほど合っているのでしょうね。

12月になると無性にこの曲を聴きたくなり、
そして口ずさみたく、というより真似て歌いたくなる。
低音で歌っていると自分でも気持ちいんですよね。

この曲、よほどのことがないかぎり、
今後もずっと1位を保ち続けることでしょう。
 
と思いましたが、今後ずっと1位が決まっているのはつまらないので、
この曲はもう今年で殿堂入りとすることにしました。
まあ、来年以降この記事を上げるかどうか分からないのですが・・・(笑)。
でも、殿堂入りしたということは逆に言えば、
この曲は毎年出てきますので、よろしくお願いします。



☆+1



 Christmas Oratorio
 J. S. Bach

そして昨日から聴き始めたのがこの曲、
J.S.バッハ「クリスマス・オラトリオ」。

You-Tube映像ではクリスチャン・ティーレマン指揮、
トーマス・ハンプソン(バリトン)による演奏と歌、
全体で2時間半あるうちの一部。

僕が聴いているのは、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾソプラノーエルヴィス・コステロと
アルバム作った人)によるものです。
うちにガーディナーのバッハの聖歌合唱曲を集めたボックスセットがあり、
そういえば「クリスマス・オラトリオ」入ってたっけと、
棚から出してきて聴いています。

ドイツ語で歌詞はまるで分からないですが、バッハの合唱曲は
それこそ心が洗われるようで結構好きだったりします。


03


今日の朝景、久し振りに薄紫の朝焼けがきれいでした。

以上、今年のクリスマスソングでした。

こうして書いている間にも、あれ聴きたい、あれはどうかなどと
考えているのですが、切りがないので
今年はこの5曲+1にてクリスマスは終わりにしたいと思います。
 
なお、今日はイヴですが、この記事が明日のクリスマスの日の
夕方まで上がっている前提で話しています、念のため。


最後は今日の3ショット。

04


最近、3ショット撮影にはだいぶ慣れてきました。
要は、前より少し根気よく待つことができるようになったのですが(笑)。



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