1970年代ロックの傑作を10曲決めてみた

guitarbird

2014年11月13日 19:54

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今日は音楽で遊ぶ記事、題して

1970年代ロックの傑作10曲を決めてみた

1970年代はロックの拡大興隆期で多くの名曲が生まれましたが、
その中でもとりわけ重要で意味のある曲を選んでみました。

僕が好きかどうかよりも、少し引いて、
ロック全体を見通しての影響力の大きさを重点に考えました。
特に後世への影響力ですね。
もうひとつはロックを進んでは聴かない人への認知度も考えました。
だからタイトルを「名曲」ではなく「傑作」としています。
いわゆる"masterpiece"ですね。

僕自身も好きかどうかで選ぶならこれらの曲ばかりではないし、
音楽なんて自分が好きなものを聴いていればいいとは思います。

でも、ポピュラー音楽というのはポピュラーというだけあって、
どれだけ多くの人に聴かれ支持され影響を与えたかということを
抜きには考えられないものだと思うし、人と音楽の話をする際に
共通の土台はあって然るべきだと思い、これらの曲はいわば
ポピュラー音楽としてのロックの「指標」と捉えていただければと。
そういうものがないと不安になりますし、何事も。

僕としても多くの人に納得してもらえるものを選んだつもりだし、
何よりすべての曲は歌メロが最上級にいいものばかり。

いずれにせよ、さらっと軽く読み流していただければと思います。

さて。

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★1曲目
Let It Be
The Beatles
LET IT BE
 (1970)
ビートルズの「レット・イット・ビー」
曲としては文句なしだと思うんだけど、僕としては
70年代と言われるとかなり抵抗があります。
確かにリリースは1970年に入ってからだけど、
ビートルズは60年代のうちに「活動」をやめていた、
1960年代のバンドだと思うから。
この曲を知らない人はいないんじゃないかな、と思いたい。


★2曲目
Bridge Over Troubled Water
Simon & Garfunkel
BRIDGE OVER TROUBLED WATER 
 (1970)
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」
ロックかと言われるとどうなんだという人もいるでしょうけど、でも
僕は彼らはロックだとずっと思ってきているので躊躇なかった。
ロックを超えたポピュラー音楽の名曲のひとつで、また言うけど、
これは入社試験に出すべき一般社会常識だと思うな(笑)。
ちなみにこれも1969年のうちに録音されていたようです。


03


★3曲目
Layla
Derek & The Dominos
LAYLA & OTHER ASSORTED LOVE SONGS
 (1970)
デレク&ザ・ドミノズの「レイラ」
というよりエリック・クラプトンの曲ですね。
強烈かつ鮮烈なギターリフ、テンポが速いのに哀愁を感じる歌メロ、
後半はがらっと変わってピアノ中心に展開するエンディングと、
名曲、傑作、大作という言葉がまさにぴったり。
激しい曲だけどこれはバラードだと僕はずっと思っています。
でもこの曲は1980年代まではあくまでもロック好きの間のだけの名曲
だったように思うけど、エリック・クラプトンがもはや誰もが知る人になり、
ここに入ってきたという感じですね。


★4曲目
Stairway To Heaven
Led Zeppelin
LED ZEPPELIN (IV)
 (1971)
レッド・ツェッペリンの「天国への階段」
これは誰も何も文句ないでしょうね。
あまりにも文句がないので逆に僕が言うことも浮かびません(笑)。
ただ最近分かってきたのですが、この曲は意外とというか、
ハードロック/ヘヴィメタル系を聴かない人にも人気が高いようですね。
まあだからここに躊躇なく入れられるんだけど(笑)。


04


★5曲目
Superstition
Stevie Wonder
TALKING BOOK
 (1972)
スティーヴィー・ワンダーの「迷信」
逆にこれは異論大ありかな・・・
スティーヴィー・ワンダーはまさにソウルそのものという人だけど、
でも、自作自演を始めた頃のスティーヴィー・ワンダーにあったのは
ロックの心だったに違いないと思い敢えて取り上げました。
事実後のロックへの影響も絶大であったし、歌はソウルフルだけど、
楽曲の持つパワーはロックだと言って構わないのではないかと。


★6曲目
Imagine
John Lennon
IMAGINE
 (1972)
ジョン・レノンの「イマジン」
この中に並べると演奏が簡単で大作という感じではないかもだけど、
曲の持つ力は群を抜いていちばんだから。


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★7曲目
Smoke On The Water
Deep Purple
MACHINE HEAD
 (1972)
ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」
この曲の不安はハードロック/ヘヴィメタル系をあまり聴かない人が
ここにこれが入っているのを見てどう感じるかという部分ですね。
HR/HM界ではバイブル的な1曲で影響力絶大であり、ギターを弾く人で
このイントロを弾いたことがない人はいないんじゃないかという曲だけど。
もうひとつは日本以外でどうなんだろうというのもあるんだけど、でも、
ロックを題材にとった映画でもこの曲を弾いていたシーンがあったし。
それにHR/HMがある程度の広がりを見せているので選んでもいいかと。
なんてかなり理屈っぽくなっていますが(笑)、でも単純に純粋に
この曲のすごさはあらゆるものを突き抜けていると思います。
歌メロだって意外とといってはなんだけど意外ととってもいいし。
でもやっぱり、日本における「洋楽」の象徴のひとつ、かな・・・


★8曲目
Bohemian Rhapsody
Queen
A NIGHT AT THE OPERA
 (1975)
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」
完成度の高さではいちばんではないかと。
バラードもハードロックもプログレもみんなオペラで包み込んでしまった
この曲想にはもう才能以上の神がかり的なものを感じます。
この曲はまた、これだけの要素を6分弱に収めているからこそ
これだけの普遍性を持ったのでしょうね。


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★9曲目
Hotel California
Eagles
HOTEL CALIFORNIA
 (1976)
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」
これはものすごい名曲オーラを放っていますね。
ギターソロの名演でもいつも取り上げられる曲ですが、ほんとに
このソロは下手な自分が弾いても自己陶酔してしまう(笑)。
歌詞も奥深い、そして世界でいちばん有名なレゲェの曲。
なおアメリカ人の曲は3曲しかないけど、まあそういうものでしょうね。


でも実は9曲で終わります。

優柔不断な僕は最後の1つを詰め切れませんでした。

ずるいですか、そうですね(笑)。

実はこの記事は思いついたのは今年の夏を迎える前でしたが、
それから数か月、毎日じゃないけど断続的に考えていて、
どうしても決め兼ねる部分があって敢えて1つは空席としました。

ちなみに僕が考えた残り1曲の候補は以下の曲です。

Your Song / Elton John
曲としては僕の中でも条件を備えているんだけど、
エルトン・ジョンのことを考えると複雑なので外しました。


Angie / The Rolling Stones
ローリング・ストーンズの70年代となるとこれなのかな、
というのが僕には曖昧かつ微妙で外しました。


What's Goin' On / Marvin Gaye
スティーヴィー・ワンダーが入るならマーヴィン・ゲイのこれも
入れろよ、と僕自身セルフ突っ込みしたんですが・・・(笑)。
まあこれは曲としてはソウルだし。


Have You Ever Seen The Rain / C.C.R
この曲が出た頃はバンドが下り坂に差し掛かっていたというのが、
僕には引っかかる部分でした。
上記のうち6曲はそのアーティストの創作の最盛期の曲であり、
そのバンド以上の時代の要素を取り込んだものであるし、
かといってこれはビートルズやS&Gのような最後の輝きでもない。
ジョンだけそのどちらでもないけどジョンは本当に特例。
そしてC.C.R.はアーティストの一般知名度が低いのも気になるところ。
ただしこの曲はむしろ時代を経てだんだんと名曲度が上っていった、
そんな曲かもしれないですね。
僕の心情的には10曲目にいちばん近いのはこれかな。


Born To Run / Bruce Springsteen
多分アメリカ人がこの企画で選ぶとこれは入るのではないかと思う。
これについてはそれ以上説明は要らないかと。


Just The Way You Are / Billy Joel
逆に日本人が(僕もだけど)決めるとこれは入りそうです。
ただ僕としてはこの曲はいわくつきだから素直に選べないし、
僕自身はMy Lifeのほうを挙げたいので外さざるを得なかった。


Anarchy In The U.K. / Sex Pistols
確かに彼らはロックに革命を起こしたこれは偉大な曲だけど、
でも、一般の人がこれをカラオケで歌う姿はちょっと想像できず・・・
ただし選んだ9曲がすべてこの曲より前に出ていたのは
ある意味象徴的なことだと思います、今気づいたけど。


Stayin' Alive / Bee Gees
多分これをここに入れるのかと笑った人多数と思はれ・・・
そうですね、僕自身の好みでいえば入れたいんだけど、
ここに並べるとなぜか笑ってしまう部分があって素直に外しました。
この曲はいまだ時代を抜け出せていないかな、一般論としては・・・


07


最後は今日の風景。

信号待ちをしていたところポプラ並木がきれいに輝いていて
運転席からカメラを構えて撮りました。

昨日の予報では午後から雨の予報が今日は外れて
帰宅するまで天気に悩まされることなく過ごせました。


さて、まあなんだかんだいって僕は
ロックのことを考えて遊ぶのが好きなだけです(笑)。

お付き合いいただきありがとうございます。

繰り返し、音楽の好き好きは人それぞれだし、
僕はそこについては一切何も言うことはありません。

今聴いている音楽だってここにはないものだし(笑)。

08


布団を上げる前にハウの上にのせてみると・・・

まるでヤドカリ(笑)。



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